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小説すばる 2024年12月号ヒトラー 第五部 第五回 佐藤賢一マルガと約一年ぶりに再会するハンス。ユダヤ人大量虐殺のシーンが焼き付いて離れないハンスはトラウマに襲われていた。これ以上ユダヤ人虐殺をしたくないハンスは、転属願いを出して認められ、ポーランドに赴任することになる。しかしそのポーランドで見た光景は・・・。ユダヤ人虐殺で精神に異常をきたしたのはハンスだけでなく、親衛隊の他にも居た。ヒムラー親衛隊全国指導者は善処を約束していた。その善処というのが明らかになる!元々ユダヤ人に関してはひどい話が出ていましたが、ここにきてもう狂気としかいいようのない状況に。しかしヒトラー政権下ではどんどん隣国を併合していっているのでユダヤ人の数が増えすぎてしまい、こうするしかないですよね。ユダヤ人排斥理論が最初から間違っているのですが、理論を追求するとこうなってしまう・・・。悲劇が加速していきます。一方ドイツ軍はソ連との戦争で苦戦から脱却できず。やれやれです・・・。
2024年12月31日

小説すばる 2024年12月号13月のカレンダー 第八回 宇佐美まこと今回は喜代が自らの半焼に思いを馳せます。被爆者である喜代の原爆投下後の人生は苦闘の連続・・・。大阪に出て就職しますが、身体の不調で働けず、旅館の住み込みで働くことになる。しかしその旅館も経営者が手放したので無職になってしまう・・・。その後の結婚生活の話が涙涙ですね。大変な結婚生活でしたねえ。被爆者の人生は被爆していない人と比べものにならないくらい辛いものになったのでしょうね。
2024年12月30日

小説すばる 2024年12月号給水塔から見た虹は 第十回 窪美澄桐乃はヒュウとともに次の目的地に向かう。すんでのところで桐乃に会えなかった里穂は失意の中自宅に帰る。ヒュウの母親と話をしているうちにヒュウたちが行きそうな場所が判明するが・・・。知らない歴史、知らない国、知らない事は山のようにありますよね。知らない、という事実に気付くだけでも成長ですよねえ。次回最終回、どういう決着がつくのか楽しみです。
2024年12月27日

小説すばる 2024年12月号変わらぬ、変わり続ける 澤田瞳子澤田瞳子さんの旅行エッセイ。今回は恐山のレポなんですが、私は恐山なんて行ったことがないので興味津々で読みました。安い温泉という話に笑ってしまいますが、近所の人にとってはそういうものなのかも。そしてなまはげ。恐ろしい顔つきのお面と「悪い子はいねえか」などと話す内容から鬼の類いかと思っていたらなんと来訪神なんですね!知らんかった・・・。しかも、なまはげは秋田の文化ではなく、男鹿半島とその周辺の一部の伝統行事であり、秋田県全体のものではないそうで、自分の無知をつくづく思い知らされました。
2024年12月26日

小説すばる 2024年12月号夏鶯(なつうぐいす) 第八回 赤神諒備前藩の瀧善三郎という実在の人物をモデルに描かれた小説。小説では吉備藩の滝田蓮三郎という名前になっています。起こってしまった神戸事件。岡山城を訪れた蓮三郎は帰りに岡山城下を歩く。涙涙の岡山訪問・・・。意外だったのは伊藤と五代才助の最後までの交渉。政府の代表の二人ですが、ギリギリまで粘ったんですね・・・。最後の二人の魂の叫びが心を打ちます。二人共明治の偉人になりましたよね。次回最終回、どこまで描くんでしょう。
2024年12月24日

小説すばる 2024年12月号天上の火焔(かえん) 第四回 遠田潤子伊部に帰ってきた城。父に弟子入りを希望するが予想通り拒否される。相変わらず父は全てを拒絶しているが、城の本心を真剣に父親に話したら、さすがに父親も態度が少し変わりましたね。父親の助言で陶芸センターで一から学び出す。それにしても陶芸の恐ろしさ、というか奥の深さには驚かされます。陶芸に使う土ひとつとっても掘り出してきて終わり、ではなく、複雑な工程を経た上に寝かせる年数が必要だとは・・・。その土を捏ね、形にして焼いて、と果てしない工程の末に出来上がる作品。気が遠くなる工程・・・。好きでないと出来ないし、覚悟がないと出来ないものですね。そして香月との再会は意外な形で。物語は大きく動きますが、最後の父親の台詞は城だけでなく私も耳を疑いました。ええええ???これは次回が大大注目です。
2024年12月23日

