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今年も残すところあと数時間となりました。皆さんはいかがお過ごしですかな? さて、年越し蕎麦を食べながら、私のこの一年はどうだったろうか? と考えてみたのですが、特筆すべきことを並べ立ててみますと・・・○門外漢ながら、はじめて英語教則本の出版をした○全身麻酔治療を受けながら、ついに虫歯問題に決着をつけた○何故かカナダのテレビ番組に出演することになった○ジャズにはまった○狭心症と診断され、ニトロ錠剤を携帯する身となった ま、上位5位はこんなところかしら? 見様によっては「まあまあ収穫ありの一年」ですし、別な見方をすれば「大きな仕事がまるで進んでいない一年」でもあった、というところ。ま、大きな怪我や病気がなかったのですから、75点くらいはあげましょうか。 来年は、もっと専門方面の大きな仕事がしたいなあ。幸い、来年度前期は割と授業負担が少ないので、春から夏にかけて猛ダッシュしますか。いや、「しますか」じゃなくて、「することに決めた!」と言っておきましょう。 さて、来年の目標も定まったところで、このブログをご愛読して下さっている皆様にご挨拶と行きましょう。本年もご愛読、ありがとうございました。来年もまた、お気楽に続けていきたいと思いますので、ご贔屓のほどお願い申し上げまするーーー。 それでは、皆様も、よいお年をお迎え下さい!
December 31, 2007
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今日はお正月対策の一環として、黒豆を煮ました。そう、この役目は数年前から私のものなのであります。 で、前の日から水に漬けておいた最高級の丹波の黒豆を朝からコトコト煮始めるわけですが、そこは私なりの流儀というものがございまして。 つまり「重曹」を使うとか、「錆びた釘を使う」とか、そういうテクニックは一切なし! さらに! 「ざらめ」を使うとか、「三温糖」を使うといったテクニックも一切なし! もう純粋に、黒豆と白砂糖しか使わないんです。甘味を濃くするために一つまみの塩を入れるなんて、もーーーっての他! あとはひたすら、とろ火で煮る。しかも長時間煮る。 そして火を止めて砂糖を加え、しばらく一旦冷まし、ある程度時間が経ったところでまたとろ火で煮始め、またある程度煮たところで火を止め、砂糖を加えて冷ます。これを一日中繰り返す。愚直な、辛抱の料理でございます。 というわけで、今日一日かけて煮た結果、おいしそうな黒豆が9割方完成したという・・・。 何故「9割」かと申しますと・・・そう、明日、大晦日もまだ半日は煮るからでございます! すると・・・ もう黒豆ちゃんはツヤツヤのピカピカ、柔らかく、しかもねっとりと煮上がり、そして豆が浸っているシロップは紫がかった漆のようにとろーり、という具合になるわけですよ、予定としては! ま、何せほとんど1キログラムの砂糖が溶け込んでおりますからね。カロリーのことを考えたら悪夢のような食べ物ですが、それさえ考えなければ天国の味ですよーん。 というわけで、教授のお正月準備、着々進行中でございます。明日は大晦日、ますます忙しくなりそうですけれど、どちら様もよい一日を過ごされますように! それでは。
December 30, 2007
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今日は昼から新宿・京王百貨店の催事場で行われている年末古書市に行って来ました。 都内のデパートでしばしば行われる古書市ですが、私の好みから言うと京王百貨店のは別格。いつも獲物が多いので、今日も楽しみ。 で、会場に着くと、なかなかの人だかりじゃあーりませんか。おーし、私も参戦だ! と、程なく我が祖父・堀川寛一の著書『小山内薫』を発見。おお、おじいちゃん、ここにいらっしゃいましたか。美本で2000円は安いですけど、ま、我が家には既に何冊かありますから、他の方に買われる方がよいだろうと思い、そのままにしておきました。 しかし、その後はやや苦戦。オッと思う本があっても、既に私の書架に納まっているものだったりして、なかなか獲物がありません。やっぱり明日が最終日だけに、いい本は皆買われてしまったのかしら。 結局、池田満寿夫関連の文庫本数冊(『エーゲ海に捧ぐ』の映画版シナリオなど)と、ヘンリー・ミラー関連の画集(これも実は別なところで7000円ほどで手に入れた本なんですが、たまたま今回1000円で売っていたので、こんないい本、放っておけないよ、と買ってしまったという・・・。無駄だったかしら・・・)、それにジャズ関連の本を買っておしまい。今日はちょっと収穫が少なかったなあ。 でも、いいんです。古本ハンティングの楽しさは、買うことばかりではないですからね。釣りと同じで、釣れればいいというものでもない。「今日はどうだろう、獲物があるだろうか?」というドキドキ感を味わえればいいんです。 しかし、今日は実はもう一つお楽しみが。 新宿からの帰り道、下北沢で途中下車して、ジャズ喫茶の老舗「マサコ」に寄ろうと思っていたのであります。 下北沢駅南口下車徒歩1分とありましたが、駅からほど近いところに、その伝説のジャズ喫茶はありました。店のたたずまいはこんな感じです。 渋いでしょ? でまた、中に入っても渋いんだ、これが。窓がないので、昼間でも電灯の明かりが必要な店内は、いかにも歴史あるジャズ喫茶という趣。駅から近いとはいえ、知らなければ見つからないようなところにあるにも関わらず、店内はほぼ満席。 しかも入っている客が、これまた「いかにも」な感じなんですわ。年季の入ったジャズファンみたいなのがいるかと思うと、演劇の町・下北沢らしく、俳優・女優の卵かと思しき垢抜けた連中もおり、はたまた慣れた調子でマサコ名物の「小倉トースト」を注文する若者もいれば、文学少女みたいなのが熱心に読書していたり、といった調子。古本市の方にも、風体異様な人とか、ジャイアント馬場対ボボ・ブラジルの試合の実況中継を一人つぶやいている若者とか、変な人が沢山いましたけど、「マサコ」は「マサコ」で、コアな感じの人たちばかりですなあ。 でも一番びっくりしたのは、店内で本物のニホンザルを見たことですね。店のオーナーが飼っているのか、それとも常連客のペットなのか、とにかく犬みたいにリードでつながれたニホンザルがいたんです。ひゃー、やっぱり50年の歴史を持つジャズ喫茶ともなると、なんでもありですな。 ちなみに、注文したアイス・カフェオレはちょいと甘過ぎましたね。 でも、ジャズ初心者としては、有名なジャズ喫茶に初見参して、面白かったです。 というわけで、実家に戻った初日に古本市とジャズ喫茶の二本立て、十分に楽しんだのでありました。今日も、いい日だ!
December 29, 2007
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としのせ~。(←今年の流行語「どんだけ~」風に発音して下さい) ということで、私も今日の午後、東名を愛車プジョー306でかっ飛ばして、東京の実家に戻りました。年末なので、少しは渋滞するかと思いましたが、上りだったせいかほとんど問題なく4時間フラットで名古屋(の自宅)・東京(の実家)間を走りきりました。半分くらいは家内に運転してもらいましたけどね。 ま、卒論添削の宿題は抱えたままなので、場所が変わっても忙しいことは忙しいのですが、それでもやはり仕事場を遠く離れると、ちょっとホッとします。 ホッとしたついでに、明日はちょっと都心に買い物に出掛けようかな、などと思っているんですけど、ゼミ生諸君、許してくれ! それでは、明日以降、東京からのお気楽日記をどうぞお楽しみに! それでは、今日は早めにお休みなさい~!
