詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

詩誌AVENUE【アヴェニュー】~大通りを歩こう~

2016年01月03日
XML
カテゴリ: AVE予告篇
※ ネット発表のものは、出版された詩集とは異なる箇所があります。
※ 本篇の、詩誌AVENUEによるレイアウトは作者校閲を経ています。






ああ、ライサ! 恋人の顔をじっと見つめるとね、《何か》がくずれて、そして、《現世》では、もう二度と同じ人は見つからないことがわかるのよ!

(ゼナ・ヘンダースン『血は異ならず』大洪水、宇佐川晶子訳)

ジョニーはレコーディング・ルームで靴を脱いだが、あれは頭がおかしくなっていたからではない。昨日、そのことを話してくれたマルセルとアートには、それが分かっていない。

(コルタサル『追い求める男』木村榮一訳)

ケイトが言った。「頸動脈がきれいに切断されています。意外と手に力があったんですね。特に強そうには見えませんが、でも手というのは弱々しく見えるものですよね」

(P・D・ジェイムズ『正義』第三部・32、青木久恵訳)

「だれだってみんな死ぬんだ」トゥールは低い声でいった。「ちがうのは死に方だけさ」

(パオロ・バチガルピ『シップブレイカー』14、田中一江訳)

ミリアムのウェディングドレスは、溺れた飛行機の霊魂のようだった。

(J・G・バラード『夢幻会社』26、増田まもる訳)

ブライアが目の前の光景を表現する言葉を十個選べといわれたら、“きれい”はその中に入らなかっただろう。

(シェリー・プリースト『ボーンシェイカー』20、市田 泉訳)

カルソープは、その光景ばかりでなく、それが持つ意味に気分が悪くなって、顔をそむけた。

(フィリップ・ホセ・ファーマー『太陽神降臨』3、山高 昭訳)

「ああ、グローリィ!」わたしは首をまわして彼女の手に頬を押しつけた。

(ゼナ・ヘンダースン『血は異ならず』帰郷、宇佐川晶子訳)

スワミはしばらくそれをつづけた。観客は陶然として身を乗りだしていた。

(マーク・クリフトン『思考と離れた感覚』井上一夫訳)

アンのブルーの目には魅了され、叱責し、崇拝する感情が同居している。こんな組みあわせを同時に抱くには若さが必要だな、とバザルカンはふと考えた。

(ナンシー・クレス『プロバビリティ・ムーン』23、金子 司訳)

あなたがどんな質問をなさるか分かりますよ。ルーシーとの関係は性的な関係だったのか。私にはそんなことを考えるだけでも冒瀆だとしか答えようがありません。

(P・D・ジェイムズ『秘密』第三部・4、青木久恵訳)

時としてほんとうに伝えたいことは言葉で言い表わすことはできない、ジャンヌはこれまでそう信じてきた。

(コルタサル『すべての火は火』木村榮一訳)

ジョンは芝居の批評を続けた。かれはそれまでより突っこんだ見方をしているように、わたしには思われた。

(オラフ・ステープルドン『オッド・ジョン』13・ジョン、同種族を探す、矢野 徹訳)

チーチャンズは犬だし、したがって細君よりは高等な動物である。ぼくは、ストリックランドが鞭でひっぱたくものと予想して、彼の顔を見た。

(R・キップリング『イムレイの帰還』橋本福夫訳)

「いまでも聞える」プニンは塩か胡椒の容器を手に取りながら、記憶の持続性に驚いて軽く頭を振った、「いまでも聞えるよ、命中して木魂が空に舞いあがったときのパシッという音がね。肉を食べないの? 好きじゃない?」

(ウラジーミル・ナボコフ『プニン』第四章・8、大橋吉之輔訳)

ブルーノは答えた、人間というものを云々するとき、真実が語られることは滅多にない、なぜなら、苦痛や悲しみ、そして破壊をもたらすだけだからね。

(サバト『英雄たちと墓』第II部・8、安藤哲行訳)

そうだ、あんただって細部のひとつなんだよ、ロードストラム。もし一瞬でもあんたが俺の心の中になかったら、あんたはいなくなっちまう。

(R・A・ラファティ『宇宙舟歌』第四章、柳下毅一郎訳)

「本名でいきますよ」セランはいつもそう答えるのだが、これがまちがいだった。ときには、新しい名が新しい性格をひきだすこともある。

(R・A・ラファティ『九百人のお祖母さん』浅倉久志訳)

