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このところ銀輪散歩も毎度の近隣コースを走るばかりで、これと言った目ぼしい気付き・発見もありませぬ。 ということで、銀輪散歩その他で見掛け撮影した花などの写真を並べてみることとしました。(花はマサキに似たれども) この花は、鹽竈神社(宮城県)の境内で見たものであるが、マサキであろうと撮影したもの。 帰宅して、以前のブログ記事に掲載したマサキの写真と比べてみたら、ちょっと雰囲気が違う。花の姿はよく似ているが、花の付き方が、こちらは葉の付け根部分に密集してかたまるように咲いているのに対して、マサキの方は花柄が長く伸び、そこに花を咲かせているので、このような塊状の咲き方ではなく、すっきりとした姿で咲いている。 また、花もよく見ると、中心部の蕊の部分が、こちらは丸型なのに対して、マサキの方は角型である。 そして、決定的に違うのは、葉が全縁であること。つまり鋸葉ではないのである。マサキの葉はギザギザのある鋸葉である。また、葉の形もマサキの方はやや丸みを帯びた形であるのに対して、こちらは細長い形をしている。(同上)(同上) 言葉で説明しても理解され難いでしょうからマサキの花と葉の写真を掲載します。比べていただければ一目瞭然。 なんで、これをマサキと間違うかなあ、と思われるかも知れませんが、それはこのように並べて見るから言えることで、別々に目にすると、このような細部の違いを意識してはいないもので、間違いやすいものです。(マサキ 2017年7月30日記事に掲載の写真の再掲載)それ花は正木に似るも葉は全縁 正木に非ずその名知らずも (な告りそ家持)(本歌)大船の津守が占に告らむとはまさしに知りて吾がふたり寝し (大津皇子 万葉集巻2-109) マサキなら鋸葉なり鹽竈の 神の宮にし逢へる木やナニ (木石家持)(本歌)紫は灰さすものそ海石榴市の八十の衢に逢へる児や誰 (万葉集巻12-3101)<追記>マサキに似た上の木はモチノキである と友人の小万知さんから教えていただ きました。 次は、カヤツリグサの仲間。名前は存じ上げぬ。 サンカクイという名前が脳裏に浮かび、ネットで参照してみたが、ちょっと感じが違う。(カヤツリグサの仲間) これがサンカクイ(三角藺)なら、万葉集に「知草(しりくさ)」という名で登場している植物がサンカクイだという説もあるから、偐万葉的にはまことに好都合ということになるのであるが(笑)。(同上)湊(みなと)葦(あし)に交じれる草のしり草の人皆知りぬわが下思(も)ひは (万葉集巻11-2468)(河口の葦にまじっている草のしり草のように、人皆が知ってしまった、私の心の中の思いを。)(注)しり草(知草)=不詳であるが、サンカクイとする説がある。<追記>小万知さんからテンツキに似ているという コメントを頂戴しましたが、確かに似てい ますので、テンツキということにして置き ます。 名前不詳の植物が続きましたので、次は名の知れたものを。 これはニワトコだろうと思います。真っ赤な実が美しい。 上の万葉歌につなげて言えば、こちらは「しのぶれど色に出にけり」と言う奴で、真っ赤です。(ニワトコ) よく見ると、密集した赤い実の中央部に何やら虫が居ます。蝶か蛾の幼虫ようですが、その種の虫は苦手というお方は余り見つめすぎないで下さい。(同上) このニワトコ(庭常)も万葉植物なのであります。 「やまたづ(山多豆・山多頭)」という名で登場します。君が行き日(け)長くなりぬ山たづの迎へを往かむ待つには待たじ (衣通王 万葉集巻2-90)(あなたが行ってしまって日も経ちました。やまたづのように迎えに行きましょう。待っているだけなんてしてないで。) この歌は、ニワトコの葉に注目しての歌。ニワトコの葉は対生である。枝の左右に向き合って(正対して)葉がつく。つまり対面しているのであるから、そんな風に対面すべく迎えに参りましょう、と言っているのである。 そして、対面できたなら彼女(衣通王)はこの真っ赤な実のように、満面こぼれんばかりの笑みを彼(軽太子)に向けるのでもあるか。 赤い実つながりで、次はヒョウタンボク。(ヒョウタンボク) ヒョウタンボクは友人の小万知さんから教えていただいた名前。 