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芸者 孔雀と再会 ここはおんばしらの木が運び出される山。実家への帰省で最後に彩りを添えてくれたのはクジャクチョウなのでした。裏翅の濃い褐色と表翅の赤が、飛ぶと交互に見えて、その美しさの誘惑におおっ となるわけです。 タンポポに止まりました。翅は開きません。すぐに飛んで行きました。 またタンポポに止まりました。お願いだ。翅開いて ちなみにこのチョウ、Wikipediaでは、日本を含む東アジアに分布するものは亜種 I. i. geisha (Stichel, 1908)とされている・・とあり、そう芸者なのです。少年時代はたくさん見ましたが、故郷を離れ長いことチョウに縁の無い生活を送っていましたので、おそらく35年振り位の再会か。歳をとったせいか芸者さんに魅了されたな。そういえば昔母親が、このチョウは裏が褐色なので腹黒くて嫌いだ、と訳分からないこと言っていた。女性の嫉妬か? もう、帰らねばなりません。だいぶ気温も上がり、山桜は開くでしょうし、モンキチョウもたくさん飛び出しました。 最後はキタテハが枝から見送って来れました。また来いよと。
2011.05.15
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聖地 おんばしらの森に舞い降りた蝶 5月9日。実家から愛知に戻る前に、どうしても行っておきたいと思った場所があり、2時間ほどそこでチョウを観察することにしました。幸い晴れ、諏訪大社も参拝に訪れる方が、おんばしら(御柱)の木に皆、目を向けます。 チョウの観察は、諏訪大社を上り7kmほどのところ。御柱祭りの木が運ばれる国有林の入り口だ。ここは45年も前、私がまだ小学低学年の頃、親が私を蝶を採りに連れて行ってくれた場所。また、娘がチョウに興味を持った7年ほど前に私が連れて行った場所。そうです。このブログのテーマには欠かせない場所なのです。聖地といったら大げさですが・・。新緑もまだ芽吹いたばかりできれいでした。 まず迎えてくれたのはツマキチョウでした。今年何度も写真を撮っていますが何故かずいぶん白く見えました。翅脈が映えます。 キタテハも舞い降りました。きれいに翅を開いてくれました。黒の紋模様のコントラストが鮮やかでした。 しばらくすると、おや、なにか小さなチョウが降りました。遠くからなのと背景とごっちゃになってよくわかりません。何とか撮影しましたが、近寄ると飛んでいってしまいました。少し画像を強調します。後で専門家にお聞きしミヤマセセリ♀と判明。ほんと落ち葉や土に紛れて目立たないようにしたような翅です。 お~、ルリタテハ。わ~キベリタテハ!全て飛んでいて撮影できませんでしたが・・ しばらくすると、わわツ、ちょっと興奮気味ですが長くなりましたので、後半へ続く。すまんっス。
2011.05.14
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原点 僕はここで育った 会社の変則休日を利用して、実家の諏訪に帰りました。親孝行とは名ばかりで寝てばかりでしたが、まずは温泉に連れて行き、まあまあ喜んでいたかな。太平洋側は暑かったようですが、温泉近くからの八ヶ岳の風景に涼しさお届けしたく・・ さて、私は諏訪湖より50mほど高台にある住宅地で育ちました。景色だけが取得でして、朝は神社の森より鶯の声が澄んだ空気に響きます。 この住宅地には、子供が集まる諏訪湖を見下ろす遊び場があり、おにごっこ、缶ケリ、花いちもんめなどで遊んだ。私は姉の友達にずいぶん可愛がられ、よくシロツメ草やマーガレットの首飾りをもらっていたっけ。 滑り台は小学高学年にできたもの。今は腐って使用禁止の表示が。そう私は間違いなくここで物心付く頃、蝶網を持って追い回したはず。ここが原点だ。たぶん最初はモンシロだったろうな。 昼下がり、カラスアゲハに遭遇、私の近くを通過するや否や、高台から一気に森に向けて急降下。陽射しを受けてかすかに鱗粉が薄青色に光った。 う~ん。気圧が低いのかここの蝶はすばしっこい。 夕飯直後眠気が襲い、起きて気付くと11時。あたりはシーンと静まり、月が妙に夜景と似合っていた。 ほ~、ちと格好つけてみたつもりが、知れてますなー。てな訳で、初日(8日)を振り返りました。次回は2日目を載せるつもり。見てくれよなー(スラムダンクか)
2011.05.09
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おやじの春休み観察日誌のまとめ カメラ越しに見たものの感想 冬休みに続き、春休みもまとめをしておかなければね。 このGWは買ったばかりの初心者用一眼レフでの観察が主体でした。(おい小遣いがもう無いぞ、お母さん) いやぁ、私は今までそうそう写真にこだわることなく過ごしてきたもので、捉えた画像は新鮮でした。感想は以下の3つかな。 (1)デジタル化のお陰で無駄を気にせず、しかも編集が自在 何を今更、わかりきったことなのだけれども、チョウの観察にはこれが大きな武器となりました。この期間中撮影した枚数はなんと約800枚。無駄の連続の中から色々な蝶の世界を観察することができました。例えば昨日ブログに載せたアゲハの産卵。オリジナルの画像は下のもの。 拡大してみると、ちょこんとてんとう虫が左に。漫画みたいな画像で笑えた。さらに拡大して卵が。これはまさしくデジタルを素人が簡単に使える恩恵ですね。 (2)飛んでいる姿は理想の形 アオスジアゲハの花に止まる瞬間や、飛んでいる時の脚の動きが画像で捉えられたが、陸上選手の走り幅飛びの着地や、飛行機の離陸後の脚柱が収納される姿をイメージした。自然の姿から理想となる形が生まれているのだなあ。 (3)チョウにも個性があるのでは アゲハチョウは決まったコースを飛ぶチョウ道があると言われているが、同じチョウを異なる日に撮影できるとは思わなかった。この休み期間中。2回セイヨウジュウニヒトエにアゲハが止まるのを見て撮影しましたが、なんとビックリ、同じ翅ボロアゲハ。よっぽどこのアゲハは蜜を吸う休憩地点にこの花が好きだったんだろうと思う。 昔標本では確認できなかったことが色々わかりました。(もちろん標本はその時代の自然形態を後世に残すことで貴重な資料です。若いころ採集を経験した人こそ自然保護、命の大切さも学ぶと信じたい)。 さあ、明日から仕事仕事!このリフレッシュ感を活かさねば!
