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図書館に予約していた『大人のための文章教室』という新書を、待つこと10日ほどでゲットしたのです。パスチーシュ作家といわれる著者が説くハウツー文章とは、如何なるものか・・・興味深いのである。【大人のための文章教室】清水義範著、講談社、2004年刊<「BOOK」データベース>より面白いから身につく名講座。いますぐ使える裏ワザ表ワザ!著者オリジナル例文満載。【目次】打つか、書くか/とはいうものの接続詞/長短とテンマル/ですますであるのだ/しゃべくり文ですの/伝えたいこと伝わるように/近寄ってはいけない文章/手紙の書き方の裏技表技/実用文の書き方の裏技表技/紀行文の書き方の裏技表技/随筆の書き方の裏技表技/文章上達のあの手この手<読む前の大使寸評>パスチーシュ作家といわれる著者が説くハウツー文章とは、如何なるものか・・・興味深いのである。<図書館予約:(5/15予約、副本3、予約0)>heibonsha大人のための文章教室お次は「第二講 とはいうものの接続詞」を見てみましょう。p25~29<文章の特徴を真似る> 初期の私は、パスティーシュ作家とも呼ばれたものだった。パスティーシュとは、文章の摸倣によってユーモアや、皮肉の味つけをした文芸である。 司馬遼太郎の文章で猿蟹合戦を書いたり、丸谷才一氏の文章でうんちくエッセイを書いてみたりの、摸倣ユーモアだ。決してそれだけをやっていたわけではないのだが、初期にはそれが自分の“売り”だったので、いろいろな作家の文章を真似た。 いや、つい最近も、谷崎潤一郎の『細雪』の文章で、オールコットの『若草物語』を書き、ベスやジョーに関西弁を使わせて楽しんだのだから、それは私の得意な遊びと言うべきかもしれない。 ああいう文章の摸倣をするコツは何ですか、ときかれたことがある。物真似というのは、ある種の耳のよさがあれば、できる人にはできるというものなのだが、いくつかコツを答えることは可能だ。 まず第一にすることは、真似る作家の文章をよく読むことだ。よく読んで、その作家の文章のリズムを体に染み込ませる。改行のリズム。地の文と会話との、つなぎのリズム。「、」や「。」の使い方のリズム。まずはそこを似せていく。 次に、その人に独自の比喩をさがす。それを場合によっては、丸ごといただいて使ってもいい。比喩というのは、その人のものの見方なのであり、おれをきいただけでその人らしさが感じられるのだ。 司馬遼太郎はおもしろい比喩を使う作家だった。「突然ひざから下が海になったように驚いた」なんていう名作を使わせてもらうと、実にその人らしくなるのだ。(中略) 丸谷才一氏が、そう頻繁に使うわけではないが、ここぞというところに使うのが「きれいに」である。「さう言ふと、少し奇妙にきこえるかもしれないが、それだとさつきのふたつの謎がきれいに解けるのですね」 そういうふうな、その人の決めぜりふのようなものを、要所要所にはさんでおくと、よく似ていると感じられるのだ。(中略) パスティーシュのコツはそんなところだが、もうひとつ、部分的に似せるのではなく、全体の構成を似せるコツがある。その文章全体の論理、話の展開のしかた、論の進め方などを真似るコツだ。 それは、その作者と同じ接続詞を使う、ということである。 文章を書く人は、人ごとに、よく使う接続詞を持っているのだ。そして実は、接続詞とは、その人の論の構造を作っているのである。話の進め方、論理展開、によって使う接続詞が決まってくるのだ、と言いかえてももよい。だから接続詞を真似ると、その人の文章の論理構造を真似ることができる。 たとえば、次のように接続詞を使う人がいるとする。 「そして・・・、そして・・・、そして・・・、ところが・・・、やっぱり・・・」 この人は、どんなことも単純に割り切れるものではなく、決めつけることはできない、という考え方をもとに論理を展開しているのだ。そのために接続詞を選んでいる。 次のような接続詞を使う人もいるかもしれない。 「しかし・・・、しかも・・・、そのうえ・・・、これでは・・・、すなわち・・・」 この人は、かなり否定的な気分である。世間が安易に信じていることを、ひっくり返そうとして文章を書いているのだ。 というわけで、その作者のよく接続詞を真似て使うと、文章の論理構造が似るのである。全体の話の成り立ちがよく似ている印象を与えることができる。 接続詞とは、文章の論理を決めている品詞なのだと考えてもいいだろう。『大人のための文章教室』2:はじめに『大人のための文章教室』1:ワープロで文章は変わるか()
2021.05.31
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図書館で『葭の髄からのぞく日本語』という本を、手にしたのです。おお 日本語にからむ本ってか・・・中身を覗いてみると文法に則って真面目に述べられています。というわけでミニブームの一貫として借りたのです。【葭の髄からのぞく日本語】工藤力男著、和泉書院、2021年刊<「BOOK」データベース>より今どきの日本語、気になりませんか?日ごろ無意識に使っている言葉も、立ち止まって考えると、不思議な現象、興味ぶかい姿が見えてくる。プロ野球の球団名の愛称が、横浜は「ベイスターズ」なのに、阪神はなぜ「タイガース」なのかなど、日本語をめぐる十二の考察と三つの発言を収めたエッセイ集。<読む前の大使寸評>おお 日本語にからむ本ってか・・・中身を覗いてみると文法に則って真面目に述べられています。というわけでミニブームの一貫として借りたのです。rakuten葭の髄からのぞく日本語「陸の章 複合動詞の森」で英語との比較などを、見てみましょう。p76~78<一 基礎英語と基礎日本語> 印欧語一般に言えることらしいが、特に英語学習の要諦は前置詞にあるという。遂に英語を使いこなすに至らず生をおえる、英語落第生の自分の経験からもそう思う。 ケンブリッジのOrthorogical Instituteが発表した“Basic English”(1930)は、850語で日常の普通のことがらは表現できる、という確信をもって作られたものであった。オグデンらの強調する動詞不使用の原理によることもあるが、ほかに作用語(operators)として補われた動詞は、came,do,get,haveなどの18語にすぎない。 それに対して、やはり作用語(directive)として補った前置詞は24語で、動詞よりはるかに多い。本体である850語の内訳は、名詞が600、形容詞が150、接続詞・冠詞・代名詞・副詞が100であった。(『現代英語辞典』成美堂1973) これに刺激されて日本語にも類似の試みがなされた。よく知られたのは、英文学者・土居光知の『基礎日本語』(1933)の1100語である。内訳は、名詞と代名詞あわせて664語であるのに対して、動詞は70語である。動詞志向型の日本語にしては少ない印象を受ける。だが、「恐れ」「問い」「眠り」など、動詞からの転成名詞が164語に上る。 「勉強する」のような≪名詞・サ変動詞≫、「恐れをなす」のような≪名詞・助詞・基本動詞≫でも表現できる。そして「学び始める」のような≪動詞・動詞≫の複合動詞の発達が著しい。これらによっても、かなり多くの表現が可能である。 わたしたちはその複合動詞をほとんど意識せずに言語生活を営んでいる。だが、ひとたび立ちどまって考えると、さまざまの興味ぶかいこと、不可解なことに遭遇する。<ニ 複合動詞の深い森> 東京外国語大学の留学生日本語教育センターなどで長く留学生の教育に携わった姫野昌子さんは、自身の著書『複合動詞の構造と意味用法』(ひつじ書房1999)の「まえがき」の冒頭を、「多くの日本人は気づいていないが、日本語の複合動詞は、実に豊かでさまざまな陰影に満ちた用法を備えている。」の一文で始めている。そして、この形態は理にかなっているのだが、われわれは母語になじみすぎて、その仕組みが見えないのだという。 姫野さんは続けて、最初に担当したクラスでの経験を語っている。「家の中に駆け込む」とは言えるのに、「家の中に歩み込む」と言えないのはなぜか、と問われて立往生したのだという。そこから始まった、複合動詞との長い格闘が本書に結実した。これは、わたしの知る限り、複合動詞を標題にもつ専書の嚆矢である。 本書以前にも以後にも、複合動詞に関するおびただしい論文がある。だが、その全貌はなかなか把握できない。ある角度から問題が解明されても、別の角度から見ると違った疑問が湧いてくるのである。複合動詞はさながら森である。いくつかの異なる樹種から成る深く大きな森である。ウーム このように読み進めてくると、完璧に日本語の専門書であるが・・・蓼食う虫も好き好きと言うべきかでおます。『葭の髄からのぞく日本語』1()
2021.05.31
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図書館で『葭の髄からのぞく日本語』という本を、手にしたのです。おお 日本語にからむ本ってか・・・中身を覗いてみると文法に則って真面目に述べられています。というわけでミニブームの一貫として借りたのです。【葭の髄からのぞく日本語】工藤力男著、和泉書院、2021年刊<「BOOK」データベース>より今どきの日本語、気になりませんか?日ごろ無意識に使っている言葉も、立ち止まって考えると、不思議な現象、興味ぶかい姿が見えてくる。プロ野球の球団名の愛称が、横浜は「ベイスターズ」なのに、阪神はなぜ「タイガース」なのかなど、日本語をめぐる十二の考察と三つの発言を収めたエッセイ集。<読む前の大使寸評>おお 日本語にからむ本ってか・・・中身を覗いてみると文法に則って真面目に述べられています。というわけでミニブームの一貫として借りたのです。rakuten葭の髄からのぞく日本語「壱の章 ヨリ三態」の冒頭の語り口を、見てみましょう。p1~4<一 『都会の憂鬱』から> 初めに、佐藤春夫の小説『都会の憂鬱』(1922)の一部に付きあっていただきたい。 さうして妻と話す以上に渚山と話しをしたではないか。かの女とても亦自分の夫より外の誰かと、それが男であるか女であるかは解からないが、ともかく誰かと、夫と以上の時間を又話題を話し合ふことであらう。(講談社版全集第二巻) 90年前の小説であるが、わたしは今みる文章とさほど差があるようには感じない。読者諸賢はいかに。何か違和感を覚えるだろうか。何か過不足を感ずるだろうか。<ニ 国語辞典の記述> クーベルタンが提唱した、オリンピック憲章の「より速く、より高く、より強く」は、H・ディドンという人の言葉に発するのだという。原語はラテン語の「Citius,Altius,Forius.」に見えるように三語とも、比較級の接辞iusのついた副詞が用いられている。 これに類する決まり文句は日本語にも「よりよい」「より美しい」「より多く」などいろいろある。昨年度まで、ラジオ第一放送の「土曜朝一番」を担当する男性アナウンサーは、「週末スポーツワイド」を、「やって楽しい、見ても楽しい、スポーツは人生をよりゆたかにしてくれます」と始めるのが常であった。これらの「より」は、いかなる言葉なのだろうか。 机辺の国語辞書のうち、最も新しい『岩波国語辞典』第7版(2009)の「より」の項を見ると、①格助詞、②副詞とある。その②を引用する。②[副]・・・より一層。もっと。「どちらの可能性が―高いか」「演技を―引き立てるには」「―高性能のプロセッサー」▽(2)は欧文の比較級の訳語として生じた。 この箇所は、「より」の語義記述中に、対象である「より」を含む循環記述に陥っていることは感心しないが、そのことをここでは論じない。我が関心は別のことにある。 ほかの辞書の記述も大同小異である。アクセント表示のある『新明解国語辞典』第4版(1996)には、見出し語「より①[副]」がある。この①は、アクセント表示であって、第一拍が高い「ヨリ」であることを意味する。右に引いたラジオ放送のアクセントは「ヨリユタカ」なので、この辞書の記述とは合わないことになる。(中略)<三 「より」の実態> 国語辞書の記述の曖昧さと釣り合うように、「より」の使用実態はさまざまである。 「よりビールに近い味」は、朝日新聞「情報フラッシュ」欄の記事の見出しである。本文中には「ビールに近い味わいにする」とあるが、何より近いのか、遂に不明である。 これは、アルコールを含まないビール風味飲料について、成分を変えることで味に変化をもたらしたというものである。この表現の真意は、「従来の製品より」らしい。すると。この「より」は「近い」に係る副詞なのだろうが、現代日本語には、格助詞とも副詞とも解釈しえないものが多い。ウーム なにやら日本語文法にからむ知識をベースにして、どんどん進んでゆくが・・・手に負えない感じでおます。
2021.05.31
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図書館で『夜を乗り越える』という新書を、手にしたのです。著者初の新書とのことであるが・・・作家として出世したものである。ところで、帰って調べるとこの本を借りるのは2度目であると分かったのでこの記事は(その6)とします。【夜を乗り越える】又吉直樹著、小学館、2016年刊<「BOOK」データベース>より芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。また、大ベストセラーとなった芥川賞受賞作『火花』の創作秘話を初公開するとともに、自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、著者初の新書。<読む前の大使寸評>著者初の新書とのことであるが・・・作家として出世したものである。rakuten夜を乗り越える「第6章 なぜ現代文学を読むのか」で又吉さんが西加奈子を高く評価しているので、見てみましょう。p249~251<西加奈子『サラバ!』> 小説家は努力だけでは限界がありますよね。残酷ですが芸人も多分そうです。才能が必要な職業だと思います。小説家はセンスに間違いがあってはいけません。センスが良くても誰かに似ていたり、よくいるタイプだと駄目でしょうし、その辺はスポーツと共通する厳しさがあると思うんです。 西加奈子さんは感覚がずば抜けています。サッカーで言うと、身体能力がむちゃくちゃ高いアフリカの選手のような印象です。僕達が熱心に時間を掛けて練習すれば、ある程度は上手くなるんですが、僕らの身体能力の範囲での上手さにしかなりません。アフリカの選手の一歩は僕の二歩ですから、本来届かないはずのところに足が届きます。西さんの小説を読んでいるとそういうしなやかな才能を感じます。 サッカー選手は全盛期をすぎると身体能力も落ちますが、小説家にはそれがありません。辞めない限り技術的には向上し続けるでしょうし、年齢を重ねれば経験も増えます。現時点ですごいのに、双方が化学反応を起こせばとんでもない作品が生まれますよね。作家にはピークがありません。西さんはこの先さらに何を書いてくれるんだろうと期待を持たせてくれます。 言葉は人間が思うことを伝える手段です。そのために僕達は言葉を覚えます、もっと自分の感覚を言い表す言葉はないかと。絵の具を混ぜるように、この言葉とこの言葉を合わせてみようという途方もない作業を繰り返して、反応を見てさらに言葉を掘り下げて新しい言葉を探していきます。それって考えてできるものではない。感覚の鋭い人が一瞬でものにすることの方が多いんじゃないですかね。 言葉を生み出す力と、生れた言葉を物語で活かす力を西さんから感じます。やっぱり他の人は決して真似はできません。『サラバ!』という小説は西さんと同じ誕生日、場所で生れた主人公の話です。性別も違うからもちろんこれは小説であり、西さんご自身ではありません。その主人公が様々な個性的な人と出会い、いろいろな環境でおもしろい体験を重ねていきます。「サラバ」という言葉は物語の中でエジプトの言葉と日本語をあわせた造語的な、主人公とその友人によって生み出された魔術的な、呪文のような使われ方がされています。 日本語で言えば「さらば」。古語辞典(旺文社全訳古語辞典)を引くと、「それならば。それでは。」とあります。これこれこういうことがありましてという、これまでのことを踏まえたうえでの言動に接続していく言葉です。「これまでのこと」+「さらば」=「これからのこと」になるんですかね。西さんは物語全体の構造を「サラバ!」という一語で体現させてしまっています。『夜を乗り越える』5:又吉さんの執筆修行『夜を乗り越える』4:又吉さんの読書遍歴p51~54『夜を乗り越える』3:文章のハウツーp146~149『夜を乗り越える』2:「火花」執筆p89~92『夜を乗り越える』1:初めての出版p69~71()
2021.05.30
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図書館に予約していた『ひなびたごちそう』という本を、待つこと3日でゲットしたのです。先日読んだ高橋源一郎著『もっとも危険な読書』でこの本が紹介されていたが・・・文壇随一の料理人と評されているようです。・・・ということで島田雅彦についてあれこれ集めてみます。・空想居酒屋(2021年刊)・ニッチを探して(2013年刊)・ひなびたごちそう(2010年刊)・悪貨(2010年刊)・エトロフの恋(2003年刊)・ミス・サハラを探して(1998年刊)R1:『空想居酒屋』『ミス・サハラを探して』を追加***********************************************************************『空想居酒屋』4:スープで呑む『空想居酒屋』3:ポスト・コロナの飲食店『空想居酒屋』2:コロナ時代の食『空想居酒屋』1:マッコリタウンの夜『ニッチを探して』1『ニッチを探して』2『ニッチを探して』3『ニッチを探して』4『ニッチを探して』5『ニッチを探して』6『ひなびたごちそう』1:まず、うどんから『ひなびたごちそう』2:干物への拘り『ひなびたごちそう』3:主食について『悪貨』1エトロフの恋『ミス・サハラを探して』1***********************************************************************【空想居酒屋】島田雅彦著、NHK出版、2021年刊<「BOOK」データベース>よりコロナ禍のもと、大手チェーンからデリバリー中心のゴーストレストランへ、飲食店のかたちが変わろうとしている。そんな中、国内外の居酒屋をハシゴして40年、包丁を握って35年の「文壇随一の酒呑み&料理人」が、自身の理想の居酒屋を開店した?芥川賞最多落選の芥川賞選考委員が放つ、ポスト・コロナの食をめぐる痛快エッセイ!レシピ&カラーページ付。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくると、どこから読んでも面白そうなラインアップとなっているし、写真やレシピも充実しているし・・・なかなかの優れものでおます♪rakuten空想居酒屋***********************************************************************【ニッチを探して】島田雅彦著、新潮社、2013年刊<「BOOK」データベース>より背任の容疑をかけられ、妻と娘を残し失踪した元銀行員の冒険。飢えに耐え、星を見ながら、草の上で眠り、雨に濡れ、虫に刺されながら、死者と対話したり、神に祈ったりし、なまった筋肉に鞭打ち、鈍った勘を研ぎ澄まし、わずかばかりの食料を調達してくる。所持金ゼロでも暮らせるニッチは何処にある?<読む前の大使寸評>元銀行員のホームレスの所持金ゼロの生活とは、如何なるものか♪パラパラめくると、どうやらミステリー調のエンタメ小説のようである。島田さんのエンタメ小説とやらは、いかなる趣きか・・・ということで借りたのです。amazonニッチを探して***********************************************************************【ひなびたごちそう】島田雅彦著、ポプラ社、2010年刊<「BOOK」データベース>よりサバサンド、マグロのカツレツ、トロピカル鍋ーうまいものにありつくために、嬉々として台所で試行錯誤を繰り返し、日本全国、世界各地で、さまざまな名物を口にする。「ひなびた」家庭料理がにわかにいとおしく思えてくる、文壇随一の料理人による食エッセイ。巻末にレシピ付き。<読む前の大使寸評>先日読んだ高橋源一郎著『もっとも危険な読書』でこの本が紹介されていたので、即図書館に借出し予約したら。ツーカーでゲットできたのです。<図書館予約:(1/11予約、1/14受取)>rakutenひなびたごちそう***********************************************************************【悪貨】島田雅彦著、講談社、2010年刊<「BOOK」データベース>より20××年、鑑定のスペシャリストすら欺くほど精巧な偽札の流通で、ハイパーインフレに陥っている日本―。偽札流通を促した疑惑のかかる、天才マネーメイカー・野々宮冬彦は、カネに支配されない世の中を築くべく、途方もない計画に着手する。カネの根本の価値を覆そうとする男の運命の向かう先とは!? <読む前の大使寸評>おお 島田雅彦の経済小説ってか・・・なんか場違いな感じがするのだが、まず読んでから評価してみましょう♪rakuten悪貨***********************************************************************【エトロフの恋】島田雅彦著、新潮社、2003年刊<「BOOK」データベース>よりあの人は、深い森へと姿を消したー。恋に破れ、家は破滅し、声を奪われ、穢れた死者として追放されたカヲルは、最果ての島へたどり着く。「一番いい時代の私をあなたに預けます」-あの人の微かな声に導かれ、黄泉の国と繋がったこの場所で、恋は今再び、脈打ち始める…。島田雅彦の代表作「無限カノン」第三部完結編。<読む前の大使寸評>冒頭部を読むと、ソ連領となったエトロフ島が舞台となっていて・・・興味深いのです。rakutenエトロフの恋***********************************************************************【ミス・サハラを探して】島田雅彦著、ベストセラ-ズ、1998年刊<「BOOK」データベース>より砂漠は麻薬と同じである。サハラの蜃気楼にアッラーの幻影を追う放浪訳。【目次】第1部 ミス・サハラを探して(私はユリシーズという/旅の始まりは/ホラ吹きゴーシュの本名は ほか)/第2部 怠惰の海(地中海の空気には/ホテルの鏡でも/隣のテーブルのカップルが ほか)/第3部 アッラーの微笑(チュニスに到着し/スークの賑わいに/さて、食事の時間だ。 ほか)<大使寸評>島田雅彦さんのチュニジア紀行であるが、写真のページが多くて手頃な厚さで読みやすく・・・ちょっとエロっぽくて、小粋な感じがするわけでおま♪rakutenミス・サハラを探して
2021.05.30
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図書館で『ホワット・イフ?』という本を、手にしたのです。物理学を専攻した著者は、NASAでロボット工学に取り組んだが、そのNASAをやめて、フルタイムのマンガ家に転身したそうで・・・ユニークな人である。【ホワット・イフ?】ランドール・マンロー著、早川書房、2015年刊<「BOOK」データベース>より人類総がかりでレーザーポインターで照らしたら月の光は変わる?お茶を必死にかき回したら沸騰させられるかな?どのくらい高い空から落とせば、その熱でステーキが焼けますか?元素周期表を現物の元素のキューブを積んで作ったら何が起こる?こうした突拍子もない思いつきも、理系思考をこらして検討すれば、そこからは驚くべき結論が導き出され、何よりその結論は笑える!元NASAの研究者が物理と数学とマンガで読者の疑問に全力を挙げて答える、人気のマンガ科学解説サイトを書籍化したベスト&ロングセラー、待望の邦訳。<読む前の大使寸評>物理学を専攻した著者は、NASAでロボット工学に取り組んだが、そのNASAをやめて、フルタイムのマンガ家に転身したそうで・・・ユニークな人である。rakutenホワット・イフ?冒頭の「はじめに」を、すこしだけ見てみましょう。p7<はじめに> この本は、私のウェブサイトに投稿された突拍子もない、空想的な質問と、それに対する私の答えをまとめたものだ。私はウェブで、理系オタクのための人生相談のようなことをやっているが、そのほかに「xkcd」という、シンプルな線画のキャラクターが登場するマンガを描いている。 私は、最初からマンガ家だったわけではない。理系の学校で物理学を学び、卒業後はNASAでロボット工学に取り組んだ。その後NASAをやめて、フルタイムのマンガ家となったが、科学と数学への興味が薄れることはなあった。 やがて私は、この興味を新たに追求できる道を見つけた。「私のウェブに投稿されてくる、変てこで、しばしば厄介な質問に答える」というのがそれだ。本書は、そんな形でウェブサイトで提供したもののなかでも、私が特に気に入っている回答を集め、さらに本書のために、あれこれの妙ちきりんな質問に新たに答えたものを掲載している。 数学を使って妙な質問に答える、というのは、自分で憶えている限り、生まれてこのかた私がしてきたことだ。5歳のとき私が母と交わした会話を、母がメモして、アルバムにはさんで大事に取っておいてくれたのがひとつの証拠だ。ここで「質問&答」の一例を見てみましょう。p9~13<地球規模の暴風>【質問】 のっかっている全部のものともども地球が自転をやめたのに、大気だけが元のままの速度で運動し続けたら、どんなことになるでしょうか?【答】 ほとんどすべての人が死ぬだろう。しかし、ことが面白くなるのはそのあとだ。 赤道の位置では、地球の表面は、地軸に対して秒速約470メートル(時速約1600キロメートル)で動いている。したがって、地球の自転は止まったのに大気の回転は止まらなかったとすると、赤道の上では突然時速1600キロの風が起こるだろう。 このとき起こる風は、赤道上で最強だが、北緯42度と南緯42度のあいだに暮らすすべての人が、突然超音速の暴風に見舞われるだろう。ちなみに、この範囲に世界の総人口の約85パーセントが暮らしている。 地表付近では、地面との摩擦で風が弱まるので、最強の風が吹き荒れる時間はわずか2、3分のことだろう。だが、2、3分もあれば、人間が造った構造物のほぼすべてが破壊されてしまううだろう。 私が住むボストンはかなり北にあるので、暴風が超音速になるエリアからかろうじて外れているが、それでも、最強の竜巻の2倍の強さの暴風が吹くと予測される。納屋から高層ビルに至るまで、あらゆる建物は基礎の部分から根こそぎにされてつぶされ、地面を転がってどこかへ行ってしまうだろう。 南極と北極に近いところでは風は比較的弱いだろうが、破壊を免れるに十分赤道から離れたところには、都市など存在しない。世界一緯度が高い町、ノルウェーのスヴァーバル諸島にあるロングイェールビンも、地球最強の台風に匹敵する暴風で破壊されるだろう。 この暴風がおさまるまで待つつもりなら、いちばんいい場所のひとつがフィンランドのヘルシンキだ。北緯60度以上の高緯度とはいえ暴風による被害は免れないだろうが、ヘルシンキは地表近くに硬い岩盤があり、その岩盤をくりぬいて作ったトンネル網が張り巡らされており、ショッピンブモール、ホッケー競技場、水泳施設その他の都市施設が地下に完備している。(中略) たとえば、あなたの家が、時速1600キロの暴風に耐えられる素材でできた巨大な暴風壁で囲まれているとしよう。 そりゃあよかったね。きっと君は大丈夫だ・・・暴風壁で囲まれているのが君の家だけだったならね。残念ながら、隣近所にも家が建っているだろう。そして、君の風上にある家の暴風壁が、地面にしっかり固定されていなかったなら、君の家の暴風壁は、隣の暴風壁が時速1600キロでぶつかる衝撃にはとても耐えられないだろう。(中略) 地球の自転が停止すると、通常の昼と夜のサイクルはなくなる。太陽は日に1度昇って沈むのではなく、年に1度昇って沈むようになり、見えている限り、完全に停止することなくゆっくりと空を渡っていくだろう。 昼と夜の長さは、赤道地帯に至るまで、6ヶ月ずつになるだろう。昼間になっている側では、地表を日光が照らしつづけるが、夜側では温度が極端に下がるだろう。昼間の大気が対流を起こし、太陽直下の領域では台風が起こるかもしれない。()
2021.05.29
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『大人のための文章教室』2図書館に予約していた『大人のための文章教室』という新書を、待つこと10日ほどでゲットしたのです。パスチーシュ作家といわれる著者が説くハウツー文章とは、如何なるものか・・・興味深いのである。【大人のための文章教室】清水義範著、講談社、2004年刊<「BOOK」データベース>より面白いから身につく名講座。いますぐ使える裏ワザ表ワザ!著者オリジナル例文満載。【目次】打つか、書くか/とはいうものの接続詞/長短とテンマル/ですますであるのだ/しゃべくり文ですの/伝えたいこと伝わるように/近寄ってはいけない文章/手紙の書き方の裏技表技/実用文の書き方の裏技表技/紀行文の書き方の裏技表技/随筆の書き方の裏技表技/文章上達のあの手この手<読む前の大使寸評>パスチーシュ作家といわれる著者が説くハウツー文章とは、如何なるものか・・・興味深いのである。<図書館予約:(5/15予約、副本3、予約0)>heibonsha大人のための文章教室後先になったが、「はじめに」にこの本の目的が述べられているので見てみましょう。p4~6<はじめに> 文章教室を始めてみようと思う。こういうものは、もののはずみという感じに、気がついたらやり始めてた、ってふうでなければいけない。教室だなんて言っちゃって、私にそんなことをする資格があるのだろうか、などとごちゃごちゃ考えたらろくなことにならない。私は自分のことを名文家だと思っているわけでは決してなく、なんて言い訳を書けば、どんどんいやらしくなるだけだ。 大人のための、文章についての作法や技術や作戦を考えていく教室だ。 なぜ、大人のための、なんていうことわりがついているかというと、私は小学生のための作文教室というのを十数年も続けていて、その記録をまとめた本を二冊出しているからである。今まで、子供の作文についていろいろ考えてきた私が、今回は大人の文章について考えをまとめよう、というわけだ。 ここで私の言う大人とは、世間一般の普通の大人である。サラリーマンや事業主や、職人や、公務員や、OLや、主婦や、とにかくそういう、いろんな大人全般である。そういう人たちは、文筆業をなりわいとしているわけではないのだが、でも、文章を書くことと無縁ではない。普通に大人をやっていれば、様々な局面で、ひとに読まれる文章を書くことになるものである。 たとえば、手紙を書かなきゃいけない時が誰にだってあるだろう。電話があり、今は携帯電話が普通になっていて、いつでも誰とでも話ができるとは言うものの、電話だけではすませられず、手紙にしなきゃいけない場合が多々あるはずだ。お世話になったお礼とか、借金の申し込みとか、十三回忌の法要に参列できないお詫びとかは、電話ですますより手紙を書くべきところだろう。(中略) サラリーマンには、その種の文章を書かなきゃいけない場合が、しばしばある。依頼書、企画書、趣旨説明書、報告書、立案書、礼状、詫び状、案内状。 そして、依頼はできることなら受けてほしい、企画は通ってほしい、立案は取りあげてほしいと思うならば、そうなるようにうまい文章を書くことが望ましいのである。 サラリーマンでなくたって、日常生活の中でちょっとした文章を書かなきゃいけないことはよくある。友だちとつきあったり、町内の住人の一人として存在したり、社会にかかわって生きているからには、そことの連絡を文章を書くことによってするのである。 近頃は、携帯電話やインターネットを使っての、電子メールというものがあある。あのメールも、もちろん文章で書かれている。メールの文章は少し特殊で、あれをいくら作成しても文章はあまりうまくならない、という傾向があるのだが、でも、何も書かないよりはいくらか文章力の糧(かて)にはなる。(中略) 郷土史を研究してその結果をまとめる人もいる。うどんを研究してその結果をまとめる人もいる。インターネットの中の、ホームページというものを作る人はそういう素人研究家であり、大いに文章を書いて自分が調べたことを他人に知らしめている。 そしてそのまた先には、随筆を書き始めてしまうお年寄りがいる。小説を書いて、同人雑誌に発表するような人もいる。それほどまでに、人々は文章と深くかかわって生きているのだ。 私がここに始める文章教室は、そういう文章を、どうすればうまく書けるようになるんだろう、という考察の場である。私なりに、様々の心がけや、技巧や、裏ワザを考案していこうと思っている。『大人のための文章教室』1()
2021.05.29
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図書館に予約していた『大人のための文章教室』という新書を、待つこと10日ほどでゲットしたのです。パスチーシュ作家といわれる著者が説くハウツー文章とは、如何なるものか・・・興味深いのである。【大人のための文章教室】清水義範著、講談社、2004年刊<「BOOK」データベース>より面白いから身につく名講座。いますぐ使える裏ワザ表ワザ!著者オリジナル例文満載。【目次】打つか、書くか/とはいうものの接続詞/長短とテンマル/ですますであるのだ/しゃべくり文ですの/伝えたいこと伝わるように/近寄ってはいけない文章/手紙の書き方の裏技表技/実用文の書き方の裏技表技/紀行文の書き方の裏技表技/随筆の書き方の裏技表技/文章上達のあの手この手<読む前の大使寸評>パスチーシュ作家といわれる著者が説くハウツー文章とは、如何なるものか・・・興味深いのである。<図書館予約:(5/15予約、副本3、予約0)>heibonsha大人のための文章教室先ず「第一講 打つか書くか」から見てみましょう。p12~15<ワープロで文章は変わるか> 文章についていろいろ考察していくのだが、まず最初に、それで何を書くのか、というところから話を始めよう。 言うまでもなく、ワープロのことを考えるのである。古い話になってしまったが、1979年の2月に、わが国初の日本語ワードプロセッサーが発売された。それは事務用の机ぐらいの大きさで、630万円もした。 そこに始まって、我々日本人はワープロという筆記用の道具を持っているのである。そして今や、多くの人がそれで文章を作っている。書いているのではなく、打っているわけだ。 今では、小説家だってワープロで原稿を打っている人のほうが普通で、私のように手書きをしている人間のほうが少数派になっている。 私が編集者に、ご依頼の趣旨を文書にしてファクスして下さいませんか、と答える事例を紹介したが、その時、ほとんどの場合は、しばらく時をおいてから、ワープロを使って作成した文書が届くのである。 そのように、事務仕事の中での文章はワープロで打つのが普通になっている。 では、手紙はどうだろう。手紙もワープロで打ち、書名だけ手書きなんていう例が珍しくはない。だが、手書きだと手書きの比率が、ほかのものよりは高いようである。 具体的に言うならば“本誌何月号のこういう特集の中に、関連するエッセイを四百字詰め原稿用紙四枚、何月何日を締め切りとして執筆していただきたい”という依頼書は、ワープロで打たれたものであることが多い。ところが“我社も小説の出版に力を入れていくことになり、ついては、一度お目にかかって、ご尽力をいただくことが可能かどうか、また、ご講想中のものがあるのかなど、うかがいたく思います。追って電話を入れさせていただきます”という内容の通信文は、手書きであることが多いのだ。 そういう使い分けがなされているということは、人々が、ワープロ文と手書き文には何か違いがあると感じているからだろう。 考えてみよう。ワープロで打った文章と、テで書いた文章にはどういう違いがあるのだろう。 見た目が違う。それは確かだ。ワープロ文ならば活字で印刷したかのように、文字がきれいに並んでいる。手書き文は、ひとりひとり字が違っていて、しかも字のうまいへたが見えてしまう。 見た目でなく、実質はどうなんだろう。手書きで文章を書いていた人が、ワープロで打つことにした場合、できる文章は違うものになってしまうのであろうか。ペンもワープロも結局は筆記の道具にすぎない。なのに、その道具を替えたせいで、書ける文章が違ってしまうということがあるのだろうか。 私の考えはこうだ。 小説家とか、エッセイストとか、文筆をなりわいとしている人、つまり文章のプロならば、手書きでもワープロでも同じ文章を書くと思う。そういう人というのは頭の中に文章のリズムがあり、文章の見た目にもこだわりがって、何で書こうが同じものを作成してしまうだろう。 ところが、文章を書くことの素人、つまり普通の一般の人は、ワープロを使うと文章が変わってしまいがちだと思う。ちゃんと意識していないと、ワープロに文章が引きずられていってしまうのだ。 その最もわかりやすいのが、漢字の使いすぎである。ワープロだと変換キーを押すだけで、仮名が漢字になる。だからついつい全部漢字にしてしまいがちなのだ。その結果、最近の週刊誌の記事は、これは仮名のほうがよくないかな、と思う言葉まで漢字になっているという傾向にある。 ひどい 酷い おののく 戦く すさまじい 凄まじい ものすごい 物凄い 右のような言葉は、仮名で書くほうがわかりやすく、美しいと私は思う。まあ、その好みは人それぞれでいいわけだが、好みにかかわりなくワープロのせいで全部漢字bにしてしまうというなら、少し考えてみる必要があるだろう。 昔は、漢字をよく知っているのは利口そうに見えることで、だから辞書を引きつつ文章を書いたものだ。だが今は、キーを一押しするだけで漢字になるのだから、それゆえにあえてこれは漢字にしないぞ、という引き算の思考法があるべきだと思うのだが。ウン 著者は原稿を手書きするとのことで、漢字に対する感覚が鋭いですね。特に無闇に漢字化しないという戒めがええでぇ♪
