アウトドア親爺の徒然日記

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まるのんちゃん777

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2021.12.04
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カテゴリ: 季節




過日、八王子にある父母のお墓にお参りした後、
久しぶりに藤沢の「そば酒房 陽ざ志」さんを訪ってきました。

前回は2020年3月の訪問でしたからおおよそ2年ぶり。

この約2年間、言うまでもなくCOVID-19の流行により、
「陽ざ志」さんも御多分に漏れず休業されていた期間が長かったのですよ。

もちろんずっと完全休業されていたわけではなく、
ランチ営業とかテークアウトとかいろいろとチャレンジしていたようですが・・・。

理由は未だに判明していませんが、

10月1日より晴れて通常営業を再開されたので、早速お邪魔して

研究熱心な店主さんのこと、度重なる時短営業、休業期間は、
新メニュー開発や食に関する知識等々の習得に勤しんでいたようです。

益々パワーアップしていました。

お墓参りの後、ほぼ南に向かって移動したのですが、
お約束の時間よりは随分と早く到着しそうだったので鎌倉で寄り道。

「陽ざ志」の店主の渡邊充寛さんの高校時代のお友達が、
鎌倉の浄智寺境内で個展を開かれているとのことで、まずはそちらに向かいます。

個展の内容は、沖縄の染め物である琉球紅型(びんがた)の作品。
一般的には型紙を当てて糊を置いて防染し、型を取り去った後色を差していく染色方法。

琉球紅型は、南国らしく色が明るく鮮やかなのが特徴でしょうか。


もちろん実態は開店休業のようなものですが、着物のことには興味深々です。

琉球紅型の作品は、普段なかなか目にする機会が少ないので尚更ですね。
個展のお話は後日の日記に譲るとして、今日は浄智寺境内で目に付いたお花のお話。

浄智寺は鎌倉五山の第四位。 由緒ある臨済宗円覚寺派の禅寺です。
超有名な建長寺や円覚寺と比べるとこじんまりとした境内ですが、


まずはサフランのお花。




サフランはイラン原産の植物とされますが正確な起源は不明だとか。
紀元前からめしべを香辛料、染料、生薬として用いられ、人との付き合いは長い植物。

現在はイラン、ギリシャ、インド、スペインなど世界各地で栽培されています。
日本でも栽培されていて、大分県の竹田市が主産地です。

利用されるのは赤いめしべだけ。
そのため単位当たりの金額が一番高い香辛料・生薬としても知られています。

透き通った紫色が素敵ですね。 基部の黄色と合わせてガラス細工のようです。





ウバユリの実でしょうか。





日本固有のヤマジノホトトギス。 これは自生でしょう。
小さな苗で頭頂に一輪だけ咲いていました。





花壇に栽培されていたタイワンホトトギス。
お花の付き方が特徴です。 枝別れをしてその先端にお花が咲きます。





日本産のヤマジノホトトギスやヤマホトトギスは、
枝が伸びて別れるようなことはことはありません。 葉の腋に咲くことが多いですね。

ただ、ヤマジノホトトギスは先端にも咲くので、最初のお花はヤマジノホトトギスなのです。





シュウメイギクですね。
キクとありますが、キクの仲間ではなくアネモネの仲間(キンポウゲ科)なのだとか。

何となく日本のお花の雰囲気ではないように感じますよ。
まぁ、古くから日本で暮らしていますが、中国から渡ってきた帰化植物です。

貴船菊(キフネギク)との異名もありますから、京都の貴船で定着したのでしょうか。





斑入りの葉っぱのススキ。 逆光の中、光輝いて奇麗でした。
これは正確にはタカノハススキとかヤハズススキと呼ばれる園芸種。

斑入りの葉っぱが、独特の鷹の羽(鷹斑)の模様に似ていることから名付けられています。

我が家にも鉢植えのものがあります。
ススキですからね。 地植えでは限りなく増えてしまいますので鉢植え。

お寺さんのように広大なお庭でないと地植えは無理ですね。





トリカブト。 え、こんなところに生えていて良いのかって感じですね。
葉っぱが細く伸びているところからホソバトリカブトにも見えますな。

しかしホソバトリカブトの自生地は亜高山から高山。 あまりにも不自然。
何れにせよ、全草に強毒を持つ植物が鎌倉のお寺の境内に見られるのには少々驚きました。

何方かが意図して植えられたと考えるのが自然でしょうか。

ご案内の通り、トリカブトの仲間の根茎は減毒処理されたのち生薬として利用されます。
附子(ブシ)とか烏頭(ウズ)とか呼ばれますね。

毒で使用される時は附子(ブス)です。
だから狂言の「附子」はこちら。 演目はブスと読みます。

さてとてもとても古い時代、中国で発達した医学は、
仏教とともに多くは高僧を通して日本に伝来したことは間違いないところ。

もちろん医学だけではなく、
思想・哲学、暦、官僚制度、食文化、建築等々も然り。 そんなお話を想起させられます。





これはサラシナショウマでしょうか。
若葉を茹でて水に晒して山菜として食べられていたように山地では身近な植物。

しかし身近な山では見かける機会は多くはありません。
千葉県、東京都、埼玉県では純絶滅危惧種に指定されているようです。

さて、このサラシナショウマも根茎は升麻(ショウマ)という生薬。
ブラシのように咲いている白いお花が特徴的敵です。





サフラン、トリカブト、そしてこのサラシナショウマは、
広いお山の境内の中にポツンポツンと、とても離れて咲いていました。

しかし、鎌倉の由緒正しいお寺の境内に集合していたことは、
決して奇遇ということではなく、
何か大きな意思のもとにこうなっていたのだと、大いに感じるところでありました。





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Last updated  2021.12.04 18:31:48
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