小説すばる 2024年12月号うまれたての星 第二十六回 大島真須美週刊デイジーが創刊十周年を迎える。もちろん別冊デイジーも創刊十周年だ。読者ハガキに大学生やOLのものが増えだしている。昭和のこの頃はまだ漫画は子供が見るもの、というイメージがあるんですね。でも子供の頃から漫画を読んでいる人が成長してもそのまま読み続けるわけで、そう言う意味で十周年というのは重みがあります。一方、小学六年生では週刊デイジーを読んでいる人は少なく、千秋はクラスでも浅沼さんとしか話せない。二人共漫画に夢中で、次の号が待ちきれないのが可愛いです。その気持ちよくわかります~。週刊漫画は楽しみでもあり、苦痛でもありますね。
2024年12月19日

小説すばる 2024年12月号夢の子ども 三浦しをん母親はあのころもいまもうつくしい。だから、俺はにげなければならない。このかけがいのない光のために。(小説すばるより転載)年の離れた弟・六実と二人で暮らしている「俺」は父親が危篤との報せを聞いて実家に帰る。実家では父親の後妻の、「神がかっている」母親が迎えてくれたが・・・。母親がなんとも掴みどころのない人物で、「俺」との距離感もよくわかりません。最後に衝撃の台詞があって、なるほど、モヤモヤ感はこれだったのか・・・、と驚きます。タイトルの意味が最後に判明。複雑な家庭の話でした。
2024年12月18日

小説すばる 2024年12月号女王様の電話番 第四回 渡辺優友人の真梨(まり)から相談があると言われ真梨の家に行く私(志川)。真梨の相談というのは彼氏に関する問題だった。ここでもスーパー※ックスワールドを実感する志川。真梨の話はちょっと違和感を感じますが、悪い方向に進まなければいいけど、と思いますね。行方不明の女王様を捜す志川は、別の女王様から相談を受ける。行方不明の女王様の過去が少しずつ明らかになってくる・・・。不穏な雰囲気が取れないまま話が進行し、ドキドキしながら読んでます。次回も楽しみ~。
2024年12月17日

小説すばる 2024年12月号あいつも誰かに殺される 第四回 下村敦史「タナトス」の予告通りに殺人が起きる。「リアリズム」を見ていた岩崎拓也は名前を挙げて殺して欲しい、という書き込みを見つける。次から次に書き込みが増えていく・・・。自分が気がつかないうちに他人を傷つけて、恨みを買っていることがあるかもしれない。恨みを買うのは仕方が無いですが、殺人依頼をするのは恐ろしいですね。今回は原航太という、冴えないサラリーマンが登場します。原航太の状況に同情します。相手の目的がイマイチよくわかりませんが・・・。恨みと殺人の連鎖、これは際限なく広がりそう。どんどん怖くなってきましたね。
2024年12月16日

小説すばる 2024年12月号分裂蜂起 第二回 佐々木譲ロシアの首都でボルシェビキが武装蜂起し、臨時政府を倒して政権を奪取したらしい・・・。東京でも労働運動の気運が高まるなか、新堂は牛込署の中西と、水死体で発見された被害者の身許特定を急いでいた。(小説すばるより転載)被害者の身許を調べる新堂はとある印刷所で労働者と経営者の対立場面に出くわす。極道が行員に暴行を加える行為に出たため、新堂と中西は仲裁に入るが、闘争に巻き込まれる。牛込署の署長、辻村に怒られた新堂だったが、そこへ宮田早苗という女性が牛込署に来ていた。ここから身許が判明するのだが・・・。まだわかりませんが、労働運動が関係していそうな雰囲気。ロシアの動向もあり何がどうなるやらさっぱりわかりません。
2024年12月13日