December 28, 2007
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今日も今日とて、終日卒論の添削に追われました・・・。 ところで、このところずっと根をつめてパソコンの前に座っているせいか、何だか目がおかしくなってきたという・・・。 疲れ目なんですかねえ。何かまぶしいものを見た時のような感じがして、目を開けていられないような感覚があるんです。しかも涙が出て仕方がない。 で、家にあったクール系目薬をさしたりしていたのですが、あれれ、この目薬、使用期限が2006年6月って、どういうこと! とっくに期限切れじゃん! まあね、ワタクシの場合、普段そんなに目薬なんか使わないですから、とんでもない昔に買ったものを、依然として使っていたんですなあ・・・。でも、「期限切れ」の事実を発見してしまった今、気のせいかこの古い目薬では目のシパシパが直らないもので、結局薬局に行って新しいのを買うことに。 で、薬局の目薬コーナーに行って見たのですが、まあ色々な種類があって、どれを選んでいいのか分かりゃーしない。で、あれにしようかこれにしようか、と思い悩んでいると、薬剤師らしきお店のおばちゃんがやってきて、「どういうのをお探しですか?」と尋ねてくれたんです。 そこで症状を言ってアドバイスをお願いすると、「ビタミンB12入りの物がよろしいのではないかと・・・」とのご託宣。で、結局選んだのが参天製薬の「サンテドゥプラスEアルファ」という目薬。ビタミンB12が入っているので、いちごシロップみたいな赤い色の目薬です。 で、家に帰ってから、「こいつは今までの期限切れの目薬とはワケが違うんだ。何しろビタミンB12がたっぷり入っているんだ。しかもビタミンEまでプラスアルファだ。効かない訳がない!」と念じながらお目々に各三滴。 なんで「三滴」も入れるかというと、ワタクシ、目薬をさすのがちょっとコワイので、ほとんど目を閉じたような薄目状態でさすんです。ですから、残念ながら肝心の目に命中しないことも多いわけ。三滴くらい投下しないと、普通の人の一滴分が目に入らないんですよね~。 で、その結果・・・・お~、何だか効いているような気がする~! いや、冗談でなく、マジで効いてきました。シパシパしていた目が少し調子よくなってきましたぞ。「サンテドゥ」効くなあ。 ということで、新しい目薬片手に、再び卒論原稿の山に立ち向かっていく今日のワタクシだったのでありました、とさ。あーあ。
December 27, 2007
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何だか年末にかけてよく人が亡くなりますが、今日はジャズ・ピアノの雄、オスカー・ピーターソンの訃報が入ってきました。 オスカー・ピーターソンというのは黒人のピアニストなんですが、これがまたものすごい超絶技巧の持ち主で。「早弾き」というのはジャズ・ピアノの技量を計る一つの目安なのですが、こと早弾きに関して言えば、オスカー・ピーターソンに対抗できる人はそうはいません。強いて言えばフィニアス・ニューボーン・ジュニアくらいなものかと。で、あまりピアノが上手いので、「普通のピアニストが両手を使って弾いても、オスカーが片手で弾くのに叶わない」と言われるほどのものでございます。 代表作は『プリーズ・リクエスト』(原題は「We Get Requests」)ですが、このアルバムのタイトルからして「リクエスト、受け付けます」であることからも分かるように、彼はピアノを弾くのが楽しくて楽しくて仕方がないのでしょうな。どうぞリクエストして下さい、どんな曲でも弾いてみせますと、というのが、ジャズ・ピアニスト、オスカー・ピーターソンの本質なんだと思います。もう一つの代表作『オスカー・ピーターソンの世界』でも、冒頭からものすごい早弾きでかっ飛ばし、弾いて弾いて弾きまくる、といった趣のアルバムになっています。ちなみに私はこのアルバムの最後の曲、『ノリーンズ・ノクターン』というのが好きなんですけどね。 ところで、私、いつも思うのですが、ジャズ・ピアノほど黒人アーチストと白人アーチストの違いがはっきり出るものはないのではないかと。 大雑把なことを言いますとね、黒人ジャズ・ピアニストというのは、早弾きの技量を見せつけながら弾いて弾いて弾きまくるというタイプが多く、この世界に音のない一瞬を作ることすら嫌、と言わんばかりに、音で世界を満たしてしまうアーチストが多い。バド・パウエルなんかもそうですが、オスカー・ピーターソンはまさにその代表。 一方、白人のジャズ・ピアニストは、むしろ日本人の侘び寂びの世界に通底するような感じで、音を出すことと同時に、音を出さないこと、すなわち「沈黙」をも尊ぶようなところがある。キース・ジャレットとか、ポール・ブレイなんかがまさにその代表ですが、ビル・エバンスだって、音が消えゆく時の「余韻の美」を心得ていますもんね。 だから、私などのジャズ初心者は、つい白人ピアニストの方がいいな、と思ってしまうところがある。だって、黒人ピアニストの、一瞬の絶え間もなくピロピロ弾きまくる曲ばかり聴かされると、「趣がない」なんて思っちゃうんですもん。 で、それだけピアノに対する考え方、演奏の仕方が違いますから、黒人と白人のピアニスト同士は仲が悪いこともあったみたいで、事実、誰かがオスカー・ピーターソンに向かって「ポール・ブレイをどう思いますか」と尋ねたところ、オスカーは不愉快そうに黙り込み、返事すらしなかったそうです。 きっとオスカーは、ポール・ブレイについて、「あんなもったいぶったような弾き方しやがって、つまらねえ野郎だ」とでも思っていたんじゃないでしょうか。どうしてもっと素直に、ピアノを弾く喜びをみんなと分かち合わないんだ? とね。 ま、好き嫌いから言ったら、正直なところ、私はあまりにも陽気でサービス精神旺盛なオスカー・ピーターソンのピアノは、それほど好きではありません。しかし、ピアノを弾くのが楽しくて仕方がないという彼のスタイル自体については、ピアノマンの生き方として、それはそれで素晴らしいなと思います。ある意味、羨ましいようなもんです。 というわけで、今日は「鍵盤の帝王」とまで言われた名ジャズ・ピアニストの死を悼んで、朝から晩まで『オスカー・ピーターソンの世界』をかけ続けていたワタクシだったのであります。 オスカーは、あの世でも神様から借りたピアノを楽しげに弾きまくっているのでしょうか。そんな彼の陽気な姿を想像しながら、合掌したいと思います。合掌。
December 26, 2007
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この2、3日、年賀状書きと卒論原稿の添削に追われておりますが、年賀状の方は大体書き終わりました。あとは卒論ですなあ・・・。 その卒論添削も、とりあえず今日一つ終わったので、一息入れようと、夕方、家内を連れてスターバックスにコーヒーを飲みに行きました。 私の大好きなスターバックス・ラテ、そしてポピーシード・パウンドケーキも、今年はこれが飲み納め、食べ納めかなあ・・・。 ところで、スターバックスに向かう途中、前から気になっていた新しい雑貨店に立ち寄ることにしたんですが、これがまた結構大きな店構えで、洋服から食器、海外ブランドの文房具から化粧品、さらには輸入菓子なんかも置いてある。ほ、ほう。 で、様々な商品を見て回っていると、お、アロマライトが置いてあるじゃあーりませんか! アロマライト、前から欲しかったんですけど、ロウソク式のアロマランプは火事が怖いし、かといって電球式のアロマライトはデザインがイマイチだったり、コード式で足をひっかけそうだったり、と、なかなか意に添うものがなかったんです。ところが今日見たら、コンセント式の奴で、無難なのが置いてある。うーん、そんなに高いものでもないし、買っちゃうか・・・。 それに、卒論添削に追われる今こそ、ワタクシにはリラックスが必要だし! つーことで、結局このアロマライトを衝動買い。もちろんアロマエッセンスも買いましたよ。苛立つ神経をなだめるのに効果があるという「カモミール」のエッセンスです。これこれ! ↓ で、実際にアロマライトの上部にある窪みにエッセンスを1、2滴垂らし、コンセントにさしてみると、あーら、なかなかかぐわしい香りが部屋に広がるではないの! うっとりー。 これだよ、これ。ワタクシが求めていたリラックス! ああ、これで一瞬でも卒論のことを忘れたい! が、現実は厳しく、今日一つ添削して学生に送ったと思ったら、別の学生からどっさり原稿が送られてきたという・・・。こういうのを、「プラマイ、ゼロ。むしろマイ!」というんだろうな・・・。 かくしてアロマライトの魔術は脆くも崩れてしまったわけですけど、やっぱり部屋にいい香りがするのはいいものでございまして、こいつを買った甲斐はありましたわ。 ということで、ワタクシ同様、切実にリラックスしたい方にアロマライト、教授のおすすめです!
December 25, 2007
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今日はクリスマス・イブ。折よく国民の休日となりましたが、皆さん、いかがお過ごしですかな? 釈迦楽家は、中途半端にキリスト教シンパなので、クリスマスは代々大事でございます。しかし、クリスマスはファミリーの行事という位置づけでもあるので、カポーで高級レストランを予約して、さして旨くもない「クリスマス・ディナー」なるものを有り難がって食べて・・・なんぞというお馬鹿なことはいたしませんのでございますよ。クリスマスは家で静かに過ごす、これですわ。 で、今年もいつものようにまず午後のお茶の時にケーキを食べ、夕食は私が家内に代わって腕を振るい、釈迦楽家特製パエリアを作って二人で堪能しました。(パエリアの作り方については、昨年のイブのブログをご覧下さい) そして食後はアイスクリーム、そしてその後、今度は家内特製のトルコ・コーヒーをじっくり味わったという次第。 ところで、今年のイブは一つだけ新しい趣向がありまして。 実は昨日、テレビで映画『ナショナル・トレジャー』を見てしまったもので、これに触発され、今年はプレゼント交換を宝探しがらみでやろうということになったんです。 で、家内と私と、それぞれプレゼントを家の中に隠し、その手がかりとなる「謎の言葉」を解いていくと、そのプレゼントに到達する、という風にしたわけですよ。 で、家内の出した最初の「謎の言葉」は、「碧き海より出でし白き砂の元に眠る」というもの。白き砂とはそも何ぞや、とさんざん悩んだ結果、それが「塩」を意味することに思い当たり、塩を入れたポットの下を見ると、今度は「不浄なるもの流転す。三口の水と共に清められん」なる謎の言葉を発見。で、またまた悩んだ挙げ句、これが洗濯機のことであると見て、ようやくそこに隠されていたプレゼントをゲットしたという・・・。 プレゼントをもらうのも一苦労ですわ。 で、私もまた謎の言葉で家内を翻弄してやろうと思ったのですが、どうも彼女は私よりトレジャー・ハンターとしての才能があるらしく、私の出した三重の謎かけをあっと言う間に解いてしまったという・・・。くやし~! でもね、この企画、案外面白かったですよ! プレゼントをあげるのも、もらうのも、どちらも頭を使う必要がありますしね。ぜひ一度お試し下さい。教授のおすすめ!です。 というわけで、今年もまた罪のない遊びで楽しくイブを過ごした釈迦楽家であったのでした。今日も、いい日だ!
