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1月に、ブランジュリーパリの空の下で食べた物いろいろ。1月のメインは、ギャレット・デ・ロワ。ピスターシュ、ロム、ショコラ・フランボワーズ、キャラメル・サレ、ポンム・カルヴァドス、クレーム・フランジパーヌ・ア・ラ・ヴァニーユ、ドゥーミルウィット、クレオールといろんな種類があったようやけど、手に入ったのはオーソドックスなアマンドゥ1台。1人で一日に1台食べる人もいはったようで、争奪戦がすごかったみたいや。今年のフェーヴは時計シリーズで、すてきな金時計が当たった。シェフは1月13日から1週間ほどフランス料理を食べにパリに行ってはって、おみやげに、マダガスカルのライチをくれはった。パリで買うてきはった、Malongoのコーヒー豆マダガスカル250g2000円は香り高くて甘みがあってすごくおいしかった。フライングのマルディグラのベニエは、232gもあった。タルト・ノルマンドはフランに似た作りかたの古いノルマンドやそう。タルト・フレーズ600円も始まった。贅沢な、いちご煮キッシュもおいしかったなあ。サンドイッチは、ブロシェット・ダニョー(羊)700円、いちご煮キッシュ(あわびとウニと紫蘇の葉入り)750円、和牛のピザ800円、イカ墨550円、パリで買ったフォアグラ トリュフ風味800円、7時間白ワインで煮込んだ豚タン650円、ニシンのピザ650円、焼き鯖450円、豚ロース低温ロースト アンダルシア風?(エスプレット唐辛子)650円お菓子は、ギャレット・デ・ロワ(アマンドゥ)4000円、アッフェル・シュトルーデル500円、ベニエ650円、タルト・ノルマンド500円、ブリオッシュ・パリジャン150円1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月31日
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年末にソウルに行ってたとき、12月27日のこと。4年5か月にわたる工事の末に完成した新しいソウル市庁舎は、斬新なデザイン。日本統治時代の1926年、京城府庁舎として建築された旧ソウル市庁舎は、改修してソウル図書館になってるそうや。二村にある国立中央博物館へ。2007年に、来たときとは、少し変わってるようやった。1階のレストラン「ナム」では、エリック・カイザーのスイーツも出してるようや。日本ではメゾン・カイザーの名前で、パンだけやってはるけど。1階の先史・古代館では、新羅室の新羅金冠や騎馬人物形土器、百済室の冠飾など。中世・近世館では、北漢山新羅真興王巡狩碑や大宝積経2階の書画館では、金弘道(キム・ホンド)の絵など。寄贈館では、井内功寄贈文化財というのもあった。「井内功(1911-1992)先生は、幼いころ叔父から統一新羅時代の龍文瓦を譲り受けたのを機に、韓国の瓦に興味を持ちはじめた。1964年には伊藤庄兵衛先生所蔵の瓦塼を購入し、収集・研究に本格的に没頭しはじめた。井内先生は、1987年、韓日両国の親善を目的に、瓦塼1082点を国立中央博物館に寄贈された。寄贈文化財は楽浪から三国、統一新羅、高麗、朝鮮時代の瓦塼を網羅しており、種類や形式、文様なども多彩で、出土地の明確なものが多く、韓国瓦塼史の研究にとって貴重な資料である。」こんな人すごい人がいはってんなあ。3階にはアジア館がある。日本室には、旧・李王家美術館所蔵の近代日本美術コレクションとして、三木翠山の「月」や山村耕花の「燕子花」があった。2003年に購入したという、土佐光起の「源氏物語画帖 第14帖「澪標」(みおつくし)」にはびっくり。ほんまに光起が描いたもんなんかなあ。2002年に購入の歌川広重「東海道五拾三次 金谷」も。四隅を何で留めてるんやろう。一番の見所は、彫刻・工芸館。国宝 83号の金銅半跏思惟像を展示してる部屋へ。2007年に来た時は撮影禁止やったけど、今回は大丈夫やった。国立中央博物館の日本語サイトでは、次のように説明されてる。「半跏思惟像は片足を他の片足のももの上に組んで座り、指を頬に当てて物思いにふけている姿が表現されたものをいう。これは人間の生老病死について悩み、瞑想にふける出家前の悉達多(シッダルタ)の姿に因るものである。中国では5~6世紀に主に制作され、わが国では三国時代の6~7世紀に大流行した。国宝第83号の半跏思惟像は大きさが93.5cmで、三国時代の金銅半跏思惟像の中で最大である。頭上に三山冠、または蓮花冠と呼ばれる低い冠をかぶっており、上半身は裸でシンプルな首飾りだけを着用している。単純に表現されているがバランスの取れた体、顔に湛えたかすかな微笑みは、宗教的な崇高さに満ちた美しさが引き立つ。この像は新羅系の僧侶が創建したといわれる広隆寺のアカマツの弥勒菩薩半跏思惟像と類似しており、わが国の仏像が古代日本に伝来したことを示す史料として注目されている。」国宝78の半跏思惟像と、交互に展示してはるそうや。前回お会いしたのも、国宝83号やった。国立中央博物館4号線二村(イチョン)駅からの連結地下歩道「博物館お出かけ道」がこの日12月27日にオープンやった。来る時はまだ通行止めやったけど、帰りはちょうど開通式が終わったばっかりで通ることができた。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月30日
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年末にソウルに行ってたとき、12月26日のこと。サムスン美術館Leeumに行ったら、ちょうど企画展「Anish Kapoor」アニッシュ・カプーア展を開催してた。常設展と企画展を両方観ることができるDay Passが 14,000ウォン(約円) ロビーでは、村上隆のJellyfish Eyes - Max & Shimon Jellyfish Eyes - Saki がお出迎え。Anish Kapoor1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月29日
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忠犬ハチ公やフタバスズキリュウに日本館で会った、1月11日夜の国立科学博物館の続き。国立科学博物館の地球館に行くには、いったん建物の外に出なあかんので寒かった。地球館は、1999年に新館1期、2004年にブランドオープン、2006年に地球館と改称されたもの。地下3階「宇宙・物質・法則」から観ていく。元素周期表の元素記号のところにその実物が展示されてる。テクネチウム、ポロニウム、ラドン、ウラン、プルトニウムなどの放射性元素は展示できないので、マークが入ってる。こういうのが身近にあれば、あの表覚えるのももう少し楽しかったかもしれん。「霧箱(きりばこ)」は、宇宙線などの粒子が観察できる装置。「霧箱のなかは、上部からアルコールが蒸発し、-40℃以下に冷却した底面に勢いよく拡散していて不安定なアルコール蒸気層が形成されている。このなかに宇宙線のような電気を帯びた粒子が飛び込んでくると、その道筋に沿って気体分子が電離し、そこにアルコール蒸気が集まって小さな液滴が並ぶので飛行機雲のような飛跡が見える。地下深いこの展示場まで達する宇宙線も見られる。」と説明にある。長くのびた直線の飛跡が宇宙線、細く短い飛跡はガンマ線の電子、曲がりくねった太い線は陽子、膜状なのはラドンが崩壊したアルファ粒子やそうや。ようわからんけど、この装置欲しいなあ。身近な物理現象を体験できる装置がいろいろあって、私はこのフロアが一番好き。地下2階は「地球環境の変動と生物の進化 -誕生と絶滅の不思議-」。シーラカンスや三葉虫、アンモナイトなどの化石、コロンビアマンモスの全身骨格など。ここにも鉱物標本があった。人類の進化のところでは、古代人の復元も。地下1階は「地球環境の変動と生物の進化 -恐竜の謎を探る-」。ティラノサウルス(レプリカ)やトリケラトプス、アパトサウルスなどの骨格化石。1階は「地球の多様な生き物たち」。マッコウクジラの全身骨格やダイオウイカの標本、ジャイアントパンダのホワンホワンの剥製も。いろんな松ぼっくりの標本もおもしろい。牛の腸の長さにびっくり。一頭で、マルチョウ(シロ)100人分以上取れるんやなあ。2階は「たんけん広場」「科学と技術の歩み」。は、パプアニューギニアのラバウル沖で発見された零戦もあった。3階は「たんけん広場」「大地を駆ける生命」。ジャイアントパンダのフェイフェイとトントンやニホンオオカミの剥製も。とっても楽しくて1週間ぐらい過せそう。でも疲れたあ。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月28日
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夕張のアナコンダとシアター36○を楽しんだ、1月11日夜の国立科学博物館の続き。国立科学博物館は、1877年(明治10年)に「教育博物館」として設立された。当初の建物は関東大震災で全焼したため、1931年(昭和6年)に再建されたのが現在の「日本館(旧本館)」。2008年(平成20年)に旧東京科学博物館本館として重要文化財に指定されてる。この建物、上から見るとなんと飛行機の形をしてる。旧東京科学博物館本館正面玄関は今は閉鎖されて、入口は地下1階にある。玄関を入ったところに位置する中央ホールは吹き抜けになってて、中央ドームの天井や四方の窓はステンドグラスで彩られてる。階段室も曲線が美しく、ここにもステンドグラスがはめこまれてる。3月17日まで日本館1階企画展示室で、日本の科学者技術者展シリーズ第10回 「植物学者 牧野富太郎の足跡と今」を開催してる。高知県立牧野植物園で開催された企画展の東京展。1862年(文久2年)に高知県佐川町で生まれた牧野富太郎は、幼くして両親を失い、祖母に育てられる。正規の学校教育を受けないまま、独学で植物学を学び、研究する。1つの固体を中央に描くのではなく、複数固体、しかも芽生えから開花、果実までいくつもの成長段階を描き、周囲には部分図を余すところなく配置し、その種の全体像を描き込み記録する「牧野式植物図」を生み出す。94年の生涯で、学名を与えた植物は約1500種類以上、収集した標本は40万枚にもなるそうや。その標本資料の整理作業は、牧野が亡くなって55年が経った今でも、まだ一部が残ってて続いてるという。牧野は、植物に関する教育普及活動にも力を入れた。全国各地の植物同好会の設立や指導に関わり、全国から届く標本の問い合わせにも、ていねいに回答してはったそうや。練馬区にある牧野記念庭園や高知の牧野植物園にも、いつか行ってみたい。植物学者 牧野富太郎の足跡と今日本館の展示を観ていく。1階南翼には、江戸時代の天球儀や地球儀など。2階南翼には、日本列島の生き物たち。2階北翼には、忠犬ハチ公と昭和基地でタロと生き延びた樺太犬のジロと甲斐黒号の剥製。それに、東京谷中三崎町で発見された江戸時代の女性のミイラも。3階特別室は、鉱物の櫻井コレクションが展示されてて、圧巻。3階北翼には、フタバスズキリュウがいた。天井から吊られた復元骨格はレプリカで、下には産状レプリカ(発見された時の状態の型を取って作った複製)、実物の化石も展示されてる。1968年に双葉層群から、当時高校生だった鈴木直さんが発見したもの。すごいなあ。夜の科学館は、ちょっとミステリアス。次は、地球館。国立科学博物館のことまだ続く。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月27日
