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本日やっと九州と四国が梅雨明け。お稽古では、夏らしく平水指が置き付けられていました。瞬間ドキッ。平水指といえば、割蓋の上に飾るふくさの「セミ」です。手の小さい私は、これがとても苦手。どんなお道具でも、さらりとやれるようになりたいものです。【水指】平水指 蜻蛉盛夏の水指は、お客さまに涼を感じて頂けるよう口の広い形。平成十八年 七月二十三日 平水指割蓋玄関掛物:久田宗匠「涼風颯颯声」床:谷文鳥画と思われる山水画「夏山浴水」 花:宗旦木槿、松本仙翁(白)、紅撫子、桔梗(紫)、矢筈薄 花入れ:手付南紀檜籠 焦茶水指:志野焼 平水指割蓋蓋置:山本曠 コウ作 ガラス釜:真形 シンナリ風炉:朝鮮敷板:荒目板炭斗:南紀檜籠香合:鬼灯茶入:老松割蓋茶器:石地 イジ塗 夕顔大棗 惺斎好 仕覆:菊桐緞子 薄紫 長緒茶杓:久田宗匠「瀧」茶碗:甲府 能穴焼 林茂松造 渋草焼 唐子 川瀬満之造 赤絵平茶碗 川瀬満之造 花三嶋主菓子:虎屋製「花水仙饅」 ※葛で調整された菓子を水仙というようです。干菓子:「味噌松風 」 西口屋是清「二人静」 俵屋吉富「圓成 マトマル」 六花亭「夏見舞」 菓子器:萩干菓子器:塗り丸盆 黒キモノ・他:麻の着物に、楓が紅くなる様をざっくり織りだした名古屋帯。 夏の着物は、「涼しそう」と言われればマル。畳表草履からす 刺繍花緒 花柄愛用しております。畳表のお草履。濃い色も新鮮。
2006年07月26日
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昨日は土用の丑で、デパートの鰻屋さんは長蛇の列でした。お待たせ、「長緒の結び方」の写真を掲載します。お分かりになられましたら幸いです。短緒と同じように一つからげる。左の緒を二重にし、右の緒を下から結ぶ。出来上がり。解くときは右の一番下の緒を引く。世界一涼しい着物、小千谷縮(おぢやちぢみ)●習い事八箇条 長緒の扱い(その四)割蓋茶入を拝見に出すときは、ふくさで蓋を「り」の字に拭いた後、右側の蓋を開け、身の右半分の口縁を拭きます。長緒の仕服を拝見に差し出すときは、仕服の口が茶入、茶杓のほうに向くように置きます。正客は、三器をとりに出て座に戻り、畳の縁外、上座寄りにとめておきます。このときも、やはり仕服の口が茶入、茶杓のほうに向くように置きます。普通の茶室の場合(下座床でない場合)は、仕服を一つ打ち返し、仕服の底を上にして置きます。正客は、茶入を次客との間に置き、次礼をし、茶入を拝見します。まず全体の形を拝見した後、右側の蓋を開けて拝見し、蓋を閉め、手をかえて左側の蓋も開けて拝見します。末客は、拝見し終わると、仕服を打ち返します。いつも仕服は緒の打留のほうが向こうになります。三器を持ってたつときは、常のように左手に仕服、茶杓、右手に茶入を持ちますが、仕服の底が大きくて、茶杓を仕服の上、底の右横に置いて親指で押さえにくい場合は、茶杓を仕服の底の上に置いて親指で押さえても差し支えありません。これは亭主の場合も同じです。トンボ玉 革ケース入り硝子簪花散らし玉02浴衣などに。可愛い揺れる簪。次回、お稽古会記を記します。
2006年07月24日
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あまりの暑さに梅雨明けかと思いきや、今週は雨、雨、雨。記録的な大雨で、福井や長野各地では土砂崩れがありました。二次災害がおこらないよう祈るばかりです。「地震」「台風」などの自然災害・・・怖いですよね。いざというときにすぐ持ち出せる非常持出...備えましょう。災害セット。●習い事八箇条 長緒の扱い(その三)仕服の口が右になるように仕服を縦にして、左の手のひらに受け、仕服の底を上にしてきれいに整え、右手に持ちかえて、定所に置きます。仕服を置く場所は。短緒の仕服の場合と同じですが、柄杓釘や袋釘には掛けられませんので、抱清棚の場合は中の棚、勝手付に置き、台目構えの小間のときは、二重の釣棚の下の棚の勝手付に置きます。以下は普通の濃茶点前と変わりませんが、割蓋茶入、仕服の扱いの部分だけ見ます。割蓋茶入を拭くときや、茶碗にお茶を入れるときは、平棗と同様に持ち直して、左手に受けて扱います。左、右と、「り」の字に拭きます。茶杓は、割蓋の上、釜付半分の中央へ置きます。お茶を茶碗に入れるときは、左手の親指を蓋にかけ、右側の蓋を開いてお茶をすくいます。なお、割蓋茶入には、平棗と同様に、縦に一文字にお茶を掃きます。お茶を茶碗に入れますと、女子は常のように茶杓を茶碗の上にのせて置き、茶入をもどしますが、男子は茶杓を茶碗の縁で一度払って右手に握り込み、茶入の蓋を閉めてもとに戻し、茶杓を持ち直して茶碗のお茶をさばきます。【送料無料】10%OFF!単衣の季節には、東レ シルジェリー紗布コート!雨の日もばっちり♪ 持...涼しい夏の雨コート。仕立て上がりなので今すぐお召しになられます。次回、長緒の扱い(その四)に続きます。
2006年07月19日
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京都は祇園祭りです。残念ながら雨のよう。梅雨はあけていませんが、最近の暑さで木槿の花が次々に咲き乱れています。「大徳寺 白」が特別お気に入り。茶席にとても映えます。大輪でハッと胸を打つのに、場に馴染む。人間もそうありたいものです。挿し木で量が増えたら、きっと皆さまにもお裾分けしますね。今回長緒の扱いは、お伝えするのが難しい。お教室の先生に良く教わってください。補足にでもなれば幸いです。飯田グリーンのムクゲ(木槿) 白花白木槿●習い事八箇条 長緒の扱い(その二)左手で膝前の茶入を押さえ、右手で、結んだ向こうの輪を取り、引き出します。始め親指が上、引き出すとき手の甲を上、そしてまた手の平を上にし、解いた緒の先を右手の小指にはさみます。そのまま打留が左横になるように、両手で二度に回して向きを変え、いつものように左手で打留を持って、緒を少し引き出します。緒つがりを、向こう、手前と広げ、右手に持った緒を、茶入の上に、向こうから手前に縦に置きます。茶入を右手で取って、打留を向こうにして左手に受け、緒の先を左手の小指と薬指との間にはさみます。右手で仕服を右、左と広げ、茶入を仕服から取り出して膝前に置きます。仕服の緒の打留が左になるように持って、右手で仕服の緒と緒つがりを整えます。左手で仕服の右端上方を持ち、左手の指にはさんだ緒の先をはなし右手で緒を取って輪をひとつ作り輪の元を左手に持たせもうひとつ手前から向こうにかけて輪を作り、あまった緒の先を輪に通して、これも左手に持たせ二つの輪を揃えて右手の人差指を輪にかけて右に引き、輪の元をひとつ捻り、左手を仕服の口をゆるめて広げ右手の輪を仕服の中に入れます。このとき、緒の先が仕服から少し外に出るようにします。 【お値打ちに!】河合康幸謹製特選夏袋帯「三重菱菊文」通常価格 210,000円色無地から付下げ、訪問着まで幅広いお召し物に合う、品の良い夏帯。次回、長緒の扱い(その三)に続きます。
2006年07月17日
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「習い事」とは、子習いとも呼ばれる飾り物五箇条と合わせて入門後初めて頂ける相伝です。濃茶入の仕服(仕覆)には、短緒 ミジカオ と長緒 ナガオ があります。大海や、覚々斎好みの老松の割蓋など平たい茶入は、長緒の稽古が出来ます。点前は普通の濃茶と変わりませんが、結び方や扱いが違います。大海茶入(正倉院御物文 葡萄唐草錦)【茶道具】 老松茶器老松割蓋茶入の由来:山崎の妙喜庵の境内にある老松が枯れました。妙喜庵には利休好みの茶室「待庵」があります。覚々斎は因縁を感じ、その枯れた老松を挽かせた茶入を作り、好みました。これが老松の茶入で、平たく蓋は蝶番 チョウツガイ になっています。溜塗で作は左近です。次回、長緒(その二)~扱い方について~です。
2006年07月14日
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お教室の門をくぐり、玄関を開けたらぼぉっと幽玄な雰囲気。東京はひとあし早くお盆の季節です。故人の魂を迎えるため、行灯に明かりが灯してありました。先代の先生や旦那様もお帰りになったのでしょうか。薄暗がりの中、行燈のとなりで手鏡を見ていたところ後からいらっしゃった方に「後ろ向きの着物姿が、何か恐かった」と言われてしまいました。お化けみたいだったのかしら? ちょっと複雑です。蒔絵仕様の二重張り大内行灯【送料無料】本金萩高盛蒔絵 「芙蓉山水」平成十八年 七月九日 七夕 習事 梅雨の霧雨玄関掛物:久田宗匠 青峰聴一声床:即中斎画 星の色紙に赤い短冊 七夕 花:椿 白木槿、紅撫子 ヤマホロシ、桔梗(紫)、矢筈薄 花入れ:手付南紀檜籠 焦茶棚:青漆爪紅糸巻二重棚水指:朝鮮 廣州窯 八角形 草花絵 水色に紫の花蓋置:鉄 糸巻き釜:真形 シンナリ風炉:朝鮮敷板:荒目板炭斗:南紀檜籠香合:笹舟 欅で作った独楽(盆香合)茶入:老松割蓋茶器:石地 イジ塗 夕顔大棗 惺斎好 仕覆:菊桐金襴 薄紫 長緒茶杓:久田宗匠「梶の葉」茶碗:慶田窯 薄手白薩摩華紋 嘉祥窯 蛍 トルコ土産 藍がきれいな平茶碗建水:丹波 石田陶春作(蓋置がカネのため焼き物に)主菓子:笹屋製 薄ピンクの餡に寒天の茶巾絞り「水ぼたん」 干菓子:大分 カボスが爽やか「深山 」笹屋製打ち物「金魚」「風鈴」菓子器:萩干菓子器:塗り丸盆 黒キモノ・他:麻は土用の丑の日を過ぎてからと憶えがありますが、 最近は単衣を五月から着たりとしきたりが変わってきているようです。 暑いので、麻に後染めした小紋を着ていきました。 半幅を文庫に結んで…先生からは「可愛い」と言って頂きましたが、 ちょっとくだけていましたでしょうか。会津上布からむし織 馬場和子作夏のとっておき。上質な麻の張りが、涼を呼びます。次回、この日にお稽古しました習事の長緒について復習したいと思います。
2006年07月12日
