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先週、NHKの「日本の話芸」を見ていたら(こちらは、数ヵ月送れて放送されたりします)、仁鶴さんが落語やってました。この人の大阪弁は、リズムとか間が流石にすごく面白くて、笑ってしまいました。ただ、これって、この人の癖なんでしょうか。話している時、よく下を見ている。関西だから、机のような台(これ、なんて言うんでしょ)を使って噺すわけで、「ま、まさかね」と、思いながら、なんか、途中から気になってしまって。いや、台で手元が見えないわけで、もしかして、「カンペがある?」なんて思ってしまったわけです。仁鶴師匠ごめんなさい。噺はすごーく面白かったんですよ。それで、最後に立っていく時も、思わず目をこらしてしまったのですが、別にカンペを拾っているそぶりなし。そして、週末、「笑いが一番」で偶然にも、仁鶴さん再び登場。この時は、台なし。座蒲団まる見えスタイルでしたが、やっぱり下向くことが多い。「なんだ、やっぱり、単なる癖だったんだー。」関係はないのですが、私は仕事で人前で話す時、大人数の入った広い部屋なら、なんとなく聴衆の方をみていますが、問題は、小さめの部屋で人数が少ない時。大人数なら、一人一人の顔がはっきり見えるわけではないのですが、もろアイコンタクトになる規模の場合、ちょっとだけ目のやり場に困ってしまいます。一人一人と視線を合わせるのは時々。あとは、皆さんの視線よりも、ちょっとだけ高い所、つまり後ろの壁を見ていることが多いです。不特定の人をみているような振りをして、実は、誰も見ていない。ちょっとズルしています。自分では、視線恐怖症でも何でもないつもりなんですが、つい避けてしまってるんでしょうかね。あんまり、いっつもいっつも目が合うと、聞いている方もウザイかな、なんて思ってしまうのですが、どうなんでしょう。(あ、でも、一対一の時は、ちゃんと相手見て話しますよ。)
2006年02月28日
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昨日之フィギュアスケート、荒川さんよかったですね。手の先、足の先までが、美しく伸びていました。あの、コスチュームのブルーもよくお似合いだったし。氷の上に、パーっと大きな華が咲いているようでした。きらきらしていましたね。上位の選手達。2回転んでしまったアメリカの選手も含めて、皆さん、華がありますね。サッシャさん、滑べる前、すごーく緊張してて、最初の方でジャンプで失敗して、続けてまた転んじゃって。でも、その後、気をとりなおして笑顔で美しく滑べりおえ、魅せました。滑べり終っても笑顔で。ホントは、泣きたかったかもしれないのに。この人も、チャーミングで華があります。華かあ...。日本舞踊でも、同じようにキレイに踊っていても、「こころ」があって、人を魅せる踊りと、本人だけが気持よく踊っていて、見てる方は面白くない踊りがあるそうです。私は、大師匠は、「こころがない」っということを、厳しく言われます。先代井上八千代さんも、踊りで大事なことは、「おなかどす」と言われたそうです。まず、一曲を徹底的に踊りこんで、頭ではなくて、身体にフリを憶えさせる。そして、あとは、気持をこめて(媚びるのではなくて)観客を魅せるってことでしょうか。BBCの解説によると、銅メダルのロシアのスケーターは、ちょっとしたミスで、頭でフリを考えてしまったのが敗因だそうです。曲にのってなかったとか。スケートを見ながら、お正月に大師匠に言われたこと。「はい。きれいに踊れてます。あとは、心を入れて下さい」との言葉を思い出した夜でした。
2006年02月24日
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遂に鳥インフルエンザが西ヨーロッパにもやって来ました。フランスで野性の白鳥の死骸から陽性反応がでて、イギリスでも白鳥が死んでいるのが発見されました。もっともイギリスの白鳥は、検査の結果陰性でしたが、もう、時間の問題でしょう。南の国で冬を過ごした鳥達が、北に帰って来る季節です。渡りの季節は、疫病の季節?そろそろ、鶏の野外放し飼いが禁止されそう。地鳥農家や、有機農法の農家は、つらいですね。ところで、日本史にも、疫病って出て来ますよね。平安貴族は、疫病を恐れていたし、江戸時代も、はやり病(やまい)で人が亡くなることがあったようですし。浅野匠頭や、春日局は天然痘を患いました。