まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2024.01.30
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カテゴリ: メディア問題。
日本テレビのコメントによれば、
小学館が「原作代理人」だったようです。
2023年10月期の日曜ドラマ『セクシー田中さん』につきまして日本テレビは映像化の提案に際し、 原作代理人である小学館 を通じて原作者である芦原さんのご意見をいただきながら脚本制作作業の話し合いを重ね最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております。

しかし、一般的に考えれば、

原作者がドラマ化に後ろ向きだとしても、
出版社のほうはドラマ化に積極的になるはずだし、

原作者と出版社の利害というのは、
はじめから相反している可能性があります。

そうだとすれば、原作者は、
出版社から実質的に裏切られる可能性が高い。


原作者の意向をないがしろにしていたのは、
脚本家でもなければ、テレビ局でもなく、
出版社だったかもしれない…ということです。



欧米では、

原作が出版される段階で、
原作者と出版社のあいだをエージェントが仲介し、
印税や、映像化の際の条件などを、
あらかじめ文書で取り決めているようです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/著作権エージェント

そうでもしなければ、
原作者の主導で映像化の話を進めるのは本質的に不可能です。


出版社が勝手にメディアミックスなどを進めることもありうる。

そもそも利害が一致していないのなら、
出版社に「代理」を委ねる仕組みそのものに無理があります。



一方、テレビの職業脚本家は、


そもそも、
原作者の意向などをどれほど知らされるのかも、
それに従うべき立場にあるのかどうかも、
現時点ではよく分かっていません。

むしろ、
原作者がいちいち内容に口出ししたり、
脚本そのものの差し替えを要求してくることに、
脚本家の立場として不愉快を感じたとしても不思議はない。



そのあたりの事情も不明な段階で、
むやみに脚本家の人格叩きなどをしても意味がない。

まして、
脚本家がインスタの文章を書く際に、
原作者に「さん」づけをすべきだったかどうかなど、
どうでもいい問題まであげつらっても仕方ありません。

スピッツを「さん」づけで呼べ!!
…などと騒いでいた短絡的な連中と同様に、
まったくもって生産性のない議論であって、
かえって問題解決の妨げになっているにすぎない。

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最終更新日  2024.06.17 20:29:49


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