二個ずつ背中合わせに実が生るというので、それが瓢箪の形に見えるというところからの命名であるか。人もなき国もあらぬか我妹子(わぎもこ)と携(たづさ)ひ行きてたぐひて居(を)らむ (大伴家持巻4-728)(人の無い国が無いものか。貴女と手をつないで行って、二人一緒に居たいものだ。) この実には、こんな歌が似合いだろうか(笑)。(同上) 花散歩と言いながら、花らしき花が登場しないのでは、不当表示という誹りも受けかねませんので、何処からも文句の出ない花を掲載して置きます。 この時期には似合いの花、ホタルブクロです。(ホタルブクロ)(同上) この花は、下から覗き込むようにして撮影しないといけないから、少し面倒。 その労を省くと下の写真のように花の裏側を撮っているだけで、些か寝呆けたような写真になるのであります。まあ、蛍の寝袋ですから、寝呆けていてもいいのではあるが。(同上) 次は睡蓮。ヒツジグサ(未草)とも呼ぶようだが、こちらは上を向いて咲いている。しかし、池の中に咲いているので、真上から覗き込んでこれを写すというのは無理である。(睡蓮・未草) 最後は、ヒメヒオウギ。 これは、銀輪散歩ではなく、智麻呂邸の若草ホールで花瓶に挿してあるのを撮ったのであり、このように周囲をぼかす加工をする前の写真を既に掲載したことがあるので、番外編特別参加ということで。(ヒメヒオウギ) 以上、とりとめもない花散歩記事でありました。
2018.06.28
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友人の家近健二さんが銀座で個展を開かれるそうで、その予告通知がありました。(家近健二展のお知らせ) 内容を見ると、会期が来年の4月16日~21日と随分と先の話なのでした。東京方面で個展を開催されるのは初めてのことなので、東京方面の友人、知人をご紹介下さい、というのがその趣旨のよう。 それは、追々に協力させていただくこととし、ひとまずブログで、東京方面の皆さまに、お知らせ申し上げますので、記憶の片隅に留め置いて下されば幸甚に存じます。 会期が近づけば、あらためてご案内申し上げますので、興味を持たれたお方は、会場までお運び下されば有難く存じます。 なお、同氏からの個展案内状送付をご希望のお方は、当記事コメント欄にその旨を記載いただくか小生宛メールでお知らせ下されば、その取り次ぎ及び手配をさせていただきます。(同上)<参考>家近健二氏個展関連の過去記事〇玉子と気球 2016.10.6.〇「生前葬」という名の個展--家近健二展 2016.9.22.〇中之島の後、心斎橋ー油絵個展 2009.5.25.〇ガリラヤの風 2011.11.30.〇殉展そして近隣散歩 2012.9.26.
2018.06.24
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本日は、少し遅くなりましたが、友人・岬麻呂氏の旅便りであります。 6月12日~15日の3泊4日の北海道の旅。今回は、大雪山系の秘湯と奥様のご希望による「北海道ガーデン街道」巡りが目的のご夫婦旅であったようです。 例によって、詳細は下掲の「旅報告222」をご参照戴くこととします<参考>過去の岬麻呂旅便り記事はコチラから。 フォト蔵アルバム「岬麻呂写真集」はコチラから。(「旅報告222」と同写真説明)※写真をクリックして大きいサイズの写真でお読み下さい。 北海道ガーデン街道なるものを存じ上げませんでしたが、岬麻呂氏のご説明によると、北海道の代表的な美しい庭を結ぶ、大雪~富良野~十勝に亘る全長約250kmの道を言い、大雪森のガーデン、上野ファーム、風のガーデン、十勝千年の森、真鍋庭園、十勝ヒルズ、紫竹ガーデン、六花の森の8庭園で構成されているとのこと。 そのいくつかを岬麻呂氏から送信の写真とその説明文によりご紹介申し上げます。 まず、大雪森のガーデン。(大雪森のガーデン)「大雪森のガーデンは大雪山系で最も美しい景観の中に造られた。」(岬麻呂) 次は上野ファーム。(上野ファーム)「上野ファームは光と風が遊ぶ庭とされる。」(岬麻呂) そして、風のガーデン。(風のガーデン)「風のガーデンはテレビドラマの舞台。」(岬麻呂) 次は、十勝千年の森です。(十勝千年の森)「十勝千年の森は英国で『日本で最も美しい庭』と賞賛されたことがある。」