他には、どんな伝染病がはやったのでしょうか。例えば、中世ヨーロッパを震憾(字が違うよ)させて、人口を激減させた「黒死病(ペスト)」は、日本にもやってきてたのでしょうか。ある日、突然、鼠と供にやってきて、大量の死者を出して、そして、時が来ると、夢が醒めたように消えたペスト。でも、また、忘れたころにやって来る。そう、伝染病は忘れたころに帰ってくる。ロンドン大学には、なんでも1930年代のスペイン風邪に結びつけたがる先生がいます。その先生によると、鳥インフルエンザがそのうち、人型インフルエンザに変移して、スペイン風邪の再来になるとか。それよりも、この前、テレビで、温暖化が進むと、日本にもデング熱が発生すると言ってたし。マラリアも徐々に北上しているらしいし。雛祭りには、河川汚染や資源の無駄使いをせずに、けがれを流す方法はないでしょうかね。
2006年02月22日
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皆さんのところでは、お雛様って、出してらっしゃるのでしょうか。だいたい、お雛様って、いつから出すとしたものなんでしょうね。節分が過ぎれば出してもいいのでしょうか。それとも、3月になってから?ウチは、子供いませんが、出しました。私が子供の頃、親に買ってもらったものですが、当時は団地住いだったので、ガラスのケースに入ったミニチュア版です。ちゃんと、とってあったんですよね。ただ、現代の住宅事情とは言え、ケースでもけっこうかさばります。それに飛行機で実家から持って来るのに、立方体のガラスの箱は具合悪い。それで、ケースと雛段は処分してしまって、お人形などだけ、はずして持って来ました。本やCDを重ねた上に赤い布をしいて、並べます。さて、今年もそうして並べたお雛様ですが、まだまだ、なにやら寒そうですね。「桃の節句」。現代の暦の3月3日に桃って咲いてるものなんでしょうか。梅なら、あるでしょうが..。私の母の子供の時、お雛祭りは4月だったそうです。私は、それを言い訳にして、せっかくのお雛様だからと、3月3日が過ぎても4月になるまで、居てもらいます。別に、嫁に出さなきゃいけない娘がいるわけでもなし。今でも、月遅れの雛祭りをする地方ってあるんでしょうかね。 ところで、私は、自分のお雛様達、好きでしたが、お友達の家の、お部屋を占領して飾られている大きな雛段も、密かに少しだけうらやましかったものでした。でも、今、こうして見てみると、ケースに入ったミニチュアも、けっこう高いもんなんですね。ウチの親なりに、無理してくれたのかしら..。
2006年02月20日
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昨日は、CO2削減の為の京都議定書の何とか周年だったそうですね。この話題については、あまりいいニュースはないですなあ。昨夜のBBCニュースは、「NASAが、グリーンランドの氷河の進行速度が、10年前の2倍になったと発表」。大量の氷河が海に溶け出しているわけですね。そして、今朝の通勤者用のフリーペーパーでは、「京都議定書、第一ラウンドは敗北」困ったもんです。でも、私だって、田舎住いだから移動には車使ってるもんなあ。(公共交通の便がすごく悪いんです。) 帰省するのに飛行機の長距離便使うしなあ。パソコン、つけっぱなしだしなあ。大江戸エネルギー石川英輔さんが、一連の本で、「江戸時代の日本はいかに時給力にすぐれ、低エネルギー社会だったかを記しています。」興味深いし、参考にできることもないわけではない。例えば、古い着物を大事に着て、いいことをしている気になれる。(でも、お金があれば、新しい着物への物欲もしっかりある。)^^; でも、江戸式スローライフを全部実践する奇特さはなし。 それにしても、英語圏のアナウンサー衆、京都を「カヨト」と発音したり、神戸を「コービ」と言うのはやめてくれえ。 大江戸えねるぎー事情 大江戸リサイクル事情 大江戸生活体験事情
2006年02月18日