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博物館に初もうでした1月11日、上野の国立科学博物館へもはしごした。通常は5時までやけど、金曜日だけは8時まで開館してるので、これから3時間楽しめる。 日本館地下1階の多目的室で、1月27日まで ミニ企画展 科博・干支シリーズ2013「巳年のお正月」を開催。こわごわ部屋へ入ってみた。爬虫類好きの若い人たちが来てて、興奮して、キャーキャー言いながらうれしそうに観てはる。「日本のヘビ」「海外のヘビ」「ヘビの解剖学」のコーナーに分かれて展示されてる。2007年に財政破綻した夕張市が造ってた、テーマパーク「石炭の歴史村」の施設に1000体以上の剥製を展示する「知られざる世界の動物館」というのがあって、2008年に閉館したそうや。昨年末にそのうち641体が、夕張市から国立科学博物館に無償譲渡された。共同通信の記事によると「ベンガルトラなど約70体の剥製は、希少種の保護を定めた「種の保存法」で一般への売買や譲渡などが禁止されており、国立科学博物館が引き取りを申し出た。」そうや。夕張の剥製が「引っ越し」 国立科学博物館で公開始まる剥製は本物みたいで怖いので、ハブの骨格標本の写真を。ホルマリン漬け標本もあって、この細い体に内蔵や骨がどうやって収まっているのか見せたり、お腹の中に卵を持った卵生のヤマカガシと赤ちゃんヘビをお腹に持った胎生のマムシの比較標本もあった。日本館(本館)地下1階にある、全球型映像施設「シアター36○」も体験。2005年「愛・地球博」の長久手日本館で人気やった「地球の部屋」が国立科学博物館に移設され、「THEATER36○(シアター・サン・ロク・マル)」として生まれ変わったものなんやそうや。直径12.8m(実際の地球の100万分の1の大きさ)のドームの内側すべてがスクリーンになっていて、その中のあるブリッジに立って映像を見るようになってる。この時は、「マントルと地球の変動–驚異の地球内部–」 と「宇宙137億年の旅-すべては星から生まれた-」。迫力のあるダイナミックな映像でおもしろかった。毎週金曜日の午後7時ごろ、1回だけ上映される映像があるというので、また観に行った。愛・地球博で使われてた「青の輝き」 、「緑のささやき」、「生命(いのち)のきらめき」の3作の映像。これもきれいやった。シアター36○金曜夜のナイト・ミュージアムは楽しい。国立科学博物館のことまだ続く。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月26日
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国立劇場で、菊五郎劇団の夢市男達競で初笑いをしてから、渋谷区立松濤美術館へ。1月27日まで、「シャガールのタピスリー展 二つの才能が織りなすシンフォニー」展を開催。タピストリーなんて本物にはかなわないだろうなあって思うて行ったら、大間違い。ものすごい迫力で迫ってきた。松濤美術館は、白井晟一の設計で非常に個性的な建築。地下1階に楕円形をしたメインの第1展示室があり、1階まで吹き抜けになってる。高い天井が、タピストリーにぴったりの空間。これらのタピストリーを製作したのは、ベルギー生まれの女性イヴェット・コキール=プランス(Yvette Cauquil-Prince)さん。「サーカス1」「アルルカンの家族」「アルルカン」「平和」「ダンス」「創造」「モーゼ」が並ぶ。元になったリトグラフが一緒に展示してあるものもある。「平和」は、一番大きな作品で高さが410cm、幅620cmもある。国連本部のステンドグラスを元に、フランスロレーヌ地方のサルブール(Sarrebourg)市から依頼されたもの。同名の「平和 La paix」というステンドグラスとともに、フランシスコ礼拝堂(Chapelle des Cordeliers de Sarrebourg)に飾られてるものなんやそうや。ロビーでこの「平和」」を制作する様子の7分間の映像が流されてた。25色の糸を組み合わせ束ねて色を作っていく。小さな作品で1か月、大きい物やと1年以上かかるそうや。原画を単に引き伸ばして忠実にというより、大画面に拡大したときにふさわしいように作者のイメージに近づけるよう配色していくという。イヴェットが作製したタピスリー原寸大の下絵(カルトン)には、使用する色や織りの指示が細かく書かれてて、それを織機の経糸の下に置いて、職人たちがタピスリーを織っていく。イヴェットは伝統的技法を独学で学ぶため、クリニュー中世美術館、ルーヴル美術館、パリ装飾美術館の古いタピスリーの織り方を研究したそうや。「アルルカン」では、コプト織りや中世ルネッサンスの織り方も使われてると、説明にあった。タペストリーの裏をのぞくのもおもしろかった。1点だけ裏地が縫い付けてある作品があって、それは日本人の所有やった。2階の第2展示室(サロンミューゼ)と特別陳列室には、「赤い雄鶏」「黒い手袋」「花の中の少年」「画家の夢」「天使の湾」「青と黄色の横顔」。だんだん、シャガールの元のリトグラフよりタピスリーのほうが迫力があって魅力的にさえ見えてくる。見事な表現やなあ。タピスリー16点、油彩10点、リトグラフが23点。参考資料として、タピスリー制作のための羊毛糸・櫛・道具などと伝統的なゴブラン織りについて描かれた挿絵本も展示されてた。白井晟一設計の建物も探検。階段の手すりのカーブの官能的。展示スペースの中央が吹き抜けになってて、一番下には噴水があり、1階から空中のブリッジが架かってる。ブリッジから冬の夜空を見上げると、楕円の空に星が輝いてた。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月25日
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初笑いをしに 国立劇場へ。入口横には、末廣の積み樽。ロビーには、初代横綱 明石志賀之助の等身大(身長7尺3寸 約2.2m)のパネルや繭玉の飾り。上を見ると、菊五郎さん、菊之助さん、時蔵さん、松緑さんのお姿も。日本相撲協会公式マスコットの「ひよの山」グッズや角力まんじゅうなどを売る「明石志賀之助商店」も店開きしてた。2階ロビーでは相撲関連の展示コーナーもあった。歌舞伎の小道具の軍配(鴛鴦襖恋睦で行事役の遊女の喜瀬川が持つ軍配)と実際に大相撲で使われる行司の軍配団扇(峰崎部屋所属の木村堅治郎所有)が並べて展示されてた。本物のほうは、漆塗りやので、製作に2年以上かかるそうや。明石志賀之助はこのお芝居の登場人物で、実在したとされる初代横綱。人形の吉徳の歌舞伎にちなんだ羽子板展示も。夢市男達競(ゆめのいちおとこだてくらべ)は、河竹黙阿弥の「櫓太鼓鳴音吉原(やぐらだいこ おともよしわら)」を大幅にアレンジした作品。「西行が猫 頼豪が鼠」という角書がついてて、頼朝から銀の猫像をもらった西行が、館の門外に出ると道端で遊んでいる子どもにその銀の猫を与えたという逸話と、三井寺に伝わる「頼豪阿闍梨の大鼠」伝説のこと。いろんな要素がてんこ盛りになってる。菊之助さんの力士姿は、とっても似合ってて貫禄があり、かっこよかった。菊之助さんの明石志賀之助と松緑さんの仁王仁太夫が、場外乱闘になりそうなところへ、行司の吉田善左衛門追風が登場して、勝負は土俵でつけるようにと仲裁する。横綱審議委員でもある田之助さんがその行司役。七福神の所作事「旭鞆絵夢浮宝船(あさひのともえゆめのたからぶね)」もおめでたくてよかった。松緑さんの木曽義仲が夢を見てるという設定。セリ上がってきた宝船に、寿老人(亀三郎さん)、福禄寿(亀寿さん)、布袋(亀蔵さん)、恵比寿(梅枝さん)、大黒天(萬太郎さん)、毘沙門天(松緑さん)、弁才天(時蔵さん)の七福神が乗ってる。途中で毘沙門天が義仲に、弁財天が巴御前に変わりけど、夢の中でも現実のように義仲は巴と別れ別れになってしまう。時蔵さんの花魁 薄雲は、明石志賀之助のお姉さんで、菊五郎さんの夢の市郎兵衛の女房でもある。たいそうネコ好きで、三毛猫の玉とどこへ行くのも一緒やったのに、亡くなってしまいお葬式をしてあげる。亀蔵さんがワイルドだろぉのスギちゃんスタイルになったりもする。薄雲は木曾義仲の愛していた巴御前にそっくりで、虚無僧の十三郎になった義仲が薄雲のもとへ通ってくる。力士役やった菊之助さんが、今度はかわいい新入りの新造胡蝶姿で登場。実は死んだ玉が胡蝶に姿を変えてて、薄雲を守ろうとする。三浦屋の台所で、ネズミ軍団と松緑鼠、菊之助猫ちゃんの大立ち回り。巨大な人参、大根や、徳利やすり鉢、包丁などを使って、お膳やまな板の間で大暴れ。黒御簾の中から邦楽器で「ミッキー・マウスのテーマ」が流れてきたりと、楽しい。息も絶え絶えな玉が亡くなると、銀の猫になる。大詰では、巨大ネズミが登場。菊五郎さんが手にする銀の猫からレーザービームが出て、ネズミは散っていく。最後は手ぬぐい撒きもあって、ハッピーエンド。国立劇場 初春歌舞伎公演西行が猫 頼豪が鼠 夢市男達競(ゆめのいちおとこだてくらべ) 六幕十場 序幕 第一場 鶴ヶ岡八幡宮の場 第二場 神輿ヶ嶽の場 二幕目 第一場 鎌倉御所門前の場 第二場 花水橋広小路の場 三幕目 雪の下市郎兵衛内の場 四幕目所作事 朝日鞆絵夢浮宝船 五幕目 第一場 大磯京町三浦屋格子先の場 第二場 同 薄雲部屋の場 第三場 同 台所の場 大詰 鎌倉御所の場夢の市郎兵衛:尾上菊五郎市郎兵衛女房おすま/弁財天/三浦屋傾城薄雲:中村時蔵木曽義仲/仁王仁太夫/大江広元:尾上松緑明石志賀之助/三浦屋新造胡蝶:尾上菊之助 明石の弟子朝霧島蔵/寿老人:坂東亀三郎市郎兵衛子分般若の吉蔵/福禄寿:坂東亀寿大江家臣飯島半七郎/恵比寿:中村梅枝 源頼家/大黒天:中村萬太郎三浦屋新造八重垣:尾上右近 市郎兵衛倅市松:藤間大河北條家家臣杉伴六/布袋:片岡亀蔵 市郎兵衛子分一富士の仁太郎:河原崎権十郎三浦屋女房お牧:市村萬次郎 北條家重役神崎伝内:市川團蔵三浦屋四郎左衛門:坂東彦三郎 頼豪阿闍梨の亡霊/源頼朝:市川左團次行事吉田善左衛門追風:澤村田之助 ほか1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月24日