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昨夜は七夕でした。彦星と織姫は、会えましたでしょうか。七月の始めに、お花の先生のデモンストレーションがありました。先生が生けられるのを拝見する講習です。今回華やかなものはひとつも使われず、初夏の山の奥深い空気を感じさせる花々でした。撮影等は禁じられていますので、お見せできなくて残念です…。今、京都の迎賓館でのお仕事でお忙しいよう。写真集を出版されるのが、今から楽しみです。今様花伝書川瀬先生の美しい花たち。以前芸術新潮に連載されていました。オマケ:この日は着物で出席。黄緑の絽色無地と、鉄線花の丸に御簾の絽の帯。爽やかさを心掛けて、あえて同系色を合わせました。
2006年07月08日
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東京は、しばらく続きそうな梅雨空です。7月に入り気分はもう夏ですがまだ少し、紫陽花を見ていたい。いつも先取りを有り難がってしまう自分です。最近は、今にしかない物を大切にしたいと思うようになってまいりました。当たり前のように毎年ついていた花も、来年咲くとは限らない…一瞬一瞬を胸に刻んでおきます。絽小紋 黒地 金魚夏限定きんぎょのお着物。黒地の透けが見る人に清涼感を与えます。●お稽古茶道会記(平成十八年六月二十五日)唐物 玄関掛物:久田宗匠 青峰聴一声床:青梅に雀の墨絵 耕園筆 惺斎宗匠箱花:白花仙翁 ホタルブクロ 他 花入れ:鮎籠(魚籠 ビク形) 宗有 棚:丸卓 春慶塗水指:ポルトガル蓋置:白井半七作 河骨 竹(唐物)久田宗匠花押 風炉:朝鮮風炉釜:真形 シンナリ 釜 敷板:荒目板炭斗:南紀檜籠香合:山崎如悦 笹舟茶入:朝鮮 趙 誠主作 丸壺 替 瓶子蓋(唐物)茶器:早苗蛍 雪吹 仕覆:野田金襴茶杓:益州和尚作「芦舟」 真(唐物)宗有 茶碗:朝鮮 李 奇休作 青磁 雲鶴 松篁 ショウコウ 作 紫陽花平茶碗 御室窯 河骨平茶碗主菓子:虎屋製 「沢辺の蛍」 落ち着いたグリーンのきんとんに黄色い光 干菓子:風流堂「粒より」 柑橘類を干したもの 他菓子器:萩焼干菓子器:独楽形キモノ・他:鉄線を織り上げた単衣の紬。 お茶の先生から頂いた志ま亀の帯締めで。(株)安田屋 新品籠付き巾着★有職★色レース付きc113428096爽やかな籠のバッグ。浴衣かたちょっとしたお出掛けにも重宝しそう。お求めやすく。
2006年07月03日
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気が付いたら明日お茶のお稽古です。前回のお稽古会記を更新していなかったのでいまごろ焦っています。なんて怠慢でしょう。コメントのお返事も遅くなってしまい、ごめんなさい。ですが、書き込んでいただいて『松風』は、いつも嬉しく思っています。鮎籠●お稽古茶道会記(平成十八年六月十一日) 丸卓 梅雨 玄関掛物:久田宗匠 青峰聴一声床:青梅に雀の墨絵花:夏椿 ホタルブクロ(白)と紅撫子 花入れ:鮎籠 宗有 涼しげな風情棚:丸卓 春慶塗水指:ポルトガル蓋置:白井半七作 菖蒲風炉:朝鮮風炉釜:真形 シンナリ 釜 敷板:荒目板炭斗:南紀檜籠香合:三井家の柳 烏帽子箱の写し 惺斎好み茶入:朝鮮 趙 誠主作 丸壺茶器:早苗蛍 雪吹 仕覆:野田金襴茶杓:益州和尚作「芦舟」 茶碗:朝鮮 李 奇休作 青磁 雲鶴 松篁 ショウコウ 作 紫陽花平茶碗 御室窯 鉄線平茶碗主菓子:笹屋製 「水無月」小豆 三角形 干菓子:森八「しば舟」 豊島屋「あじさいだより」 吉信「季の歴 貝づくし 蟹」菓子器:萩焼干菓子器:独楽形キモノ・他:淡い色彩のかちん染単衣の小紋に、 鉄線と撫子の絽塩瀬の帯しめて爽やかに。限定品!! 【五泉 絽 塩瀬 手書き 名古屋帯】 単衣・夏nkn10限定品!だそうです。単衣にぴったり。
2006年06月24日
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湿度の高いお天気がずっと続きます。陽が少し出れば蒸し暑く、また小雨が降ると肌寒くなったり…体調も崩し気味です。胸の空くような爽やかな花たちを求めて、いざお教室へ。梅雨頃のたくさんの瑞々しい花材たちが迎えてくれました。○笹百合○河原撫子 カワラナデシコ(白)○岡虎の尾 オカトラノオ○下野 シモツケ(紅・枝)○小紫陽花○鉄線(扇)(朱)○野薊 ノアザミ○九蓋草 クガイソウ○矢筈薄 ヤハズススキ○山帰来 サンキライ(別名 猿捕茨 サルトリイバラ) 家から ○紅花紫陽花 ○河原撫子(紅) ○玉川ホトトギス※アジサイは水揚げが悪いため深水で養う・みょうばんなども使う。花寄せセット順々に花を生けていく花寄せは、とても華やかで楽しい。家より持ち込んだ、紅紫陽花の少し焼けた葉の色が先生のコレクションの蝉籠と調和すると、道中思っていました。早速お借りしようとしたところ、運悪く貸し出し中。次お借りする約束を取り付け別の花入れ・唐人唐物籠に鉄線とサンキライ、小アジサイなどを生けましたが、何かうまく入りません…。花と籠が合っていないようです。唐物は、目下の課題です。やっと回ってきましたセミ籠に、笹百合・紫陽花・サンキライの青い実と葉。初夏の清々しさを心に思い描きながら生けました。手付き蝉篭 セミの形を模した格ある和物の籠。花数少なくさらりと入れました。笹百合の葉をさりげなく利かせているつもりです。今回先生からお誉めのことばを頂けました。この気持ちを大切に、憶えておきたいと思います。次回茶道のお稽古の様子を記します。
2006年06月18日
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茶事の会記に記しました本席の掛け軸:「楽未央」而妙斎筆 為川部百代女 表具春芳堂誤字がございました。「楽天央」→「楽未央」でした。読み方は、「楽しみいまだなかば」先々代の先生(当時七十代)に而妙斎宗匠が贈られたそうです。茶道は、生涯学習。七十代でも、終わりなどなく、まだこれから。「だから、あなたたちなんか、まぁだまだよ!」現先生に言われてしまいました。一瞬気が遠くなりかけましたが、年齢制限されない趣味は、とても貴重。キモノは、日本女性をいつまでも美しく見せてくれます。ずっと続けていければいいな…と思いました。紗袷訪問着(兎の月見)ひとあし早くお月見のキモノをご紹介。可愛い兎が話題をさらうこと間違いなし!です。また、風炉のお点前を復習していきたいと思います。
2006年06月09日
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大変遅くなりましたが、先月の茶事の会記を記します。初の試みとして、当日のキモノ姿の画像を掲載してみました。首が切れているのが、何だか恐いですが…社中の肖像権保護のため(?)お許しくださいませ。茶通箱 正斎作 桐使用茶通箱とは、お持たせのお茶と、用意してあったお茶二種を箱の中に入れる奥伝の点前。両方の濃茶をいただきます。平成十八年 四月二十三日 相伝の茶事 台天目・茶通箱 玄関掛物:鶴扇面 即中斎自筆寄付:久田宗也一行「無事之貴人」本席:「楽未央」而妙斎筆 為川部百代女 表具春芳堂花:黒ろう梅、白玉椿、山椿花入れ:明治神宮献茶記念竹一重切「代々木」宗無在判惺斎箱棚:抱清棚炉縁:青海波つぼつぼ蒔絵 而妙斎箱共水指:萩捻子抜き 而妙斎箱共蓋置:竹 久田宗也箱共釜:釣り釜建水:えふご 浄益作香合:隅田川 即中斎箱 永楽造茶入:宗無宗匠琉球土産辰砂釉 即中斎箱茶器:目張り柳内朱金砂子中棗 即中斎在判箱共 一閑作 茶杓:宗無作 真 替 瑞厳和尚「千羽鶴」茶碗:天目茶碗 萩「いろは」久田宗也箱 板倉正治作 薩摩焼鳳凰の絵 而妙斎箱 橋本陶正山作 京焼き仁清写し 花見宴 即中斎箱 「朝の森」丹山作炭斗:南紀檜籠灰器:萩 松葉模様 十二代新兵衛作灰匙:十代浄益作火箸:桑柄松葉模様 十代浄益作羽箒:白鳥主菓子:赤坂虎屋製 きんとん「春時計」干菓子:味噌合わせ菖蒲の烙印 観世水有平糖 青楓打ち物 京都末富製菓子器:ヤンポ(ベトナム漆器)干菓子器:盆二種 黒松葉而妙斎在判・朱丸盆煙草盆:爪紅糸巻き火入れ:八掛け 永楽造 即中斎箱煙草入れ:タトウ 奥村製煙管:吸江斎好み筋 浄益作キモノ・他:この日は全員色無地で。何人も揃うと似たような色が集まります。 こちらは寒色系のグラデーション。一番左が私。両面染お茶席好み【水色】色無地でも両面染めがお洒落です。絽。
2006年06月08日
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「お花をとりにいらっしゃいよ」花好きの私に、以前からのお優しい言葉を良くかけてくださるのを真に受けて本当に伺ってしまいました。先代の茶道の先生の末の妹さん、今私が習いに行っている先生の叔母様にあたります。小学校前の5階建てのマンション。下は賃貸。最上階がご住居。お花がたくさん置けるように、鉄骨や鉄板などで旦那様がビルの屋上をさらに二階建てに組んでくださったそうです。そこにはたくさんのお花たちが気持ち良くそよいでいました。いつくもの小さな鉢や、挿し木用に切った草花たちをお土産に持たせていただきました。二十年前に他界されたお母様のお形見のひとつキューピー人形までいただいてしまいました。なんと手編みのハッピに鉢巻き姿です。ユニークなお母様だったようです。QPは何人もいましたが、こんな大事な物いただいて良いのでしょうか、恐縮です。花は、濃い赤紫と薄紫の蛍袋に、赤は持っているので白の下野、おだまきに檜扇、甘茶に紫陽花、秋海棠などなど…蛍袋は何回か育てても、いついてくれなかったので今度こそ、と思います。初めて目にしたのは、「三時のスター」変わった名です。タデに似ています。 蓼に似ているくらいで、派手ではない花ですが、調べても分からず謎の花です。帰宅後、早速水切りをして三時間くらい後、挿し木をしました。先生のお宅の花たち。我が家を気に入ってくれますよう。とても穏やかな気持ちになれた午後でした。白馬ホタルブクロ初夏らしい趣です。【花入】鵜籠花入 淡々斎好写(籠製)夏の花は、涼しげにサァッと手早く入れるが吉。次回、お茶事の模様をお伝えします。
2006年06月06日