2011.05.05
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ツツジの園にて 子供の日を謳歌 子供の日であり休み最終日。子供達ならびに皆様のご健康を祈ってまずはこれ。 今日は武豊町自然公園へ。朝寒く全く顔を出さなかった蝶も11時を過ぎると一斉に飛び出しました。特に駐車場近くのツツジに黒い大型のアゲハが出没し、ツツジの花の蜜に皆夢中の様子でした。まさに子供の日を謳歌です。 ナガサキアゲハが蜜を吸い始めました。 クロアゲハも蜜に夢中 こらこら、バトルはいけませんね。 ハゲハも蜜に夢中 イチモンジセセリがジーット見てます。 みんな元気に育てよと 鯉のぼりならぬチョウのぼり!
2011.05.05
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瞬間 アゲハが卵を産んだ 今日は良い天気につき、知多半島にでも観察に行こうと家を出る直前に職場から電話。緊急トラブルにつき対応処置を電話で指示することに。自宅待機となり仕方なく庭を飛ぶチョウを撮影して時間を使うことになりました。家の庭の夏ミカンの木は見事に実り、その枝先の蕾は早くも白くなりました。 蛾と思われる卵が葉に乗り、黄色に映えます。昨日晩春を迎えることを寂しく思ったが、新たな命は着々と受け継がれているのだなあ、と感慨。 ふと、アゲハチョウが夏みかんの木に。思わずシャッターを・・。再生してびっくり。卵を産んだ瞬間だったのだ。 綺麗な卵。黄真珠のようだ。こんな瞬間に会えるとは感動。自然とチョウに感謝!
2011.05.04
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スイーツ 人もチョウも甘いもの好き 今日は朝から天気は曇り。休み中、たまには街にも出ましょうねと家内と半田市に出かける。蔵のまち半田市。そう、酢で有名な企業があり、昔から醸造業盛んな所。 イベントも結構盛んで、3月に続き食べ歩きスイーツに参加。一人500円で4チケットを購入し、市内の菓子屋さんまで歩き、決められた御菓子と交換。家内と2人で計5件回った。歩くこと約9Km。まあいい運動だ。 その場で食べる必要もなく、家に帰ってから御菓子を並べてご満悦。(我が家は単純だ!) これで終わると私のブログの主旨でなくなってしまう~。ということで家に帰ってからかろうじて飛んで来たアゲハを撮影。翅が痛んでいるがこちらもスイート中。毎年セイヨウジュウニヒトエの蜜はおいしいのかミツバチを中心にいろいろな虫が集まる。もうすぐ花も終り。晩春へと向う。少し寂しい。
2011.05.03
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薄羽白 ウスバシロチョウ 今日は岡崎のとある渓谷沿いに出かけました。黄砂で煙る景色を抜けて走ること約1時間。水は澄み、心地良い。 道沿いを歩いていると、荒地にたくさんのウスバシロチョウが・・。その数に驚きました。諏訪では昔良く見ましたが、平地ではないものの愛知にこんなにいるととは・・・。たぶん放置された土地に食草の繁殖が影響しているのだろうか。この数を見ると近年増えている可能性大かも。翅が透けて、ピントがなかなか合いませんでしたが数に助けられて、そこそこの写真撮れましたので載せます。 少々しつこいですが飛んでいるところも モンシロチョウとの追いかけっこも。 ちょっと数が多くむしろ閉口。これって贅沢? もっとうれしかったのは、シジミ達も来てくれました。ウラギンシジミとトラフシジミ。 春だけ特化して飛ぶチョウのシーズンもいよいよ終盤。私はあと何回チョウを見に行けるでしょうか?
2011.05.02
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黄昏前に ヒメアカタテハの光景 休みも二日目(4月30日)でしたが、天気予報は外れ曇り。しかも肌寒い。チョウは活発に飛びません。てなわけで、休み初日に撮ったヒメアカタテハ(姫赤立羽)の画像を載せ、少し過去と繋げます。 午後も3時近くなり、公園の河川敷から高台の展望台へと移動。西尾市の景色は大したこと無いなあ。と思いながら歩くと、舗道にヒメアカタテハが。人の気配に気付くと飛び去るがしばらくするとまた戻ってくる。この光景どこかで見たことあるぞ。 今から40年も前の少年時代、私はチョウ採集に夢中だった。諏訪ではヒメアカタテハよりアカタテハが多かったが、採る時はいつも夕方で、石かアスファルトの舗道の上だった。採り損ねてもまた同じ場所に戻ってくるからだ。当時は気が付かなかったが今思えば不思議な習性だ。何故こんな行動するのかどなたか教せーて。寒い時は暖を暑い時は夕方涼むために石やアスファルトに止まるのでしょうか?同じ場所の戻るのは縄張りのため? 二日目も3時過ぎ、ようやく日が差しました。ちょっと車で近くの海岸まで行きました。途中、田んぼは水を張り、田植えの準備です。サギが飛んでいました。 海岸のテトラの上では陽射しを待ちわびた釣り人が糸を垂らしていました。黄昏前のこの波の色、なんかヒメアカタテハの薄い紅色と似合うような気がした。 5月1日の天気予報は雨。おい外れろ。(って朝から雨だ。)
2011.05.01
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アオスジ参上 アブラナの花から花へと ゴールデンウイークの初日、家内と近くの公園へ。家内はツマキチョウの雌が見たいと網を持ち、私は写真が撮りたくて出かけました。寒く風も強く、ツマキチョウは居ませんでしたが、ツツジは今が真っ盛り。ホント綺麗です。 ふとアブラナの花に目を向けると、居ました。アオスジアゲハ。今年初めて見ました。普段忍者のように早く飛ぶこのチョウも、今日は花から花へと一面のアブラナの中、蜜を吸いながら渡っていました。おかげさまで私でも飛んでいる写真撮れました! パステルカラーが凛としているぞ。おお!モンシロチョウも加わった。