December 24, 2007
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今日は年末恒例、色々ベストと参りましょう。まずは映画から。 今年、劇場で見た映画を数えてみると、これが案外見ていないんだなあ・・・。見た順に言いますと『ラッキーナンバー7』『幸せのちから』『リトル・ミス・サンシャイン』『世界最速のインディアン』『スパイダーマン3』『ダイ・ハード4.0』『オーシャンズ13』『ボーン・アルティメイタム』というところ。この中からベストを選びますと・・・第1位『ボーン・アルティメイタム』第2位『リトル・ミス・サンシャイン』第3位『世界最速のインディアン』同3位『ラッキーナンバー7』 かなあ・・・。今年もまたアクション映画が一等賞というところが、ちょいと情けないところではあります。レンタルで借りた『カポーティ』も、期待したほどではなかったし。 なおレンタルで借りた過去の作品も含めた今年ワースト1は、文句なし、『ザ・ロストワールド:失われた恐竜王国』(1999)でーす!「ジョン・ランディス製作総指揮」「『インディ・ジョーンズ』シリーズ、『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』に続くSFXアクション・アドベンチャー超大作!」などと謳い文句に書いてありましたが、『マトリックス』などと同時期に作られたとはとても思えないちゃちなSFX、どうにも収拾のつかないストーリー展開、あまりにしまりがなさ過ぎて返って衝撃的なラストシーンなど、どの点から見ても噴飯ものでございました。 さて次。今年買ったベストCDはと言いますと、当然全部ジャズになりますが・・・第1位『アンダー・カレント』(ビル・エバンス&ジム・ホール)第2位『ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング』(ビル・エバンス)第3位『モンクス・ミュージック』(セロニアス・モンク) ですね。第1位は、エバンスのピアノとジム・ホールのギターによるインター・プレイの見事さに圧倒されます。また第2位の『スプリング』は、「即興の美」とは対照的な「作り込まれた美」が味わえるという点が素晴らしい。 第3位は上の二つの作品とはまったく色合いが異なりますが、これもまた素晴らしい。特にいいのは冒頭の2曲。まず管楽器による賛美歌の演奏から始まって、いわばジャズの神様にモンク流の祈りを捧げた後、2曲目の『ウェル、ユー・ニードント』に突入するのですが、これがまたモンクらしい破天荒な演奏でして。リハーサルなし、ぶっつけ本番で臨んだせいか、モンク率いるセプテットは大混乱。出を間違える奴あり、入りを間違える奴あり、もうすぐ出番なのに準備が出来てないコルトレーンに演奏を促すモンクの叫び声まで録音されるといった調子でもうハチャメチャ。しかし、一度走り出した演奏は止められないとばかり、7人のメンバーがそれぞれ我も我もと全力疾走、とにもかくにも12分にわたる演奏を乗り切ってしまうそのスピード感がたまらないんです。 最後に展覧会のベスト3を紹介しておきますと・・・第1位『アルフレッド・ウォリス展』(横須賀美術館)第2位『児島善三郎展』(府中市美術館)第3位 ユトリロ作品の展示 (西山美術館) 1位はダントツ。イギリスの素朴画家、アルフレッド・ウォリスの作品は良かったですねえ。また3位に挙げた西山美術館というのは、ダスキン社の社長が作ったユトリロ専門の美術館ですけど、収蔵作品もさることながら、社長自ら買って出る下世話な解説(「これはフランスのコレクターと競り合って、○億円で買いましたわ!」「そんな、数万円程度の賃貸料で、この名画を展覧会に貸し出せませんよ!」)はなかなか興味深いものでした。ちなみに、着外として『マネー・トーク展』(広島現代美術館)も挙げておきましょう。収蔵作品に値札をつけた形で展示し、芸術作品とその値段の関係について考えさせられた点で、非常にユニークな展覧会でありました。 とまあ、ごくごく私的な「ベスト」企画でしたけど、皆様は今年、どのような映画を見、どのような音楽を聴き、どのような展覧会をご覧になったでしょうか。「あ、その映画、私も見た!」とか、「こっちの展覧会も良かったよ!」などというご意見・ご感想がありましたら、ぜひ書き込みお願いします。
December 23, 2007
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今日、勤務先大学の名誉教授、私にとっては大先輩の先生の訃報が届きました。確かお歳は70歳そこそこだったと思いますが、今日の基準から言って早過ぎる死でした。 K先生は、一言で言って豪放磊落、がっしりとした体躯に大きなお声で、スポーツとお酒をこよなく愛する方でした。子分を飼い馴らして派閥を作るようなタイプではありませんでしたから、「親分肌」というのとは少し違うかも知れませんが、おおらかで人を拒まないところなど、やはりどこか「親分」というにふさわしい大人ではありました。 そんなK先生に対して私がまず親近感を覚えたのは、私が大学に勤め始めた16年ほど前のこと。東京から名古屋に赴任し、独り暮らしを始めたばかりの頃で、色々と気の疲れることもあったのでしょうが、そのせいかちょっとした交通事故を起こして人に怪我をさせてしまったことがあったんです。もちろん、クルマ好きの私としては、自分の運転するクルマで人に怪我をさせたことが大ショックで、相当落ち込んでしまったのでした。 ところが、新任教官の私が落ち込んでいることをどこからか耳にされたのでしょう、たまたまキャンパスで出会ったK先生は私のことをわざわざ研究室に招き、お茶をご馳走して下さった上に、「交通事故は誰でもが起こし得ることであって、事後の始末さえしっかりすれば恥じるべきことではない。だからいつまでも落ち込んでいないで、顔を挙げて歩きなさい」と、そう諭して下さったんです。 この時のK先生の言葉は、本当に有り難かった。生まれ育った東京を離れ、名古屋なんぞに来てしまって、この就職は失敗だったのではないかと、早くも思い始めていた私にとって、K先生の温かいお言葉は、そうした弱音を吹き飛ばすだけの力がありました。自分はよい就職をしたのだと、その時初めて思いました。 以後、K先生は私と顔を合わせるたびに「釈迦楽さん、東京の方ばかり向いていてはいかんよ。田舎の大学は勉強をするにはいいところなんだから。学者は勉強さえしていれば、どこにいたって怖いものなんかないんだ」と声をかけて下さいましたが、それから16年経った今も名古屋に根を下ろしているという点では、私はK先生の言いつけを守ったことになります。勉強をしているかどうかは別として、その点だけは褒めてもらえそうです。 K先生は私たち後輩に年中「勉強しろ、勉強しろ」とおっしゃっていましたが、先生ご自身、本当に研究がお好きで、ご専門はイギリス中世文学のチョーサーとガワーでしたが、夏休みだろうと冬休みだろうと、ほぼ毎日大学にご出勤されては、文字通り朝から晩までひたすら勉強されていました。還暦を過ぎた後でも、ほとんど毎年のように全文英文による研究書を出版していらっしゃったのも、その猛烈な勉強の賜物であったのでしょう。また直接のご専門である英語(中英語や古英語も含む)の他、ドイツ語・ラテン語・ギリシャ語にご堪能で、語学をやっている時がなによりも幸せと口癖のようにおっしゃっていましたが、講義の中で時折スラスラとラテン語やドイツ語を板書される先生の姿は、英語すら怪しい私の目から見て、実にカッコいいものでした。 しかも、勉強の後は半端なく飲む。酒代に費やしたお金を合計すると、マンション3軒分位にはなるとK先生はいつも豪語していらっしゃいましたが、傍目から見てもさもありなん、という感じでした。何しろ自分で飲む分ばかりでなく、一緒に連れて行く同僚の分まで支払ってしまわれるのですから。私も何度先生に奢られたか、知れたものではありません。そして、酔ってすっかり上機嫌になられた先生が、何度も両手を虚空に突きだすようにしながら、「勉強、勉強! 勉強さえしていれば、なーんにも怖いものはない!」と絶叫されている姿を何度目にしたか、数えきれるものではありません。 あの壮健そのもののようだったK先生が、これほど早く亡くなられるとは・・・。 明日・明後日と先生の通夜、そして告別式が続きます。かつて落ち込んでいた私を研究室に呼んでお茶をご馳走して下さった時の先生の温顔を思い出しながら、私もその悲しい集いに参列してくることにします。合掌。
December 22, 2007
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うちの大学の学生が教員免許をとるため、老人ホームにお願いして「介護等体験」をさせていただいているので、その監督・指導のために某老人ホームに行って来ました。 私が担当することになったその老人ホームは、入所者が80名、その日だけ泊まる方が約20名、日帰りデイケアの方が30名位いらっしゃるところだったのですが、その大勢のお年寄りたちのお世話をしたり、話し相手になってあげるため、5名の学生たちが奮闘しておりましたわ。中には認知症気味の方もいらっしゃるようで、なかなか大変そうでしたけどね。 で、そういうお年寄りたちが沢山おられるところにスーツを着たワタクシがいきなり入っていくと、当然、すっごく注目を浴びます。だって、学生たちも、ホームの方々も動きやすいジャージか何かを着ていらっしゃるので、スーツを着た人なんか珍しいんですもん。しかもお年寄りたちには小柄な人が多いので、その中に立ち混ざるとワタクシはひと際背が高く、しかも元気一杯に見えるわけ。 これがいわゆる「相対性理論」ですな。「あれ? ひょっとしてワタクシ、ここにいるとすごく颯爽として見えたりする?」みたいな・・・。なんだかちょっと、「老人の国の王様」になったような気分でございました。 危ない、危ない! 映画にもなった『カッコーの巣の上』での中で、「ラチェッド婦長」という登場人物が、病院の入院患者たちに対して絶対者として君臨してしまうのも、なんだか分かるような気がしますなあ・・・。 ま、それとは別な次元の話ですが、ここに限らず一般に老人ホームというのは、気の滅入るところでありまして。 というのはね、どこでもそうなんですが、老人たちに対する扱いが、基本、「子供扱い」なんです。「はーい、もうすぐクリスマスですよー。みんなでサンタさん(←うちの学生が扮している)と一緒にお歌を歌いましょう。その後で、ビンゴ・ゲームしますからねー」みたいな感じ。手の動かせる人にはタンバリン持たせる、みたいな。 ま、老人ホームの方たちは一生懸命ですし、長年のご苦労とノウハウの蓄積の上でそういう扱いをしていらっしゃるのでしょうから、それに対してあまり批判的なことは言いたくないのですが、それにしても、もし自分が年取って老人ホームに入らざるを得なくなった時に、ああいう扱いをされたらたまらないだろうな、という気はします。 健康管理とか、その他、色々な点で人さまの手を煩わすことはあるにせよ、もう少し老人の威厳を保てるような老人ホームってないのかしら? あとね、今日見た老人たちの容姿を見て思ったのですが、老人であっても、あるいは老人であるからこそ、もう少し服装や化粧に気を配った方がいいのではないかと。だって、言っちゃわるいですけど、今日出会ったご老人たち、パッと見では、くすんだ色の毛糸玉みたいでしたよ・・・。 たとえば男性だったらネクタイをし、背広を着る。女性だったら口紅を引き、ネックレスを身につける。それだけで、ちょっとぼんやりしがちになってきた老人たちだって、少しはバリッとしてくるんじゃないでしょうか。実際、私がアメリカで訪れた老人ホームなど、集会場が鹿鳴館のようでしたし、その分、入所している皆さんも矍鑠としていましたしね。 ま、老人問題というのは、誰にとっても他人事ではありませんから、今日は老人ホームを訪れたことで、自分が年をとったら・・・ということも含めて、色々考えさせられましたわ。
December 21, 2007
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町村官房長官が「UFOの実在を個人的に信じる」との発言以来、石破防衛大臣の「UFOが襲来した場合の自衛隊の対処法を個人的に検討している」という発言、あるいは「ゴジラやモスラが攻撃をしてきた場合は、自然災害に対する自衛隊出動になる」といった発言が飛び出すなど、時ならぬUFO談義になっておりますね。 年金問題などから国民の目を逸らすために意図してやっているのかどうかは分かりませんが、政府閣僚の大真面目なUFO談義となると、ちょっと面白いですな。 ところで官房長官の発言は「UFO」を「宇宙人」という意味で使っているのでしょうが、「UFO」自体のもともとの意味は「未確認飛行物体」であるわけですから、それは当然実在するわけですよ。未確認の飛行物体なんていくらでもある。 たとえばですね、アメリカでもカリフォルニアみたいに地震の多いところでは、地震の予兆をキャッチするために監視装置が10キロおきに地中に埋められているところがあるんです。 で、そのわずかな振動でも見逃さない計器が、時々、ある等間隔のタイムラグでもって端から順番に微振動をキャッチすることがある。これは、上空をとんでもない速度で飛ぶ飛行物体があった時に起こる現象なんですな。つまり、物体が音速の壁を越えた時に出る衝撃波(ソニック・ブーム)を、地上の地震測定装置がキャッチしたというわけ。 で、10キロおきに設置れている装置が何秒おきに振動をキャッチしたか、ということから、「距離÷時間」を計算し、飛行物体の速度を割り出してみると、「マッハ10」とかいうスピードだったりするわけですよ。当然、そんなスピードで飛ぶ飛行機は公けには存在しないことになっているので、こういうのは「UFO」の範疇に入ります。 しかし、実際にはこういうものの大半は米軍の超音速戦闘機の実験機だったりするんですって。そういうのを「スクラムジェット」といいます。Supersonic Combustion Ramjet の頭文字をとって「SCRamjet」というわけです。 ちなみにマッハ10くらいのスピードを出すとなると、通常の高度では空気の壁が厚過ぎてそこまで出せないので、スクラムジェット機はほとんど大気圏の外側を飛びます。ライト兄弟が飛行機を発明してからたった100年ちょっとで、人間はそういう飛行機を作るようになったんですなあ。ま、もちろん人工衛星なんかはマッハ10どころの騒ぎではないスピードで地球の上空を回っているわけですが。 だから、UFOというのは実在するし、それは宇宙人というより、むしろ地球人の仕業であって、地球人ってのはこれで案外大したもんだ、ということの証なんじゃないでしょうか。 でも、地球外にも高度な知能を持った生命体がいて、それが地球の様子を見に近くまでやってきたりしているかどうか、ということになると、さて、どうなんでしょうか・・・。石破氏が防衛大臣の立場で述べた「それを否定する根拠はない」というあたりが、妥当なところなんでしょうな。 宇宙人とUFO、ホントにいたら、面白いですけどね!