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気分一新風炉になりました。(私だけ一足遅く)鳥の子の風炉先も新しくなっていたのですが、何かおかしい。良く見るとサイズが少し小さいのです。一畳といえば、大抵の方が江戸畳を想像すると思います。私もお茶を習って知りましたが、茶道でいう畳とは、京畳のことです。江戸は一畳1.545平方メートル。京、1.822平方メートル。お茶道具屋さんがどこぞで見つけてきたという風炉先は、江戸畳に合わせて作ってあったのでした。足の運びも道具の場所も、決められている茶道では、少しの差でも感覚が狂ってしまう。できれば京畳でお稽古をなさった方が良いと思います。…今の建築事情では、なかなか難しいことですが。 【5日間限定!】≪モデル着用・仕立上り≫本場八重山上布名古屋帯手織草木染「カジマヤー(風...短期間限定。お買い得品♪平成十八年 五月二十八日 初風炉 運び点前 雨上がり、湿気のあるお天気。玄関掛物:久田宗匠 「日々聴松風」床:薫風自南来 立花大亀和尚花:大山蓮華、仙台萩、姫ひおうぎ。花入れ:竹花入れ 「五月晴」太玄和尚棚:なし水指:嘉祥釜蓋置:竹 久田宗匠花押釜:福禄寿釜(こうもり・桃・鹿)風炉:鉄道安風炉釜敷:織部炭斗:南紀檜籠香合:檜材 松茶入:備前 陶古茶器:楓蒔絵糸目中棗 即中斎好 仕覆:江戸和久田金襴茶杓:堀之内宗匠「新緑」茶碗:鷹ヶ峰窯(寿山窯)黒茶碗「音羽」 織部(古いため作者等不明) 清閑窯 杜若主菓子:虎屋製 三日間のみの製造。明治以来の貴重なお菓子「更衣」干菓子:高知播磨屋橋「花かんざし」 蕎麦ぼうろ菓子器:ヤンポ(ベトナム漆器)干菓子器:松 独楽キモノ・他:ごめんなさい。 体調不良のため、この日は洋服でお稽古でした。真夏はあっさりとした柄付けが好まれます。すっきりと着物美人。
2006年05月30日
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知り合いから頂いた朝顔の種。ゴールデンウィーク明けに蒔く予定でしたが、雨続きのため、タイミングを逸して今に至ります。四月に蒔いたハーブも、お日様の光が足りなく芽が出てからあまり育っていません…。このまま梅雨になってしまうのでしょうか?天気予報がいつもより気になるこの頃です。【棗】扇面蒔絵大棗お目出度い席などに。お買得品●風炉 薄茶運び点前(その五)水指の蓋を右手でとり、右手の下を左手に持ちかえ、水平にして右手でつまみを持ち、水差の蓋をしめる。客から拝見の挨拶があれば、これを受け、柄杓を右手でとり、左膝上左手で節の少し下あたりを持ち、合を落として建水にかける。蓋置を右手でとり、横から左手で持ち直して柄杓の柄の下に置く。左手で茶碗をとり、右手に持ちかえて、建水の前に仮置きする。右手で茶器をとり、左手にのせ、斜め客付へ回る。膝前に茶器を置き、左膝頭でふくさをさばき、茶器の甲をふく。ふくさを握り込んで蓋をとり、中をあらためて、膝前に置く。茶器の口をふき、ふくさを蓋の右へ置いて、蓋をする。茶器を向こうへ二度に回して正面を客付に向けて定位置(茶碗を出す位置と同じ)へ出す。ふくさを右横からとり、左手の上で打ち返して三角の端を持ち、向こうへ折って左手で帯に付ける。居前へ戻り、右手で茶杓をとり、あお向けて節の下あたりを左手で持ち、客付へ回り、右手で切り止め近くを持ち、茶杓を横にし、右手を節の下あたりに持ちかえて、茶器の右へ並べて出す。(茶器、茶杓は畳の端からおよそ等間隔に置く)居前へ戻って、柄杓の節のあたりを左手で持ち、切り止めに右手をかけ、柄杓を構えるようにしながら左手を節の上にすべらせ、横にして右手を節の上に移す。左手で蓋置をとって右手に持たせ、建水を持ってさがる。建水を持ってさがる時、右足から引いて、勝手付に回ってさがる。次に出て居前に座り、右手で茶碗をとって左手にのせ、右手を添え、持ってさがる。最後に水指前に座り、両手で水指を持ってさがり、いったん茶道口をしめる。客が拝見を終え、茶器、茶杓が返った頃を見計らって、席中へ出、両器の前に座り、正客のお尋ねに答える。挨拶がすんだら茶杓を右手でとって、左手に節の下あたりを持たせ、右手で茶器を持ってさがる。茶器と茶杓は、持つ手の肘が水平になるよう持つ。茶道口で茶器、茶杓をそれぞれ右手で膝前に置き、一礼して襖を閉める。美しい着物掲載帯締めやすそうな手織の帯です。美しい着物夏号に載っています明日は茶道のお稽古ですので、次回その様子をお知らせいたします。
2006年05月27日
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東京の空模様は、ゴロゴロ…また雨です。気候不順のため、体調にみなさまご注意ください。雨は気も滅入ります。お気に入りの雨グッズを揃えておくとイヤな気分も軽減。着物に蛇の目傘なんていかがですか?少し恥ずかしいわ…という方には、下の傘などおすすめです。純和風16本骨 晴雨兼用傘【日傘】(臼茶)おしゃれと評判、十六本骨傘。着物に合います。●風炉 薄茶運び点前(その四)茶碗を前に置いておしまいの挨拶をする。右手で柄杓を上からとり、手もとで横に引いて持ち直し、水指の水を一杓汲み、茶碗に水をあける。茶碗に水をあけ、柄杓は釜に返す。茶筅を右手でとり、茶碗に入れると同時に左手を茶碗に添え、すぐ茶筅を振り、茶筅すすぎをする。茶筅の穂先を二度繰り返して調べ、三度目に茶筅を回したら、さらさらと数度振って茶筅を抜き、元の位置へ戻す。茶碗を右手でとり、左手に持ちかえて、水を建水にあける。茶碗を持ったまま茶巾をとり、横にして茶碗に入れる。茶碗を右手に持ちかえて膝前に置き、茶筅を茶碗に入れる。女子は左手で建水を最初に運び出した位置に下げ、ふくさをとってさばく。茶杓をふき、茶杓を茶碗にふせて置く。ふくさについたお茶を建水の上で軽く二度ほど払い、ふくさをつける。茶碗を右手で少し左へ寄せ、茶器を茶碗の右横へ寄せて居前の正面へ置き合わせる。これを中じまいといい、広間の風炉薄茶運び点前で行う。始めに茶碗と茶器を運んだときと異なる置き合わせで、飾り付けに変化を与えている。柄杓を上からとって水を汲むように持ち直し、釜に二杓、水をさす。水の量は一杓八分目。柄の露の落ちきるのを待って、柄杓を左手に構え、釜の蓋をしめる。蓋は、釜の口の左向こう側を少しきる。右手で柄杓の柄の下のほうを持ち、左手が節の上にすすみ、柄も横にして右手も少しすすみ、柄杓を蓋置に引く。水指の蓋を右手でとり、右手の下を左手に持ちかえ、水平にして右手でつまみを持ち、水差の蓋をしめる。千總謹製 海島綿 絽長襦袢 【0523レディース5】単衣から盛夏まで。ご家庭で洗える海島綿 絽長襦袢。手放せない夏の必需品。風炉 薄茶運び点前(その五)両器の拝見 に続きます。
2006年05月24日
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両国に、相撲ファンの友人の以前からのお誘いで、夫婦揃って観戦に行きました。前日まだ微熱があったのでどうかな…と身体と相談しながら。幕内からにしましたが、行ってみてとても楽しかったです。白鵬と雅山の優勝争いに拍車がかかって熱戦でした。枡席は座布団なので、キモノを着ていきました。草履は、脱ぎ履きが頻繁なときに、スマートで便利です。着物は若草色の手鞠の小紋に、白地の塩瀬の帯。半襟は、季節のあやめの手描きのもの。帰りは7人で近くの元大関「霧島」の経営するちゃんこ屋さんで鍋をつつき、ひと息。両国でちゃんこ鍋といえばこのお店東京両国・巴潟の「九代目のちゃんこ鍋」セット霧島も顔を出してくださいました。体調のこともあり、早めに引き上げましたが、相撲気分満喫の一日でした。明日の千秋楽は見逃せません♪外人向ゆかたYUKATA・独印/F1079外国の方のプレゼントにも喜ばれそうです。また、次回風炉の点前に続きます。
2006年05月20日
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体調を崩し、点前の途中のままご無沙汰して申し訳ありませんでした。母の日には、なんと実家の母に看病に来てもらい、心配をかけてしまいました。自分たちが健康に気を付けることも親孝行なのだなと、痛感しました。お茶とお花のお稽古もお休みしてしまいました。楽しみにしてくださった方、ごめんなさい。ずいぶん回復しましたので、次回またご報告いたしますね。【抹茶茶わん】乾山 鵜飼絵平茶碗これからの季節にぴったり。涼を呼ぶ鵜飼いのお茶碗です。●風炉 薄茶運び点前(その三)右手で水指の蓋のつまみを取り、手もとで親指を上にして左手に持ち、蓋を縦にして右手で左手の上の部分を持ち、水指の左横へ蓋の正面のところが畳につくように立てかける。(三手)てのひらを上に向け、人差し指と中指の間で、柄杓の先を持ち上げるようにして柄を持ち、湯を一杓くむ。茶碗に湯を適当な量を入れ、残った湯は釜へ返す。湯の分量は、およそ三口半くらいで飲める程度だが、その量は客の好みにもよる。お茶の量、湯の温度による考慮も必要。柄杓の合を上向けて釜にかけ、置き柄杓で置く。茶筅を取り、左手を茶碗に添えて、お茶を点てる。茶筅はゆるやかに、手首だけでなく腕全体を動かすように点てる。点てたら、茶筅を元へ戻し、右手で茶碗をとり、左手であしらい、左手を茶碗の右少し手前に持ちかえ、膝の右横あたりに仮置きする。斜め客付に膝を回し、茶碗をとって左手にのせ、茶碗を二度回して向こうむきにし、正面を客のほうに向けて右手で出す。体は居前に戻る。正客から「頂きます」の挨拶を受けて一礼。建水の後ろのふくさを左手でとり、扱って帯に付ける。茶碗が戻ったら客付へ膝を回し、右手で茶碗をとり、左手にのせて茶碗の真横に持ち直し、膝前に置く。居前に戻り、茶碗をとって左手にのせ、持ち直して膝前に置く。柄杓を湯を汲むようにして持ち一杓汲む。このときは合に半分ほど。茶碗に湯をあけきって柄杓を釜の口にかけ、切り柄杓で置く。茶碗を前と同様にすすぎ、湯を建水に捨てる。このあと、客から「おしまいください」の声がかかるまで、茶巾で茶碗をふき、続けてお茶を点てる。茶碗の湯を建水に捨てたとき、客から「おしまいください」の挨拶があったら、茶碗を手にしたまま一応これを受け、時には湯などすすめ、茶碗を前に置いておしまいの挨拶をする。お洒落な夏のきもの ◆長板本染◆絹紅梅着尺上級者の本格派浴衣。半襟と足袋で、少し改まった印象に。風炉 薄茶運び点前(その四)に続きます。