2011.04.29
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私を魅了した理由 ツマキチョウの薄墨模様 ゴールデンウイーク突入です。良い天気が続くこと願っています。初日の朝、天気良好です。どこかに出かけたいものです。 昨日と、今日、朝5時頃に空を眺めましたら月が・・。写真に収めました。同じ位の時刻でもまったく表情が異なります。一日の時の流れ感じたw。(上28日、下29日) ところで早起きは三文の徳と言いますが、それより前の夜中2時より翅の観察に熱中していました。(バカだし) 我が家は今から7年ほど前、娘がチョウに熱中した頃に家族で標本を作ったものですが(今は高校生になり見向きもしなくなりましたが・・)2頭の標本で翅が落下しかかっています。家族の許可を得て、この機会にチョウに日の目を見させて供養をせねばねと。 そのうちの一頭がツマキチョウ(褄黄チョウ) 私の好きなチョウ。オスの表前翅先端のオレンジもさることながら、裏翅の何とも言えない薄墨模様が良い。これは大人を魅了する。 携帯でマクロ撮影。 あの緑帯びた墨色は橙と黒の色合いによるものだったんだ。 マイクロスコープ(毛穴を見る安いもの)でも観察。黒の周りを橙が囲んでいる。 顕微鏡で鱗粉も画像に(小学生用のこれまた安いものを使用し、翅の周囲からLEDを当ててデジカメで接眼レンズ越に撮影。これが苦労するんだな~) 自然が作り出すこの色合いは奇跡ではないかと思う。あの幼虫がこのように変化するのですから。
2011.04.29
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新緑の里山にて 早くもツマグロヒョウモン 昨日の雨とは打って変って、朝から良い天気でした。一年で最も穏やかな季節に浮かれて、今週は隣町、幸田町の里山にチョウを探しに行きました。 ほんと、山は新緑に包まれ、三河湾も穏やかです。 お地蔵さんも穏やかに写りました。 ここは一筆柿の産地。柿の葉っぱも新緑です。 そんな柿畑の合間にある草っ原で、ツマグロヒョウモンのオスがいました。こんなに早くから例年も飛んでたっけ? ベニシジミもたくさん飛んでいました。 タンポポに仲良く一緒に止まっていました。私はツマグロヒョウモンは縄張り意識の強いチョウと思っていましたが、どうもベニシジミとはそんな敵対心は無いと思われます。 ほんと良い天気でした。
2011.04.24
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回想 人の想いを運ぶのか? 昨日が飲み会で、ホロ酔い気分で駅から6km歩いたほんとバカな親父です。が、すっかり酔いも醒めてしまい、深夜からの土砂降りに寝付けなかった朝です。少し小降りになりましたが今日はお日様も拝めそうにありません。庭の花も色合いが褪せて見えてしまいます。 こんな日は、私のブログの主題である、過去と現在をチョウで繋ぐにしたく・・ チョウをWikipediaで見ると; 世界各地にチョウが人の死や霊に関連する観念が見られる。キリスト教ではチョウは復活の象徴とされ、ギリシャではチョウは魂や不死の象徴とされる とある。 そう、私がまだ小学校も低学年、おそらく45年ほど前の事を思い出す。 一匹のモンシロチョウが部屋に入ってきた。当時としてはなにげない光景なのだが、母親が「おお、よく来たね、ありがとね」のようなことを言いながら、そっとチョウを手に触れようとしながらも部屋から逃して上げていた。後で母親曰く、「母さん(私の祖母)が会いに来た。私にはわかった」と・・。そんなこともあるのだろうか、蝶は魂や想いを運ぶのでしょうか? 自分の母親は今も健在。和紙絵で近所の人を教えたり、ちょくちょく諏訪から東京に出かけてはさらに技術も磨くためか、ボケ防止かわからぬが教室に通う。元気で何よりです。 写真は先先週から先週にかけて携帯で撮影したもの。(私もそろそろ一眼レフ欲しいなあ) ハナミズキ、花言葉は「私の思いを受けてください」。なんか蝶とかぶるなあ。 おいおい、おやじ、今日はなんか乙女チックでないかいな(バーカ)。
2011.04.23
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佐久島 咲く島 我が家から車で20分、船で30分で着く島。それが佐久島。何か心落ち着かせたい時には度々出かける場所。今朝は朝からヒンヤリしていて寒さを感じながら行ったが、潮干狩りの客で船は一杯。西港で降りてまずは人から離れて海岸沿いへ。知多半島を遠望に海と空の色が綺麗だ。 島はすぐ山も迫り、花とチョウを見つけに。歩いていたのは私と老人夫婦のみの二組。自分の足音が妙に響く。山にはたくさんのヤブ椿。ちょうど今がシーズン。 日当りの良い場所で見つけました。ルリタテハ。 近づいたら警戒して翅を閉じたままです。 暫くすると今年初めてのモンキチョウも飛んできました。 う~ん和んだな。最後は山桜で癒され、島アサリも買って帰りましたとさ。
2011.04.17
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朝露の中で 平凡な光景なれど ここ三河は桜も見頃を終え、葉が出てきました。今朝は昨夜の寒冷前線通過の影響で少し肌寒く、木々や草花は露に濡れていました。我が家の庭のハナミズキも露とともに開き始めました。 ふと、この少し肌寒い中、チョウを探したところ、ダイコンにはモンシロチョウが、ニンジンにはヤマトシジミが羽を休めていました。夏みかんの木を見たら、あ、アゲハ。たぶん羽化したばかりなのだろうな。開いた翅の春型を見るのは久しぶりのような気がした。 このごくあたり前のような風景がいいな。普通でいられる事の有り難さを感じた。北へも祈りとともに届け!
