まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2024.10.26
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カテゴリ: ドラマレビュー!
飯豊まりえ×渡部篤郎「パパ活」を見終わりました。

ハッピーエンドというよりも、
全員が一段と業を深めてしまった…って感じのエンディング。
自殺した妻 (霧島れいか) はとんでもない悪女だったの??



妻は、
元カレ (橋本さとし) との間に出来た子供を、

松本若菜の「わたしの宝物」と同じ托卵です。

しかし、
(渡部篤郎) はちゃんとそのことを知っていた。

…そこまでは予想できてたのだけど、
妻の悪行はそれだけにはとどまらなかった!

夫は血の繋がりもない娘を溺愛したのに、
妻は実の娘のことをまったく愛さなかった。

それどころか、
夫の愛情が娘に注がれれば注がれるほど、
妻は娘への嫉妬心をつのらせ、




以下は、元カレのセリフ。
彼女は男を弄ぶ天才だ…
おそらく欠如してるんだよ。情緒というか、優しさというか。
だから他者を振り回すことに罪悪感がないんだ。
子供を産んだら母性に目覚めるなんて嘘だよ。
あいかわらず自分が誰よりも一番じゃないと気が済まない女はいる。
自分の娘に嫉妬してたんだ…娘と父親である航との仲睦まじさにな。
いずれ美しくなるだろう自分の娘がいなくなればいいと思ったかもしれん。

そして、
夫が娘を亡くした喪失感に打ちひしがれ、
夫婦関係が冷えきってしまうと、


しかし、最終的には、
夫の愛情を失ったことに絶望して命を絶ちました。



まあ、
そういう女性がいても不思議じゃありません。
母がかなずしも子供を愛せるとは限らないし、
女として娘に嫉妬してしまう母親もいるでしょう。

なんなら、
ときおりニュースにもなるけれど、
再婚した夫とともに、
前夫の子供を虐待する母親だっているのだし。


むしろ疑問なのは、
なぜ2人の男はそんな女を愛したのか?
…って話ですよね。

実際のところ、
彼女を愛したのは元カレだけだったみたい。

夫のほうは、
最終回で女子大生 (飯豊まりえ) に対して、
「娘以外の女性に恋をするのは初めてだ」
と言ってましたから、
妻とは恋愛結婚じゃなかったってこと。

たんなる出来ちゃった結婚だったのでしょう。
出来ちゃったのは他人の子供だったわけですが…(^^;


そもそも、
妻が元カレの子を夫婦の子だと偽ったのは、
結婚を迫る道具にするためだったのかもしれません。



妻が実の娘に嫉妬したのは、
それだけ夫のことを愛してた証ともいえる。

そもそも、
この大学教授の男ってモテすぎるのです(笑)。
娘代わりにした若い女たちでさえ、
みんな彼のことを好きになってしまうのだから。

モテすぎる夫の存在こそが最大の罪だった…というべき!!

きっと本人にもその自覚があり、
だからこそ妻の自殺に対して罪悪感を抱いてるのでしょ。

たとえば「源氏物語」の場合も、
嫉妬に狂ってしまう六条御息所が悪いのじゃなく、
モテすぎる光源氏のほうが悪いのだ!
…みたいな理屈は成り立つはずです。






ところで…

このドラマの内容は、
松本若菜の「わたしの宝物」にも重なるけど、

やはり霧島れいかの演じた妻は、
濱口竜介の「ドライブマイカー」とかぶるのよね。

間男と不倫してるところだけでなく、
幼い娘を亡くしてるところも同じだし、
自分が死んでしまうところも同じ。

やっぱり、
この2つの作品には関連がある気がします。



濱口竜介は、
村上春樹の小説なんぞを映画化するのでなく、
野島伸司の脚本を映画化すればよかったのでは??

そのほうが面白い物語になったかもしれません。
演出にかんしてもFODより上等なものになったはず!!


…まあ、話がちょっとドギツすぎますけどね。






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最終更新日  2024.10.26 10:09:51


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