小説すばる 2024年12月号森羅記 第三回 北方謙三クビライ・ハンと鎌倉幕府の北条時頼を描く歴史小説。クビライはモンゴル国の中をウロウロしています。空白だった皇帝に兄のモンケがなるようで、クビライは皇帝の弟という立場になりそうです。一方、鎌倉幕府では三浦家を処分したあとゴタゴタが続いているようで、こちらも親戚関係が大変です。モンゴル国と北条氏の略系図が今回も載っています。これを見てもまだ関係がよくわかりません・・・。人の名前を覚えるのが苦手な人間には苦行のような小説です(汗)ゆっくりと進む物語。まだ何も起こっていないの感じで、静かな動きしかありません。
2024年12月12日

小説すばる 2024年12月号風車と巨人 第一回 岩井圭也わたしが映し出してみせる・・・。知られざる”天才研究者”の素顔を。「ドキュメントすること」を問い、真実と虚構のあわいに迫る、最注目作家の新境地!(小説すばるより転載)岩井圭也さんの新連載です。映像の制作会社・牛尾プロダクション、通称「ウシプロ」に勤めるわたし・三田紗矢子が主人公。ウシプロでディレクターをしている中堅だが、サービス残業で激務をこなしている。恋人はいたが、振られた。それ以来恋人をつくるどころか、デートすらしていない。ある日、牛尾代表に呼ばれて、東邦テレビの看板番組「十一時の肖像」というドキュメンタリー番組の企画が通ったことを知らされる。張り切って取材の準備をする三田紗矢子。という始まりでした。個人的な体験もあって、取材対象に熱い想いがあります。「十一時の肖像」というのは、「情熱大陸」を思わせる番組ですね。物語がどちらの方向に向かうのか、第一回ではわかりませんが、面白そうな始まりであります。楽しみです!
2024年12月11日

小説すばる 2024年12月号燻る骨の香り 第一回 千早茜特別だった妹をうしない、代々”薫り”を扱う一族に遺された真奈は・・・。「透明な夜の香り」、「赤い月の香り」の前日潭。待望のシリーズ新章、開幕。(小説すばるより転載)おおお~、香りシリーズの新連載!滅茶苦茶嬉しいです。しかも今回は「透明な夜の香り」の前日潭とのこと。「透明な夜の香り」の登場人物が出てくるのかな?と期待していたら、案外早く登場して嬉しい限り。それも意外な形で登場してきて驚きます。第一回の主人公は、香原料の販売や薫香の製造・販売をしてきた会社・瑞雲堂の社長の娘・真奈。香りの才能を持った妹・丹穂(にお)の死去で社長の父親は会社に出てこなくなった。仕方無く真奈が会社の業務を代行しているが、何事もまごつくばかりでうまくいかない。調合体験の教室で講師として話をするが、やけにつっかかってくる男性がいて、気が重くなる。しかしその男性が気になることを言ってきたので、後を追っていくと・・・。才能に溢れた妹が何故死んだのか、謎に包まれています。そして妹の骨が香るという話。謎だらけで始まる物語、先がとても気になると同時にすごく楽しみです。
2024年12月10日

新川帆立の途中下車(小説すばる2024年12月号)4コママンガ劇場が新連載。ん?新川帆立さん???何故と思ったら、新川帆立さんがマンガを書き出した話を載せていました。才能ある人は何をやってもうまく出来るんですねえ。来月からのマンガ連載、楽しみにしています。
2024年12月09日

小説すばる2024年12月号が発売になりました。表紙が今迄とガラリと変わり、全く違う雑誌のような印象に変化。中も久しぶりにフォントが変わっている!読み始めた時はフォントに違和感がありましたが、読み進めるうちに慣れてきました。それにしても分厚い。581ページもあります。読み応え十分!楽しみです。
2024年12月07日