2011.04.16
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春は絢爛 元気な妖精たち 4月10日。桜満開の中、チョウの姿に会いたくて県内の里山に出かけた。ここはギフチョウ保護区域。そうです。ギフチョウに会いに行きました。たくさんいました。そして日が高くなるにつれて飛び方は活発になり、妖精もナミアゲハ並の元気さでした。こんなに活発に飛ぶとは思いませんでした。翅震わせて臆病かと思っていましたので・・・。しかし後ろ翅の赤、青、橙が映える。素直にうれしかった。 里山ではほかにルリタテハ、ベニシジミ、ツマキチョウ、キチョウを確認。 ツマキチョウ。君こそ影の主役では。この褄のだいだい色と黒緑の墨絵模様はほんとうに和みます。ありがとう。
2011.04.10
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午後のひと時 よく見かけるチョウを観察 ほんと暖かくなりました。我が家の庭も、花が咲き始め、彩りが徐々に増えています。セイヨウジュウニヒトエは今が早盛りです。 昨日は午前中の雨が午後上がり、陽射しの中、春のチョウがいっぱい飛んでいました。私もついついその表情が見たくて写真に収めました。携帯も機能が発達し、ここまできれいに写るとは・・ バカにできません。 タンポポにはヤマトシジミ(大和子灰)が飛んで来ました。日頃よく見かけるこのシジミですが、触覚がこんなにシマシマになっているとは気が付きませんでした。開いた翅も綺麗です。 だいこんの花にはモンシロチョウが。まだ成虫になったばかりか、翅が柔らかく色も綺麗に感じます。 この和み。北にも届いて欲しい。
2011.04.10
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気品と凄み 筋細山黄の翅 ここ数日暖かくなり、チョウもたくさん見られるようになりました。ほんと昆虫の息吹を感じると、さまざまな生き物が身近に共存していることを実感できて嬉しいものです。 春先のチョウの中には、越冬をしたチョウも見かけます。厳しい冬を生き抜く生命力には感動を覚えるものがある。我が家の標本の中にもそんなチョウがある。スジボソヤマキチョウ。 夏のくどさの無い黄白色の翅の気品と比べ、越冬したその翅は厳冬を耐え抜いた凄みを感じる。 採取はH15年の夏とH16年の春。何れも長野県諏訪郡下諏訪町東俣大平。御柱の山出しの出発点の場所
2011.04.09
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スプリング・エフェメラル 褄黄の可憐さ 昨日、香嵐渓にカタクリの花を見に行きました。山一帯を埋め尽くしたカタクリには本当に心和ませるものがありました。 スプリング・エフェラメル;春の妖精。エフェラメルはかげろうの意味。儚くもある。朝日を浴びたカタクリにはまさに花の命の一瞬の輝きを感じてしまった。 蝶のスプリングエフェメラルならば、ギフチョウが有名であるが、もっと身近にもいる。そう、ツマキチョウ。私の大好きなチョウの一つ。褄黄とはまた和名がピッタリの名だ。本当に着物の褄を黄色に染めたような上品さがある。またこの淡い墨のような模様。何とも自然でしか作り出せない趣だ。 標本は残念ながら翅の一部が落下しかかっている。これもまたかげろうの儚さを物語るのか・・(わ、言い訳) ただ飛んでいる姿はモンシロチョウのようなふわりふわりと異なり直線的で元気が良い。 標本の画像ががっかりですのでYouTubeで見かけた動画を共有させていただきます。 http://www.youtube.com/watch?v=mTNI6WYQAo4
2011.04.03
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蟲遊記 日本最古の昆虫博物館 昨日、一冊の写真集が我が家に届いた。蟲遊記 。1990年出版で今は絶版。名和昆虫博物館が昆虫楽会会員向けに贈って下さった。ありがとうございます。 名和昆虫博物館。岐阜市にある日本最古の昆虫博物館。ひっそりとした中に凛とした緊張感を持つ。 私はこの博物館が好きで、自分の蝶への想いを振り返る上ではここが原点のように感じている。末娘がチョウの標本を作りたいと言い出した時も、ここを訪れて作成方法を教わり、基本に戻れた。写真は2003年3月の時のもの。皆幼い。(家族に内緒。怒られませんように。) この時期、飼育して蛹から孵ったギフチョウを公開しているはずですが、今年はどうなったのだろうか。もう終わったかな?今日あたり行ってみようかな。 添付アドレスはたまたま検索で見つけたもの。2010年度のギフチョウ。http://www.youtube.com/watch?v=V4J7Fdix0NU
2011.03.26
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復興 志 東北関東大震災から1週間。私にとっても長い1週間でした。が、被災地の皆様には想像をはるかに越えるご苦労があると思います。改めて亡くなられてた方へのお悔やみと、被災された方へお見舞い申し上げます。 職場の中にもご実家が被害に遭われたメンバーがおります。涙を堪えながら仕事をしている姿に胸が熱くなりました。やっと避難所にいるご家族にお会いするため昨日出発できました。只々励ますしかありませんでした。 復興。私はものづくりを仕事とする身、優れた性能の車部品を開発、製造することが使命。被災された方に安く良いものを供給すること。それが業界にも日本経済にも貢献できると信じて使命を果たしたい。 写真は家で蛹から羽化したばかりのキアゲハを、花に放した時のもの。 さあ、復興に向けて飛び立て!