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この前お話したNHKの昔のドラマ「晴れのちカミナリ」。昨日も見ました。杉浦直樹が落語の竜蔵師匠(先代林屋正蔵師匠がモデル)渡辺謙が弟子の竜次石橋保が竜次の弟弟子の小竜(これは、原作者の正楽がモデルか?)毎回、いろいろと楽しみなこのシリーズ。これを見て、寄席の出囃子って、ちゃんと奥で三味線のお師匠さんが弾いていて、太鼓は前座さんが叩いてるんだってことを知りました。着物姿も楽しめます。師匠の住む長屋の近所のちょっと年増の女性、お節さん。この人は、芸者さん上がりなのでしょうか。いつも着物姿が小粋で。そして、前も書きましたが、若き日の渡辺謙の着流し姿のカッコイイこと。(そりゃあ、今はもっとかっこいいですが...)竜次はいつも普段着は着流しですが(カコイイ♪)、師匠は洋服です。古風な長屋に住みながら、お客がくると長火鉢の前でコーヒー豆をゴリゴリというハイカラさ。「江戸っ子は新しもの好きなんだよ。」好きだなあ、この師匠。さて、昨日も高座風景がでてきましたが、楽屋で着替える噺家さん達、みんな、黒の紋付なんですね。(いいなあ、黒紋付って...)笑点のカラーコード化された出演者の衣装はともかく、テレビで見る噺家さんの高座姿って、紺とか、グレーとか、芥子色とか、いろいろあるように思うのですが、このドラマでは、全員黒です。これ、洋服のファッションから察すると、1950年代の設定だと思うのですが、これって、昔と今とは違うってことでしょうか。それとも寄席によって変るとか...。ものの本で、お相撲のまわしは、テレビ放送がカラーになってから、カラフルになってきたと読みました。昔は、ほとんど黒ばっかりだったのに、今はなんでもありですものね。それと一緒で噺家さんもテレビの影響で変ったってことは....ないかな。 原作の「正蔵師匠と私」、読みたいけど楽天では在庫なしでした。
2006年02月14日
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ですね。今日は。日本ほどではないですが、イギリスでも、ちょっと可愛くラッピングされたチョコが売られています。でも、買うのは女性ではありません。男性です。それと、義理チョコはありません。こちらでは、今日は、男性が、ガールフレンドや奥さんにプレゼントする日です。そして、チョコよりもメジャーなのは、ずばり、花束です。赤っぽい薔薇などの花束が、赤でラップされて、それに赤のハート型のカードがぶらさがったものが、このところ、スーパーに並んでいます。特性の箱に入ったロゼのシャンペンも、入口に並んでいました。スーパーでこうなら、花屋やカード屋はさぞ。昨日の夜、スーパーのレジに並んでいたら、一人前の男性は、ピンクのチューリップのアレンジを買っていました。レジのおばさんにも、何やら愛想よく声をかけ、いそいそと帰っていきました。思わず、「頑張ってね」とつぶやきたくなるよな。これで思い出すのは、クリスマス前。24日にハイストリートに出ると、面白いんです。街は、単独行動でうろうろする男性で埋まるんです。普段お店を賑わしてる女性達は、とっくにプレゼントは買ってしまって、家でクリスマスのお料理の準備でもしてます。ぎりぎりまでプレゼントを買わないのが男性なんでしょう。女性と違って買物はレジャーじゃないですから、先伸ばしにしてしまったあげく、最後の最後でのパニック買いになりんでしょう。今日も、街に出たら、少しスケールは小さくても似たような現象が見らるかもしれませんね。(それ見に行く程ヒマじゃないですが)えーと、ちなみにうちは、お花はなくて、どこか食事に連れて行ってくれるそうです。私は「花よりだんご」ってか。 チューリップの花束 100本
2006年02月14日
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これが、1700円の抹茶茶碗です。このお値段なら、お茶会などの数茶碗になりますね。って、一つしか買いませんでしたが。 一つ一つ色の違う銀杏の葉が、ぐるりと付いています。銀杏と言えば、宗旦銀杏。流派でも、紋としてよく使われる意匠です。でも、私にとっては、この銀杏の葉は、松嶋屋(片岡仁左衛門家)の銀杏紋ですな。^o^;当代仁左衛門家の襲名の時の配り物、私は、ひょうんなことから手拭いをいただける好運にめぐまれました。でも、有力ごひいき筋には、松の絵のお扇子や、銀杏柄のジノリのお皿も配られたんです。そのジノリのお皿は、片岡家の人々自らデザインしたもので、銀杏が数枚散りばめられたもの。ほんのちょっとだけ似てるんですよ。このお茶碗。(阿呆やなあ...)さて、これは、茶箱に入る3点セット。コンペイ糖などの小さなお菓子を入れる振りだしと、茶巾を入れる筒、それに、小ぶりのお茶碗です。この写真では、金色がテカテカしてて、いかにも安っぽいですが、実物は、そうでもないです。(^^;) こちらは、6000円ぐらいでした。ただ、家で開けてみたら、振りだしの蓋がないぞ。コルク切って自分で作れってか。暖かくなったら、茶箱を持ってアウトドアを楽しもうと思っております。