December 20, 2007
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今日の午後、愛知学院大学歯学部附属病院に歯科治療に行き、ついにすべての治療が終わりました! わーい、嬉しい~! いや~、思えば奥歯の痛みに、いよいよ歯医者さんに行かなければならないなと観念したのが昨年の12月30日。それからほぼ1年かかってここまで辿り着いたわけですなあ・・・。 ま、普通の人であれば、家の近くの歯医者さんに通って治療すればいいのでしょうけど、ワタクシの場合、嘔吐反射が強すぎて、とてもそんなわけには行かないわけ。ましてや奥歯ですからね、オエオエになってしまって治療にならないんです。 で、そんな私の最後の駆け込み寺として「嘔吐反射外来」がある愛知学院大学歯学部附属病院に行くことになったのですが、それ以来ここで2ヶ月に一度のペースで全身麻酔をかけた上での治療という大げさなことをしながら、ようやく今日に至ったわけですよ。麻酔科のY田先生、歯科治療のM本先生はじめ、スタッフの皆さんのおかげでついにここまでこれました。お世話になりました。オーイ、オイ、オイと嬉し泣き! それにしても普通の歯科医院では経験することのできない「全身麻酔をかけての歯科治療」を受けられたのも、愛知学院大学歯学部附属病院があってのこと。また、必要があって麻酔をかけずに治療する時も、私の治療のためだけにわざわざ1時間半もの時間を割いて、途中で休憩を挟んだりしながらゆっくりと作業を進めてくれたりもしたのですから、その心遣いにはほんとに頭が下がります。ワタクシ、もう愛知学院に足を向けては寝られません。普段は何かにつけて辛口のワタクシも、この病院の素晴らしさについては文句なし、最大級の賛辞を捧げてしまいます。愛知学院大学歯学部附属病院、バンザーイ! Y田先生バンザーイ! M本先生バンザーイ! というわけで、ワタクシの奥歯ちゃんには現在、ピッカピカの金属ががっしり燦然とはまっておりまして、なんだかサイボーグみたいでカッコいいです。さっきから迷惑がる家内に見せつけては自慢しております。 さてさて、今後は虫歯を作ってY田先生やM本先生の作品を汚さないように、一生懸命歯磨きに精を出そうっと。今日は、本当にいい日だ!
December 19, 2007
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今朝の新聞にアメリカン・ソフト・ロックの雄、ダン・フォーゲルバーグの死が報じられていました。1951年生まれですから、享年56歳。 ダン・フォーゲルバーグといえば、やはり名曲「Longer」ですなあ。Dan Fogelberg, "Longer"Longer than there've been fishes in the oceanHigher than any bird even flyLonger than there've been stars up in the heavensI've been in love with youStronger than any mountain cathedralTruer than any tree even grewDeeper than any forest primevalI'm in love with you 1980年の作品ですから、私の高校時代ですか。大学受験なんぞも視野に入ってきた時期、色々切羽詰まっていた年頃でしたけど、そんな時にラジオから響いてきたこの歌の悠長なメロディーと夢見るような歌詞は、まさに一服の清涼剤でしたなあ。「フォーゲルバーグ」っていうアーチスト名も、この曲の感じによく合っているような気がして印象的でしたし。 しかし考えてみればシンガー・ソング・ライターというのは、すごいね。その人の書いた曲が、遠く極東の若者の心にまで響くのですから。 彼はロサンゼルスで活躍した人ですし、また彼の曲も基本的にウェストコースト・サウンドですから、きっと今日はカリフォルニア中のソフト・ロック系ラジオ局が「ロンガー」をかけまくったんだろうな・・・。 ま、そんな懐かしい曲を書いてくれた人が亡くなったと聞いて、なんだか抑えがたい感慨に打たれていた今日の私だったのであります。合掌。
December 18, 2007
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今日ゼミ生たちと話をしていてびっくりしたのは、彼女たちが「乃木希典」について、まったく知らなかったことでした。 いや~。そうですかね。乃木大将。知りませんか。本当に? ほら、軍神ですよ軍神。日露戦争の時の。ほいで学習院の院長も勤めて。明治天皇崩御の時に、奥さんと殉死した人。『坂の上の雲』。乃木神社とか、乃木坂とか・・・。 ・・・と、色々ヒントになりそうなことを並べてみたのですが、反応なし。「その名前、初めて聞きました!」というのだから、どうヒントを出しても無駄か・・・。 で、恐る恐る「日本がロシアと戦争して勝ったこと、知ってる?」と聞いてみたら、一応首を縦に振っていましたが、かなり自信なさそうな顔だったなあ・・・。 そういう時代なんだ、ということなんでしょうが、それにしてもね・・・。この調子ですと、日本がアメリカと戦争したことがあるということも、「初めて聞きました!」と言われる日はいずれやってきそうですな。 それにしても、乃木大将のことより、縄文式土器とか聖徳太子とかのことの方がまだ知られているというのは、時間的順序から言っておかしくないかしら。歴史の教育も古いところからやるのではなくて、むしろ近・現代史から始めた方がいいのではないかという気がしますが、どうなんでしょうね。 ま、沖縄で日本軍が一般人に自殺を強要したのが事実なのかどうか、731部隊は実際に存在したのかどうか、南京大虐殺は本当に行われたのかどうか、というような、たかが数十年前の事実すらよく分からないというのが我が国の実情ですから、学生の無知をどうこう言えるものでもないか・・・。 ところで、かつてヒトラーは、敗戦が目前に迫った時、自分やナチスがやってのけた様々な事実の記録を戦火から救うために周到な手を打ったといいます。 つまり、今は戦争に負けて悪者にされるかもしれない、しかし100年、200年、300年の後に自分たちがやったことの正当性が確認されるかもしれない。だから、自分たちがやったことの記録を細大漏らさず何としても後世に残す、というわけです。一方、日本はというと、戦争裁判で責任追及されることを恐れ、敗戦が濃厚になってきた段階で日本軍の記録を可能な限り破棄してしまったというのですから、ヒトラーのやったこととはまるで逆です。 歴史への信頼というのは、そういうことなんでしょうな。そして、日本に欠けているのは、まさにこの点でありましょう。歴史に対する信頼がないから、いつでもその場凌ぎのことばかりやるんでしょう。 だから、そもそも「歴史」とは何ぞや、というところから歴史教育のあり方を検討し、この嘆かわしい歴史離れの実情に手を打った方がいいんじゃないかしら、なんて愚考するのですが、読者諸賢のご意見や如何に? まあね。英語教育に多少はかかわる者として、「中・高・大とやっても英語を話せるようにならないけど、英語教育に携わっておるお前らは一体何をやっているんだ」と言われ続けておりますので、「歴史教育だって、なーんにも身についていないじゃんか!」と、ちょっと言い返してやりたいような気がしただけなので、批判めいた言説、ご勘弁、ご勘弁~!
December 17, 2007
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今日も今日とて、ゼミ生たちが送ってくる卒論原稿の添削に追われておりました・・・。この時期は毎年そうなんですけどね。 でまた、彼女らの書くものときたら「字が変、用語が変、文章が変」の変変づくし、それに加えて「論理も変」なので、ワタクシの頭の中で論理的思考を司る左脳ちゃんはバクハツ寸前ですわ。 ・・・お、これラップになるね。シャカラッパーの「卒論添削ラップ」行ってみよう! 「Yo、Yo、Yo、文字が変、用語が変、文章が変で、論理も変。おかげでオイラはバクハツ寸前!」 あ、さて・・・。 ま、そんなわけで頭の中が一杯いっぱいになってしまったワタクシ。その気晴らしに家内に代わって夕食を作ることに。今日のメニューは豚汁です。 ま、男の作るものですから、作り方なんてアバウト、アバウト。よそ様の参考になるかどうか分かりませんが、一応どんな風に作ったかを述べますと、まず豚肉のバラ肉を油で軽く焦げ目がつくまで炒めます。このとき軽く塩・胡椒・そして少量の砂糖を振りかけます。次に同じ鍋に小さめのタマネギ半個分ほどを柵切りにしたものと適当に切ったゴボウ、そして玉コンニャクも投入して軽く炒めます。 である程度炒まってきたところで酒と味醂を投入、アルコール分を飛ばした後、水を適量入れ、大根・ニンジンなどの根菜も入れて沸騰させ、灰汁をとります。 後はもう、入れたいものを入れましょう。今日はエノキ茸、なめ茸、ネギ、油揚、里芋(冷凍)を入れました。そして根菜類に火が通るくらい煮込んだら、木綿豆腐を手で崩したものを入れ、そこで火を止めて赤味噌(名古屋の豆味噌)で味付け。後は仕上げに一煮立ちさせれば完成です。 で、今日はこの具だくさんの豚汁に鮭の粕漬けを焼いたものをつけ、さらに少しだけ日本酒の冷酒を添えて、純和風の夕食として食したわけですけど、そのお味の方はと言いますと・・・ うまーーーい! 里芋やなめ茸を入れたせいか、自然なとろみのついた豚汁は、栄養一杯の味がしましたぞ。 でも、料理って気分転換にはいいもんですね。おかげで大分頭の中の澱がすっきり流れ去った感じがしましたよ。ま、主婦のようにこれを毎日やるとなると、そうも言っておられないのでしょうが・・・。 とにかく、夕食作りで遊ばせてもらったので、今日はこれからもう一頑張りです。それでは、また明日!