2011.03.19
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墨と瑠璃 和名の魅力を秘めたチョウ タテハチョウで思い浮かべるのは、翅の色合いの煌びやかさと颯爽とした飛び方での魅力。オオムラサキ、アカテテハ、エルタテハ・・・。子供の頃からアゲハには大型への憧れを感じたのに対し、タテハには俊敏性と色の魅惑を感じ取っていたのだと思う。 赤や黄色中心のタテハの数が多い中、黒や青を表翅の色としたチョウとなるとそうそう簡単にはお目にかかれない。そのせいか憧れも大きかった。今でも悔しい思いとして記憶にあるのは、蓼科に網を持って行かずに必死に被っていた帽子で押さえ、手にするもう一歩のところで逃げたキベリタテハ。あの黒い翅の周囲を縁取る黄色が私の目の前にあったのだ。当時蝶採集に私も真剣に向き合っていた。 大人になってから、我が家族で採取した黒、青のタテハの標本を写真に載せます。スミナガシとルリタテハ。そう墨流しと瑠璃。誰だろう、こんなに日本人の感情にマッチした名前を付けたのは。このシックな蝶は本当に日本人の心を捉えたのでしょうね。スミナガシは諏訪、ルリタテハは石垣島で採集。
2011.03.05
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澄む風景と住むチョウ 波照間追想今日はちょっとコーヒーブレイク、いや私の場合はそんな洒落た言葉は似合わないか。おやじのお茶時間、もしくはほろ酔い・・、澄む景色を思い浮かべて住む人やチョウを追想。何も書く必要ありません。風景、人、家とそこに生存する蝶。ほんとうに蝶もその土地を表すようにのんびりしていました。
2011.02.27
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透明に近いホワイト ウスバシロチョウの翅 春も近く、思いは春型のアゲハ類の眩さに心が動く頃だ。ギフチョウを皮切りにチョウの世界は我々を和ませてくれる。しかしアゲハの仲間と言われて、えっ、シロチョウじゃあないの、と思う小型のチョウには、もう一つの魅力、そう透明感がある。ウスバアゲハ科のチョウ達。私は春しかこの類は見たことが無い。 我が家に一つの標本がある。ウスバシロチョウ。H16年5月1日、末娘自身が小学2年の時、諏訪で採集したもの。はじめ娘は、蛾の仲間?と言ったほど飛び方といい、形といい颯爽さが全然無い。でもこの薄い透明感は他のチョウには無い。ラベルの色が透けて見えるのがわかる。ブラックライトで当てたって無反応だ。
2011.02.20
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黄金のかがやき マダラ蝶のさなぎ 優雅に飛ぶ蝶と言えばマダラ蝶と仲間だろう。アサギマダラ、オオゴマダラの飛び方は、はばたきが他の蝶に比べて遅く、日常の時の流れのせわしさを、ついつい忘れてしまう。うまく上昇気流を捕まえて高く舞い上がったり、低地を緩やかに飛んでヒヨドリバナに翅を休める様子に心和む。八重山諸島を旅した際のこの蝶の仲間の多さには感嘆したものだった。 さてこの蝶の仲間の飛ぶ姿を、私の故郷、諏訪でも見ることができた。諏訪市温泉植物園。残念ながら05年に閉園となり今は見ることが出来ない。地下500mから噴出する97℃の温泉熱を利用し、亜熱帯の花や蝶を育てていた。この植物園を訪れた際、生きている蝶を間近に撮影させて頂けました。 オオゴマダラをこんなにきれいに撮影できたんだ。リュウキュウアサギマダラも人を恐れることなくこんなに翅を拡げて・・。当時この植物園を管理していた皆様、改めてありがとうございました。 さてこのマダラチョウの蛹、おお!黄金の輝き!!。羽化したばかりの蝶とその蛹の抜け殻も一緒に写っている。抜け殻は透明。ほんとうに蝶の世界は神秘に満ちている。
2011.02.13
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ルーツ 北の雄姿、南の雄姿。同じカラスの仲間でも 少年時代のあこがれの蝶。ミヤマカラスアゲハ。カラスアゲハでも翅の内側に一際緑色の光沢を放つ。遠くから飛んでくるだけでその緑の魔力に引き込まれる。森の中に流れる川や湧き水に本当にこの翅は風景として映えるのだ。 所変わり石垣島。マングローブの吹通川をカヤックで探索中、横切る数々の蝶に魅了されたものです。そこでもカラスアゲハは緩やかに飛び、のんびりとした八重山の風土を感じさせた。標本は私は仕事で行けず、家内と子供達が採集に行った時のものです。 双方で輝きが全く異なる。カラスアゲハも色々だな。 ルーツは同じ系統なれど以外と離れている。 本当に身近にいる蝶は多彩だ。 注)系統図:八木、2003。月刊むし、NO386より
2011.02.05
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時空を越えて 昔の標本・今の標本 私にも蝶に夢中になった児童期があった。家の周りだけでなく両親に連れられて、森林や蓼科に年に1回くらい出かけた。その時の標本が今も実家に残る。一度関東に引越しの際、小さな子供のいる隣の家にあげたのだが、親が再び諏訪に住むことになった時、これは捨てられなかったと言われ実家に戻ったのである。 何とも拙い標本である。当時りっぱな標本箱など買うことができず、ワイシャツの箱にチョウを並べ、透明フィルムを箱に糊で貼ってある。ラベルを見ると42。そう、昭和42年。私が小学1年生の時である。この標本を撮影したのは2002年に家族を連れて帰省した際であるから、39年間の時空を越えて私と家族の前に晒されたわけである。自分で一生懸命に標本を作ったことを思い出す。親も一人でやらせることに価値を感じていたのだろう。りっぱな親だった。(あ、いや・・今も健在。客観的に今の私と比較してのこと) なつかしい。当時コムラサキは私には宝物だった。昭和42年8月6日、ラベルにおおだいら(大平)とあるが、御柱の木を切り出す国有林の入り口にあたる。親がいつ止まってもおかしくない中古車のブルーバードで連れて行ってくれた時のチョウだ。この標本で我が末娘がチョウに興味を持ち、我が家の標本作りが始まったのだった。(残念ながら今は休止中) 時は40年経ち、平成15年の8月13日。今度が私が家族を連れて、故障することはまずないノアでおおだいらへ出向く。末娘は小学2年生。コムラサキも採集。 なんとも標本がりっぱだ。親の手がかかりすぎなのがわかる(猛反省)。ラベルの字は娘のもの。おいなんか字はおれと似ているぞ。
2011.01.30