2021.05.29
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図書館で『芥川龍之介 杜子春』という文庫本を、手にしたのです。この著名な作家の作品をほとんど読んでいなかったので、読んでみようと思い立ったわけでおます。【芥川龍之介 杜子春】芥川龍之介著、KADOKAWA、2017年刊<「BOOK」データベース>より金持ちの息子、杜子春が財産を使い果たし途方に暮れていると、見かねた仙人に大金を授けられる。しかし、金の有無で態度を変える人間に嫌気がさし、仙人へ弟子入りを志願した。そんな彼に課された条件はたった一つ。「決して声を出さないこと」。虎や蛇、地獄での責め苦にも、決して口を開かない彼だったが…。青年が平凡に生きる喜びを見つけるまでを描く「杜子春」ほか、「女」「南京の基督」など全十七篇を収録。<読む前の大使寸評>この著名な作家の作品をほとんど読んでいなかったので、読んでみようと思い立ったわけでおます。rakuten芥川龍之介 杜子春「杜子春」の冒頭の語り口を、すこしだけ見てみましょう。p175~177<一> ある春の日暮れです。 唐の都洛陽の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。 若者は名を杜子春といって、元は金持ちの息子でしたが、今は財産を費いつくして、その日暮らしにも困るくらい、憐れな身分になっているのです。 なにしろそのころ洛陽といえば、天下に並ぶもののない、繁昌をきわめた都ですから、往来にはまだしっきりなく、人や車が通っていました。門いっぱいに当たっている、油のような夕日の光の中に、老人のかぶった紗の帽子や、トルコの女の金の耳環や、白馬に飾った色糸の手綱が、絶えず流れて行く容子は、まるで画のような美しさです。 しかし杜子春は相変わらず、門の壁に身をもたせて、ぼんやり空ばかり眺めていました。空には、もう細い月が、うらうらとなびいた霞の中に、まるで爪の痕かと思うほど、かすかに白く浮かんでいるのです。「日は暮れるし、腹は減るし、その上もうどこへ行っても、泊めてくれる所はなさそうだし・・・こんな思いをして生きているくらいなら、いっそ川へでも身を投げて、死んでしまった方がましかもしれない」 杜子春はひとりさっきから、こんな取りとめもないことを重いめぐらしていたのです。 するとどこからやって来たか、突然彼の前へ足を止めた、片目すがめの老人があります。それが夕日の光を浴びて、大きな影を門へ落とすと、じっと杜子春の顔を見ながら、「お前は何を考えているのだ」と、横柄にことばをかけました。 「私ですか。私は今夜寝る所もないので、どうしたものかと考えているのです」 老人の尋ね方が急でしたから、杜子春は眼を伏せて、思わず正直な答えをしました。「そうか。それはかわいそうだな」 老人はしばらく何事か考えているようでしたが、やがて、往来にさしている夕日の光を指しながら、「ではおれがいいことを一つ教えてやろう。今この夕日の中に立って、お前の影が地に映ったら、その頭に当たる所を夜中に掘ってみるがいい。きっと車いっぱいの黄金が埋まっているはずだから」「ほんとうですか」 杜子春は驚いて、伏せていた眼をあげました。ところがさらに不思議なことには、あの老人はどこへ行ったか、もうあたりにはそれらしい、影も形も見当たりません。その代わり空の付きの色は前よりもなお白くなった、休みない往来の人通りの上には、もう気の早い蝙蝠がニ、三匹ひらひら舞っていました。<ニ> 杜子春は一日のうちに、洛陽の都でもただ一人という大金持ちになりました。あの老人のことばどおり、夕日に影を映してみて、その頭にあたる所を、夜中にそっと掘ってみたら、大きな車にも余るくらい、黄金が一山出て来たのです。 大金持ちになった杜子春は、すぐにりっぱな家を買って、玄宗皇帝にも負けないくらい、ぜいたくな暮らしをしはじめました。
2021.05.28
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本屋の店頭で『空想居酒屋』という新書を、手にしたのです。ぱらぱらとめくると、どこから読んでも面白そうなラインアップとなっているし、写真やレシピも充実しているし・・・なかなかの優れものでおます♪【空想居酒屋】島田雅彦著、NHK出版、2021年刊<「BOOK」データベース>よりコロナ禍のもと、大手チェーンからデリバリー中心のゴーストレストランへ、飲食店のかたちが変わろうとしている。そんな中、国内外の居酒屋をハシゴして40年、包丁を握って35年の「文壇随一の酒呑み&料理人」が、自身の理想の居酒屋を開店した?芥川賞最多落選の芥川賞選考委員が放つ、ポスト・コロナの食をめぐる痛快エッセイ!レシピ&カラーページ付。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくると、どこから読んでも面白そうなラインアップとなっているし、写真やレシピも充実しているし・・・なかなかの優れものでおます♪rakuten空想居酒屋テジクッパとか韓国の汁物が好きな大使であるが、世界のスープを見てみましょう。p165~169 <17 スープで呑む> 韓国にはヘジャンクというジャンルがある。二日酔い予防、あるいは回復に効果があるスープのことだが、牛の血を豆腐状に固めたものや干鱈、豆もやしのスープはその代表的なものである。適度な塩分、旨味のあるスープによって、アルコール過剰摂取による脱水症状をカバーし、かつ空腹を補う。 ところで、日本では酒の締めに、ラーメンやそば、うどんの類を食べるが、それらが二日酔い予防、回復に効果があるとは誰も考えていない。しかし、アサリやシジミのだしが効いた味噌汁ほど二日酔いの身にありがたいものはないことは大抵の酒呑みは知っている。これまで幾度となく、汁物、スープに窮地を救われた経験から、汁物を肴に飲むことを追求してみたい。 韓国の汁物にはよく煮干しのだしを使うが、「味の素」「ほんだし」などの旨味調味料が浸透するまではどこの家庭でも、丁寧に煮干しでとっただしの味噌汁が朝餉、夕餉に供された。私の記憶に残る味噌汁は秋田出身の祖母が作った濃厚な煮干しだしのかなり塩辛い大根の味噌汁だ。本気で作った味噌汁は酒のお供にもなり得る。 韓国の味噌汁といえば、テンジャンチゲだが、納豆の香りがするこの独特の味噌で作るチゲは具材こそ、ズッキーニとタマネギ、豆腐程度であるが、煮干しと納豆の風味にハマると、朝食はこれにキムチとご飯だけで充分だし、酒も飲める。 普通の味噌汁に納豆を入れても、テンジャンチゲに近いものはできる。煮干しのだしはうどんのだしにも向いていて、西日本ではそれが定番だし、韓国のカルグクスもそうだ。韓国式のそうめんのハルモニ風の食べ方は、古漬のキムチを軽く洗い、刻んで、醤油とごま油を少し加えたものを茹でて水で締めたそうめんを乗せ、上から、熱い煮干しだしをかける。合わせだしが主流のラーメンでも、豚骨醤油に煮干しだしを合わせている。(中略) ベルギー名物といえば、ムール貝とフレンチフライの組み合わせだ、鍋にてんこ盛りで出てくるムール貝を、貝殻をハサミにして身を外し、ひたすら口に運び、合間にフレンチフライをマヨネーズ、あるいはビネガーにつけ、貪り食う。一緒に飲む酒はもちろんビールだ。鍋の底が見える前に飽きてしまうかもしれないが、やがて、貝の旨みが凝縮されたスープが見えてくる。 そのままでは塩辛いので、ウェイターに頼んで、お湯で薄めてもらい、パンを浸して食べる。しかし、そこにスープがあれば、麺を投入せずにはいられないのが、麺食いの性というもので、連日、こってりした食事が続き、「だし物」に飢えていた私はブリュッセルのレストランで、スパゲッティを茹でてもらえないかと懇願し、わがままを聞き入れてもらったことがあった。汁だくボンゴレは貝だしのうどんのようで、ネギが欲しかった。 アサリやハマグリ、シジミ、ホタテ、ホッキ貝、どれもいいだしが出るが、亜鉛豊富な貝だしを酒と交互に飲んでいる限り、肝機能は活性化される。貝だし呑みの極め付きは、アワビのしゃぶしゃぶだ。薄切りアワビを昆布だしにくぐらせ、肝ポン酢で食べ、締めをアワビ粥にするこの贅沢は誕生日の自分への褒美にする。飲む酒はやはり大吟醸だろう。 ベトナムのフォーのスープは牛肉のスープがベースになっているが、チキン・スープを用いる屋台もある。フォーの歴史はそれっほど古くはなく、フランスの植民地時代に牛肉を食べる習慣が入り、フォン・ド・ボーが料理文化の中に取り入れられたことに由来する。『空想居酒屋』3:ポスト・コロナの飲食店『空想居酒屋』2:コロナ時代の食『空想居酒屋』1:マッコリタウンの夜
2021.05.28
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本屋の店頭で『空想居酒屋』という新書を、手にしたのです。ぱらぱらとめくると、どこから読んでも面白そうなラインアップとなっているし、写真やレシピも充実しているし・・・なかなかの優れものでおます♪【空想居酒屋】島田雅彦著、NHK出版、2021年刊<「BOOK」データベース>よりコロナ禍のもと、大手チェーンからデリバリー中心のゴーストレストランへ、飲食店のかたちが変わろうとしている。そんな中、国内外の居酒屋をハシゴして40年、包丁を握って35年の「文壇随一の酒呑み&料理人」が、自身の理想の居酒屋を開店した?芥川賞最多落選の芥川賞選考委員が放つ、ポスト・コロナの食をめぐる痛快エッセイ!レシピ&カラーページ付。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくると、どこから読んでも面白そうなラインアップとなっているし、写真やレシピも充実しているし・・・なかなかの優れものでおます♪rakuten空想居酒屋コロナ禍の昨今では、行政からの要請を守っても、補償金支給は遅れに遅れ・・・やむなく処罰覚悟で違反行為(深夜まで営業、酒も出す)におよぶ店が出ていますね。この本で飲食店の行方を見てみましょう。p140~145 <14 ポスト・コロナの飲食店の行方> 空想、妄想の翼を思い切り広げるには、豊富な経験、教養が大いに助けになる。普段は居酒屋やバーで友人、知人、同業者、異業種の人、ジャンルの違う学者、弟子、学生らと雑多な意見交換をし、くだらない駄洒落を飛ばしながら、脳をマッサージできるし、他人の頭も借りて、空想をもっと遠くへ飛ばすこともできるが、コロナ禍で行きつけの店もことごとく休業、集まれる場所もなく、蟄居を強いられた浪人か、羽化の時を待つ蝉の気分で日々を過ごしている。 何かの罪に問われる予定の人は留置場や拘置所に収監される日に備えて、監禁慣れしておく準備期間になるだろう。それで思い出したのは、以前、某出版社の社長から聞いた経験談だった。 その人はかつて麻薬常習と所持の疑いで起訴され、1年ほど拘置所に収監されていた。これまで贅沢もし、数々の武勇伝を残した人ゆえ、「塀の中の禁欲生活はさぞ辛かったでしょうね」と話を振ったら、「もっぱら空想に明け暮れていたので、思ったほど辛くはなかった」という意外な答えが返ってきた。 塀の中の食事は質素で、美食家からすれば、日々、非常食を食べさせられているようなものではないかと思ったが、「毎回、空想のかかずをニ、三品追加していたから、耐えられた」というのである。今日は生ガキが食べたいなと思ったら、かつて食した絶品の生ガキのビジュアルを思い描き、レモンを搾り、殻から直接、あのつるんとした身を口に滑り込ませ、咀嚼し、舌鼓を打つ一連の動作を実際に行うのだそうだ。 いわゆる「エア生ガキ」をするわけである。脇でその様子を見ていたら、何の儀式かと訝られるだろうが、その儀式は厳粛に行なわれなければならない。記憶の中にある生ガキにイメージを最大限、リアルに復元する以上は、集中力を高め、想像力をフル稼働する必要がある。「生ガキときたら、白ワインも必要ですね」と振ると、「もちろん、白ワインも用意する。これまでに飲んだ高級白ワインが記憶のワインセラーに収めてある」とまでいう。やはり、抜栓し、グラスに注ぎ、香りを確かめ、舌の上で転がし、喉越しを楽しむ儀式を行なうのだそうだ。そうやって、以前に自分の舌を甘やかしてくれたメニューの数々を配給の粗食に加えるには、よほどの記憶力と経験が求められる。キャビアやフォアグラソテーや松茸やポルチーニ茸、スッポンやブランド和牛などを追加するにしても、それを食べたことがなければ、再現できない。 美食の経験を活かし、塀の中の粗食をいくらでもグレードアップすることができたわけだ。「そうやって、毎回、エア美食をしていたら、集中力が持たないんじゃないですか」と余計な心配もしたが、それに対する答えもふるていた。 ―再現できるメニューにも限りがあったが、カレーとかラーメンなら週に二回くらいは食べるだろ。だから、繰り返し、再現すればいい。そのうち空想だけで胃もおたれするようになったので、その時は普通に出されたメシを喰えばいい。たまに粗食で済ますのもいいもんだよ。何より空想の美食のいいところは太らないし、血圧も上がらないし、体に優しいところだ。(中略) 一人飯、一人酒がサマになるようになったら、それは一人前ということである。自堕落にならず、惨めたらしくなく、他人の同情など買わず、他人に興味を抱かれるようであれば、それはプロと見ていい。 かなり昔のことだが、渋谷のまあまあ有名なそば屋で飲んでいたら、往年の名脇役高品格が一人で現れ、天ざるとぬる燗を注文すると、ちびちび飲みながら、買ってきた本を読み始めた。刑事ドラマの一シーンを思わせる構図に見入っていたら、目が合ってしまい、軽く会釈をすると、微笑で応えてくれた。以来、私の中であの時の高品格こそが、一人酒の模範となったのである。 ところで行きつけの銀座のバーが苦境に陥っていて、LINEやZoomを使って、オンライン営業を勧めてみた。ママと女の子ニ、三人とビデオ中継を通じて対面し、客は自前で用意した酒を飲みながら、接待を受ける。要するにビデオチャットしながら、酒を飲むわけだ。当然、感染の危険はなく、体を触られる心配もないし、客の加齢臭や口臭に辟易することもないが、問題は客がそれにいくら払ってくれるかである。 営業再開の暁には特典があるとか、クラウドファウンディングの一種だといわれても、「味気ないな」と思うだろう。(中略) 戦時下、そして終戦後の2年間は最も食糧不足が深刻だった時代だが、焼け跡には闇市が立ち、空腹を満たすために人々が集まった。今は流通も途絶えることなく、食べるものにも飲むものにも不自由はないが、外食、外呑みができない。こういう経験自体が初めてで、飲食の形態が大きく様変わりする不安を誰もが抱えている。元通りになることを期待する一方で、飲食店の廃業、倒産ラッシュという厳しい現実をどう乗り越えるかが目前の課題だが、ポスト・コロナ時代の飲食のかたちはその苦肉の策として立ち上がってくるだろう。『空想居酒屋』2:コロナ時代の食『空想居酒屋』1:マッコリタウンの夜
2021.05.28
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<『あやし うらめし あな かなし』3>図書館で『あやし うらめし あな かなし』という本を、手にしたのです。味わい深き幽玄の世界ってか・・・多芸な浅田さんは上田秋成路線をも目指すのか。【あやし うらめし あな かなし】浅田次郎著、集英社、2013年刊<「BOOK」データベース>より子供の頃、伯母から聞かされた恐怖譚ー。月のない夜、奥多摩の霊山に建つ神官たちの屋敷を男女の客が訪れた。思いつめた二人は、神主の説得の甲斐もなく屋敷内で心中を図ったという。だが女は死に切れず、事切れた男の隣で苦しみながら生き続け…。著者の母方の生家に伝わる話を元にした「赤い絆」「お狐様の話」など、怖ろしくも美しい全7編。短編の名手が紡ぐ、味わい深き幽玄の世界。<読む前の大使寸評>味わい深き幽玄の世界ってか・・・多芸な浅田さんは上田秋成路線をも目指すのか。rakutenあやし うらめし あな かなし「解説」で「戦争怪談」あたりを、見てみましょう。p315~318<解説:川村湊> 民俗学的な趣向とともに、もうひとつ感じられるのは、「戦争怪談」の影である。「虫篝」と「遠別離」の二編には、大日本帝国が南方の島のジャングルで、敗北必至の戦争を行っていた時代の話が、現在の時間との間にサンドイッチされている。 私は、浅田次郎と同じく1951年(昭和26年)生まれだが、私たちの幼少年期には、まだ戦争や戦場の兵隊たちの「怪談」が伝わっていた。兵舎や軍事施設として使っていた古い学校の建物には、自殺したり、いびり殺されした兵隊の幽霊が出てくることは当然なことであり、防空壕や軍人墓地には、鉄兜を目深にかぶり、銃剣を持った兵士たちの亡霊がうろうろしていた。彼らはまだ戦後の平和な現実の世界に“復員”することができないのである。道ばたに座り込む、白衣に兵隊帽の傷痍軍人のように。 兵隊の残酷物語と幽霊話は、戦後の世界においてごく当たり前の話題だったのだ。南の島のジャングルのなかで、海の見える山上の高地で、大海原の真ん中で、兵隊たちは故郷や家郷を思い出しながら、無念の死を迎えたはずなのである。 レイテ島の激戦地リモン峠の草原や藪の中に、私はそこで戦死した日本兵たちの慰霊碑を見た。もちろん、慰霊碑、慰霊塔といっても、十人たちや米軍に遠慮をしたような小さな碑石に、「鎮魂」とか「工兵碑」とか彫ってある程度のものだ。峠の茶屋とでもいうべき屋台店のフィリピン人の主人は、山中で見つけた日本兵が持っていたらしい古い銃身を見せてくれた。機関銃のなれの果てのようなその錆び付いた鉄屑には、「遠別離」に現れる戦死者たちの「魂」までも、錆び付いたままからみついているようだった。 兵隊たちは帰って来たかったのだ。故国の、六本木の十字路の場所にまで。しかし、レイテ島のリモン峠からは、ふるさと日本はあまりにも遠く、峠から眺める海の水だけが、森々と(びょうびょうと)日本の海へと続いているだけだ。「虫篝」は、一種のドッペルゲンゲル(分身)の話なのだが、それが空間と時間を越えて、同じような体験として重ね合わせられているのである。 日常的に死を見つめている兵隊と「怪談」が親密でないはずはない。日野葦平が多くの「兵営怪談」や「兵隊怪談」を書いたように、兵隊と幽霊の話とは切っても切れない関係にある。それは、本質的に「文芸」が人間の魂に関わるものであって、言葉によって自由自在に「魂」を飛び立たせるのが「文芸」の、本質的で絶対的な働きであるからだ。『雨月物語』の一遍「菊花の約」は、義兄弟の契りを結んだ二人の男が、約束した日時に再会を果たそうとするが、身体という外形的束縛から脱するために、一人は自刃して、「魂」となって相手のところを訪れるという話だ。 浅田次郎の「怪談」も、基本的には魂が肉体を離れて、自由に飛び回る話だとまとめることができる。「昔の男」では、死者の魂はいとも自由気ままに、現在の時点に訪れてくる。 『あやし うらめし あな かなし』2:レイテ島での戦闘『あやし うらめし あな かなし』1:赤い絆()
2021.05.27
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今回借りた4冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「手当り次第」でしょうか♪<市立図書館>・大人のための文章教室・葭の髄からのぞく日本語・ホワット・イフ?・芥川龍之介 杜子春<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【大人のための文章教室】清水義範著、講談社、2004年刊<「BOOK」データベース>より面白いから身につく名講座。いますぐ使える裏ワザ表ワザ!著者オリジナル例文満載。【目次】打つか、書くか/とはいうものの接続詞/長短とテンマル/ですますであるのだ/しゃべくり文ですの/伝えたいこと伝わるように/近寄ってはいけない文章/手紙の書き方の裏技表技/実用文の書き方の裏技表技/紀行文の書き方の裏技表技/随筆の書き方の裏技表技/文章上達のあの手この手<読む前の大使寸評>パスチーシュ作家といわれる著者が説くハウツー文章とは、如何なるものか・・・興味深いのである。<図書館予約:(5/15予約、副本3、予約0)>heibonsha大人のための文章教室***********************************************************【葭の髄からのぞく日本語】工藤力男著、和泉書院、2021年刊<「BOOK」データベース>より今どきの日本語、気になりませんか?日ごろ無意識に使っている言葉も、立ち止まって考えると、不思議な現象、興味ぶかい姿が見えてくる。プロ野球の球団名の愛称が、横浜は「ベイスターズ」なのに、阪神はなぜ「タイガース」なのかなど、日本語をめぐる十二の考察と三つの発言を収めたエッセイ集。<読む前の大使寸評>おお 日本語にからむ本ってか・・・中身を覗いてみると文法に則って真面目に述べられています。というわけでミニブームの一貫として借りたのです。rakuten葭の髄からのぞく日本語***********************************************************【ホワット・イフ?】ランドール・マンロー著、早川書房、2015年刊<「BOOK」データベース>より人類総がかりでレーザーポインターで照らしたら月の光は変わる?お茶を必死にかき回したら沸騰させられるかな?どのくらい高い空から落とせば、その熱でステーキが焼けますか?元素周期表を現物の元素のキューブを積んで作ったら何が起こる?こうした突拍子もない思いつきも、理系思考をこらして検討すれば、そこからは驚くべき結論が導き出され、何よりその結論は笑える!元NASAの研究者が物理と数学とマンガで読者の疑問に全力を挙げて答える、人気のマンガ科学解説サイトを書籍化したベスト&ロングセラー、待望の邦訳。<読む前の大使寸評>物理学を専攻した著者は、NASAでロボット工学に取り組んだが、そのNASAをやめて、フルタイムのマンガ家に転身したそうで・・・ユニークな人である。rakutenホワット・イフ?************************************************************【芥川龍之介 杜子春】芥川龍之介著、KADOKAWA、2017年刊<「BOOK」データベース>より金持ちの息子、杜子春が財産を使い果たし途方に暮れていると、見かねた仙人に大金を授けられる。しかし、金の有無で態度を変える人間に嫌気がさし、仙人へ弟子入りを志願した。そんな彼に課された条件はたった一つ。「決して声を出さないこと」。虎や蛇、地獄での責め苦にも、決して口を開かない彼だったが…。青年が平凡に生きる喜びを見つけるまでを描く「杜子春」ほか、「女」「南京の基督」など全十七篇を収録。<読む前の大使寸評>この著名な作家の作品をほとんど読んでいなかったので、読んでみようと思い立ったわけでおます。rakuten芥川龍之介 杜子春************************************************************図書館大好き487
2021.05.27
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・川越宗一『熱源』(6/08予約、副本33、予約676)現在17位・ブレイディみかこ『ワールドサイドをほっつき歩け』(9/19予約、副本13予約218)現在9位・池井戸潤『半沢直樹 アルルカンと道化師』(11/29予約、副本33、予約644)現在293位・内田樹『コモンの再生』(1/05予約、副本2、予約21)現在7位・村上春樹『一人称単数』(1/27予約、副本26、予約301)現在128位・カズオ・イシグロ『クララとお日さま』(3/20予約、副本7、予約197)現在50位・白井聰『武器としての「資本論」』(4/06予約、副本9、予約89)現在68位・52ヘルツのクジラたち(4/15予約、副本20、予約592)現在535位・桐野夏生『日没』(4/24予約、副本24、予約300)現在256位・鎌田由美子『「よそもの」が日本を変える』(4/26予約、副本1、予約6)現在6位・田口俊樹『日々翻訳ざんげ』(4/29予約、副本3、予約7)現在3位・マイケル・サンデル『実力も運のうち』(5/05予約、副本1、予約73)現在79位・ヤマザキマリ『生贄探し』(5/14予約、副本1、予約19)現在23位・ケン・リュウ『生まれ変わり』(5/26予約、副本1、予約1)<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・『コロナ危機の政治』・『生態学者の目のツケドコロ』・『中国戦線、ある日本人兵士の日記』・オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る・岡ノ谷一夫『さえずり言語起源論』・小野正嗣『多和田語の世界』:図書館未収蔵・本村凌二『馬の世界史』・藻谷浩介『進化する里山資本主義』・多和田葉子『文字移植』:図書館未収蔵・高野秀行「怪獣記」・キネマ旬報(ありがとう、和田誠さん)・橋本治『黄金夜界』・中園成生『日本捕鯨史』・高野秀行「ワセダ三畳青春記」・ヘミングウェイで学ぶ英文法:図書館未収蔵・内澤旬子『ストーカーとの七00日戦争』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』<予約分受取:3/26以降> ・川上弘美『神様2011』(3/21予約、3/26受取)・川上弘美『某』(3/31予約、4/06受取)・三浦しをん『マナーはいらない』(1/9予約、4/10受取)・ショーン・タン『内なる町から来た話』(11/3予約、4/22受取)・塩田武士『騙し絵の牙』(4/19予約、4/22受取)・『ラガナ一家のニッポン日記』(4/21予約、4/27受取)・小川洋子『密やかな結晶』(10/8予約、5/03受取)・池内紀『すごいトシヨリBOOK』(5/02予約、5/04受取)・ウイルスの意味論 : 生命の定義を超えた存在(2/18予約、5/13受取)・出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記:(1/06予約、5/13受取)・清水義範『大人のための文章教室』(5/15予約、5/26受取)***********************************************************************【熱源】川越宗一著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/08予約、副本33、予約676)>rakuten熱源【ワールドサイドをほっつき歩け!】ブレイディみかこ著、筑摩書房、2020年刊<「BOOK」データベース>よりEU離脱、競争激化社会、緊縮財政などの大問題に立ち上がり、人生という長い旅路を行く中高年への祝福に満ちたエッセイ21編。第2章は、現代英国の世代、階級、酒事情についての著者解説編。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/19予約、副本13、予約218)>rakutenワールドサイドをほっつき歩け【半沢直樹 アルルカンと道化師】池井戸潤著、講談社、2020年刊<「BOOK」データベース>より東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとに、とある案件が持ち込まれる。大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版舎・仙波工藝社を買収したいというのだ。大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とはー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/29予約、副本33、予約644)>rakuten半沢直樹 アルルカンと道化師【コモンの再生】内田樹著、文藝春秋、2020年刊<出版社>より天下りのマッチポンプ、地方の過疎化、アンチ・グローバル化現象……コモン(共有地)の再生が日本の活路を開く!・西部劇『シェーン』が示すコモンをめぐる原理的な主題・ベーシックインカムの成否を決定づける要素とは?・トランプ現象とアンチ・グローバリズムの流れ・マナーの悪い「幼児的」なオヤジのマウンティングについて・明治維新前の藩制度とフランスのコミューンの共通点・「自我の支配」から解放される瞑想のやり方……etc.分断を超えて、新しい共同幻想が立ち上がる希望の書。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/05予約、副本2、予約21)>rakutenコモンの再生【一人称単数】村上春樹著、文藝春秋、2020年刊<「BOOK」データベース>より短篇小説は、ひとつの世界のたくさんの切り口だ。6年ぶりに放たれる、8作からなる短篇小説集。【目次】石のまくらに/クリーム/チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ/ウィズ・ザ・ビートルズ/ヤクルト・スワローズ詩集/謝肉祭/品川猿の告白/一人称単数<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/27予約、副本26、予約301)>rakuten一人称単数【クララとお日さま】カズオ・イシグロ著、早川書房、2021年刊<「BOOK」データベース>より人工知能を搭載したロボットのクララは、病弱の少女ジョジーと出会い、やがて二人は友情を育んでゆく。生きることの意味を問う感動作。愛とは、知性とは、家族とは?ノーベル文学賞受賞第一作、カズオ・イシグロ最新長篇。<読む前の大使寸評>追って記入rakutenクララとお日さま【武器としての「資本論」】白井聰著、東洋経済新報社、2020年刊<「BOOK」データベース>より資本主義を内面化した人生から脱却するための思考法。【目次】本書はどんな『資本論』入門なのか/資本主義社会とは?-万物の「商品化」/後腐れのない共同体外の原理「無縁」-商品の起源/新自由主義が変えた人間の「魂・感性・センス」-「包摂」とは何か/失われた「後ろめたさ」「誇り」「階級意識」-魂の「包摂」/「人生がつまらない」のはなぜかー商品化の果ての「消費者」化/すべては資本の増殖のためにー「剰余価値」/イノベーションはなぜ人を幸せにしないのかー二種類の「剰余価値」/現代資本主義はどう変化してきたのかーポスト・フォーディズムという悪夢/資本主義はどのようにして始まったのかー「本源的蓄積」/引きはがされる私たちー歴史上の「本源的蓄積」/「みんなで豊かに」はなれない時代ー階級闘争の理論と現実/はじまったものは必ず終わるーマルクスの階級闘争の理論/「こんなものが食えるか!」と言えますか?-階級闘争のアリーナ<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/06予約、副本9、予約89)>rakuten武器としての「資本論」【52ヘルツのクジラたち】町田そのこ著、中央公論新社、2020年刊<「BOOK」データベース>より52ヘルツのクジラとはー他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれるー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/15予約、副本20、予約592)>rakuten52ヘルツのクジラたち【日没】桐野夏生著、岩波書店、2020年刊<「BOOK」データベース>よりあなたの書いたものは、良い小説ですか、悪い小説ですか。小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容される。「社会に適応した小説」を書けと命ずる所長。終わりの見えない軟禁の悪夢。「更生」との孤独な闘いの行く末はー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/24予約、副本24、予約300)>rakuten日没【「よそもの」が日本を変える】鎌田由美子著、日経BP、2021年刊<出版社>よりコロナ禍で日常生活や働き方が激変し、心のどこかで「これまで通りの生き方で本当にいいのか」と悩んでいる人も多いのではないだろうか。ニューノーマルは見たことのない世界ではなく、「デジタル化」「多様性」「環境意識」といった後回しにしてきた問題が目の前に突き付けられただけーー。JR東日本でエキナカや地域活性化を成功させてきた著者が、「『What if?』という自問自答が必要」「仕事と生き方は融合していく」「サステナブルが日常に」など、個人や企業の「これからの生き方」を提示する。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/26予約、副本1、予約6)>rakuten「よそもの」が日本を変える【日々翻訳ざんげ】田口俊樹著、本の雑誌社、2021年刊<出版社>より本書はローレンス・ブロックの〈マット・スカダー・シリーズ〉をはじめ、2002年度「このミス」第1位のボストン・テラン『神は銃弾』、エルモア・レナード、トム・ロブ・スミス、ドン・ウィンズロウなど、ミステリーを中心に200冊近い訳書を刊行してきた名翻訳家が、自身が手掛けてきた訳書を再読し、翻訳家デビューのいきさつから、誤訳の数々、マイクル・Z・リューインとのメール交流、ジョン・ル・カレの逆鱗に触れた英文、レイモンド・チャンドラー「待っている」新訳での「大発見」まで、それぞれの訳書にまつわるエピソードと時々の翻訳事情で40年に及ぶ翻訳稼業を振り返る回顧録です。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/26予約、副本1、予約6)>rakuten日々翻訳ざんげ【実力も運のうち】マイケル・サンデル著、早川書房、2021年刊<「BOOK」データベース>より「努力と才能で、人は誰でも成功できる」この考え方に潜む問題が見抜けますか?100万部突破『これからの「正義」の話をしよう』から11年ー格差と分断の根源に斬りこむ、ハーバード大学哲学教授の新たなる主著。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/05予約、副本1、予約73)>rakuten実力も運のうち【生贄探し】ヤマザキマリ×中野信子著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より幸せそうな人を見ると、モヤッとする、相手が得をすると損した気持ちになる、抜け駆けする人が痛い目に遭うのは当然、お前だけを特別扱いできない、などー日本人の思考の傾向は脳の特徴だった。豊かで多様性のある生き方のために、中野信子とヤマザキマリがアドバイス。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/14予約、副本1、予約19)>heibonsha生贄探し【生まれ変わり】ケン・リュウ著、 早川書房、2021年刊<「BOOK」データベース>より異星からの訪問者トウニン人と共生することになった人類は、悪い記憶を切除し新しい自分に「生まれ変わる」ことが可能になった。トウニン人の恋人をもつ地球人の特別捜査官が謎の殺害テロ事件を追う表題作、アジアの田舎の靴工場で女工として働く少女の不思議な体験を描く「ランニング・シューズ」など、現代アメリカSFの最重要作家のひとり、ケン・リュウの単行本第三短篇集『生まれ変わり』から12篇を収録した傑作集。<読む前の大使寸評>以前読んだ短篇集『紙の動物園』が良かったので、図書館予約したのです。<図書館予約:(5/26予約、副本1、予約1)>heibonsha生まれ変わり【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。図書館予約の軌跡259
2021.05.27