(岬麻呂) 最後は、六花の森です。(六花の森・九輪草)「六花の森は、六花亭の包装紙に描かれた山野草の森。」(岬麻呂) 初日12日の宿はトムラウシ温泉。 トムラウシとはアイヌ語で「花の多い処」という意味らしいが、「新得町運営で設備と秘湯温泉は何度訪ねても満足できる。」と仰る岬麻呂氏。今回が三度目の訪問だそうな。(トムラウシ温泉) 二日目13日は、六花の森、旧国鉄広尾線幸福駅、タウシュベツ橋梁などを廻られて、これも秘湯の大雪高原温泉泊。(美瑛の菜の花畑)(幸福駅)(タウシュベツ橋梁) タウシュベツ橋梁は、先日、ブロ友のふろう閑人氏が竹田城跡近くで発見された「タウシュベツ川橋」の記事を読んだばかりであったことやあすかのそら氏のブログ記事などで以前に拝見した橋でもあったので、実物は未見であるが、何やら懐かしい景色に出会ったような気分に(笑)。<参考>但馬のマチュピチュとタウシュベツ川橋 (ふろう閑人氏ブログ記事 糠平湖の干上がったタウシュベツ橋を見に(同上) タウシュベツ川橋梁(あすかのそら氏ブログ記事)(大雪高原温泉) 三日目14日は、層雲峡、流星・銀河の滝、大雪森のガーデン、上野ファーム、美瑛の丘めぐりなどして、白金温泉泊。 最終日15日は、富良野・鳥沼公園、麓郷展望台などを経て、麓郷の森にfurano-craftさんを訪ねられた由。まだまだ体調は完全復活ではないようで、調子の悪い日もあるようですが、この日はお元気なご様子であったとのこと。 それかあらぬか、昨日、久々に同氏もブログ記事を更新されていらっしゃることに気付きました。(「ちょっと休憩」2018.6.22.)<参考>furano-craft氏のブログはコチラ。(麓郷の森) 全行程868kmのドライブ旅行、お疲れ様でした。
2018.06.23
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第202回智麻呂絵画展 ブログ更新をサボっているうちに数日が経過してしまいました。 昨日18日朝は、大阪北部を震源とする震度6弱のやや強い地震もありましたが、大阪中部の当方ヤカモチ美術館周辺は何事もなしでありました。 そして、今日19日はサッカーワールドカップ初戦で日本がコロンビアを破るという嬉しいことがありました。 ということで、些かこじつけですが、本日は日本チームの勝利をお祝いしての第202回智麻呂絵画展開催とさせていただきます。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。 まずは、この時期らしく紫陽花の絵から(アジサイA) アジサイAは、小万知さんから頂いたアジサイを挿し木にしてひろみの郎女さんが育てられたものなので、小万知⇒ひろみの郎女⇒智麻呂というルートで若草ホールにやって来たということになります。 アジサイBは、取材不足で由来は存じ上げません。(アジサイB) 次はアマリリス。 この花もひろみの郎女さんがお持ちになったものではないかと思いますが、違っているかも知れません。 ヤカモチ館長はこのような大振りの花はどちらかと言うと苦手であります。(アマリリス) 次は、山吹。(山吹) 次は、ヒメノボタン。 牡丹の花もヤカモチ的には大き過ぎる花にて好みではないが、このヒメノボタンは小振りで一重の可憐な花で、ヤカモチ好みと言えそうです。(姫野牡丹) 次はハナショウブ。 ハナショウブも今が盛りの花です。(ハナショウブ) そしてドクダミです。この花も今が盛り。 ただ、ハナショウブと違っって、こちらは雑草扱いとなる植物にて、その匂いが苦手と敬遠される向きもある花であるが、花そのものはなかなかに可愛らしいのではある。(ドクダミ) 次は、ちょっと目先を変えまして、朱鷺の絵です。 新潟のお土産の菓子「朱鷺のたまご」の包装紙のデザインを写生されました。まあ、これはご愛嬌ということで。(朱鷺) 最後はバナナです。(バナナ) 以上です。本日は、ワールドカップの日本対コロンビア戦に気を取られて、少し手抜きの編集となってしまいましたが、日本勝利に免じてご容赦を。(笑) 本日もご来場。ご覧下さり、ありがとうございました。<追記>昨夜遅くにアップした当記事。智麻呂絵画展というカテゴリを選択しないまま記事アップしてしまったよう。今朝確認すると「カテゴリ未分類」になっていたので、「智麻呂絵画展」に修正変更いたしました。