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光のざわめき 苦労して撮影した画像をもう一度みた 今、休日の朝。コーヒータイムなぅ。ブログを久しぶりに覗く。恐々覗き、2週間前に戻ってみると、お~結構楽しんでいたじゃん。と思い。ついでに昔娘の夏休み研究に付き合った時の燐粉も載せちゃえてなわけで、更新。あのときホームセンターで子供に買ってあげた顕微鏡で画像を撮影するのは苦労したよ。所属する会社の顕微鏡ならもっと楽なのにと閉口しながらやったわ。いろいろな角度からLEDを当て、接眼レンズ越しに直接デジカメで写真を撮影。ピントが合わないことで時間を費やした。でも光の角度で同じ白蝶も表情が変わる。チョウの魅力は飛ぶ止まるを、様々な角度で光が当たるから、その微妙な反射に僕らはひかれるのではと思ってしまうのです。
2011.01.22
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おやじの冬休み観察日誌のまとめ 観察からの夢は大人でも広がる う~む。久し振りに童心に戻ったように蝶に興味を持てた が素直な感想。この分野で詳しい人には当たり前のことでしょうが、私のような素人には燐粉観察は新鮮でした。もっと顕微鏡の高い機能や、接写距離が近くてもボケないカメラがあれば臨場感が表現できたのに、残念です。これ以上レベルを上げるには、費用が要すると思われます。それでも試みとしたブラックライトは、それなりに新鮮味がありました。 まとめてみると 1)覗いたチョウの燐粉はおおよそ50~120μmレベル。(マイク ロスコープの付属ソフトで確認しました。) 2)ブラックライトでの蛍光は一部のチョウに確認出来た。何れも白い燐粉に認められた。 3)その他: 観察日誌に載せていなかった蝶の中にブラックライトでオヤッと思った蝶を2つ載せて置きます。 1)シロオビアゲハ 我が家の標本の中で最も蛍光を発したのはこのチョウ。おやじが仕事、子供と母親のみが沖縄のチョウ採集の時のチョウ。同じシロでも目視では蛍光は確認出来なかった例としてスジグロチョウを添付しておきます。(オスメスの差は認められるかもしれない。やや上のオスのほうが青黒く見える気がする) 蛍光の有無より、白の燐粉も物質は異なることが分かる。シロオビアゲハの白い燐粉は何で出来ているのか知りたい、この色の魅力はディスプレイや装飾分野の方なら絶対興味を持つはず。2)キハゲハ 青い燐粉部分に着目。赤紫色に写っている。目視では何回も確認したがほとんど紫には見えなかった。携帯のカメラで撮ったらこの色であった。この部分の成分は近紫外線領域に対して顕著に反応または反射する物質の可能性が有る。この領域の波長での使用用途があれば面白いと思った。例えば生物観察などにマーキングと使用し、近紫外線下での挙動を観察するとか、紫外線と白色光を交互に当てて、青と紫を交互に移すパネルとか。(もちろん生産性、コスト、品質など全て無視した上での話です)大人の夢が広がった。 冬休みのおやじの観察日誌はこれで終り。仕事忙しく当面更新は期待できず。悪しからず。(ちなみに標本写真のラベルの汚い字は娘の小学生の時の字ですからねー) 参考とした資料 チョウはなぜ飛ぶか 日高敏隆著 岩波書店 ぷてろんワールド (ホームページの名前)
2011.01.04
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ストライプの俊敏選手を観察 進化の果てか祖先の名残か 標本にならなかったチョウの翅は、最後となりました。ハイ。あっ、ブログの名前も内容に合うように変えときました。 アオスジアゲハ 私の児童期を過ごした諏訪ではお目にかかれなかった憧れのチョウでした。ところがここ三河はいっくらでも飛んでいる。子供とチョウ採集に出かけるまでもなく、家の周りにたくさん飛んでいる。なんてたってすばしっこい。中年のオヤジをあざ笑うかのように振り回す網の開口を避けてしまう。やはり翅が胴の割りに小さいし、細い。まるでカービングスキーを身に着けたスポーツ選手のようだ。燐粉は青白い部分には無いとのこと。黒い部分は100μm程度でした。青白いところもあるような錯覚を感じましたので指でこすりましたがやはり黒い燐粉のみ落ちました。一番下の写真は付け根に近い部分の写真。見難いですが毛があります。見かけより翅の中央よりにまで毛があるように思えました。そもそも燐粉は体毛が進化して出来たとの説のようですが、このチョウ毛が残っているが、燐粉が無い部分もある。進化の果ての姿なのか祖先の名残の姿なのか不思議な気持ちです。
2011.01.03
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豹柄を覗いてみたら 北上するチョウの生態の謎 私の冬期休暇ももう半分。標本にならなかったチョウもあとわずか。そろそろこのテーマも尽きそうです。 今日は三角紙の片隅にわずかに残っていた翅の先端の観察結果を紹介します。なにせごく一部しか残っていなかったのでヒョウモンチョウだけれど何ヒョウモンだっけと、標本と照らし合わせた結果、ツマグロヒョウモンのオスと判明。スコープで捉えた画像を載せます。 ツマグロヒョウモン上がオス、下がメス。残っていた翅はオスの先端。燐粉は約70μmでした。黒の領域とオレンジの領域が分かれていますが、オレンジの色に濃い部分と薄い部分がありました。この微妙な色の配合がいかにもヒョウ柄に立体感を与えていたんだな。 ところでメスは毒をもつチョウ、カバマダラに擬態しているといわれています。ブラックランプで照らしてみました。先端の白に蛍光を感じました。浮き出て見えたこの白、天敵にどう見えるのでしょうね、興味が湧きます。 このチョウ、温暖化の影響で北上したとの説が有力ですが、バンジーを食べることから園芸ブームでの物流も相当影響したのではと思われます。ここ三河では街中でも平気で見られるようになりました。ちょっと恐ろしいくらいの繁殖力があるのかもしれません。この増加に私自身は少し脅威を感じています。その感覚を抱かせているのは、おそらくオスが近づいてくるチョウに突進する姿を見せるからだと思っています。本当に縄張り意識が強そうです。このチョウの生態、たぶん色々な方が調べておられるでしょうから、他のチョウが減少する種類の多い中、チョウと人間との生活の共存をどうすることが望ましいのか、一度お話を聞きたいものです。
2011.01.02