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『竜宮城と七夕さま』を読んだところだが・・・これまで読んできた、浅田さんの本を並べてみます。(*印はJAL機内誌『スカイワード』人気連載を単行本化したシリーズ)・『大名倒産(上、下)』(2019年刊)・天子蒙塵(1~4)(2016~18年刊)・長く高い壁(2018年刊)・『日中戦争前夜 絡み合う思惑』インタビュー(2018年)*竜宮城と七夕さま(2017年刊)・『天子蒙塵』浅田治郎独占インタビュー(2016年)・帰郷(2016年刊)・獅子吼(2016年刊)・わが心のジェニファー(2015年刊)・ブラック オア ホワイト(2015年刊)・日本の「運命」について語ろう(2015年刊)*パリわずらい江戸わずらい(2014年刊)・五郎治殿御始末(2014年刊)・あやし うらめし あな かなし(2013年刊)・かわいい自分には旅をさせよ(2013年刊)・君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい(2011年刊)*アイム・ファイン(2010年刊)・ま、いいか (2009年刊)・ハッピー・リタイアメント(2009年刊)・大人の実力(2009年刊)・草原からの使者(2009年刊)・浅田次郎とめぐる中国の旅(2008年刊)・月島慕情(2007年刊)*つばさよつばさ(2007年刊)・すべての愛について(2006年刊)・歴史・小説・人生(2005年刊)・ひとは情熱がなければ生きていけない(2004年刊)・歩兵の本領(2004年刊)・姫椿(2001年刊)・鉄道員(2000年刊)・地下鉄に乗って(1999年刊)・プリズンホテル(1993年刊)R23:『あやし うらめし あな かなし』を追加『大名倒産(上)』2:江戸時代の俸禄の仕組み『大名倒産(上)』1:冒頭の語り口『天子蒙塵(4)』1:(四)冒頭の語り口『天子蒙塵(3)』3:満州国のメカニズム『天子蒙塵(3)』2:ヌルハチ公神話を語る主人公『天子蒙塵(3)』1:ヌルハチの伝説『天子蒙塵(2)』1:馬占山が張作霖を回顧するあたり『天子蒙塵(1)』3:天津の日本租界『天子蒙塵(1)』2:浅田治郎独占インタビュー『天子蒙塵(1)』1:序章の語り口『長く高い壁』2:軍隊はタテばかりでヨコがない『長く高い壁』1:張飛嶺守備隊の編成『日中戦争前夜 絡み合う思惑』インタビュー『竜宮城と七夕さま』3:玄奘三蔵と大雁塔『竜宮城と七夕さま』2:中国の「簡体字」『竜宮城と七夕さま』1:中国人の体型の変化『帰郷』2:鉄の沈黙『帰郷』1:帰郷『獅子吼』:象。駱駝。孔雀。ライオン。猿。河馬。遥かな西山から渡ってくるそれらの声『わが心のジェニファー』1:日本へのひとり旅を命じられた日系人ラリー『わが心のジェニファー』2:日本の原則『ブラック オア ホワイト』:エリート商社マンの告解『日本の「運命」について語ろう』1:アヘン戦争に対応できなかった科挙制度『日本の「運命」について語ろう』2:漢族と満州族(清)の違い『日本の「運命」について語ろう』3:徳川と愛新覚羅を比べて『日本の「運命」について語ろう』4:日本人と中国人の違い『日本の「運命」について語ろう』5:日露戦争の戦果『パリわずらい江戸わずらい』1:夕焼け小焼け『パリわずらい江戸わずらい』2:おまわりさんは、どこ?『パリわずらい江戸わずらい』3:パリわずらい江戸わずらい『パリわずらい江戸わずらい』4:イタリアン・クライシス『五郎治殿御始末』:明治維新時の侍たちの短篇六篇『あやし うらめし あな かなし』2:レイテ島での戦闘『あやし うらめし あな かなし』1:赤い絆『かわいい自分には旅をさせよ』1:『蒼穹の昴』を旅する『かわいい自分には旅をさせよ』2:自衛隊絡みの話『君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい』1:英雄の足跡『君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい』2:浅田さんの読書遍歴『君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい』3:英雄の足跡(続き)『君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい』4:小説家という聖職『アイム・ファイン』1:すばらしい記憶『アイム・ファイン』2:ポップコーン幻想『ま、いっか』1:日本語の未来『ま、いっか』2:ま、いっか『ま、いっか』3:小説家の読書熱『ハッピー・リタイアメント』:ご褒美のような天下り『大人の実力』1:四角い家に住んで失ったもの『大人の実力』2:この本の構成について『草原からの使者』1:星条旗よ永遠なれ『浅田次郎とめぐる中国の旅』1:紫禁城『浅田次郎とめぐる中国の旅』2:康有為のSF世界『浅田次郎とめぐる中国の旅』3:『中原の虹』『月島慕情』1:雪鰻『月島慕情』2:シューシャインボーイ『つばさよつばさ』1:燕迷、ほか『すべての愛について』1:山本一力との対談『すべての愛について』2:阿川佐和子との対談『すべての愛について』3:森まゆみとの対談『歴史・小説・人生』1:『蒼穹の昴』『歴史・小説・人生』2:岩井志麻子さんとの対談『歴史・小説・人生』3:宮部みゆきさんとの対談『歴史・小説・人生』4:陳舜臣さんとの対談『歴史・小説・人生』5:張作霖について『歴史・小説・人生』6:森永卓郎さんとの対談『歴史・小説・人生』7:陳舜臣さんとの対談(続き)『歴史・小説・人生』8:龍王=天命はどこに?『歴史・小説・人生』9:高橋克彦さんとの対談『歴史・小説・人生』10:宮部みゆきさんとの対談(続き)『ひとは情熱がなければ生きていけない』1:自衛隊での生活『ひとは情熱がなければ生きていけない』2:漢籍に惹かれる浅田さん『ひとは情熱がなければ生きていけない』3:「破滅」への衝動『ひとは情熱がなければ生きていけない』4:映画『鉄道員』を語る鉄道員:珠玉の短篇8作品地下鉄に乗って:満州に出征する父を目撃しプリズンホテル:「プリズンホテル」という命名【あやし うらめし あな かなし】浅田次郎著、集英社、2013年刊<「BOOK」データベース>より子供の頃、伯母から聞かされた恐怖譚ー。月のない夜、奥多摩の霊山に建つ神官たちの屋敷を男女の客が訪れた。思いつめた二人は、神主の説得の甲斐もなく屋敷内で心中を図ったという。だが女は死に切れず、事切れた男の隣で苦しみながら生き続け…。著者の母方の生家に伝わる話を元にした「赤い絆」「お狐様の話」など、怖ろしくも美しい全7編。短編の名手が紡ぐ、味わい深き幽玄の世界。<読む前の大使寸評>味わい深き幽玄の世界ってか・・・多芸な浅田さんは上田秋成路線をも目指すのか。rakutenあやし うらめし あな かなし
2021.05.26
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図書館で『あやし うらめし あな かなし』という本を、手にしたのです。味わい深き幽玄の世界ってか・・・多芸な浅田さんは上田秋成路線をも目指すのか。【あやし うらめし あな かなし】浅田次郎著、集英社、2013年刊<「BOOK」データベース>より子供の頃、伯母から聞かされた恐怖譚ー。月のない夜、奥多摩の霊山に建つ神官たちの屋敷を男女の客が訪れた。思いつめた二人は、神主の説得の甲斐もなく屋敷内で心中を図ったという。だが女は死に切れず、事切れた男の隣で苦しみながら生き続け…。著者の母方の生家に伝わる話を元にした「赤い絆」「お狐様の話」など、怖ろしくも美しい全7編。短編の名手が紡ぐ、味わい深き幽玄の世界。<読む前の大使寸評>味わい深き幽玄の世界ってか・・・多芸な浅田さんは上田秋成路線をも目指すのか。rakutenあやし うらめし あな かなし短篇「遠別離」でレイテ島での戦闘あたりから、見てみましょう。p259~265<遠別離> 「何言ってやがる、撃て撃て。ところでキニーネを持ってねえか」 歴戦の上等兵とは大したもので、弾雨の中でもそんなことを言う。 「申しわけありません」 矢野は歩兵銃を撃ちながら答えた。前線の兵はひとり残らずマラリアにかかっていた。素裸で駆け回りたいほどの発熱をしたかと思えば、一転して身の凍えるような悪寒が襲ってくる。キニーネはマラリアの特効薬だが、個人が装備するものはとうに尽きていた。 「まったく、小便も満足に出やしねえ。ひと暴れしたら退がるぞ」 射撃の合い間に谷山上等兵は言ったが、すでにそういう状況にないことは、矢野にもわかっていた。前衛の陣地は潰されて、峠道を敵の戦車が通り過ぎて行った。押し寄せる敵の歩兵に囲まれた、まさしく孤立無援の機関銃座だった。 西軍曹はどこを撃たれたものか、壕の壁にもたれたまま動かなかった。 「分隊長殿、しっかりしてください」 声をかけると、西軍曹は思いがけぬ力で矢野の軍衣の袖を掴み寄せ、「すまんな」とひとこと言った。 「勘弁しろよ、矢野」 泣きを入れた覚えはないのだが、必ずガキを抱かせてやると、軍曹は口癖のように言っていた。その約束を反故にしてしまったことを、西軍曹は詫びてくれたのだった。 安心させたい一心で矢野は言った。 「自分はここで戦死します。死ねばすぐに家に帰って、女房も子供も抱けますから、そのほうがよくあります。ありがとうございました。ごくろうさまでした」 軍曹は壕の壁を滑り落ちて、水溜りの中にうつぶせてしまった。 お国のために死ぬ。そんな言い方は少しも了簡できないけれど、そのお国に暮らしている女房と子供ために死ぬのだと、矢野は思うことにした。 「弾薬なし。突撃に前へ」 谷山上等兵は弾丸を撃ち尽くした機関銃をぽんと叩くと、物静かな声でそう言った。年かさのこの上等兵はきっと、自分と同じ了簡をしたのだろうと矢野は思った。 「命はもういいがよ、キニーネは欲しかったなあ」 着剣した銃を胸前に構え、板垣上等兵はたくましい現役兵の首をごきりと鳴らした。 「なあ、矢野。今度の休みには貴様の家に寄っていいか」 原島は泥だらけの顔をほころばして笑った。 「よし、これから行こう。おまえは田舎者だから、六本木も赤坂も案内してやる」 矢野二等兵は立ち上がった。戦うのではなく、死ぬのではなく、生まれ育った六本木の街に帰るためだった。 ◇ 「やっとわかってもらえたわ」 工事現場の白い光を真っ向に受けて、頼子は微笑んでいた。 「骨箱の中身は、この眼鏡だったの。どなたかが持ち帰って下さったんげしょうけど、ありがたいことです」 すべてが終わっていたのだと知ると、矢野の体から力が抜けた。おのれのうちに渦巻き荒れ狂っていた、熱も悪寒も、恐怖も悔悟も、痛み苦しみのすべては嘘のように消えてしまった。 矢野は門扉に寄って、鉄格子の間から妻の体をまさぐった。若く清らかな母の体だった。 「子供は」 「男の子よ」 「よかった。寺を潰さずにすんだか」(中略) 頼子は百合の花束を、矢野の軍服の胸に忖した。歩兵第一連隊の兵営は消えてなくなり、その跡には見知らぬ摩天楼が建ち並んでしまったけれど、この香り高くかぐわしい純白の花は、歩一の兵にこそふさわしいと矢野は思った。 「これは、みんなのために貰っておくよ」 「あなた、やさしいのね。ちっとも変わってない。それじゃあ、あなただけに」 そう言ったなり、頼子は門扉ごしに矢野のうなじを抱き寄せて、唇を重ねてくれた。 「よせやい、人が見てるじゃねえか」 矢野二等兵は鉄格子から後ずさると、銃と花束を控え銃(つつ)に抱いて姿勢を正した。 「見送りありがとう。そんじゃ、行ってきます」 「行ってらっしゃい、あなた」 調練どおりの回れ右をすると、矢野二等兵は夜空を被う白い光をめざして歩み出した。 ◇ 「なにブツブツ言ってんだよ。シャンとしろよ、ばあちゃん。ケータイ、持ってねえんか」 怒るわけにもいかねえし、かと言って警察に電話するのも何だし、まったく始末におえねえババアだ。 これまでの経験則によれば、そろそろ迎えの家族がやってくる時間なんだけど。 と思う間に、白い高級車が目の前に停まった。おお、レクサスでやんの。すげえな。ところが運転席から降りてきたのはスキンヘッドの強面(こわもて)。俺、何もしてねえよ。善意の第三者だからな。 「申しわけありません。ご迷惑をおかけします。おかあさん、またここにきてたのか。風邪ひくじゃないか」 と、この如才なさはヤクザじゃねえよな。 「通りを横断してきたもんですから、びっくりしちゃって、マジ危ないっすよ」 「それはどうも。すっかりボケちまいまして、どういうわけかしょっちゅうここにくるんですよ」 どうやら孫を交通事故で亡くしたわけじゃねえらしい。ただの徘徊老人かよ。あれ、花束ねえじゃん。風で飛んだんか。 倅が迎えにきたってのに、ばあさんは動こうとしない。しまいには倅が背中を向けて屈み、「ほら、おかあさん。おんぶ」だと。いい齢こいた倅が八十のおふくろをおんぶするってか。泣かせるよな。 ウン 浅田さんは自衛隊に入隊し訓練に励んだ経験があるので、戦闘場面の描写には臨場感がありますね。『あやし うらめし あな かなし』1:赤い絆()
2021.05.26
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図書館で『あやし うらめし あな かなし』という本を、手にしたのです。味わい深き幽玄の世界ってか・・・多芸な浅田さんは上田秋成路線をも目指すのか。【あやし うらめし あな かなし】浅田次郎著、集英社、2013年刊<「BOOK」データベース>より子供の頃、伯母から聞かされた恐怖譚ー。月のない夜、奥多摩の霊山に建つ神官たちの屋敷を男女の客が訪れた。思いつめた二人は、神主の説得の甲斐もなく屋敷内で心中を図ったという。だが女は死に切れず、事切れた男の隣で苦しみながら生き続け…。著者の母方の生家に伝わる話を元にした「赤い絆」「お狐様の話」など、怖ろしくも美しい全7編。短編の名手が紡ぐ、味わい深き幽玄の世界。<読む前の大使寸評>味わい深き幽玄の世界ってか・・・多芸な浅田さんは上田秋成路線をも目指すのか。rakutenあやし うらめし あな かなし「赤い絆」の語り口を、すこしだけ見てみましょう。p26~29 伯母は星あかりの窓に切絵のような姿を定めたまま、心中事件の顛末を続けた。 子供らのあらかたは眠ってしまったが、私は両の掌を頬の下に添えて、伯母の影を凝視していた。 「翌る朝早くに、男の人のご家族が山に上がってきたの。一番列車のお客よりもずっと早かったから、たぶん東京から車を飛ばしてきたんだろう。三つ揃いの背広を着たおとうさんと、やっぱり帝大の学帽をかぶったおにいさん。それと、執事か秘書のような男の人が二人。おかあさんはいらっしゃらなかった」 父親という人は、立派な口髭を立てた恰幅のよい紳士だった。兄は死んだ弟にこわいくらいよく似ていたという。 酷いことには、彼らが到着したとき、女はまだ恋人の骸(むくろ)のかたわらで生きていた。もはや苦痛を訴える気力もなくなっていたが、意識ははっきりとしていた。 曽祖父を始めとする屋敷の家族たちは、もとより善意の第三者である。身勝手な心中の大迷惑を蒙ったにすぎなかった。しかしこの際、善意のなすべき裁量は甚だ難しかった。つまり、この有様をどういう形で遺族に見せればよいかということに、家族はまどろみすらせずに心をくだいたのだった。 結論はありのままを見せるということだった。すなわち、二人は整頓された座敷のひとつ蒲団の中で、潔くしめやかに毒をのみ、男は先に死んだが女はいまだに死にきれずに添い寝しているという理想のかたちを・・・いくぶん虚飾ではあるけれども、提示すべきであると判断したのだった。ありのまま、というより、正しくは心中した二人にとってかくあるべき、ありのままである。何ら他意のない、純然たる善意の第三者としては、それ以外の演出はできなかった。 二人が翌日の話し合いを待たずに心中を敢行したのは、今さら親の理解など得られるはずはないと考えたからで、だとすると来訪する親にその結末を見せるのは彼らの本意であったろう。取り返しのつかぬ現実を目のあたりにして遺族が悔悟の涙を流せば、心中劇はめでたしめでたしと幕が下りる。 しかしこの大団円には、芝居ではまさか有りえぬ不調和があった。遺族が玄関の式台に立ち、曽祖父に先導されて長い廊下を歩み大階段を昇り、五番の座敷の体良く嵌めかえられた障子を開けたとき、心中の相方である女はまだ生きていたのである。 第三者としては、女は死んだものとみなして場面を誂えるほかはなかった。 男の兄である学生は、紙のような白い顔をして震えていた。連れの紳士たちもみな青ざめて声がなかった。 しかし、いかにも明治の傑物という感じの父親はちがった。 「この馬鹿者が。女郎などにまどわされおって」 と、嘆くどころか吐き棄てるように死せるわが子を罵った。それから枕元に屈みこんで、細い息をつきながら目を剥く女の顔を覗きこんだ。 「おまえはなぜ死なぬ。倅は不憫ではないか。はよ死ね」 女は焼けただれた咽を絞って何かを言ったが、声はガラスに爪を立てるような音にしかならなかった。そのかわりに女は、小さな白い掌をようよう胸前に合わせて、父親に詫びるしぐさをした。このときもその片手に赤い紐が結ばれているさまを、伯母ははっきりと認めた。 父親はゆるさなかった。「はよ死ね」ともういちど低い声で叱った。それから何の感慨もないふうにくるりと背を向けると、曽祖父に向き合ってかしこまり、慇懃な礼を述べた。 「ご当家のみなみなさまに、手前どもの倅があらぬご迷惑をおかけいたしました。また、日本武尊のおわしまするお山を穢しましたること、どうかお許しください」 父親は畳の上に脱ぎ置いた外套の内懐を探ると、いかにもかねて用意してあったような袱紗(ふくさ)を曽祖父の袴の膝元に進めた。 「些少ではございますが、寄進をお納め下さいまし」 口止め料ならば受け取るわけにはいかぬが、寄進と言われてしまえば断りようがなかった。さすがに曽祖父は躊躇したが、「納めさせていただきます」と答えるほかはなかった。 それから階下の茶の間で曽祖父が経緯を説明し、人々は炬燵にぬくまって燗酒を酌んだ。祖父は五番の座敷で昇霊の祝詞を上げ続けていた。
2021.05.26
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お天気はまあまあでんな。だけど、テレビのお天気お嬢さんが、黄砂、黄砂と警鐘を鳴らしています。・・・とうことで気象庁の黄砂情報を覗いてみると、かなり怖い感じ。で、この際、黄砂予測の推移を並べてみます。(R8:5月25日情報を追加)黄砂情報(5月25日)9時黄砂情報(5月08日)9時黄砂情報(5月07日)21時黄砂情報(5月06日)9時黄砂情報(3月30日)0時黄砂情報(3月16日)9時黄砂情報(1月16日)この黄砂のピークは例年2月~4月のようだが、コロナ渦で慌しいのに迷惑千万である。花粉症の方、ゼンソク持ちの方、ご注意ください。気象庁・黄砂解析予測図黄砂予測の推移R7
2021.05.25
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本屋の店頭で『空想居酒屋』という新書を、手にしたのです。ぱらぱらとめくると、どこから読んでも面白そうなラインアップとなっているし、写真やレシピも充実しているし・・・なかなかの優れものでおます♪【空想居酒屋】島田雅彦著、NHK出版、2021年刊<「BOOK」データベース>よりコロナ禍のもと、大手チェーンからデリバリー中心のゴーストレストランへ、飲食店のかたちが変わろうとしている。そんな中、国内外の居酒屋をハシゴして40年、包丁を握って35年の「文壇随一の酒呑み&料理人」が、自身の理想の居酒屋を開店した?芥川賞最多落選の芥川賞選考委員が放つ、ポスト・コロナの食をめぐる痛快エッセイ!レシピ&カラーページ付。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくると、どこから読んでも面白そうなラインアップとなっているし、写真やレシピも充実しているし・・・なかなかの優れものでおます♪rakuten空想居酒屋今、ホットな「コロナ時代の食」が語れているので、見てみましょう。p123~126 <12 コロナ時代の食> むろん現代人は誰もペストの大流行など経験したことはないが、新型コロナウイルスの感染拡大に「中世かよ」と思わず突っ込みたくなる。歴史上、幾度かにわたって大流行したペストは劇的な人口減少をもたらしたが、私たちはその生き残りの末裔ということになる。 目下、COVID-19の感染拡大で北イタリア諸都市は封鎖されているが、かつて半年ほど暮らしていたヴェネチアには今もペスト禍の痕跡が残っている。7月に行われるレデントーレ祭は夏の風物詩でもあるのだが、当時のヴェネチア共和国の人口の約三割に当たる四万七千人が死んだペストの収束を神に感謝するために教会建設を行ったことに由来する。16世紀半ば過ぎのことである。 花火が夜の空を焦がし、運河に船を浮かべた橋を作り、それを渡って、教会に向かう人々が行列する。四百五十年も前のペストの収束を現代人が盛大に祝うのを見た時も「ルネッサンスかよ」と思ったが、まさか21世紀に歴史が繰り返されるとは思わなかった。 これ以前、ボッカチオが生きていた14世紀にもペストの流行があった。そういえば『デカメロン』は感染を恐れ、郊外の別荘に籠城した面々が退屈しのぎに披瀝し合った秘話、艶笑譚のコレクションだった。長期にわたる引き籠もりはこういう文学的副産物を産み出したわけである。 全世界的に人々が引き籠もると、生活スタイルが一変する。一斉に食糧、生活必需品の備蓄を増やそうとする行動を取れば、スーパーの棚から特定商品が消えてゆくことになる。また、一斉に外出を控えることによって、飲食店の客足がぱったりと途絶えることになる。全世界のレストランが軒並み休業し、日本でも私が贔屓にしていた店が暖簾を下ろした。 ガルシア=マルケスの小説に『コレラの時代の愛』というのがあったが、コロナ時代の只中にある私たちドリンカーはどういう行動を取るべきなのか?人がたくさん集まる場所が苦手で普段からつい引き籠もりがちになる私などは、多くが外出自粛し、電車も繁華街も空いている今こそ飲み歩きの絶好の機会だと思ってしまう。こまめな手洗いとうがいによって、普通の風邪やインフルエンザにもかかっていないし、花粉症でもないので、積極的な消費行動を取り、飲食店経営の危機にハチドリのひとしずくをもたらそうとしていた。 まずは昼から飲める行きつけの店から始め、人気の居酒屋、鰻の串焼き、そば屋、中華料理店、カフェ、バーなどを訪れてみた。その店の主人も渋い顔をしていたが、私の顔みると、「地獄で仏を見た」といえば大げさだが、それくらいの勢いで感謝してくれた。 年度末の歓送迎会、卒業パーティなどの予約がキャンセルにになって、売り上げが落ちているとのことだが、早い時間から飲んでいる人の数は決して少なくはなかった。おそらく私と同じように考えている人が思いのほか多いのだろう。 テレワークで2週間以上、会社に行っていないという人などは気晴らしが必要不可欠になり、話し相手を切望するようになる。こんな時だからこそ飲みながらできることは多い。通常、オフィスの会議室で行っている企画会議、教授会、打ち合わせを居酒屋やそば屋で行えばいい。 ウーム このコロナ禍のご時勢にやや不謹慎なご意見であるが・・・この本はそんなことは気にしていないのである。『空想居酒屋』1:マッコリタウンの夜
2021.05.25
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図書館で借りた『縄文の思考』という新書を読んだところです。これまで読んだ本、テレビ番組などを以下に並べてみるが・・・縄文人の世界がおぼろげながら見えてくる気がします。・『びっくり! 縄文植物誌』(2020年刊)・『(耕論)縄文、若者もハマる』(2019年デジタル朝日)・縄文人はどう生きたか。(Discover Japan 9月号)(2018年刊)・ぐるぐる博物館(2017年刊)・『知られざる縄文ライフ』(2017年刊)・『文明に抗した弥生の人びと』(2017年刊)・『縄文の思想』(2017年刊)・『アイヌと縄文』(2016年刊)・アジア巨大遺跡(第4集)縄文 奇跡の大集落(2015年放映)・『(日本人)』(2012年刊)・『新説・あなたの知らない岡本太郎』(2011年刊)・『縄文の思考』(2008年刊)・『イネが語る日本と中国』(2003年刊)・『縄文農耕の世界』(2000年刊)・『日本人のルーツ』(2000年刊)・『「王権誕生」日本の歴史第2巻』(2000年刊)・『縄文人は飲んべえだった』(1995年刊)・『倭人の登場』(1985年刊)・『栽培植物と農耕の起源』(1984年刊)・『稲を選んだ日本人』(1982年刊)ナラ林文化領域R12:『びっくり! 縄文植物誌』を追加**********************************************************************『びっくり! 縄文植物誌』2:人類は日本列島にいつ来たのか?『びっくり! 縄文植物誌』1:ウルシの旅(耕論)縄文、若者もハマる『縄文人はどう生きたか。(Discover Japan 9月号)』4:縄文の美を発見した岡本太郎『縄文人はどう生きたか。(Discover Japan 9月号)』3:三内丸山遺跡『縄文人はどう生きたか。(Discover Japan 9月号)』2:縄文のデザイン『縄文人はどう生きたか。(Discover Japan 9月号)』1:気になった土偶たちや土器『ぐるぐる博物館』2:茅野市尖石縄文考古館『知られざる縄文ライフ』3:縄文人はどこから来たの?『知られざる縄文ライフ』2:縄文の美の発見者『知られざる縄文ライフ』1:鬼界カルデラで大噴火があり『文明に抗した弥生の人びと』4:水田をいとなむ社会『文明に抗した弥生の人びと』3:農耕社会の登場『文明に抗した弥生の人びと』2:縄文時代、縄文人について(続き)『文明に抗した弥生の人びと』1:縄文時代、縄文人について『縄文の思想』2:海民の誕生『縄文の思想』1:北海道の住人『アイヌと縄文』3:『アイヌと縄文』2:ニブタニ時代(鎌倉時代以降)のアイヌ『アイヌと縄文』1:続縄文文化や水稲耕作『イネが語る日本と中国』1:長江流域の遺跡から出土したイネp8~10『イネが語る日本と中国』2:長江流域、江南の地の農耕風景p46~50『イネが語る日本と中国』3:イネはいつ、どこから来たか『イネが語る日本と中国』4:日中のいろんな酒p196~198『(日本人)』1:農耕の発祥『新説・あなたの知らない岡本太郎』1『縄文の思考』3:ムラの生活『縄文の思考』2:縄文語や縄文文化『縄文の思考』1:記念物=モニュメント『縄文農耕の世界』1 <ヒエは日本列島原産か>p84~86、<イネはあったか>p103~107『縄文農耕の世界』2 <「海上の道」の痕跡をどう証明するか>p124~126、<日本列島を巡る複数の縄文街道>p133~134『縄文農耕の世界』3 <ヒトに撹乱されてできた耕地>p171~173『縄文農耕の世界』4 <第2章 縄文農耕の実像にせまる>p82~83、<ヒエは日本列島原産か>p84~86『縄文農耕の世界』5:縄文農耕の概要p16~18『縄文農耕の世界』6:水田稲作の渡来p82~85『縄文人は飲んべえだった』3:根強い日本人南方起源説『縄文人は飲んべえだった』2:落葉広葉樹林が育てた縄文文化『縄文人は飲んべえだった』1:日本語の起源『倭人の登場』2:始皇帝、武帝の時代の朝鮮半島『倭人の登場』1:東シナ海横断ルート『日本人のルーツ』1『「王権誕生」日本の歴史第2巻』4:エピローグp348~349『「王権誕生」日本の歴史第2巻』3:戦争のはじまりp126~128『「王権誕生」日本の歴史第2巻』2:水稲農耕の伝来p50~51『「王権誕生」日本の歴史第2巻』1:水稲農耕の伝来p44~48『栽培植物と農耕の起源』1:前書き『栽培植物と農耕の起源』2:クズとワラビp60~62『栽培植物と農耕の起源』3:照葉樹林文化の遺産p68~73『栽培植物と農耕の起源』4:雑穀というものp78~82『栽培植物と農耕の起源』5:イネは湿地の雑穀p116~118、山棲みと平野型のイネ作農業p132~136『栽培植物と農耕の起源』6:根菜農耕文化の成立と伝播についてp50~58『稲を選んだ日本人』3:餅の禁忌について『稲を選んだ日本人』2:稲を選んだ日本人『稲を選んだ日本人』1:稲を拒否した日本人**********************************************************************<『びっくり! 縄文植物誌』2>図書館で『びっくり! 縄文植物誌』という本を、手にしたのです。遺跡から出土するクリやウルシなどについて考察する考古植物学なるものがあるそうで・・・びっくりするわけでおます。【びっくり! 縄文植物誌】鈴木三男著、同成社、2020年刊<「BOOK」データベース>より縄文人たちは、こんな植物を、こんなふうに使っていた!その驚きの利用法を植物学者ならではの視点から突きとめ、知られざる縄文文化の世界を紡ぎだす。<読む前の大使寸評>遺跡から出土するクリやウルシなどについて考察する考古植物学なるものがあるそうで・・・びっくりするわけでおます。rakutenびっくり! 縄文植物誌**********************************************************************<(耕論)縄文、若者もハマる> 考古学者の吉田泰幸さんがオピニオン欄で「文化ナショナリズムを駆り立てる四つの考え方」を説いているので、紹介します。(吉田泰幸さんのオピニオンを4/09デジタル朝日から転記しました)何度目かの「縄文ブーム」が到来している。「土偶女子」という言葉が生まれるなど、今回のブームは若い世代にも広がっているのが特徴だ。なぜ私たちは、縄文時代に引きつけられるのか。■解釈に幅、右派も左派も 吉田泰幸さん(考古学者) 考古学は戦後日本の文化ナショナリズムを強化する役割を果たしてきました。ただ、考古学がナショナリズムと結びつきやすいのは、世界共通の現象です。 社会学者の吉野耕作は、文化ナショナリズムを駆り立てる考え方を四つ挙げています。「私たちと彼らは違う」という境界主義。歴史の古さに価値を置く原初主義。自分たちのルーツを強調する歴史主義。そして、日本に顕著な自民族周辺主義。自分たちが中心ではなく、周辺にいるからこそ特別とする考えです。 縄文はこの四つが見事に当てはまります。「日本独自の文化」という境界主義、「1万年以上前」を強調する原初主義、「日本人のルーツ」の歴史主義、「東アジアの周縁だからこそ特別な存在」という自民族周辺主義を併せ持っています。旧石器時代は世界共通の時代区分ですし、弥生時代、古墳時代だと大陸文化の影響は否定できません。 縄文は時期が長く設定され、わかっていることも断片的なので、想像や解釈が入り込む余地が大きい。だからいわゆる「右」も「左」も縄文を称揚できるのです。 保守的な主張で知られた俳優の津川雅彦さんは、「縄文派」を自任し、日本人の「伝統」的な美点は縄文時代にさかのぼると考えました。一方、脱原発を唱え、安保法制反対デモにも参加した音楽家の坂本龍一さんは、現代社会の問題を解決できるものが縄文にあると考えています。同じ縄文から、どちらの解釈も引き出せてしまうのです。 三内丸山遺跡の6本柱の復元建物は、その大きさ故に「縄文すごい」論にも結びつきます。復元はあくまで解釈の一つですが、あの姿になったプロセス、それがはらむ諸問題を考古学者がよく分析できていないのも問題です。 これまでの考古学ブームは、藤ノ木古墳と古代史ブーム、吉野ケ里遺跡と弥生(邪馬台国)ブーム、三内丸山遺跡と縄文ブームなど、発掘調査報道とセットでした。でも、今の縄文ブームは、そうした大きな起爆剤がないところが特徴かもしれません。 縄文展では、若い人も年配の人も土偶を見て「カワイイ」と言っていました。それも決して悪いことではなく、むしろ一過性のブームに終わらせないためにはどうすべきかを考えるべきです。 映画「縄文にハマる人々」の監督・山岡信貴さんが「縄文を知るにはまずどこがお薦めですか」と聞かれて、「あなたの町の博物館」と答えたことには共感します。まず近くの博物館や郷土資料館で縄文のモノを見てみる。それをきっかけに、いきなり大きな話に飛びつかず、自分なりの理解をつくっていく。その過程を楽しむことをお勧めしたいです。(聞き手 シニアエディター・尾沢智史)ウーム ニッポンも中韓のようなウリナラ文化ナショナリズムが芽生えてきた面があるのかも知れんなあ・・・でも土偶のカワイサにハマッた大使でおます♪(耕論)縄文、若者もハマる吉田泰幸2019.4.09**********************************************************************【縄文人はどう生きたか。(Discover Japan 9月号)】雑誌、エイ出版社、2018年刊<商品の説明>よりいま「縄文」が熱い注目を集めています。東京国立博物館では、特別展「縄文-1万年の美の鼓動」が2018年9月2日まで開催中。会場には「縄文の美」を目がけて、多くの人々が足を運んでいます。そもそも縄文時代が、実は1万年も続いたことを皆さんは知っていますか?しかも縄文時代の人々は、自然と共存し、戦争もせず、サステイナブルな社会を築いていました。そんな豊かな暮らしの中で生まれたのが、あの土器や土偶たち。その造形の美しさ、愛らしさ、不思議さに多くの人々が夢中になっています。<読む前の大使寸評>追って記入amazon縄文人はどう生きたか。(Discover Japan 9月号)**********************************************************************この本の冒頭が縄文考古館となっていて、縄文人がミニブームとなっている大使にとって、ツボが疼くわけでおます。【ぐるぐる博物館】三浦しをん著、実業之日本社、2017年刊<「BOOK」データベース>より人類史の最前線から、秘宝館まで、個性あふれる博物館を探検!書き下ろし「ぐるぐる寄り道編」も収録!好奇心とユーモア全開、胸躍るルポエッセイ。【目次】第1館 茅野市尖石縄文考古館ー私たちはつながっている/第2館 国立科学博物館ー親玉は静かに熱い!/第3館 龍谷ミュージアムー興奮!の仏教世界/第4館 奇石博物館ーおそるべし!石に魅せられた人々の情熱/第5館 大牟田市石炭産業科学館ー町ぜんぶが三池炭鉱のテーマパーク/第6館 雲仙岳災害記念館ー災害に備えつつ穏やかに暮らすということ/第7館 石ノ森萬画館ー冒険と希望の館で失神するの巻/第8館 風俗資料館ー求めよ、さらば与えられん/第9館 めがねミュージアムーハイテク&職人技の総本山/第10館 ボタンの博物館ー美と遊びを追求せずにはいられない<読む前の大使寸評>巻末を見ると、「月刊ジェイ・ノベル掲載分」を主に編集した本のようだが…編集者の企画が良かったのかも♪rakutenぐるぐる博物館**********************************************************************<『知られざる縄文ライフ』>図書館で『知られざる縄文ライフ』という本を、手にしたのです。火炎型土器、土偶、岡本太郎・・・この流れは、縄文人、縄文ライフにたどりつくわけで、この本をチョイスしたのです。ぱらぱらとめくると、全ページにカラー画像満載のビジュアル本である・・・とにかく、疲れてきたらビジュアル本でんがな♪【知られざる縄文ライフ】譽田亜紀子著、誠文堂新光社、2017年刊<出版社>より 現代を生きる私たちにとって、誰もが知っているようであまり知らない、縄文時代。この本は研究から見えてきた縄文を、小難しいことを抜きにしてザックリ知るための縄文入門です。 縄文時代ってどんな時代だったのでしょう?1万年というとてつもなく長い年月の中、縄文人たちはどのように暮らしていたのでしょうか?ご飯は? トイレは? 服はどんなものだった??そんな身近な疑問をヒントにすれば、意外と知らなかった縄文時代をノゾキ見するための手掛かりがきっと見つかるはず。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくると、全ページにカラー画像満載のビジュアル本である・・・とにかく、疲れてきたらビジュアル本でんがな♪rakuten知られざる縄文ライフ**********************************************************************【文明に抗した弥生の人びと】寺前直人著、吉川弘文館、2017年刊<「BOOK」データベース>より水田農耕や金属器などの新文化を、列島の在来社会はどう受け止めたのか。縄文の伝統をひく土偶や石棒など儀礼品や、打製石器に着目し、文明に抗う人びとを描く。大陸文明の受容だけでは説明できない弥生の実像に迫る。<読む前の大使寸評>大使の関心は、辺境ニッポンの長い縄文時代と、文明に抗した縄文人、弥生人とはいかなる者か?・・・に向かうわけでおます。<図書館予約:(2/10予約、2/13受取)>rakuten文明に抗した弥生の人びと**********************************************************************<『アイヌと縄文』1>図書館で『アイヌと縄文』という本を、手にしたのです。弥生文化を選択した現代日本人にとってのアイヌ人、縄文人という視点が、太子のツボに響くわけです。【アイヌと縄文】瀬川拓郎著、筑摩書房、2016年刊<「BOOK」データベース>よりアイヌこそが縄文人の正統な末裔であることが、最近のさまざまな研究や調査で明らかになっている。平地人となることを拒否し、北海道という山中にとどまって縄文の習俗を最後まで守り通したアイヌの人びと、その文化を見ていけば、日本列島人の原郷の思想が明らかになるにちがいない。交易、祭祀、葬制、遺跡とその遺物、言語などの多方面にわたる最新のアイヌ研究を総合し、弥生文化を選択した現代日本人にとって、ありえたかもしれないもうひとつの歴史を叙述する野心的試み。<読む前の大使寸評>弥生文化を選択した現代日本人にとってのアイヌ人、縄文人という視点が、太子のツボに響くわけです。rakutenアイヌと縄文**********************************************************************<『縄文の思想』>図書館で『縄文の思想』という新書を手にしたのです。岡本太郎が縄文の美を発見して以来、われわれは常に「縄文性」が気になっているのではないか?【縄文の思想】瀬川拓郎著、講談社、2017年刊<「BOOK」データベース>よりアイヌ・海民・南島…。縄文は、生きている!!!われわれの内なる「縄文性」に迫る、まったく新しい縄文論。<読む前の大使寸評>岡本太郎が縄文の美を発見して以来、われわれは常に「縄文性」が気になっているのではないか?yodobashi縄文の思想**********************************************************************カリフォルニア大学のジャレド・ダイアモンド教授も、農耕に頼らない縄文人の社会は従来の文明論を根底から揺さぶっていると言っていました。アジア巨大遺跡(第4集)縄文 奇跡の大集落初回放送:2015年11月8日 最終回は、日本人の原点とも言われる、縄文文化。その象徴が、青森県にある巨大遺跡、三内丸山である。巨大な6本の柱が並ぶ木造建造物や長さ32メートルもの大型住居など、20年を超える発掘から浮かび上がってきたのは、従来の縄文のイメージを覆す、巨大で豊かな集落の姿だった。 この縄文文化に、今、世界の注目が集まっている。芸術性の高い土器や神秘的な土偶、数千年の時を経ても色あせぬ漆製品。その暮らしぶりは、世界のどの地域でも見られない、洗練されたものとして、欧米の専門家から高い評価を獲得している。さらに、世界を驚かせているのが、その持続性。縄文人は、本格的な農耕を行わず、狩猟採集を生活の基盤としながら、1万年もの長期にわたって持続可能な社会を作りあげていた。こうした事実は、農耕を主軸に据えた、従来の文明論を根底から揺さぶっている。 なぜ、縄文は、独自の繁栄を達成し、1万年も持続できたのか。自然科学の手法を用いた最新の研究成果や、長年の発掘調査から明らかになってきたのは、日本列島の豊かな自然を巧みに活用する、独特の姿だった。 さらに、縄文とのつながりを求めて、取材班が訪れたのは、ロシアの巨木の森。