2018.06.19
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本日は囲碁例会の日。 梅雨の晴れ間とて、本来ならMTB(マウンテンバイク)で会場の梅田スカイビルまで行くところなのだが、今日は、ご近所のHさんと午前中に立ち寄るべき用向きがあったため、同氏と一緒に電車で出掛けることとしました。 立ち寄り先は大阪市内、淀屋橋近くの某所。用件は11時半頃には終了。同氏と少し早めの昼食をご一緒した後、帰宅される同氏とは別れて、小生は、囲碁例会に出席すべくブラブラ歩きながら梅田スカイビルへと向かいました。 今月は、6日の例会が中止となっているので、先月9日以来の久々の囲碁例会でありましたが、出席者は福麻呂氏、竹〇氏、村〇氏、平〇氏と小生の5名でありました。 小生は、福麻呂氏と2局続けて打ち、2連勝といいスタートを切ったものの、その後、平〇氏、村〇氏に負けて、2勝2敗となり、今年に入ってからの借金5(7勝12敗)は減らぬままに、今年の前半戦は終わりました。後半6ヶ月でこれを完済できるかどうか・・ということになります。 出席者5名なので、1名が必ず余り、その者は対戦相手がなく見学・観戦となる。小生がその番になった時、隣のビルの1階にある喫煙室に煙草休憩に向かいました。するとロビーで小さな展覧会が開催されていました。 絵画、書、写真などの作品が展示されていたので、ちょっと覗かせていただきました。そんな作品の中に「囲碁十訣」がありました。(囲碁十訣) 作品の下に解説が付されていました。(同上・解説) 上の解説文で足りているかと思いますが、念のため、ウィキペディアの解説を参考までに掲載して置きます。<参考>囲碁十訣・Wikipedia不得貪勝(貪って勝とうとしてはいけない)入界宜緩(敵の勢力圏では緩やかにすべし)攻彼顧我(攻める時には自分を顧みよ)棄子争先(石を捨てて先手を取れ)捨小就大(小を捨て大を取れ)逢危須棄(危険になれば捨てるべし)慎勿軽速(足早になりすぎるのは慎め)動須相応(敵の動きに応じるべし)彼強自保(敵が強ければ自らを安全にすべし)勢弧取和(孤立している時には穏やかにすべし)(注)一の「不得貪勝」を日本で「貪れば勝ちを得ず」と訳して、「貪不得勝」と誤記する場合がある。 唐の時代の囲碁の名手・王積薪という人の作と伝えられる、囲碁の心得10ヶ条が「囲碁十訣」であるが、全てヤカモチ君の囲碁に欠けているものでもありますから、「ヤカモチ囲碁十欠」と呼んでもいいのかも知れない。 これを読んでから、4局目の村〇氏との対局に臨んだのでありましたが、「攻彼顧我(攻める時は自分を顧みよ)」が欠けていたようで、返り討ちにあってしまったという次第(笑)。 読書百遍意自ずから通ず、読書一遍囲碁に通ぜず、でありました。 囲碁のことはこれまでとし、福麻呂氏から二元展の招待状を頂戴しました。同氏はゴリラの絵が専門で、これまでにも当ブログで紹介申し上げていますが、今年も出展されるとのこと。来月3日(火)~8日(日)に昨年同様に大阪市立美術館で開催のようなので、また拝見させていただこうと思って居ます。(第57回二元展)<参考>二元展へ銀輪散歩 2017.7.6.囲碁例会・何か? 2015.10.7.囲碁例会・空は秋にしあれど 2013.10.2.SS会・2013年夏の陣 2013.8.5. 最後に、梅田スカイビルの入口近くで、こんな花を見掛けましたが、花の名前が思い出せない。思い出せないと思っているのは「思い違い」で、もともと名を知らない花であるのかも知れない(笑)。(名前不詳) 名前不詳にて、不承不承、今日はこれまでとします。 以上、おアトがよろしいようで・・。<追記>上の名前不詳の花木、名前が分かりました。 友人の小万知さんが教えて下さいました。 グレヴィレア・ロビン・ゴードン(Grevillea Robyn Gordon)でした。 ヤマモガシ科シノブノキ属(グルヴィレア属) 別名:グレビレア、ハゴロモノマツ(羽衣の松)、 ベニバナハゴロモノキ(紅花羽衣の木)、 レッド・シルキー・オーク(Red silky oak)
2018.06.13