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こちらは、「鍵のない夢を見る」と同じ時期、昨年7月の第147回芥川賞受賞作品。 冥土めぐり 鹿島田真希著どちらも家族について書かれた「冥土めぐり」と「99の接吻」の2作品が収められてる。「冥土めぐり」の主人公は、児童館でパート勤めをする奈津子。区の職員だった太一と結婚。夫は8年前に脳の発作を起こし、電極を入れる手術をして、今も四肢が不自由。奈津子は夫を連れて、子どものころ泊まったことのあるかつての高級リゾートホテルへと一泊二日の旅に出る。そこは、今は区の保養所の割引で1泊5000円で泊まれる古びた大衆的なホテルへと落ちぶれている。戦後一財産を築いた祖父が自慢の、スチュワーデスだった母。一流企業のサラリーマンの父と結婚したけど、父が謎の脳の病に倒れ、痴呆になって亡くなる。贅沢が忘れられない弟の多額の借金で、母はマンションを手放し、郊外に住むはめになり、自殺未遂を起こし、嘘泣きや失語症の演技をして、精神障害者の認定を受け、年金生活を手に入れている。母や弟にたかられる犠牲者となるはずの夫が、父と同じような脳の病気になったことで、それを回避することになった。旅の途中で二人は癒しを求めて美術館を訪れる。熱海みたいやから、MOA美術館やろうか。この旅に出ることで、奈津子は太一の存在の意味を見つけ出す。そして、二人の関係も少し深くなったようや。母親の行動は理解できなくはないけど、弟のふるまいにはついていけない。まだ読んでないけど、「カラマーゾフの兄弟」の影響なのかな。「99の接吻」の舞台は谷根千(谷中、根津、千駄木)。そこに暮らす母と4姉妹。よそからきたSという男が現れたことで、4人の関係が少しずつ変わっていく。ジャンボ餃子とかき氷があるという「花屋」、ジャズ喫茶「映画館」、バー「マッド・ハット」、黄金たいやき「果川家(かせんけ)」、バー「オー・ド・ヴィ」、レストラン 「ザクロ」、クイーンズ伊勢丹小石川店などが実名で登場する。どこもおいしそうで、行きたくなる。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月23日
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新春浅草歌舞伎 第1部を1月11日に観た 後、上野へ。1月14日まで「博物館に初もうで」の一環で「新春特別公開」を開催。正門、本館正面、中央階段の正面と東洋館の前に、池坊の蔵重 伸氏、中野幽山氏による松、竹、梅のいけばな。昨年は真生流やったから、各派が順番に担当しはるのかな。国宝室には、3年ぶりに登場の長谷川等伯「松林図屏風」。人だかりができてた。「古今和歌集(元永本) 下帖」、尾形光琳「風神雷神図屏風」なども。白隠の「福神家訓」には、こんなことが書かれてるそうや。 「金を積みて子孫に遺す。 子孫未だ必ずしも能く護らず。 書を積みて子孫に遺す。 子孫未だ必ずしも能く読まず。 陰徳を冥々の中に積みて、 以って子孫久長の計を遺さんに如かず 恵美寿三郎の需(もと)めに依って書す。 長汀子契子(布袋和尚のこと)」伊藤若冲「松梅群鶏図屏風」の石灯籠は点描で描かれてる。1月2日にリニューアルオープンした東洋館にもちょっとだけ顔を出した。ステキな雰囲気に変身してた。4階の中国の絵画には、国宝の李迪「紅白芙蓉図」が展示されてた。そこで、時間切れ。東洋館だけ、じっくりと観に来なあかんなあ。 東洋館リニューアルオープン1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月22日
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おそろしい本やった。昨年7月に第147回直木賞を受賞した作品で、やっと図書館の順番がまわってきた。鍵のない夢を見る 辻村深月著 ありふれた町の普通の家庭で起こる泥棒、放火、逃亡者、殺人、誘拐という、5つの「犯罪」をモチーフにした5作が入った短編集。「泥棒」の話は、子どもって強いもんだなあというか強くなければ生きていけないだなって思った。「放火」は、先が読めてもひとつ。「逃亡者」が一番インパクトがあった。DVに遭ってる人も、こんなふうなのかな。「殺人」は、あまり好みやない。「誘拐」は、子育て中の人が読んだら共感できるやろうなあ。子どものいない私でも、子どもがいたらこうなってたかもしれないと思うもん。他の作品も、読みたいような読みたくないような。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月21日
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久しぶりに東京国立近代美術館 工芸館へ。東京国立近代美術館で、「美術にぶるっ!ベストセレクション 日本近代美術の100年」を観た1月8日のこと。2月11日まで 所蔵作品展 寿ぎの「うつわ」 -工芸館の漆工コレクションから- を開催。1階インフォメーションで、撮影許可のシールをもらえば、撮影できる。圧倒されたのは、黒田辰秋の螺鈿白蝶縞中次(らでん しろちょう しま なかつぎ)と耀貝螺鈿飾箱(ようがい らでん かざりばこ)。黒田辰秋といえば、京都百万遍にある進々堂の樫の木の長テーブルと長椅子のような素朴な作品のイメージやったけど、こんな華やかなのも作ってはったんや。どちらも表面に白蝶貝や耀貝を切り出した細かいパーツがびっしりと貼りつめられてる。軽やかというより、ずっしりした雰囲気で妖しくきらめいてた。映像コーナーでは、「変幻自在-田口善国・蒔絵の美」が上映されてた。自宅の軒下にあった蜂の巣を見て、蜂をテーマに飾り箱を作成していく。蜂の巣の六角形がデザインされ、側面には大きな蜂が一匹という大胆なデザインの「王蜂蒔絵飾箱(おうばちまきえかざりばこ)」。金蒔絵、線描、高蒔絵などを施していく過程が出てきて、その繊細さとものすごい手間にびっくり。人間国宝・巨匠コーナーでは、松井康成の「練上嘯裂文茜手大壺(ねりあげ しょうれつもん あかねで おおつぼ)」に目を奪われた。「練上手(ねりあげで)」というのは、色の異なった土材を地層のように重ね合わせては延ばしたものを、帯状にし、ろくろの上に並べて成形する技法。練上手(ねりあげで)「嘯裂」は、「練上手」の表面に刷毛や櫛で傷のような模様をつけ、ロクロを回しながら内側から押し出し、円形に膨らませることで、傷が大きく裂けて文様になる技法。荒涼とした自然を見るようで、圧倒される。松井康成は、笠間市の「月崇寺(げつそうじ)」の住職の長女と結婚して30歳で住職になり、33歳のときに寺の境内に窯を築いて、本格的に陶芸を研究し、人間国宝にまでなりはったそうや。ルーシー・リーの「ピンク象嵌小鉢」や「白釉青象嵌鉢」、ハンス・コパーの「スペード・フォーム」などもあって、目の保養になった。工芸館の煉瓦造ゴシック様式の建物は、1910年(明治43年)に建設された大日本帝国陸軍の近衛師団司令部庁舎を改修したもの。重要文化財(建造物)旧近衛師団司令部庁舎1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月20日
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いよいよ20年ぐらい前に買うたワインを飲む日。10月に預かってもろた1989年のClos Vougeot Chateau de la Tour。いつも通り、だんな様は4500円のヴァリエ、私は6500円ムニュ・セゾンのコース。 ワインの持ち込み料は1本3000円。野菜のピクルス今回はビーツやった。自家製パンに豚肉のリエットはいつも通り。ワインのコルクが劣化してて、なかなか開かずマネージャーさんが苦戦してはる。お酢になってるか、化けてるかドキドキ。恐る恐るテイスティングすると、甘くないジュースのようにサラッとしてる。それが、空気に触れるとどんどん重くなっていく。重いけど軽くて飲みやすくおいしい。マネージャーさんによると、すごくいい状態なんやそうや。よかった。前菜は2品。1品目、だんな様は一口だけパテ・ド・カンパーニュ。私は、バスク風ブーダンノワールのテリーヌ 紅玉林檎のピュレ添え。豚の血なんやけど、軽やか。2品目、だんな様は自家製サーモンマリネ 北海道有機野菜の蒸し煮添え グリンペッパー風味。私は、ヴァン・ショー風味のフォアグラ スパイスカリカリアーモンド添え。オギノのフォアグラ大好き。だんな様の本日のスープは、鳥取のサツマイモのポタージュ。私の魚は、北海道産白子のムニエル 焦がしバターソース。これもまわりはカリッ、中はトロトロで夢心地。モヒートのグラニテで口直し。だんな様は魚で、自家製エゾ鹿サラミで挟んだメダイの網脂包み焼き 白インゲンの煮込み添え。私の肉料理は、青首鴨のロースト 血のソース。一人やとむずかしいんやけど、1000円プラスで大丈夫やった。それが、散弾銃の弾入りで大当たり。心臓、レバー、砂肝もついてて、それぞれを味わう。おいしかった。だんな様のデザートは、伝統菓子シリーズ 第9弾 ~イチゴのタルト~。私は、洋ナシの赤ワインコンポート 煮汁のジュレと牛乳アイス。飲物はコーヒーとカプチーノ。お腹いっぱいで苦しいけど、しあわせ。全部で、15,750円。もう一本のワインも楽しみ。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月19日
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浅草総見の新春浅草歌舞伎を観る前に、三越前の三井記念美術館へ。1月26日まで「ゆくとし くるとし -茶道具と円山派の絵画」展を開催。昨年末は前期展示で応挙の「雲龍図」を、年が明けてからは後期で同じく応挙の国宝「雪松図屏風」が展示される。国宝の志野茶碗 卯花墻(うのはながき)は、如庵写しの茶室に飾られてた。畳の上に直接ではなく、フェルトのようなものの上に置かれてるのが残念やけど、展示ケースよりお茶室のほうが似合うなあ。展示室4には、応挙の作品が5点。「雪松図屏風」は、やっぱりすごい。展示室5の特別展示「高麗茶碗」も興味深かった。古三島「二得三島」は、渋い。「三好粉引」は、くさび形の 「火間」がかっこええ。大井戸茶碗 銘須弥(別名十文字)は、以前にもびっくりした茶碗。朝鮮王朝時代の茶碗を、古田織部が大きすぎるからと十文字に割って、上部の幅を縮めて継ぎ直したもの。展示室6は、元ダイセル社長の昌谷忠切手コレクションから。展示室7の「夜咄(よばなし)の茶事」もよかった。夜咄の茶事は、冬の夕暮れから行われるものなんやそう。待合では、甘酒、生姜湯、玉子酒なども出されるので、そのための「古染付捻文茶碗」や「赤楽松葉文蓋茶碗」なども。「志野重餅香合」は、焦げたお餅のようでおいしそう。「交趾写兎花唐草文饅頭蒸器」で蒸されたお饅頭、おいしいやろうなあ。黒楽「俊寛」もこのコーナーに。「色絵鱗文茶碗」は巳年らしい。参考展示「茶の湯の燈火具」もめずらしかった。「溜塗行燈」「木地行燈」「黒塗短檠」「竹檠」「銅膳燭」、保全作と和全作の「青交趾膳燭」「赤絵龍宝尽文燭台」「黒塗手燭」「. 溜塗露地行燈」「竹露地行燈」の11点。ほの暗い灯りが目に浮かぶようやった。ロビーの横の茶室「朝夕菴」の掛軸は、仙崖筆「莫冨於知足莫福於無禍」。阪神・淡路大震災から18年のこの日、今あるもののなかに喜びを見出し、わざわいがないことに幸せを感じることの大切さを改めて思うた。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月18日
