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2012.01.28
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カテゴリ: アート
 この本はあの探偵ナイトスプークの「アホ、バカ分布図」を海外に広げたような、渾身のフィールド・レポートになっているといえば褒めすぎか。


 この本は1997年刊なので、その後のカラオケシーンは見えないのだが・・・カラオケはまだまだ進化をとげつつあるようです。
・・・ということで、カラオケ大好きの大使が、この本のエッセンスを紹介します。

「カラオケ、海を渡る」大竹昭子著、筑摩書房、1997年刊

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<プロローグ>p12~15
 中学高校はキリスト教系の音楽教育に熱心な学校で、クラス対抗の合唱コンクールがあったりと、歌を歌う機会は多かった。中学3年生のときは学園祭でミュージカル版「シンデレラ」の王子様役をやったりした。私は母ほど美声ではないが、声の通りはいいし、内心まんざらでもないと思っている。おいそれとはカラオケに行けないのは、この自意識がだいぶあるように思う。
 よくカラオケはストレス解消になるというが、この考えにも抵抗があり、書き手ならばそれを表現のエネルギーに転化すべきではないか、とまあ肩に力が入ったふうなことを考えるのだ。こんなふうにカラオケについてあれこれ言う私は、きっとつっぱりすぎに違いない。
 世間は私のこんな思いとは無関係のところで動き、進んでいく。いまや幼児から老人まであらゆる年齢層がカラオケを楽しんでいる時代である。盛り場に渦巻く音の種類を採集して歩いたら、カラオケの声が相当な割合を占めることだろう。とくに勤めている人にとっては、カラオケはアフターファイブに欠かせない場となっており、二次会ではかならずと言っていいほどカラオケに流れるという。
(中略)
 初期の頃はスナックやバーなどに置かれ、中年のサラリーマン層が酒を飲みながら歌うものだったが、カラオケボックスができてから酒を飲まないローティーンや女性に親しまれ、利用者層が一気に拡大した。
 カラオケは初めて、ふつうの生活者が酒抜きで人前で歌うことを可能にした。カラオケに出会わなければ、一生、声を出して歌う歓びを知らずに終わったかもしれない人々を、歌う側に引き込んだのである。歌う人と聴く人の境界はとりのぞかれ、聴き手と歌い手が随時入れ替わる環境が生みだされた。それまで聴かれる一方だった歌は、歌われるものに変った。プロに独占されていた歌がアマチュアにも開放されたのだった。

<日本>p215~217
 関東の流しが伴奏屋になれなかったのは、自分が歌い手としての自負を持ちすぎていたのだろう。時代の流れが歌う方向に変わっても、おいそれと方向転換をできなかったのである。関西の人間は利に聡く、商売になると分かるとすぐに取り入れる合理性があるといわれるが、流しの形式にもそれが見て取れる。客が歌いたいならば、それに応えようというわけだった。この関西式流しの、歌いやすくアレンジして歌い手を心地よくさせることを、人に代わって機械にwさせたのが、カラオケというメディアだったのである。
 井上はバンド仲間6人で会社を起こし、カーステレオを改造し、自分たちで演奏した8トラックのカラオケテープを入れ、機械とセットで店にリースした。1972年のことである。
 ここで注目したいのは、ハードにカーステレオが利用されたということだ。カーステレオに使われるのは八つのトラックを持つカートリッジテープで、70年頃まで種類別テープ(8トラック、カセット、オープンリール)生産比の8割から9割を占めるほど生産量が多かった。曲を並列して入れられるので、直列に入っているカセットテープと違って曲の頭出しが簡単でエンドレスに再生できるところがカーステレオに向いていた。このテープの頭出しのしやすさがカラオケソフトにも利用されたのである。
 井上たちが作ったソフトは歌いやすいと評判だった。間もなく注文が増え、自分たちの演奏では間に合わず、レコード会社のオーケストラに依頼するようになった。そのとき「演奏者を説得するのにゴッツイ時間がかかった」と笑う。こんなにテンポを落としたら作曲家に失礼、ねばっこくて演奏できない、メロディー部を薄くすると聞こえない、などとさまざまな抗議の声が上がった。
 長年行ってきた伴奏演奏と要領がちがうことに、彼らが戸惑ったのも無理ないが、この当惑こそがカラオケ前史との分岐点だったと言えよう。カラオケはここからプロのテリトリーを離れて、アマチュアの領域に踏み出した。万人が歌える歌へと変身したのである。


<台湾>p31~32
 日本にカラオケボックスが登場したのは1985年、岡山にできたものが最初だと言われている。カラオケ喫茶をやっていた妻が事故で入院し、閉店しているあいだ、歌いたいという常連客のためにうどん屋を経営している夫が、トラックのコンテナを外してカラオケセットを入れ、店のとなりに置いて勝手に歌ってもらうようにしたという。
 また、同じ頃、滋賀県の高速道路インターチェンジの自動販売機コーナーにも、同じようなボックス型カラオケ空間があらわれた。このように、機械さえあれば無人で営業できるオートチェンジャーシステムによって日本のカラオケボックスは可能になったのである。同時期にパイオニアもボーリング場の一角で、待ち時間の利用を見込んでボックス状のカラオケをはじめた。
 KTVの前身である台湾のMTVは84年に始まっているから、個室型の娯楽空間という発想は日本より先んじていたわけである。それがカラオケのための空間になったのは80年代の終わりで、日本と同じ時期だ。日本のカラオケ関係者が台湾を真似たのかどうかは分からない。元祖探しがテーマではないので、その問いはひとまず置こう。
 注目したいのは、どちらも最初から大成功したことである。身内だけでくつろげる、マイクを他人に渡さずに済む空間を、双方とも求めていたということだ。個室という形式をもたなければ、日本でも台湾でもこれほどカラオケがブームになることはなかっただろうから、これは重要なターニングポイントではないだろうか。