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先般の新潟県新発田市の赤谷廃線跡自転車道を銀輪散歩した折の前日に新潟市内の白山神社の境内で撮った写真がありますので、本日はその紹介です。<参考>赤谷線廃線跡自転車道銀輪散歩 2018.5.16. 白山神社は白山公園内にある。道路を挟んで向かい側には新潟市役所がある。<参考>白山公園・Wikipedia その前庭にある松の木はなかなか立派なもの。(新潟市役所前の松) 白山神社の写真は撮り忘れましたが、その境内にあったのが竹内式部の碑。(竹内式部の碑) 竹内式部というのが如何なる人物であるかは存じ上げなかったのであるが、説明板の記述を見ると、江戸中期に尊王思想を唱えた人のようで、幕末期の尊王思想へとつながることとなった御仁とか。 ネットで調べると、宝暦8年(1758年)の宝暦事件ではその首謀者として京都から追放の処分を受け、明和4年(1767年)の明和事件(幕府による尊王論者弾圧事件)では、その関与者として八丈島への流罪となり、流される途中、三宅島で病没した人物であるということが分かりました。詳しくは下記<参考>をご参照下さい。<参考>竹内敬持・Wikipedia 宝暦事件・Wikipedia 明和事件・Wikipedia(同上) 人間の背丈の倍以上の高さのある立派なこの碑は大正5年に建立されたものらしいが、碑面にびっしりと刻まれた文字は読むべくもない。明治維新よりも100年も前の思想家が、明治維新後に再評価された結果、正四位が贈られ、このような立派な碑が建立されることとなったということですな。 10年前、旧の会津八一記念館に立ち寄った後であったか、海岸べりの遊歩道を自転車散歩した際に、竹内式部に所縁のある何かを見た記憶がぼんやりとあるのだが、調べてみても写真などは手許に残っていないから、撮影はしなかったのだろう。下の説明碑の記載から推測するに、それは彼の銅像であった可能性がある。新潟市内には、墓、生地跡、碑など所縁の場所が他にもあるようだから、新潟ではよく知られた人物であるのかもしれない。(同上説明碑) 竹内式部の碑のある場所の奥の少し高くなった場所にあったのが、美由岐賀岡の碑。明治天皇が明治11年(1878年)この地に巡幸の折に、野立所として築かれた築山である。天皇がこの高みから、信濃川や弥彦山を眺められたことから、みゆきが岡<美由岐賀岡>と名付けられたとのことであるが、今は、そのような眺望は望むべくもない。(美由岐賀岡の碑) 碑の隣の松の大木は、大正5年(1916年)7月10日、当時皇太子であった昭和天皇が植樹されたというお手植えの松であるとのこと。(同上説明碑) 今日は朝に来客があったほか雨模様でもあったので、家でゴロゴロでした。そんなことで、マイピクチャから過去の写真を引っ張り出しての記事といたしました。
2018.06.10
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近畿も6日に梅雨入りとなりましたが、今日は梅雨の晴れ間。 明日からまた雨になるとのことで、智麻呂邸を銀輪で訪問。その心は、新作絵画が相当数完成しているのではないか、然らば、智麻呂絵画展開催を記事アップできる、というものでありましたが、完成していたのは3点のみ。既に撮影済みの絵が3点あるものの、6点ではちと少な過ぎるので、絵画展開催はもう少し先になります。智麻呂絵画ファンの皆さまに於かれましては、今しばらくお待ちいただきますように。 智麻呂、恒郎女ご夫妻と閑談している処へ、偐山頭火氏が同じく銀輪でやって来られ、暫く4人であれやこれやの井戸端談義でありました。 ということで、ブログ・ネタが何とてもなくあれば、先日の大和川方面への銀輪散歩の際に立ち寄った柏原市の天湯川田神社のことでも記事にします。と言っても、この神社のことは何度か記事にして居り、過去のそれと重複しますので、下記参考記事を併せご参照願うこととして、記述は極力省略です。ご容赦を。<参考>天湯川田神社についての過去記事 昨日のおまけ 2008.6.9. 富田林寺内町 2008.7.9. 若草読書会夏之陣(下) 2014.8.22.