詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

2016年01月03日
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カテゴリ: AVE予告篇
※ ネット発表のものは、出版された詩集とは異なる箇所があります。
※ 本篇の、詩誌AVENUEによるレイアウトは作者校閲を経ています。






ベンジャミンもそこに加わった。

(デイヴィッド・マルセク『ウェディング・アルバム』浅倉久志訳)

「同時にふたつの場所にいることができるものかしら?」アリスはじっくり考えました。

(ジェフ・ヌーン『未来少女アリス』風間賢二訳)

おそらく、エルザンはいまそれらの頁のことを考えていないだろうし、それらの頁を書いたとき以来、それについて考えたことは一度もなかっただろう。

(ガデンヌ『スヘヴェニンゲンの浜辺』12、菅野昭正訳)

「明りはここに残してゆきましょう」サラがささやいた。「あなたがいなくても光ったままでいるんでしょう?」

(ゼナ・ヘンダースン『果しなき旅路』ヨルダン、深町真理子訳)

「ドクター・ミンネリヒトは明かりに目がないのさ。明かりそのものも好きだし、明かりを生み出すものも好きなんだよ。(…)」

(シェリー・プリースト『ボーンシェイカー』21、市田 泉訳)

エレナはいたずらっぽい口調で、「たぶん、それについてもあなたが正しいんでしょうね」

(イアン・ワトスン&ロベルト・クアリア『彼らの生涯の最愛の時』大森 望訳)

「ネッリーは他の誰も見ないようなものを、あたしに見てるんじゃないのかなあ」

(カミラ・レックバリ『氷姫』V、原邦史朗訳)

スタークは頭をめぐらし、ミリアム・セントクラウドをじっとみつめた。

(J・G・バラード『夢幻社会』32、増田まもる訳)

自分自身のことはなにも思い出さずに、ミュリジーに抱いていた関心を徐々に思い出した。

(クリストファー・プリースト『ディスチャージ』古沢嘉通訳)

マークは、過去を理解せずして現在を理解することはできないから歴史の研究を選んだと言っていましたよ。

(P・D・ジェイムズ『女には向かない職業』3、小泉喜美子訳)

ジェミーは言った。「残酷な時代を思いだすのを拒めば、悪と共存する善の記憶をも同時に拒否することになる」

(ゼナ・ヘンダースン『血は異ならず』大洪水、宇佐川晶子訳)

レサマは「覚えておくんだよ、わたしたちは言葉によってしか救われないってこと。書くんだ」とぼくに言った。

(レイナルド・アレナス『夜になるまえに』通りで、安藤哲行訳)

わたしはグレイダスに以前会ったことがあるのだろうか? ちょっと考えさせてくれ。会ったことがあるのだろうか? 記憶は頭(かぶり)を振る。

(ナボコフ『青白い炎』註釈、富士川義之訳)

見るともなしにグリフィスを見ながら、何とか記憶を取り戻そうとした。

(マイケル・マーシャル・スミス『ワン・オヴ・アス』第2部・14、嶋田洋一訳)

記憶がよみがえってきた。そうだ、この記憶だったんだ。あの子は、パメラの先触れだったのだろうか? 

(アントニイ・バージェス『ビアドのローマの女たち』2、大社淑子訳)

ヌートがまだ生きているということに、クリフはもはやまったく疑いを抱いてはいなかった。「生きている」という言葉が何を意味しているとしても。

(ハリイ・ベイツ『主人への決別』6、中村 融訳)

いったいスサナ・サン・フアンはどういう世界に住んでいたのか、これはペドロ・パラモがついに知ることのできなかったことのひとつだ。

(フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』杉山 晃・増田義郎訳)

それをぼくが考えたこともなかったなんて思わないで欲しいね──とオリベイラが言った──。

(コルターサル『石蹴り遊び』向う側から・28、土岐恒二訳)

ラングは水の栓を開閉して、そのつどかすかにかわる音に耳をすました。

(J・G・バラード『ハイ-ライズ』16、村上博基訳)

それはスケイスに何も語らなかった。

(P・D・ジェイムズ『罪なき血』第二部・1、青木久恵訳)

しかし、カレルは、エヴァを通して美しいノラ夫人を時間をかけてゆっくり見ていたかったので、その瞬間を引き延ばそうとした。

(ミラン・クンデラ『笑と忘却の書』第二部・11、西永良成訳)

トゥカラミンの口調にある何かが、クゥアートに質問させた。

(グレゴリイ・ベンフォード『光の潮流』下・第五部・2、山高 昭訳)

「その定義を認めるとすると」とサン=ジュリューが言った、「実現された行為は恋愛を排除しませんか?」

(アルフレッド・ジャリ『超男性』I、澁澤龍彦訳)

僕はなにもしませんでしたよ、イレーヌは僕になにも言いませんでした。なにもかも察しなければならなかったんですよ、いつでもね……

(ガデンヌ『スヘヴェニンゲンの浜辺』16、菅野昭正訳)

ドク・ポルの話だと、複合感覚は人間には非常によく見られるものなんだそうです──一般に考えられているよりも、ずっと多いんですって。

(ドナルド・モフィット『第二創世記』第二部・9、小野田和子訳)

自己は消滅しても、このロンドンの街路で、事物の満(みち)干(ひ)のままに、ここに、かしこに、わたしが生き残り、ピーターが生き残り、お互いの胸のうちに生きる、と信ずることが。

(ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』富田 彬訳)




     全行引用詩『ORDINARY WORLD°』 8/45 へ






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最終更新日  2016年01月18日 18時57分24秒
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