まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2023.09.13
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朝ドラ「らんまん」第117~8回。

> ほとばしっちゅうのう!
> 熱が渦巻いちゅうのう!
> 闇夜に恒星が現れたがじゃ!


…ってことで、
南方熊楠がほとばしっていたww

お得意の巻物みたいな長文の手紙を、
いろんな人に送りつけていたようです。


史実によれば、
牧野と熊楠とは手紙のやり取りをしただけで、
直接に顔を合わせることはなかったようですが、
できることなら本人を登場させてほしい!



ちなみに、
熊楠の最初のネイチャー論文って、
動植物じゃなくて「星座」のネタだったんですねえ。

それにしても、
ハチクの花が咲くと不吉なことが起こるとか…?
近年は日本各地でハチクの開花が報告されてるとか…?




そして、
平瀬作五郎と南方熊楠にも交流があったとは!
もちろん野宮のモデルが平瀬作五郎です。

意外なほど熊楠ネタが出てくるのね。
1912年5月、平瀬はイチョウの精子発見の功績により、帝国学士院から恩賜賞を授与された。池野成一郞もソテツの精子発見の功績により同時受賞となっている。
平瀬は翌6月に和歌山の南方熊楠宅を訪問しており、これ以降2人は本格的にマツバランの発生に関する共同研究に取り組むことになった。共同研究は1921(大正10)年まで9年にわたって続いたが、オーストラリア人の研究者が先んじて成果を発表したため、打ち切りとなった。

https://www.fukui-educate.jp/museum/files/平瀬作五郎の実像および功績について


神社合祀反対運動の話まで出てきました。
熊楠は、柳田国男にこんな手紙を送っているようです。

社寺境内にのみ生を聊する銀杏を、軽々看過すべきにあらず。友人平瀬作五郎氏、往年銀杏の精子*が他の高等植物と異にして、反って羊歯等の下等植物に同趣なるを発見し、植物学界をひっくりかえせしは、実に日本にこの一種のみを保存しありし力なり。
http://kiebine2007.amearare.com/minakata8.htm

簡単にいうと、

> 日本の寺や神社でイチョウが保全されてきたからだ!

ってことですね。

熊楠はいわゆるエコロジストだったわけで、


実際のところ、
牧野富太郎は熊楠に対して距離を取ってたようですが、
もしかしたら、この合祀問題が絡んでるのかしら?
ドラマでどう描かれるかは分からないけど。






さらに、
今日は熊楠以外にもネタが盛りだくさん。

寿恵子の店では、
「相島圭一」こと五島慶太が、
「神戸の永守」こと池長孟から出資を受けるとの話!
しかも、代理人として早川逸馬が登場?!

これって史実でしょうか?

五島慶太と池長孟って接点があったのかしら?
たぶん池長孟はまだ学生ですよね。
http://www.city.nagasaki.lg.jp/nagazine/hakken/hakken1701/index.html

池長孟は、神戸の大地主の息子。
2番目の妻になった人は淀川長治の姉だそうです。
彼から金銭的支援を受けたことで、
牧野富太郎が神戸につながり、
小林一三や阪急の六甲植物園にまで結びつくのかも。
池長の支援をきっかけに、その後25年にもわたって神戸に通い、研究することになった牧野博士は、県内の植物愛好家とも交流を深めていきます。
https://www.nhk.jp/p/ts/JWLK93KGKL/blog/bl/pn5mbKbAEn/bp/pARBZ4GYzA/



かたや「早川逸馬」のモデルは、いまだに謎。

史実によれば、
牧野富太郎と池長孟を引き合わせたのが、
ジャーナリストで評論家の長谷川如是閑だったらしいので、
「長谷川如是閑が早川逸馬のモデル?」
…との説もあるようです。

しかし、
長谷川如是閑は土佐出身じゃないし、
東京深川の出身です(しかも坪内逍遥の門下なのよね!)。
まあ、長谷川如是閑も「反権力」の人だったから、
そういう点で早川逸馬に通じるところはあります。

…と同時に、
やっぱり早川逸馬のキャラって、
どこかしら坂本龍馬を思わせるところがあって、
その反権力的な姿勢もさることながら、
資産家の代理人を請け負って動いてるところにも、
龍馬の「金の力で事を動かす才」を感じさせる。

たとえば関義臣は、龍馬についてこう言ってます。
坂本は単に志士論客をもって見るべき人物ではない。また頗る 経済的手腕に富み、百方金策に従事し、資本を募集して 汽船帆船を買い求め、航海術を実地に演習のかたわら、他の 商人の荷物を運搬し、その資金によって、ほぼ同志の生活費を産出 することが出来た。全く龍馬は才物である





…ところで、
綾の酒造りにも希望が見えてきましたか?

峰屋が腐造を出したときには、
あまりにも残酷な脚本だったので、
「綾への仕打ちじゃないか?」 とまで思ったけど、
最終的には、藤丸が彼女を救うのね!

そういえば、
南方熊楠の実家も酒蔵だったから、
彼も醸造については詳しかったかも。



なお、
ベルリンで醸造の研究をし、
1895年に「清酒酵母」を発見したのは、
農科大学の矢部規矩治という人だったらしい。

前の記事 にも書いたとおり、
藤丸のモデルの田中延次郎も、
ドイツで醸造の研究をしてるのだけど、
その話はドラマには出てこないのかな?

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最終更新日  2023.09.14 11:22:20


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