2006年05月18日
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爽やかな季節とは名ばかり。今年はシトシトした日が続きます。ですが、こんな時は植木の植え替えに向いているようです。椿たちの花芽もぐんぐん伸びてきています。鉢は、小さすぎてもいけない、大きすぎてもいけない。窮屈そうになった鉢たちを少し大きめの鉢に移します。新しい土に根を張ってまた来年も、きれいな花で楽しませてくれますよう…宗朋作 風炉用柄杓炉用と風炉では柄杓も違います。●風炉 薄茶運び点前(その二)女子はふくさを一つ開いて右手に持ち替え左膝頭に置く。右手で柄杓を取り、左手に持って構える。右手でふくさを取り、蓋のつまみを持って蓋を手前に引くようにして露を切り、蓋置の上に置く。女子はふくさを建水の後ろに置く。右手で茶巾を取り、釜の蓋の上、つまみの手前にのせる。柄杓の柄の下の方を右手で持ち、左手を節の上に移しながら柄を横にして、右手を持ち直し、湯を一杓くみ茶碗に入れる。柄杓は上向けて、合を蓋の口の向こう側にかけ、切り柄杓で置く。右手で茶筅を取り、茶碗のやや右寄りから入れて手前の方へ回すようにして、更にこれを逆に回して茶碗右横に置く。ここで左手を添え、以下、常のように茶筅とうじをして、茶筅を茶器の右横へ戻す。右手で茶碗を取り、左手をあしらって、湯を時計の針と逆回りにゆっくりと二、三度回し、茶碗をゆすぎ、温かみを持たせるようにして左手で茶碗の湯を建水へ捨てる。茶碗を左手に持ったまま、茶巾をとり、茶碗をふき、茶巾を底に入れて膝前に置く。茶巾は釜の蓋のつまみの手前に縦に置く。右手で茶杓をとり、右膝上あたりで持たせて、左手で茶器をとり、茶杓を右手に握り込んで茶器の蓋をとり、茶碗の右横に置く。(棗の場合。雪吹等は茶碗と膝の間)茶器を茶碗の左横に持っていき、茶杓を持ち直してお茶を扱う。お茶は、山の向こう側から一杓ほどたっぷりすくって入れ、後、客の好みに応じて半分ほど見計らって入れる。順次山を削って手前に及ぶ。茶器はすぐ手もとに引き、茶碗の中のお茶を軽くさばく。茶杓を茶碗の縁で軽く二度打ってお茶を払い、茶器の蓋をしめる。茶杓を持った右手を膝に戻し、茶器を水指の前、元の位置へ戻す。茶杓も茶器の上に戻す。右手で水指の蓋のつまみを取り、手もとで親指を上にして左手に持ち、蓋を縦にして右手で左手の上の部分を持ち、水指の左横へ蓋の正面のところが畳につくように立てかける。(三手) 【老舗問屋特選別誂え品】 創作逸品紗あわせ訪問着 ドロンワーク 「垣に蔦葉」短い期間のみ着用可能、素敵な紗あわせ。風炉 薄茶運び点前(その三)に続きます。
2006年05月11日
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緑は日毎に濃さを増しているようですが、まだ少し肌寒い日もあります。ご無沙汰いたしておりました。皆さま、連休は楽しくお過ごしでしたか?五月から茶道では、火をお客様から遠ざけた風炉になります。まず基本に立ち返り、運び点前について詳しく復習したいと思います。【菊地政光 風炉釜】本焼釜鶴首釜 総霰地紋●風炉 薄茶運び点前(その一)水指を膝前に置いて襖を開け、一礼。水指を両手で持ち、左足より部屋に入る。点前畳で少し右へ寄り、風炉の右真横へ置き、水屋に戻る。右手に茶器、左手に茶碗を持ち、水指の前に置き合わせる。茶杓のかい先が風炉の敷板の前端の線にかからない程度に置く。建水を左手に持って出て、襖を閉め、点前畳中央に進んですわり、膝頭から少し下がった勝手付に置く。女子は左手で柄杓を少し上げ、右手で蓋置を取り出し、柄杓を建水に戻し、蓋置を左手に受けて右手で持ち直し、風炉の敷板の左点前定所に置く。左手で柄杓の節の少し下あたりを持ち、左膝上で右手を添えて、左手を節の上に進めながら、柄を横にして右手で上から持ち直し蓋置に引く。柄の切り止め(下先)が膝の中心に向かうように引く。一礼(客も総礼)して、居ずまいを直す。(衣服の乱れを直し、点前の座、居前にきっちりすわり直す)左手で建水を膝頭の線あたりまで進める。右手で茶碗をとり、左手であしらって、茶碗の右真横を持ち、膝前向こう寄りに置く。右手で茶器をとり、茶碗と膝との間に置く。右手を膝に置いたまま、左手でふくさを取り、ふくさをさばいてたたむ。茶器を拭き、水指の左前に置く。ふくさをさばいて(女子はちり打ちなし)たたみ直し、茶杓をふいて茶器の上にのせる。このとき、ふくさを持った左手は膝の上に戻っている。左手はそのままにして、右手で茶筅をとり、茶器の横へ置き合わせ、茶碗を膝前中央に寄せる。女子はふくさを一つ開いて右手に持ち替え左膝頭に置く。京都西陣織まいづる紗袋帯【あじさい】初夏だけに締められる、贅沢な紗の帯です。風炉 薄茶運び点前(その二)に続きます。
2006年05月09日
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爽やかな五月の風が、鯉のぼりを泳がせます。鯉の数が最近めっきり減ったような気もします。兜派が増えていらっしゃるのでしょうか。皆さま、ゴールデンウィークをいかがお過ごしですか?ご旅行等に行かれなかった方、『松風』も一緒です。観たいと思ったテレビ番組をご紹介いたします。お家でゆっくりお楽しみくださいませ。「新日曜美術館」を作ってきたスタッフが実際に使える「美術の鑑賞マニュアル」を目指して挑んでいる新しい美術番組です。○美の壺ナビゲーター: 谷 啓 NHK教育 毎週金曜 午後10時00分~10時25分BShi 毎週月曜 午後7時30分~7時55分BShi 毎週水曜 午前11時30分~11時55分(再)BS2 毎週火曜 午前2時30分~2時55分(再)総合 毎週土曜 午前5時15分~5時40分(再)~これからの放送予定~File.5 良寛の書 5/5File.6 魯山人の器 5/12File.7 瓦屋根 5/19File.8 李朝家具 5/26※特別番組やスポーツ番組などで、放送変更、休止することがあります。※録画などの際には、テレビ欄などでご確認くださいませ。【北大路魯山人】 織部 紅葉文台付皿File.6 の魯山人の豪快なお皿です。料理を盛ると映えそう…とても贅沢ですが。次回は、風炉のお点前です。
2006年05月01日
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時鳥(ほととぎす)一声が聞かれるころ。風薫る五月初旬、炉を風炉に改め、心を新たにお稽古に励みます。茶人の正月といわれる開炉と同様、茶人にとって気分一新を期す時。切られていた炉の畳(欠き畳)の上に敷くと、一畳分だけ色が違います。~炉のあとは、一畳青しほととぎす~ 如心斎お客さまから火を遠ざけ、暑さに向かって、徐々にお釜などは小ぶりに。逆に涼を感じる水指は大きくなってゆきます。初風炉の茶事なども開かれます。改まった気分でのぞみたいものです。炉の時期さまざまな種類で楽しませてくれた椿も、しばらくお休み。純白のつぼみと緑の葉が清々しい大山蓮華を古銅など格の高い花器に生けると良く映り、この季節にぴったりです。菖蒲杜若や牡丹、他たくさんの瑞々しい草物たちもこれから咲き乱れ、目を楽しませてくれます。大山レンゲ綾絹の純白の花びらに、咲けば真っ赤な花芯。茶席では蕾が良く使われます。夏の着物は素材がいろいろ。見ていて楽しいものです。五月までは、袷ですが、六月と九月には、単衣のきもの。(気候により多少前後します)帯は単衣か絽、雰囲気が合えば袷の薄手な印象のものでも。絽と紗、紗と紗を合わせた「紗合わせ」と呼ばれるものがあります。柄が透けたり、木目のようなモアレが、涼しげです。無双仕立てになっています。爽やかさを心掛けます。紗合わせ訪問着2 次回は、初心に戻り薄茶の点前をおさらいしたいと思います。
2006年04月27日
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青楓が目に爽やかな日、雨も何とか持ちました。台天目と茶通箱の相伝茶事が、お教室の広間で催されました。二組に分かれて、先生のお濃茶をいただきます。お懐石も、先生や料理の得意な方に教わりみなさんで手作りしました。茶懐石料理の老舗・柿傳さんにアドバイスして頂いた献立を書き記しておきます。●献立飯:米 グリンピース汁:蕗 西京味噌 和辛子向付:鯛の昆布締め 防風 穂紫蘇煮物碗:海老のしんじょう 椎茸 ホウレン草の茎 木の芽 炊き合わせ:竹の子 鯛の子 よもぎ麩 木の芽たっぷり和え物:人参 さやえんどう キクラゲ 蒟蒻 豆腐(白和え)湯とう:炒り米香の物:たくあん 水菜 子大根甘鯛(ぐじ)の桜道明寺 春の錦あんかけ 主菓子:虎屋製 黄色いきんとんに、赤い花が四つ、真中には小さな丸い羊羹。 何とも可愛らしい風情 銘は「春時計」菓子器:ヤンポ(ベトナム漆器)キモノ:今回相伝の茶事ということで社中全員色無地にしました。 一越ちりめんに鮮やかな空色へ引きで染めてもらった紋付きに、黒地の袋帯。茶の湯実践講座辻留 茶懐石 炉編道具組はお会記を頂く予定ですので…しばらくお待ちくださいませ。今回で炉は終了。次回は初風炉となります。もう、そんな季節です。また予習しますね。
2006年04月24日