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まだ雪が溶けずに残ってて、近所の雪だるまも健在。仲見世通りのまねきを眺めて、浅草公会堂へ向かうといつもより華やか。17日の第2部は、「浅草総見」やった。1階席は,地元浅草の人たちの貸切やそうや。入口の階段では、浅草芸者衆が並んでお出迎え。浅草公会堂は桟敷席がないので、芸者さんたちは花道横の席にずらっと縦に並んで座って観劇してはった。この日は浅草公会堂3階席上手の最前列。目の前に銀色の手すりがあって見えにくいから、最後列の方が好きや。「毛谷村」は、弾正と六助の試合の場面から。愛之助さんの六助は、ほんまにやさしそうでさわやか。亀鶴さんは、ニヒルな悪役がよう似合う。壱太郎さんのお園は、きれいやけど、線が細かった。今どきの男の子で顔が小さいからかなあ。なんと海老蔵さんが、斧右衛門の「ごちそう」。老母を弾正に殺されたと、六助のもとへやってくる情けない顔の村人役。それでも、存在感を漂わせるのはさすが。「口上」は、浅草は14年ぶりという海老蔵さん。10代の新之助だったころ、最初に弁慶を演じたときの初心を忘れずと語ってはった。このころ、実は團十郎さんの容態よくなかったんやろうなあ。最後に、市川家に伝わる睨みを披露してくれた。これでこの1年無病息災やな。「勧進帳」は、海老蔵さんの弁慶に、愛之助さんの富樫、孝太郎さんの義経。ガッツリと組んだ、海老蔵さんと愛之助さんの舞台は、かっこよくて見ごたえがあった。孝太郎さんの義経は品がある。子役の秋山悠介くんが、團十郎さんの部屋子になって市川福太郎としてデビューした太刀持は、かわいらしかった。海老蔵さんの飛び六法に拍手を送り、浅草を後にした。新春浅草歌舞伎 第2部一、彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち) 毛谷村(けやむら) 毛谷村六助:片岡愛之助 お園:中村壱太郎 お幸:上村吉弥 微塵弾正実は京極内匠:中村亀鶴 杣斧右衛門:市川海老蔵二、寿初春 口上(こうじょう) 口上:市川海老蔵三、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう) 武蔵坊弁慶:市川海老蔵 富樫左衛門:片岡愛之助 亀井六郎:尾上松也 片岡八郎:中村壱太郎 駿河次郎:中村種之助 常陸坊海尊:片岡市蔵 源義経:片岡孝太郎1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月17日
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だんな様のテニス肘が、なかなかよくならへん。あきらめてつきあっていけばと思うんやけど、本人はどうにかして治したいという。鍼灸や高周波治療をしてもろたけど、効果がない。ひじ用のバンテリンコーワサポーターをつけてみると、しないよりはましやけど痛みは変わらへんとのこと。ネットでいろいろ探してると、AKA-博田法(エーケーエー はかたほう)というのがあるのを見つけた。医師がやってるようで、学会もあり、いかがわしくもなさそう。近くのとこは自費治療になるけど、予約して一度行ってみることに。 初回やので1時間近くかけて、じっくりと症状を聞き、説明しながら施術してくれはった。仙腸関節が一番重要なポイントなんやそうや。AKAは、Arthrokinematic Approach(アルスロキネマティック アプローチ)の略で、関節運動学的アプローチのこと。博田節夫(はかた せつお)先生が開発しはった、関節の動きを正常に導く方法なんやそうや。日本AKA医学会認定指導医は全国で50人ほど、専門医と認定医あわせても80人ほどしかいはらへん。審査が厳しくてなかなか通らないそうや。だんな様は施術中も痛くはないし、気持ちいいぐらいやったそうや。肘の痛みも軽くなったみたいやし。しばらく通うことにしはった。図書館で探すと、博田先生の本があったので借りてきた。AKA関節運動学的アプロ-チ-博田法 第2版 博田節夫著医療関係者向けの本で、関節運動学、骨運動学、関節包内運動の異常、基本原理、副運動技術、構成運動技術、関節神経学的治療、運動療法の修正、関節機能の障害と痛み、痛みの部位と治療関節、有痛性疾患の治療という章立てで書かれてる。動く潤膜関節を、引き離す「離開法」、滑らせる「滑り法」、回旋させる「軸回旋法」を使って、関節の動きを調整するみたいや。それも、微妙なほんのわずかな動きで。関節神経学的治療法(articular neurological therapy: ANT)という、関節に滑り、圧迫、離開を加えて、関節にあるセンサーを介して運動機能を改善する方法も組み合わせるそうや。つらい痛みがなくなれば、多くの人が助かる。もっと拡がればええのになあ。 日本関節運動学的アプローチ(AKA)医学会1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月16日
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めずらしい東京の積雪。とはいっても7cmほどで、雪国の人には申し訳ないほどの積もり具合。アイスバーンになってるところが多く、滑らないようにちょこちょこ歩くのが慣れないので疲れる。雪だるまも立派なのがあちこちに。雪化粧の世田谷線も雪化粧。銀座では、雪はほとんど見かけなかった。ちゃんと雪掻きしはったんやろう。雪掻きの具合で、その地域の様子が垣間見えるのも興味深い。工事中の歌舞伎座は、ほとんどのネットがはずれて完成間近この週の歌舞伎座工事の作業工程は、「仕上げ工事」 だけで土曜日まで同じ。日曜日は「トレーラーによる資材搬入、仮置」。夜間作業工程は、「仕上げ工事 諸機資材搬出入有」で、日曜は「トレーラーによる資材搬入、仮置」。新橋演舞場の1階には、四世中村雀右衛門さんの写真が飾られてた。雀右衛門さんが亡くなりはって、そろそろ1年になるんやなあ。「寿式三番叟」は、我當さん、梅玉さん、・魁春さん、進之介さん。進之介さんはおひさしぶり。足運びがちょっとぎこちない。我當さんの翁は風格がある。梅玉さんはさすが。「車引」は、七之助さんの桜丸、三津五郎さんの梅王丸、橋之助さんの松王丸に、彌十郎さんの時平。それぞれぴったりな配役。三津五郎さんのうまさに、ほれぼれ。彌十郎さんの時平は、あんまりこわくなかった。「戻橋」は、渡辺綱が一条戻橋で鬼女と出会う場面の舞踊。慣れない雪道を歩いたせいか瞼がふさがってしまい、ほとんど覚えてない。残念。「傾城反魂香」は、四世雀右衛門追善狂言。吉右衛門さんの又平に、芝雀さんのおとく。もう何度観たことやろうの「吃又」やけど、これは絶品やった。歌六さんの将監も、東蔵さんの北の方も、歌昇さんの修理之助も、友右衛門さんの雅楽之助も、みんなの優しさが伝わってくるお芝居。手水鉢に描く自画像は、右近さんと笑也さんの又平おとくの時は、裃姿やったけど、今回は裃は付けてなかった。澤瀉屋さんだけ違うのかな。又平が着替えをする場面もかっこええし、舞う姿もうれしそう。幕外の引っこみでは、又平がおとくの手を取って仲よく一緒に歩いていく。これもよかった。1月の演舞場は、昼も夜もとっても充実してた。新橋演舞場 壽 初春大歌舞伎昼の部一、 寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう) 三番叟:梅玉 千歳:魁春 附千歳:進之介 翁:我當二、 菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ) 車引 梅王丸:三津五郎 桜丸:七之助 杉王丸:巳之助 金棒引藤内:由次郎 藤原時平公:彌十郎 松王丸:橋之助三、 新古演劇十種の内 戻橋(もどりばし) 扇折小百合実は愛宕山の鬼女:福助 郎党右源太:児太郎 郎党左源太:国生 渡辺綱:幸四郎四、 四世雀右衛門追善狂言 傾城反魂香(けいせいはんごんこう) 土佐将監閑居の場 浮世又平後に土佐又平光起:吉右衛門 女房おとく:芝雀 狩野雅楽之助:友右衛門 土佐修理之助:歌昇 土佐将監:歌六 将監北の方:東蔵1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月15日
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昼前から降り始めた雪が止む気配をみせず、午後からは積もり始めた。雪に弱い首都圏。だんな様は、昼過ぎに車で会社を出たもののいつもなら1時間ほどで着くところ、5時間もかかって帰宅。スリップして立ち往生する車が続出で、渋滞になってたそうや。図書館で借りた本のこと。世界しあわせ紀行 エリック・ワイナー著 関根光宏訳とってもおもしろかった。原題は「The Geography of Bliss: One Grump's Search for the Happiest Places in the World」(幸福の地理学-ある不平屋が世界でいちばん幸福な場所を探してみた)」。1963年生まれのアメリカのジャーナリストが、世界一幸せな場所を探して、オランダ、スイス、ブータン、カタール、アイスランド、モルドバ、タイ、イギリス、インド、アメリカの10か国を旅する。オランダでは、ロッテルダムにあるエラスムス大学で「世界幸福データベース(World Database of Happiness)」を構築してる幸福学教授ルート・フェーンホーヴェン(Ruut Veenhoven)氏と会い、データーを閲覧させてもらい、合法なモロッコ産のドラッグ、ハシシュを体験したりする。オランダの章のタイトルは「幸せは数値」。次に向かったスイスは、幸福度が上位の国。スイス人の医師は、「スイス人は幸福の最大の敵が嫉妬だということを本能的に知っている」という。スイス人にネットで意見を募ると「自分がどこか他の場所にいるべきだとか、他のことをすべきだとか、他の何者かになるべきだとか、そういうふうに思わずにいられることが、幸福」だと書き込みがある。スイスの章のタイトルは「幸せは退屈」次は、「国民総幸福量」を政策の要とする国、ブータンへ。著者は、ここで忘れられない人物と出会う。ブータンで最も重要なシンクタンクの中心人物、カルマ・ウラ氏。カルマ氏は「幸福は人と人との関係である」という。ブータンはシャングリラではないけど、とても懐が深い国だと感じる著者。ブータンの章のタイトルは「幸せは国是」。次は、世界でも最も豊かな国の一つであるカタール。カタールの人口の半分は、ネパールやインド、フィリピンなどから働きに来た「使用人」で、カタール人は人口の20パーセントしかいないそうや。石油と天然ガスという宝くじに当選したカタールは、文化や歴史もお金で仕入れようとする。カタールの章のタイトルは「幸せは当たりくじ」。次にやってきたのは、幸福データーベースで最も幸福な国の一つであるアイスランド。真冬のアイスランドは、闇のなかで、物価も高い。人口はわずか30万人。