<韓国>p147~162
 韓国のカラオケには、大まかに言って三種類あるという。ひとつは接待用の高級店、ふたつ目は「ノレバン」という日本でいうカラオケボックスのようなところ、もうひとつはふたつの中間にある居酒屋のような店で、ダンランチュージョム(団欒酒店)といい、個室とホールから成る。ノレバンとダンランチュージョムの違いは、前者では酒が出ないが、後者では飲みながら歌える点だ。ノレバンの料金は安く1時間約1万ウォン(1300円)で、利用者はほとんど学生。ダンランチュージョムのほうは料金が高めなので勤め人が多いという。ノレバンのノレは歌、バンは房ですなわち「歌の部屋」の意。チュージョムとは酒店で、ダンランとは団欒のことらしい。
(中略)
 日本でも1988年、パイオニアがヤング層へのカラオケ拡大をねらってボーリング場ヤゲームセンターに屋内型のカラオケボックスを設置したところ、ボーリングやゲームの人気を逆転させる珍現象が起きたが、同様なことが釜山でも見られたのである。
 9月になると釜山大学の周辺に個室式のカラオケ、ノレバンができはじめた。どの店も大変な盛況で順番待ちの列ができ、24時間営業でも客をさばき切れなかった。
(中略)
 このようにレノバンで大流行したのは、国産カラオケの価格がレーザーカラオケに比べて圧倒的に安かったことが大きい。末端価格はおよそ60万ウォン(約7万8千円)。本体だけで10万円以上し、加えてソフトが必要なレーザーカラオケに比べると、はるかに安価だった。千曲入っているレーザーカラオケに換算すれば約五分の一以下の値段である。こうして安い機械を使った破格料金のカラオケ店に、ティーンエイジャーがいちはやく群がったのだった。
 日本でもカラオケ層が拡大したのは、ボックスができてティーンエイジャーが行くようになってからである。若者のニーズに見合った場ができたときに、カラオケは夜の娯楽というイメージを脱して地上に躍り出た。
 と同時に、密室空間が非行の温床になるのではないかという懸念も生じた。日本ではドアをガラス張りにするのを義務づけるなど、大きな事故が起きる前にカラオケ業者が自主規制したが、韓国でもノレバンが広がるとともにそれを問題視する声が上がり、92年6月にノレバンを規制する法律が定められ、18歳未満の利用の禁止と、酒を出さないことが決められた。こうして、ノレバンは歌うのみの空間となったのである。


<カラオケよ、どこへ行く>p230~238
 またアジアに共通した問題として、カラオケと売春という組合せがあるのも印象に残った。カラオケが登場したてのころ、日本でもソープランドにカラオケが置かれたが、湯気で機械が壊れやすく定着しなかったと聞く。アジアでは個室式の風俗営業が認められていることが、カラオケと売春を接近しやすくしているようだ。台湾で見たように、部屋ごとに女性が付き、一緒に歌ったあと交渉が成立すればホテルに行くというパターンが多い。ベトナムにはカラオケラウンジにいるコンパニオンの女性を、番号札で指名して外に連れ出すというスタイルもあった。いずれにせよ、カラオケが売春のための偽装になっており、とくに中国とベトナムでは、それが社会問題化してカラオケの取締りが強化されていた。
(中略) 
 また欧米に目を移してみると、アジアとはまた違ったカラオケ・シーンが浮び上がってくる。向こうではみんなで一緒にカラオケを楽しもうとする傾向が強く、だれかがひとりで歌っていても、自分の知っている曲だと口ずさみ、最後には合唱になることが多いという。パイオニアには一時期、欧米でスターファクトリーという個室カラオケをやったが、3年くらいで撤退した。白人には個室にこもって歌うより、集まった人々と共に歌い騒ぐほうが肌に合っているのであろう。
(中略)
 カラオケは意識の奥に埋め込まれた歌う快楽を引き出し、テクノロジーを駆使して美しく虚構化するのに成功した。カラオケの陶酔が機械によって作り出されたフィクションであることに気付かない人はいないが、知っていてもなお夢中になるところに、機械制御の道具の呪術力があるのだ。カラオケが社会環境や時代状況を越えて世界に蔓延したのは、言うならばマシンに夢中になり、虚構に酔う人間の“どうしようもなさ”ゆえだったような気がしてならない。
 カラオケはこれからどこへ行くのか、多くの予想を超える事態に接したいまは、おいそれとは答えられなくなっている。ただ明らかなことは、パソコン通信、ケーブルテレビ、衛星チャンネル、光ファイバー、デジタルビデオディスクなど、ニューメディアが出ればかならずカラオケが付いてまわるということ、カラオケ機能の無いメディアはもはや考えられないということである。
(中略)
 ときおりふと、人類が破滅して廃墟となった地球に、ほかの星からだれか訪ねてきたら、何に一番首を傾げるだろうと考えることがある。ビルの中に作られた小部屋や、街の各所にあるデータベースや、家庭の居間にあるマイク付き機械などのカラオケの残骸に、頭を悩ますのではないか。もしそれが歌うための設備だと知ったら、彼らはいったい何を思うだろう。不気味な人たちだと恐れるだろうか。それとも滑稽な連中だと笑うだろうか。



この本には、以上に紹介した他に、香港、中国、ベトナム、沖縄のレポートもあるのですが・・・長くなるので割愛しています。興味のある人はこの本を読んでください。






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Last updated  2012.01.28 11:47:59
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