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春嵐の中、川瀬敏郎お花の教室新期がこの日よりスタートいたしました。目指す花が素晴らしすぎ、それゆえ厳しいためか…毎年何人もの方がやめていかれます。始めから鍛えモードで、とばしていきます。花材もとても難しいものでした。○裏白○黒花あけび○花水木○熊谷草(鉢)○黒百合○姫踊子草別 ○原種木瓜 ○山ツツジ ○二輪草家から ○白花オダマキ ○二輪草 ○山吹 ○名残の椿(紺侘助・玉之浦)○黒ロウバイ ○都忘れ(紫)キッチンでつくるお祝いの茶席菓子コレクションの、さりげなさの中に存在感のある須恵器をお借りして熊谷草の葉と二輪草やオダマキで春の可愛らしい花を表現しようとしましたが、なかなか上手くいきません。時間をかけるなと怒られ、葉をやめ白花オダマキと都忘れに変更。アケビのツルを使って何とか完成。掛け花は、焼き締めの細長のものに、躍動感のある通草のツル、黒ロウバイを少しと可憐な二輪草を根締めに入れました。先生の高い美意識にぴしゃり。「花としては出来ているが、きっちり止まりすぎていて、魅力を感じない。身体が入っていっていない…自分の手の内のような花はもう卒業。次の段階に上っていかなくてはならない」そして須恵器に、異形ともとれる熊谷草を大胆に入れられました。あるいは、私の生けていたあどけない小さなオダマキと通草を、奈良時代や平安時代、又はペルシャの美術館クラスの恐いような花器に生けます。着物でもそうだと思いますが、上級者の着こなしは決してセオリー通りではありません。意外性の中にはっとする美があることがあります。様々なことを熟知していなければ出来ない高等テクニックです。「自分の縦糸を忘れず。オンリーワンを目指さなくては本当の場には生けられない」『本当の場』とは…茶道の世界で言ったら、利休の待庵だったりするのでしょうか。身震いのする思いです。これから数年このクラスに新規の生徒さんはお取りにならないそうです。高価なコレクションを毎回お貸しいただき、育てようとなさってくださる先生には感謝のしようがありません。ついて行こうと努力するのが精一杯で、なかなかお答えできない事が歯がゆいのですが。『日本の自然美 日本の山野草(ビデオ)』四月二十三日 日曜日には、茶道教室でお免状の稽古茶事が催されます。明日土曜日には、お懐石を作るので、その様子もご報告いたしますね。
2006年04月21日
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江東区白河に、知り合いが習っている踊りの会を観に行きました。吉村流といえば、女優?ピーターの亡きお父上が確か人間国宝だったとか。畳半畳分でひとりで踊る地唄舞は初めて拝見しました。帰りに、その会場のある深川江戸資料館に寄りました。下町情緒を感じさせる隅田川辺りの、江戸の様子が再現されています。ひしめきあった長屋では、今では考えられない密なご近所付き合いがあったと想像できます。瓦屋根に猫がいたりと、ほっとする空間でした。機会がございましたら、ぜひ。上方舞(特)つややかな上方舞のお人形ですこの日のキモノ:藤とツツジの花を染めてある、時期の合った小紋を着ていきました。華やかな踊りの「藤娘」をイメージして。上方舞は粋でシックな印象でした。 手加工十日町友禅 【島善】 訪問着 岩田一斗 藤あでやかな藤の花の友禅訪問着。立ち姿が引き立ちそうです。パーティーなどに。
2006年04月18日
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雨上がり…マイナスイオンが心地良くて、思わず目を瞑って深呼吸してしまいます。葉をつやつやさせて緑たちが喜んでいるのが良く分かります。前回のお稽古でのお花を、先生から帰りに頂いていました。湿度の高い天気が続きそうなので、これはチャンス!そぉっと卜半と紅柏を挿し木してみました。土は赤玉です。確率は60%くらいでしょうか。我が家の卜半に比べて、赤がはっきりしている先生のお宅の素敵な卜半椿、ぜひとも着いてくれますよう…毎年の悩みの種です。母が心から喜んでくれるものって何かしら…?●お七事について七事とは「花月」「且座(さざ)」「茶カブキ」「廻り炭」「廻り花」「一二三」「数茶」の七式があります。「廻り花」は炉の季節のみになりますので、その代わりに「花寄せ」があります。最も古いのは「茶カブキ」で、茶道が「道」としてまだ成立していない以前、「闘茶」または「百服茶」「八十服茶」などと呼ばれ、多くのお茶を飲み分けて、そのお茶を当てる遊びが室町時代に流行しました。これを整理し、茶道の精神を吹き込んだ物が「茶カブキ」です。この他にも「廻り炭」「廻り花」は利休時代よりすでにあったと伝えられています。これらのものに香道その他新しく示唆等を受けて表千家七代 如心斎(じょしんさい )が、養子に行った弟、裏千家八代一燈宗室と相談して、七事を制定しました。「稽古のときのこころもちは、千畳敷に金張り付の襖の座敷でお茶をたてるつもりで習うがいい。すれば修練を重ねるうちに、自然に自分で会得するところがあって、ついに茶道の極意を得ることができる」と常々語られていたそうです。同じような稽古に終始していると稽古の気分が沈滞します。いつもの所作を少し変えることにより、より強く通常の点前を意識します。七事のやり方ばかり気を取られるとただの遊びに終わってしまう。茶道の意あるところを心に悟るため。本意を忘れてはいけないとのことです。高級◆藤娘きぬたや◆特選絞り浴衣【お仕立付】“藍地に白の花” 雨などで少し肌寒さを感じる日には、絞りの浴衣がいいと良く聞きます。幅広い年代の方に。カラフルなユカタとはひと味違う、飽きの来ない素敵な藍の浴衣。
2006年04月12日
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久しぶりに、花月をいたしました。花月は、千家七事式のひとつです。「花月百編 おぼろ月」百回お稽古して、ようやくおぼろに分かるという意味です。呑気に考えていたら、他の方たちは何だか分かっているご様子。不勉強を反省しました。【茶道具】 花月札 松の字(表千家用)このお札を折り据えに入れて使います。平成十八年 四月九日 抱清棚 釣釜 花月 染井吉野も見納め。玄関掛物:山下恵光宗匠 一日清閑一日福床:柳緑 花紅 即中斎宗匠花:椿 卜半椿(紅)と白侘助、紅柏 花入れ:丹山花文 置き 丸香台が春らしい。棚:抱清棚桐生地水指:志野焼 嘉祥窯蓋置:竹釜:釣釜炭斗:南紀檜籠香合:「都鳥」白井半七 トルコ土産茶入:赤絵肩付 手塚祥堂(手塚充のお父様)茶器:夜桜大棗 辻石斎 久田宗匠花押 仕覆:鳥出屋風通茶杓:堀内宗完宗匠「新緑」 濃い竹の色が清々しい茶碗:川瀬満之作 青磁 輪花紋 万古 芳丘作 雲錦 春清 流水に桜 栄之助 桜 京焼(利休没後三百五十年記念に三十五個制作されたもの)天目台:黒の塗り主菓子:虎屋製 中国の故事、胡蝶の夢から因んだ「春の夢」蝶を象った薯蕷饅頭 白小倉餡入 干菓子:「元」「栗甘なっとう」 長野「みすず飴」菓子器:ヤンポ(ベトナム漆器)干菓子器:塗り丸盆 黒ポイント:抱清棚・羽香の場合準備、釘に羽を引っ掛け、香合をその下に置き合わせる。 抱清棚、釘に柄杓、下に蓋置を飾る、湯返しなし。キモノ・他:着物は、誉められたことに気をよくし、また桜色暈かしの紅花紬。 紬地に辻が花染めの帯締めて。織匠十一代目 篠屋宗兵衛謹製 至宝錦 鎧縅文五月人形の季節を先駆けて、鎧を意匠化した帯。キモノ上級者の帯合わせです。
2006年04月10日
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今日は花冷えですが、昨日は雲ひとつない晴天でした。小学一年生の入学式でしょうか。ご両親が付き添っていらっしゃる微笑ましい姿を、何組かお見かけしました。桜は葉が出てきてしまっていますが、心は満開♪これから楽しく充実した学校生活がおくれる事を願います。●棚物の扱い 抱清棚桐生地抱清棚 吸江斎好み杉生地抱清棚 碌々斎(ろくろくさい)好み松の木摺漆抱清棚 惺斎(せいさい)好み左右にえぐった足と香狭間(こうはざま)という透かし彫りが特徴の棚で、棚板は取り外しができ、旅箪笥のように芝点の点前をすることも出来る。芝点とは、蓋置に柄杓を引いて一礼した後、中の棚板を右手で取り出して畳の上に置き、この板の上に茶器、茶筅を置き合わせる方法。おしまいは水指の蓋をしめてすぐに板を元へ戻す。もともとは旅箪笥の特殊な点前だった。初飾り 中の棚板に茶器。地板がないので水指は点前の始めに運び出す。(点前の最後に必ず水屋に下げる)二飾り 中の棚板に茶器を飾り、左内側の柄杓釘に柄杓。その下に蓋置を置く。竹釘に柄杓をかけるときは湯返しなし。総飾り 柄杓・蓋置は二飾りと同様で中棚に茶器と茶碗を揃えて飾る。先日、鯉のぼりを早々と発見しました。もうそんな季節なんですね。
2006年04月06日
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東京では、気温が二十度のぽかぽか陽気です。蒔く時期が早すぎて、心配だったバジルの種。朝、芽がひょっこり顔を出しているのを発見しました♪春風に誘われて、何だかごきげんお出掛け気分。知らない街の美術館なんていいですね。時間が許せば、ゆっくり旅行がてら…。特にお茶関連を選んでいます。○野村美術館「春期特別展 館蔵 茶碗名品展」○北村美術館「青嵐」○藤田美術館「香合と茶道具」○大西清右衛門美術館「吉祥の道具ー茶の湯釜の意匠ー」○樂美術館「樂歴代の名品」○出光美術館 門司「古唐津百選」お花がいっぱいのお家って幸せそうですね。次回、抱清棚についてです。
2006年04月04日
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靖国神社、千鳥ヶ淵の桜は見事です。付近の道路は花見客で渋滞気味。観光バスまで来ているのには驚きました。私も大好きですが、日本人は本当に桜が好きですね。【菊地政光 透木釜】老松地紋張り出した部分を桐の小片で支えます。形が面白いです。●炉 透木釜の扱い 炭点前透木は、もともと風炉の透木釜からきたものと考えられる。五徳を用いずに風炉、または炉壇に「透木」という桐生地の小片をはさんで釜をかけるものである。今日では透木の釜は炉の場合、炉の終わる四月頃から使う。風炉の透木釜には季節はなし。炭点前の場合。鐶をとって釜付にかけ、釜敷を出して釜を上げる。右手で右の透木をとり、左手に持たせ、次に左の透木をとる。左手の透木の上に重ねて持ち、体は釜のあるほうへ斜めに向き、右手を使って左手に持ち直す。左手で、釜の鐶の左横へ並べて置く。釜をかけるときは、まず体を釜のある左のほうへ斜めに向け、左手で透木をとり、右手で左手にうけて持たせ、炉正面に向かう。まず、右手で左の透木を、次に右手で右の透木を入れる。次に常のとおりに釜をかける。すぐに着られる紬きもの今の季節にぴったりな紅花紬。まだ間に合います。次回、お茶道具などの美術館紹介をしたいと思います。陽気も良いので、ぜひお出掛けくださいませ。