2006年02月12日
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と言っても、アキバで抹茶茶碗を買ったわけではありません。電気街と行っても、京都の四条寺町です。寺町通りを四条から南に下ると、家電の店やパソコンショップ、パーツ屋などが並んでいます。以前に比べると減ってしまったものの、電気街の雰囲気は残っています。で、この冬、だんごうさぎは、パーツ屋に用事のあったツレアイを、その界隈に連れて行きました。そしたら、この通り、なんか面白い。アキバっぽいお店の隣や向かいに町屋の店が、ポツポツ残っているんです。電気街になる前は、表具屋街だったのでしょうか。古めかしい趣の表具屋や、表具用の道具屋が何軒もあるんです。骨董屋もあります。そして、茶道具屋もあるんです。そして、私が足をとめたのは、間口は小さめでも、いかにも商家の雰囲気を残した一軒の茶道具屋。冬の夕方は、もう真っ暗でしたが、何やら、お店の明りにふらふらと誘われてしまいました。向かいは、四階建ての電気屋です。そこにツレアイ残し、私はその茶道具屋の戸をガラガラと開けてしまいました。土間から「ちょっと見せて下さい」と声をかけると、畳の「店の間」の奥から出て来たのは、若奥さんでしょうか。「はい、どうぞ」と、気軽に答えて下さいました。奥からは、赤ちゃんの声も聞こえてきます。それから、若旦那でしょうか、「ストーブついとるか?」と声が。別に寒くないと言ったのに、土間にあった石油ストーブをつけて下さいました。 (これじゃあ、ひやかしでは出られんなあ...)で、結局、お茶箱用の3点セット(小ぶりの茶椀+振りだし+茶巾入れ)の、手頃なのを買ってしまいました。可愛かったのと、お店の雰囲気がなんだか気に入ってしまったので。すごーく丁寧に箱詰めしていただいて、ふと見ると、1700円の抹茶茶碗がある。これと同じ物をよそのお店で見たけど、もう少し高かったぞー。ここは、卸もしてられるとこのこです。小茶巾入れも、すごーく安い。(まあ、これらは、どこで買っても高いものではありませんが。) で、このお安い抹茶茶碗も買ってしまいました。デモ用にも使えるし。というわけで、だんごうさぎの衝動買いの品、明日アップします。
2006年02月11日
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昨晩、たまたまTVを見ていたら、BBCが京都舞妓さんを取り上げていました。例の映画で「ゲイシャ ブーム」再燃だから放送していたのかもしれません。中学卒業してすぐ宮川町の置屋にやってきた、お仕込みさんに密着取材でした。同じ屋根の下に住む舞妓のお姐さんのお世話をしながら、舞妓で出る日を夢見てお稽古に精を出しているところから、最後は、お店出しの日までを追ったもの。BBCは、数年前にも、祇園甲部の舞妓さんに密着取材して、衿替え前後をドキュして放送したことがあります。本人、置屋のおかあさん、地方に住むご両親のインタビューをたくさんはさみながら番組を進める形式が、とてもよく似ていました。ただ、印象に残っている大きな違いは、親御さんの涙でそうか。以前の番組では、舞妓としてのお勤めを終えて、芸妓さんになる時の衿替えの儀式に、今回は、舞妓でお店だしの儀式に、それぞれ親御さんが京都に出てらっしゃいました。前回の場合、ご両親は九州からけけつけてらっしゃったのですが、初めて芸妓のカツラに衣装をつける時も、そして置屋の玄関を出る時も、すみの邪魔にならない所から、寂しそうにひっそりと見守ってらっしゃいました。「花街」という特殊な世界に娘を取られてしまったことを、泣いていらっしゃいました。特に、お父さんの涙が、なにやら切なくて。それが、今回の、目出度くお店出しとなった舞妓さん。北国からかけつけたお母さんは、むしろ、楽しそうでした。無事、お仕込み期間を終え、舞の試験にも合格したことを、「頑張ったね」と心から喜んでいらっしゃるよう。初めて舞妓さんのお衣装に着替える時も、何枚も記念写真を取ってるお母さんの姿が、ちょっとほほえましかったです。そして、玄関を出る時も、居並ぶカメラマンの前で、舞妓さんとお母さんのツーショットまで。角っこからそっと見守るのではなく、お母さん、晴ればれと、カメラの前でにっこり。数年の間に花街の近代化が進んだのか、それとも、街が違い、置屋が違うと変わるものなのか..。今回の舞妓さん、白塗の上からも、にきびがたくさん見えているのが、初々しかったです。取材のインタビューに答える時、ついつい普通言葉に戻ってしまうのが、「おかあさんに聞こえたら怒られないかしら」とハラハラしましたけが、中身は、10代の女の子ですものね。でも、今時、十代で他人の家に入って、頑張っているんですよね。