アイルランド人は、あまり他人をうらやむことがないという。スイス人の場合は、嫉妬の原因を隠すことによってその気持ちを押さえ込むけど、アイスランド人は分かち合うことによって嫉妬心そのものを消してしまうという。人口比率からすると多くの芸術家や作家を輩出しているのは、世間知らずで、失敗が名誉なことだと考えられていて、何度でもやり直しがきくからやそうや。アイスランドの章のタイトルは「幸せは失敗」。幸福データーベースで最も幸せから遠い国の一つである、モルドバへも足を運ぶ。旧ソビエト連邦を構成していた国家の一つで、1991年に独立。言語的、文化的にルーマニア人との違いはほとんどないという。町を行く人は、足を引きずる様に歩き、どの顔もうつろな表情で、なんとなく怒っているようにも見える。モルドバの国民一人当たりの年間所得は880ドル(約7万円)で、国外に出稼ぎに行かなければ生活が成り立たないそうや。モルドバ人は、自分の成功よりも隣人の失敗から楽しみを得て、汚職も盛んで、縁故主義。でも、モルドバの宝は土で、野菜や果物が新鮮でおいしいそうや。著者はモルドバを「でっちあげられた国」で希望がないという。モルドバの章のタイトルは「幸せは別の場所に」。次は、ほほ笑みの国タイへ。タイのほほ笑みにはいろんな種類があって、本物のほほ笑みは目に宿るので、左右の目を取り囲む眼輪筋が動くんやそうや。幸せになるためには、基本的に3つの方法があって、ポジティブ感情の総量を増やすか、ネガティブ感情の総量を減らすか、問題をすり替えること。タイではその3つ目の方法がとられてて、それが「マイ・ペン・ライ」で「気にするのは止めて、人生をうまく生きていこう」という意味なんやて。タイで最も疎まれるのは、「ジャイ・イェン(冷静な心)」を失うことで、何事も「サナック(楽しみ)」がなければやる価値がないタイの章のタイトルは「幸せとは何も考えないこと」。イギリスでは、「泥でぬかるんだ土地」を意味する町「スラウ」に向かう。BBCが「スラウを幸せにする方法(Making Slough Happy)」というタイトルのテレビ番組を制作した。6人の幸福学の専門家が50人の被験者に12週間の「幸福の訓練」受けてもらい、変化があるかどうかをみるという内容。その被験者を訪ねる。イギリスの章のタイトルは「幸せは不完成」。インドは、著者がNPR(全米公共ラジオ)の特派員として2年間過した国。シュリ・シュリ・ラビ・シャンカールという有名なグルがバンガロール郊外に構えるアシュラムや、画家のスレーシュが所有するサロンのようなワン・シャンティ・ロードで過してみる。インドはあらゆるものを取り込んでしまう。抱えながら生きることのできる矛盾、楽しみながら学ぶことのできる矛盾を感じられるのが、インドという国の魅力みたいや。インドの章のタイトルは「幸せは矛盾する」。最後は、著者の国アメリカ。アメリカ国内で最も幸せな場所を探してみる。楽園だと思われているマイアミに引っ越した著者だが、なかなかなじめない。マイアミから移住した女性を訪ねてノース・カロライナ州のアッシュビルに行く。ローリーは、20年暮らしてるアッシュビルは安住の地だと思うが、死にたい場所は育ったバーモントだという。アメリカの章のタイトルは「幸せは安住の地に」。エピローグで幸福学の権威の一人がいう。「幸福に通じる道は一つではない」。そして著者は「幸福というのは、名詞でも動詞でもない。それは接続詞なのである」と結ぶ。訳者あとがきに、この本で登場する国の「幸福データーベース」の幸福度が出てる。この幸福度は「総合的に判断して、あなたは現在どのくらい幸福に感じていますか?」と質問して、10を最高として10段階評価ででいくつになるかを数字で示してもらって計る。オランダ 7.6スイス 8.0ブータン データなしカタール 6.8アイスランド 8.2モルドバ 4.9タイ 6.6イギリス 7.1インド 5.5アメリカ 7.4日本は6.5で48位。1位はコスタリカの8.5、2位はデンマークの8.3、アイスランドが3位、スイスが4位、フィンランドが5位。最下位はトーゴの2.6で、タンザニア、ブルンジ、ジンバブエ、ベニンとアフリカの国が並ぶ。著者は特派員時代日本にも滞在してたことがあり、今も鉄火巻きが大好物やそうや。アイスランドに行ってみたくなった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月14日
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東京国立近代美術館で特別展「美術にぶるっ!ベストセレクション 日本近代美術の100年」を観る前に、山種美術館で1月17日まで開催の「生誕100年 高山辰雄・奥田元宋 」展へも行った。第1章:高山辰雄と奥田元宋高山辰雄の作品は、山種のが1972年から1986年の「座す人」「緑の影」「秋を聴く」「中秋」4点。「聖家族」の墨絵のようなのとは少し雰囲気が違う。でも、深遠な感じがする。三番町小川美術館から「聖家族 1993年」の5点。木炭か墨で描いたように見えるけど、群青(ぐんじょう)と緑青(ろくしょう)とを混合した群緑(ぐんろく)という岩絵の具を焼いてつくる黒群緑(くろぐんろく)を使うてはるそうや。さらに、赤褐色の辰砂(しんしゃ)岩絵具を薄く薄く溶いたのを、人物のまわりに塗りはったそうや。それが、時が経つとうっすらと褐色の色になってきてる。高山氏は、経年変化を狙ってそんなこともしてしてはったという。顔の表情が苦手でちょっとこわいけど、どこか惹き込まれるものがある。奥田元宋は、「玄溟」、「山澗雨趣」、「松島暮色」、「奥入瀬(秋)」、「湖畔春耀」など。高山氏が「聖家族」を描いたのは81歳、奥田氏は「奥入瀬(秋)」を71歳で描いてる。どちらも大きな作品。すごいパワーやなあ。第2章:文展から日展へ二人の活動の場だった日展やその前身の文展(文部省美術展覧会)・帝展(帝国美術院展覧会)などの出展作品の展示。小林古径「闘草」、上村松園「蛍」、松岡映丘「山科の宿」、川崎小虎「春の訪れ」、川合玉堂「山雨一過」など。橋本明治の「月庭」は、最初お手伝いさんがモデルやったけど、浅草の芸妓さんになり、最終的には月の青白い光に浮かぶ祇園の舞妓さん二人を描いてはる。 杉山寧の「響」は、滝と裸婦の構図がすごい。加藤栄三「流離の灯」は、長良川の灯籠流しと鵜飼舟の上に、花火が開いてる。 山口華楊「生」は、産まれたての子牛が愛らしい。第3章:日展の画家と山種美術館橋本明治「舞」(山種美術館記念展)、東山魁夷「春静」(第18 回未更会展)、「年暮る」(京洛四季展)、「緑潤う」(山種美術館開館10 周年記念展)、「秋彩」(山種美術館開館20 周年記念展)、杉山寧「霽」(山種美術館開館10 周年記念展)、 加倉井和夫「秋肅」(山種美術館開館20 周年記念展)1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月13日
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東京国立近代美術館で、1月14日まで開催の特別展「美術にぶるっ!ベストセレクション 日本近代美術の100年」の第1部「MOMATコレクション」を観たとこまで書いた。もっと、「ぶるっ!」っとしたのは、同時開催の第2部「実験場1950s」のほうやった。「現代の原点としての1950年代の意義を、ジャンル横断的な想像力をキーワードに、美術、写真、映像、デザイン、漫画を含む約300点の作品・資料によって捉え直す。」という企画。第1部の「MOMATコレクション」は、単に第2部へ誘うための企画やなかったんかと思うほど。会場には、解説シートが4種類置かれてて、持ち帰ることができる。会場入口には、白黒のニュース映像が流されてた。朝日ニュース第363号「原爆犠牲第一号」。広島と長崎に原爆が落とされたことは、戦後GHQの報道規制で、一部の例外を除いて一般の国民は全くといっていいほど、その実態を知ることはなかったんやそうや。原爆に関する情報が公になったのは、平和条約発効後の1952年夏。なんと7年後のこと。ニュース映画会社の日映新社が、撮影を開始したがGHQから撮影中止の命令が下り、米軍の命令下で撮影を行い、完成した映画は米軍に納入することで、やっと許可が下りた。1946年2月頃完成した「原子爆弾の効果」は、いかなるフィルムの断片も日本に残してはいけないという徹底した情報統制やった。撮影に関わった数人の同志が秘密裡にプリントを残し、占領終了までフィルムを地下に隠したおかげで、日の目をみることになったそうや。この企画展は、10のテーマに沿って展示されてる。1.原爆の刻印2.静物としての身体3.複数化するタブロー4.記録・運動体5.現場の磁力6.モダン/プリミティブ7..「国土」の再編8..都市とテクノロジー9..コラージュ/モンタージュ10.方法としてのオブジェ解説シートは、1と2のタイトルを「戦争の記憶と美術の形式」としてる。1.原爆の刻印土門拳の「ヒロシマ」より原爆ドーム、原爆病院の患者たちシリーズなど。川田喜久治の「地図」より原爆ドームなど。言葉を失うが、ここからのスタートやったんやと改めて感じる。丸木位里・俊夫婦が、「原爆の図」(当時は「8月6日」)を発表したのは、1950年第3回日本アンデパンダン展で、夫妻が試みた全国巡回の展示活動は、原爆の実情を伝達するための先駆的な役割を果たしたそうや。2..静物としての身体鶴岡政男の「事は物でもって表現されなければならないのに、物を忘れて事を描こうとしている」。「事」ではなく「物」を描くべきという言葉が挙げられ、鶴岡政男の「松本竣介の死(死の静物)」や河原温の「浴室」シリーズ名度が展示されてる。3、4、5のタイトルは「現実改革のための美術」。3.複数化するタブロー印刷媒体を表現の場とする、真鍋博や久里洋二の漫画やルポルタージュ絵画の中村宏、池田龍雄、河原温の「印刷絵画」など。4.記録・運動体無着成恭の生活綴り方「山びこ学校―山形県山元村中学校生徒の生活記録」、花森安治の「美しい暮らしの手帖」(のちに「暮らしの手帖」と改称)、土門拳が提唱したリアリズム写真運動の舞台となったアルス社の写真雑誌「カメラ」などが並ぶ。「カメラ」のアマチュア投稿者には、東松照明、川田喜久治などもいた。5.現場の磁場石川県内灘や東京都砂川などでの米軍基地への反対運動の「現場」の情景を「ルポルタージュ」した作品。池田龍雄の「怒りの海(内灘シリーズ)」、中村宏の「砂川五番」など。そして、見始めると目を離せなくなったのが、亀井文夫のドキュメント・フィルム「流血の記録 砂川」。1955年から57年にかけて、武装した警察と住民・学生達のぶつかり合うこんな悲惨なできごとがあったとは。6、7、8のタイトルは「戦後日本のアイデンティティを求めて」。6.モダン/プリミティヴ50年代には、文学、演劇、美術、建築などで、「伝統」の問い直しが起こった。1950年に来日したイサム・ノグチは、土偶や埴輪に触発されて陶器彫刻「かぶと」「ひまわり」などの制作を行い、岡本太郎は1952年に「四次元との対話 縄文土器論」を発表。縄文土器に内在する「根源的生命力」が注目されるようになる。菅井汲の「響」、 岡本太郎の「赤のイコン」も展示されてた。