2006年04月03日
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久々に会う友人たちでお花見に。善福川のほとりでおしゃべりにも花が咲きます。友人のひとりは妊娠中。さくらの花は、胎教にも良かったでしょう。花のように、やさしい子に育ちますように。【菊地政光 釣釜(風炉兼用)】尾上釜釣釜用・弦・大鐶・鎖セット忠三郎作暖かくなる炉の終わり、釜も小さく軽やかになっていきます。●炉 釣釜の扱い 炭点前釣釜は今日では透木同様、炉の時期の終わりころ、すなわち四月から五月にかけて用いられる。釜の蓋をしめ、釜敷を出して、左手で左膝脇に置く。左手で鎖の鉤(かぎ)の下からつると共に持つ。右手で鎖についたつるを一つとんで上まで上げ、右手をつるのところまで下ろし、左手で左の鐶とつるを持ち、右手でつるを上から持って釜を釜敷の上に上げる。両手はつると鐶を持ったまま、体は釜のほうに向かい、釜のすわりを見て直す。釜を常の位置に引き、左のつるを鐶から外し、鐶を釜にあずけ、左手でつるを持ち、右の鐶をつるから外して釜にあずける。両手でつるを持って釜の左に並べて置き、鐶を外して重ねて、左手でつるの中へ置く。炉正面に戻り、左手を鎖の下の鉤をうけるように持ち、右手で鎖をさらに二つ目(一つおいて上)に上げる。好評に付き再入荷!会津もめん着物もんぺ雪でも雨でも着物の汚れを気にせず、動けます!ベージ...個人的に最近気になるもんぺ。キモノでの作業などに便利そう。次回、透木釜の扱いを復習します。
2006年04月01日
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紅一点ならぬ黒一点だった三十代の男性が、お仕事の都合でお稽古をこの日で一時中断。とても残念です。爽やかな袴姿は、女の園にスパイスを与えてくださいました。男点前が拝見できて、勉強になりました。また復帰したいそうなので、その時を楽しみにしたいと思います。男着物 米沢紬和服姿の殿方、包容力がありそうで素敵。旦那さまにも着て頂きたいものです。平成十八年 三月二十六日 旅箪笥 裏甲釜 桜咲き始め。玄関掛物:久田宗匠 さわらびの草の戸たたく拳かな床:柳緑 花紅 即中斎宗匠花:椿 卜半椿(紅)と秋の山、貝母 草物の取り合わせで、いかにも春らしい趣。花入れ:備前 旅枕 陶峰棚:旅箪笥桐生地水指:徳泉 瓔珞文(ようらくもん) 前回不明でしたが、同じ物。蓋置:ぼんぼり釜:裏甲釜 透木炭斗:南紀檜籠香合:都鳥 白井半七 トルコ茶入:朝鮮 趙 誠主作 瓢茶器:網目桜 中棗 仕覆:有栖川裂(鳳凰)茶杓:太玄和尚「春風」茶碗:川瀬満之作 青磁 輪花文(形) 万古 芳丘作 雲錦 春清 流水に桜 栄之助 桜 京焼(利休没後三百五十年記念に三十五個制作されたもの)天目台:黒の塗り主菓子:笹屋製 黄味餡が牛皮から透ける。丸い形に、蕨の焼印が愛らしい「若草」干菓子:笹屋「桜」「蝶」 蕎麦ぼうろ菓子器:ヤンポ(ベトナム漆器)干菓子器:塗り丸盆 黒(鮮やかな干菓子が良く映りました)キモノ・他:着物は、仕立てたばかりの桜色暈かしの紅花紬。 志ま亀の白の琴柱塩瀬の帯締めて。 青磁輪花形茶碗にキモノの色が良く映え、 お茶が美味しく感じると誉められ嬉しかったです。 ≪高尾健三の美匠≫ 高尾工芸・最高級手挿し京友禅訪問着 「流水に牡丹、百合」立てば芍薬、座れば牡丹。歩く姿は百合の花…。美しい訪問着次回、釣り釜について復習したいと思います。
2006年03月31日
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桜は、もう満開。花びらがちらちら舞い始めています。花の盛りは短いもの。たっぷり見て心に留めておきたいです。宴会のムードも楽しいですが、しん…とした真夜中の桜を見ることが好きです。今夜辺り、行くつもりです。桃珊瑚15ミリ丸玉べっ甲の「簪(かんざし)」古典的な可愛いサンゴのかんざし。三月の誕生石。意外と知られていないですが、結婚35周年を珊瑚婚と呼ぶそうです。●炉 旅箪笥の薄茶点前(棚板を重ねる場合の点前)前回の芝点の時と同じく、戸を開けた後、水指を前に出さず、水指の前に茶器・茶碗を置き合わせる。建水を持ち出し、柄杓を蓋置に引き、一礼の後、下の棚板を親指を上に右手で取り出し、そのまま上の棚板に重ねて置く。この時、重ねた棚板は奥まで入れず、棚板の外枠いっぱいに揃うように重ねる。芝点の時と同じく、しまいにかかり、水指の蓋を閉めた後、重ねた棚板をもとの位置に戻す。しまいにかかり、水指の蓋を閉めればすぐに、後は常のとおり。 袋帯 加納幸謹製 特選正絹西陣袋帯 「松に藤花」早々と、美しい藤の帯です。特選あと一点限り。次回、先日のお稽古日記を記します。
2006年03月30日
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母から留守電が入っていて、不意に思い出しました。「母の日」は、どうしよう。実母も義母も誕生日が近いので一緒にしてもらっていますが、毎年悩んでしまいます。皆さまは、もうお決まりですか?高級草履バッグセット3母の日に贈ったら喜ばれそうです。●炉 旅箪笥の薄茶点前(芝点)同じように戸を開けた後、水指を前に出さず、水指の前に茶器・茶碗を置き合わせる。建水を持ち出し、柄杓を蓋置に引き、一礼の後、すぐ右手で下の棚板の右三分の一あたりを持ち、取り出す。左手で棚板の左横を持ち、右手も棚板の右横に持ち替え、両手で棚板を棚と炉縁との間に斜めに置く。居ずまいをただし、建水をすすめ、と点前を続ける。しまいにかかり、水指の蓋を閉めればすぐに、取り出した時と逆の手順で棚板を棚に戻す。よきものコート 縞たたみ春秋用の軽いコートです。プレゼントにも◎。次回、旅箪笥点前・棚板を重ねる場合の点前を復習します。
2006年03月29日
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あちらこちらでホワッとした桜色が目に付くようになり、心も浮き立ってきます。天気予報では、東京は春雷。夜桜に稲妻なんて絵になりそうですが、雨で花びらが落ちないか今から心配です。※送料無料※バリエーション豊かに楽しむ和装・着物縦暈しの縮緬小紋身丈4尺4寸5分(約169cm)032...●炉 旅箪笥の薄茶点前(下)茶筅でお茶を点てる。茶碗を膝横に仮置きし、客正面に向かい、茶碗を定所に出す。以下、常のごとくお茶を点ててゆく。しまいにかかり、茶筅すすぎの後、茶器・茶碗を水指の前に置き合わせ、釜に水を二杓入れ、湯返しをし、釜の蓋を閉める。続いて水指の蓋を閉め、右手で柄杓を取り、左手で柄杓の柄の節の少し上あたりを柄杓の裏のほうから持ち、そのまま左手で柄杓の合が棚のほうを向くよう向きを変え、上の棚板の切り込みのところへ掛ける。蓋置を右手で取って左手に持たせ、膝をくって棚正面に回り、右手で蓋置を柄杓の柄の手前に置く。茶碗を仮置きし、茶器を棚に戻し、建水・茶碗を水屋に下げ、水次薬缶(みずつぎやかん)を持ち出して棚前に座り水指を棚の前に出し、蓋を取り、水次薬缶で水指に水を入れる。水指の蓋を閉める。水指を棚の中、いちばん最初の位置に戻し、左手で棚横の戸を上から三分の一あたりを持って前に出し、右手で戸の上部、右から三分の一あたりを持ち両手で戸の下部を棚の溝に入れ、右手を掛け金に親指を上にして持ちかえ、左手をはなし、戸を閉め切る。最初に戸を開けた時と逆の手順で、掛け金を横に抜き、縦に入れてもとに戻す。水次薬缶を持って水屋に下げ、点前を終える。東レおしゃれ紗コート道行では重いけれど、帯付きも心もとない…。今の季節にぴったりな紗の塵よけコート。一枚あると重宝そう。春の陽差しに透けてきれいです。次回、旅箪笥点前のいろいろ。芝点と、棚板を重ねる場合の点前を復習します。
2006年03月28日
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花見より帰りて人に茶の湯せば…利休の句を新しくいたしました。季節と競い合うのは野暮なこと。ときには、飾りを排したお茶もあったかもしれません。残像を思い返しながら。野点篭セット桜花見編 (茶碗2個付)なんて可愛らしいお抹茶セット。●炉 旅箪笥の薄茶点前(中)水屋に下がり、仕組んだ建水を持ち出して座り男女それぞれの仕方で蓋置に柄杓を引き、一礼。建水をすすめ、左手で茶碗を取り、右手で膝前に置き、右手で茶器を取り、膝前、茶碗との間に置く。ふくさをさばいてたたみ、茶器を清め、棚と炉縁を結ぶ線上、左寄りに置く。続いてふくさで茶杓を清め、茶器の上に右手で置く。右手で茶筅を取り出して、茶器の右横に並べて置き、茶碗を少し手前に寄せ、ふくさを右膝横に置く。柄杓を左手に構え、右手でふくさを取って釜の蓋を取り、蓋置の上に置く。ふくさは建水の後ろに置く。茶巾を右手で取り出して、釜の蓋の上に置く。柄杓でお湯を汲んで茶碗に入れ、茶筅とおしをし、茶碗を回して温め、お湯を建水に捨て、茶碗を茶巾で拭く。茶杓・茶器を取って茶碗にお茶を入れ、茶器・茶杓をもとの位置に戻す。水指の蓋を右手で取り、左手で蓋の左上の部分を持ち、水指の左横にもたせかけて置く。柄杓を取ってお湯を適量茶碗に入れ、残ったお湯を釜に戻し茶筅でお茶を点てる。茶碗を仮置きし、客正面に向かい、茶碗を定所に出す。以下、常のごとくお茶を点ててゆく。お花見弁当 春の遊膳青空の満開桜の下で頂いたら、さぞかし美味しいことでしょう。次回、旅箪笥の薄茶点前(下)に続きます。
2006年03月24日
