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【人の過ちを責める前に自分を振り返る】情報が氾濫すると、何が正しくて何が間違っているかわからなくなります。さらに間違った情報が拡散されると、感情優先で人を追い詰めてしまいます。情報が簡単に手に入るのは大変良いことですが、事実ではない情報によって人が傷つくことは避けなければなりません。聖書に次のような話があります。キリストが民衆の前で説話をしていました。キリストを嫌っていたユダヤ教の指導者たちが、キリストを懲らしめてやろうと考え、あることを企てました。説話をしているキリストのところに、姦淫の罪で捕らえられた女を連れてきたのです。ユダヤ教の指導者はキリストに言いました。「先生、この女は姦淫の罪を犯しましたが、法律では石打ちで死刑にするように決まっています。先生はどうされますか?」実はこの問いかけは、ユダヤ教指導者たちの罠でした。もし死刑に値すると答えると、その権限はローマ帝国の支配下にあるユダヤ人にはなく、ローマへの反逆になります。さらに、死刑に値しないと答えれば、法律に従わないことになります。つまり、いくらキリストでも答えに窮するに違いないという企みでした。キリストは答えました。「あなたたちの中に、これまで罪を犯したことのない人がいたらその人から石を投げなさい」それを聞いたユダヤ教指導たちは、何も言い返せずに去っていきました。キリストは女に告げました。「私はあなたの罪を定めるとはしません。これからは罪を犯してはいけません」この話が意味するところは、人の過ちを責める前に自分はどうであるかをよく考えて行動しなさいということです。禅語には「莫妄想」(まくもうぞう)という言葉があります。妄想ばかりしてはけません、という意味です。人間ですから妄想することもあるでしょう。事故や不幸を想像して備えるのは、悪いことではありません。しかし、一つの想像を次々に膨らませるとこれは妄想となります。その妄想が人の過ちを誇大化していきます。人の過ちを声高に叫ぶより、生じた問題を冷静に判断できる心の持ち主でありたいものです。 (by ハートリンクス)
2025年01月31日
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【緊張に負けない方法】1月も後半になると受験シーズンが始まります。目指す希望校に合格するかどうかは、人生の岐路になるかもしれません。普段の実力が発揮できれば大丈夫だと思っていても、実際その時になると緊張してうまくいかないものです。緊張も適度なものであれば問題ありませんが、過度になると判断力が落ち視野を狭くする原因となります。緊張をほぐすには三つの方法があります。1、体をリラックスさせる。2、心をリラックスさせる。3、リラックスできる自分独自のやり方を持つ。この三つを実践できれば緊張感に支配されることはないでしょう。まず、体をリラックスさせるには、肩の力を抜き深呼吸すると効果があります。緊張している時は気づかないうちに肩に力が入り、呼吸が浅くなっています。次に心をリラックスさせるには、イメージングがよい方法です。イメージングとは想像することですが、自分がゆったりとした状態でいることを思い浮かべるのです。静かな森の中で、鳥の声を聞きながらそよ風に吹かれてリクライニングチェアでくつろいでいると想像してみましょう。また、リラックスできるための自分独自のやり方ですが、例えば自分の好きなミュージックを心のなかで口ずさむなど、自分だけの方法を持っておくことです。この三つを、日頃行われる試験の時などに試しておくとさらに効果があります。また、自分が信頼できる人や身近な人から励ましてもらうと緊張感が軽減されることもあります。こんな話があります。大谷翔平選手が所属するドジャースであった実話です。ある年のワールドシリーズにカール・アスキン投手が登板しました。相手はヤンキーズで、ドジャースがリードしていましたが彼は連続ヒットを浴び逆転されてピンチになります。観衆はカールが交代させられると思っていた時、監督がカールのもとに来て声をかけました。カール自身も交代させられると覚悟していました。監督が告げました。「今日は君の結婚記念日だよね」カールは驚きました。監督が記念日を知っているとは思っていませんでした。「今夜はどうする? 奥さんを夕食にさそってやると喜ぶと思うよ。 夕食前に相手を退治できるかどうかやってみろ! 頼りにしてるぞ!」こう言って監督はベンチに戻っていきました。カールはそれから19人を連続アウトにしてチームは勝ち、その後シリーズ優勝を成し遂げました。信頼する人の言葉で、緊張感がなくなり実力を発揮できることもあります。緊張することは悪いことではありません。緊張感を生かすには心の使い方が鍵です。緊張を恐れず、普段からどのような心を持つべきかを考えておきましょう。 (by ハートリンクス)
2025年01月15日
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