まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2024.02.01
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カテゴリ: メディア問題。
いまだに多くの漫画ヲタクの人たちは、

と信じて疑わないようですが…

何故そこまで出版社を信用できるのか、
わたしには不思議でなりません。

ネトウヨが自衛隊を批判しないのと同じく、
漫画ヲタクは小学館を批判してはならない、
…みたいな暗黙のルールでもあるのかしら?




すくなくとも、わたしから見ると、




1.なぜ《原作クラッシャー》による企画を承認したか

三上絵里子と相沢友子は、
《原作クラッシャー》との不名誉な異名を与えられてますが、

なぜ小学館は、
もともとドラマ化に前向きでなく、
さまざまな条件付けも多かった芦原妃名子の作品を、
よりにもよって《原作クラッシャー》の2人に委ねたのでしょう?

最初の段階では、
まだ脚本家が未定だったかもしれませんが、
三上絵里子がプロデューサーを務める時点で、
原作が改変される恐れはあったわけだし、
脚本家として相沢友子の名前が挙がった時点で、


かりに芦原妃名子が、
2人のことをよく知らなかったとしても、
小学館の担当者が知らなかったはずはない。
三上絵里子が担当した「二月の勝者」や、
相沢友子が担当した「ミステリと言う勿れ」は、


もし小学館側が、
2人を《原作クラッシャー》だと認識していたなら、
芦原妃名子の作品を彼女たちに任せるはずがありません。

にもかかわらず企画が止まらなかったのは、
日テレの問題ではなく、
むしろ小学館側の勇み足で原作者の意思を飛び越え、
ドラマ化の流れを作っていったからだ、と思えます。

そもそも、
多くの漫画ヲタクの思い込みとは裏腹に、
むしろ企業としての小学館は、
この2人の仕事を高く評価していたのではないですか?


2.なぜ日テレ側のスタッフと対面させなかったか

これについては、
昨日の記事に書いたので割愛しますが、

目下、小学館と日テレには、
「なぜ原作者と脚本家に意思疎通をさせなかったのか」
について説明することが求められています。

一部の漫画ヲタクの人たちは、


と主張していますが、

わたしに言わせれば、
たんに原作者は小学館を頼るほかになく、
小学館をとおして意思を伝える以外に手段がなかった、
…というだけのことに見えます。


3.なぜトラブルの経緯を説明したのは原作者だったか

ドラマ終盤の脚本を、
原作者が書くことになった経緯について説明したのは、
小学館ではなく、原作者自身でした。

原作者が "小学館に確認しながら書いた" としているので、
これをそのまま 「小学館側の説明」 と見なす漫画ヲタクもいますが、
原作者と出版社の利害が同じではない以上、
両者の言い分が同じである保証はどこにもありません。

わたしに言わせれば、
日テレとのあいだを仲介したのが小学館だったから、
たんに小学館に確認するしかなかった、というだけに見える。

そして、その説明は本来なら、
仲介をしていた小学館が直接おこなうべきだったし、
そのほうがはるかに正確だったはずです。



ところで、原作者は、
亡くなる前にその文章を削除してしまいましたが、
それは何故だったのでしょうか?

相沢友子へのバッシングが加熱してしまったため、
原作者が自分の意志で削除したとも考えられますが、

もしかすると、
日テレ側との関係が悪化するのを恐れた小学館が、
原作者に削除要請をした可能性もあるのではないですか?
もしそうだとすれば、それは原作者を激しく失望させたでしょう。


4.なぜ小学館はいまだに経緯を説明しないのか

繰り返しますが、
脚本制作のトラブルについて説明したのは、
原作者自身であって、小学館ではありませんでした。

そして、原作者が亡くなった今もなお、
小学館はその経緯について公に説明をしていません。
それは何故でしょうか?

小学館側に非があるからなのか。
日テレとの事実上の「共犯」だからなのか。
日テレとの関係悪化を恐れているからなのか。







昨日の繰り返しになりますが、
わたしは「小学館が悪い!」と言いたいのではありません。

原作者と出版社の利害は同じではないのだし、
たんにその立場の違いが顕在化しただけであって、
企業としての小学館のふるまいは、むしろ当然だとさえいえる。
企業は企業としての利益を優先するはずだからです。



芦原妃名子は、
残念ながら小学館を頼る以外になかったのだろうし、

いまさら言っても遅いことですが、
ほんとうは小学館を信用しすぎるべきではなかった。
小学館を頼りすぎるべきでもありませんでした。

そして、これは、
芦原妃名子と小学館だけの話ではなく、
あらゆる出版社に依存するあらゆる漫画家にいえることです。


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最終更新日  2024.06.17 20:28:56


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