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サクラサク…靖国神社の桜が早々と咲き始めました。昨年の春はお堀のボートに乗って夜桜を見物。着物でお花見なんて素敵ですが、目立ちすぎるのも恥ずかしくて…いまだ未経験です。三段重 金市松(取り皿付)【送料無料】お重にみんなが好きなものを沢山詰めて、お花見へいかがですか?可愛い市松柄。二拾万円也●炉 旅箪笥の薄茶点前(上)<準備>旅箪笥を定所に置き、下に水指、水指の上に棚板に茶器を飾り、最初戸を閉めておく。<点前>茶道口に座り、茶碗を膝前に置いて、一礼。点前畳中央に進んで座り、左手で茶碗を仮置きする。右手で旅箪笥の戸の掛け金を、親指を下にして上下に持ち、上に抜く。そのまま親指を左にして掛け金を金具の輪に通す。右手で掛け金を、親指を上にして持ち直し、手前に引く。戸が開いたところで、戸の左側、上から三分の一あたりを左手で持つ。右手を掛け金からはなし、戸の上部の右から三分の一あたりに持ち替え、戸を外し、左手で棚の左横にもたせかける。戸は棚本体より少し前に出るように置く。水指を両手で少し前に出す。右手棚に飾ってある茶器を水指の前、右寄りに置き、仮置きの茶碗を左手で取り、右手であしらって、左手で茶器と置き合わす。水屋に下がり、仕組んだ建水を持ち出して座り男女それぞれの仕方で蓋置に柄杓を引き、一礼。値下げ!【お花見を満喫!】袋帯 加納幸謹製 特選西陣織 「小桜に菱雲」先日、先代の先生のご命日でしたので社中のみなさんで白い花束をお送りしました。もう十年目です。先生のお好きだった紅梅屋さんの「さまざま桜」を頂きました。次回、旅箪笥の薄茶点前を続きます。
2006年03月22日
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週末、陽差しの暖かさに誘われて熱海の先まで遠出したところ、お彼岸で帰省される方が多いためなのか、未曾有の大渋滞。到着してみると、一足早く咲く「川津桜」は、もう咲き乱れて。山や川のマイナスイオンをいっぱい吸い込んでリフレッシュできました。天然とれたての金目鯛のお刺身もプリップリで美味でした。【棚】桐旅箪笥 利休好写素朴で軽やかな雰囲気の旅箪笥は春らしさ満点です。○旅箪笥について ●桐木地旅箪笥 利休形●桐溜掻き合わせ塗旅箪笥 惺斎好み●一閑溜塗旅箪笥 碌々斎好み●杉木地小旅箪笥 碌々斎好み晩年の利休(天正十八年・1590)が、小田原陣中の秀吉に携えたと伝えられる棚で、名称のとおり携帯用に考えられたもの。正面のけんどん蓋をあけると二段の棚があり、棚板は取り外しができるようになっています。現在使っている中にある上下の棚板。当時は逆であったようです。覚々斎原叟が入れ替えて使うようになって以後、この形で使われるようになったということです。炉用。飾り付け●初飾り 地板に水指を置き、水指のすぐ上の棚に、茶器を飾ります。茶碗を持ち出して仮置きし、旅箪笥の蓋をあけ、水指を地板から三分の一ほど前へ出します。●二飾り柄杓を上の棚板の切り込みにかけ、その下に蓋置をおき、下の棚板に茶器を飾ります。●総飾り二飾りと同様で、下の茶器と茶碗をそろえて飾ります。このとき、茶器と茶碗を同時にとりあげ、まず茶器を右側に飾り、次に茶碗を右手に持ち替えて茶器の左側に置き合わせます。●割り飾り茶器を上の棚に、茶碗を下の棚に飾り、その他は二飾りと同様。●芝点下の棚板を取り外して畳の上に置き、茶器を茶筅を置いて点前をします。洛北の詩 袋帯お茶でも馴染みある太子間道の帯。オープニングセール開催中!次回、旅箪笥の薄茶点前についてです。
2006年03月20日
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春一番ならぬ春二番?が吹き荒れて。着物の裾も舞って困ってしまいます。着実に、一歩一歩「春」を実感して参ります。お稽古では、早々と旅箪笥が用意されていました。芝点で、気分は桜の樹下の野点です。気持ちも軽やかにお稽古出来ました。【送料無料!】本式野点傘 3.5尺 (赤)風流ですね~。平成十八年 三月十二日 旅箪笥 裏甲釜 強い南風。玄関掛物:佐藤春夫 おひなさま 水彩画(まだ仕舞うのは可哀相なので、引き続き)床:桃花千歳春 誡堂(前大徳寺和尚)花:椿紅白、いよ水木花入れ:備前 旅枕 陶峰棚:旅箪笥桐生地水指:申し訳ありません。失念。蓋置:五徳 ぼんぼり釜:裏甲釜 透木炭斗:南紀檜籠香合:都鳥 白井半七茶入:朝鮮 趙 誠主作 瓢茶器:網目桜 中棗 仕覆:有栖川裂茶杓:太玄和尚「春風」茶碗:玻玳盞(タイヒザン)天目 大室窯 信楽 万古 芳丘作 春野 栄之助 桜 京焼主菓子:虎屋 濃い紅色を薄色で挟んだ「初桜」干菓子:富山 「雷鳥の里」 「絹巻」 杏の砂糖漬菓子器:ヤンポ(ベトナム漆器)干菓子器:松のすりうるし 独楽キモノ・他:着物は、派手かなと思いつつ薄朱地の小紋に、クリーム色のちりめんの帯。 また、どちらも志ま亀さん。朱の被布襟の道行で。 もうすぐ着られなくなりそうなので、急いで着ております。魚津 誠 作 本加賀友禅 留袖【野点】野点という銘の華やか~なお留袖。春の結婚式に。次回、旅箪笥について復習したいと思います。
2006年03月13日
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今日は、虫も土からお顔を出す「啓蟄」の日。東京は、春一番が吹き荒れています。陽当たりが良いようにと置いていた椿(銘 玉之浦)の鉢。危ないかな…と思っていた矢先、見事墜落してしまいました。三分の一ほど枝が折れてしまい、ショックを受けています。挿し木してみようと、深水に付けているところです。暖かい陽気でうまく付いてくれれば、よいのですが。しょうざん特選創作生紬訪問着「春秋の花想い」紬の訪問着はキモノ通の証。ぜひとも欲しい春の一枚。○楽茶碗 利休の晩年、侘びの茶として茶道ができあがるとき、長次郎の楽焼の茶碗が現れました。黒楽茶碗は利休の茶の心の表出といえます。利休の茶の心を連綿と伝える千家の宗匠は、楽家の代々に長次郎を祖型とする楽茶碗を焼かせて今日に至っています。ときには家元自ら土をひねって、手造りの茶碗に茶の心を託すことも行われてきました。【抹茶茶わん】黒楽茶碗 長次郎「五月雨(さみだれ)」写抹茶の緑が黒の茶碗に、とても良く映え、頂いた後また楽しめます。次回、色絵の茶碗についてです。最近さぼり気味。無理ない程度にがんばります。
2006年03月06日
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今回は、気分を軽く雑器の篭や土器などに春風を感じさせる花をいけてみる。茶花を試みる人は、枝物一種に草物一種あれば、それに椿を添え、三寒四温の頃の気分を…。草物=小さな命を小ぶりな道具に生けるのも一手。訪問着【染の北川】特選傑作訪問着「マンサク」 早春を映したお見事なキモノ。○五部子○姫こぶし○雪柳○黒百合○貝母○都忘れ(草物三種は、水揚がりが悪いので葉を整えて新聞紙にきっちりと包み深水に養ってから用いる)家から○白木瓜格の軽めな花材でしたので最近取り組んでいる、「真の花」はお休み。黒褐色のひんやりした土間のような肌合いの花器に大らかな姫こぶしの枝と、根締めにつぼみがちな黒百合を入れました。取りあえず生けられ、先生からも「いいですよ」とのまずまずのお言葉を頂きました。最近バランスを取りすぎていて、フレッシュさに欠けています。例えば、男子が一抱えするような大きな土器を大地に見立てそこから芽生えてきたかのように小さく生ける。花器と花のバランスに変化を付けるだけでも見る人に、物語を感じさせることが出来ることを改めて教わりました。その他、小型の一重切り竹花入れに、小さく起こった風のイメージで雪柳と姫こぶしで生けました。下萌えとして、先生はそれに小さな蕾の貝母を足されました。特選 龍村美術織物謹製袋帯【南蛮遊船図】 あの龍村の帯がオンラインで!フリーページにて、先生のご紹介をさせていただきました。ご高覧ください。
2006年03月04日
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♪明かりを付けましょ。ぼんぼりに~今年も、先生のお雛様を拝見しました。ガラスケースに入ったコンパクトなおひな様ですが、とても味わいがあり、やさしいお顔をしています。昔のお雛様は、向かって右がお内裏様になっています。戦争に敗れ、アメリカ文化が日本に入ってくるまでは、位の高い男子の定位置は、太陽の昇る側となっていたようです。伝統を守る古都などでは、今も守っていらっしゃる場合もあるようです。今回のお道具は、重複している部分もあります。記します。今年の春、新作茶碗!さくらは日本の花!異国のお客様にも人気があります!(春にお勧め)善昇作...受験生にも、雪国の方にも、待ち遠しい。桜のお茶碗です。平成十八年 二月二十六日 桃の節句 台天目 春に近づく雨が降っておりました。玄関掛物:佐藤春夫 おひなさま 水彩画床:お多福 絹絵を表装したもの花:椿紅白(白鶴・太神楽)、土佐水木花入れ:楽入 信楽 ウズクマル 棚:溜塗り爪紅 小四方棚水指:真葛 赤絵蓋置:一閑人(井戸覗き)釜:与二郎政所釜 富貴長命 寒稚炭斗:南紀檜籠香合:久谷美陶 立ち雛茶入:朝鮮 趙 誠主作 文琳茶器:ミル貝の棗 輪島塗り 仕覆:野田金襴茶杓:堀内宗完「青柳」 替 台天目の稽古 真 惺斎好み茶碗:玻玳盞(タイヒザン)天目 丹山 おひなさま 万古 芳丘作 春野 京焼 お多福主菓子:笹屋 春色が可愛らしい蒸しカステラ「曙」干菓子:長野 開運道 長野「真味糖」 長野「あんず姫」 長野「そばの実」菓子器:ヤンポ(ベトナム漆器)干菓子器:松のすりうるし 独楽キモノ・他:干菓子は全て、先生が仕事で良く行かれるの長野のものでした。 着物は、先生に以前頂いた手鞠のひわ色の小紋に、鴇色の塩瀬の帯。 どちらも志ま亀さん。 菱餅と同じお色の組み合わせでした。美味しそう?【箱入●1本箱+1本箱+10個箱】桜まんじゅう5個+春だんご5個桜ようかん1本+栗ふわふわ1箱桜の下でお茶。美味しさもひとしおです。次回のお稽古は、その桜がテーマのお道具組だそうです。
2006年02月28日