そして、地球最後の秘境とも言われるパプアニューギニアで進められている、縄文土器の謎を探る調査にも密着。時空を超えながら、世界に類のない縄文文化の真実に迫っていく。農耕とは地球の自然を人為的に破壊するという側面もあるわけで・・・ブラジルやアメリカのような過度な農耕は地球環境に良いわけないのです。ジャレド・ダイアモンド教授の大局的な慧眼は、そのあたりに注目しているのかも。**********************************************************************<『イネが語る日本と中国』>図書館に予約していた『イネが語る日本と中国』という本を、待つこと5日でゲットしたのです。図書館に予約するには、この種のやや専門的な本が狙い目かもね♪【イネが語る日本と中国】佐藤洋一郎著、農山漁村文化協会、2003年刊<「BOOK」データベース>より【目次】1 ジャポニカのイネは中国生まれ/2 黄河と長江ー中国二つの顔/3 イネの遺跡・遺物/4 水稲の誕生/5 中国の稲作風景/6 イネ、日本に至る/7 占城稲のゆくえ/8 現在水稲品種の系譜/9 米の日中比較<読む前の大使寸評>図書館に予約して5日後にゲットしたが、この種のやや専門的な本が狙い目かもね♪<図書館予約:(3/19予約、3/24受取)>rakutenイネが語る日本と中国**********************************************************************『(日本人)』1という本で、かのジャレド・ダイヤモンドが農耕の発祥を語っているので、見てみましょう。【(日本人)】橘玲著、幻冬舎、2012年刊<「BOOK」データベース>よりこれまでの日本人論で「日本人の特殊性」といわれてきたことは、ほとんどが人間の本性にすぎない。世界を覆い尽くすグローバリズムの中で、日本人はまったく「特殊」ではない。従来の日本人論をすべて覆すまったく新しい日本人論。<読む前の大使寸評>目次を見てみると、興味深い項目が並んでいて、切り口の鋭さが表れているようで・・・ええでえぇ♪rakuten(日本人)**********************************************************************【新説・あなたの知らない岡本太郎】ムック、マガジンハウス、2011年刊<出版社>よりムックにつきデータ無し<読む前の大使寸評>雑誌『カーサ ブルータス』の特別編集ムック・シリーズとのことであるが・・・大型本の全篇に画像満載であり、ええでぇ♪ぱらぱらとめくると、太郎さんの家の内外の写真が多く、興味深いのです。rakuten新説・あなたの知らない岡本太郎**********************************************************************<『縄文の思考』>図書館で『縄文の思考』という本を、手にしたのです。大陸に比べて、長く続いた日本列島の縄文時代であるが・・・中華文明が栄えていたころの日本列島の縄文文化はどんなだったかと思うわけです。【縄文の思考】小林達雄著、筑摩書房、2008年刊<「BOOK」データベース>より縄文土器を眺めると、口縁には大仰な突起があり、胴が細く、くびれたりする。なぜ、縄文人は容器としてはきわめて使い勝手の悪いデザインを造り続けたのか?本書では土器、土偶のほか、環状列石や三内丸山の六本柱等の「記念物」から縄文人の世界観をよみとり、そのゆたかな精神世界をあますところなく伝える。丹念な実証研究に基づきつつ、つねに考古学に新しい地平を切り拓いてきた著者による、縄文考古学の集大成。<読む前の大使寸評>大陸に比べて、長く続いた日本列島の縄文時代であるが・・・中華文明が栄えていたころの日本列島の縄文文化はどんなだったかと思うわけです。amazon縄文の思考********************************************************************** <『縄文農耕の世界』4>図書館で『縄文農耕の世界』という本を手にしたのです。なんか既視感のある本やけど、まいいかと借りたのだが・・・帰って調べてみたら1ヵ月前に借りていたことが判明したのです(イカン イカン)【縄文農耕の世界】佐藤洋一郎著、PHP研究所、2000年刊<「BOOK」データベース>より 農耕文化は従来弥生時代の水田稲作の渡来が起源とされてきた。だが三内丸山をはじめ縄文遺跡で発掘されるクリは栽培されたものではないか?縄文人は農耕を行っていたのではないか?著者によれば、「ヒトの手が加えられるにつれ植物のDNAのパターンは揃ってくる」という。 その特性を生かしたDNA分析によって、不可能とされていた栽培実在の証明に挑む。本書では、定説を実証的に覆した上で、農耕のプロセスからそれがヒトと自然に与えた影響にまで言及する。生物学から問う新・縄文農耕論。<読む前の大使寸評>なんか既視感のある本やけど、まいいかと借りたのだが・・・帰って調べてみたら1ヵ月前に借りていたことが判明したのです(イカン イカン)rakuten縄文農耕の世界********************************************************************** <『日本人のルーツ』2>図書館で『日本人のルーツ』というニュートン・ムックを、手にしたのです。大使は、日本人のルーツは南方系にあるだろうと漠然と思っているのだが・・・そのあたりの確証を得たいわけでおます。【日本人のルーツ】ムック、ニュートンプレス、2000年刊<「MARC」データベース>より日本人はいつ、どこからやってきたのか。血液型が示す日本人の足跡、遺跡・遺物が語る日本人のルーツ、モンゴロイドの大移動などから日本人の起源を探る。『Newton』誌上に発表してきた文章をまとめる。<読む前の大使寸評>大使は、日本人のルーツは南方系にあるだろうと漠然と思っているのだが・・・そのあたりの確証を得たいわけでおます。amazon日本人のルーツ**********************************************************************【「王権誕生」日本の歴史第2巻】 寺沢薫著、講談社、2000年刊<「BOOK」データベース>より水稲は、列島をどのように変えたのか。なぜ、戦争が始まったのか。群雄割拠した国々は、いかに統合され、王権成立へと至ったのか。そのとき卑弥呼はどこにいたのか。最新の考古学が古代の謎を解く。<大使寸評>この本は父親の蔵書を継ぐものであるが・・・水稲は、列島をどのように変えたのか。なぜ、戦争が始まったのかと、とにかく読みどころが多いのである。Amazon「王権誕生」日本の歴史第2巻**********************************************************************<『縄文人は飲んべえだった』>図書館で『縄文人は飲んべえだった』という文庫本を、手にしたのです。先日『知られざる縄文ライフ』という本を読んだが、その勢いでこの本を読んでみようと思ったのです。それにしても、「ハイテク考古学」という視点がいいではないか。この本は『週刊朝日』91~92年に連載した記事をもとに加筆して文庫化しているそうだが、なかなか目を引く構成になっています。【縄文人は飲んべえだった】岩田一平著、朝日新聞出版、1995年刊<「BOOK」データベース>よりバイオ、CGなど最新技術が古代史研究を塗り変えた。ユニークで斬新な「ハイテク考古学」の視点から、言語学、環境考古学の研究動向をふまえ、日本人のルーツ、縄文人の食生活、など数々の謎に迫る。話題の三内丸山遺跡についてもふれた“古代史マジカル・ミステリー・ツアー”へようこそ。<読む前の大使寸評>先日『知られざる縄文ライフ』という本を読んだが、その勢いでこの本を読んでみようと思ったのです。それにしても、「ハイテク考古学」という視点がいいではないか。rakuten縄文人は飲んべえだった**********************************************************************【倭人の登場】森浩一編、中央公論社、1985年刊<「BOOK」データベース>より中国の文献史料に現われる「倭人」とは何者か―。東アジアの舞台に登場したわれらの祖先の目をみはる活動を、新しい考古・歴史資料にもとづき、壮大な視野のもとによみがえらせる。<大使寸評>この本は父の蔵書を受け継ぐものですが・・・・古書なので、楽天オークションのデータです。楽天倭人の登場********************************************************************** <『栽培植物と農耕の起源』>図書館で『栽培植物と農耕の起源』という新書を手にしたのです。中尾佐助さんと言えば、照葉樹林文化論を唱えた第一人者として大使が尊敬している学者だから、この新書もいけてるのではないかと期待するわけでおます♪【栽培植物と農耕の起源】中尾佐助著、岩波書店、1984年刊<「BOOK」データベース>より古書につき、データなし<読む前の大使寸評>中尾佐助さんと言えば、照葉樹林文化論を唱えた第一人者として大使が尊敬している学者だから、この新書もいけてるのではないかと期待するわけでおます♪rakuten栽培植物と農耕の起源********************************************************************** <稲を選んだ日本人>図書館で『稲を選んだ日本人』という本を、手にしたのです。注目点は要するに、水稲耕作という文化衝撃に抗った縄文人がいたのではないか?と思うわけです。【稲を選んだ日本人】坪井洋文著、未来社、1982年刊<「BOOK」データベース>より古書につきデータなし <読む前の大使寸評>注目点は要するに、水稲耕作という文化衝撃に抗った縄文人がいたのではないか?と思うわけです。amazon稲を選んだ日本人
2021.05.25
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図書館で『遺言未満』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると、「死」に関するエッセイ集になっています。これまでのシーナとちがって重いテーマが続くわけで、やや面食らった次第です。【遺言未満】椎名誠著、集英社、2020年刊<「BOOK」データベース>より空は蒼く広がっているのだろうか。風は感じられるのだろうかーその時、何を見て、何を想い、どう果てるのか。齢76。作家、ときどき写真家がカメラを抱えて迷い込んだ“エンディングノート”をめぐる旅17。【目次】「死」を知る生物/念願のお骨佛をおがみに/家のいのち/遺骸と地獄好き/四万十川での死/孤立死はいやだ/身のまわりの「死」のことなど/多死社会を迎えうつ葬祭業界/遺言状と死にそうになった話/葬列の記憶/鳥葬へのあこがれ/東京のイスラム教モスクに行く/墓のない国/ハイテク納骨堂の周辺/骨を食らう。骨を撒く/遺言未満<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると、「死」に関するエッセイ集になっています。これまでのシーナとちがって重いテーマが続くわけで、やや面食らった次第です。rakuten遺言未満日本の葬送事情が語られているので、見てみましょう。p194~197<寺も墓も見ない場所> 2040問題などともいわれるのは、日本ではそのあたりをピークに団塊世代といわれる年齢層の死亡者が年間160万人以上にもなるからだ。もちろんその前後も大量に死亡していく。2017年の死者数は約140万人にのぼる。すでに大都市が抱えているのは、激増する死者を受け入れる火葬場や墓地が確実に足りなくなっていく、という問題である。 けれどあたらしく火葬場をつくろうとするとその近隣に住む人々から必ず「反対運動」がおきる。多くは「地域のイメージが悪くなる」などいう苦情だ。その反対をする人たちもいつか必ずそのような施設が必要になるのだが、生きている人間の感情としては拒絶反応がおきるのも仕方がないことなのだろう。 厚労省の統計では2007年に全国の火葬場は5123あったが10年後の2017年には4112に減少している。東京だけで見ると2007年からの10年で1減の27ヵ所だが、死者が激増しているのにこれはどういう理由によるものなのだろうか。統計に書かれていない背後事情はなかなか読みにくいが、火葬場などはその焼却炉の近代化やシステムの効率化などによっていままでよりも速い回転処理ができるようになり、火葬場を周囲の反対運動と闘いながら数年かけて新設していくよりも、現在ある火葬場の機能をパワーアップさせ、効率をあげていくことに方針がむけられている、ということなのかもしれない。『無葬社会』(鵜飼秀徳、日経BP社)などを読むと混み合っている横浜市の火葬場の例が取り上げられている。「2003年度、市営四斎場の火葬数は二万ニ0六件だった。それが2014年度では二万八九二七件。確かに、近年、火葬需要がうなぎ上りに増えてきているようだ」 その結果、火葬の順番待ちなどという今までなかった現象が起きている。炉の進化により以前は火葬が済むのに90分ほどかかったものが、40分ほどになっている。(中略) また以前はやらなっかった午前中からも火葬を行うようになり、必死に対応しているが、順番待ちで数日待機せざるを得ない遺体は増えているという。 順番がくるまで遺体はどこかで待機せざるを得ない。火葬場にはそういう施設はないし、行政の関わった、遺体を預る機能もスペースも今のところはない。 けれど最近になって火葬の順番がくるまで相応の施設の中で預りましょう、という会社が現れた。「遺体保管所」である。火葬の順番が五日、六日後などになってしまった遺族には実にありがたい施設が現れたのだ。そういう施設がない場合のことを考えると遺族は途方に暮れてしまうことだろう。 しかし、その施設には何体もの待機遺体が並んでいる、要するに「死人の家」ではないか、と近隣の地域住民がさわぎはじめた。火葬場新設のときのような感情的な反発によって事態は紛糾し、計画が挫折する例も出てきているようだ。 けれど火葬場が増えていく公算は少ないのだからこのビジネスも今後否応なくその数を増し、やがて死亡人口バクハツ現象がおさまっていくにつれて自然に淘汰されるようになっていくのかもしれない。(中略) そこで全国から都心に上京して亡くなった人はそれぞれの故郷に帰って火葬からはじまる葬送の儀式を行なったらどうだろう。墓地は沢山余っているし、という考えかただ。 目的も構造もまったく違うがいま流行りの「ふるさと納税」からの連想で、まあ、ブラックジョークなのでメクジラを立てないでほしい、と思っていたら、なんとすでに「お葬式はふるさとで」と「Uターン葬儀」を提案する地方自治体もあるという。国土の大きさが全然違う日米ではお墓事情も異り、アメリカでは土葬、日本では火葬後の納骨となっていますね。それに、シーナが説いたように墓を立てない国も多いようです。 このあと「ロッカー式納骨堂」などの話が続くのであるが・・・シーナの実地調査は精力的である。『遺言未満』3:世界の墓や葬礼『遺言未満』2:「四万十川での死」の続き『遺言未満』1:「四万十川での死」()
2021.05.24
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図書館の放出本コーナーで『ぼくの翻訳人生』という新書を、手にしたのです。巻末の著者来歴を見ると、東大仏文科卒で、共同通信社の記者、ワルシャワ大学の日本語学科講師などを経て翻訳家になったようです。とにかく、米国留学を中退し、ポーランド文学、ロシア文学を専攻するというヘソ曲がり具合が大使のツボを打つのです。先日、「翻訳は30年しかもたない」というヶ所を読んでよかったので、この本の再読を再開したところです。【ぼくの翻訳人生】工藤幸雄著、中央公論新社、2004年刊<「BOOK」データベースより>翻訳を手がけて半世紀。著者はポーランド語翻訳の第一人者であり、ロシア語、英語、仏語からも名訳を世に送り出してきた。満洲での外国語との出会い、占領下の民間検閲局やA級戦犯裁判での仕事、外信部記者時代の思い出。翻訳とは、落とし穴だらけの厄介な作業だという。本書は、言葉を偏愛する翻訳者の自分史であると同時に、ひとりの日本人の外国語体験の記録でもある。トリビア横溢の「うるさすぎる言葉談義」を付した。<読む前の大使寸評>巻末の著者来歴を見ると、東大仏文科卒で、共同通信社の記者、ワルシャワ大学の日本語学科講師などを経て翻訳家になったようです。とにかく、米国留学を中退し、ポーランド文学、ロシア文学を専攻するというヘソ曲がり具合が大使のツボを打つのです。rakutenぼくの翻訳人生日本語について語られているので、見てみましょう。p243~245<勝負は日本語だ>■日本語ブーム フランス語にだって不具合な点はいろいろある。海に取り巻かれたお国柄なのに、なぜ「深いprofond」があって、その否定形でなしには「浅い」を言い表せないのか、値段が「高いcher」の場合も同断で、納得行かない。単一の形容詞「安い」が存在せず、bon marcheとなぜ二語で言わねばならないのか。 そんなことを言い募ればキリがない。日本語に「夏場」と「冬場」があって、「春場」「秋場」がないのを、どう説明すればよい。 森さんは、仲間と共に日本の喫茶店に寛ぐ折にも、「ぼくはコーヒーだな」の慣用に断乎、逆らい、「ぼくはコーヒーにする」、「コーヒーがいい」と頑なに言い続けたのだろうか。 ポーランド語だって、直訳の「Ja kawka」と言って通じるはず。注文の料理が運ばれてきたとき、「I'm・・・」とその皿を受け取ることがあると英語通は書いている。すべて発話は簡潔を旨とする。 他国語に比べて、日本語表現では、情緒・感情の度合いが強い、このためややもすると、非論理に陥りやすい・・・確かにこの悪傾向は存する。 その程度の言い方でやめておけば、よかったのに、谷崎とその追随者は、そんな情緒性を過度に恥じて、一足飛びに「日本語は非論理的」と無用な自己卑下に走ったものらしいと推察する。 さて、近年、出版メディア界にはなぜか「日本語ブーム」の嵐が吹きまくっている。「AERA」(No.31)の特集は「死語にしたくない日本語」。同誌が、日本語ブームの「火付け役」に挙げるのは『声に出して読みたい日本語』(草思社、20001年)の著者、斉藤孝さんだ。『般若心経』『奥の細道』『枕草子』『平家物語』等々、堂々の名文章を盛りだくさんに並べ、外国人向けの日本語高等読本には、ぜひこの一冊をと推薦したいほどの本である。『文章読本さん江』巻末のリストに、この火付け役の本の名はない。孝さんの本は、01年12月20日に美奈子さんが「あとがき」の文を締めくくる直前に出たという時間的ズレのせいだ。 大野晋『日本語練習帳』(岩波新書、99年)ならリストに取り上げてある。ただし、「思う」と「考える」の使い方の違いについて出題した部分を引用し、「問題文自体がスッと頭に入ってこないという点でも、出色の問題文である」と才媛は軽くいなした。そのとおり、大野先生の出題は読みにくい。『ぼくの翻訳人生』8:遅すぎたアメリカ留学p112~114『ぼくの翻訳人生』7:翻訳は30年しかもたないp101~103『ぼくの翻訳人生』6:誤訳についてp222~223『ぼくの翻訳人生』5:日本語は論理的でない?p241~242『ぼくの翻訳人生』4:クール・ジャパンのような「日本語」p90~91『ぼくの翻訳人生』3:第二外国語の学習p85~88『ぼくの翻訳人生』2:翻訳家になる前の就職活動p56~59『ぼくの翻訳人生』1:フランス文学体験p241~245()
2021.05.24
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<コロナ禍で思うこと2>昨日(22日)嫁さんがワクチン接種を予約し、これで夫婦ともども予約ができて一安心したのです。でも、NHKのサイトを見てみると、恐ろしいばかりの状況です。【国内感染】22日は795人 1日として最多に 新型コロナより5月22日感染者数22日は、これまでに、東京都で238人、大阪府で121人など34の自治体と空港の検疫を合わせて全国で795人の感染の発表がありました。1日の感染者としては4月11日の720人を上回りこれまでで最も多くなりました。また愛知県で1人の死亡が発表されました。***********************************************************************政府主導の日本システムはコロナ渦に充分機能していないことが国民にも分かってきましたね。これまで経験したことがない危機に対して前例踏襲マインドでは追っつかないのだ。報道によると、国民の7割近くがオリンピック開催にNOを表明しているわけだが、国民の安全よりも既定路線重視の政府って・・・皆白けているというか不信感さえ持っているのです。それにつけても・・・コロナ病棟の看護士や医療従事者たちの使命感や責任感には、本当に頭が下がる思いがします。(厚労省のサポートはどうなっているのだ!)コロナ禍で思うこと1()
2021.05.23
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図書館で『びっくり! 縄文植物誌』という本を、手にしたのです。遺跡から出土するクリやウルシなどについて考察する考古植物学なるものがあるそうで・・・びっくりするわけでおます。【びっくり! 縄文植物誌】鈴木三男著、同成社、2020年刊<「BOOK」データベース>より縄文人たちは、こんな植物を、こんなふうに使っていた!その驚きの利用法を植物学者ならではの視点から突きとめ、知られざる縄文文化の世界を紡ぎだす。<読む前の大使寸評>遺跡から出土するクリやウルシなどについて考察する考古植物学なるものがあるそうで・・・びっくりするわけでおます。rakutenびっくり! 縄文植物誌「第4章 縄文のウルシ12000年の旅」で日本列島に来たヒトが語られているので見てみましょう。p148~150■人類は日本列島にいつ来たのか? ウルシが12600年前(縄文時代草創期)か、それ以前に日本列島に持ち込まれたとしたら、いつ、誰が、ウルシを日本列島に持ってきたのか、ということが疑問として湧き上ってきます。小野(2005)は日本列島の旧石器時代を次の4つに区分しています。① 後期旧石器以前(中期旧石器末):約45000~36000年前=スクレイパーと基部加工剥片などの石器② 後期旧石器時代前半:約36000~29000年前=台形石器とナイフ形石器③ 後期旧石器時代の中頃から後期:約29000~17000年前=ナイフ形石器と尖頭器④ 後期旧石器末(あるいは晩期旧石器):約17000~15000年前=細石刃石器群 ①の時期は45000年前~36000年前と非常に幅があります。近年のAMS(加速器質量分析器)による放射性炭素年代測定値の蓄積や旧石器遺跡と遺物の検討などから、38000年前より以前に日本列島に人類がいた確実な証拠はないようで、列島にヒトはまだいなかったか、いたとしても非常にわずかだったろうと考えられます(海部2016)。 それが38000年前以降になると遺跡の数と遺物の量が爆発的に増えて、確実に新人が日本列島で生活していたと言えるとのことです。ですから①の45000年前~36000年前という年代は38000~36000年前と理解するのがよいかもしれません。 この時期を日本列島の人類の最初の足跡として、それ以後の後期旧石器時代にはそれぞれ特徴的な石器で代表される3つの画期があり、そして新石器時代=縄文時代になった、ということのようです。■ヒトDNAでみる日本列島にきたヒトの系譜 人類の進化と系統を明らかにするには、基本的には化石人骨が研究の中心となります。しかし気候風土により日本列島では古い人骨の出土は少なく、いきおい、遺跡や石器での研究が中心となってきました。しかし近年の人類のDNA研究の発展はめざましく、私たち日本人の系譜と来歴がかなりあきらかになってきたといえます。 ヒトに限らずすべての生物は細胞内の核と細胞質にあるミトコンドリアがDNAを持っています。ヒトの核DNAは46本の染色体という、いわばコンテナのような収納箱にしまわれています。遺伝情報はDNAの4種類の塩基の配列で記録されていますが、ヒトの核DNAは30億もの塩基対からなるのに対し、ミトコンドリアDNAは約16500塩基対と、1/18000しかないとのことです(篠田2019)。(中略) これらミトコンドリアとY染色体のDNA解析が私たちのルーツと由来の解明に大いに力を発揮してくれています。 このあとヒトとウルシの大移動のお話しや、日中の漆製品のお話しが続きますが長くなるので割愛します。『びっくり! 縄文植物誌』1()
2021.05.23
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図書館で『びっくり! 縄文植物誌』という本を、手にしたのです。遺跡から出土するクリやウルシなどについて考察する考古植物学なるものがあるそうで・・・びっくりするわけでおます。【びっくり! 縄文植物誌】鈴木三男著、同成社、2020年刊<「BOOK」データベース>より縄文人たちは、こんな植物を、こんなふうに使っていた!その驚きの利用法を植物学者ならではの視点から突きとめ、知られざる縄文文化の世界を紡ぎだす。<読む前の大使寸評>遺跡から出土するクリやウルシなどについて考察する考古植物学なるものがあるそうで・・・びっくりするわけでおます。rakutenびっくり! 縄文植物誌「第4章 縄文のウルシ12000年の旅」でウルシの旅が語られているので見てみましょう。p135~138■ウルシの旅の始まり 縄文時代の遺跡からは多数の漆製品が出土しています。そのほとんどは「赤」で、黒いものや赤黒で彩色されたものもありますが、いずれも数は非常に少なく、圧倒的に「赤」です。顔料は多くはベンガラで、縄文時代の後半になると水銀朱も使われるようになったようです。 黒色に見える塗膜は、何も顔料が入っていない「透漆(すきうるし)」が黒っぽく見えているのと、炭粉などの黒色顔料が使われているものがあり、赤と黒のコントラストでさまざまな意匠が描かれています。 中国の新石器時代遺跡からも漆製品は出土していますが、塗りや意匠がだいぶ違います。縄文時代の漆は日本列島の新石器時代文化をもっとも特徴づける要素の一つといって過言ではないでしょう。 後に詳述しますが、日本列島で「ウルシ」が初めて登場するのは今から12600年前です。ウルシの12600年の旅を紐解いてみましょう。そこにははるかなる人類の旅の足跡が見えてきます。■アジアの森 さて、ウルシですが、私は「ウルシ」と「漆、うるし」とは使い分けています。「ウルシ」はウルシ科ウルシ属のウルシという植物の種類、樹木を指します。「漆、うるし」とはウルシ科の樹木から取った樹液、あるいはその樹液を塗ったもの(=漆器、漆製品)を指します。ウルシから取った樹液を塗ったものはもちろん漆器ですが、ウルシ科の他の樹種(アンナンウルシ、ビルマウルシなど)から取った樹液を塗ったものも漆器というわけです。 ウルシ科の樹液を塗料、接着剤として利用するのは東アジア、東南アジア、南アジアに限られます。この地域固有の植物利用文化ということができるでしょう。もっとも現在ではアクリルやカシューなどの人造塗料を塗って「漆器」として流通させている例もたくさんありますけれど。 現在の日本の漆器生産に使用される漆液はウルシがほとんどで、アンナンウルシやビルマウルシも輸入されていますが、量はわずかのようです。またウルシでも90数パーセントは中国産の輸入に頼っており、国内での生産はわずかしかありません。この辺のことは私の専門外のことなので他書に譲るとして、ウルシという植物がヒトと出会い、そしてヒトとともに歩んできた足跡、ウルシの旅をたどってみましょう。 ウルシ科あるいはウルシ属という植物が地球の歴史上いつの時代に生れたかはよくわかっていませんが、私の推測ではおそらく白亜紀の後期、1億年くらい前のことでしょう。「ウルシ」という種類が生れたのはそれよりは後ですが、さていつのことやらとんと見当がつきません。「ウルシ」と同定される化石は氷河時代が終わる前には見つかっていません。ウルシ属は北米と東~東南アジアに10数種あり、日本にはウルシの他、ヤマウルシ、ヤマハゼ、ハゼノキ、ツタウルシのあわせて5種、ウルシ属に近縁なものとしてヌルデ属のヌルデがあり、ウルシ以外はすべて野生です。(中略)■ウルシを木材で識別する さて、問題はウルシです。植物学の本を見ると、どれもこれも大陸原産、中国原産、中央アジアの産などと書かれています。つまりウルシの木は日本自生ではなく、いつの日にか日本列島に持ち込まれたものだということです。ではそれはいったいいつのことなのでしょうか? 私は「考古植物学」の旗を掲げていますが、遺跡などから出土する植物の茎や葉、果実、種子、花粉など、植物学のすべての部分に由来する遺物のどれをもひとりでカバーしきれるほどの力量があるわけではないので、出土した木材などを主に扱ってきました。遺跡から出土した木材をカミソリで切って顕微鏡で見て、その樹種を同定するというものです。 ウン 著者は「日本列島への人類の到達」に関心があるわけで、「考古植物学」なる立場から人類の到達ルートやその年代について興味深い考察を進めています。()
2021.05.23
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図書館で『遺言未満』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると、「死」に関するエッセイ集になっています。これまでのシーナとちがって重いテーマが続くわけで、やや面食らった次第です。【遺言未満】椎名誠著、集英社、2020年刊<「BOOK」データベース>より空は蒼く広がっているのだろうか。風は感じられるのだろうかーその時、何を見て、何を想い、どう果てるのか。齢76。作家、ときどき写真家がカメラを抱えて迷い込んだ“エンディングノート”をめぐる旅17。【目次】「死」を知る生物/念願のお骨佛をおがみに/家のいのち/遺骸と地獄好き/四万十川での死/孤立死はいやだ/身のまわりの「死」のことなど/多死社会を迎えうつ葬祭業界/遺言状と死にそうになった話/葬列の記憶/鳥葬へのあこがれ/東京のイスラム教モスクに行く/墓のない国/ハイテク納骨堂の周辺/骨を食らう。骨を撒く/遺言未満<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると、「死」に関するエッセイ集になっています。これまでのシーナとちがって重いテーマが続くわけで、やや面食らった次第です。rakuten遺言未満世界の墓や葬礼が語られているので、見てみましょう。p184~187<寺も墓も見ない場所> 旅をしていた当時は気がつかなかったが、思いかえしてみると寺とか墓を見なかった国もしくはエリアというのがずいぶんあった。 たとえばアマゾンである。アマゾン河は6000キロとか7000キロなどとさまざまに言われているが、これは上流地帯にいくとエクアドル、コロンビア、ペルー、ボリビア、ガイアナ、ベネズエラなどの高地、高所から流れてくる2、3000キロもの長さの何本もの大河が毎年氾濫し、広大なアマゾナスを洪水地帯にするので正確な長さが測れないからなのだ。洪水地帯はヨーロッパ全土ぐらいに匹敵し、乾季の頃の地表から平均10メートルぐらいの高さで水が大地を覆い、乾季をむかえて大地が現れるまで半年間かかる。 ぼくはその洪水の季節に奥アマゾンを旅したが、人々は筏を作ってその上に小屋をたて、そこに10人とか20人の1族が生活していた。1ヵ月足らずしかいなかったが、こういう状態のときにヒトが死んでしまうとどういうことになるのだろうかと考えた。通訳を通して長老にいろいろ聞いてみたが、具体的な葬送については殆んど話をしてくれなかった。 子供たちが死んだときは「精霊のもとに返す」という言い方をした。ただし本当にそういう表現をしたのかは確認できなかった。現地語のポルトガル語にエリアごとの原始言語がからまる三重通訳であったから、どの質問にどう答えてくれたのかわからない、というのが実際のところだった。 アラスカ、カナダ、ロシアの北極圏には同じ年に旅したが、ここでも明確な葬送の仕組みはわからなかった。生きることに精一杯の人々にとって、アジアから来たヘンな奴に「悲しい死」の話をしつこく聞かれるのはさぞ迷惑だったろう。 樹木のない自然環境を見れば、こういうところではまず火葬することはできない。土の中に埋葬することも無理だろう、とのっけから判断できる。もし氷や雪をとり除いて大地に埋めたとしてもそこは通年凍っているツンドラだから、遺体はずっと溶けず大地と融合することはないだろう、ということぐらいは理解できる。 ああいうとんでもない極寒の辺境では海氷を割って海に流すのでさえも難しいだろう。<砂漠の小舟と死者の柩> 砂漠を旅したときは国際的な探検隊の一員としてだった。目指すのはロプノールと楼蘭である。タクラマカン砂漠のただ中まで四輪駆動のトラックで車列を作りテント泊しながら砂漠の中を砂埃まみれになって進んでいく1ヵ月ほどの旅だった。 目的地のロプノール(ロプ湖)は、スヴェン・ヘディンによって発見され『さまよえる湖』(岩波文庫)として世界中の冒険好きの人々の心を熱くさせた。琵琶湖の30~40倍ぐらいある砂漠の中の湖が1600年周期で数百キロも移動している、という推論が発表されたのだ。 アルチン山脈のほうからタリム川という雪解け水を集めた大きな河が砂漠の真ん中に流れ込んできて大湖を作ったという。その巨大な湖が移動しているのはタリム川の流路が年によって大きく変わったからだ、というのが定説になっていた。 干上がったロプノールを通過するのに1日そっくりかかった。10センチぐらいある真っ白で大きな巻き貝が見わたすかぎりころがっていた。 楼蘭はシルクロードの要衝にあるアーリア系の王族が支配していた広大な砂漠の中の小さな王国なのだが、交易に有利なその立地や財宝を狙われて短いあいだに滅ぼされてしまった。 探検隊は最終的にその荒れ果てた砂の古城内で三泊したが、そのあいだにかなりの数の古代の人の骨を見た。それらの中にはミイラもあった。シルクロードを行く盗賊に沢山の墓があばかれ、埋葬品めあてで蹂躙されたのだ。我々が行ったときにとくに印象に残ったのは死者が小舟の形をした柩に安置されていることだった。 砂漠の真ん中に小舟の柩というのは不思議なとりあわせだった。それまでここに至った各国の探検隊によって、その舟の柩のことはいろいろに語られ分析されていた。諸説あってどれが正解なのかわからないが、砂漠のただ中では樹木が乏しいから火葬はできない。砂の中のほんの表層部分を掘って埋めても乾燥しきっているからミイラになるだけだ。 ぼくは大湖ロプノールが砂漠の陽光の中でまんまんと水をたたえていた頃に、死者を小舟に乗せてロプノールに流し、湖の沖から天空に通じる道におくった、という美しい埋葬の風景を、極めて個人的に夢想した。『遺言未満』2:「四万十川での死」の続き『遺言未満』1:「四万十川での死」()
2021.05.22
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ブレイディみかこの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』という本を読んで以来、この著者にぞっこんの大使である。そこで、ブレイディみかこについて集めてみました。・ワールドサイドをほっつき歩け(2020年刊)・ブロークン・ブリテンに聞け(2020年刊)・(対談)誰も否定されないこと(2020年元旦対談)・ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(2019年刊)R1:図書館予約中の『ワールドサイドをほっつき歩け』を追加***********************************************************************『ブロークン・ブリテンに聞け』4:英国英語はしちめんどうくさい『ブロークン・ブリテンに聞け』3:コロナの沙汰も金しだい『ブロークン・ブリテンに聞け』2:英国の子育て『ブロークン・ブリテンに聞け』1:パブの近況(対談)誰も否定されないこと2020.1.01『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』6:中国人の生徒会長『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』5:意外と深いニーハオ問題『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』4:公営団地のラップ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』3:荒れている地域『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』2:「元底辺中学校への道」の続き『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』1:元底辺中学校への道***********************************************************************【ワールドサイドをほっつき歩け!】ブレイディみかこ著、筑摩書房、2020年刊<「BOOK」データベース>よりEU離脱、競争激化社会、緊縮財政などの大問題に立ち上がり、人生という長い旅路を行く中高年への祝福に満ちたエッセイ21編。第2章は、現代英国の世代、階級、酒事情についての著者解説編。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/19予約、副本13、予約218)>rakutenワールドサイドをほっつき歩け***********************************************************************【ブロークン・ブリテンに聞け】ブレイディみかこ著、講談社、2020年刊<「BOOK」データベース>より EU離脱、広がる格差と分断、そしてコロナ禍ー。政治、経済、思想、テレビ、映画、英語、パブなど英国社会のさまざまな断片から、激動と混沌の現在を描く傑作時事エッセイ集。<読む前の大使寸評>2020年刊10月刊行の本なので、当然として新型コロナに対するイギリスの対応が載っているので興味深いのです。<図書館予約:(12/9予約、1/30受取)>rakutenブロークン・ブリテンに聞け***********************************************************************【ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー】ブレイディみかこ著、新潮社、2019年刊<「BOOK」データベース>より大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至のノンフィクション。<読む前の大使寸評>待つこと11ヶ月か・・・個人的には最も長く待っていた本だろう。<図書館予約:(11/13予約、翌年10/15受取)>rakutenぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー***********************************************************************