7.「国土」の再建戦後の復興期に、「東北の地」に目が向けられた。東山魁夷の青森県種差海岸の風景をモチーフにした「道」、写真家 木村伊兵衛の「秋田」シリーズ、濱谷浩の「裏日本」、小島一郎の「東北のまつり-三部作」、野田真吉が下北半島の漁村を撮ったドキュメンタリー映画「忘れられた土地」など。8.都市とテクノロジー工業化と機械への信奉、即物的な視点、構造主義的な「冷たい抽象」で捉えた作品が並ぶ。山口勝弘のガラスの造形「ヴィトリーヌ」、 北代省三のアルミニウムを使った「モビール・オブジェ(回転する面による構成)」、 亀倉雄策のニコンのポスター、猪熊弦一郎の家具、石井茂雄の「暴力シリーズ 戒厳状態」、奈良原一高の軍艦島の写真「人間の土地」、「無国籍地」 、松本俊夫の関西電力のPR映画で戦後の電源開発の歩みを紹介する「白い長い線の記録」など。9、10のタイトルは「多層化するリアリティのアプローチ」9.コラージュ/モンタージュ対象を多元的に構成する「モンタージュ/コラージュ」的な表現の実践。岡本太郎の「重工業」、山梨県曙村の起こった山林地主と村民の闘争をテーマにした山下菊二の「あけぼの村物語」、桂ゆきのレース、布切れ、木の葉、コルク屑などをコラージュした作品「積んだり」「こわしたり」、中村宏の「基地」「階段にて、 松本俊夫の総評政策の記録映画「安保条約」1など。10.方法としてのオブジェシュルレアリスム、オートマティック手法、、異様な組み合わせからリアリティを獲得しようという動きなど。 草間彌生「無題(15)」 「無題(16)」「夜」、福島秀子の円形や線形のスタンピングの活用「未知のものへ」、 池田満寿夫の銅板「女」、白髪一雄「天慧星命三郎(水滸伝豪傑の内)」、 工藤哲巳「増殖性連鎖反応」、荒川修作「抗生物質と子音にはさまれたアインシュタイン」「ワックスマンの胸」、八木一夫「漂流」、東松照明「家」シリーズ、細江英公の映像「へそと原爆」など。ふーっ、くたびれた。「ぶるっ!」としたのは、自分の無知なことと、それを知らせてくれる美術のすばらしさに対してやったんかもしれん。美術にぶるっ!ベストセレクション 日本近代美術の100年1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月12日
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1月の浅草は、いつもに増して賑やか。 仲見世通りには、まねきがあがってた。浅草公会堂の前には、鏡山の積み樽と繭玉の飾り。ロビーには、子役の秋山悠介くんが市川福太郎の名で團十郎さんの部屋子になるという案内が出てた。第2部の「勧進帳」で太刀持ちが、初のお役。秋山悠介くんとっても上手やから、これからが楽しみ。この日は、3階の最後列を取った。後ろを気にせんでええので、楽やった。「お年玉<年始ご挨拶>」は、亀鶴さん。歌舞伎のチケットが高いことの説明をしてはったけど、いつも安い席ばっかりやので、ちょっと申し訳なかった。「寿曽我対面」19歳の米吉くんの大磯の虎、16歳梅丸くんの化粧坂少将は、お人形さんみたいで初々しかった。梅丸くんのほうが、緊張してたみたいや。鬘や衣装の重さだけでも大変遣ろうなあ。松也さんの五郎はどうやろう。がんばってはったけど、十郎のほうが合ってそうや。新悟さんは、貫禄が出てきたなあ。海老蔵さんの工藤は、落ち着いた風情。それが、「幡随院長兵衛」になると水を得た魚のよう。事件の後オーラが薄くなってはったように思うけど、浅草では精悍で、オーラも全開で絶好調やった。劇中劇の「公平法問諍」も楽しかった。特に、市蔵さん。舞台番新吉の新十郎さんも、いなせでかっこよかった。愛之助さんの水野は、落ち着きがあった。海老蔵さんの長兵衛はかっこよすぎて、目が離せない。孝太郎さんのお時も、唐犬の亀鶴さんも、貫禄。魅力的なお芝居で今年の歌舞伎が始まって、この1年も楽しみや。新春浅草歌舞伎 第1部お年玉〈年始ご挨拶〉一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん) 工藤祐経:市川海老蔵 曽我五郎:尾上松也 曽我十郎:中村壱太郎 近江小藤太:中村種之助 八幡三郎:中村隼人 化粧坂少将:中村梅丸 大磯の虎:中村米吉 小林妹舞鶴:坂東新悟 鬼王新左衛門:中村亀鶴二、極付 幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)「公平法問諍」(きんぴらほうもんあらそい) 幡随院長兵衛:市川海老蔵 水野十郎左衛門:片岡愛之助 唐犬権兵衛:中村亀鶴 出尻清兵衛:尾上松也 極楽十三:中村壱太郎 雷重五郎:中村種之助 神田弥吉:中村米吉 小仏小平:中村隼人 御台柏の前:坂東新悟 伊予守頼義:上村吉弥 坂田公平:片岡市蔵 女房お時:片岡孝太郎1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月11日
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図書館で借りた本。それをお金で買いますか 市場主義の限界 マイケル・サンデル著 鬼澤 忍訳アメリカでお金で買えるもの 刑務所の独房への格上げ:1晩82ドル 一人で車に乗っていても相乗り車線を利用できる権利:8ドル インドの代理母による妊娠代行サービス:6250ドル アメリカ合衆国へ移住する権利:50万ドル 絶滅の危機に瀕したクロサイを撃つ権利:15万ドル 主治医の携帯電話の番号:年に1500ドルから 1トンの炭素を大気中に排出する権利:13ユーロ(約13ドル) 子供を名門大学へ入学させる:? 額(あるいは体のどこかほかの部分)のスペースを広告用に貸し出す:777ドル 製薬会社の安全性臨床試験で人間モルモットになる:7500ドル 民間軍事会社の一員としてソマリアやアフガニスタンで戦う:1月に250ドルから1日1000ドルまで 議会の公聴会に出席したいロビイストの席を取るため、連邦議会議事堂の行列に徹夜で並ぶ:1時間に15~20ドル あなたがダラスの成績不振校の2年生なら、本を1冊読む:2ドル あなたが肥満体だとすれば、4カ月で14ポンド(約6.3kg)痩せる:378ドル 病人や高齢者の生命保険を買って、彼らが生きている間は年間保険料を払い、死んだときに死亡給付金を受け取る:ことによると数百万ドル(保険内容による)序章で、こんな例が挙げられてる。「われわれは市場経済を持つ状態から、市場社会である状態へ陥ってしまった」とも。われわれが望んでいるのは、生産活動を統制するための道具である「市場経済」だろうか、人間の営みのあらゆる側面に市場価値が浸透している生活様式「市場社会」なのだろうかと、サンデル氏は疑問を投げかける。自由市場を擁護する論拠は、2つあって、1つは、「人々は、他人の権利を侵さないかぎり何でも自由に売り買いすべき」という個人の自由の尊重にかかわるもの。もう1つは、最大多数の最大幸福を原理とする功利主義的なもので、市場取引は売り手と買い手に同じように利益をもたらし、そうすることでわれわれの集団的福利、すなわち社会的効用を向上させるという。市場の道徳的限界を主張する2つの異論は、「公正の観点から議論」と「腐敗の観点から議論」だとサンデル氏はいう。「公正の観点」は、すべてが売り物となる社会では、お金を持っていることが世界におけるあらゆる違いを生み出すことになるということ。「腐敗の観点」は、生きているうえで大切なものに値段をつけると、それが腐敗したり、堕落したりしまう恐れがあるということ。市場はものを分配するだけではなく、取引されるものに対する特定の態度を表現し、それを促進するという。そして、「お金で買うことが許されるものと許されないものを決めるには、社会・市民生活のさまざまな領域を律すべき価値は何かを決めなければならない」とし、これをいかに考え抜くかが、本書のテーマになってる。生命保険の問題を採りあげてのも興味深かった。保険とギャンブルのあいだの境界線は絶えず揺れ動いてきたそうや。歴史的に見ると、命に保険をかけることとそれを賭けの対象にすることの密接なつながりのために、多くの人が生命保険に道徳的な嫌悪感を抱いていて、何世紀にもわたり、生命保険はヨーロッパ諸国で禁止され、道徳的な正当性に欠けると19世紀半ばから末になるまでほとんどの国で生命保険は発達しなかったそうや。イギリスだけが例外で、海上保険の中心地ロンドンのロイズ・コーヒーハウスなどで17世紀の末から生保賭博が行われ、保険業者が賭けの胴元のような活動をしていたそうや。1765年にイギリスに連れてこられた800人のドイツ難民が、食糧も住まいも与えられずにロンドン郊外に打ち捨てられ、ロイズの投機家と保険業者は、1週間以内に何人の難民が死ぬか賭けたこともあるという。遺族を守るという目的を強調して、1850年代から成長しはじめた生命保険ビジネスは、時を経るにつれ、また投資目的が強くなってきている。本書では「用務員保険」と書かれてる会社所有型生命保険(COLI)のことも採りあげられてる。日本でもかつて企業が従業員の承諾を得ずに生命保険をかけてて、問題になったことがある。今もウォール街で、原契約者の死亡によって満期になる死亡保険を収益源とする死亡債を販売する動きがあるという。また、アメリカの命名権についての話もすごい。スタジアムの名称だけやなく、プレーを説明するアナウンサーが使う言葉にまで企業スポンサーがついてる。野球のランナーがホームに生還したと審判が判定するたびに、会社のロゴがテレビ画面に映り、実況放送のアナウンサーは「セーフです。安全と安心。ニューヨーク・ライフ」と生命保険会社の名前を言わなくてはならないそうや。日本でも昨年から、「顔面広告」や女性の太ももに広告を貼る「絶対領域広告」が始まったけど、どうなるんやろう。「大事なのは出自や社会的立場の異なる人たちが日常生活を送りながら出会い、ぶつかり合うことだ。なぜなら、それが互いに折り合いをつけ、差異を受け入れることを学ぶ方法だし、共通善を尊ぶようになる方法だからだ」「結局のところ市場の問題は、実はわれわれがいかにしてともに生きたいかという問題なのだ。」とサンデル氏は結んでる。とっても刺激になる本やった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月10日