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越冬の生命力 小さな存在なれど明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。年初ですのでブログに思うことをまずは・・。そもそも私、ブログを開くこと自体できても、長続きさせることは短期集中の性格上無理ではと思っています。今記していること、それは一つは蝶への供養の思い。二つ目は自分自身、ものづくりの分野で生計を立てていて大切だと認識している、「観察・洞察・創造」のうちの「観察」を自分なりにまとめている訳でして・・。ですから他の方のような美しい自然の中での蝶の姿をここではお目にかかれません(写真の腕もないしなあ)。標本を人目に出して上げてこそ蝶が浮かばれ、また標本にすらならなかった蝶をミクロの目で見てあげる思いが強いのです。ハイ。ですから長くはブログは続かないと思いますので悪しからず。おやじの冬の自由研究もあと残りわずかかな・・。 今日は前回一部写真で取り上げたキチョウ。 キチョウ モンシロチョウよりもまだ小さいシロチョウの仲間。低いところを穏やかに飛ぶ。一見弱々しく感じるのだが、秋型は越冬する。春先ボロボロの翅で飛んでいるのを見ると、ああこいつは間違いなく冬を越したんだな、と分かる。凄いよねこの生命力。でも何故成虫の形で冬を越すの?他のチョウみたいに蛹で越せないの?誰か教えて下さい。(自分で調べんかい!) 燐粉は4年ほど前にこれまたホームセンターで安く買った、小学校の児童すら扱いにくい顕微鏡で撮影したもの。小さなLEDで照らしながらデジカメを接眼レンズ越しに苦労しながら撮りました。だからサイズは明確に出来ていません、がおおよそ50μmぐらいと思います。中に引きこまれて、菜の花畑よりさらに密な花畑の中の筋道を自分が歩いているような錯覚を覚えたよ。
2011.01.01
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白の魅力 ブラックライトに励起され 今、会社の冬期休暇中にこのようにブログに記している私。こりゃおやじの冬休み自由研究だな・・。それにしてもブログのタイトル名のいかにも哲学的と言うか文学的というか、聖人の説教みたいな言葉とは内容がかけ離れすぎている(^-^;)。何れどこかで繋がるのでしょうか?引いている人もいるでしょうから変えたほうがよいかな? 昆虫の類いは人では見ることができない紫外線領域の波長を色として識別できる。と知ったのは蝶網を振り回していた児童期でなく、45歳も越えた頃です。可視光では同じ白く見えるモンシロチョウが紫外光ではオスとメスの識別が容易らしい。それを思い出し思わずホームセンターに走っていた私。水銀ランプに惹かれつつもまずはブラックライト位で近紫外領域の波長でチョウを照らしてみようと思った。オスメスの識別は無理にしても、蛍光くらい確認してみよう~。と暗い部屋で標本を前に点灯。まああまり光らんな・・が実感。ただ、ワツと思ったのが、闇夜に白が浮き上がったようなモンキアゲハであった。モンキアゲハ日本国内では大きいチョウの一つ。小さい頃諏訪ではお目にかかれなかったチョウ。その姿は黄白の紋がくっきりしていて、悠然と飛ぶの感があります。私の近所では三河湾スカイラインでクサギの花などに群れています。スカイラインの道の山側に並行して飛んでいたり日陰に向うのか道を横切ったり、蝶道がありそうです。写真ではあまり蛍光分かりませんが、キチョウの写真も載せます。違いがわかるでしょー。蝶にはどう見えているのでしょうか?う~む落射蛍光顕微鏡で観たいなあ。 燐粉は100μm位でした。先端のぎざぎざがよく分かりました。黒字に白い花びら並べたようだなあ。ほんと綺麗だ。写真上の右端の部分、燐粉が無い。これって落ちたのそれとも、アオスジアゲハやアサギマダラのようにはじめから無いの?いくつも観察しないと分からないなあ。
2010.12.30
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休日にてじっくりと・・ マイクロスコープで覗いて蝶に魅せられのは飛び方や、綺麗な色合いなどありますが、羽ばたきや光の向きにより織りなす色の変化は、一瞬一瞬の命の尊さを解き放つかにも思うことがある。その現象は光の回折や反射なれども、自然の作り出した美だ。蝶にしてみれば求愛や、威嚇や、擬態なれど、この美を作り出している燐粉を観察してみたいと思った。 私はそもそも仕事にチョウに縁はないのですが、無機有機の製品を扱う上でミクロの世界を観察してきた一人。蝶のミクロを観察し、その機能面を洞察し、やがて創造に結び付られればなんて思うこともままある。されど、仕事で使用する顕微鏡や電子顕微鏡を使うわけにもいかず、少ない小遣いから1万円そこそこのマイクロスコープを取り寄せて、まずは覗いてみた。いずれもかつて翅(はね)がボロボロで標本に到らず日の目を見ることの無かったチョウだ。時間をかけて写真をUPできればと思います。が、所詮道具が安物。どこか公共で顕微鏡など借りられるところあれば教えてくださ~い。 カラスアゲハ名前のとおり黒字に緑や青色が点在する翅を持つ。少年時代、森の川に沿って歩いていて、飛んで近づいて来る姿は優美さとともに、まるで多少酔ったような揺れを伴っていてワクワクしたものです。 燐粉はおおよそ100μm。比較的四角形で、先端に大きなぎざぎざは感じられません。黒い燐粉の中に色のついた燐粉が一つ一つその青さや緑さを変え、しかも先端の色は明度、彩度が鮮やかでした。遠くからでもこれに魅せられたんだな。きっと。
2010.12.28
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三河に生息するチョウ 子供と一緒にチョウに接した時期を思い返してはじめに 近年、色々な環境問題と向き合う機会が増えている。その中で児童向けに自然や生き物との触れ合いを勧める活動は、将来の健全な環境を託す上でも重要な位置付けにある。 例えばビオトープのような、昆虫を身近に生息できる環境を作ることは、未来に向けて人間と他の生物の共生を目指すモデル例と思われる。 また、私たちの身近にいるチョウに関しても生息数減少を懸念し、色々な活動が各地で行われている。東海地方ではギフチョウの保護、育成が有名ですが、これも貴重な地球の種の財産を守ることの重要性を教える上で必要である 我々大人としては、子供達に多くの自然や生き物への興味を引く機会を与えることが必要となってくる。 その上で私自身たまたま数年前に我が子供と蝶にて興味を共有することができました。私としてはこの財産をどこかに残したいと思い、三河地方にどんなチョウが生息しているか、いくつかその生態をまとめてみました。きっかけは時空を超えた標本 9年前のことでした。夏の連休を利用し、諏訪の実家に家族で帰省した際、私の親が押入れの奥からひとつの古びた標本箱を出して来ました。それは、私が小学1年にこしらえたチョウの標本でした。モンシロチョウ、アゲハにまじり、アカタテハ、スジボソヤマキチョウ・・・。