December 16, 2007
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12月も半ばを過ぎ、本年も残すところ2週間ちょいとなりました。 で、この時期、本ブログでも「今年を振り返る」的な企画を色々とやるのですが、今日はその第一弾として、今年デビューした新車の中から私的に一等賞を決める「釈迦楽カー・オブ・ザ・イヤー」を発表いたしましょう。しかし、その前にまずは「総評」から。国産車編トヨタ(含むレクサス) 今年のトヨタ車の新車というと、順不同で「ランクル」「ヴァンガード」「マークX・ジオ」「オーリス」「イスト」「ルミオン」あたりですか。ま、はっきり言って、「ランクル」を除いてどれもパッとしませんね。レクサスの方で「ISF」という怪物モデルが出ましたけど、馬力とスピードだけの車。スタイルがない。というわけで、釈迦楽的観点から言えば、今年もトヨタに見るべきものなし、と言っておきましょう。日産 今年はとにかく「GT-R」が出た年として日産の社史に刻まれるのでしょう。もちろん、ポルシェやフェラーリの半額以下で同等の性能を手に入れられるのはすごいですけど、あのデザインではねえ・・・。たとえば値段抜きでフェラーリやポルシェ、アストンマーティンやマセラティと並べて、どれが欲しいといわれたら、誰がGT-Rを選ぶのか。ま、ワタクシ的には何の魅力もないクルマですね。 むしろ、今年の日産で食指が動くのは「ディアリス」かな。これは小さなムラーノみたいで、なかなかキュートです。その他となると、今年の新車でないばかりか、もはや店晒し状態になりつつある「ティアナ」しか、日産車で買いたくなるようなクルマはありません。ホンダ 今年の新車では「クロスロード」のデザインがいいなと思いましたけど、全然売れていないようで、早くも店晒しですね。あのカクカクしたデザイン、割と好きだけどなあ。あと「フィット」がモデルチェンジしたものの、あまりにもキープコンセプトでどこが変わったのか分からないという・・・。ま、ホンダのデザインが洒脱だったのは昔の話で、今のホンダに魅力的なクルマはほとんどありません。来年、頑張りましょう。マツダ 今年、「デミオ」がモデルチェンジしましたが、実車を見るとなかなかキュートなクルマです。ことほど左様に今、日本のメーカーで一番デザイン力のあるのがここ。昨年末に出たSUV・「CX-7」もカッコいいし、「MPV」もワンボックスの中で唯一、ワタクシが心ひかれるクルマです。でもその割に、売れ行きとは関係がないんだよな~。友達にこの会社のクルマを薦めても、「マツダはパス」の一言。やっぱり企業体質としての「安売り主義」が、品質までも疑わせる結果につながっているのではないかしら。本当は品質だって、そんなに悪くないのにね。スバル 今年は「インプレッサ」が5ドアで新登場でした。使いやすいハッチバックとなり、しかもホイールベースも伸びて乗り心地も向上したようですが、いかんせん、デザインが田舎臭くて・・・。ほんと、マツダのデザイン力とスバルの4躯技術が組み合わされば無敵なんだけどなあ。 しかしこの夏、某中古車屋で5年落ち、わずか100万円で売っていた「アウトバック」の6発に試乗し、その圧倒的な乗り味に驚愕したワタクシとしては、いつの日かこの会社のクルマに乗ってみたいという気はありますね。ミツビシ 今年はギャランと、それからランエボですね。同じクルマなのに、どうして名前を変えて売るのか分かりませんけど。ギャランはともかく、ランエボは、スバルのインプレッサや日産のGT-Rと共に、「日本で一番早いクルマ」としてカルト的な人気を博すことと思いますが、それだけのもんですな。他に見るべきものもなし。ダイハツ 今年、愛車の代車で乗った10年落ちの「オプティ」は面白かった。この会社の今年の新車に何があるのかまったく知りませんが、「コペン」は相変わらず所有したい日本車の筆頭です。「エッセ」もかわいいし。あと、モーターショーに出ていた軽ワンボックス「マッド・マスターC」のデザインは秀逸でしたから、この先も期待が持てるかもしれません。スズキ 同じく、ここの今年の新車が何かなんてまったく知りません。とりあえず興味もないと。外車編 今年デビューしたクルマで興味のあるクルマは一台もなし。今もなお、ワタクシにとって世界で一番美しい夢のクルマは「アストンマーティンDB9」、そして現実的なクルマのナンバー1は、依然として愛車の「プジョー306」です。 ・・・ということで、今年の「釈迦楽カー・オブ・ザ・イヤー」は・・・ 「日産・デュアリス」に決まり! これでもし変速機がCVTでなく、通常のオートマか、あるいは2ペダルATだったら、試乗に行くのですけどね。CVTはね、やはり変速機としてはつまらないですよ。 それではこの後も「今年買ったCDのナンバー1」「今年見た映画のナンバー1」「今年のヒット商品ナンバー1」など、ランキングものの話題がちょこちょこブログに顔を出すと思いますので、お楽しみに~!
December 15, 2007
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この間、久々に水森亜土さんをテレビで見てしまいました。なんか最近、ちょこちょこテレビに出ておられますよね。 で、懐かし~! と思いながら拝見しておったわけですが、私が子供の頃に見た水森さんと全然変わってないですね。スタイルもそうだし、声も服装もそう。しゃべり方も相変わらず変で、時々「プ・プッピ・ドゥ」とか、わけの分からない間投詞を挟んでいるし。もう、相当なお年なんだろうと思いますが・・・。 でまた、昔ながらの「ガラスに両手書き」の手法で見事なイラストを描いていらっしゃいましたけど、そのお手並みもまた昔と変わりませんなあ! 私が子供の頃に見た水森亜土さんのイラストって、ちょっとけばけばしいというか、私の趣味からいうとやや甘口すぎる感じがしましたけど、何十年かぶりに見直すと、なかなかいいもんですね。っていうか、あのイラストを亜土さん本人のパフォーマンスもろともアメリカに持って行ったら、かなり受けるんじゃないでしょうか。実際、「キティちゃん」みたいな国産イラストは今や欧米で絶大な人気を博しているようですが、亜土さんのイラストのレベルは、キティちゃんをはるかに凌駕していないかしら? でまた、亜土さんは油絵も描かれるそうで、ちらっとその作品も見たのですが、これがなかなかいいわけですよ。しかもそれが37万円とか言っていましたけど、彼女のキャリアから言って不当に安すぎるのではないか、と思いますね。彼女の油絵がそのぐらいの値段なら、私自身、買ってもいいかと一瞬思うくらいのものでしたよ。 それからもう一つ、水森亜土さんの最近のメディアへの再露出を見るにつけ思うのですが、あれですね、人間、ワンパターンと言われようが、長くひとつのことをやり続けると、少なくとも2回はチャンスが巡ってくるんじゃないか、という気がしますね。私も、通常の学者さんとはちょっと異なる芸風の仕事をしているつもりですが、その路線をどこまでも押していって、2回あるチャンスを掴みたいもんです。 というわけで、懐かしいイラストレーター、水森亜土さんを久々に見て、懐かしいやら、考えさせられるやらのワタクシだったのでございます。
December 14, 2007
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生まれてこの方、自分の髪は直毛と思い込んでいたのに、何かの拍子にそのことを言ったら、「え? あなたはくせ毛ちゃんよ!」と家内に教えられてしまったワタクシ。 ・・・そ、そうなのか、俺はくせ毛ちゃんだったのか。道理で朝、寝癖を直すのが一苦労なわけだ・・・。 自分のことは自分が一番知らないという恰好の例でございます。 ということで、「そういえば、くせ毛ちゃん」の私ですが、それゆえにと言うべきか、シャンプーというものには人一倍興味がある方で、しょっちゅうブランドを変えたり、新製品が出ると試してみたりするんです。 で、最近家内がP&Gが出している「h&s」という新しいシャンプーを使い出したもので、それなら私も試してみようと、昨夜使ってみたわけ。と、これがなかなか良さそうなんですよ。「頭皮にもみ込むように」との指示通り、いつもより丁寧に洗ってみたんですけど、洗い上がりはしっとり。それでいて、あまりしにゃ~っとせず、張りも残っている感じ。 しかし、シャンプーの善し悪しは、翌朝が勝負ですから、まだ判断はできません。 で、一晩あけて、今朝になってみての感想ですが、うーん、いいんじゃないでしょうか! 下手なシャンプー使うとゴワゴワになりがちな私の髪の毛ちゃんも、つやつや、ふわふわ、しっとり~、というところ。ちなみに、この製品の謳い文句によると「3日使ったら違いがわかる」そうですから、このままちょっと使い続けてみようかしら? ということで、「気がつけば、くせ毛」の私も納得の新製品、P&Gの「h&s」シリーズ、教授のおすすめ!です。これこれ! ↓髪だけでなく、地肌にも着目した、これまでにない新発想ヘア&スキンケア!!h&s エイチアンド...
December 13, 2007
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毎年恒例となった、「今年の世相を漢字一字で表す」というのが今日、決まりました。 で、多くの人の予想していた通り、今年は「偽」だったわけですが、まあ妥当な線ですかね・・・。食品偽装のひどさは目を覆うばかりでしたから。 ま、個人的には「偽」の他に「謝」でもよかったかなと。食品偽装をした会社の社長さん方がペコペコ謝っていたばかりでなく、朝青龍も、亀田親子も、なんとかいう小生意気な女優だかタレントだかも、謝らなければならないようなことをやってましたし。 それにしても、いつも思うのですが、あの清水寺の住職さん(でいいのかな?)、字、うまいね! あれだけ大きな文字をあれだけ上手に、しかも勢いのある字で書くなんて、よほどのもんですよ。やはり大きな寺のトップともなると、字の修行もするんだろうな。京都の寺なんて、拝観料とるばかりで、ほんとに仏の教えで世を救おうとしているのかどうかなんてさっぱり分からないのばかりですが、それでもあの字のうまさだけは感心してしまいます。 さて今日のワタクシですが、ほとんど一日卒論の添削ばかりしてました。ようやくこちらも勘を取り戻しつつあり、添削の要領も大分よくなってきましたし。 それにしても、最近の若い人たちというのは、まるで文章力がないね。 事実を調べることはそれなりによくやっているのだけど、それを要領よくまとめあげ、論理的なひとつのストーリーに仕立て上げる腕がまるでない。 しっかし、なんで書けないのかなあ。事実を調べる段階で、それなりに他人の論文を読んでいるはずなんだから、それを参考に、それを真似して書けばいいのに、どうしてそれができないのだろう? 我々だって別に誰かから論文の書き方を教わったわけではなく、先達の論文を読み、その書き方を真似することによって、自力で論文の書き方を体得してきたんだけどなあ。 というわけで、学生たちの卒論原稿を読んでいると、そのあまりのひどさに驚かされることが多いのですが、なかでも今年一番驚いたのは、「です・ます」調で原稿書いてきた子がいたことですね。「です・ます」調で書いてある論文なんてこの世に存在しないだろうに、どういうつもりでそうしたんだろう?? そのことを指摘し、論文ってのは「だ・である」調で書かなきゃダメよ、と注意すると、びっくりしたような顔をして、「え、そうなんですかぁ?!」と言ってましたけどね・・・。は~。 一事が万事、そんな調子ですから、これから年末・年始にかけ、大いに苦労させられることになりそうです。でもこれは専門にかかわることだから、ま、いいや。 さ、今日はもういっちょ、頑張りますか! それでは、また!
