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バンクーバー五輪で浅田真央が銀メダルを獲得。でも心に去来するものは虚しさだけ。「惨敗」の二文字が彼女の心にも重くのしかかっていることだろう。2008年には浅田のほうが好調で優位だったが昨年は彼女は極度の不振に陥り、キムヨナに一度も勝てていない。三回転半のジャンプはスランプからの脱出をかけた、また同時にライバルに勝つための最終兵器でもあったろう。それを五輪本番で計3度も成功させながら、金には遠く及ばなかった。高難度のジャンプは諸刃の剣でスタミナを大きく消費し後半の演技の精彩を欠いた。..男子フィギュアスケートで銅メダルを獲った高橋選手もフリーでは果敢に4回転ジャンプに挑んだ。結果は失敗。堅い演技で臨んだライサチェクが優勝した。ある記事は高橋を「愚直」と書いた。愚直とはバカ正直なことだ。もしか高橋が4回転を跳ばず堅い演技に終始したなら金メダルを獲れたかもしれないというのだ。なるほど、今回は男子も女子も結局大技を封印して手堅い演技をしたものが勝利している。何もこんな4年に一度の大舞台で冒険することはなかったのかもしれない。過去にも優勝を本命視された選手の多くが大技の失敗から金メダルを逃している事実もある。勇気と無謀さは違う。戦略も大事。でも、手堅い演技の浅田や高橋を見たかっただろうか?悲しいほどに純粋に自分の思いに忠実だったからこそその姿に魂を揺さぶられる。浅田真央のこれからの道はさらに険しいだろう。よくやったという言葉が空虚に聞こえるほど彼女はストイックだから。いまはただ敗戦をかみしめるだけ。..そして日本中のファンは共通の思いでいる。「浅田真央はまだまだこんなものじゃない」ってね。
2010.02.26
..九州の知人にナガノさんという人がいる。彼は熊本の繁華街で会員制のクラブを経営。コンパニオンの派遣などもされていた。今年はもう還暦にもなろうかという年配だが若い頃は相当のやり手であったようだ。..クラブ経営者というのは彼の表の顔で実は裏では「芸能人御用達のブローカー」も務めていた。ようするに、熊本に来た芸能人や著名なアスリートなどに遊ぶ場所や女性を手配していた。10年以上も前のこと。熊本に巡業できたお相撲さんの一行を自分のクラブで遊ばせていたナガノさんは「こういう所で息抜きをさせれば」「目立たないし、安全に彼らはストレス発散できる」と話していた。お相撲さん一行の中には当時の横綱や大関もいた。乱痴気騒ぎを見ていれば、そこには品格も何も無い。別に朝青龍だけがやんちゃなわけじゃない。ただ上手に遊ぶ術を周りがきちんと施さなかった結果なんだろう。一流の人間ほどストレスは大きい。そのストレスゆえに、酒や異性問題で失敗する輩も多い。一流の人間には一流のマネージメントが必要な所以であるが、自己管理できていたスーパースターは王貞治氏くらいでかのタイガーも先日失敗を報道されたばかりだ。朝青龍はまだ子供の頃に言葉も通じない異国へ来てそれこそ部屋では先輩たちから苛虐な「かわいがり」を受け堪え難い環境の中で歯をくいしばり、たゆまぬ努力を続けた。日本のぬるま湯にいる自分には想像すら及ばない。..少し前に、朝青龍が優勝パレードに自分がお世話になった床山さんを一緒の車に乗せたのは印象的だった。朝青龍は情に厚く、ほんとうはいい奴なんだと思った。不器用でいつまでも子供ぽいところは大目に見てやっても良かったのじゃないか。プロ競技に必要なインパクト、個性、華を持った数少ないアスリートを何で簡単に葬ろうとするのか。今後、大相撲はせいぜい品良く、おとなしくやれば良いがでもそんな面白くもないスポーツをだれが見るというのか。心沸き立つ興奮や感動をもう二度とあの土俵で見ることはないのだろうか。
2010.02.05
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