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2005.04.06

小説を読む能力

(10)

テーマ：考えたこと　想い出したこと　読んだ本(461)

カテゴリ： 🔴 Ｂ【本・読書・文学】【朗読】

私は、私自身に、小説や映画に対する感受性があまり無いと思っている。

もちろん、好きな映画や小説にならかなり書ける。
だが、あまり感銘しなかった作品を鑑賞し、評価すると言うことが、どうも苦手だ。
読書中や映画鑑賞中には、それなりの印象を断片的に受けているのだが、読後や映画観賞後には、まとまった感想にはならないまま、「あっそう？」という感じになる。
それで終わりなことが多い。

しかし、楽天日記には、ほぼ毎日一冊という超人的なスピードで本を読み、あまつさえ的確にポイントを把握した読後感を日記にしたためる人種がいる。
私とどうも頭脳の構造がちがうらしい。

まあ、私はフィクションよりもノンフィクションが好みと言うことも原因かも知れないが、実はそれは原因ではなく結果かも知れないのだ。

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この日記を読ませていただいて、どうして私が小説が苦手なのか？と言うことに回答を得たように思います。
私は社会人になってからノンフィクションへ読書が傾き、今はもうほとんど全部ノンフィクションです。
ただし、文学の中でも詩歌（現代詩・俳句・和歌）は大好きですし、鑑賞する感性もあると思うのですが、貴方のように小説をストーリーとして把握し、アプリシェイトする能力に欠けているようです。
それに、ストーリーと言うものにそれほど興味が無いようです。
と言うことは、私の感性も複雑なものではなくて、人生の味わい方、とらえ方も単純なのかもしれない。

若い頃には、ユリシーズや魔の山とか、長編ものをむしろ好んで読んだのですが、それは長編になるとストーリーがむしろ希薄になって気にしなくてもいい、部分部分を切り取って詩歌的に味わう・・・そんなことをしていたように思います。
詩歌自身は、一瞬の感情や心象風景の世界であり、ストーリー性は、長編の詩以外はほとんどありませんね。

みなさんのような、「小説を読む能力」は、私には無いのだと納得しました。
もちろん、では小説を読んで面白くないと言うことでもないのですが。

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