(天湯川田神社・拝殿)(同上・本殿)(祭神の天湯河板挙にまつわる古事記・日本書紀の伝承) 上3枚の写真は以前のブログ記事に同様の写真を掲載していますので、再掲載ということになります。 物言わぬ皇子の話は、古事記では垂仁記に、日本書紀では垂仁天皇23年の条に出て来る話である。<参考>日本書紀垂仁天皇23年の条二十三年の秋九月(ながつき)の丙寅(ひのえとら)の朔(ついたち)丁卯(ひのとのうのひ)に、群卿(まへつきみたち)に詔(みことのり)して曰(のたま)はく、「誉津別王(ほむつわけのみこ)は、是(これ)生年(うまれのとし)既(すで)に三十(みそとせ)、八掬(やつか)髯鬚(ひげ)むすまでに、猶(なほ)泣(いさ)つること児(わかご)の如し。常に言(まことと)はざること、何由(なにゆゑ)ぞ。因りて有司(つかさつかさにみことおほ)せて議(はか)れ」とのたまふ。冬十月(かむなづき)の乙丑(きのとのうし)の朔(ついたち)壬申(みづのえさるのひ)に、天皇(すめらみこと)、大殿(おほとの)の前に立ちたまへり。誉津別皇子(ほむつわけのみこ)侍(はべ)り。時に鳴鵠(くぐひ)有りて、大虚(おほぞら)を度(とびわた)る。皇子(みこ)仰(あふ)ぎて鵠(くぐひ)を観(みそなは)して曰(のたま)はく、「是(これ)何物(なにもの)ぞ」とのたまふ。天皇、則(すなは)ち皇子の鵠を見て言(あぎと)ふこと得たりと知(しろし)しめして喜びたまふ。左右(もとこひと)に詔(みことのり)して曰(のたま)はく、「誰か能(よ)く是(こ)の鳥を捕へて献(たてまつ)らむ」とのたまふ。是(ここ)に、鳥取造(ととりのみやつこ)の祖(おや)天湯河板挙(あめのゆかはたな)奏(まう)して言(まう)さく、「臣(やつこ)必ず捕へて献らむ」とまうす。即(すなは)ち天皇、湯河板挙に勅(みことのり)して曰(のたま)はく、「汝(いまし)是の鳥献らば、必ず敦く賞(たまひもの)せむ」とのたまふ。時に湯河板挙、遠く鵠の飛びし方(かた)を望みて、追ひ尋(つ)ぎて出雲に詣(いた)りて、捕獲(とら)へつ。或(あるひと)の曰(い)はく、「但馬国(たぢまのくに)に得つ」といふ。十一月(しもつき)の甲午(きのえうま)の朔(ついたち)乙未(きのとのひつじのひ)に、湯河板挙、鵠を献る。誉津別命、是の鵠を弄(もてあそ)びて、遂(つひ)に言語(ものい)ふこと得つ。是(これ)に由(よ)りて、敦(あつ)く湯河板挙に賞(たまひもの)す。則ち姓(かばね)を賜ひて鳥取造(ととりのみやつこ)と曰ふ。因りて亦鳥取部(ととりべ)・鳥養部(とりかひべ)・誉津部(ほむつべ)を定む。(藤原兼仲歌碑) 拝殿前右側のこの歌碑は今回初めて気がつきました。 2008年の記事では、拝殿前にこの歌碑は写って居らず、2014年の記事の写真では写っているので、2008年7月~2014年8月の間に設置されたもののようです。春日の日 糸けき空を 今朝見れば 河田の森は 霞幾にけり(拝殿横の摂社) 拝殿の右側にある三つの祠も今回初めて気がつきました。(鳥坂寺塔跡碑) 鳥坂寺塔跡の説明碑も既出です。(元・喫茶ナナ) そして、上は「喫茶ナナ」があった場所。 閉店されてかなりになるが、まだ新しいテナントが入らないのか、シャッターを閉じたままです。 帰途に前を通りかかりましたので撮ってみました。ナナ万葉の会でご一緒した皆さんはお元気にされているのでしょうか。<参考>ナナ万葉の会、喫茶ナナに関連した記事はコチラ。
2018.06.07
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友人・岬麻呂氏からの旅便りです。 今回は、学生時代のご友人Y氏とU氏との3人旅にて、城崎・鳥取の旅。<参考>過去の岬麻呂旅便り記事はコチラから。 フォト蔵アルバム「岬麻呂写真集」はコチラから。(旅・岬巡り報告221・城崎、鳥取並びに同写真説明)※写真をクリックして大きいサイズの画面でお読み下さい。 上の「報告」に掲載されている写真を下記に貼り付けて置きますので、適宜ご参照下さい。(城崎温泉の夜景)(久美浜湾・但馬コースタルロードからの海岸風景)(余部橋梁<鉄橋>)(余部鉄橋・2007年7月11日撮影)(余部鉄橋・展望台から)(竹野浜海岸・歌川広重の碑)(猫埼灯台)(淀の洞門)(はさかり岩)(余部埼灯台)(鳥取・砂の美術館)<参考>鳥取銀輪散歩・砂丘三昧 2011.10.30.