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工事中の歌舞伎座は、正面の破風屋根のところが見えてた。ちゃんと、作業用のアームクレーン?にも松飾りがつけられてる。新橋演舞場には、大関の積み樽と繭玉の飾りや、門松。ロビーには、寿式三番叟の羽子板と鏡餅。門松も鏡開きか小正月まで、飾るのかな。橋本治さんの「浄瑠璃を読もう」のおかげで、 歌舞伎を観るのがより楽しくなった。逆櫓でも、錦吾さんの権四郎に目がいった。團十郎さんの休演で、幸四郎さんは樋口に続いて大星由良之助も。ここでも由良之助より、平右衛門とお軽に注目した。今回の吉右衛門さんと芝雀さんは、最高の演技やった。仮名手本忠臣蔵が、江戸時代の庶民のものやというのが、しみじみと伝わってきた。ほんまによかった。「釣女」は、七之助さんはきれいやし、又五郎さんと三津五郎さんも上品なコミカルさ。今年も、歌舞伎で泣いたり笑ったり、楽しみたい。壽 初春大歌舞伎夜の部一、 ひらかな盛衰記(ひらかなせいすいき) 逆櫓 船頭松右衛門実は樋口次郎兼光:幸四郎 お筆:福助 女房およし:高麗蔵 船頭明神丸富蔵:松江 船頭灘若九郎作:廣太郎 畠山の臣:宗之助 畠山の臣:桂三 漁師権四郎:錦吾 船頭日吉丸又六:錦之助 畠山庄司重忠:梅玉二、四世中村雀右衛門一周忌追善狂言 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら) 七段目 祇園一力茶屋の場 大星由良之助:幸四郎(團十郎休演につき) お軽:芝雀 赤垣源蔵:友右衛門 富森助右衛門:廣太郎 大星力弥:廣松 鷺坂伴内:男女蔵 矢間重太郎:秀調 斧九太夫:家橘 寺岡平右衛門:吉右衛門三、 釣女(つりおんな) 太郎冠者:又五郎 大名某:橋之助 上ろう:七之助 醜女:三津五郎 1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月09日
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東京国立近代美術館で、1月14日まで特別展「美術にぶるっ!ベストセレクション 日本近代美術の100年」を 開催。日本で最初の国立美術館として1952年(昭和27年)に開館し、2012年(平成24年)12月1日に開館60年を迎えるのを機に、日本の近代美術の歴史を振り返る展覧会。展示スペースもリニューアルされて、作品が観やすくなってた。ここへは何度も通ってるから、作品は観たことあるのがほとんどやけど、やっぱりええ。後期は234作品が展示されてて、うち13点が重要文化財。もっとも絵画の重要文化財って何やろうという気もする。制作年代がわかってる一番新しい重文は、今回展示されてる1940/1941年の安田靫彦 「紙本著色黄瀬川陣」。どうやって決めるんやろうなあ。展示室1 ハイライト村上華岳「日高河清姫図」、川合玉堂「行く春」、 萬鉄五郎「裸体美人」などが好き。横山大観「生々流転」は、40mもあるので後半。展示室2 はじめの一歩土田麦僊の「湯女」と「舞妓林泉」が並んでる。萬鉄五郎「裸婦(ほお杖の人)」もインパクトがある。松本竣介「建物」も。展示室3 人を表す 1村山槐多「バラと少女」、藤田嗣治「五人の裸婦」「自画像」。展示室4 人を表す 2新海竹太郎の石膏作品「ゆあみ」、橋本平八「幼児表情」。高村光太郎「手」のポーズの仕方が書いてあった。左手の「まず、指をまっすぐそろえて上に伸ばして下さい。次に、中指を中心軸にして、これを動かさないよう気をつけながら、親指をぐっと前に出し、反対に小指の側はぐっと後ろに引いてみて下さい。親指はもっと前へ、小指は強く後ろへ、天を指す中指は動かさないで・・・。」モデルさん、辛かったやろうなあ。展示室5 風景を描くこのコーナーが一番おもしろかった。岸田劉生が麗子に宛てた葉書がかわいい。「タカラヅカデ三人オユニハイリマシタ」「おとうさまからの二度目のおはがき おかあさんによんでいただいておきなさい。ここはあさまといふおんせんです。小泉さんとおとうさんとお湯に入りました。おしゃぼんです」「オトーサンハキシャニノッテナガノヘキマシタ。オトーサンガミナサンニオハナシシマシタ。オトーサントアカバネサントイウオドサマトゼンカウヂトイウオテラヲミマシタ。テンランカイガアリマス。コレカラオンセンニユキマス。」「キシャの食堂でたくさんたべました。れい子ちゃんハ何をしてゐるかしらと思ってゐます。」木村荘八の「永井荷風著『濹東綺譚』挿絵」、藤牧義夫の木版「御徒町駅」、松本竣介「並木道」も。長谷川利行「カフェ・パウリスタ」には、「本作は、利行が1931年ごろ滞在していた台東区谷中の下宿屋に、家賃代わりに置いていったもの。長く行方不明でしたが、下宿屋のご子息がテレビ番組に鑑定に出したことをきっかけに、当館が購入しました。」と説明があった。テレビ番組「開運! なんでも鑑定団」で1800万と鑑定されたらしい。3階へ移動。展示室6 前衛の登場萬鉄五郎「もたれて立つ人」、古賀春江「海」、瑛九「夜の子供達」展示室7 戦争の世紀に 1福沢一郎「牛」、靉光「眼のある風景」、三輪晁勢「キャビテ軍港攻撃」 展示室8 戦争の世紀に 2梅原龍三郎「北京秋天」、中村研一「コタ・バル」、宮本三郎「山下、パーシバル両司令官会見図」、藤田嗣治「アッツ島玉砕」「サイパン島同胞臣節を全うす」、岡本太郎「夜明け」、北脇昇「クォ・ヴァディス」藤田嗣治の戦争画と岡本太郎の作品が同じ部屋に展示されてて感慨深かった。展示室9 写真展示室10 日本画速水御舟「茶碗と果実」はシャルダンの静物画を思わせる。上村松園「母子」 、鏑木清方「三遊亭円朝像」、 安田靫彦「黄瀬川陣」 、小倉遊亀「浴女 その一」、福田平八郎「雨」、。小茂田青樹「虫魚画巻」は、蛙、夜の蜘蛛、鯉と金魚、灯に集まる昆虫、鰻とどじょう、軒下の蜘蛛の6図。どれも妖しい魅力。2階へ。展示室11 疑うことと信じること 1草間彌生「No. H. Red」「冥界への道標」、ナウマン、ブルーススロー・アングル・ウォーク(ベケット・ウォーク)、 アコンチ、ヴィト「適応についての3つの研究」、ロスラー、マーサ「キッチンの記号論」。展示室12 疑うことと信じること 2荒川修作「彫刻する No.1」「アルファベットの皮膚 No.3」、高松次郎「光と影」、ラウシェンバーグ、ロバート「ポテト・バッズ」、李禹煥「突きより」。展示室13 海外作品とMOMATマックス・エルンスト「つかの間の静寂」、フランシス・ベーコン「スフィンクス-ミュリエル・ベルチャーの肖像」、ジョセフ・コネール「ウィーンのパンの店」その他田中功起「一つのプロジェクト、七つの箱と行為、美術館にて」もっと「ぶるっ!」っとしたのは、同時開催の 「実験場1950s」のほうやった。そのことは、別の日のブログで。美術にぶるっ!ベストセレクション 日本近代美術の100年1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月08日
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ななぐさのおかいさん炊いた。早朝、まだ夜が明けぬ二の闇に、恵方を向いて、祝いうたを唱えながら、お菜を切る。「唐土(とうど)の鳥と 日本の鳥が 境の橋を 渡らぬさきに ななくさなずなで ホーホーよ」結婚してから、欠かさない行事。図書館で借りた本のこと。 生命と記憶のパラドクス 福岡ハカセ、66の小さな発見 福岡伸一著まったく知らん人やったんやけど、フェルメール愛好家で「フェルメール光の王国」を書いた人やったんや。感想は特になし。分子生物学者と生物学者って、そんなに違うもんなんやろうか?1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月07日
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すごくおもしろかった。浄瑠璃を読もう 橋本治著有名な8作品を橋本さん流に解説してはる。タイトルを挙げると、 『仮名手本忠臣蔵』と参加への欲望 『義経千本桜』と歴史を我等に 『菅原伝授手習鑑』と躍動する現実 『本朝廿四考』の「だったらなにも考えない」 『ひらがな盛衰記』のひらがな的世界 『国姓爺合戦』と直進する近松門左衛門 これはもう「文学」でしかない『冥途の飛脚』 『妹背山婦女庭訓』と時代の転回点 全編のあらすじだけやなく、人形浄瑠璃(文楽)と歌舞伎との違いや江戸時代の観客の心理、作者のめざしたものなども書かれてるので、すごく参考になった。「仮名手本忠臣蔵」のお軽は、職場に男を探しに来た新人OLやけど、.結婚してもOL気分が抜けず、フーゾクパート(シロート遊女)に出ても中途半端な人妻。勘平は、「体制順応の結果いい成績をもたらしていた男が、異質の状況で不幸になる」と。「義経千本桜」は、反戦ドラマ。旧暦の6月から始まり、翌年の初め、やっと梅が咲き始めた時期に終わるので、桜の花の出番はない。現実の桜はないけど、理念としての桜はある。「義経=千本桜」。「菅原伝授手習鑑」の梅王丸は、「体制的で上昇志向がちょびっと匂う人物」で「仕切りたがり」。桜丸は、「ジャニーズ顔のヤンキー」で「単純なるおっちょこちょい」。八重は「結婚しておとなしくなってるヤンキー系の娘」。戸浪は、「社会参加を当然とするような自立系の女」。影の主役は、「学のないとぼけたジーさん」三つ子の親「白大夫」かもしれないと書いてはる。近松半二は、「人形浄瑠璃のドラマを取り入れた歌舞伎」をもう一度人形浄瑠璃の中に入れ直してて、「本朝廿四考」は「うっとうしくも常識的な考え方を、次から次へと蹴倒して行く、爽快なるアクション思想劇」であり「日本の親孝行物語」。お筆と千鳥の姉妹、巴と山吹御前、延寿の五人の女が、本来なら「男達の合戦物語」であってしかるべきドラマを動かしていくのが「ひらがな盛衰記」。ここでの義経は、イライラしているばかりで、あまり判断力のない名ばかりのヒーロー。逆櫓の権四郎は「筋の通ったエゴイスト」でもある魅力的な田舎のジーさん。お筆は「忠義に一途な江戸時代のキャリアウーマン」。四段目は、「江戸時代のシンデレラ物語」で、素敵なおとぎ話。近松門左衛門の人形浄瑠璃の主役は、人形でも太夫でも三味線でもなく、作者の近松門左衛門。だから「上演しにくいもの」になってしまった。「国姓爺合戦」の和内唐は、「日本精神によって中国大陸での大活躍が可能になった、日本人同然の人物」で、その「母」日本人のバーさんが、最も重要な役割を果たす人物になる。三段目の甘輝館から獅子が城の段までを除いて、見た目本位のスペクタクルアクション劇。近松門左衛門は、ある意味で「CGを駆使するアクション映画の監督」に近いエンターテイメント作家でもあり、今から300年ほど前に、既にハリウッドの大作映画並みのものを作り出していたのかもと。「冥途の飛脚」は、ある意味で「都会にいる普通の若者の物語」。忠兵衛を裏切ったのは八右衛門ではなく、忠兵衛が「自分はなりきった」と思い込んでいた大坂という大都会での「一人前の商人としてのあり方」。時代浄瑠璃にこそ「義理と人情」のメンタリティが描かれてて、近松門左衛門の世話浄瑠璃には「調和的な現実からはみ出ても不思議がないようなものを抱えている人間のあり方」が見出される。「なんと愚かな―」を「なんと哀れな―」の一言に変えるために、近松門左衛門の世話浄瑠璃は存在していると言ってもいいだろう、と。近松半二は、オーソドックスな人形浄瑠璃が完成してしまった後の作者で、極端にスピードアップすることによって新しい展開を見せることに成功した。「妹背山婦女庭訓」の山の段は、人形浄瑠璃で一度観ただけ。歌舞伎でも観てみたいなあ。浄瑠璃の地の部分にこんなに深い意味がこめられてたとは。歌舞伎の竹本も、もっとしみじみと語って欲しいなあ。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月06日