December 12, 2007
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今日、夕食でタラコを食べながらふと思った疑問をひとつ。 タラコは鱈の魚卵ですね。これはおいしい。同じく、鮭の魚卵であるイクラもおいしい。 お正月に食べる数の子、あれは鰊の魚卵。からすみはボラの卵。これもおいしい。 また卵がメインではないけど、ししゃもとか、カレイとかの卵もおいしい。 しかし、食べたことのない魚卵というのもありますよね・・・。 たとえば秋刀魚の魚卵とか。秋刀魚の塩焼き食べながら、「あ、卵が入ってた! うまーい!」なんて思ったことがないですもん。あと、アジの卵とか、マグロの卵とか、サバの卵とか、そういうのも食べたことないなあ。 魚である限り卵から孵化しているわけでしょうし、これらの魚の卵って、一体どうなっているのでしょうか? ま、どうでもいいですけど、ご存じの方、いらっしゃいましたらご教示下さいね~。 さて今日の私ですが、今日は朝から3コマの授業をこなしてクタクタというところ。やっぱ、90分授業3連チャンというのはキツイ・・・。 で、またこの時期嫌なのは、授業が終わったあとです。 授業が終わって、さて研究室に戻ろうかと思っていると、2~3人の学生が教壇のところまでツカツカやってくるわけ。連中の聞きたいことは大概分かります。 要するにね、「期末テストはいつですか?」「テストではどういう問題が出ますか?」、この2つに決まっているんだ。 もう、こういう質問されると、ほんと、ガクッとするんですよね。お前らガキか! ハタチ越えたいい大人が、試験のことなんか気にするんじゃないっ! こっちは面白い授業をしよう、知的に興味深い話をしようとして一生懸命準備しているんだから、そのことについて「面白かった」と反応するなり、話を聞いていて出てきた疑問点などを質問してくれればいいものを、学生の考えることって成績のことばかりなんですから嫌になります。そんなにいい点が欲しいのかよ、点さえとれればいいのかよ。 だから、もう最近は「そんなこと知りません。興味ないですから」とそっけなく言い放って帰ってしまうことにしていますけどね。だって、そんな「点とり虫」なんかに本当に興味ないんですもん。 まったく、今どきの大学生なんて、単なる図体のでかい小学生ですよ。こんな連中相手にするんじゃなくて、カルチャーセンターあたりでおじさん、おばさん相手に授業した方が面白いのかもしれないな。大学なんてやめて、そういうところの講師の口、ないかしら。それで食っていけるなら、そういうところに移籍したいもんですわ。年上の人たちとしゃべっている方がよっぽど面白いですしね。自分の勉強にもなるし。 ということで、疲れたり、情けない思いをしたりの今日この頃のワタクシなのでございます。
December 11, 2007
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今日、何気なくネット上の大学の教員用掲示板を見ていたところ、他の連絡事項から妙に浮いた「もち米」なる文字を発見! おお、これこれ! これ、楽しみにしてたんだよな~。 実はね、うちの大学、キャンパス内に田圃があるらしく、毎年この時期、ここで採れたもち米を教員に販売するんです。1・5キロで450円。結構安いんじゃないでしょうか? いや~、私、この大学にそれなりに長いこと勤めているんですけど、大学がもち米売っているなんて全然知らなかったんです。で、去年、初めてそのことを聞いて慌てて大学当局に問いあわせたところ、もう予約を締め切ったとのこと。で、来年こそは買ってやろうと決意したわけですが、そのチャンスがようやく巡ってきたわけ。 ですからね、もちろん予約入れましたよ、2袋分。わーい、これでおこわも作れるし、おはぎも作れるぞ! それにしてもキャンパス内に田圃・・・。一体、どういうのどかな大学に勤めているんだってハナシですよね。そもそも、その田圃、誰が耕して誰が収穫しているんだ? 「農業実習」みたいな授業があって、その実習学生が作っているのですかね? その辺は謎です。 ま、それはともかく、夕方、同僚の先生方とコーヒー・ブレイクしながら、「もち米の予約しちゃった!」と私が自慢すると、やはりそういうことが行われていることを知らなかった先生方も多く、「僕も早速、予約入れよう」などと皆さん、乗り気でした。 で、当然そこから話がさらに弾みます。 国立大学の独立法人化で大学の予算が厳しくなってくる状況の中、いっそ無駄にでかいグラウンドなんか潰してみーんな田圃にしちゃったらどうだ? なんてことを言い出す先生がいたりして。 「・・・なるほど、でもその田圃、誰が耕すんだ?」 「そんなの学生に決まってるじゃないですか」 「そうそう、田圃一枚植えたら2単位出そう!」 「あるいは、学生の中から希望者を募って米作らせて、それを売ったお金を学費に充てさせるというのはどうだ?」 「おお、それならコンビニでバイトするよりよっぽどいいぞ!」 「そうだそうだ。米づくりなら自然の厳しさも学べるし、何よりも達成感があるぞ!」 というわけで、実現するはずのない「大学キャンパス田圃化計画」が、英文科のごく限られた教員サークルの中で粛々と立案されたのでございます。 で、もうそうなると手がつけられないのが我々です。田圃を作るついでに充足率の低い独身寮つぶして、キャンパス内に老人ホームを作っちまえ、とか、そういう突拍子もないアイディアが次々と。 「それで、我々が定年になったらその老人ホームに入ろう!」 「みんなで教授会ごっこやろう!」 ・・・ほんと、我が英文科のコーヒー・ブレークって、楽しいですよ~。
December 10, 2007
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今日は自宅のあるマンションを含めた町内会の大掃除の日でして、私は管理組合の担当役員であったことから朝も早よから駆り出されておりました。 ま、私なんぞはこういう「町の行事」みたいなものには無関心かつ非協力的ですから、役員ででもなかったら絶対参加なんかしませんが、マンションの住民の方々は皆さん人徳のある方々ばかりで、随分沢山の参加協力がありました。しかも参加して下さった方の多くがお子さん連れのお父さんだったりして、サラリーマンにとって貴重な休みの日だろうに偉いなあと感心することしきり。 というわけで、町内清掃に関しては無事に済んでホッとしたのですが、そこで突如問題発生! というのも「このマンションの4代前の自治会長」という60代くらいのおっさんがしゃしゃり出てきて、何の権利があるのか、私たち現行の管理組合役員を集合させたんです。 で、何かと思ったら、現在我々役員が検討中の「マンション大規模補修計画」にもの申す、というわけ。 このおっさん曰く、マンションの住民がこの10年に渡って積み立ててきた1億円以上の管理費の積立金を一度に使い切ってしまうような全面補修工事には断固反対である、必要なところだけに絞ってもっと安く済むようにせよ、というのですな。 は~。やっぱりいたかこの種の御仁。前回の住民アンケートで圧倒的多数が大規模補修工事に賛成という結果が出ていたので、一安心していたのに。 ところがですね、それだけではなかったんです。このおっさん、さらに続けて補修工事を限定的にし、そこで余らせた積立金を使って、マンションが建っている土地の地盤改良をせよ、と言うんですな。このままではマンションが倒れると。 で、その地盤改良を安い費用で引き受けてくれる業者をわしは知っている、というわけ。しかも、その業者はそのおっさんの親戚だから安心だ、と・・・。 つまり、積立金の大半を、自分の親戚の業者に注ぎ込めと言うことじゃないですか! でまた、その口ぶりがいいんだよな~。「このままではこのマンションは必ず倒れる。もうその徴候はあちこちに出ている。倒れてから、『ああ、あの時、○○号室の××さんの言うことを聞いていればなあ・・・』と皆さんが後悔しないように老婆心ながら言っているんです」と言うのですから。 で、今から現行役員の皆さんを、そのマンション倒壊の徴候の出ているところにご案内する、と言い出したので、私はさすがに付き合い切れないと思い、「おお、せっかくめったに見られないマンション大倒壊の徴候を見逃すのは残念至極ですが、生憎、野暮用がありますので・・・」とか言って逃げてきてしまいましたけど、他の(善良な)役員の皆さんは迷惑そうな顔をしながらもこのおっさんにくっついてあちこち見回っていたようですねえ・・・。 しかし、それにしても「皆を言いくるめて、うまい汁を吸ってやろう」というつもりなのを隠そうともしない恥知らずの御仁というのは、いるんですなあ・・・。その厚かましさ、押しの強さにはビックリさせられますね。 ま、今後、大修繕工事の話が進展するにつれ、住民集会なんかも何度か行われますから、このおっさんの出番も増えるのでしょう。それを思うといささか剣呑ですけど、さすがにこんな破廉恥かつ厚顔無恥なクソジジイのいいなりにはさせん、絶対にこいつの私腹を肥やす手伝いはせんぞと、珍しく決意を固めている(いつもはダメダメ役員の)ワタクシなのでした。
December 9, 2007
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ここしばらくジャズに凝って、日々聴く音楽の大半がジャズというワタクシ。さすがに大分判ってきて、少なくともピアノに関しては、ある程度名のある人であれば、初めて聴く曲でも、誰が弾いているかが分かる程度にはなってきました。よくジャズ・ファンの間で「ブラインド・テスト」なる遊びをやる、なんて話を耳にしますが、なるほど、ある程度聴き込んでいくと、奏者それぞれの個性ってのは見えてくるもんなんですな。 ま、それはいいとして、今日は久し振りにハービー・ハンコックの『ヘッド・ハンターズ』を聴いたわけ。 で、このアルバム、ジャズというよりは「フュージョン」というべきインストルメンタルで、それ自体としてはなかなかノリのいい、カッコいい音楽なわけですよ。ベストセラーでもありますしね。 ところがね、聴いているうちに・・・どうも気にいらないわけ。こんなのジャズじゃねえ! という感じがして、とても聴いていられないんです。 で、そう感じた時、「おお! これか!」と思いましたね。 実はね、ジャズ好きには二種類いて、ロックなどの他の音楽の要素を採り入れたフュージョンが許せる奴と、許せない奴がいるんです。もちろん、筋金入りのジャズ・ファンには後者が多いわけですが。 で、フュージョン嫌いのジャズ・ファンは、一度フュージョンに手を出したジャズ・メンを「裏切り者」として毛嫌いする傾向がある。ま、一種のナショナリズムですよ。ジャズという「国」を愛するあまり、フュージョンやる奴は「売国奴」にして憎むべき奴だ、というわけですな。 ま、私もジャズを聴き始めた当初はね、ジャズもフュージョンもカッコよければそれでいいじゃんなんて思ってましたけど、今や逆に、ジャズ・ナショナリストの気持ちの方を理解するようになってしまったという・・・。ついに私も「筋金入り組」に入ったというわけか。病、膏肓(こうこう)に入った感がありますな。 でもね、これは前から思っていることなんですが、「音楽は世界共通の言葉」なんてのは、あれは嘘っぱちじゃないでしょうかね。むしろ特定の個人に理解できる音楽なんて、割と限られたもんじゃないでしょうか。たとえば筋金入りのロック・ファンたる私なんかでも、「ヘビメタ」だの「ラップ」だの何がいいのか分かりませんもの。日本モノでも、「歌謡曲」は分からないでもないですが、「J-POP」って理解できませんからね。ついでに言えば、私にとってクラシックの9割は退屈、胡弓なんかを使った中国系の音楽はむしろ嫌いですし。雅楽も、元日一日だけでいいなあ。 一方、「私、音楽ならなんでも好き!」っていう人は少なくないですが、そういう人に限って、実際にはどのジャンルの音楽にもあまり詳しくない、というケースは多いね。 だから、結局、音楽に限っても限らなくても、ナショナリズムと博愛主義は、ある程度二律背反ってとこがあるんじゃないでしょうか。だからこそ、そのバランスが難しいところなわけですよ。それが難しくなかったら、今頃世界は平和な場所になっているはずなんでね。 ま、好きになったらナショナリズムに陥りがちな自分の性向を認識しておくってのは、重要なことでございます。 それにしても、「それが○○でないから」という理由で、たとえそれが優れたモノであっても嫌いになってしまう人間の嗜好ってのは、面白いものですね。