2018.06.05
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昨日(3日)の銀輪散歩の途中、大和川の川原でこんな植物を見掛けました。初めて目にする植物だと思う。勿論、名前は存じ上げぬ。(名前不詳)名は何と申すにありや河内なる大川の辺に逢へる児や誰 (不詳家持) (本歌)紫は灰さすものそ海石榴市(つばいち)の八十の衢(ちまた)に逢へる児や誰 (万葉集巻11-3101)<追記>2018.11.5. ネット検索していたら、たまたま目に止まって、この花の名が判明しました。 ラグラス イネ科ウサギノオ属 ヨーロッパ原産 学名:Lagurus ovatus 和名:ウサギノオ 英名:バニーテイル(同上) 少しカメラを引いてみると、(同上) こんなに群生しています。 下の写真の左下に写っている茶色っぽいポツポツはクローバーの花が萎れたもの。クローバーの花の季節は終わりを告げようとしていますが、ここ大和川(柏原市安堂付近)の川原では、帰化植物だろうと思われる、この名も知らぬ見慣れぬ小さなモフモフたちが勢力を伸ばしています。 穂のサイズはつくし程度かそれよりも少し小さい位でしょうか。 つくしは「土筆」と漢字表記するが、こちらのモフモフたちの方がより筆らしい姿をしているので、「土筆」は彼らの方こそ似合いかも。(同上) びっしりと、百万本の小筆、 風吹けば、風にし遊び、 日の照れば、光に向かひ、 雲行けば、その影追ひつ、(同上) 名前不詳ついでに、こんな花も咲いていました。(これも名前不詳) 上のそれが「小さきモフモフ」なら、こちらは「白きモジャモジャ」であります。(同上) 今日は、名の知れぬモフモフとモジャモジャの記事でした。
2018.06.04
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本日は月例の墓参。 墓参の道で目にとまった花などをご紹介します。 先ずは、ロウバイの実。(蝋梅の実) ロウバイの実は以前のブログ記事にも掲載して居りますので、再登場ということになります。<参考>ロウバイの実 2011.6.4.(同上) そして、いつものお寺の門前の今日の言葉はこれ。 比較のないところには嫉妬はないーーフランシス・ベーコン 比較というのは、何らかの特定の価値基準に基づく評価をして自他の優劣を判断する行為であるから、それは必ずしも絶対的なものではない。しかし、それを絶対的なものと考えてしまうことによって、そこに優越感や嫉妬心が生まれる可能性があるということになる。そのような相対的・一面的評価に振り回されないことが大切である、或はそもそもそのような比較をしないのが肝要ということですかな。(今日の門前の言葉) 花たちはそのような「比較」とは無縁にて、それぞれが自分なりに美しく、いや、美しいかどうかも気にすることなく、咲いている。 ザクロの花です。(柘榴の花) 更に墓地への坂道を上ったところにある民家の石垣を覆うように生えている多肉植物、オボロヅキが花を付けていました。(朧月の花) 多肉植物の花は、概ねこのような花であることが多いですな。(同上・部分拡大) 墓地に到着。 墓周辺の草を引き、花と線香を供えてお参り。 線香を供えるのは、線香の煙が死者の食べ物と考えられてのことだそうだが、多くの人はそんな意識もなく習慣として、線香を上げているのでしょうな。小生も然りである。(野蒜の花) 墓地の奥にノビルが花を咲かせていました。(同上) ノビルとニラは似たような花を付けるが、写真のようにムカゴが出来るのがノビルである。ニラにはムカゴは出来ない。 ノビルもニラも万葉集に詠われているので万葉植物である。 古代人は臭気のある植物はその臭気によって荒ぶる神に対抗する呪力があると考えていたようである。これらを食することによって、その呪力を身体に取り込むことが出来ると考えていた。 ハーブの起源はこのようなところにあるのかも知れない。<参考>ノビル・Wikipedia ニラ・Wikipedia(同上)
2018.06.02
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