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前から行きたかったお店。叡山電鉄で出町柳から3駅目の一乗寺で降り、白河通りを越えて住宅街を歩くと瓦屋根のモダンな家が見えた。土、日、月曜日にしか営業しない、パティスリー タンドレス。11時半の開店やけど、今年最初の営業日やし念のためにと11時ごろに行った。それでも3番目やった。途中でお店の人が座るクッションを4枚出してくれはったので、うれしかった。待ってる間にもどんどんお客さんが並んでいって、開店時には15人ぐらいになってた。11時半になると、35番から逆の順番でテイクアウト用の番号札を配りはる。私は3人目やので、33番やった。住宅の一部を改造した店内は、思ったより広くすっきりしてる。正面がイートイン用のサロンスペースで、小さなテーブルが5つ並んでる。左手の奥にガラスケースがあって、手前には焼き菓子とコンフィチュールがちょこんと置いてある。少品種・少量生産で、自分一人で作り、得したものだけを売りはるお店。この日は、生菓子が6種類、焼き菓子が2種類、ジャムが2種類やった。「ムース柚子」「べゼ・デーヴ」以外の4種類の生菓子と、焼き菓子2種類を選んだ。A4の紙にその日に販売するお菓子の名前と内容、食べごろの温度、値段が書いてある。そこに個数を書き込んでくれてお会計の2780円を支払い、箱詰めしてくれるのを待つ。番号札で管理してるので、行列で待ってる全員が店内に入れるし、接客も心がこもってて温かい。番号が呼ばれるまでの5分ほどの間、他のお客さんと話をしてた。お菓子を受け取り、一乗寺木ノ本町のバス停へ向かう。11時50分ごろ岩倉5番の京都駅行きバスに乗った。ほんまは、お店のイートインで食べたかったんやけど、新幹線の時間があるのでやむを得ずテイクアウトにした。忌明け間もないので、鳥居をくぐらないように注意してたんやけど、なんとバスが平安神宮の大鳥居をくぐってしもた。12時40分ごろ京都駅に到着。伊勢丹で七草など買い物をしてから、お菓子タイム。デュシェス(プラリネのバタームースを詰めた軽く香ばしいシューのお菓子) 500円バタームースっていうのがぴったりの、濃厚やけど重過ぎない香ばしいクリームがたっぷりと入ってる。コキーユ・ドゥ・ムラング(サクッと軽いメレンゲに特製の生クリームをたっぷり絞りました) 450円軽いけどしっかりしてる2枚のメレンゲの貝殻に生クリームがはさまれ、上にもたっぷりと。この生クリームもミルクの味わい濃厚で、そのうえさらっとしてる。姿も美しい。ノワゼッティーヌ(むせかえるほどのヘーゼルナッツとキャラメルの香り) 630円説明どおり、むせかえるほど濃厚な味わいやのに、カリッとした食感もあって、ペロッと食べてしまう。ルージュ・ベゼ(いちごのババロアにバジルと花椒のマーブルが重なる麗しいお菓子) 650円これに一番感動した。繊細で複雑で、はかなさそうで、力強い。焼き菓子は、写真がないけど。ケック・オ・フリュイ(オリジナルのフルーツケーキです。使ったフルーツがすべて感じられるように、そして生地の味わい深さも大切にして焼き上げました) 300円プルーン、イチジク、アンズ、レーズン、胡桃、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ピスタチオがそれぞれの味を示しながら、キャラメルを加えたしっとりとした生地と調和してる。ショコラ ノワゼット(チョコレートのほろ苦さと、カリッとしたくるみのキャラメリゼの甘さがマッチしたオリジナルブラウニーです)250円これは普通やったかな。繊細でしなやかで、さりげないけど芯は強い。たぶんシェフのお人柄そのもののお菓子なんやろうな。日本人ならではの、フランス菓子がここにあった。京都に帰るたびに通いたくなった。パティスリータンドレス1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月05日
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三条木屋町の月餅家 直正さんへ行くと、店内の柱に立派な掛蓬莱が飾ってあった。紅白の紙を折って、水引、松竹梅、稲穂などを飾り、日陰蔓(ヒカゲノカズラ)を長く垂らしてある。蓬莱山に登る龍を表してるんやそうで、千両が龍の目。花びら餅 310円が最後の1つやった。白味噌あんも牛蒡もちょうどいい甘さ。赤い色はついてへんかった。キャンセルが出たそうで、わらび餅 190円も。他に、おぼろ 190円、十六夜あわ餅 360円、つぶあんのおまんじゅう露地笠150円、箱代50円で1250円。こんなにおいしいのに、安くて申し訳ない。 六曜社地下店で、ドーナツと120円、黒豆入りのパウンドケーキ240円、ハウスブレンドコーヒー480円、ミルクコーヒー500円。マイルドブレンドの豆も買うた。市バスで焼肉の江畑に行こうと思うたんやけど、壬生車庫のとこで、バスの窓から「肉料理 牛ひらい」の看板が誘うてたので、途中下車。ご主人は、35年前に1年間ほど江畑にいはったそうや。中央市場がまだ開いてないそうで、刺身はなかった。タレのかかった生キャベツは江畑と同じ。みすじ1800円~、テッチャン800円、ハラミ1200円、タン1000円を全部塩で。野菜焼500円、白菜キムチ300円、どぼ漬け300円、玉子スープ400円、ライス200円、生ビール500円で7350円やった。お肉はおいしかったけど、時間が早かったのでお客さんは私たちだけやったし、お正月休みに焼肉食べたらあかんなあ。反省した。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月04日
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母リコウランさんとお昼ごはん。木屋町を団栗橋よりもう少し下がったとこにある、カウンター割烹のお店。おいしいし、店主の徳尾さんもとっても感じのええ人やった。お神酒をいただいて、前菜の祝肴は、お母さんの煮はった黒豆、ごまめ、数の子。この黒豆の皮が、無いかのごとく薄く柔らかい。豆が違うんやろうか。向附のお造りは、マグロ、ヒラメ、ウニ、イカ。マグロは旨みが凝縮してて、吉兆さんのよりおいしかった。炊合は、淀大根の海老あん。焼物は、銀ダラ西京焼き、スダチを挟んだ貝柱の塩焼き、セロリの伽羅煮。お年玉として、自家製からすみ大根も。蒸物は、鴨まんじゅう。油物の蟹、アスパラガス、ナスのクラッカー揚げ。蟹は目の前で捌いてはった。御飯には、特製のカリカリちりめんじゃこと紫蘇のごはん。 止椀は、なめこ赤出し。香物は、白菜、大根、壬生菜漬。水物は、黒豆の豆乳パンナコッタ、キウイとイチゴ添え。 素材の産地についてや作りかたなども、気さくに教えてくれはるし、カウンター割烹にうってつけのご主人。鱧(ハモ)は関東にはいいのは回ってこなくて、今は韓国産のが最高なんやそうや。京都 木屋町「日本料理 とくを」お腹も心も満ち足りて、松原橋渡って六波羅蜜寺へ向かうた。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月03日
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だんな様のお父さんの米寿のお祝いを、子どもたちで。義理の妹さんが選んでくれたお店、南座近近くにある「HANA 吉兆」へ。嵐山にある 京都吉兆が経営するお店の1つ。2010年に改装・リニューアルして、名前も「花吉兆」から「HANA吉兆」になった。2階の日本間は、畳敷きに床の間がついて、掘りごたつの席。部屋の写真は帰り際に撮ったので、散らかってるけど。床の間には、結び柳と紅白椿。1月1日(日)~1月5日(木)の5日間はお正月特別メニュー。会席の寿13,000円(税・サービス料込み15,015円)のコース。最初に、おしぼりと結昆布の昆布茶。かわらけに金箔を張った杯に、お神酒を注いでくれはる。お酒は、八海山と佐々木酒造のをお燗で。八寸は、祝肴。いくらの粕漬け たたき山芋のせ、まぐろの昆布巻き、海老の黄身寿司、子持ち数の子、厚焼き玉子、フォアグラ橙、くわい、ヒラメのおぼろ昆布巻き、金柑の甘煮、紅白の餅花の中に松の実。 中身をくりぬいたダイダイにフォアグラが詰めてあって、赤ワインのゼリーでまとめてあって、おいしかった。こんなハイカラなお料理も出しはるねんなあ。煮物椀代わりの、海老しんじょ入り花びら餅雑煮。二日めやので、白味噌のとは違う。お造りは写真に撮り忘れて、食べた後のお皿だけ。鯛、イカ、トロはわさび醤油、ブリはわさびおろしで。鯛赤飯は熱々。焼き物は、まながつおの西京漬け、胡麻豆腐の揚げもの、辛子蓮根、京芋、菊花蕪。炊合わせ代わりに蕪蒸し。あなごと筍が入ってて早春の味わい。御飯は、鯛茶漬けとステーキとご飯から選べる。私は鯛茶漬けで、だんな様はステーキ。吉兆と言えば、鯛茶漬け。吉兆創業者の湯木貞一氏が最初に始めたのが、大阪の小さなカウンターだけのお店「御鯛茶処 吉兆」やった。胡麻だれは控えめで、ええ按配に火が通った鯛の切り身が山のようにのってる。このお茶漬けもおいしかったけど、一組ごとの釜炊きのご飯も最高。一文字にご飯をよそうてくれはる。大根や壬生菜のお漬物、塩昆布、塩味の鯛のでんぶもおいしくて、いくらでもご飯が食べられそう。吉兆さんのご飯は、水加減を多めにして蒸らしはらへんそうや。食後のデザートは、イチゴとグレープフルーツの寒天かんにカスタードソースをかけたもの。それから、蒸したての若菜饅頭とお薄。雪囲いを模した焼物を取ると、かわいい春が現れた。白小豆の紅あんを、若菜を散らた薯蕷生地でくるんである。その生地を少し割ってあって、中の紅がのぞいてる。最後は、さっぱりとするお塩番茶。嵐山の吉兆は敷居が高いけど、ここなら手軽でボリュームもあってええなあ。HANA 吉兆1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月02日
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2013年が幕を開けた。喪中やので、おとなしいお正月。10年ほど前から、年賀状にその年の体験と読んだ本でおもしろかったもんを書いている。今年は年賀状を出さへんかったけど、書いておこう。体験ベスト5 父の臨終と葬儀は別にして、 1.チュニジア10日間ツアー(1月~2月) 2.エジプト・トルコ15日間大周遊ツアー(6月~7月) 3.平成中村座 4.サイパン戦跡巡拝とグロットでのスノーケリング(8月) 5.森美術館 アラブ・エクスプレス展本ベスト3 1.貧乏人の経済学 もういちど貧困問題を根っこから考える アビジット・V.バナジー/エスター・デュフロ著 山形浩生訳 2.藤森照信の茶室学 日本の極小空間の謎 藤森照信著 3.道化師の蝶 円城塔著 2011年のは、こんなんやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2013年01月01日
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