詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

2016年01月03日
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カテゴリ: AVE予告篇
※ ネット発表のものは、出版された詩集とは異なる箇所があります。
※ 本篇の、詩誌AVENUEによるレイアウトは作者校閲を経ています。






マキャフリイの容貌は、何百万の人間と同じ。目を離したら、雲の様子を正確に形容できないのと同じように、その容貌も形容できない。

(ジャック・ウォマック『ヒーザーン』2、黒丸 尚訳)

「上には何があるの?」とプティト・クロワは訊ねる

(ル・クレジオ『空の民』豊崎光一・佐藤領時訳)

二階のベッドルームには、いつもスーザンがたくさんいる。みんな、自分が熟してくるとここで待つのだ。

(ケリー・リンク『しばしの沈黙』柴田元幸訳)

この花たちはみんな君のためのものなんだよ、プティト・クロワ。

(ル・クレジオ『空の民』豊崎光一・佐藤領時訳)

それはまちがいよ、エンリコ。人間的な問題に関するときにはいつもあなたはまちがうけれど。

(ピエール・プール『E=mc2』大久保和郎訳)

ダニエルはかつてこれほど多くの白さを見たことはなかった。

(ル・クレジオ『海を見たことがなかった少年』豊崎光一訳)

隣では、わたしの少年の愛人であるセヴェリアンが、若者らしい気楽な寝息を立てて眠っていた。

(ジーン・ウルフ『調停者の鉤爪』18、岡部宏之訳)

小人は片腕をあげるとパリダに向かって伸ばす。

(フエンテス『脱皮』第三部、内田吉彦訳)

「ねえエレーン、ぼくらはいま、いくつくらいなんだろう」

(F・M・バズビイ『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』室住信子訳)

クリスティーンはいま、自分が予想のつきやすい女だと思われているのではないか、と不安を覚えていた。

(アン・ビーティ『アマルフィにて』亀井よし子訳)

「すてきな名前ね」ジェーンはいった。「どうしてその名前に決めたの?」

(フリーマントル『フリーマントルの恐怖劇場』第2話、山田順子訳)

ジョナサンとルーシーは、ある日、地下鉄の中で知りあったのだった。たまたま、とんでもない奴が、ただ退屈だという理由で、催涙弾を電車の中で放った。

(ベルナール・ウェルベル『蟻』第1部、小中陽太郎・森山 隆訳)

「行かなきゃ」とアリスが言った。

(コニー・ウィリス『リメイク』大森 望訳)

「なにもそんなに急ぐことはなかろう」とマークハイムはやり返した。

(ロバート・ルイス・スティーヴンソン『マークハイム』龍口直太郎訳)

「菓子パンをもう一つお食べよ」クラウドがアリスに言った。

(ジョン・クロウリー『リトル、ビッグ』I・[2]・III、鈴木克昌訳)

翌日は、アブナー・マーシュにとって人生でもっとも長い一日だった。

(ジョージ・R・R・マーティン『フィーヴァードリーム』11、増田まもる訳)

「ああ、だがほんの一瞬だった」カドフェルは慎重に答えた。

(エリス・ピーターズ『悪魔の見習い修道士』2、大出 健訳)

ドライズデールは美しい女性と一緒のところを人に見られるのが好きだった。

(P・D・ジェイムズ『正義』第一部・10、青木久恵訳)

人間がつき合わなければいけない相手の大半は変人なんだよ、とグランディソンは言い切っていた。

(トマス・M・ディッシュ『歌の翼に』6、友枝康子訳)

「まあ、あなた」とマグダレンは溜息をついた。

(エリス・ピーターズ『死者の身代金』8、岡本浜江訳)

グルローズは、わたしの知った最も複雑な人間の一人だった。なぜなら、彼は単純になろうと努力している複雑な人だったから。

(ジーン・ウルフ『拷問者の影』7、岡部宏之訳)

レサマが話をする、するとその話を聞いていた者は、好むと好まざるにかかわらず、すっかり人が変わってしまった。

(レイナルド・アレナス『夜になるまえに』レサマ=リマ、安藤哲行訳)

「クレティアン伯は過去の君とは別れたよ」ロレーヌが言った。「現在の君とももうじき別れる。そして今は未来の君の寸前で踏みとどまっている」

(ヴォンダ・N・マッキンタイア『太陽の王と月の妖獣』上・12、幹 遙子訳)

ヴァージニアがゆっくりといった。「古い諺があるのよ。当たり前の人間は友人を選ぶが、天才は敵を選ぶ」

(グレゴリイ・ベンフォード&デイヴィッド・ブリン『彗星の核へ』上・第一部、山高 昭訳)




     全行引用詩『ORDINARY WORLD°』 3/45 へ






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最終更新日  2016年01月18日 18時43分56秒
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