December 8, 2007
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なんか今年は「みんなやってる悪いこと」がバレた一年、って感じがしますね。 不二家の話題はもう随分前のような気がしますけど、ミートホープだの、白い恋人だの、赤福だのの食品偽装がぼろぼろ出てきましたし。 相撲部屋の「かわいがり」にしても、時津風部屋だけの話じゃないんだろうし。 政治家だの官僚だのによる収賄はいうまでもなく。 でもって、今度は名古屋市立大医学部の親分教授による問題漏洩&収賄疑惑と。しかし、こういう問題は、この大学だけの話じゃないんじゃないですかね・・・。どうせこれも「みんなやってる悪いこと」の氷山の一角なんで、今頃、あちこちの大学の医学部で「やばい・・・」と思っている教授連が沢山いるんじゃないかしら。 しかし、もちろん収賄とかそういうのは良くないことではありますが、そういうのを受けるチャンスがある理科系の教授の話を聞くだに、我々文系の研究者ってのは一体何なのだろうって思う時があります。 たとえばの話、ワタクシが何を研究しようが、誰も贈賄してくれないですもんね。つまり、ワタクシは世間に対してなーんの影響力もないことをやっているわけだ・・・。 それも哀しくない? 強面で知られた評論家の小林秀雄も、青山二郎あたりから「お前ら(評論家)なんて、釣りをするマネをしてるだけだ」と苛められると泣いてしまったと言いますが、確かにあーだこーだ言ったところで、我々文学(文化)研究者は、釣りをするマネをしているだけなのかも知れません。魚の釣れない釣り師(=へぼな作家)ですら、釣りのマネをしているだけの我々よりは偉いだろうね。 そういえば、それで思い出すことがあるのですが、いつだったかアメリカに居た頃、一般ピープルの前で私と医者の友人が紹介されたことがあるんです。私は「プロフェッサー・釈迦楽」と紹介され、医者の友人は「ドクター・H」と紹介されたわけですが、「おお~」という感心度は確実に「ドクター」の方が大きかった。それは無邪気な一般ピープルの反応だっただけに、間違いなく正しい反応であるわけですよ。つまり、素朴な人々の目から見て、ドクターはプロフェッサーよりも偉いわけだ。 そりゃそうでしょう。ドクターは人の命を救うからね。 そんなこと考えると、文学研究者なんて虚業もいいところですわ。友がみな、我より偉く見える日よ・・・。 だからね、世間では「医者が収賄→とんでもねえ悪党だ!」と考える人が多いと思いますが、ワタクシなんかは逆に、「・・・贈賄されるってことは、価値のあることをやってるんだよな・・・。それに比べて我輩は・・・」なんて思うわけよ。 ぴゃー。あんまり健康的な考えじゃないから、もうよそうっと! ま、人さまに迷惑掛けずにおまんま食ってるんだから、いいってことにしよう! 神様はなーんも働かない野の花すら養ってくれるというではないですか。しかも栄華を極めたソロモンでさえ、野の花ひとつほどにも着飾っていなかったとか。 ワタクシも文学研究する野の花となりましょうぞ。
December 7, 2007
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大学ではそろそろ来年の授業のことを考えなければならない時期。私もあれこれ考えることが多いわけですよ。 というのも、来年あたりちょっと基本に立ち返り、英語の授業の中で「英文法」でも取り上げようかな、なんて考えているもんでね。 しかし、これがね。なかなかいいテキストがないんですよ。で、言語学を専門にしている友人なんかに尋ねて参考意見を聞いたりしてみたんですが、そういう調査の中で大西泰斗さんという名前が出てきた。彼の書いている英文法書は面白いよ、と。 で、うちの大学の英語科で同僚たちにその話をしてみたら、結構、皆さん知ってるんですな、この人のこと。私は専門が違うのでほとんど知らなかったんですが。 で、彼らの話によると、大西英文法というのは「イメージ重視」なんですってね。たとえば「on」という前置詞は単に「モノが上に乗っかってる」というのではなく、もっと「ぐいぐい押しつけていく」ようなイメージが基にある、というわけ。だから絵が壁に掛かっているのも「on the wall」と言えるのだ、というような説明をするらしいんですな。 その他、「現在完了ってのは、向こうからモノが迫ってくるイメージ」とか、「現在進行形ってのは、くしゃくしゃっとしたイメージ」(何だそれ?)とか、そういう感覚で捉えようとするんですって。そうやってイメージで捉えて初めて、ネイティヴが英語という言語に対して抱いている感覚が掴めるだろうというわけです。 で、大西英文法はイメージ重視ですから、しち面倒くさい理屈より自筆のイラストを使ってさくっと説明するような方法をとるのだそうですが、そうやって書き上げた最初の文法書の原稿を、大西さんは「研究社」という英語関連の一番の老舗出版社に直接持ち込み、それが「ネイティブスピーカー・シリーズ」として人気を博したというのですから、なかなか行動的です。で、その他にも各種講演会で独自の英文法観を広め、ついにNHKの語学番組「3ヶ月英会話」にも出演、今や押しも押されぬ有名講師なのだとか。 へーえ。そうなんだ。全然知らなかった・・・。私も少しはNHKの語学番組でも見て、時勢に取り残されないようにしなくちゃ! しかし、それにしても、アレですな。原稿をかの研究社に直接持ち込んだんわけね・・・。普通だったら、もう少しマイナーなところから攻めると思うけど、いきなり頂点に直談判に行った、と。やっぱ、そのくらい行動的に行かないといかんのかしら・・・。 ま、それはともかく、とりあえず大西さんの書かれた英文法書を各種取り寄せ、少し研究してみることにした私なのであります。もしよっぽど面白かったら、また報告しますね~。
December 6, 2007
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半年ほど前のことになりますが、家内と話をしていて、芸能人の中で友達になりたい人、あるいは、この芸能人となら友達になれそうというような人は誰だろう? という話題になったんです。 で、この人はどう? あるいはあの人は? などと個人名を挙げていったのですが、これがなかなか面白くて、その後も事あるごとに「あ、この人も『友達リスト』に加えよう!」などとやっているうちに、大分リストが充実してきたという・・・。ま、どうでもいいリストではありますが。 ということで、ここでそのリストのうち、私の分を紹介してしまいましょう。ま、あくまでも遊びですからね。そんな深い意味はありませんので、その点ご承知置きを。また、このリストは「私が友達になりたい、あるいは友達になれそうな芸能人」のリストであって、私が好きな、あるいは私がリスペクトしている芸能人と重なる部分はあっても、必ずしもそのすべてではありません。たとえば私はタモリ氏が好きですし、ビートたけし氏はすごくモノの分かった人だと思っていますが、年齢差やその他の点で「友達」になれるかどうか分からないので、リストからは外れています。あくまでも「友達目線で付き合えそうな・・・」という意味ですからね。それでは順不同、敬称略で行ってみましょう!俳優部門: 渡辺篤史 陣内孝則 哀川翔 東幹久 高橋克典 柳沢慎吾 音楽関係部門: 井上陽水 ダイヤモンド☆ユカイお笑い部門: 出川哲朗 ほっしゃん。 古坂大魔王 チャドタレント部門: テリー伊藤 はしのえみ 須藤元気 羽田美智子 ・・・ とりあえず、こんなところかな? ま、だから何なんだと言われればそれまでなんですけど、どうですか、このブログをお読みの皆さんの嗜好と合っていますでしょうか、どうでしょうか。「意外な人が入っている」「意外な人が入っていない」など、個々のご感想があれば承りますよ~。 あるいは、皆さんご推薦の「友達候補」がいましたら、それもぜひご一報下さい。リストの参考にしますので。
December 5, 2007
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私、どうかすると自分でも気付かぬうちに鼻唄を歌っていることがあるんですが、今日もふと気付くとなんだか歌っているじゃないですか・・・。どうなってるんだーい? それでもういいの?ギリギリまで、振り切れそうさ・・・ ・・・って、郷ひろみかよっ! (from『もういいの?』) しかも、「高須クリニック」のCMソングかよっ! いや~、参った。多分、通勤途中で聴いたラジオか何かで耳にしたのでしょうけど、まさか元聖歌隊のワタクシたる者が、よりによって郷ひろみを口ずさんでしまったとは・・・。 しかし、あれですな。郷ひろみってのは、案外自分というものを知っていますな。だって、あの人の声域なんてごくごく限られているのに、その限られた声域の中で調子よく唄い切れて、しかも見栄え(歌い栄え?)がする曲をすごく上手に選んでますもんね。 ま、歌詞だけ見るとね、郷ひろみの歌って、ほんと脱力するくらい意味がないんですよ。実際には結構エロい歌詞も多いのですが。だけど、あのデビュー以来まったく変わらぬ調子で歌われると、それはどうでもいいかなって気になってくる。そこが、ある意味見事な彼の芸風と言いましょうか。 しかもあの歳であの体型と美貌と元気を維持しているんですから大したもんだ。「新御三家」と呼ばれた西城秀樹や野口五郎が年相応に衰えてきたのと比べると、その違いは一目瞭然です。かつて人気では西城秀樹に、歌唱力では野口五郎にリードされていたヒロミ・ゴーも、ここへ来てついに二人に勝ったと言えるのではないでしょうか。 実際、現時点でのエンターテイナー度から言って、三人の中でダントツでしょう。たとえばの話、仮にワタクシがどうしても三人の「クリスマス・ディナー・ショー」のどれかに行かなくてはならなくなったら、絶対郷ひろみのショーに行くな。あるいは、もし自分の結婚披露宴に呼んで一曲歌ってもらうとしたら、絶対ヒロミ・ゴーを呼ぶと思うな。絶対盛り上がるよ~。ま、家内のほっぺにキスくらいはされちゃうかも知れないですけどね。 ・・・って、なんでワタクシはそこまで郷ひろみを贔屓にしなくちゃいけないんだ??? 言っときますが、ワタクシ、別に郷ひろみのファンでも何でもないんですからね~! でも、確かに「どうなってるんだーい? それでもういいの?」と言いたくなるような世の中ではあるね。 さて、期せずしてここまで熱く(?)ヒロミ・ゴーの魅力を語ってしまったワタクシ、こうなりゃヤケですから、このまま芸能ネタを引きずり、明日は「教授のご贔屓・友達になりたい芸能人」編と参りましょう。明日もお楽しみに~!