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トリノオリンピックでは、女子フィギュアスケートに日本中の目が釘付けです。選手の素晴らしい演技をテレビの前で応援します。本日は、『松風』のお勧めテレビ番組 と称しまして二つの番組をご紹介いたしました。ぜひお楽しみくださいませ。また、間があいてしまいましたが、茶道のお稽古も記していきます。○知るを楽しむ・私のこだわり人物伝 白洲正子・目利きの肖像 [最終回] 出演: 細川護熙 他NHK教育 二月二十八日(火)午後10:25~午後10:50 ○趣味悠々茶の湯 表千家 茶をたしなむNHK教育二月六日(月)~ 四月三日(月)放 送 毎週月曜日 午後10時00分~10時25分再放送 翌週月曜日 午後0時30分~0時55分出演:久田 宗也 中村 昌生 麻生 圭子東京育ちの京町家暮らし出演者・麻生圭子さんの京都に魅せられた「むかし暮らし」の本です。第1回 茶へのいざない第2回 茶道具を知る第3回 名席・名品拝見第4回 茶席の彩り 菓子と菓子器 第5回 薄茶のけいこ その一第6回 薄茶のけいこ その二第7回 濃茶のけいこ その一 第8回 濃茶のけいこ その二●特別番組やスポーツ番組などで、放送変更、休止することがあります。●テキストと番組では、一部内容が異なることがあります。ご了承くださいませ。
2006年02月22日
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山をお持ちの他のクラスの方が、梅を切ってトラックいっぱいにお持ちくださったということで、(うらやましい限りです)お裾分け。今月も引き続き、「初春の花」を勉強しました。○白梅○紅梅○苔木○藪椿(ピンクがかっていたので、格が下がる)○寒杓薬○笹○松家から○白玉椿松竹梅がそろいました。紅梅と藪椿を高麗青磁の細口に生けて「梅に鶯」雅な宮中の春を感じさせる組み合わせをなさっている方が印象的でした。高麗青磁油壺 [古美術・高麗時代]手のひらサイズの可愛い形。とても雰囲気あります。白玉・松・白梅をまたもや、桔梗一文字の古銅に挑戦。緊張感がそんなにあるわけではないが、まとめられた花だと言われました。寸法的にも、花材の組み合わせも、バランスもそんなにおかしくはなかったと思います。内側から湧き起こってくる生命力。美を捕らえた絵画のように生けなくてはいけないと教えられました。先生のおっしゃる言葉は、いつも胸に響きます。
2006年02月20日
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日本橋高島屋で開催されている、東西名匠老舗の会。招待状をいただき、本日行って参りました。江戸好みの粋な「東京むらさき会」とはんなりした京好みの「京都くれない会」。老舗たちが、それぞれ華やかに軒を連ねています。会場では、表千家の水月会の先生がお茶席をご担当。先生の色無地着物姿は流石の貫禄です。伊と幸の色無地 天蚕入紋紬<牡丹唐草文様> 梔子秋の送料無料大SALE中永樂さんのお茶碗や、千総さん、志ま亀さんの着物など拝見して楽しい一日でした。キモノ:薄朱の花寄せ小紋に黒の塩瀬の帯。 朱色の被布襟の道行。明るく装いました。千總謹製 共八掛付小紋反【縞に草花文様】次回、花の稽古の様子を記します。
2006年02月19日
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桃太郎ならぬ渡辺綱の鬼退治の昔話は、ご存じですか?なんと、社中のある方がその渡辺綱の子孫らしいことが判明しました。代々、紫の頭巾を被った方が夢の中に出てくるのだそうです。渡辺綱とは、源頼光の四天王の一人。この日の花入れの銘が「鬼の腕」で、そんな話題になりました。当日のお道具組みを記します。大江山酒天童子源頼光の四天王などさまざまな伝承を交錯させて描く伝奇ロマン。必見?!監督:田中徳三 出演:長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎、本郷功次郎、山本富士子、中村玉緒、左幸子、中村雁治郎、他 大物揃いです♪平成十八年 二月十二日 如月 春のような前日から比べると、風の冷たい一日でした玄関掛物:西王母床:春風 弄新陽 大虚山恵光花:椿紅白・?梅花入れ:石田陶春「鬼の腕」棚:溜塗り爪紅 小四方棚水指:真葛 赤絵蓋置:一閑人(井戸覗き)釜:与二郎政所釜 富貴長命 寒稚炭斗:南紀檜籠香合:西村徳泉 蕗の薹茶入:朝鮮 趙 誠主作 文琳 唐物の稽古 瓶子蓋茶器:ミル貝の棗 輪島塗り 仕覆:野田金襴茶杓:堀内宗完「青柳」 替 唐物の稽古 真 惺斎好み茶碗:紫野窯 楽の印茶碗 真葛 くくり猿 立春大吉 春清 茅葺き屋根に梅 菓子:虎屋 椿の葉で挟んだ「椿餅」干菓子:京都 菊の形「小豆煎餅」 長野「小布施落雁」菓子器:ヤンポ(ベトナム漆器)干菓子器:杉のくりぬき 丸キモノ・他:蓋置 一閑人は、人物の顔の向いて居る方が正面。 使う時には、人物の頭を釜のある側に倒して用いる。 着物は、花の地紋が浮かび上がる華やかな桃色に、志ま亀さんの縮緬の帯。 道明さんのひな祭り色の帯締めをしめました。 春を呼ぶ気持ちを表したのコーディネートのつもりです。名古屋帯ロートン織八寸帯「花ろーとん・白桃 あ」またまたお買得を見つけてしまいました。こんな素敵な帯が、お小遣いで買えちゃうなんて…♪嬉しい限りです。
2006年02月15日
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銀座は、バレンタインデーのチョコレートを求める女性たちで賑わっておりました。チョコ選びも大切ですが、こんな可愛い帯姿でそっと渡したらどんな男性でも受け取らないはず、ありません。塩瀬染め九寸名古屋帯 -ほ-鳥の子色に桜と風車をあしらった染め帯。ラブリー♪お嬢さまから、若奥様に。○高麗茶碗 中国産の唐物茶碗に対して朝鮮の茶碗を高麗茶碗といいます。およそ10世紀から14世紀までが高麗王朝、15世紀から19世紀までが李朝です。高麗茶碗といってもほとんどは李朝になってからのものです。井戸・粉引・青磁・熊川(コモガイ)・斗々屋など。江戸初期には我が国からの注文も行われ、約600年間日本に渡りつづけてきました。完全な美をよりどころとする唐物茶碗。無心で自由、素朴さこそ、侘びの美意識にふさわしいとして村田珠光・武野紹鴎・千利休らに高麗茶碗はとりあげられました。 三島写茶碗 即全作高麗時代の早い時期に青磁象嵌が伝わりました。花の形が可愛い♪次回、楽茶碗についてです。
2006年02月11日
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茶道表千家お稽古松風ブログ(blog)によく遊びに来てくださる方からのコメントを受けまして、前回の天目茶碗について簡単ですが、追記いたします。総手刺繍半襟 「四季の吹き寄せ」han05お茶では半襟は基本的に白ですが、襟を替えるだけで着物の表情も変わりそうです♪ ○天目茶碗 追記鎌倉時代から室町時代にかけお茶を飲む習慣が広まりました。中国から輸入された「天目茶碗」とは、日本の呼び名で、中国浙江省(セッコウショウ)にある天目山の寺院で使われていた黒い釉薬のかかった茶碗を日本のお坊さんが持ち帰ったため、そう呼ばれるようになったと言われています。貴重な天目茶碗に憧れ、国内でも模して作られました。曜変天目と油滴天目など、国宝もあり優品が伝わっています。天目茶碗を載せる塗りの台を天目台といいます。神仏や貴人に献茶する時に使われます。「台天目」という奥伝の稽古で教えていただけます。●天目台 金縁唐草蒔絵上に天目茶碗を載せ、丁重にお出しいたします。次回、高麗茶碗についてです。
2006年02月10日
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秋篠宮妃、紀子様がご懐妊のお目出度いニュース。春からとても縁起の良い話題で嬉しい限りです。ご無事の出産を心よりお祈り申し上げます。河村つづれ正絹西陣特選手織袋帯「桧垣更紗文」(瑞金)通常価格 346,500円上品な一生物ものの帯が現品のみ、さらにびっくり値段♪あの天皇陛下即位の礼で皇后美智子様がお召しになった帯屋さんです。○天目茶碗茶の湯の歴史を辿ってみると、約八百年前の鎌倉時代初期に、中国から抹茶を飲む風習が伝えられたようです。これが建仁寺の栄西禅師によることは有名です。また京都郊外栂尾の高山寺に住んだ明恵上人に、栄西から茶の種が送られ、栂尾で出来たお茶は本邦第一と言われました。この鎌倉時代から、中国の天目茶碗をはじめとする道具が数多く移入され東山時代に至るまで、唐物と呼ばれる道具で茶の湯が行われました。武家の書院に唐物を飾る定式が生まれたのは室町時代も半ば近く。やがて東山時代の変革期を迎えて、唐物ばかりでなく、和物もまじえた茶の湯が行われるようになったのです。天目こぼしこちらは、天目茶碗ならぬ「天目こぼし」だそうです。天目模様が見えにくいですが…天皇陛下御使用食器御用命。次回、高麗茶碗についてです。
2006年02月09日
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先日実家に変えると、お雛様が飾られていました。久しぶりにまじまじと見ると、年期が入っていました。想い出が詰まった人形たちですから、大事に受け継いでいきたいと思います。ひな祭りセット2到着日は2月17日以降となります気のおけない、女同士の集まりにいかが。○掛物との取り合わせ床の間に掛物とともに花を飾ることを諸飾りとよび、平常の稽古の席や気楽な茶会の床飾りに多く見られる飾り付けです。掛物がたて物や一行物のときは、床柱に花入をかけるか、床の上の下座(三分の一)寄りに花入れを置きます。花入には丸香台や薄板が敷かれます。(板床は除く)。また、掛物が横物のとき、花入は床の間の中央に置かれるのが通常です。琵琶台などがある場合は、掛物の下、床の間の中央に香炉や盆石、彫り物などを飾り花入は床の間をよけて、琵琶台に飾るなどの変化をみることもあります。逸品!正絹小紋生地◆京友禅本草木引染逸品小紋さり気ない中に品があります。お値段も、大変お勧めです。次回、茶碗についてです。
2006年02月08日
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