2006年02月08日
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運転中、ラジオを聞いていました。クラッシックFMという局です。オーケストラ曲が流れていましたが、中国風旋律がいっぱいです。それと、曲の雰囲気が、純クラシック(って何だと言われると、答えられませんが)とは違うよう。曲の感情の盛り上げ方が、映画音楽っぽいです。そこで、ピーンと来ました。数日前に、アカデミー賞のノミネートが決まったばっかりですものね。この、中国情緒に満ちた曲が終って、アナウンスを聞いたら、やっぱり。「メモワール オブ ゲイシャ(邦題「SAYURI」)」のテーマ音楽でした。あのねえ、そりゃあ、私は中国音楽、けっこう好きですよ。でもね、それとこれとは別。この映画、一応日本が舞台ってことになってるんですけど。それも、京都の花街ですよ。ああ、もう、これが、アカデミーの「ベスト音楽賞」にノミネートされた曲なのかあ。超有名作曲家のくせに、もうちょっと勉強しろい。それとも、監督がこの雰囲気の方がいいって言ったのかしら。西洋人が、なかなか日本に来ることができなかった時代に、プッチーニもサリバンも、日本の旋律を取り入れたオペラを作曲してるというのに。と、また、この映画の愚痴になってしまいました。
2006年02月06日
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去年、「半七捕物帳」シリーズを読みたい由、ブログに書きました。岡本綺堂が、偶然知り合った岡っ引き上がりの粋な老人から実際に聞いた話を元にして書かれたシリーズだと知り、これは読まねば、と思ったのです。それまで、正義の味方の岡っ引きなんてフィクションの世界だけで、実像は、みんな犯罪者上がりで、商人達に「ゆすりたかり」のごろつきのようなものだったのだろうと思っていたのです。(慶次郎縁側日記の「まむしの親分」みたいなの。最も、この親分は、これはこれで、すごーくカッコイイですが)で、ついに、この前帰省した時に第一巻を買って帰り、読み終えました。読み終ってみると、「なぜ、もっと他の巻も買ってこなかったのだろう。」半七捕物帳、もちろん、これは小説ですが、岡本綺堂が話を聞いた実物の半七親分のキャラや、彼の体験談は、そのまま投影されているのでしょう。いたんですね。こういう正義の好きな親分、本当に。そりゃあまあ、考えてみれば岡っ引きが小悪党ばっかりだったら、そんなに長いこと幕末まで容認されていたはずはないですよね。晩年の親分、意外にももの柔らかな言葉使いですね。堅気の息子がいる、悠々自適の品のいい老人になったのですね。そして、若き日の、悪人相手に小気味のいいしゃべり口の親分は、想像以上に頭脳明晰で人情深いスーパー岡っ引きでした。私は光文社の文庫でよみましたが、帯に「宮部みゆき氏愛読」とあります。何度も何度も読み返しているのだそうです。確かに、第一話の「お文の魂」など、「本所深川ふしぎ草紙」などの宮部ワールドに引き継がれているものがありますね。人の心が怪を作りだす..。「勘平の死」では、商家の旦那衆の素人芝居の「忠臣蔵」で勘平役の役者が舞台で怪死する話で、平岩弓枝の「かわせみ」シリーズでも、素人芝居の「忠臣蔵」の舞台で素人役者の旦那が死ぬ話がありましたけど、ここからヒントきてるのでしょうかね。もっとも、素人芝居の「忠臣蔵」は古川柳でも取り上げられていますから、江戸では、裕福な商人が役者の真似事をするのは盛んだったんでしょうね。それが、歌舞伎を支えてもいたのでしょう。士族の家に生まれた綺堂は、まだ江戸の名残を留める東京に生き、半七老人から、江戸の町を悪人を追いかけて駆け廻った若き日の話を直接聞く機会に恵まれたわけです。生の江戸の空気、風俗を伝えてくれますね。なにか、安心して江戸情緒に浸れて、もちろんストーリーもおもしろいし、もっと読も。半七捕物帳(一) 半七の見た江戸 江戸のことば 愛蔵版半七捕物帳
2006年02月03日
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