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そもそも聖湖でキャンプをする計画は、13日、14日と島根県の益田に出張の予定が入り、地図で最短距離を探してみると聖湖がその道中にある事が分かったので、1日前倒しして遊んでやろうと密かに企んでいたのだ。家に帰って妻のデミオを3日間貸す、貸さないの攻防の末、聖湖でのキャンプは諦める代わりに、妻と一緒にデミオでインスタ映えする名所を巡りながら益田に向かうという案に落ち着いた。
13日、午前8時30分出発。山陽道を広島JCTまで快調に飛ばす。広島道に分岐し、広島北JCTで中国道に分岐、草ぼうぼうの加計スマートICを出てR191を南下、井仁の棚田に向かう。10月1日に稲刈りイベントが開催される予定との事なので、稲穂が丁度良い頃と期待していたのだが、既に稲刈りが始まっており、はで懸けをしている田んぼもあった。しかし、それよりも深刻なのは休耕田が半数近くあり、担い手不足がひしひしと感じられた。
駐車場で「とちぎ」ナンバーのクロカン4WDに乗るいちご農家の青年と話しをしたら、閑散期である7月~10月は毎年全国でキャンプや車中泊をしながら棚田巡りと登山の旅をしていて、今年は北海道から始めて、鹿児島まで行く途中との事。羨ましい限りである。
再びR191に復帰し今度は北上。戸河内でうどんと田舎寿司の昼食を取り、更に北上すると名勝三段峡がある。ここは藤さんのBMWとツーリングをした帰りにグリフィスさんに出会った思い出の場所である。
島根県の県境付近はアジサイロードと呼ばれ道路の両側にアジサイが植えられており、気温が低いせいか未だにちらほらと花が咲いている。R191の最高地点に達すると、いよいよ聖湖だ。キャンプ場を見たかったが、次の予定があるので、パス。益田まで一気に下る。益田は初めて訪れる町だ。万葉の歌人、柿本人麻呂が没した地とされる事で、柿本神社が2社ある。どちらも参拝したが、戸田柿本神社の向拝柱の下に赤マムシが蜷局を巻いていたのには驚いた。
次はインスタ映えする衣毘須神社だ。この神社は、細い砂浜で繋がっている日本海に突き出た松の生えた大きな岩礁の上に鎮座しているので、観光名所となっているようだ。それにしても、夕方になるにつれ蒸し暑い。少し歩くだけで汗びっしょりとなったので、早めにホテルに入り風呂に入る。妻は一人で、夕日や萩・石見空港を撮影したいと言うので、どうぞご勝手に!私は付き合いきれません。
翌日、目覚めると雨。所要の会場まで担当者のプリウスで送って貰い、12時30分無事終了。地元の親分がお土産にと格安で名産の生きたモクズガニと鮎を大量に届けてくれたので、妻に電話すると益田駅でパフェを食べているとの事。いい気なもんだ。デミオに土産を積み込み、御礼のご挨拶をしてR191を引き返す。どうしても一目見たかった聖湖キャンプ場に未練がましく行ってみる。
芝生張りの広いキャンプ場は整備が行き届き美しい。ゴミ1つ落ちていない。キャンプサイトには車両は進入出来ないが、舗装路が各サイトを巡っており、近くで荷物を降ろして駐車場にクルマを駐めるスタイルだ。炊事棟や東屋、トイレなど完備されており、これが無料とは驚きだ。雨が上がっていたので、折角だから益田で頂いた弁当を悔し泣きしながら食べた。
昨日、クルマの中でモータースから連絡があり、やはりオルタネーターの故障が原因らしいとの事。外してあるので、引き取りに来てくれとの事なので、帰りに回収に向かう。
説明ではアイドリング時の充電電圧は正常値であったが、負荷時(エアコン等の稼働時)は11.5 Vしか電圧が上がらないようである。正常であれば14V弱の数値が出る筈であるので、オルタネーターの故障で間違いないであろう。早速、保証書と経緯をしたためた文書と共にパーツ店に送った。
次に8ナンバーに変更するため陸運局での車検について調べて貰っていたので、対応の説明を受けた。
1.排気ガスの数値の問題
エンジン内洗浄その他対策を施してみるとの事。
2.ヘッドランプの光軸
中華製の明るいLEDバルブは光軸が定まらないので、車検は不可との事だったので、予め自分で暗いH4のハロゲンランプに交換したので これはOK。
3.後部のハイマウントストップランプの球切れ
ハイマウントストップランプを外してみると小さな豆球のような物が10ヶ程付いている内の3ヶが切れていたので交換しようとしたら、ハウジング一体型で分解出来ないようになっていた。グラインダーで割腹して修理した強者もいるようだが、特殊形状の球だかLEDだか分からない小さな発光体なので入手が難しいと判断してそのままにしており、車検時に外しておいたらどうかと思い調べて貰っていた結果、この年式のクルマは外しておけばOKとの事。
4.タイヤサイズ
ボンゴフレンディーはタイヤ径が変則形状となっており、前輪195、後輪215が純正仕様となっているが、フレンディーユーザーはタイヤローテーションの事を考慮し、殆ど前後輪同サイズに変更している。
工作車も例外ではない。フロントは昨年購入したスタッドレスが195なので何とか確保できるが、後輪用の215がない。マツダに中古を探して貰っているが、どうだろう。厳しい状況に陥っているのが現状である。
因みに蟹と鮎は美味かった。酒が進んだ事は言うまでも無い。
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