December 4, 2007
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今日、筑摩書房のPR誌、『ちくま』が届いたので、夕食後、パラパラとめくってあちこち拾い読みしてました。 まだ堀田善衛が生きていた頃は、冒頭に掲げられた彼の巻頭言を読むためだけでも価値のあったこの小雑誌、その後、このコラムをなだいなだ氏が引き継いでからは、さっぱり魅力がなくなってしまったという・・・。子供染みた正義感を薄っぺらい皮肉に包んで、さも得意気な氏のコラムにはいささか辟易。 というわけで、最近ではただ惰性で購読している感のある雑誌ではあるのですが、それでも時折面白い記事や、面白そうな本の紹介が載っていることもあるので、まあ、こんなもんかなと思いつつ拾い読みをするわけですよ。 で、今月号は、それでも割と面白そうな本の紹介がありましたかね。 たとえば瀬山士郎という人が、数学者・矢野健太郎のエッセイ『エレガントな解答』というのが筑摩学芸文庫に入っていて面白い、というようなことを書いている。ま、往々にして科学者の書くエッセイというのは面白いものですが、高校の時に『解法のテクニック』などの数学の参考書の筆者として親しんでいた矢野健太郎氏の書かれたものとなると、懐かしさもあって読みたくなってくるじゃないですか。その他、竹内薫という人も筑摩学芸文庫に入っている科学系の読み物の魅力を語っていて、ここでも読んでみたい本が何冊か見つかります。 また清水哲男さんという人が、高橋英夫氏の書かれた『音楽が聞こえる』という詩人論を紹介されていて、この中の串田孫一論が素晴らしい、ということを言っているのですが、これもまた串田孫一の山のエッセイの愛読者である私にとっては聞き捨てならないところ。チェックしておかなければなりますまい。 この他、もうつぶれてしまった東京下町の成人映画館のファン達が、映画館備えつけの落書きコーナーに書きつけた様々な文章を、堀内恭さんという人が「入谷コピー文庫」として極少部数で発行しているというようなことも、この号を読んで初めて知りました。これなんかも、なかなか面白そうじゃないですか。もっともアマゾンでも扱っていないこの本を、どうやって買えばいいのか、分かりませんけどね。 それから、冒頭のなだいなだ氏のつまらないコラムも、今月号は『論語』の話が出ていて、それによると最近の『論語』の現代語訳には「君子」が「教養人」、「小人」が「知識人」と訳されているそうですが、これはちょっと面白いと思いましたね。「君子、危うきに近寄らず」が「教養人、危うきに近寄らず」と同意かと言われると、全然違うようにも思えるし、いや、それでいいのかとも思えてくる。なかなか考えさせられます。 ま、一冊のPR誌で、これだけ読むところがあれば、まあまあかな。 それにしても、まだ大学院生くらいの頃は、面白そうだと思った本は片端から読んだものですし、またそれだけの時間的余裕があったものですが、最近はダメですなあ。気になった本の半分も読めやしない。時間もなくなったし、読書力ががた落ちですから。やっぱり、本というものは10代の終わりから30代にかけて、死に物狂いで読むべきもんなのでしょう。 でも、せめて矢野健太郎の本は、明日生協に行って手に取ってみようかなあ!
December 3, 2007
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卒論を指導しているゼミ生たちが、一斉に卒論の原稿を提出し始めたので、今日は朝からこれらの添削に追われました。 ま、もう少しして馴れてくると、こちらの添削の腕も調子を取り戻し、一読しただけでどこをどう直すかの方針が立ち、あとはその路線に沿ってガンガン直していくだけなんですが、まだシーズン・インしたばかりなので、こちらの添削の腕も鈍っちゃっていて、はて、どうやってこの得体の知れないものを理路整然としたものに直すか、途方に暮れることも多いわけ。結果、時間ばっかりかかって、一日がかりでたった10ページ分の原稿を添削するに留まってしまったという・・・。 ひゃー。先が思いやられるなあ。 ところで、卒論原稿は当然、メール添付で送られてくるわけですが、こいつを添削するとなると、どうしても紙に打ち出した形でないといけません。「いけません」ってこともないですが、少なくともワタクシは、紙に打ち出してあるものじゃないと、まともな添削ができないんです。 で、そんなうふにして紙に打ち出した文章をボールペン片手に読み、気付いたところや直すべきところをチェックしたり、添削の方針をメモしたりするわけですが、そういう時にボールペンの滑りがいいと、とても調子よく添削を進めていけるんです。 で、最近、こういう時用に「ジェットストリーム」(150円)というボールペンを買ってみたんですけど、これがね、なかなかよろしいわけ。 なんだか妙にするする、つるつると書けて、ま、ちょっと水性ボールペンのような書き味でもあるんですが、これで立派に油性ボールペンなんだよなあ。なんかクセになる書き味と言いましょうか。 筆記具にはうるさいワタクシ、時々、銀行なんかに備えつけてあるボールペンの書き味が妙に良かったりすると、ふと「こ、これ・・・持って帰ろうかしら」なんて思ってしまう(実際にはそんなことしませんよ!)ほどですが、ジェットストリームの独特の書き味には、ちょいとはまりそうです。ほーれ、つるつる、するするっと・・・。 というわけで、筆記具にうるさい皆様、ぜひ一度文房具店でユニの「ジェットストリーム」、お試し下さい。たった150円で独特の世界が味わえますよ。教授のおすすめ!です。これこれ! ↓【新油性インクボールペン】ジェットストリーム 1.0mm 「極めて滑らかな書き心地」を実現した、...
December 2, 2007
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土曜日でこのブログも開設1000日だったんですなあ。そしてブログの更新回数もこれで1005回目ですから、この2年数ヶ月の間、ほぼ毎日更新していたことになる。いやあ、我ながらよく書いたもんだ。個人的な日記だと続かないのにね。 お付き合いいただいている皆様、今後ともよろしくお願いいたします。 さて今日の私ですが、昨日述べましたように名古屋の繁華街・栄の真っ只中にある病院に、心臓の精密検査を受けに行って来ました。 ま、胸にセンサー取り付けた状態でベルトコンベアーみたいのに乗っかって猛烈な勢いで歩かされたりしたんですが、これ、3段階にスピードが変わるんです。しかも角度も変えられるので、次第に坂道を登るような調子になるわけ。だもので、最後の3分間はキツかった! もう死に物狂いですよ! でまた、心臓のエコー検査というのもやったのですが、最新の心臓エコーってのはスゴイですよ。ほれ、妊婦さんがエコーでお腹の中の赤ちゃんを見ながら、先生に「これが赤ちゃんの頭で、ここが心臓・・・」なんて説明を受けるじゃないですか。あれと同じ要領で、「心臓の4つの部屋が見えるでしょう。こっちが右心房、ここが肺へつながる動脈ね・・・」なんて説明を受けながら、心臓の動きを見るわけ。 でまた、ばっちり見えるわけですよ、心臓の動きが、実に! しかもね、血液の流れまで見えるんです。それも動脈血と静脈血、それぞれ色分けされて画面に写し出されるの。で、先生がそれを見ながら、「うーん、ちょっと逆流してますねえ・・・」なんて言われるわけですけど、大丈夫なのかワタクシの心臓?! それにしても、心臓の「弁」っていうんですか? あれがまた実に健気な動きをするんですよ。閉じたり開いたり、閉じたり開いたり、「一生懸命、働いています!」っていうのがよく分かる。あんな激しい運動を心臓弁は人間が生きている限りし続けるんですからねえ。思わず心の中で、「頑張ってね! ワタクシの心臓ちゃん!」と言ってしまいましたわ。 というわけで、色々な検査をしてすっかり疲れてしまったワタクシ、家に帰りついて夕飯たべた後、ちょっと横になったらそのまま爆睡。気がついたら今に至る、みたいな・・・。 さて、ワタクシの健気な心臓ちゃんの運命やいかに? というところですが、ま、あまり変なことにならないよう、私と共に祈っていて下さいね~。 それでは、明日、開設1001日目のブログをお楽しみに! お休みなさ~い!
December 1, 2007
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