親は孫に見せたくゴソゴソと出してきたのですが、当時幼稚園年長の末娘が目をキラキラとさせて、「私も標本を作りたい」とつぶやきました。 身近な野山を巡り それ以来、我が家はチョウと深い係わりが続きました。昔取った杵柄とばかりうんちくを並べるおやじ(私)。チョウの美しさに魅せられ、卵からの飼育や標本までこなす家内。幼虫が葉をむしる姿を食い入るように観察したり、チョウの羽化の瞬間を見ようとして早朝にあわただしくおきる娘。これらは我が家の庭や周辺の野山を巡り、暇を見つけてはチョウ網を振り回した産物と言えます。見つけたチョウを幾つか紹介します。(1)ツマグロヒョウモン このチョウは小さい頃私の実家では見かけることのなかった蝶です。愛知でも、ここ15年くらい前から見られるようになったといわれています。今ではごく普通に愛知の町中で見つけることが出来ます。もともと紀伊半島以西に生息していたとされ、近年日本列島への北上が進んでいます。地球の温暖化が影響しているのでしょうか?本*1によると家庭で観賞用にさかんに栽培されるようになったパンジーを幼虫が食べるとのことで、全体数は増えていると思われます。メスの羽の先端には濃い紺色があり、その濃黄色とのコントラストが見事です。縄張り意識が強いのか、他の蝶が来ると、それめがけて猛進します。すずめに向かっても飛んでいます。私にはその奇怪な行動の理由がわかりません。だれか教えてください。*1 チョウと共に生きる 阿江 茂著 裳華房(2)ナガサキアゲハ 幡豆の山をうろついていたところ黒地の後ろ翅(はね)にきれいな白と朱色の斑点をもったチョウがふわりふわりと飛んでいました。思わず「ナガサキハゲハだ」と叫んでいました。このチョウもその名のとおり九州しかみられなかったチョウで、ここ数年で北上が進み、愛知でもみられるようになったそうです。農薬が散布されていないのか、たまたま幡豆の荒れたミカン畑にたくさん飛んでいました。ミカンの葉っぱを幼虫が食べることはアゲハと同じですし、幼虫の姿格好も良く似ていす。ただアゲハよりは人目につかないような山沿いで見ます。我が家では、卵から育成し、1頭羽化に成功しました。翅が徐々に開く様子は神秘的でした。もちろん標本にすることなく放しました。(3)ゴマダラチョウ 翅を伸ばしたまま木の上を旋回する姿はまるでツバメをチョウにしたような爽快さを感じます。しかも羽の黒と白のコントラストは凛とした威厳を併せ持ちます。 幼虫は榎の葉を好むので、神社や公園で植えられている榎の周辺でよく見られます。我が家はこのチョウを採集した際、三角紙の中に卵を産んだので、家内の実家より榎の小枝を拝借し飼育した結果、見事羽化しましたそのうちの1頭は何故か娘に懐き寄り添っていました。これは不思議な体験でした。(4)ウラギンシジミ シジミチョウといえば小さくて野原の草と同じ高さを飛んで‥といった光景を思い浮かべますが、このシジミは木の上をタテハチョウのように飛びます。体長約20mmとシジミにしては大型で、裏翅が銀色のため飛んでいる時は日を反射しきれいです。表羽の色が雄と雌で異なり、一対で並べてみると存在感が増します。 このチョウはチョウのまま越冬もします。私は秋も後半の11月、三河湾の佐久島の海つりセンターへ架かる橋の上で見つけました。海を渡るチョウにロマンを求めて (5)アサギマダラ 近年、殊に国内で有名になったのがアサギマダラである。 このチョウは春から夏にかけて北上し、夏から晩秋にかけて南下する渡りをするチョウだ。愛知で見つけたチョウが南大東島で発見された記録もある。(写真朝日新聞記事より) どうやってわかったかって? 実はこのチョウの生態を調べるためにチョウの翅に印をつけているんです。これをマーキングと呼んでいます。日本各地にこのチョウに興味を持っている人がおり、捕まえた際に細字のマジックで、場所と日付を明記します。 再びある人がそのチョウを捕まえてどこから飛んできたかがわかるのです。マジックで書けるのは翅の白い部分に燐粉が無いからであり、アゲハでは書けません。羽ばたきが遅く飛ぶ姿には温和さを感じます。どこに海を渡る力を秘めているのか不思議でたまりません。また燐粉の無い部分がやや透けているため、光の反射と透過を通して、飛んでいるとき微妙に色が変わりきれいです。10月上旬から11月上旬にかけて、愛知県内でも見ることができます。特に渥美半島から三河湾にかけての海から急に山になるような場所でヒヨドリバナのあるところに群れを成します。 私は8月に蓼科で、10月には知多半島の内海でこのチョウが群れを成しているのを見ました。2002、3年には家族で内海フォレストパークにてアサギマダラマーキングに参加しました。数多くの人がマーキングに参加しており、中には1日に100頭を超えてマークした人もいます。その人たちは片手にタオルを、片手にチョウ網をもってアサギマダラを捕まえています。不思議なことにタオルをグルグル回すとそれめがけてアサギマダラは飛んでくるのです。残念ながらフォレストパークは2003年に閉鎖され、行事としてのマーキングはなくなりました。このチョウに興味のあるかたは秋、知多半島や、三河湾、佐久島でマーキングされては如何でしょうか?あなたのマーキングしたチョウが海を越え、沖縄や台湾で見つかるかも知れません。私は海を渡る途中にどこでどのように羽を休めているのか興味を覚えます。チョウとの接し方に思う そのほか、モンキハゲハを三ヶ根山で、ジャコウアゲハの群れをそのふもとで見つけており、身近なところに色々なチョウがたくさんいます。 我が家では、4年間で三河、知多で計33種類のチョウを観察しました。最後に、チョウを採集する者にとって気にかかる点、それは捕獲することの行為である。保護を考えると捕獲することは相反するように思えます。 この点については色々な意見があるが、命の大切さを子に伝えた上で捕獲した場所、年月日を標本に付記することで、授かった命を無駄にしないように心がけました。ただ、絶対数が少ない品種に対しては、一匹のメスの捕獲が大きな悪影響を及ぼすとも言われおり、捕獲するのではなく保護することが必要となってきます。チョウを保護育成するために、身近な里山を維持してほしいと強く感じます。 大人になって再びチョウに魅せられるとは考えもしなかった自分が、大人だからこそ、子供とチョウとの共生について深く考えた期間でした。 その後、子供は中学生になり、チョウへの興味は失せましたがこれも成長過程としては仕方なき事かもしれません。しかし当時食い入るようにチョウを観察した事実と、自然に触れ合った記憶は何れ大人になる時その世代の子供達に伝わると信じている。
2010.12.18
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