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2006.06.25
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カテゴリ: 気になる本
「ネット社会の未来像」という本を図書館で借りて読んでいるんですが・・・



 僕自身のネット選挙運動の解禁を求めるロビイングを続けてきましたので、ネット選挙運動の解禁は悲願の達成です。しかし僕自身が楽天的シナリオを戒めてきました。
 ネット選挙運動の解禁によって、マスコミに踊らされない草の根からのリベラルなオピニオン形成が可能になり、民主党の票が増えるなんてことははありえないというのが僕の主張です。
 たとえば、前回のアメリカ大統領選挙でブッシュ大統領がケリー上院議員を抑えて再選したことを考えてみても、いままで投票に行かなかった人たちが投票に行くようになることが、必ずしも「善いこと」をもたらすとは限らないということが、わかるはずです。

 具体的にいえば、近代成熟期の到来に伴う製造業の凋落を背景にして、共和党の支持基盤が中西部から南部へ移りました。いままであまり選挙に行かなかったキリスト教に帰依する高卒の白人たち(竹中大臣系リサーチ会社の言葉を使えば“低IQ&非不満”層)がマスコミやネットのイメージ選挙に動員されて投票するようになったんですね。
 その結果、質の悪い「不安のポピュリズム」が有効に機能するようになりました。その結果が9.11以降のアメリカです。僕は、同じことが日本でも起こる可能性が高いと思ってきました。インターネット揺籃期とは違って、ネットにアクセスするのはインテリだといえなくなりました。2ちゃんねるを見れば思い半ばにすぎるはずです。

 長期的には、まず、都市無党派層が最大の集票母体であることを各党に理解させ、ネット選挙運動を解禁することが必要です。でも、そうすると、世論は「不安のポピュリズム」によって必ずネオリベ方向に振れるでしょう。その結果、最近のアメリカのように「痛い目」を何度か経験して、スイングバック(揺り戻し)する。
かくして、都市型保守と都市型リベラルの綱引きからなるバランスのとれた二大政党制が実現するという運びになります。その意味で、長期的な視点からすると、小泉自民党の「不安のポピュリズム」によって世論が好き放題にかきまわされているのは「一度は通らなければならない道」なんだと、僕は思っています。



竹中大臣系リサーチ会社とはスリード社といい、同社の“低IQ&非不満”層向けの 戦略案 が興味ふかいですね。

このように、自民党のメディア操作はしたたかで民主党は太刀打ちできないでいるが・・・
高給メディアが頼りない今、トラックバックセンターを立ち上げたりするブロガー同盟とかウィキメディアには、期待しています。

神保哲生さんがあとがきで、こうも言っています。

今回の一連の議論のなかで私にとって最も興味深かったことは、その道の専門家たちがこれでもかこれでもかとぶつけてくる、インターネットがもたらすバラ色の未来像を根底から覆すような、否定的な社会の未来像だった。
たとえば、
1.インターネットは必ずしも開かれた社会をもたらさない。
2.真の自由競争は一握りの勝者と大量の敗者を生む。
3.ネットの普及によってむしろ国家や権力の統制が進む可能性がある。
4.インターネットが自由な言論よりもむしろ社会の監視機構の強化に寄与する可能性が高い。

等々、もともとインターネットが持っている開放性、自由参入、誰でも発信者になれる、ネットワーク性、中央に依存する必要がなくなる、などネットの長所とも呼ぶべき要素が、実はすべて両刃の剣となる可能性を持っていて、専門家のあいだではどちらかというと両刃のうちの悪いほうのシナリオを想定するのがあたりまえになっているという事実は、正直のところ意外であると同時に衝撃的であった。

 まずインターネットは誰でも参入でき、誰でも発信できることから、人類史上最も開かれたメディアともて囃されている。しかし、誰でも入れる自由競争は、横並びの水平型社会を作るよりも、むしろ絶対的な勝者を作る可能性が高いという。実際にネットはほんの一握りのポータルが絶対的勝者としての地位を確保しつつある。
 また、ネットというツールが市民社会のエンパワーメントに寄与するとの考え方も、それほど甘くないとの見方があることを知る。政府や権力の側も、インターネットの有効性に気がつけば、すぐに手を出してくることは必定だからだ。


自民党や政府の出方が要注意だということですね。

丸激本の第三弾『ネット社会の未来像』が1月出版されます

「ネット社会の未来像」宮台真司、神保哲生、他 春秋社 1600円

ヘリオトロープの小部屋さんから教えてもらったけど、アクセスというインターネット放送( ネット対談&ポッドキャスチング )があるんですね。
これは、ウィキメディアとして面白そうですね。

悲観的な宮台さんの予測の上を行くような、ウィキメディアではないでしょうか。
ところで、アクセスは TBS系列のポッドキャスチング なんですね。こんなポッドキャスチングがたくさんあることを始めて知った次第ですが・・・・
世の動きについてゆくのも、けっこうたいへんですね。

JanJanの安曇さんがブログで、自民党が発表した 「インターネットを利用した選挙運動に関する最終報告案」:有権者編 を紹介しています。読んでみると「選挙運動の奨励よりは規制ではないか」という内容になっていました。







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Last updated  2006.07.02 13:53:36
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