Matilda by Roald Dahl(マチルダ ロアルド・ダール)随分前に一度読んでいるのですけど、また読みたくなって再読。ダールさんの児童書なんですけど、本当に楽しい小説です。天才児マチルダですが、両親は教養が無く、脳みそのしわが少ないので、マチルダを正当に評価出来ない。マチルダをそっと見守ってくれる図書館の人、マチルダの才能を見抜いてくれる小学校の先生と味方もいますが、小学校の校長がまた凄い人物で、先生も生徒も振り回されます。そんな中、小学校の先生の秘密を聞いたマチルダは先生を救おうと一計を案じます。その結果は・・・。5歳のマチルダですが、会話は大人顔負けという超天才児に描かれています。おバカな両親にはあきれるばかりですが、お兄ちゃんが唯一マトモで救いがあります。最後は意外な形で物語が終わります。ダールさんは「チャーリーとチョコレート工場」でもテレビを散々嫌っていましたが、テレビ嫌いがここでも炸裂。そして小説を強烈に推しているのが印象的。お勧めリストまで載っています。才能を認めて、延ばしてあげるのが大人の務め、と強く描かれていますね。それにしても親ガチャ、パワハラ校長と現代にも通じる問題が既に書かれているのが凄すぎます。M
2024年12月05日
チェーンポイズン 本多孝好平凡な日々を送り、生きる意味を見いだせずに死を決意したOLは、「死のセールスマン」からある取り引きを持ちかけられた。人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。三つの自殺に不思議な関連性を見出した週刊誌記者・原田は、彼らの死の謎を追う。「それなりの人生」はつまらないのか。人が生きる意味を問いかける、驚きと感動のミステリー。最後にあっと驚く結末が待っている長編。本多孝好さんの叙述トリックが冴え渡ってます。ネタバレになるので、何も書けません。驚きはありますが、内容が暗いので、楽しい気分にはならないですねえ。まあ、救いはあるので、イヤミスにはなっていませんが。しかし見事に本多孝好さんの術中に嵌ってしまいました。
2024年12月04日
密室法典 五十嵐律人霞山大学の法学部から、同大学のロースクールへと無事に進学した古城行成。古城が運営する「無料法律相談所」(通称「無法律」)は、自称助手の経済学部四年、戸賀夏倫と、法学部四年、矢野綾芽を交わえ、持ち込まれた法律が関わる事件を解決する自主ゼミである。密室状況にある模擬法廷の証言台の前で、恐竜の着ぐるみが倒れていた監禁事件、2通の遺言書を作成した医者の不審死とダイイングメッセージの謎、官庁訪問の会場で相談された雪山での遭難事件などの経験を通じて、古城たちは少しずつ、法の真理と人間への洞察を深めていく。「六法推理」の続編です。前回より推理要素が強くなり、法律要素は弱めになっています。とはいえ、ちょこっと披露される法律は勉強になります。今回は古城の存在も薄め。その分、無法律の戸賀夏倫と矢野綾芽が存在感を増しています。内容が結構重いというか、刺激が強いというか、暗い事件なのですけど、軽めに描いているので、それほどドヨーンとせず。叙述トリックも効果的。無法律の三人に親近感が湧いているので、是非続編を書いていただきたいですね。
2024年12月03日
六法推理 五十嵐律人その悩み、一人で抱え込まずお気軽に無法律へ。学園祭で賑わう霞山大学の片隅。法学部四年・古城行成が運営する「無料法律相談所」(通称「無法律」)に、経済学部三年の戸賀夏倫が訪れる。彼女が住むアパートでは、過去に女子大生が妊娠中に自殺。最近は、深夜に赤ん坊の泣き声が聞こえ、真っ赤な手形が窓につくなど、奇妙な現象が起きているという。戸賀は「悪意の正体」を探ってほしいと古城に依頼するが……。リベンジポルノ、放火事件、毒親問題、カンニング騒動など、法曹一家に育った「法律マシーン」古城と、「自称助手」戸賀の凸凹コンビが5つの難事件に挑む!「法廷遊戯」が面白かったので、五十嵐律人さんの本をまた読んでしまいました。この小説は大学で無料法律相談所の唯一の学生法学部四年・古城行成が法律相談に応じる、という連作。法律の話はもちろん難しいのですが、優しく書いてあるので、法律に疎くても全く問題なしです。読むとちょっと法律に詳しくなります。どちらかというと軽い感じの青春小説ですが、内容は重め。それもちょっとイヤミスに近い内容です。連作ですが、全体を通して古城と無法律の存在意義と存続が描かれていて、先が気になって仕方無い。これまたページをめくる手が止まらない。自称助手の戸賀の頭の回転の速さに驚きます。どちらが助手かわからなくなる(笑)続編があるようなので、是非読んでみたいですね。
2024年12月02日
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