2021.05.22
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図書館に予約していた『ウイルスの意味論』という本を、待つこと3ヶ月ほどでゲットしたのです。2018年に刊行されたこの本では新型コロナウイルスに触れていないのだが、ウイルスやワクチンについて専門家の立場から一般の読者にも分かるように説いているようです。【ウイルスの意味論】山内一也著、みすず書房、2018年刊<出版社>よりその生と死はどこか奇妙だ。分解された親から複製され、破壊されても蘇り、体を捨て情報として潜伏し、突然実体化する。常識を問う書。<読む前の大使寸評>2018年に刊行されたこの本では新型コロナウイルスに触れていないのだが、ウイルスやワクチンについて専門家の立場から一般の読者にも分かるように説いているようです。<図書館予約:(2/18予約、副本1、予約0)>amazonウイルスの意味論ウイルスの起源について語られているので、見てみましょう。p51~56<ウイルスの起源についての三つの仮説> ウイルス学は、20世紀前半に生物学的手法からより洗練された生化学的手法を用いる学問に変遷していき、黄金期を迎えた。オーストラリアのマクファーレン・バーネットは、当時を代表するウイルス学者で、ウイルス学の生物学的性状について数多くの業績をあげていた。 彼の稀有な点は、人間視点のウイルス学(病原ウイルス学)と、ウイルス視点の生物学の両方に、等分に重きを置いていたことだった。太平洋戦争の最中の1944年、彼はハーバード大学のエドワード・ダンハム記念講演に招かれ、「ヒトのウイルス病―進化的および生態学的考察」と題する講演を3日間にわたって行った。 その中で彼は、ウイルスの起源について、①細胞から逃亡した遺伝因子 ②細胞または生物が出現する前の時代の面影をとどめたもの ③細菌のような、ウイルスより大きな病原微生物が退化した子孫という三つの仮説を提唱した。これらの仮説は、若干の修正が加わったものの、現在もウイルスの起源の議論の三本柱になっている。(中略) バーネットが提唱した三つの仮説を、ウイルスが先か、細胞が先かという視点から眺めてみたい。<ウイルスは細胞が出現する前に生まれていた> そもそも、生命は地球でどのように誕生したのだろうか。一説には、地球生命は、原始スープの中で自己増殖するRNA(リボ核酸)として出発したと考えられている。ただの文字列がならんだ分子であるRNAが、どうやって自己増殖するというのだろうか。実は、RNAには、自分自身の配列を切ったり貼ったりする、いわゆるカットアンドペーストの機能を持つものがあり、リボ酵素(リボザイム)と呼ばれている。 つまり、RNAは遺伝情報だけではなく、複製を支える機能も持つことができるのである。この仮説は、細胞が誕生する以前にRNAがRNAによって増殖していたと考えることから「RNAワールド」仮説と呼ばれている。 そしてウイルスは、このRNAワールドの時代に、この自己増殖性RNAから進化したという仮説がある。この説を支持する証拠として、ウイルスの仲間の「ウイロイド(ウイルスのようなもの)」と呼ばれる遺伝因子がある。 ウイロイドは、1970年にジャガイモが生長しなくなる病気をきっかけに初めて分離されたもので、これまでに多くの作物に病気を起こしていることがわかっている。その正体は、もっとも小型のウイルスの五分の一程度のサイズの、タンパク質の殻(カプシド)のない裸のRNAである。カプシドを持たないものの、ウイルスの仲間として「サブウイルス」に分類されている。そのRNAには、遺伝情報が書かれているだけでなく、リボザイムの機能が存在している。 そのため、ウイロイドはRNAワールドの時代の面影をとどめている存在だとみなされているのである。この説が正しければ、ウイルスは細胞より先に誕生したことになる。 もう一つの根拠は、ウイルス粒子の骨組みを形作るカプシドの構造から提示されている。ウイルス粒子を超低温で急速に凍結して、氷の中に閉じ込めたまま電子顕微鏡で観察する「クライオ電子顕微鏡技術」などによる成果である。 1974年、ミシガン州の下水から分離されたPRDIというファージがある。これは大腸菌やサルモネラなどに感染するファージである。このファージのカプシドの微細構造をクライオ電子顕微鏡やⅩ線解析で調べた結果が1999年に発表された。それによれば、このカプシドは、積み木のようにブロックが集まって形作られていた。 このブロックの構造は、絨毯を両側から中央まで丸めていくとできるロールケーキのような形で、論文では「ダブル・ゼリー・ロール」と呼ばれている。これと同様の構造が、ヒトのアデノウイルスのカプシドにも確認されている。 カプシドは、進化の過程であまり変化しないと推測されている部分である。細菌のウイルスと哺乳類のウイルスの間でカプシドの基本構造が共通していたことから、両ウイルスは共通の祖先に由来すると考えられた。これは、ウイルスの起源が、少なくとも哺乳類(真核生物)と細菌の共通祖先よりも前の時代までさかのぼることを示唆している。ネットにコロナウイルスの構造が出ているので、見てみましょう。コロナウイルスの構造と複製サイクル(ライフサイクル)より・外観 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は図のような、約100 nmの球形をしています。1mmの1/1000が1μmその1/10が100 nm、1 mmの1/10,000程度の大きさです。光学顕微鏡ではみることができず、観察には電子顕微鏡を使います。この大きさが、マスクを通す、通さないという議論になりマスクの有効性はあるのか?という話に繋がっています。・表面の構造 ウイルス球体の周りにはエンベローブと呼ばれる脂質二重膜があり、この膜に突き刺さる形で、スパイクタンパク質が存在します。スパイクタンパク質は、ウイルス粒子の最も外側の構造ですから、感染するときに真っ先に相手に触れる構造です。また、ヒトの免疫系が抗体をつくるときにこのスパイクタンパク質を認識して、その形に合わせた抗体を作ることになります。外見的にも球形の外側を飾るような形、王冠の様だということでコロナという名前がついたということですから、スパイクタンパク質は、ウイルス粒子の顔のようなものです。 また、エンベロープという構造があることは、コロナウイルスに対してアルコール消毒が有効であることと関係しています。コロナウイルスやインフルエンザウイルスはエンベロープウイルスです。そのためエタノール(濃度70%-80%)の感受性が高く(良く効く)、エンベロープのないノロウイルス(ウイルス性胃腸炎の原因)等ではタンパク質の殻が一番外側であるため、アルコールが効きにくく、次亜塩素酸ナトリウム(0.05%程度)などが必要とされています。・内部の構造 球体の内部には、約30 kb(3万塩基)からなるRNAゲノムがあり、カプシドというタンパク質と結合した状態で存在しています。全ての生物はゲノムにDNAを持っています。そしてRNAはDNAの情報を読み取りながら合成されます。一方、一般的にウイルスはDNAかRNAのどちらかのみをウイルス粒子の中にもち、ゲノムとします。コロナウイルスやインフルエンザウイルスはRNAをゲノムとして保持し、ヘルペスウイルスなどはDNAゲノムを持っています。 PCR検査というものを聞いたことがあると思います。ウイルスが体内にいるのかどうか確認するための検査です。高等学校の生物でも学習しますがPCRというのは特定のDNA位置に結合する2種のプライマーを使ってDNAの特定領域を大量に作り出す方法です。しかし、コロナウイルスはRNAしか持っていません。RNAにPCR法を適用するにはRT-PCR法を利用します。新型コロナウイルスのPCR検査は正確にはRT-PCR検査なのです。RT(Reverse Transcription)とは逆転写のことで、逆転写酵素がRNAを鋳型にDNAを合成することです。RTを行ってDNAを作ってから通常のPCR法を行うのがRT-PCR法です。 図や写真のウイルスの粒子はよく目にするもので、ウイルスのイメージそのものだと思いますが、その状態では生きているといえるものではありません。栄養も取らないし、呼吸もしない。粒子の中にはATPを作るための仕組みも一切ありません。このままでは増殖・分裂もしません。ただ、唯一持っているのは、宿主(感染先のことを言います)細胞に感染する能力をもっているということなのです。『ウイルスの意味』2:ノロウイルス『ウイルスの意味』1:はじめに()
2021.05.21
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図書館で『夜を乗り越える』という新書を、手にしたのです。著者初の新書とのことであるが・・・作家として出世したものである。ところで、帰って調べるとこの本を借りるのは2度目であると分かったのでこの記事は(その5)とします。【夜を乗り越える】又吉直樹著、小学館、2016年刊<「BOOK」データベース>より芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。また、大ベストセラーとなった芥川賞受賞作『火花』の創作秘話を初公開するとともに、自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、著者初の新書。<読む前の大使寸評>著者初の新書とのことであるが・・・作家として出世したものである。rakuten夜を乗り越える「第2章 創作について」で又吉さんの執筆修行を、見てみましょう。p59~62<初めて活字になった原稿> 自分が読むもので好きなのは小説だったのですが、それ以降小説を書くという発想はなくなりました。エッセイで本を出すという発想もありませんでした。 線香花火としてデビューして二年目の頃ですが、吉本興業の広報誌『マンスリーよしもと』の若手芸人がコラムで競い合うというコーナーで文章を書かせてもらうことになりました。話を頂けてのは本が好きと公言していたからだと思います。僕の初めて活字になった原稿でした。 連載第一回目が一位でした。驚きました。それでちょっとテンションが上がって、今後も真面目に書いていこうと思いました。 当初は十回優勝したら、単独連載誌面をもらえるという話だったのですが、十回優勝しても扱いは変わりませんでした。それをモチベーションとして書いていたので、途中からは正直テンションは下がっていきました。結局は戦わされているだけかと、納得いかない時もありました。 これで負けるのかという時もあれば、これで勝ててしまうのかという時もありました。後半からは、最下位を狙って書いているのに、全然連載が終わらなくて、もうこのまま僕が老いて朽ち果てるまで永遠に終わらないのではないかと恐ろしくなったほどでした。結局、『マンスリーよしもと』がリニューアルするまでこの連載は続くのですが、最後までノーギャラでした。途中からは他の媒体でも書かせて頂けるようになり、少しではありますが原稿料ももらえるようになりました。 今となっては、『マンスリーよしもと』でのこの作業は僕の人生にすごく重要な時期だったと思います。当時の僕には、雨上がりの空に虹がかかり、その虹が完全に消え去るのを眺めていられるほど時間に余裕がありました。 世間的に時間があると言われている学生さんは勉強している。遊びもある。フリーターにはバイトがある。僕にはやらなければならないことが何もなかったのです。誰よりも時間があったので、真剣に、四百字の中にどれだけ情報量を詰め込むか、言い回しをどうするかということを毎月工夫していました。 毎回書き上げると八百字はある。多い時は千六百字もある。それを四百字にするのですが、ごっそりカットするのではなく、内容はそのままで言葉を書き換えて圧縮する作業を続けました。 例えば、「精神内部で違った方向に進む力と力がぶつかり合う状態」という文章を、「葛藤」という単語に置きかえると文字数を大幅に削ることができます。内容を変えずに文章を短くできた時の感動は、テトリスでずっと待っていた長い棒がようやくきた時と同じような快感をもたらします。このような作業をひたすら続けていくと、長文を圧縮させる能力はぐんぐん上がるのですが、必然的に漢字が増え、一時期、中国のお坊さんが書いたような漢字だらけの文章になったこともありました。 この連載のおかげで、どうしようもない文章が多少はましになり、おもしろいかどうかは別として、人に読んでもらえるようになったと重います。今、四百字の原稿なら、30分ぐらいで書けることもあります。でも当時は数週間かけて書いた原稿を何十回も読み返し、修正を繰り返して完成させていました。 今、エッセイなどを本にする時は、何度も自分が書いた文章を読み返します。このくらい文章を見直さなければ人前に出してはいけないと、あのコラムを書き始めた頃のことを懐かしく思い出します。本気とはこういうことなのだと、この頃の文章を読むと思います。『夜を乗り越える』4:又吉さんの読書遍歴p51~54『夜を乗り越える』3:文章のハウツーp146~149『夜を乗り越える』2:「火花」執筆p89~92『夜を乗り越える』1:初めての出版p69~71
2021.05.21
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図書館で『夜を乗り越える』という新書を、手にしたのです。著者初の新書とのことであるが・・・作家として出世したものである。ところで、帰って調べるとこの本を借りるのは2度目であると分かったのでこの記事は(その4)とします。【夜を乗り越える】又吉直樹著、小学館、2016年刊<「BOOK」データベース>より芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。また、大ベストセラーとなった芥川賞受賞作『火花』の創作秘話を初公開するとともに、自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、著者初の新書。<読む前の大使寸評>著者初の新書とのことであるが・・・作家として出世したものである。rakuten夜を乗り越える「第2章 創作について」で又吉さんの読書遍歴を、見てみましょう。p51~54<本を読む。ネタを書く。散歩する。> NSC(吉本興業のお笑い養成所)の時間以外、昼間はずっと本を読んでいました。 アルバイトあ日雇いのような、その日に登録して働けるものばかりでした。コンビニのアルバイトは「暗い。声が小さい」という理由で、面接で落とされ続けていたのですが、ようやくその年の終りに初めてうかりました。やっと一般的なアルバイトが始められたという気持ちでした。 上京した時持ってきた本は、新潮文庫の太宰と芥川を何冊かでした。そこに三島由紀夫の『金閣寺』と谷崎潤一郎の『痴人の愛』も混ざっていたかもしれません。後は誰かから借りパクしていたシドニィ・シェルダン。図書館などの施設から借りパクしたのではないのです。 地元の寝屋川にいる時、僕の実家の近所に古本屋はありましたが、マンガしか置いていませんでした。他にはちょっとだけ文庫コーナーがある程度。東京に来て一番嬉しかったのは、街中にある小さな古本屋でも充分なほど読みたくなる文学の本がたくさんあるということでした。 吉祥寺と三鷹にある古本屋をほぼすべて廻りました。西荻窪、荻窪辺りまで遠征に行くこともありました。何軒も見て歩き、店の表に出ているワゴンの中から安いものを買いました。それぞれの古本屋の棚は全部頭に入っていました。歩き疲れたらどこかお店に入ってネタを書きました。本を読む。ネタを書く。散歩する。これしかやることはありませんでした。 最初に入ったのは、三鷹に住んでいた時、駅から5、6分で家の近くにあった普通の古本屋でした。深夜2時までやっていたからよく行きました。この間行ってみたらつぶれていました。 漱石も谷崎も太宰も芥川も、近代文学の文庫はそこで全部買えました。町田康さん、村上春樹さんの単行本も置いてありましたが、当時の僕には高くて買えませんでした。読みたいけど読めない。古本屋に並んでいる二百円の文庫本が高いという感覚でした。 店の表のワゴンの中で日に焼けていて、5冊で百円。土地柄か、国木田独歩の『武蔵野』と山本有三の文庫本ばかり並んでいました。後はやっぱり太宰が多かった気がします。太宰は吉祥寺、三鷹に限らずかもしれません。 上京してすぐの頃は、多分人生で百冊ぐらいしか本を読んでいなあったから、あれも読みたいこれも読みたいと、その店でだいたい揃えました。太宰、漱石、芥川、谷崎、三島、武者小路、その辺りで読んでいないものを見つけたら買って読むという日々でした。 当時僕が本に求めていたのは、自身の葛藤や、内面のどうしようもない感情をどう消化していくかということでした。近代文学は、こんなことを思っているのは俺だけだという気持ちを次々と砕いていってくれました。その時、僕が抱えていた悩みや疑問に対して過去にも同じように誰かがぶつかっていて、その小説の中で誰かが回答を出していたり、答えに辿りつかなくとも、その悩みがどのように変化していくのかを小説の中で体験することができました。ウーム 三鷹から荻窪辺りまでの古本屋を廻って安い古本を買い漁ったのが、すごいですね。。『夜を乗り越える』3:文章のハウツーp146~149『夜を乗り越える』2:「火花」執筆p89~92『夜を乗り越える』1:初めての出版p69~71()
2021.05.21
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今回借りた3冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「手当り次第」でしょうか♪<市立図書館>・あやし うらめし あな かなし ・夜を乗り越える・びっくり! 縄文植物誌<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【あやし うらめし あな かなし】浅田次郎著、集英社、2013年刊<「BOOK」データベース>より子供の頃、伯母から聞かされた恐怖譚ー。月のない夜、奥多摩の霊山に建つ神官たちの屋敷を男女の客が訪れた。思いつめた二人は、神主の説得の甲斐もなく屋敷内で心中を図ったという。だが女は死に切れず、事切れた男の隣で苦しみながら生き続け…。著者の母方の生家に伝わる話を元にした「赤い絆」「お狐様の話」など、怖ろしくも美しい全7編。短編の名手が紡ぐ、味わい深き幽玄の世界。<読む前の大使寸評>追って記入rakutenあやし うらめし あな かなし***********************************************************【夜を乗り越える】又吉直樹著、小学館、2016年刊<「BOOK」データベース>より芸人で、芥川賞作家の又吉直樹が、少年期からこれまで読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何がおもしろいのか」「人間とは何か」を考える。また、大ベストセラーとなった芥川賞受賞作『火花』の創作秘話を初公開するとともに、自らの著作についてそれぞれの想いを明かしていく。「負のキャラクター」を演じ続けていた少年が、文学に出会い、助けられ、いかに様々な夜を乗り越え生きてきたかを顧みる、著者初の新書。<読む前の大使寸評>著者初の新書とのことであるが・・・作家として出世したものである。rakuten夜を乗り越える***********************************************************【びっくり! 縄文植物誌】鈴木三男著、同成社、2020年刊<「BOOK」データベース>より縄文人たちは、こんな植物を、こんなふうに使っていた!その驚きの利用法を植物学者ならではの視点から突きとめ、知られざる縄文文化の世界を紡ぎだす。<読む前の大使寸評>遺跡から出土するクリやウルシなどについて考察する考古植物学なるものがあるそうで・・・びっくりするわけでおます。rakutenびっくり! 縄文植物誌************************************************************図書館大好き486
2021.05.20
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図書館に予約していた『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』という本を、待つこと4ヶ月ほどでゲットしたのです。内容をざっと眺めてみると、出版社の編集者との虚々実々の闘いの日々が綴られているわけで・・・と言うか詐欺まがいのパワハラに耐える日々だったようで、涙ぐましいかぎりでおます。【出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記】宮崎伸治著、フォレスト出版、2020年刊<「BOOK」データベース>より30代のころの私は、次から次へと執筆・翻訳の依頼が舞い込み、1年365日フル稼働が当たり前だった。その結果、30代の10年間で50冊ほどの単行本を出すに至った。が、そんな私もふと気がついてみれば、最後に本を出してから8年以上も経っていた。-なぜか?私が出版業界から足を洗うまでの全軌跡をご紹介しよう。出版界の暗部に斬りこむ天国と地獄のドキュメント。<読む前の大使寸評>内容をざっと眺めてみると、出版社の編集者との虚々実々の闘いの日々が綴られているわけで・・・と言うか詐欺まがいのパワハラに耐える日々だったようで、涙ぐましいかぎりでおます。<図書館予約:(1/06予約、副本5、予約58)>rakuten出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記著者のその後が「あとがき」で語られているので、見てみましょう。p241~243<あとがき(今、出版翻訳の仕事を依頼されたら?)> 30代のころの私は、次から次へと執筆・翻訳の依頼が舞い込み、1年365日フル稼働が当たり前だった。その結果、30代の10年間で50冊ほどの単行本を出すに至った。 が、そんな私もふと気がついてみれば、最後に本を出してから8年以上も経っていた。G出版との間で裁判となった翻訳原稿を自費出版して以降、私は本を出していない。その本も実際に翻訳していたのはその2年くらい前だったから実質10年は文筆家・翻訳家としての仕事をしていないことになる。 以前は確定申告の職業欄に「文筆家」と記載していたが、さすがに近年は増刷印税もまったく入らなくなってしまったので「文筆家」と記載することははばかられる。 では、今の私は職業欄になんと書いているか。「警備員」だ。そう、私の現在の職業は警備員なのだ。 過去に何冊かベストセラーを出し、ほうぼうの出版社から執筆・翻訳依頼が次々と舞い込んでいたころ、まさか自分が警備員になるなんて思ってもいなかったし、「若いころに手に職をつけておかなければ、年取ったら警備員になるしかなくなるぞ」などと警備員を揶揄する友人もいた。それが今、私自身が警備員となっているのだから皮肉なものだ。 でも正直に言う。私は警備員であることを恥じてはいない。警備員も世に必用とされている仕事であることに変わりはなく、誠実に任務を果たせばそれなりにやりがいはある。また私がこういう境遇になったのは文筆家・翻訳家という生き延びるのが困難な職業を選んだことが一つの原因だが、その道を選んだのはほかでもない自分なのだからそれを後悔するわけはない。 今、自分の人生を振り返ってみれば、私は文筆家・翻訳家としてトラブルも多くけいけんしたが、60冊近くの単行本を出版してきたし、自分が価値あると認めた本を翻訳しそのうち何冊かはベストセラーにもなった。そのこと自体、私が精一杯生きてきた証だし、ちょっとっやそっとでは他人が真似できないことをやったという慈父もある。 著書や翻訳書を出してきたことは、私の人生で燦然と輝く貴重な体験であり、それができたのであるから後悔などあろうはずがない。 では、かくいう私が、今、出版翻訳の仕事を依頼されたらどうするか。 引き受けないだろう。翻訳の仕事が嫌いになったわけではない。内容が良い本なら訳したいと思うかもしれない。しかしそれでも引き受けないと思う。 その理由は何か。約束を守ってくれることを100%保証してくれる出版社が見当たらないからである。ウーム 約束を守らない出版社ってか・・・それだけ出版不況が深刻なんでしょうか。『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』1()
2021.05.20
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図書館に予約していた『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』という本を、待つこと4ヶ月ほどでゲットしたのです。内容をざっと眺めてみると、出版社の編集者との虚々実々の闘いの日々が綴られているわけで・・・と言うか詐欺まがいのパワハラに耐える日々だったようで、涙ぐましいかぎりでおます。【出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記】宮崎伸治著、フォレスト出版、2020年刊<「BOOK」データベース>より30代のころの私は、次から次へと執筆・翻訳の依頼が舞い込み、1年365日フル稼働が当たり前だった。その結果、30代の10年間で50冊ほどの単行本を出すに至った。が、そんな私もふと気がついてみれば、最後に本を出してから8年以上も経っていた。-なぜか?私が出版業界から足を洗うまでの全軌跡をご紹介しよう。出版界の暗部に斬りこむ天国と地獄のドキュメント。<読む前の大使寸評>内容をざっと眺めてみると、出版社の編集者との虚々実々の闘いの日々が綴られているわけで・・・と言うか詐欺まがいのパワハラに耐える日々だったようで、涙ぐましいかぎりでおます。<図書館予約:(1/06予約、副本5、予約58)>rakuten出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記「第1章 夢の夢の、そのまた夢の仕事」で出版翻訳家の何たるかを、見てみましょう。p12~15<デビュー> 出版社から翻訳書を出す。自分の名前がカバーに載った翻訳書が書店に並ぶ。運が良ければ平積みになる。もっと運が良ければベストセラーになり、大きな広告を出してもらえる。もっともっと運が良ければ雑誌社や新聞社からインタビューを受ける。最高に運が良ければその分野のオピニオンリーダーと目され、著書執筆の依頼が来る。出版翻訳家を目指している人にとって、もうこれは想像しただけでもワクワクゾクゾクものだろう。それだけ翻訳書を出版するという夢のある話なのである。 しかしどうすれば出版社から翻訳書が出せるのか。これを知っている人は少ないだろう。私は大学教授からその方法を聞かれたことすらある。それほどその道筋はベールに包まれていてミステリアスなのだ。というのも翻訳家を公募している出版社などまずないし、合格すれば翻訳書が出せるという検定試験もないからだ。 では、私はどうやって出版社から翻訳書を出すに至ったのか。じつを言えば、ひょんなことがきっかけだった。 私は21歳のときに出版翻訳家になる夢を抱き始めたものの、翻訳書出版は夢の夢の、そのまた夢。そんな夢物語にうつつを抜かしていても翻訳書の出版ができるはずもなく、当然お金も稼げないのだから、働きに出てお金を稼がなければならない。そこで私は大学卒業後に残業が少ないと評判の大学事務職員になった。プライベートの時間をフル活用して翻訳の腕を磨くためである。 その後25歳で大学職員を辞めて英会話講師になり、27歳で企業内の産業翻訳スタッフとなった。出版翻訳家になることを念頭に次々とステップアップしていったのだ。 そんな私であったが、産業翻訳スタッフになって1年経つころには留学を志すようになった。一生錆び付かない英語力を身につけたいと願うようになったからである。当時はまだ出版翻訳家になれるとは露にも思っていなかったが、産業翻訳家として抜きん出るには留学は必須であることを悟った私は留学資金を手堅く貯め、29歳のときにイギリスの大学院から入学許可を獲得するに至った。 かくして私は29歳でイギリスに渡ったわけだが、そんな私を待ち受けていたのはカルチャーショックの毎日だった。男女共同の大学寮のトイレにはコンドームの自販機が置いてあるし、キャンパス内ではカップルがキスしまくりだし、大学教授は教壇の上に座ってあぐらをかくし、イギリス人はハンバーガーをナイフとフォークを使って食べるし、大学生は昼休憩に平気でビールを飲むし、風邪を引いてマスクしていたら変人扱いしてくるし、ヌード雑誌を買ってみたら女性「そのもの」がカメラに向かって全力投球しているし・・・・・・。 私は日本では経験できない出来事に遭遇するたびにそれをエッセイにしたため、在英邦人向けの新聞2紙に投稿した。留学前も雑誌に投稿するのが好きだったが、掲載される率は日本にいるときと比べればはるかに高かった。 やがてエッセイ執筆は癖になった。自分のエッセイが紙面に載るだけでも嬉しいものだが、さらに謝礼までもらえる。1本あたり日本円にして2000円程度のものだったが、イギリスではその2倍3倍の使い出があったので、いい小遣い稼ぎになった。嬉しいのはそれだけではない。 友人の間でも「宮崎さんの投稿、いつも読んでいるよ」と評判になり、編集者には「宮崎さんの投稿が届いたらいつも編集部のみんなで回し読みしているくらい面白いです」と絶賛され、最後には編集部経由で見知らぬ女性読者からファンレターまで来た。(中略) そんな希望に満ちた留学生活を終えて帰国した私が真っ先に直面したのは生活費をどう稼ぐかという現実的な問題だった。作家になるという夢は抱いていても、当時の私は原稿料や印税だけでは食べていけなかったから再就職活動を開始せざるをえなかった。 再就職のための準備金は50万円あったが、都内に新たにマンションを借り、生活必需品も一から揃えると貯金は瞬く間に底をつき、人生初の借金生活に突入した。やがて借金が10万になり20万になり30万になり40万になり50万近くまで膨れ上がった。利子だけでも毎月数千円かかるようになると、考えることのすべてが金、金、金・・・になった。()
2021.05.20
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図書館に予約していた『ウイルスの意味論』という本を、待つこと3ヶ月ほどでゲットしたのです。2018年に刊行されたこの本では新型コロナウイルスに触れていないのだが、ウイルスやワクチンについて専門家の立場から一般の読者にも分かるように説いているようです。【ウイルスの意味論】山内一也著、みすず書房、2018年刊<出版社>よりその生と死はどこか奇妙だ。分解された親から複製され、破壊されても蘇り、体を捨て情報として潜伏し、突然実体化する。常識を問う書。<読む前の大使寸評>2018年に刊行されたこの本では新型コロナウイルスに触れていないのだが、ウイルスやワクチンについて専門家の立場から一般の読者にも分かるように説いているようです。<図書館予約:(2/18予約、副本1、予約0)>amazonウイルスの意味論致死的ではないがしぶとく蔓延するノロウイルスを、見てみましょう。p14~16<並外れたしぶとさを持つノロウイルス> ノロウイルスという名前は、オハイオ州ノーウォークで分離されたことに由来する。ノロウイルスは、タンパク質の殻(カプシド)だけに包まれているRNAウイルスで、エンベロープがないため、脂質を分解するアルコールや洗剤では死滅しない。強い酸性の胃酸でも死滅することなく胃を通過して、小腸の細胞に感染し、激しい下痢を引き起こす。ノロウイルスの不活化は食品衛生上きわめて重要で、もっとも推奨されている消毒剤は次亜塩素酸ソーダである。 ノロウイルスが外界で長期間生存することを示す実験が、2012年に米国ワイオミングの子供向けのキャンプ場で行われた。井戸水に一定量のノロウイルスを加え、1日目、4日目、14日目、21日目、27日目、61日目に志願者に飲んでもらったのである。(中略) この実験の結果、すべての実験で志願者全員が発病し、ウイルスが少なくとも2ヶ月間は井戸水の中で生きていたことが明らかにされた。それ以後は人体実験を続けることができなかったため、保管していた水の中のウイルスRNAの量が測定された。すると1年後でもRNAの量はほとんど変わらず、1266日(3年半近く)後でも、わずかな減少が見られたにすぎなかった。ウイルスは生きていたと推測されている。(中略) 長い間、ウイルスは外界ではすぐに死ぬと考えられており、「ウイルスが外界でどれくらい生きていられるのか」というあまりにも素朴な疑問は、学問的には興味を惹かれることがなかった。そのため、ポリオウイルスの下水中での生存力などの限られた研究を除いて、ほとんど取り上げられてこなかった。 ノロウイルスによる食中毒の被害が深刻になったことで、初めて、これまでのウイルス学の常識を破るノロウイルスの頑強な性質が明らかにされたのである。政府広報オンラインで、ノロウイルスに対する注意事項をみてみましょう。冬はノロウイルスにご注意より1.ノロウイルスによる食中毒とは?毎年11月から2月にかけての冬場は、ノロウイルスによる食中毒が多発しています。ノロウイルスは小さな球形をしたウイルスで、非常に強い感染力をもっています。ノロウイルスによる食中毒は、ノロウイルスが付着した手で調理し、そのノロウイルスが付着した食品を食べたりするなどして、ノロウイルスに感染することで起こります。ノロウイルスによる食中毒は、1年を通じて発生していますが、特に冬場に多くなる傾向があります。過去5年間の月別の発生件数の推移をみると、11月から増え始め、12月から翌年1月が発生のピークとなっています。ノロウイルスによる食中毒の患者数は、1年間の食中毒患者数の半数以上を占めており、その約6~7割が冬場(11月~2月)に発生しています。『ウイルスの意味』1()
2021.05.19
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図書館に予約していた『ウイルスの意味論』という本を、待つこと3ヶ月ほどでゲットしたのです。2018年に刊行されたこの本では新型コロナウイルスに触れていないのだが、ウイルスやワクチンについて専門家の立場から一般の読者にも分かるように説いているようです。【ウイルスの意味論】山内一也著、みすず書房、2018年刊<出版社>よりその生と死はどこか奇妙だ。分解された親から複製され、破壊されても蘇り、体を捨て情報として潜伏し、突然実体化する。常識を問う書。<読む前の大使寸評>2018年に刊行されたこの本では新型コロナウイルスに触れていないのだが、ウイルスやワクチンについて専門家の立場から一般の読者にも分かるように説いているようです。<図書館予約:(2/18予約、副本1、予約0)>amazonウイルスの意味論withコロナと気安く呼んでいるが・・・ウイルスと共に生きるとは、如何なることなのか、知りたいわけでおます。この本の「はじめに」を、見てみましょう。p1~2<はじめに> ウイルスには、「正体不明の不気味な病原体」というイメージがつきまとう。エボラ出血熱の発生や新型インフルエンザの出現、あるいはノロウイルスによる集団食中毒といったショッキングなニュースばかりが注目され、ウイルスの驚くほど多様な生態が正しく伝えられていないためである。 本書は、ウイルスが一体どのような存在なのかを紹介し、そしてウイルスの視点から、現在の生態系や地球の進化史、急速に発展した文明を見直してみることを目的としている。本書で取り上げる話題の一部を簡単にまとめておこう。 ウイルスは、19世紀末に初めて発見された。そして、20世紀を通じて、ヒト、動物、植物などの病気の原因としてのウイルス研究が急速に進展した。最大の成果は、1980年に宣言された天然痘の根絶である。 21世紀に入ると、ウイルス学は新たな展開の時代を迎えた。ヒトゲノム(ヒトの全遺伝情報)の解読に伴い発展した遺伝子解析技術により、ウイルスゲノムの解析が容易となり、ウイルスの生態について新たな情報が急速に蓄積しはじめたのである。そして、従来の病原体としてのウイルス像は、ウイルスの真の姿ではなく、きわめて限られた側面を見たものにすぎないことが明らかになってきている。 では、ウイルスの真の姿とは何か。たとえば、長い間、ウイルスは細菌よりもはるかに小さく、単純な存在だと考えられてきた。ところが近年、小型の細菌よりも大きな「巨大ウイルス」の発見が相次いでいる。また、高熱、強酸性の温泉など、生物はとうてい生存できないだろうと考えられていた極限環境に生きるウイルスが次々に見つかっている。これまでの常識をくつがえしたこれらのウイルスの存在は、生物と生命の定義について、また生命の起源について、新たな問題を提起している。 ウイルスは、陸地の生物だけではなく、海洋中にも天文学的な数が存在することが明らかになった。海は地球上で最大のウイルス貯蔵庫であることが認識され、さらに、海洋ウイルスが地球の温暖化など気候変動に関わっている可能性も指摘されている。 われわれの体にも、腸内細菌や皮膚常在菌などに寄生する膨大な数のウイルスが存在することが明らかになりつつあり、一部はわれわれの健康維持などに関わっている可能性があるという。 つまりわれわれは、ウイルスに囲まれ、ウイルスとともに生きているのである。本書では、これまでの人間中心の視点からではなく、生命体としてのウイルスの視点から俯瞰したウイルスの世界を紹介したい。()
2021.05.19
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図書館で『民族世界地図』という細長い装丁の本を、手にしたのです。1993年刊行とやや古いが、国際政治経済情報誌「Foresight」で連載した記事をもとに単行本にしたとのことであるが・・・とにかく、洋書のような装丁がお洒落なわけで、これがチョイスした決め手でした。(ややミーハーだったかも)【民族世界地図】浅井信雄著、新潮社、1993年刊<「BOOK」データベース>より国境が変わり、民族が移動し、至る所で硝煙のあがるこの二十世紀末―。複雑をきわめる民族対立の歴史をふまえつつ、世界の緊張空間を地図三十枚に集約。<読む前の大使寸評>1993年刊行とやや古いが、国際政治経済情報誌「Foresight」で連載した記事をもとに単行本にしたとのことであるが・・・とにかく、洋書のような装丁がお洒落なわけで、これがチョイスした決め手でした。(ややミーハーだったかも)amazon民族世界地図映画『渚にて』おバカ大国とも揶揄されるオーストラリアは好きな国なんだが・・・オーストラリアの「迷い」が語られているので見てみましょう。p111~115<オーストラリアの「迷い」> 世界中の新聞がソ連クーデターを一面トップで報じていた91年8月21日、オーストラリアの二大新聞、『シドニー・モーニング・ヘラルド』と『ジェ・オーストラリアン』の一面をほぼ埋めつくしたのは、前日議会で公表された新年度(91年7月~92年6月)政府予算案の記事だった。 国民の関心はもっぱら悪化する経済の方にあった。新年度予算案をみると、5年ぶりの財政赤字への転落である。「人びとは宗教同然に経済にとり憑かれ、文化状況が歪んでいる」「お金の議論に熱中して、国家アイデンティティの重要な議論が忘れられた」などと嘆く声さえ聞かれる。 オーストラリアのロシアへの関心の薄さは、南半球国家たるこの国の重要な特性である。ロシアがどうなっても大した影響なしとの認識だ。1959年制作の米国映画「渚にて」は、第三次大戦の核の恐怖がついにオーストラリアを訪れる恐怖をえがいているが、「ソ連の脅威が及ぶとしても地球上最後だ」の意識が重要だ。 1988年、オーストラリアは「建国二百年祭」を祝った。1788年、英国のA・フィリップ海軍大佐一行がシドニー湾近くに上陸、植民地建設に着手したのを記念したものだ。一行千数百人のうち七百人以上が流刑囚で、この大陸を「地の果て」視したことがわかる。 彼ら英国の価値観に基いて、アングロ・ケルティック系白人だけの新天地建設を目ざしたのだが、それが白豪主義と呼ばれる白人至上主義を強め、二種類の民族問題を抱え込んでいった。 第一は、四万年以上昔からこの地で独特の文化を伝えてきた先住民アボリジニーへの迫害で、白人はスポーツとして「アボリジニー狩り」をした。植民開始当時、約30万いたアボリジニーは約18万に半減し、総人口1703万(90年)の1%強にすぎない。アボリジニーに市民権が与えられたのは1967年のことだが、「二百年祭」記念行事に招かれた彼らは当然ながら参加を拒否した。 第二の民族問題は、アングロ・ケルティック以外の移民との摩擦である。1901年に「オーストラリア連邦」として独立へ歩みだすとすぐ非ヨーロッパ人を規制する移民制限法をつくり、それが60年代まで続く白豪主義を支えた。 だが、第二次大戦後の経済発展期に入ると、人材確保のため移民増政策がとられる。アングロ・ケルティックだけでは需要を満たせず、他の西欧人、次いで東欧、北欧、さらにイタリア、ギリシャや南欧やトルコにも対象を拡大し、ベトナム難民などアジア系も受け入れた。 戦後の移民受け入れは450万以上に達した。それでもアングロ・ケルティックが総人口の七割前後で白豪主義の基調に変化はないが、いま4%のアジア系が増加一途にあるのも否定できない。72年に登場したウィットラム労働党政権が唱えた「多元文化主義」は白豪主義の終焉を目ざす宣言に等しい。 多元文化主義とは、民族・文化の多様性に価値を認め、その上に共生の政策と制度をつくることだ。個別の民族・文化の特性の保持を前提とするため、「サラダボウル主義」ともいわれる。 ところが、外見上も異質なアジア系の流入は文化的には「脱欧入亜」への大転換であり、白人の間に伝統的なアジア警戒論を呼び起こした。またアボリジニへの人権論議も刺激した。80年代は「オーストラリア人のアイデンティティは何か」の国民的論争で沸き続けた。経済的苦況を引き金として民族紛争に火がつきかねないとの不安もある。『民族世界地図』3:複雑なロシア共和国『民族世界地図』2:日本人『民族世界地図』1:漢族
2021.05.19
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<『民族世界地図』3>図書館で『民族世界地図』という細長い装丁の本を、手にしたのです。1993年刊行とやや古いが、国際政治経済情報誌「Foresight」で連載した記事をもとに単行本にしたとのことであるが・・・とにかく、洋書のような装丁がお洒落なわけで、これがチョイスした決め手でした。(ややミーハーだったかも)【民族世界地図】浅井信雄著、新潮社、1993年刊<「BOOK」データベース>より国境が変わり、民族が移動し、至る所で硝煙のあがるこの二十世紀末―。複雑をきわめる民族対立の歴史をふまえつつ、世界の緊張空間を地図三十枚に集約。<読む前の大使寸評>1993年刊行とやや古いが、国際政治経済情報誌「Foresight」で連載した記事をもとに単行本にしたとのことであるが・・・とにかく、洋書のような装丁がお洒落なわけで、これがチョイスした決め手でした。(ややミーハーだったかも)amazon民族世界地図国内に16の自治共和国を抱える複雑なロシア共和国を、見てみましょう。p116~118<大ロシア主義の脅威> 戦車によじのぼってコブシを振り上げる白髪のエリツィン・ロシア共和国大統領。保守派クーデターへの反撃を象徴するその姿を、西側は英雄としいてはやしたが、それはロシア・ナショナリズム台頭の象徴でもあり、かの地の非ロシア民族には危険な脅威とうつったようだ。「ロシア」の呼称が初めて現れるのは15世紀、それ以前は「ルーシ」が使われた。東スラブ系民族のロシア人は多彩な混血の末、青または褐色の目と栗色の髪を特徴とし、帝政ロシアでもソ連邦でも多民族国家の常に主流であった。 圧倒的な人口、宗教、文化の力を背景に、帝政ロシア時代の19世紀にロシア・ナショナリズムが芽生え、ソビエト革命が陰影を加味したものの、ロシア第一主義ないし大ロシア主義はロシア民族にも非ロシア民族にも意識され続けた。 帝政ロシアの下で圧迫された非ロシア民族の不満を、革命に利用したレーニンは、まずロシア共和国と非ロシア共和国が平等な基盤にたつ連邦をめざした。それによってすべての民族が「民族の牢獄」から解放されるはずであった。 しかし、スターリンは計画経済推進の必要上、中央集権化を進め、ロシア共和国が非ロシア共和国を支配する「民族の牢獄」の状況を生みだした。(中略) だが、諸民族の今日の自己主張を見れば、結局、ソ連は「ソビエト人民」の創造に失敗し、ひとびとは依然としてロシア民族やグルジア民族など約120の民族のままで生きてきたことがわかる。「ロシア人をひと皮むくとタタール人がでてくる」とか「ロシアに対するタタール人のくびき」といわれる。これらはロシア民族とタタール人など中央アジア諸民族との混血ぶりや、モンゴル民族に対するロシア民族の被抑圧・被害者意識を示すいい方だ。それがロシア人をめぐる民族状況を複雑なものにする。 独立国家共同体を構成する共和国の一つであるロシア共和国そのものが、当初は約100の民族を抱え、民族を基準に構成された連邦共和国として、16自治共和国と6地方、49州、5自治州、10自治管区から成る「親・子・孫・曾孫・・・」的な複合構造をなしていた。それはスターリン時代に強権によって完成したものである。 だが、各行政単位の間では民族的な不信と独自行動が絶えない。タタール自治共和国は早ばやと大統領制を導入し、エリツィンを選んだロシア共和国大統領選挙をボイコットした。ブリヤート自治共和国はロシア共和国との同権を主張し、チェチェン・イングーシ自治共和国はロシア共和国への帰属を拒否した。コリャーク自治管区はカムチャッカ州から独立を宣言している。 そして、93年2月現在、16の自治共和国はすべて独立を宣言して共和国となり、それに伴って名称変更もなされ、たとえばタタール自治共和国はタタールスタン共和国に、またチェチェン・イングーシ自治共和国はチェチェン共和国とイングーシ共和国に分離独立するなど大幅な行政区画の再編が進行中だ。ウーム 西域にあこがれて国名をドングリスタンとした大使であるが、ロシア共和国内の行政区画の再編にはあきれるばかりでおます。ロシアの83連邦構成体と8連邦管区で現在のロシア連邦を見てみましょう。『民族世界地図』2:日本人『民族世界地図』1:漢族
2021.05.18
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歳のせいか、このところ図書館での2度借りが増えてきたのです。これではいかん!・・・ということで、(注意喚起の意味もあり)予約分受取目録を作った次第でおます。<2015年予約分受取>24-39・日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う(12/15予約、5/2受取)・ダイオウイカは知らないでしょう(4/30予約、5/8受取)・町内会は義務ですか?(4/30予約、5/8受取)・キャプテンサンダーボルト(1/07予約、5/19受取)・だから日本はズレている(12/08予約、5/26受取)・恋するソマリア(3/3予約、6/11受取)・日本の文脈 (6/09予約、6/16受取)・イチョウ 奇跡の2億年史(12/03予約、6/21受取)最長待機記録・在日の地図(7/01予約、7/05受取)・鳥の王さま (6/06予約、7/10受取)・ヘンな日本美術史(7/05予約、7/10受取)・沢田マンションの冒険 (7/18予約、7/22受取)・イスラム国(2/25予約、7/29受取)・ベン・シャーンを追いかけて(8/17予約、8/22受取)・街場の戦争論(6/01、9/06受取)・貧者を喰らう国 中国格差社会からの警告(9/15予約、9/17受取)・台湾の歓び(3/15予約、、9/19受取)・オートメーション・バカ(5/15予約、9/19受取)・対華二十一カ条要求とは何だったのか(7/05予約、9/19受取)・教団X (5/4予約、9/23受取)・飲み食い世界一の大阪(9/22予、9/27受取)・北欧女子オーサが見つけた日本の不思議(5/22予約、10/7受取)・ボクが韓国離れできないわけ(10/03予約、10/10受取)・シノワズリーか、ジャポニスムか(10/14予約、10/25受取)・潜水艦(歴群「図解」マスター)(10/06予約、10/31受取)・絵巻物に見る日本庶民生活誌(10/27予約、11/04受取)・日本語の科学が世界を変える(6/11予約、11/07受取)・かたづの!(8/24予約、11/19受取)・シェール革命再検証 (11/09予約、11/27受取)・職業としての小説家(10/27予約、大学図書館で11/27借出し)・李朝残影 : 梶山季之朝鮮小説集(11/28再予約、12/04受取)・ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ(12/01予約、12/05受取)・オールドテロリスト(7/21予約、12/13受取)・利己的な遺伝子(12/05予約、12/18受取)・反知性主義(6/22予約、12/23受取)・夜また夜の深い夜(5/12、12/23受取)・中東湾岸ビジネス最新事情(12/16予約、12/23受取)<2016年予約分受取>40-64・対話録・現代マンガ悲歌(12/22予約、1/06受取)・マグリット事典(1/07予約、1/17受取)・日本戦後史論(7/27予約、1/19受取)・ハトはなぜ首を振って歩くのか(8/13予約、1/19受取)・百代の過客(1/19予約、1/26受取)・最終定理(1/23予約、1/28受取)・忘れられた巨人(7/18予約、2/09受取)・セルデンの中国地図(2/04予約、2/09受取)・谷崎潤一郎『陰翳礼讃』(2/15予約、2/18受取)・日本語大博物館(2/28予約、3/04受取)・データの見えざる手(11/20予約、3/15受取)・電気は誰のものか(12/09予約、3/23受取)・日本の漫画への感謝(3/16予約、3/23受取)・紙の動物園(9/27予約、4/12受取)・食糧と人類(3/26予約、4/26受取)・「中国共産党」論(12/11予約、4/26受取)・美麗島紀行(2/19予約、4/26受取)・第2図書係補佐(11/29予約、5/03受取)・フラットランド(4/30予約、5/05受取)・越境者の政治史(1/29予約、5/10受取)・キョウコのキョウは恐怖の恐(5/14予約、5/19受取)・隣のアボリジニ(5/03予約、5/24受取)・小泉武夫『漬け物大全』(5/26予約、6/5受取)・南シナ海(3/01予約、6/5受取)・限界費用ゼロ社会(1/28予約、6/17受取)・かくれた次元(6/14予約、6/18受取)・江戸日本の転換点(1/06予約、7/06受取)・文体の科学(3/14予約、11/28再予約、7/07受取)・夢売るふたり 西川美和の世界(7/04予約、7/08受取)・中国と日本(1/06予約、7/21受取)・事件の地平線 (7/05予約、7/21受取)・介護民俗学へようこそ!(7/09予約、7/23受取)・長いお別れ(11/23予約、7/23受取)・勝者なき戦争 世界戦争の二〇〇年(7/22予約、7/27受取)・戦後日中関係と同窓会(7/28予約、8/02受取)・吉原御免状(8/03予約、8/06受取)・蔡英文 新時代の台湾へ(7/31予約、8/11受取)・帝国日本の生活空間(8/08予約、8/12受取)・米中百年戦争(8/13予約、8/18受取)・『言葉を離れる』横尾忠則著(8/17予約、8/23受取)・永続敗戦論(9/01予約、9/03受取)・櫻画報大全 (9/05予約、9/09受取)・沙漠の事典(9/11予約、9/16受取)・漁港の肉子ちゃん (7/07予約、9/27受取)・現代思想の遭難者たち(9/19予約、10/06受取)・謎のアジア納豆(6/11予約、10/08受取)・料理の起源(10/04予約、10/08受取)・新「ニッポン社会」入門(4/25予約、10/21受取)・ダーリンは70歳(5/11予約、10/21受取)・夜を乗り越える(7/11予約、10/22受取)・植物はすごい (10/25予約、10/29受取)・イエスの幼子時代(7/27予約、11/05受取)・絲山秋子「薄情」(10/31予約、11/05受取)・福沢諭吉の朝鮮(11/06予約、11/10受取)・観察する男(11/01予約、11/12受取)・熱風大陸(11/16予約、11/20受取)・ワイルド・ソウル(11/27予約、12/15受取)・帰郷ノート 植民地主義論(12/10予約、12/15受取)・最後の敵(12/18予約、12/22受取)・『中国人の愛国心』(12/23予約、12/28受取)<2017年予約分受取>65-111・「戦後」の墓碑銘(1/15予約、1/21受取)・バラカ(5/01予約、1/22受取)・スペース金融道(9/28予約、1/27受取)・日本人はどこから来たのか?(10/11予約、1/28受取)・世界マヌケ反乱の手引書(11/24予約、2/07受取)・村上春樹『雑文集』(2/07予約、2/11受取)・限りなく完璧に近い人々(11/20予約、2/14受取)・火星に住むつもりかい?(2/12予約、2/16受取)・世界「最終」戦争論(2/13予約、2/18受取)・「おバカ大国」オーストラリア(1/12予約、2/23受取)・属国民主主義論(10/06予約、3/02受取)・亜米利加ニモ負ケズ(3/02予約、3/05受取)・人類が消えた世界(3/04予約、3/09受取)・林業がつくる日本の森林(1/08予約、3/11受取)・イネが語る日本と中国(3/19予約、3/24受取)・本は友だち(3/20予約、3/24受取)・コンビニ人間(8/26予約、3/28受取)・ニッポニア・ニッポン(3/22予約、3/30受取)・半農半Xという生き方(3/26予約、3/30受取)・忘却された支配(11/17予約、4/04受取)・南米「棄民」政策の実像(4/07予約、4/13受取)・シュヴァンクマイエルの博物館(4/14予約、4/25受取)・漂うままに島に着き(10/27予約、4/25受取)・西加奈子「i」(1/06予約、4/26受取)・老いる家崩れる街(12/28予約、5/10受取)・戦争のグラフィズム(5/06予約、5/10受取)・トウガラシの文化誌(5/08予約、5/12受取)・知の編集術(4/24予約、5/23受取)・『英語という選択 アイルランドの今』(5/02予約、5/24受取)・人口と日本経済(12/20予約、6/02受取)・日本の「アジール」を訪ねて(1/25予約、6/04受取)・田中慎弥『宰相A』(6/06予約、6/09受取)・浅田次郎『ブラック オア ホワイト』(6/08予約、6/11受取)・南方マンダラ(5/12予約、6/16受取)・ぼくがいま、死について思うこと(6/14予約、6/18受取)・『キトラ・ボックス』(4/19予約、7/05受取)・世界史のなかの中国(6/27予約、7/05受取)・戦争まで(12/9予約、7/05受取)・フクシマの荒廃(2/02予約、7/25受取)・『暗黒神話』と古代史の旅(7/13予約、7/30受取)・『新・観光立国論』(8/9予約、8/11受取)・アンマーとぼくら(9/25予約、8/19受取) ・垣根涼介『室町無頼』(2/06予約、8/23受取)・みみずくは黄昏に飛びたつ(5/30予約、8/26受取)・トヨトミの野望(3/05予約、9/17受取)・翻訳夜話(9/08予約、9/17受取)・『恐怖の地政学』(5/28予約、10/28受取)・『日本人と中国人』(10/05予約、10/28受取)・『愛の見切り発車』(11/02予約、11/07受取)・九十歳。何がめでたい(12/14予約、11/07受取)・今のアメリカがわかる映画100本(9/25予約、11/09受取)・雨宮処凛著『不透明な未来についての30章』(11/22予約、11/26受取)・THE PIVOT-アメリカのアジア・シフト(11/23予約、11/28受取)・土屋賢二著『哲学者かく笑えり』(11/28予約、11/30受取)・船戸与一著『国家と犯罪』(12/05予約、12/08受取)・吉岡桂子著『人民元の興亡』(7/27予約、12/10受取)・ヒルビリー・エレジー(6/19予約、12/12受取)・あなたの人生の物語(6/23予約、12/16受取)・『エキタス 生活苦しいヤツ声あげろ』(12/18予約、12/24受取)・アジア辺境論(9/20予約、12/26受取)<2018年予約分受取>112-150・ウニはすごい バッタもすごい(8/20予約、1/14受取)・島田雅彦著『ひなびたごちそう』(1/11予約、1/14受取)・福岡ハカセの本棚(1/23予約、1/25受取)・自民党―「一強」の実像(7/18予約、2/01受取)・ダーウィンのジレンマを解く(1/28予約、2/03受取)・宮部みゆき『荒神』(2/02予約、2/06受取)・椎名誠著『ノミのジャンプと銀河系』(10/12予約、2/10受取)・堀江貴文著『多動力』(8/14予約、2/17受取)・ビッグデータの罠(2/15予約、2/20受取)・飯場へ(10/07予約、2/23受取)・ひとり出版社という働きかた(2/23予約、2/28受取)・ボブという名のストリート・キャット(2/9予約、3/10受取)・『今こそ、韓国に謝ろう』(8/29予約、3/14受取)・ロアルド・ダール『キス・キス』(5/08予約、5/12受取)・世界のミリメシを実食する(5/08予約、5/12受取)・『ニューギニア紀行』(5/16予約、5/22受取)・翻訳出版編集後記(5/21予約、5/25受取)・椎名誠著『ONCE UPON A TIME』(5/28予約、6/06受取)・『わたしたちが孤児だったころ』(3/25予約、6/10受取)・池内紀著「亡き人へのレクイエム」(5/27予約、6/10受取)・リチャード・ノース・パターソン『罪の段階』(6/06予約、6/10受取)・頭に来てもアホとは戦うな!(12/26予約、6/15受取)・真山仁著『オペレーションZ』(1/05予約、6/15受取)・変調「日本の古典」講義(5/13予約、6/30受取予定)・アメリカ 暴力の世紀(1/15予約済み、7/04受取)・菅ちゃん英語で道案内しよッ! (2/28予約、7/04受取)・萩野アンナ著『カシス川』(1/20予約、7/13受取)・重松清『たんぽぽ団地』(7/03予約、7/13受取)・『オンブレ』(5/02予約、7/13受取)・『熱帯雨林コネクション』(7/13予約、7/29受取)・宮本常一『日本文化の形成』(8/04予約、8/12受取)・堀田善衛『ゴヤ(3巻)巨人の影に』(8/11予約、8/17受取)・頼れない国でどう生きようか(8/15予約、8/25受取)・村上春樹『騎士団長殺し第一部』(4/12予約済み、8/30受取)・村上春樹『騎士団長殺し第二部』(4/12予約済み、8/30受取)・萩野アンナ『ブリューゲル、飛んだ』(8/24予約、8/30受取)・カズオ・イシグロ『夜想曲集』(9/09予約、9/13受取)・原田マハ著『スイート・ホーム』(4/16予約、9/16受取)・EVシフト(6/28予約、9/21受取)・野地秩嘉『食の達人たち』(9/14予約、9/21受取)・アマゾンのすごいルール(5/18予約、9/28受取)・渋谷由里『馬賊で見る「満州」』(10/01予約、10/06受取)・佐野洋子『あっちの女 こっちの猫』(10/01予約、10/06受取)・デズモンド・モリス『猫の美術史』(10/06予約、10/11受取)・円城塔『文字渦』(9/05予約、10/16受取)・サマセット・モーム『アシェンデン』(10/22予約、10/24受取)・中国古代史研究の最前線(10/22予約、10/28受取)・ミヒャエル・エンデ『モモ』:10/28バザーで購入した。・堀田善衛『方丈記私記』(10/26予約、11/02受取)・ロアルド・ダール『飛行士たちの話』(11/05予約、11/09受取)・南伸坊「オレって老人? 」(11/20予約、11/25受取)・与那覇潤『知性は死なない』(7/25予約、12/09受取)・谷川雁「極楽ですか」 (12/01予約、12/09受取)・半藤一利『歴史と戦争』(7/11予約、12/09受取)・佐藤哲也「ぬかるんでから」(12/13予約、12/18受取)・南伸坊「ねこはい」 (12/13予約、12/18受取)・高村薫「神の火」 (12/15予約、12/21受取)・原田マハ『フーテンのマハ』(8/06予約、12/21受取)<2019年予約分受取>151-207・いしいしんじ『トリツカレ男』(1/09予約、1/14受取)・装丁/南伸坊(1/13予約、1/20受取)・『ギャシュリークラムのちびっ子たち』(1/14予約、1/20受取)・莫言『転生夢現(上)』(1/18予約、1/25受取)・浅田次郎著『天子蒙塵(1)』 (1/24予約、2/02受取)・創造&老年 横尾忠則と9人の生涯現役クリエーターによる対談集(1/31予約、2/05受取)・天子蒙塵(2)(2/07予約、2/10受取)・文明に抗した弥生の人びと(2/10予約、2/13受取)・スメルジャコフ対織田信長家臣団(2/12予約、2/19受取)・加村一馬著『洞窟おじさん』(6/07予約、2/28受取)・フィールドサイエンティスト 地域環境学という発想(3/04予約、3/08受取)・山尾悠子『飛ぶ孔雀』(11/08予約、3/14受取)・陳舜臣『江は流れず』(3/08予約、3/14受取)・ねじまき鳥クロニクル・第一部(3/12予約、3/30受取)・the four GAFA 四騎士が創り変えた世界(10/13予約、4/03受取)・更科巧「絶滅の人類史」(11/18予約、4/09受取)・梅原猛『隠された十字架』(4/07予約、4/27受取)・古処誠二『ニンジアンエ』(4/26予約、4/29受取)・角幡唯介「極夜行」 (12/02予約、5/06受取)・村上春樹『羊をめぐる冒険』(5/02予約、5/06受取)・大東建託の内幕(1/06予約、5/06受取)・『闇の奥』(5/06予約、5/12受取予定)・小林ふみ子『へんちくりん江戸挿絵本』(5/07予約、5/12受取)・開高健『日本三文オペラ』(4/30予約、5/18受取)・サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』(5/15予約、5/21受取)・トランスヒューマンガンマ線バースト童話集(2/16予約、5/26受取)・ジョセフ・コンラッド『闇の奥』(5/23予約、5/26受取)・天子蒙塵・第三巻(3/25予約、6/11受取)・J・G・バラード『クラッシュ』(6/05予約、6/11受取)・池澤夏樹『科学する心』(5/11予約、6/15受取)・巨大ブラックホールの謎(5/28予約、6/22受取)・子安美智子『エンデと語る』(6/19予約、6/22受取)・E・スエンソン『江戸幕末滞在記』(6/27予約、7/03受取)・中尾佐助『農業起源をたずねる旅』(7/02予約、7/09受取)・三浦しおん「愛なき世界」(11/25予約、7/13受取)・堀江貴文「これからを稼ごう」(1/12予約、7/17受取)・大江健三郎『キルプの軍団』(7/10予約、7/17受取)・『新・日本の階級社会』(7/18予約、8/10受取)・浅田次郎『帰郷』(8/08予約、8/10受取)・多和田葉子『地球にちりばめられて』(2/18予約、8/28受取)・多和田葉子「エクソフォニー」(8/31予約、9/05受取)・『ソロモンの指環』(9/03予約、9/08受取)・リービ英雄『天安門』(9/17予約、9/21受取)・米中ハイテク覇権のゆくえ(6/30予約、9/25受取)・チャイナ・スタンダード(9/22予約、10/02受取)・五日市哲雄『もの忘れと記憶の科学』(9/24予約、10/05受取)・多和田葉子「献灯使」(12/09予約、10/13受取)・多和田葉子『容疑者の夜行列車』(10/11予約、10/17受取)・落合淳思『漢字の字形』(9/20予約、10/22受取)・阿辻哲次『漢字再入門』(10/15予約、10/22受取)・日本が売られる(2/05予約、10/26受取)・『AI VS.教科書が読めない子どもたち』(2/22予約、10/26受取)・グレゴリ青山『薄幸日和』(10/30予約、11/04受取)・はすみとしこ『そうだ難民しよう!』(11/02予約、11/07受取)・そしてバトンは渡された(4/19予約、11/15大学図書館で見っけ)・川村元気『百花』(6/14予約、11/19受取)・樹木希林『一切なりゆき』(2/27予約、12/06受取)・吉荒夕記『バンクシー』(11/27予約、12/11受取)・上田岳弘『キュー』(8/26予約、12/19受取)・有馬哲夫『原発・正力・CIA』(12/15予約、12/22受取)<2020年予約分受取>207-235・Coloring in Wadaland 和田誠カラー作品集(11/24予約、1/04受取)・与那覇潤『知性は死なない』(1/04予約、1/07受取)・金子勝『平成経済 衰退の本質』(11/17予約、1/19受取)・浅田次郎『プリズンホテル』(1/13予約、1/19受取)・橘玲「言ってはいけない中国の真実」(1/18予約、1/26受取)・伊坂幸太郎『クジラアタマの王様』(7/31予約、2/02受取)・村上龍『村上龍料理小説集』(1/26予約、2/14受取)・横尾忠則『死なないつもり』(2/12予約、2/14受取)・デービッド・アトキンソン『日本人の勝算』(8/20予約、3/01受取)・森絵都『カザアナ』(9/21予約、3/18受取)・雑草はなぜそこに生えているのか(3/17予約、3/22受取)・イーユン・リー『千年の祈り』(3/25予約、3/31受取)・川上弘美『某』(10/27予約、4/05受取)・満州国のラジオ放送(2/26予約、5/20受取)・劉慈欣『三体』(9/09予約、5/20受取)・呉善花『韓国を蝕む儒教の怨念』(10/02予約、5/31受取)・鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。(7/15予約、7/22受取)・門井慶喜『定価のない本』(1/12予約、7/22受取)・多和田葉子『雪の練習生』(8/01予約、8/08受取)・有川ひろ『倒れるときは前のめりふたたび』(2/18予約、8/16受取)・村上春樹『猫を棄てる』(5/31予約、8/16受取)・橘玲「上級国民/下級国民」(10/24予約、8/20受取)・サル化する世界(3/25予約、9/02受取)・浅田次郎『草原からの使者 沙高楼奇譚』(9/05予約、9/10受取)・『装丁・装画の仕事』(9/08予約、9/13受取)・メーター検針員テゲテゲ日記(7/10予約、9/18受取)・多和田葉子『雪の練習生』(8/01予約、)・森見登美彦「四畳半神話体系」(9/19予約、9/23受取)・ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(11/13予約、10/15受取)・小野正嗣『獅子渡り鼻』(10/9予約、10/15受取)・スーザン・ネイピア『ミヤザキワールド』(10/25予約、11/01受取)・浅田次郎『大名倒産(上)』(2/01予約、11/05受取)・小野正嗣『踏み跡にたたずんで』(11/3予約、11/05受取)・チャン・ガンミョン『韓国が嫌いで』(7/03予約、11/10受取)・多和田葉子×徐京植『ソウル-ベルリン玉突き書簡』(11/29再予約、12/5受取)・白川静さんに学ぶ これが日本語(12/14予約、12/17受取)<2021年予約分受取>236-259・山本文緒『日々是作文』(12/23予約、1/05受取)・紗倉まな『春、死なん』(6/14予約、1/05受取)・浅田次郎『大名倒産(下)』(3/17予約、1/13受取)・小川洋子『ことり』(1/19予約、1/22受取)・ユヴァル・ノア・ハラリ『緊急提言 パンデミック』(11/14予約、1/22受取)・ブレイディみかこ『ブロークン・ブリテンに聞け』(12/9予約、1/30受取)・わたしたちが孤児だったころ(2/02予約、2/05受取)・丸谷才一「笹まくら」(2/04予約、2/09受取)・剃刀の刃/サマセット・モーム選集第5巻(2/08予約、2/13受取)・平松洋子『買えない味』(3/01予約、3/05受取)・中島京子『夢見る帝国図書館』(3/09予約、3/16受取)・多和田葉子『星に仄めかされて』(1/05予約、3/18受取)・三上 修『電柱鳥類学』(3/10予約、3/21受取)・NHKスペシャル取材班『やばいデジタル』(12/23予約、3/21受取)・川上弘美『神様2011』(3/21予約、3/26受取)・川上弘美『某』(3/31予約、4/06受取)・三浦しをん『マナーはいらない』(1/9予約、4/10受取)・ショーン・タン『内なる町から来た話』(11/3予約、4/22受取)・塩田武士『騙し絵の牙』(4/19予約、4/22受取)・『ラガナ一家のニッポン日記』(4/21予約、4/27受取)・小川洋子『密やかな結晶』(10/8予約、5/03受取)・池内紀『すごいトシヨリBOOK』(5/02予約、5/04受取)・ウイルスの意味論 : 生命の定義を超えた存在(2/18予約、5/13受取)・出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記:(1/06予約、5/13受取)予約分受取目録R27
2021.05.18
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・川越宗一『熱源』(6/08予約、副本33、予約676)現在34位・ブレイディみかこ『ワールドサイドをほっつき歩け』(9/19予約、副本13予約218)現在17位・池井戸潤『半沢直樹 アルルカンと道化師』(11/29予約、副本33、予約644)現在320位・内田樹『コモンの再生』(1/05予約、副本2、予約21)現在7位・村上春樹『一人称単数』(1/27予約、副本26、予約301)現在149位・カズオ・イシグロ『クララとお日さま』(3/20予約、副本7、予約197)現在60位・白井聰『武器としての「資本論」』(4/06予約、副本9、予約89)現在72位・52ヘルツのクジラたち(4/15予約、副本20、予約592)現在553位・桐野夏生『日没』(4/24予約、副本24、予約300)現在271位・鎌田由美子『「よそもの」が日本を変える』(4/26予約、副本1、予約6)現在6位・田口俊樹『日々翻訳ざんげ』(4/29予約、副本3、予約7)現在6位・マイケル・サンデル『実力も運のうち』(5/05予約、副本1、予約73)現在81位・ヤマザキマリ『生贄探し』(5/14予約、副本1、予約19)・清水義範『大人のための文章教室』(5/15予約、副本3、予約0)<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・『コロナ危機の政治』・『生態学者の目のツケドコロ』・オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る・岡ノ谷一夫『さえずり言語起源論』・小野正嗣『多和田語の世界』:図書館未収蔵・本村凌二『馬の世界史』・藻谷浩介『進化する里山資本主義』・多和田葉子『文字移植』:図書館未収蔵・高野秀行「怪獣記」・キネマ旬報(ありがとう、和田誠さん)・橋本治『黄金夜界』・中園成生『日本捕鯨史』・高野秀行「ワセダ三畳青春記」・ヘミングウェイで学ぶ英文法:図書館未収蔵・内澤旬子『ストーカーとの七00日戦争』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』<予約分受取:3/26以降> ・川上弘美『神様2011』(3/21予約、3/26受取)・川上弘美『某』(3/31予約、4/06受取)・三浦しをん『マナーはいらない』(1/9予約、4/10受取)・ショーン・タン『内なる町から来た話』(11/3予約、4/22受取)・塩田武士『騙し絵の牙』(4/19予約、4/22受取)・『ラガナ一家のニッポン日記』(4/21予約、4/27受取)・小川洋子『密やかな結晶』(10/8予約、5/03受取)・池内紀『すごいトシヨリBOOK』(5/02予約、5/04受取)・ウイルスの意味論 : 生命の定義を超えた存在(2/18予約、5/13受取)・出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記:(1/06予約、5/13受取)***********************************************************************【熱源】川越宗一著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/08予約、副本33、予約676)>rakuten熱源【ワールドサイドをほっつき歩け!】ブレイディみかこ著、筑摩書房、2020年刊<「BOOK」データベース>よりEU離脱、競争激化社会、緊縮財政などの大問題に立ち上がり、人生という長い旅路を行く中高年への祝福に満ちたエッセイ21編。第2章は、現代英国の世代、階級、酒事情についての著者解説編。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/19予約、副本13、予約218)>rakutenワールドサイドをほっつき歩け【半沢直樹 アルルカンと道化師】池井戸潤著、講談社、2020年刊<「BOOK」データベース>より東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとに、とある案件が持ち込まれる。大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版舎・仙波工藝社を買収したいというのだ。大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とはー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/29予約、副本33、予約644)>rakuten半沢直樹 アルルカンと道化師【コモンの再生】内田樹著、文藝春秋、2020年刊<出版社>より天下りのマッチポンプ、地方の過疎化、アンチ・グローバル化現象……コモン(共有地)の再生が日本の活路を開く!・西部劇『シェーン』が示すコモンをめぐる原理的な主題・ベーシックインカムの成否を決定づける要素とは?・トランプ現象とアンチ・グローバリズムの流れ・マナーの悪い「幼児的」なオヤジのマウンティングについて・明治維新前の藩制度とフランスのコミューンの共通点・「自我の支配」から解放される瞑想のやり方……etc.分断を超えて、新しい共同幻想が立ち上がる希望の書。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/05予約、副本2、予約21)>rakutenコモンの再生【一人称単数】村上春樹著、文藝春秋、2020年刊<「BOOK」データベース>より短篇小説は、ひとつの世界のたくさんの切り口だ。6年ぶりに放たれる、8作からなる短篇小説集。【目次】石のまくらに/クリーム/チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ/ウィズ・ザ・ビートルズ/ヤクルト・スワローズ詩集/謝肉祭/品川猿の告白/一人称単数<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/27予約、副本26、予約301)>rakuten一人称単数【クララとお日さま】カズオ・イシグロ著、早川書房、2021年刊<「BOOK」データベース>より人工知能を搭載したロボットのクララは、病弱の少女ジョジーと出会い、やがて二人は友情を育んでゆく。生きることの意味を問う感動作。愛とは、知性とは、家族とは?ノーベル文学賞受賞第一作、カズオ・イシグロ最新長篇。<読む前の大使寸評>追って記入rakutenクララとお日さま【武器としての「資本論」】白井聰著、東洋経済新報社、2020年刊<「BOOK」データベース>より資本主義を内面化した人生から脱却するための思考法。【目次】本書はどんな『資本論』入門なのか/資本主義社会とは?-万物の「商品化」/後腐れのない共同体外の原理「無縁」-商品の起源/新自由主義が変えた人間の「魂・感性・センス」-「包摂」とは何か/失われた「後ろめたさ」「誇り」「階級意識」-魂の「包摂」/「人生がつまらない」のはなぜかー商品化の果ての「消費者」化/すべては資本の増殖のためにー「剰余価値」/イノベーションはなぜ人を幸せにしないのかー二種類の「剰余価値」/現代資本主義はどう変化してきたのかーポスト・フォーディズムという悪夢/資本主義はどのようにして始まったのかー「本源的蓄積」/引きはがされる私たちー歴史上の「本源的蓄積」/「みんなで豊かに」はなれない時代ー階級闘争の理論と現実/はじまったものは必ず終わるーマルクスの階級闘争の理論/「こんなものが食えるか!」と言えますか?-階級闘争のアリーナ<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/06予約、副本9、予約89)>rakuten武器としての「資本論」【52ヘルツのクジラたち】町田そのこ著、中央公論新社、2020年刊<「BOOK」データベース>より52ヘルツのクジラとはー他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれるー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/15予約、副本20、予約592)>rakuten52ヘルツのクジラたち【日没】桐野夏生著、岩波書店、2020年刊<「BOOK」データベース>よりあなたの書いたものは、良い小説ですか、悪い小説ですか。小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容される。「社会に適応した小説」を書けと命ずる所長。終わりの見えない軟禁の悪夢。「更生」との孤独な闘いの行く末はー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/24予約、副本24、予約300)>rakuten日没【「よそもの」が日本を変える】鎌田由美子著、日経BP、2021年刊<出版社>よりコロナ禍で日常生活や働き方が激変し、心のどこかで「これまで通りの生き方で本当にいいのか」と悩んでいる人も多いのではないだろうか。ニューノーマルは見たことのない世界ではなく、「デジタル化」「多様性」「環境意識」といった後回しにしてきた問題が目の前に突き付けられただけーー。JR東日本でエキナカや地域活性化を成功させてきた著者が、「『What if?』という自問自答が必要」「仕事と生き方は融合していく」「サステナブルが日常に」など、個人や企業の「これからの生き方」を提示する。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/26予約、副本1、予約6)>rakuten「よそもの」が日本を変える【日々翻訳ざんげ】田口俊樹著、本の雑誌社、2021年刊<出版社>より本書はローレンス・ブロックの〈マット・スカダー・シリーズ〉をはじめ、2002年度「このミス」第1位のボストン・テラン『神は銃弾』、エルモア・レナード、トム・ロブ・スミス、ドン・ウィンズロウなど、ミステリーを中心に200冊近い訳書を刊行してきた名翻訳家が、自身が手掛けてきた訳書を再読し、翻訳家デビューのいきさつから、誤訳の数々、マイクル・Z・リューインとのメール交流、ジョン・ル・カレの逆鱗に触れた英文、レイモンド・チャンドラー「待っている」新訳での「大発見」まで、それぞれの訳書にまつわるエピソードと時々の翻訳事情で40年に及ぶ翻訳稼業を振り返る回顧録です。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/26予約、副本1、予約6)>rakuten日々翻訳ざんげ【実力も運のうち】マイケル・サンデル著、早川書房、2021年刊<「BOOK」データベース>より「努力と才能で、人は誰でも成功できる」この考え方に潜む問題が見抜けますか?100万部突破『これからの「正義」の話をしよう』から11年ー格差と分断の根源に斬りこむ、ハーバード大学哲学教授の新たなる主著。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/05予約、副本1、予約73)>rakuten実力も運のうち【生贄探し】ヤマザキマリ×中野信子著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より幸せそうな人を見ると、モヤッとする、相手が得をすると損した気持ちになる、抜け駆けする人が痛い目に遭うのは当然、お前だけを特別扱いできない、などー日本人の思考の傾向は脳の特徴だった。豊かで多様性のある生き方のために、中野信子とヤマザキマリがアドバイス。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/14予約、副本1、予約19)>heibonsha生贄探し【大人のための文章教室】清水義範著、講談社、2004年刊<「BOOK」データベース>より面白いから身につく名講座。いますぐ使える裏ワザ表ワザ!著者オリジナル例文満載。【目次】打つか、書くか/とはいうものの接続詞/長短とテンマル/ですますであるのだ/しゃべくり文ですの/伝えたいこと伝わるように/近寄ってはいけない文章/手紙の書き方の裏技表技/実用文の書き方の裏技表技/紀行文の書き方の裏技表技/随筆の書き方の裏技表技/文章上達のあの手この手<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/15予約、副本3、予約0)>heibonsha大人のための文章教室【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。図書館予約の軌跡258
2021.05.18
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図書館で『遺言未満』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると、「死」に関するエッセイ集になっています。これまでのシーナとちがって重いテーマが続くわけで、やや面食らった次第です。【遺言未満】椎名誠著、集英社、2020年刊<「BOOK」データベース>より空は蒼く広がっているのだろうか。風は感じられるのだろうかーその時、何を見て、何を想い、どう果てるのか。齢76。作家、ときどき写真家がカメラを抱えて迷い込んだ“エンディングノート”をめぐる旅17。【目次】「死」を知る生物/念願のお骨佛をおがみに/家のいのち/遺骸と地獄好き/四万十川での死/孤立死はいやだ/身のまわりの「死」のことなど/多死社会を迎えうつ葬祭業界/遺言状と死にそうになった話/葬列の記憶/鳥葬へのあこがれ/東京のイスラム教モスクに行く/墓のない国/ハイテク納骨堂の周辺/骨を食らう。骨を撒く/遺言未満<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると、「死」に関するエッセイ集になっています。これまでのシーナとちがって重いテーマが続くわけで、やや面食らった次第です。rakuten遺言未満四万十川(川登)「四万十川での死」の続きを、見てみましょう。p69~71<四万十川での死> 映画『四万十~いのちの仕舞い~』はこの川にかかるもっとも有名な橋といっていい通称「赤鉄橋」の近くにある大野内科の院長である医師、小笠原望さんの実に真摯なまごころに満ちた医療活動と、その背景に広がる日本一の清流のゆるぎなくも繊細な四万十川の自然を一体化させて流麗に描いた感動的な作品だった。 最大のテーマは「人が生きること」、そして「死すること」。すべての人に平等なこの大きなテーマと、清流の変わらぬ日々がしっかりやさしくからみあって、この映画の根幹をなす「人の生死も自然の消長も一緒」というおおらかなものにとりこまれていく快哉がある。 簡単にいえば、やがてくる死を思うと辛いけれど、生きてきたことだって辛いことが多かった。でも生きていて辛いことのなかにはそれに勝る楽しいことがあった。というすべての人間に通じる真理がひとつの流れになっていて、それが結果的に生きてきて死を迎えつつある人と、それを見守る近親者のやすらぎになっていく様を描いている。 大野内科には毎朝早く近隣からやってきた沢山の患者さんが並ぶ。小笠原さんは一日中それらの患者さんを診察し、水曜日と土曜日には軽自動車に乗って、病院まで来られない、つまりは在宅患者の往診をする。■いいお仕舞いでしたねえ 映画はこの往診のあたりから始まっているのだが小笠原医師のなんだか「神様」の容姿を連想させるきれいな白髪と、やさしくやわらかい語り口に魅了される。 患者さんの多くは布団の上や車椅子だが、どの患者にも小笠原さんはまず「どうですか?」とやわらかく聞いていく。なかにはその語りかけに答えることもできない重篤な患者さんもいるし、いかにも辛そうだけれどある程度自分の状態を答えることができる病人もいる。注射が嫌いで血液検査のために採血がなかなかできない患者さんもいる。(中略) 大きな病院で行われているような延命措置はいっさいとられず、家族の意思にも呼応して小笠原さんは、そのやわらかい語りかけももう聞こえていないだろうと思える死の寸前にいるような老婆に、やはり同じようにずっと優しく語りかけている。 四万十には「いい仕舞い」という言葉があるという。人生のおわりにその言葉が語られるようだ。 小笠原医師の静かな語りかけのなかで、衰えた老婆が息をひきとる重い場面がある。それをじっと見つめるこの映画のカメラの「視線」は、小笠原さんのごくごく自然で優しいふるまいと同じようにやわらかく一人の死の瞬間をこれほどさりげなくとらまえている映像はめったにないのではないだろうか。 苦しく弱々しい呼吸になり死にむかっていった老婆の手に触れながら、小笠原医師はまわりをとりかこむ親族のなかでこう言う。「ああよかったね。ご苦労さまでした。いい仕舞いでしたね。ありがとうございました」 そのように言って、もう息をしなくなっている老婆に深々と頭を下げる。『遺言未満』1()
2021.05.17
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図書館で『遺言未満』という本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくってみると、「死」に関するエッセイ集になっています。これまでのシーナとちがって重いテーマが続くわけで、やや面食らった次第です。【遺言未満】椎名誠著、集英社、2020年刊<「BOOK」データベース>より空は蒼く広がっているのだろうか。風は感じられるのだろうかーその時、何を見て、何を想い、どう果てるのか。齢76。作家、ときどき写真家がカメラを抱えて迷い込んだ“エンディングノート”をめぐる旅17。【目次】「死」を知る生物/念願のお骨佛をおがみに/家のいのち/遺骸と地獄好き/四万十川での死/孤立死はいやだ/身のまわりの「死」のことなど/多死社会を迎えうつ葬祭業界/遺言状と死にそうになった話/葬列の記憶/鳥葬へのあこがれ/東京のイスラム教モスクに行く/墓のない国/ハイテク納骨堂の周辺/骨を食らう。骨を撒く/遺言未満<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくってみると、「死」に関するエッセイ集になっています。これまでのシーナとちがって重いテーマが続くわけで、やや面食らった次第です。rakuten遺言未満椎名誠のつれあいが語られているあたりを、見てみましょう。p62~65<四万十川での死> 映画『四万十~いのちの仕舞い~』を見たのは、新宿のK's cinemaでその映画を見てきたぼくのつれあいが、夕食のときに「静かで深い、身と心にしみわたるような作品だった」と話していたからだ。 この頃わが妻は時間があると、何の案内を見てあるいは聞いて知るのかわからないが、都内の比較的小さな劇場で上映されている上質な映画をさがしだしては家事のあいだに素早く見てくるようになった。そして夕食のときなどにその感想を話してくれる。 彼女が福島の仮設住宅で暮らすようになった被災者のもとに通いだしたのは2011年の8月からで、いまだに毎月行っている。そこでは沢山の被災者と会って、震災から今日までの苦難にみちた体験や現在の心境にいたるまでの話を聞き書きとしてその都度まとめ、発信している。多くの人に何度も会っているから仮設で暮らす被災者の知り合いが増える一方だ。 わが「つれあい」のことをこのようにのっけから語るのはどうなんだろうか、という戸惑いもあるが、この「エンディングノートをめぐる旅」という、ぼくには少々重いテーマの連載を続けるにあたって、これまで傍観してきたつれあいのことをきちんと書かねばならないだろう、と考えていた。 とくにいつか書こうと予定している特殊な死生観とチベットの鳥葬についての話では、ぼくが彼女から聞きとらなければわからない話がいっぱいあるので、その前提として今回から書いていくのがいいかもしれない、と思うようになった。■わが「つれあい」と入会した「会」 自分の妻の発言や考えていることなどを正面から書くのは初めてであり、そうとうに戸惑いがあるが、話の方向としてそれしかない、と思うようになった。 妻はもともと激しい行動派の人であり、一度目標をもったらとことんまで突き進んでいく、という女性で、ぼくはその傍らでおろおろしていることがしばしばだった。 たとえばこの数週間、彼女は朝早くから裁判所に出掛けている。安保法制違憲国家賠償請求訴訟の原告の一人でありその裁判の傍聴は欠かせないっからだ。相変わらずぼくは生活時間がめちゃくちゃだけれど、遅い朝、というより昼に近い時間に起きると、いつもちゃんと朝食の用意がされている。メモがあって、その日の朝食の説明、その日の自分(妻)の行動と帰宅時間などが書いてある。 さらにしばしば互いに仕事のための小さな旅があるので同じ家に住んでいてもすれ違いの日々というのがけっこうある。だから互いに夕食の食卓についている日などはいろいろ話すことがある。(中略) この連載をはじめる少し前にどちらからともなく我々の「墓」をどうするか、という話をするようになった。わが家の菩提寺は静岡の千本松原にあるのだが、何度も墓参りに行っているうちに、日本の墓の、世界でも珍しいカロウト式の、いつまでも墓石の下の「骨箱」に納められていることには抵抗があった。 先祖からの人々の骨壷がならんでいる暗い穴のなかを新参の骨としてその隅っこに入れられるのだ。そこにどのくらいいるのかわからないが、終の住処とするのはあまりにも暗く寒々としている気がしていた。とくにぼくは異常なくらいの寒がりだし。 そんな話をしていたあとに妻が「葬送の自由をすすめる会」というものがあって、そうしたカロウト式などの習俗にとらわれない、自分の最後の「いきどころ」を自分の意思で選ぶという考えのもとに生れた会であるという。そこに我々は入会した。
2021.05.17
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「内田樹の研究室」の内田先生が日々つづる言葉のなかで、自分にヒットするお言葉をホームページに残しておきます。最近は池田香代子さんや、関さんや、雨宮さんなどの言葉も取り入れています。(池田香代子さんは☆で、関さんは△で、雨宮さんは○で、池田信夫さんは▲、高野さんは■で、金子先生は★、田原さんは#、湯浅さんは〇、印鑰さんは@、櫻井さんは*、西加奈子さんは♪で区別します)・『日本習合論』中国語版序文・日本のイデオクラシー・後手に回る政治・倉吉の汽水空港でこんな話をした。・中国はこれからどうなるのか?・アメリカ大統領選を総括する・アメリカの新しい論調から「ベーシックインカムについて」・韓流ドラマとコミュニケーション・プラットフォーム・文化日報への寄稿「パンデミックとその後の世界」・反知性主義者たちの肖像・『沈黙する知性』韓国語版序文・書評・食いつめものブルース 山田泰司・書評・白井聡「武器としての「資本論」・『街場の親子論』のためのまえがき・パンデミックをめぐるインタビュー・ホ・ヨンソン『海女たち』書評・2020年度寺子屋ゼミ受講要項・『山本太郎から見える日本』から・『人口減社会の未来学』から・「サル化する世界」についてのインタビュー・映画『Workers被災地に起つ』神戸・元町映画館でのアフタートーク・週刊金曜日インタビュー・桜を見る会再論・『Give democracy a chance』2・『Give democracy a chance』1・沈黙する知性・China Scare・[週刊ポスト」問題について・『低移民率を誇る「トランピアンの極楽」日本の瀕死』・『ネット右翼とは何か』書評・『最終講義』韓国語版あとがき・『「そのうちなんとかなるだろう」あとがき』・『参院選にあたって』・『廃仏毀釈について』・『論理は跳躍する』・『「おじさん」的思考』韓国語版序文・『市民講座』韓国語版のための序文・空虚感を抱えたイエスマン・大阪万博という幻想・外国語学習について・大学院の変容・貧乏シフト・『知日』明治維新特集のアンケートへの回答・カジノについて・中国の若者たちよ、マルクスを読もう・『街場の憂国論』文庫版のためのあとがき・直言3月号「韓国の教育と日本のメディア」・人口減社会に向けて・時間意識と知性・Madness of the King・吉本隆明1967・大学教育は生き延びられるのか?・こちらは「サンデー毎日」没原稿・奉祝「エイリアン・コヴェナント」封切り・米朝戦争のあと(2件)・気まずい共存について********************************************************************内田先生かく語りき8目次(目次全文はここ)(その34):『日本習合論』中国語版序文を追記2021.5.06『日本習合論』中国語版序文より 『日本習合論』は『辺境論』から10年後に書かれた、いわばその「続編」です。ただ、今回は中国との関係ということは後景に退いています。「習合」というのは土着のものと外来のものが「混ざり合う」ことです。日本の場合、古代から近代まで、「外来のもの」はほぼ例外なく中国やインドを起源として、朝鮮半島経由で日本列島に入ってきました。それが土着の制度文物と習合して、独特の味わいの文化を創り出した。 例えば、中国の統治システムはほぼそのままに日本に輸入されましたが、なぜか日本人は「科挙」と「宦官」の制度だけは採り入れませんでした。たぶんこの二つの制度は「国風に合わない」と思ったのでしょう。システムの一部を改変して採り入れるのも「習合」の一つのあり方と言ってよいと思います。 『日本習合論』では「神仏習合」という日本固有の宗教のかたちを中心的な論件としています。僕が関心を寄せたのは神仏習合が「どういうものであるか」ということよりも、1300年続いた宗教的伝統が明治政府の発令した「神仏分離令」という一篇の政令によって消滅したのはどうしてかということです。 1300年続いた宗教的伝統ができたばかりの(それも政治的・軍事的実力においてまだまだ不安定だった)政府の発した一本の政令で消滅するというようなことはふつうはあり得ません。宗教生活というのはもっと深く人間の内面に入り込んでいるもののはずだからです。でも、日本人はあっさりと仏教を棄てました。仏像を壊し、経典を焼き、仏具を棄てた。組織的な抵抗は日本のどこでもありませんでした。ふつうはあり得ないはずのことが起きた。 奇妙だと思いませんか? そして、それからしばらくしてまた何となく仏教が戻って来て、人々は何ごともなかったように、お寺にお参りに行き、仏式で葬式をするようになった。 奇妙だと思いませんか? これは日本人の宗教性というのは、どうもあまり深く内面化していないで、外圧があるとわりと簡単に「システムの全とっかえ」ができるものではないかという仮説を立てるとつじつまが合います。 事実そのあと、日本は1930年代に「天皇教」とでもいうべき過度に政治化した宗教にのめり込み、敗戦と同時にそれをあっさりと棄てましたが、別にそれがトラウマ的経験であったようにも見えない。 つまり、さしたる心理的な抵抗なしに、外圧にしたがって、「信じる」対象をほいほいと切り替えて、新しい環境に適応することができる...日本人はそういう能力を集団的に持っているのではないか。神仏習合を棄てて、天皇一神教に切り替えたのも、「システムの一部を改変して採り入れた」という意味では一種の「習合」です。敗戦後に、それまでの熱狂的な天皇信仰を棄てて「天皇のさらに上にアメリカ大統領がいる」という属国固有の信仰システムに切り替えたのも一種の「習合」と言えるのかも知れません。2021/04/03日本のイデオクラシーより ローマ時代の法諺に「事実の無知は弁疏となるが、法の無知は弁疏とならず」というものがある。ある事実を知らなかったというのは罪を逃れる言い訳になるが、その行為を罰する法律があることを知らずにその行為をなしたものは罪を逃れることができないという意味である。 国会での大臣や役人たちの答弁を聴いていると、彼らがこの法諺を熟知していることわかる。国民に疑念を抱かせるような行為について「あった」と言えば責任を取らなければならない。「なかった」と言えば、後から「あった」という事実が判明すると虚偽答弁になる。そこで、窮余の一策として彼らが採択したのが「国民に疑念を抱かせるような行為があったかなかったかについての記憶がない」という「事実の無知」による弁疏であった。事実の無知については、これを処罰することができないから、これは遁辞としては有効である。 けれども、政治家や官僚がかかる弁疏を繰り返した場合には「重大な事実について頻繁に記憶が欠如するような人間が果たして国政の要路にあってよろしいのか」という懸念が生じることは避けがたい。 その懸念をどうやって解消するか? この懸念を退けるロジックは一つしかない。それは「知的に不調であることは政治家や官僚の職務遂行上の欠格条件ではない」というルールを政府が公認することである。 いや、改めて公認するまでもなく、わが国はだいぶ前からこの新ルールを採用していた。記憶がしばしば欠損する、論理的にものが考えられない、事前に告知された質問にしか回答できない、不都合な質問についてはつねに回答を差し控える・・・といった知的無能は今では公人である上での特段の支障とは見なされていない。それどころか、おのれの立場を危うくしかねない質問には一切回答しないで正面突破するというふるまいそのものが「権力」及び「権力に対する忠誠心」の記号として高く評価されさえする。 知的無能が指導者の資質として肯定的に評価されるような統治システムのことを「イディオクラシー」と呼ぶ。「愚者支配」である。デモクラシーが過激化したときに出現する変異種である。(中略) 今の日本はもうデモクラシーとは呼べない状態になっているのではないか。統治者の無能と無知のレベルが限界を超えて、統治者自身、もはや民衆の利害が何であるかがわからなくなっているからである。しかたがないので、とりあえず自分と縁故者の利害だけを専一的に図るだけで日々を過ごすようになった。「イディオクラシー」とはそのことである。(以降、全文は内田先生かく語りき(その32)による)
2021.05.17
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図書館で『民族世界地図』という細長い装丁の本を、手にしたのです。1993年刊行とやや古いが、国際政治経済情報誌「Foresight」で連載した記事をもとに単行本にしたとのことであるが・・・とにかく、洋書のような装丁がお洒落なわけで、これがチョイスした決め手でした。(ややミーハーだったかも)【民族世界地図】浅井信雄著、新潮社、1993年刊<「BOOK」データベース>より国境が変わり、民族が移動し、至る所で硝煙のあがるこの二十世紀末―。複雑をきわめる民族対立の歴史をふまえつつ、世界の緊張空間を地図三十枚に集約。<読む前の大使寸評>1993年刊行とやや古いが、国際政治経済情報誌「Foresight」で連載した記事をもとに単行本にしたとのことであるが・・・とにかく、洋書のような装丁がお洒落なわけで、これがチョイスした決め手でした。(ややミーハーだったかも)amazon民族世界地図漢族の次は日本人を、見てみましょう。p166~170<日本人―多様性と均質化の間> 第二次世界大戦後の日本には「日本民族」を議論しにくい空気がある。たぶん戦前・戦時中、大和魂や対外拡張主義とからめて「日本民族」の優秀性が議論されたことへの反動であろう。「日本民族」はおろか日本や日本人を淡々と議論するのも、むずかしい。明治の有力な雑誌『日本人』『日本及日本人』、新聞『日本』が国粋的であったように、日本や日本人にこだわること自体、右翼的思想の反映とみられやすい。「伝統的日本」に関する学術研究にも、そんなレッテルをはられることがある。 にもかかわらず「日本人とは何か」の議論は活発であり、外国人による日本人論も好んで紹介される。古い遺跡や人骨の発掘が異常に大きなニュースになるのも、日本人のルーツやアイデンティティへの関心に他ならない。 そうした現象が起こるのは、明治維新や第二次大戦中と同様に、日本が外国ときびしく対峙するときだ。ユダヤ人が異邦人を強く意識しながら自己の優越的アイデンティティを確立し、またパレスチナ人が第二次世界大戦後に建国のイスラエルと対決する中で民族的アイデンティティを強化していった事実と、似ている。 今日の日本と外国の対峙は、外圧と外国人労働者に象徴される。湾岸戦争とバブル経済的繁栄とともに展開した現象だが、ドイツやフランスと違って日本では外国や外国人への反発が右翼の台頭を招くにはまだ至っていない。排外主義をバネとした政治集団「風の会」も、92年の参院選で支持されなかった。特別のナショナリズムを煽るほど、日本人は事態を自分の問題として深刻視していないからだろう。 一部の日本人による「単一民族」論は、日本社会の高い効率の源泉か、閉鎖性の反映かで評価が二分される。厳密にいえば日本は複数民族と複数文化の複合体とされるものの、同質性ないし均質性が高いことも否定できない。 日本人の起源には不明な点も少なくないが、アジア大陸の諸民族と共通要素が多いため、大陸渡来者の影響が大と考えられる。その日本人も本州住民と北方アイヌと南西諸島住民の三者の間には、かなり明瞭な相違が認められる。アイヌを「原日本人」とする説もあるが、数波にわたる大陸渡来者の影響が北と南の両端地方に異なる陰影を残し、さらに自然・地理的条件の差や長年月の独自の文化活動によって、外見上も死活文化上も差異が生じたとも指摘される。アイヌ民族 明治以来の中央集権と強力な公的教育による同一文字と標準語の普及で、日本人を「一色に塗りつぶす」ような均質化が進んだ。かつて国勢調査でアイヌ人口を調べたこともあるが、いまではやめている。米国など多民族国家の文献が「日本の少数民族」の動態を詳述いているのと対照的であり、かれらの民族問題意識が日本人より格段に強いせいだろう。 93年を「国際先住民年」と決めた国連が、その開幕記念行事にアイヌ代表を日本の先住民族として招き演説の機会を与えた出来事は、多くの日本人を驚かせたが、これも日本人と国際社会の民族問題意識のギャップを物語る。 均質化政策にもかかわらず、地域的なアイデンティティも厳然と存在する。アイヌ系住民は「アイヌ民族法」制定をめざしてアイヌ民族復権運動に着手、92年の参議院選でも「アイヌ代表」を立候補させた(結果は落選)。沖縄でも本土への同化願望と独自文化保存という相反する感情がつねに認められるようだ。 南北の両端地方だけでなく、関西独立論や道州制導入論など中央権力から距離を求める声もある。標準語が奨励される一方で、方言の維持保存の期待も強い。意思疎通が不可能なほど方言差は大きくかつ多彩であり、実質的には地域別の二言語政策がとられているに等しい。 経済自立力があるのに中央からの干渉が強すぎると地方が意識する時、離反傾向が出てくるが、それが離脱や独立という極端に進まないのは、干渉が抑制されており、また日本の国家的枠組みの内部に留まる利益の方が大きいとの打算による。ちょうどロシアとの分離と結合の間で揺れる独立国家共同体(CIS)の内実と程度の差はあれ似た面がある。『民族世界地図』1漢族
2021.05.16
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図書館で『民族世界地図』という細長い装丁の本を、手にしたのです。1993年刊行とやや古いが、国際政治経済情報誌「Foresight」で連載した記事をもとに単行本にしたとのことであるが・・・とにかく、洋書のような装丁がお洒落なわけで、これがチョイスした決め手でした。(ややミーハーだったかも)【民族世界地図】浅井信雄著、新潮社、1993年刊<「BOOK」データベース>より国境が変わり、民族が移動し、至る所で硝煙のあがるこの二十世紀末―。複雑をきわめる民族対立の歴史をふまえつつ、世界の緊張空間を地図三十枚に集約。<読む前の大使寸評>1993年刊行とやや古いが、国際政治経済情報誌「Foresight」で連載した記事をもとに単行本にしたとのことであるが・・・とにかく、洋書のような装丁がお洒落なわけで、これがチョイスした決め手でした。(ややミーハーだったかも)amazon民族世界地図世界のお荷物漢族が語られているあたりを、見てみましょう。p161~164<中国の圧倒的多数派「漢族」とは何か> 10億以上という世界最大人口と56の民族からなる中国の国家的な構造変化こそ、21世紀にかけての世界史の大きなサスペンスであろう。 中国語の文献に「民族」の用語が初めて登場したのは1899年で、やがて多民族国家の概念が生まれるが、それ以前は群雄割拠の広大な地に国家の全体概念を描くことが困難だったのだろう。 最大民族は総人口の92%を占める漢族で、他は少数民族と呼ばれる。したがって中国人とは漢族と少数民族の両方の総称だが、漢族が圧倒的であるため、中国人、中国語、中国料理、中国民謡といった呼称が、日本では漢族のものと同一視されることもしばしばである。 公用語の中国語も漢語のことだが、漢族の他にプイ族、満族らも漢語を主言語としている。一民族が圧倒的であるという点で、多民族大国の米国や旧ソ連とも異なる国家像をもつ。ただ、少数民族が自ら「少数民族」と名乗ることからみて、その言葉自体には差別感がないようだ。 漢族の密度の高い居住区域は全国土の約30%で、ほぼ東部地域にあたる。特定の少数民族が集中する地域には共産党の指導権の容認などを前提とした自治が認められ、部分的自治を享受している地域は全国土の約65%にもなるが、残り約5%は漢族と少数民族、あるいは少数民族と少数民族の混住地域である。 部分的自治の享受が少数民族にとっての最大限の自由であり、少数民族に分離独立の権利はなく、その手続きは用意されていない。 多民族間の関係をどう安定させるかこそ、中国の支配者にとって大きな問題であったが、中国共産党の基本的考え方は、諸民族は平等、諸民族の文化、言語、宗教、伝統的慣習は尊重されねばならないというものである。 国家統合の基礎として、多民族間の概念と文化多元主義を明確にしているわけだが、現実に圧倒的な漢族の支配は全民族の意識上もまた実力上も否定できないところだ。当然、最有力の漢族にすり寄って同調安定を求める動きもあり、漢族に次ぐ第二位の人口ながらわずか約1600万で、しかも経済基盤の健全なチワン族がその例である。 その一方で、漢族支配に対する反感も根強く存在することは、東部の中央政権から遠く離れた新疆ウイグル自治区やチベット自治区における再三の暴動・反乱にうかがわれる。ただ、その動きが分離独立に発展する可能性はまだ小さく、それが旧ソ連と違うところだろう。 また1958年からの大躍進期に、漢族への強制的同化論を否定し、自然融合が唱えられた。そこまでは米国の民族史と似ているが、米国と違って中国の場合は、諸民族の調和を目ざす文化多元的なサラダボウル論が、建て前はともかく、現実には推進されないのは、やはり漢族の一極支配的条件が強いからであろうか。 世界に進出した華僑を含め世界最大民族でもある漢族が、中国でも優勢だという事実の背後に、漢族それ自身の多様性がひそんでいる。外見からしても、北部の漢族は長身で、食事は麺類など粉を中心に、家屋は土を主材とするのに対して、南部の漢族は短躯であり、食事は米が中心、家屋は木材を多用する。 その多様性は漢族の複合民族性で説明される。黄河流域の中原を求めて集まった諸民族が長い年月に融合して、共通のアイデンティティを築き、全体を統轄する人物が王朝を建てた。夏の時代に人びとは夏人と名乗り、秦の時代は秦人、漢王朝では漢人であった。今日、漢の名が残り、民族の名前になったというのだ。(中略) 多様かつ絶対優勢な漢族と多様な少数民族にほぼ共通するのは、漢字だけといわれる。こんご中国が時折り国家分裂の揺れをみせることは確実だが、その過程が旧ソ連や米国と違う道をたどるという以外は確たる予測はできそうにない。漢族に対してもっと厳しい見方もできるのだが、著者のスタンスが出ているのかリベラルな論調ですね。この本が出た1993年ころは、ウイグル族ジェネサイドなんか知られていなかったのかも。
2021.05.16
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<『日本の白亜紀・恐竜図鑑』2>図書館で『日本の白亜紀・恐竜図鑑』という本を、手にしたのです。先日、『38億年 生物進化の旅』という本を読んだのだが、その余勢でこの本をチョイスしたわけです。気になる恐竜といえば、鳥のような外観の獣脚類となるわけです。【日本の白亜紀・恐竜図鑑】宇都宮聡×川崎悟司著、築地書館、2015年刊<「BOOK」データベース>より日本産の化石・産地の写真、そして大胆な生態・生活環境復元イラストー白亜紀の海や陸で躍動した動物たちの暮らしを生き生きと紹介する。<読む前の大使寸評>先日、『38億年 生物進化の旅』という本を読んだのだが、その余勢でこの本をチョイスしたわけです。気になる恐竜といえば、鳥のような外観の獣脚類となるわけです。rakuten日本の白亜紀・恐竜図鑑ミフネリュウミフネリュウが語られているあたりを、見てみましょう。p24~26<日本初の獣脚類発見地> 熊本県中央部に東西に分布する御船層群は、白亜紀後期(セノマニアン後期~カンパニアン期)にかけて浅い海域で堆積し、その後、陸成層へと発達した赤紫色をした地層群である。 御船層群は1979年、通称「ミフネリュウ」と呼ばれる、国内では初めての獣脚類の歯化石が発見されたことで知られる。その後、御船町飯田山周辺から、続々と脊椎動物の化石が発見された。 多数のカメ化石(スッポン上科、スッポンモドキ科)やワニ類。そしてレピソステウス科やアミア科の淡水魚化石、小型の哺乳類(ソルレステス・ミフネンシス)や翼竜類(アズダルコ類)にまざって、多数の恐竜も産出している。 獣脚類では、カルカロドントサウルス類や、初期の華奢なテイラノサウルス類の、D字型の断面形状をもつ前上顎骨歯が見つかっている。また、鳥類に最も近いとされるドロマエオサウルス類の歯の化石も発見されている。ドロマエオサウルス類の歯は、鋸歯の大きさが前後で大きく異なるのが特徴だ。さらに、巨大なかぎ爪をもつ風変わりな獣脚類、テリジノサウルス類の小さな歯や後頭部の化石も発見されている。 植物食恐竜としては鎧竜類や、最古のハドロサウルス科として知られるバクトサウルスの仲間の化石も発見されている。 白亜紀当時の御船層周辺は多数の種類の恐竜が生息する豊かな環境で、一部の恐竜が河川に流され堆積し、化石化したと考えられている。御舟町のミフネリュウ像であるが・・・やや古い恐竜観で作られたためかグレーの単色であり、今ではかえって奇異に感じますね。『日本の白亜紀・恐竜図鑑』1:鳥のような外観の獣脚類()
2021.05.16
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図書館で『日本の白亜紀・恐竜図鑑』という本を、手にしたのです。先日、『38億年 生物進化の旅』という本を読んだのだが、その余勢でこの本をチョイスしたわけです。気になる恐竜といえば、鳥のような外観の獣脚類となるわけです。【日本の白亜紀・恐竜図鑑】宇都宮聡×川崎悟司著、築地書館、2015年刊<「BOOK」データベース>より日本産の化石・産地の写真、そして大胆な生態・生活環境復元イラストー白亜紀の海や陸で躍動した動物たちの暮らしを生き生きと紹介する。<読む前の大使寸評>先日、『38億年 生物進化の旅』という本を読んだのだが、その余勢でこの本をチョイスしたわけです。気になる恐竜といえば、鳥のような外観の獣脚類となるわけです。rakuten日本の白亜紀・恐竜図鑑ドロマエオサウルス鳥のような外観の獣脚類が語られているあたりを、見てみましょう。p96~98<集団で狩りをした獣脚類> 福井県勝山市周辺には、北陸一帯に分布する中生代の地層(手取層群)が広がり、特に勝山市山中の北谷地区で発見された、恐竜の骨の密集層(ボーンベット)を大規模に掘削したところ、数多くの恐竜の骨格化石や足跡化石が発見された。現在、恐竜を中心とする化石の研究が進み、その古環境が復元されつつある。 イグアノドン類に属する植物食恐竜フクイサウルスと、2015年に新種記載あれたコシサウルス、竜脚類(テイタノサウルス形類)のフクイテイタン(全長10m程度)、獣脚類としてはシンラプトル科とされたフクイラプトルやおそらく鳥のような外観であったと考えられる獣脚類ドロマエオサウルスの仲間のまとまった骨格化石も発見されている。 最近の研究では獣脚類は集団で狩りをしていたと考えられているが、北谷の産地で、複数の個体(十数体)が確認されたフクイラプトルもほかの獣脚類同様、フクイサウルスなどの植物食恐竜を集団で襲い、捕食していたのかもしれない。 北谷からは、ワニやカメ類など爬虫類の化石だけでなく、シンメトロレステスなど小型の哺乳類の化石も発見されている。また、原始的な鳥類(全長60cmほど。翼を広げると1mを超え、中国で発見された原始的鳥類サペオルニスに似た外観)の全身骨格も発見されている。シダなどの化石も多数見つかることから、水辺に近いわりと湿潤な古環境が想像できる。『38億年 生物進化の旅』2
2021.05.15
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図書館で『夢も見ずに眠った』という本を、手にしたのです。絲山さんの作品といえば、方言も絡ませた紀行ものが多いと思うのだが・・・借りて読むぶんには外れはないだろうと思った次第でおます。【夢も見ずに眠った】絲山秋子著、河出書房新社、2019年刊<「BOOK」データベース>より夫の高之を熊谷に残し、札幌へ単身赴任を決めた沙和子。しかし、久々に一緒に過ごそうと落ち合った大津で、再会した夫は鬱の兆候を示していた。高之を心配し治療に専念するよう諭す沙和子だったが、別れて暮らすふたりは次第にすれ違っていき…。ともに歩いた岡山や琵琶湖、お台場や佃島の風景と、かつて高之が訪れた行田や盛岡、遠野の肌合い。そして物語は函館、青梅、横浜、奥出雲へー土地の「物語」に導かれたふたりの人生を描く傑作長編。<読む前の大使寸評>絲山さんの作品といえば、方言も絡ませた紀行ものが多いと思うのだが・・・借りて読むぶんには外れはないだろうと思った次第でおます。rakuten夢も見ずに眠った最終章で紗和子と高之の出雲旅行を、見てみましょう。p296~299<12. 紗和子さん、行っておいで> 最初にその、白と青に塗られた車体を見たとき、紗和子にはなんのことだかわからなかった。乗客はホームから出て産直の売り場を歩いたり、休息を取ったり、まるでサービスエリアで休憩を取っているバス旅行の客のように過ごしていた。「これ、おろちなの?」「そうだよ」 紗和子には列車がまるで、意思を持って彼女を迎えに来たように見えて仕方がなかった。「紗和子さん、行っておいで」 高之が切符を差し出した。「いつの間に買ったの?」「実はこっそり時間を計算してたんだ。この時間なら途中から乗せてあげられるなって。出雲三成から木次まで、ちょっとの区間だけどね」 驚いて「いいの?」と聞くと、「いいよ。それで俺はここからもう、鳥取に行くから」「え、じゃあここで終りなの?」「うん。ここで」 高之は紗和子の荷物を車から降ろして、ホームまで運んでくれた。「楽しかった」「また、どっか行きましょう」 紗和子が「ありがとう!」と言うと、高之は軽く手を挙げて、車に戻っていった。 あまりにもあっけない二人の旅の終りだった。そんなものかと思うけれど、それにしても、あっさりとしていた。 しかし、おろちが彼女を待っているのだった。制服を着た車掌が笑顔で彼女を迎えた。豪華客船に、途中の港から乗る乗客になった気がした。 乗客は老夫婦と、鉄道ファンらしい若い男、そしてカップルが二組だった。 列車がゆっくりと走り出す。外ではぬるかった風が心地よく肌に当たった。 線路沿いの駐車場からは消防団の集まりか、それとも祭の打ち合わせの帰りなのか、集まった若者たちが手を振っていた。紗和子は、ここにトロッコを走らせようと考え、実現したひとびとの情熱と体力を思った。 畑から帰る途中の、作業着の女性も足を止め、列車に向かって手を振るのだった。(中略) 紗和子は夢中で手を振った。 高之には自分の姿が見えているのだろうか、軽く顎をしゃくって挨拶したような気がする。トロッコがカーブでスピードを落とすと、猛烈な勢いで車がトンネルに入っていくのが見えた。 トンネルを抜ければまた、線路と県道は近づいていく。広い路肩に停めた車の横に立って、トロッコを待ち受けていたひとは、高之だった。 かれは満面の笑みを浮かべて、バンザイをするように両腕をつきあげていた。かれがこんなふうに大きな動作をするのを見るのは初めてだったし、もちろん自分もこんなに大きく手を振り返したことはなかった。 二人の間で空気を揺さぶっているような気がした。 自分でもよくわからないうちに、涙があふれてきた。風に吹かれるトロッコの車窓だからこそ、まわりが気にならなかった。 そして痛烈に、ああ生きてる!と思う。 一切のものは終わる。続かない。でも生きている。(中略) なにもかもが愛しい。そう思うことは一瞬でも、重みは永遠に等しいのだった。 同じ場所にいることは、かけがえのないことなのだった。 失われていく時間は美しいが、いくら惜しんだところで終りなんてものもどこにもないのだ。 紗和子はあらゆるものに向き合って手を振りたかった。そして、生きてるんだよ!と叫びたくなった。 もう高之の姿は見えない、けれどもかれは間違いなく自分の方を向いて笑っているはずだ。二人が、故意に背を向け合うことはもう二度とないだろう。ずっと前から知っていたような気がするその思いを、紗和子は抱きしめていた。(完)『夢も見ずに眠った』3:離婚したあとのある日p261~263『夢も見ずに眠った』2:高之が青梅に引っ越しp207~213『夢も見ずに眠った』1:紗和子が札幌へ単身赴任p38~40
2021.05.15
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今回借りた4冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「予約本」でしょうか♪<市立図書館>・ウイルスの意味論・日本の白亜紀・恐竜図鑑・民族世界地図・出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【ウイルスの意味論】山内一也著、みすず書房、2018年刊<出版社>よりその生と死はどこか奇妙だ。分解された親から複製され、破壊されても蘇り、体を捨て情報として潜伏し、突然実体化する。常識を問う書。<読む前の大使寸評>2018年に刊行されたこの本では新型コロナウイルスに触れていないのだが、ウイルスやワクチンについて専門家の立場から一般の読者にも分かるように説いているようです。<図書館予約:(2/18予約、副本1、予約0)>amazonウイルスの意味論***********************************************************【日本の白亜紀・恐竜図鑑】宇都宮聡×川崎悟司著、築地書館、2015年刊<「BOOK」データベース>より日本産の化石・産地の写真、そして大胆な生態・生活環境復元イラストー白亜紀の海や陸で躍動した動物たちの暮らしを生き生きと紹介する。<読む前の大使寸評>先日、『38億年 生物進化の旅』という本を読んだのだが、その余勢でこの本をチョイスしたわけです。気になる恐竜といえば、鳥のような外観の獣脚類となるわけです。rakuten日本の白亜紀・恐竜図鑑***********************************************************【民族世界地図】浅井信雄著、新潮社、1993年刊<「BOOK」データベース>より国境が変わり、民族が移動し、至る所で硝煙のあがるこの二十世紀末―。複雑をきわめる民族対立の歴史をふまえつつ、世界の緊張空間を地図三十枚に集約。<読む前の大使寸評>1993年刊行とやや古いが、国際政治経済情報誌「Foresight」で連載した記事をもとに単行本にしたとのことであるが・・・とにかく、洋書のような装丁がお洒落なわけで、これがチョイスした決め手でした。(ややミーハーだったかも)amazon民族世界地図************************************************************【出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記】宮崎伸治著、フォレスト出版、2020年刊<「BOOK」データベース>より30代のころの私は、次から次へと執筆・翻訳の依頼が舞い込み、1年365日フル稼働が当たり前だった。その結果、30代の10年間で50冊ほどの単行本を出すに至った。が、そんな私もふと気がついてみれば、最後に本を出してから8年以上も経っていた。-なぜか?私が出版業界から足を洗うまでの全軌跡をご紹介しよう。出版界の暗部に斬りこむ天国と地獄のドキュメント。<読む前の大使寸評>内容をざっと眺めてみると、出版社の編集者との虚々実々の闘いの日々が綴られているわけで・・・と言うか詐欺まがいのパワハラに耐える日々だったようで、涙ぐましいかぎりでおます。<図書館予約:(1/06予約、副本5、予約58)>rakuten出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記************************************************************図書館大好き485
2021.05.15
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・川越宗一『熱源』(6/08予約、副本33、予約676)現在34位・ブレイディみかこ『ワールドサイドをほっつき歩け』(9/19予約、副本13予約218)現在17位・池井戸潤『半沢直樹 アルルカンと道化師』(11/29予約、副本33、予約644)現在320位・内田樹『コモンの再生』(1/05予約、副本2、予約21)現在7位・村上春樹『一人称単数』(1/27予約、副本26、予約301)現在149位・カズオ・イシグロ『クララとお日さま』(3/20予約、副本7、予約197)現在60位・白井聰『武器としての「資本論」』(4/06予約、副本9、予約89)現在72位・52ヘルツのクジラたち(4/15予約、副本20、予約592)現在553位・桐野夏生『日没』(4/24予約、副本24、予約300)現在271位・鎌田由美子『「よそもの」が日本を変える』(4/26予約、副本1、予約6)現在6位・田口俊樹『日々翻訳ざんげ』(4/29予約、副本3、予約7)現在6位・マイケル・サンデル『実力も運のうち』(5/05予約、副本1、予約73)現在81位・ヤマザキマリ『生贄探し』(5/14予約、副本1、予約19)<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・8月の果て・ある日うっかりPTA(副本4、予約39)・グレタたったひとりのストライキ<予約候補>・『コロナ危機の政治』・『生態学者の目のツケドコロ』・オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る・岡ノ谷一夫『さえずり言語起源論』・小野正嗣『多和田語の世界』:図書館未収蔵・本村凌二『馬の世界史』・藻谷浩介『進化する里山資本主義』・多和田葉子『文字移植』:図書館未収蔵・高野秀行「怪獣記」・キネマ旬報(ありがとう、和田誠さん)・橋本治『黄金夜界』・中園成生『日本捕鯨史』・高野秀行「ワセダ三畳青春記」・ヘミングウェイで学ぶ英文法:図書館未収蔵・内澤旬子『ストーカーとの七00日戦争』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・ネルケ無方著『迷える者の禅修業』<予約分受取:3/26以降> ・川上弘美『神様2011』(3/21予約、3/26受取)・川上弘美『某』(3/31予約、4/06受取)・三浦しをん『マナーはいらない』(1/9予約、4/10受取)・ショーン・タン『内なる町から来た話』(11/3予約、4/22受取)・塩田武士『騙し絵の牙』(4/19予約、4/22受取)・『ラガナ一家のニッポン日記』(4/21予約、4/27受取)・小川洋子『密やかな結晶』(10/8予約、5/03受取)・池内紀『すごいトシヨリBOOK』(5/02予約、5/04受取)・ウイルスの意味論 : 生命の定義を超えた存在(2/18予約、5/13受取)・出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記:(1/06予約、5/13受取)***********************************************************************【熱源】川越宗一著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/08予約、副本33、予約676)>rakuten熱源【ワールドサイドをほっつき歩け!】ブレイディみかこ著、筑摩書房、2020年刊<「BOOK」データベース>よりEU離脱、競争激化社会、緊縮財政などの大問題に立ち上がり、人生という長い旅路を行く中高年への祝福に満ちたエッセイ21編。第2章は、現代英国の世代、階級、酒事情についての著者解説編。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/19予約、副本13、予約218)>rakutenワールドサイドをほっつき歩け【半沢直樹 アルルカンと道化師】池井戸潤著、講談社、2020年刊<「BOOK」データベース>より東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとに、とある案件が持ち込まれる。大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版舎・仙波工藝社を買収したいというのだ。大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とはー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/29予約、副本33、予約644)>rakuten半沢直樹 アルルカンと道化師【コモンの再生】内田樹著、文藝春秋、2020年刊<出版社>より天下りのマッチポンプ、地方の過疎化、アンチ・グローバル化現象……コモン(共有地)の再生が日本の活路を開く!・西部劇『シェーン』が示すコモンをめぐる原理的な主題・ベーシックインカムの成否を決定づける要素とは?・トランプ現象とアンチ・グローバリズムの流れ・マナーの悪い「幼児的」なオヤジのマウンティングについて・明治維新前の藩制度とフランスのコミューンの共通点・「自我の支配」から解放される瞑想のやり方……etc.分断を超えて、新しい共同幻想が立ち上がる希望の書。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/05予約、副本2、予約21)>rakutenコモンの再生【一人称単数】村上春樹著、文藝春秋、2020年刊<「BOOK」データベース>より短篇小説は、ひとつの世界のたくさんの切り口だ。6年ぶりに放たれる、8作からなる短篇小説集。【目次】石のまくらに/クリーム/チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ/ウィズ・ザ・ビートルズ/ヤクルト・スワローズ詩集/謝肉祭/品川猿の告白/一人称単数<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/27予約、副本26、予約301)>rakuten一人称単数【クララとお日さま】カズオ・イシグロ著、早川書房、2021年刊<「BOOK」データベース>より人工知能を搭載したロボットのクララは、病弱の少女ジョジーと出会い、やがて二人は友情を育んでゆく。生きることの意味を問う感動作。愛とは、知性とは、家族とは?ノーベル文学賞受賞第一作、カズオ・イシグロ最新長篇。<読む前の大使寸評>追って記入rakutenクララとお日さま【武器としての「資本論」】白井聰著、東洋経済新報社、2020年刊<「BOOK」データベース>より資本主義を内面化した人生から脱却するための思考法。【目次】本書はどんな『資本論』入門なのか/資本主義社会とは?-万物の「商品化」/後腐れのない共同体外の原理「無縁」-商品の起源/新自由主義が変えた人間の「魂・感性・センス」-「包摂」とは何か/失われた「後ろめたさ」「誇り」「階級意識」-魂の「包摂」/「人生がつまらない」のはなぜかー商品化の果ての「消費者」化/すべては資本の増殖のためにー「剰余価値」/イノベーションはなぜ人を幸せにしないのかー二種類の「剰余価値」/現代資本主義はどう変化してきたのかーポスト・フォーディズムという悪夢/資本主義はどのようにして始まったのかー「本源的蓄積」/引きはがされる私たちー歴史上の「本源的蓄積」/「みんなで豊かに」はなれない時代ー階級闘争の理論と現実/はじまったものは必ず終わるーマルクスの階級闘争の理論/「こんなものが食えるか!」と言えますか?-階級闘争のアリーナ<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/06予約、副本9、予約89)>rakuten武器としての「資本論」【52ヘルツのクジラたち】町田そのこ著、中央公論新社、2020年刊<「BOOK」データベース>より52ヘルツのクジラとはー他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれるー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/15予約、副本20、予約592)>rakuten52ヘルツのクジラたち【日没】桐野夏生著、岩波書店、2020年刊<「BOOK」データベース>よりあなたの書いたものは、良い小説ですか、悪い小説ですか。小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容される。「社会に適応した小説」を書けと命ずる所長。終わりの見えない軟禁の悪夢。「更生」との孤独な闘いの行く末はー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/24予約、副本24、予約300)>rakuten日没【「よそもの」が日本を変える】鎌田由美子著、日経BP、2021年刊<出版社>よりコロナ禍で日常生活や働き方が激変し、心のどこかで「これまで通りの生き方で本当にいいのか」と悩んでいる人も多いのではないだろうか。ニューノーマルは見たことのない世界ではなく、「デジタル化」「多様性」「環境意識」といった後回しにしてきた問題が目の前に突き付けられただけーー。JR東日本でエキナカや地域活性化を成功させてきた著者が、「『What if?』という自問自答が必要」「仕事と生き方は融合していく」「サステナブルが日常に」など、個人や企業の「これからの生き方」を提示する。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/26予約、副本1、予約6)>rakuten「よそもの」が日本を変える【日々翻訳ざんげ】田口俊樹著、本の雑誌社、2021年刊<出版社>より本書はローレンス・ブロックの〈マット・スカダー・シリーズ〉をはじめ、2002年度「このミス」第1位のボストン・テラン『神は銃弾』、エルモア・レナード、トム・ロブ・スミス、ドン・ウィンズロウなど、ミステリーを中心に200冊近い訳書を刊行してきた名翻訳家が、自身が手掛けてきた訳書を再読し、翻訳家デビューのいきさつから、誤訳の数々、マイクル・Z・リューインとのメール交流、ジョン・ル・カレの逆鱗に触れた英文、レイモンド・チャンドラー「待っている」新訳での「大発見」まで、それぞれの訳書にまつわるエピソードと時々の翻訳事情で40年に及ぶ翻訳稼業を振り返る回顧録です。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/26予約、副本1、予約6)>rakuten日々翻訳ざんげ【実力も運のうち】マイケル・サンデル著、早川書房、2021年刊<「BOOK」データベース>より「努力と才能で、人は誰でも成功できる」この考え方に潜む問題が見抜けますか?100万部突破『これからの「正義」の話をしよう』から11年ー格差と分断の根源に斬りこむ、ハーバード大学哲学教授の新たなる主著。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/05予約、副本1、予約73)>rakuten実力も運のうち【生贄探し】ヤマザキマリ×中野信子著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より幸せそうな人を見ると、モヤッとする、相手が得をすると損した気持ちになる、抜け駆けする人が痛い目に遭うのは当然、お前だけを特別扱いできない、などー日本人の思考の傾向は脳の特徴だった。豊かで多様性のある生き方のために、中野信子とヤマザキマリがアドバイス。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/14予約、副本1、予約19)>heibonsha生贄探し【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死【8月の果て】柳美里著、新潮社、2007年刊<「BOOK」データベース>より日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が封印を解かれ、歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへと押し上げる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>rakuten8月の果て予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索システム図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。図書館予約の軌跡257
2021.05.14
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<絲山秋子ミニブームR12>図書館で絲山秋子さんの小説を『逃亡くそたわけ』、『ラジ&ピース』とたてつづけに借りて読んだが・・・良かったので、更に2冊借りたのです。これらの作品を通じて思うのだが、とにかく車の運転や転勤や方言のお話が多いわけで・・・・突き詰めると、ロードムービー風の東京コンプレックスあるいは漂泊願望の作家ではないかと思うのです。<小説>・夢も見ずに眠った(2019年)・薄情 (2015年)・離陸 (2014年)・忘れられたワルツ(2013年)・末裔 (2011年)・不愉快な本の続編(2011年)・妻の超然(2010年)・北緯14度(2008年)・ラジ&ピース(2008年)・ばかもの(2008年)・イッツ・オンリー・トーク(2006年)・エスケイプ/アブセント(2006年)・ニート (2005年)・逃亡くそたわけ(2005年)<エッセイ>・絲的メイソウ(2009年)・絲的サバイバル(2009年)・豚キムチにジンクスはあるのか(2007年)R12:『夢も見ずに眠った』を追加【夢も見ずに眠った】絲山秋子著、河出書房新社、2019年刊<「BOOK」データベース>より夫の高之を熊谷に残し、札幌へ単身赴任を決めた沙和子。しかし、久々に一緒に過ごそうと落ち合った大津で、再会した夫は鬱の兆候を示していた。高之を心配し治療に専念するよう諭す沙和子だったが、別れて暮らすふたりは次第にすれ違っていき…。ともに歩いた岡山や琵琶湖、お台場や佃島の風景と、かつて高之が訪れた行田や盛岡、遠野の肌合い。そして物語は函館、青梅、横浜、奥出雲へー土地の「物語」に導かれたふたりの人生を描く傑作長編。<読む前の大使寸評>絲山さんの作品といえば、方言も絡ませた紀行ものが多いと思うのだが・・・借りて読むぶんには外れはないだろうと思った次第でおます。rakuten夢も見ずに眠った『夢も見ずに眠った』2『夢も見ずに眠った』1【薄情】絲山秋子著、新潮社、2015年刊<「BOOK」データベース>より地方都市に暮らす宇田川静生は、他者への深入りを避け日々をやり過ごしてきた。だが、高校時代の後輩女子・蜂須賀との再会や、東京から移住した木工職人・鹿谷さんらとの交流を通し、かれは次第に考えを改めていく。そしてある日、決定的な事件が起きー。季節の移り変わりとともに揺れ動く内面。社会の本質に迫る。滋味豊かな長編小説。<読む前の大使寸評>この新作は、2016年の谷崎潤一郎賞受賞とのこと。絲山秋子ミニブームの勢いで、読んでみるか♪<図書館予約:(10/31予約済み、副本11、予約3)>rakuten薄情「薄情」が谷崎潤一郎賞を受賞したそうだが、「薄情」の絲山秋子さん:著者との60分intereviewを見てみましょう。【離陸】絲山秋子著、文藝春秋、2014年刊<「BOOK」データベース>より「女優を探してほしい」。突如訪ねて来た不気味な黒人イルベールの言葉により、“ぼく”の平凡な人生は大きく動き始める。イスラエル映画に、戦間期のパリに…時空と場所を超えて足跡を残す“女優”とは何者なのか?謎めいた追跡の旅。そして親しき者たちの死。“ぼく”はやがて寄る辺なき生の核心へと迫っていくー人生を襲う不意打ちの死と向き合った傑作長篇。<読む前の大使寸評>個人的な絲山秋子ミニブームの勢いで、ちょっと厚めの本を借りたのでおます♪<大使寸評>主人公の佐藤は、土木工学科から国交省技官に奉職し、現場勤務を希望するという変わり者である。ある日、佐藤が勤務する八木沢ダムに、イルベールというアフリカ系の外国人が訪ねてきたのです。マルティニーク海外県出身のイルベールは、女優乃緒の息子ブツゾウを預り、結局、育てるはめになっているのだが・・・・子連れのイルベールが、母親の行方を探し求めるというストーリーが、奇しくも最近読んだJ・M・クッツェー著『イエスの幼子時代』に似てなくもないのです。佐藤が異動でパリのユネスコ本部に出向することになったのだが・・・ブツゾウの父親は誰なのか? 1930年代に作られた暗号文書が本当ならパラレルワールドがあるのか?パリに出向している間に、日本では東日本大震災が起きるのです。絲山秋子はパリ生活を経験し、国交省技官という知人がいたのかもしれないが、よくまあ謎めいた破天荒とも思える小説世界をつくったものだと思うのです。rakuten離陸【忘れられたワルツ】絲山秋子著、新潮社、2013年刊<「BOOK」データベース>より地震計を見つめる旧友と過ごす、海辺の静かな一夜(「強震モニタ走馬燈」)、豪雪のハイウェイで出会った、オーロラを運ぶ女(「葬式とオーロラ」)、空に音符を投げる預言者が奏でる、未来のメロディー(「ニイタカヤマノボレ」)、母の間男を追って、ピアノ部屋から飛び出した姉の行方(「忘れられたワルツ」)、女装する老人と、彼を見下ろす神様の人知れぬ懊悩(「神と増田喜十郎」)他二篇。「今」を描き出す想像力の最先端七篇。<読む前の大使寸評>先ごろ読んだ『逃亡くそたわけ』が面白かったので、絲山秋子の作品を短期集中的に読んでいます。amazon忘れられたワルツ【末裔】絲山秋子著、講談社、2011年刊<「BOOK」データベース>より家族であることとはいったい何なのか。父や伯父の持っていた教養、亡き妻との日々、全ては豊かな家族の思い出。懐かしさが胸にしみる著者初の長篇家族小説。<読む前の大使寸評>著者初の長篇家族小説ってか・・・・爆走気味の著者なので、いかなる自叙伝になっているやら。<大使寸評>玄関ドアに鍵穴がないというミステリアスな冒頭があるわけで…現実とも白昼夢とも区別できないような語り口で、これが自叙伝なのか?とも思うが、これもまた一興である♪rakuten末裔『末裔』byドングリ【不愉快な本の続編】絲山秋子著、新潮社、2011年刊<「BOOK」データベース>より女と暮らす東京を逃げ出した乾。新潟で人を好きになり、富山のジャコメッティと邂逅し、そして故郷・呉から見上げる、永遠の太陽ー。不愉快な本を握りしめ彷徨する「異邦人」を描き、文学の極点へ挑む最新小説。<読む前の大使寸評>カミユの「異邦人」を意識した小説とのこと・・・・期待できるかも♪絲山秋子ミニブームがまだ続いています。rakuten不愉快な本の続編『不愉快な本の続編』1:イサオちゃんp18~20『不愉快な本の続編』2:好きになるp31~33【妻の超然】絲山秋子著、新潮社、2010年刊<「BOOK」データベース>より文学がなんであったとしても、化け物だったとしても、おまえは超然とするほかないではないか。「妻の超然」「下戸の超然」「作家の超然」を収録した異色の三部作。<読む前の大使寸評>先ごろ読んだ『逃亡くそたわけ』が面白かったので、絲山秋子の作品を短期集中的に読んでいます。「作家の超然」は手術を題材にしているので、胃なしの大使にとって切実な思いで読んだのです。rakuten妻の超然【北緯14度】絲山秋子著、講談社、2008年刊<「BOOK」データベース>より 30年の時を越え、やっと神様に会える!西アフリカ・セネガルへの魂の旅。友だちと出会うこと、自分の居場所を見つけること、言葉の本当の意味をさがすこと、大切なことを考え続けた長篇紀行。<読む前の大使寸評>おお 絲山秋子の長篇紀行ってか・・・それも西アフリカ・セネガルへの旅というド田舎と言うか、キワモノではないか♪rakuten北緯14度『北緯14度』6byドングリ【ラジ&ピース】絲山秋子著、講談社、2008年刊<「BOOK」データベース>より女の心は、何も入っていない冷蔵庫のようにしんと冷えていた-。それでも電波は、必ずラジオを見つけて鳴らす。女性DJの心を描く、絲山秋子の最新小説。<読む前の大使寸評>先日読んだ『逃亡くそたわけ』という小説が面白かったので、二匹目を狙って借りた次第です。パラパラめくると、この小説には群馬弁がでてくるんだけどこれが田舎ふうで・・・おっと、鄙びた感じでええでぇ♪rakutenラジ&ピース『ラジ&ピース』byドングリ【ばかもの】絲山秋子著、新潮社、2008年刊<「BOOK」データベース>より気ままな大学生と、強気な年上の女。かつての無邪気な恋人たちは、気づけばそれぞれに、取り返しのつかない喪失の中にいた。すべてを失い、行き場をなくした二人が見つけた、ふるえるような愛。生きること、愛することの、激しい痛み。そして官能的なまでの喜びー。絶望の果てに響く、愛しい愚か者たちの声を鮮烈に描き出す、待望の恋愛長篇。<読む前の大使寸評>パラパラとめくってみると、どうやら官能小説のようであるが・・・なんでもやれるのが、ええでぇ♪、絲山秋子ミニブームがまだ続いています。rakutenばかもの【イッツ・オンリー・トーク】絲山秋子著、文藝春秋、2006年刊<「BOOK」データベース>より引っ越しの朝、男に振られた。やってきた蒲田の街で名前を呼ばれた。EDの議員、鬱病のヤクザ、痴漢、いとこの居候―遠い点と点とが形づくる星座のような関係。ひと夏の出会いと別れを、キング・クリムゾンに乗せて「ムダ話さ」と歌いとばすデビュー作。高崎での乗馬仲間との再会を描く「第七障害」併録。<読む前の大使寸評>絲山秋子デビュー作とのこと・・・これは期待でじそうやでぇ♪amazonイッツ・オンリー・トーク『イッツ・オンリー・トーク』3byドングリ 【エスケイプ/アブセント】絲山秋子著、新潮社、2006年刊<出版社>より闘争と逃走にあけくれ、20年を棒に振った「おれ」。だが人生は、まだたっぷりと残っている。旅に出た京都で始まった長屋の教会での居候暮らし。あやしげな西洋坊主バンジャマンと、遅れすぎた活動家だった「おれ」。そして「あいつ」。必死に生きることは、祈りに似ている。フェイクな日々にこそ宿る人生の真実を描く傑作小説。<読む前の大使寸評>フェイクな日々にこそ宿る人生の真実ってか・・・『逃亡くそたわけ』のような短篇なんだろうか?とにかくロードムービー風のフェイクといえば、絲山さんの十八番だもんね♪shinchoshaエスケイプ/アブセント【ニート】絲山秋子著、角川書店、2005年刊<「BOOK」データベース>よりどうでもいいって言ったら、この世の中本当に何もかもどうでもいいわけで、それがキミの思想そのものでもあったー。洗練と節度を極めた文章からあふれ出す、切なくも甘やかな感情。川端康成文学賞受賞、気鋭の作家が切り取った現代の生のかたち、珠玉の五篇。<読む前の大使寸評>追って記入rakutenニート【逃亡くそたわけ】絲山秋子著、中央公論新社、2005年刊<「BOOK」データベース>より逃げるのに理由なんていらない。川端康成文学賞作家、糸山秋子初の書き下ろし長編小説。<読む前の大使寸評>絲山秋子のエッセイを読んだあとなんで・・・彼女の小説ならイケてるんじゃないかと期待するのです♪rakuten逃亡くそたわけ『逃亡くそたわけ』byドングリ【絲的メイソウ】絲山秋子著、講談社、2009年刊<「BOOK」データベース>より「中学生で酒を、高校生でタバコを堂々とやっていた私だが、すき焼きの卵二つはだめだった」。ああ、人生は、なんでジグザグにしか進まないんだ!あっちにぶつかりこっちにぶつかり、ときに迷走、そして瞑想。いつも本気で立ち寄り、本気で考えた毎日を、偽ることなくセキララに描いた、絲山秋子の初エッセイ集。<読む前の大使寸評>どのページを開いても・・・・へそ曲りの大使にも響くわけで、エッセイストとしてピカイチなのかも♪なお、絲山さんはマニュアルの外車に乗っているそうで、またヘビースモーカーでもあるそうで、すごい♪借りたのは、2006年刊のハードカバーです。amazon絲的メイソウ『絲的メイソウ』3byドングリ【絲的サバイバル】絲山秋子著、講談社、2009年刊<「BOOK」データベース>より四の五の言わずに外に出ろ!さぁ、七輪持って出かけよう。『絲的メイソウ』に続くエッセイ第2弾は野宿。【目次】たったひとりでいたいのだ/窪地窪地、それと薪ったら薪/親愛なるステファニーへ。/キャンプは日常の延長なのだ/氷上デイキャンプ/キュウリと猫と宇宙人/大都会の小さなオヤジ世界/焚き火は蹴って育てろ!/嫁に行くなら六合村へ/野獣と椅子焼肉〔ほか〕<読む前の大使寸評>先ごろ読んだ『逃亡くそたわけ』が面白かったので、絲山秋子の作品を短期集中的に読んでいます。この本は、オートキャンプのエッセイ集となっているのですが・・・絲山さんは、クーペ・フィアットにキャンプ道具1式、食料を積み込み、一人でキャンプに繰り出すんだそうです。七輪を持って行くところが独特でんな♪rakuten絲的サバイバル【豚キムチにジンクスはあるのか】絲山秋子著、マガジンハウス、2007年刊<「BOOK」データベース>より群馬県高崎市在住、一人暮らし作家の泣くに泣けない自炊生活。試作に試作を重ね、今日も思いつき料理にトライ!?Hanakoから生まれた妙に切ない傑作エッセイ集。絲的おいしい生活24連発。<読む前の大使寸評>絲的な思いつき料理とは、如何なるものか・・・06年芥川賞受賞後すぐに出された初期のエッセイ集のようです。rakuten豚キムチにジンクスはあるのかそれでは、『ラジ&ピース』で群馬弁のあたりを見てみましょう。p54~57 毎週火曜日のこの時間は、「なっから群馬弁」。 初心者の私、相馬野枝に、皆さんの群馬弁を伝授していただくコーナーです。FAXは027-3・・・メールアドレスはwww.joshn-fm・・・ケータイはスラッシュkをつけてください。 先週いただいた「ガショーキ」つまり乱暴とか粗雑って意味なんですけれど、わかんねーよ、使わねーよ、という声多数いただきました。「ガショーキ」は東毛の方の言葉なんですね。高崎、前橋では使わないようです。 さて、今週もたくさんいただいています。ラジオネーム恐妻センター前橋さんのなっから群馬弁。 (嶋野がBGMを切ると同時にあらかじめ録音していた音源を流す。エコーをかけた間島の声が流れる) 「チョットイッテミラァ」 「ハアキャア?」 (BGMをスタートさせる) これは、「帰るよ」「もう帰るのかい?」という意味だそうです。「もう」が「ハア」なんですね。なるほどー。帰るときでも、行ってみらぁなんですんね。「ハア、ケエラア」「ハア、ケエルンベ」になると、もっと帰る意思が強いっていう解説をいただいたんですが、これはすごい。恋人同士で使ったりもするんでしょうか? それからこちらは、えーと藤岡市のバイアス33さんからいただきました。 (嶋野、BGMを切り、音源を流す) 「ミンナンチのカタログ持ってきてクンナイ」 (BGMスタート) この場合「ミンナンチ」っていうのは、「あなたの会社」だそうです。これもびっくりですね。私が藤岡へ行ったら、「ミンナンチの番組いつも聞いてるよ」って言われるのかな、なんだかかわいい言葉ですね。 えーっと、もう1枚行けますね。こちらは高崎市の不眠鳥さん。 (BGMを切る。ここは野枝がメッセージを読む) 「野枝さん、ナカラとオーカとマッサカの使い分けってわかりますか?全部すごくという意味なんですが、ニュアンスが違います。オーカはどっちかというと否定的なニュアンス、マッサカは予想と違う驚きのニュアンスです。これをマスターしたら野枝さんも群馬人ですよ」
2021.05.14
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