「ミケランジェロが」とジョンはいった。「どういうわけか吸える空気はぜんぶ吸ってしまったようですね。(…)」

(アントニイ・バージェス『アバ、アバ』4、大社淑子訳)

パリーモン師はかつて、わたしに教えてくれた。恩情はわれわれ人間のものであり、一引く一は零より多いと

(ジーン・ウルフ『拷問者の影』30、岡部宏之訳)

ヒラルムは無言だった。

(テッド・チャン『バビロンの塔』浅倉久志訳)

ラッセルはその半分もわかっていなかった。

(ジョー・ホールドマン『擬態』37、金子 司訳)

そしてボースンゲイト氏は判事がふたたび一連の意見をのべているな、と思った

(ジョン・ゴールズワージー『陪審員』龍口直太郎訳)

「ラーキンはこの本に、詩想と作品の断片は必ず同時に浮かんでくるものだと書いています。あなたも同じご意見ですか、警視長さん」

(P・D・ジェイムズ『死の味』第二部・1、青木久恵訳)

ゴードンは驚いたように首をふった。

(ニーヴン&パーネル&フリン『天使墜落』下・15、浅井 修訳)




     全行引用詩『ORDINARY WORLD°』 7/45 へ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016年01月18日 18時55分28秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

カレンダー

サイド自由欄


Art詩 スライドショー

作へ

注目 作へ
紫苑1~水原紫苑の歌によせて
     新たなイラストの扉がいま開かれた!




    詩誌AVENUEの  掲示板

    詩誌AVENUEの  私書箱

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

フリーページ

塚元寛一のお部屋★


創刊に向けて


コラボ詩の心得


顔文字詩


『ふろいど』のために


311


オリジナル意訳詩


TITANのお部屋★


『ふろいど』


動物さんたち 1


動物さんたち 2


作家の部屋★


poet 塚元寛一さん


poet 田中宏輔さん


poet 香鳴裕人さん


artist 羊谷知嘉さん


poet samleさん


reviewer 澤あづささん


poet NORANEKOさん


poet 天野行雄さん


poet 黒木アンさん


poet はかいしさん


poet 紅魚。さん


poet しぇりーいすちゃん


poet 泡沫恋歌さん


e-shi トラ太郎さん


e-shi 黒沙鐶ミイカさん


e-shi コマさん


artist ホングウ セラさん


reviewer 藤一紀さん


reviewer 水野英一さん


poet メビウスリング詩人会勉強会


poet 僻猫さん


artist 美々婆々さん


poet カニエ・ナハさん


ミュージシャンのお部屋★


hiroyuki


森 ミキ


編集室★


ブックマーク★


Home


room 1 企画


room 2


box 1 ✔


box 2 ✔


box 3 ✔


box 4 ✔


box 5


pro1 陽気なこまどり


pro2 coffee


pro3 花のやうに


pro4


pro5 


PBook 1


PBook 2


PBook 3


PBook 4


PBook 5 ✔✔


PBook 6


PBook 7


PBook 8


PBook 9


PBook 10


PBook 11


PBook 12


PBook 13 ✔


PBook 14


PBook 15


長編詩投稿サイト


日本人 カモメ7440


水深九十八メートルの夜



月舞の宴 (コメント付)


1~71行詩


今日の写真詩:詩文by塚元寛一


No.1


作品


十一次元の詩人たちへ


青いレモン


『青いレモン』の前駆詩


古井戸の底に浮かぶ


オリジナル意訳1    by塚元寛一


オリジナル意訳2


オリジナル意訳3


オリジナル意訳4


オ意ロートレアモン1


オ意ロートレアモン2


オ意ロートレアモン3


オ意ロートレアモン4


オ意ロートレアモン5


写真詩詩文控え1   by 塚元寛一


写真詩詩文控え2


写真詩詩文控え3


写真詩詩文控え4


写真詩詩文控え5


写真詩詩文控え6


ひろやすさん写真詩詩文控え1 by 塚元寛一


ひろやすさん詩文控2


ひろやすさん詩文控3


ひろやすさん詩文控4


ひろやすさん詩文控5


wa!ひろさん写真詩詩文控え1 by 塚元寛一


wa!ひろさん詩文控2


wa!ひろさん詩文控3


wa!ひろさん詩文控4


イラスト詩文控え1  by 塚元寛一


イラスト詩詩文控2


イラスト詩詩文控3



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: