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2012.06.01
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カテゴリ: 経済
リタイヤして嫌な英語に縁の切れた大使ではあるが・・・・安全地帯に身をおいて、昨今の商業英語事情を上から目線で眺めてみます(笑)

アマゾンに比べて影の薄い「楽天ブックス」ではあるが・・・・
中国にも進出した楽天は今や日本のEC(電子商取引)の旗艦とも言える存在ですね。
ユニクロと共に、いち早く英語公用化を宣言した楽天の三木谷社長へのインタビューが興味深いのです。


「英語化が成功したら日本に対する最大の貢献だと思う」
三木谷社長の3回目は、急拡大する海外進出の成否と話題を呼んだ英語公用語化の狙いについて聞く。

三木谷


海外展開は、僕の感覚の中では猛烈にやっているというよりもまだ遅いという認識です。展開するのは簡単だけど、成功しなければ意味がない。継続的に成長していける仕組みが必要です。僕らはそれを「仕組み化」という言葉で表現しています。

「楽天出身のベンチャー、嬉しい気持ち半分」
 なぜここまでやるのか。うーん、何ていうんでしょう。ちょうど昨日(取材日は1月13日)もグリーの田中良和社長と飯を食ってたんですが、世の中には彼のように楽天出身のベンチャーがうじゃうじゃいる。嬉しい気持ちが半分、複雑な気持ちが半分なんですけどね、僕としては(笑)。

 だけど彼らは楽天の経営メソッドをそのままやっています。もともと自分が銀行を辞めて会社を興したのも、経営メソッドを広げたいという思いがありましたから。僕はいまの日本人がすごく内向きになっていると感じている。楽天が本当に海外で成功すれば、若者の意識を変えられると信じています。

 うちが国際化、国際化、国際化と言い出してから、ほかのIT企業も結構同じようなことを言い出しましたよね。そういうトレンドセッター的な役割はできるのではないかと思っています。ただ、もう1つ。じゃあ、どうやったら本当に成功するのか、です。

 米国のIT企業は、最初から国際化を想定していろいろなモノを作ってきている。英語というアドバンテージも向こうにはある。じゃあ日本はどうか。流通業の国際化が成功しているといっても、本当の意味ですごい成功を収めている訳ではないですよね。

 ハードウエアを輸出するだけなら簡単なんです。ただ、そうではない楽天みたいなIT(情報技術)とサービスのモデルで、日本人でも、日本の企業でも成功できるということを証明したい。自分の中には強烈なモチベーションとして持っていますね。

 (海外展開も)一から作ったものと買収したものがありますが、作った中で一番うまくいっているのは台湾。経済規模が日本とは異なりますが、やり方次第で日本の「楽天市場」と同等の存在感を示せると思います。

 買った会社で言うとフランスのプライスミニスターですね。フランスの中でそもそも知名度が高い会社ですが、今、楽天市場と同様のマーケットプレイス型を始めたんです。その伸び率がすごい。これは非常によかった例と言えるでしょうね。

台湾と中国は違いますね。中国はなんせ大きいですから。もっと差別化しなくちゃいけないなというのはある。もっと自分たちの特徴を出さないと埋もれてしまう。また、中国は偽造品の問題が大きいですよね。かなりのシェアを占めていて、30%ぐらいがそうなんです。我々は明らかに一線を画して、いわゆる品質の高いマーケットプレイスにしていく必要があると思っています。

 ブランディングもこの1年間はラーニングだと思ってやっていたので。ほとんどPRもやってないし、ちょうどあの時は例の尖閣諸島の問題がまさしくど真ん中だったので、あんまりやらなかったんですよね。これから本格的にやっていきますよ。リニューアルもしますし。

 中国の百度との関係は基本的には今後も変わりません。ただ、追加で新しいパートナーを迎え入れる可能性が高いですが。中国で勝たなくちゃという思いがあるかと言われると、そんなでもない。思った通りにはなかなかいってないところはあるんですけれども、それはそれなりの原因がある。その原因を追究して修正するという、アプローチですよね、我々は。

 とにかくこの業界の展開スピードはすごく速いし、特に新興国は早く始めた方がいい。後でひっくり返すのはすごくエネルギーが必要ですからね。まだまだ遅い。

「外国人にも日本語を勉強しろと言っている」
英語公用語化はこれまでもやってきましたが、その「心」が重要です。世界中の子会社は離れていますけど、あたかも1つの会社のようにすべてを経営する。だから今年は「新しいグローバルマネジメントの体制を築く年」と宣言しています。

 例えば、これまでは各国が人事制度や、ノウハウ、技術を別々で持っていた。これを統合していくということがこれから重要になります。別にマーケティングのトップが日本にいなくてもいい。開発拠点がここにいるべきといったこだわりもない。そういう構造を作ります。

 あとはいわゆる地域本社。アジア、欧州、米州の3カ所に地域本社をできるだけ早く作ります。単純にEC(電子商取引)だけ展開するんだったら構わない。ただ、これからは電子書籍も手がけなければならない。トラベル事業も広げていかなければならない。金融事業もエリアによって展開していくことを考えると、日本から全部を見るのではなく、それぞれの地域でやった方がいいと思っています。あるいは外交政策ですよね。どこと組んでどうやったらいいのかということを考えるレベルの人間が必要になるわけです。

 英語化を始めてから1年半ですが、すさまじい進歩を遂げています。レベルの差はありますが、だいたいコミュニケーションできるんですよ、80~90%は。まあ、10%ぐらいは苦しんでますが。
 「日本人だけ集まっている会議を英語でやる必要がないのでは」という意見があるのも分かる。ただ、僕は「これしかない」と思っているんです。そうしないと結局、英語から逃げちゃう。そうなると、外国人は会議に入れなくなってしまう。企業の中に入れずに壁が生じる。僕は基本的に1対1の面接でも英語です。

 中国にいて、中国人同士で中国語だけで会議を開いている中に、自分が外国人の立場で入らなければならないのはすごく嫌でしょう。俺はこの組織に属していない、と感じてしまうかもしれない。英語化ばかりに焦点が当たっていますが、実は最近、外国人にも日本語を勉強しろと言っています。

公用語化の正式移行に向けて、現場はものすごいですよ。朝の7時に社内のカフェテリアに顔を出すとみんなチームを組んで勉強していますから。

 僕はこれが成功したら、私の日本に対する最大のコントリビューション(貢献)じゃないかと思うんですけどね。これができたら、日本人の考え方、感覚も変わるでしょう。そういう影響を与えられればと思っています。

「アフターサービス最下位は申し訳なかった」
年間流通総額10兆円計画を立てています。今の楽天は1兆円。家庭内における消費はおおよそ70兆円。だから1.5%ぐらいですよね。今後、ECも進化すると思うんです。ここで言う進化とは購入プロセス、品揃え、物流も含めてです。市場が拡大すれば価格も下がる、配送料も安くなる。専用の物流プラットフォームもできてくるだろうし。

 その場で買いたい、今すぐ必要という需要は残るでしょう。でも本当に「5時間も待てないの」という世界もある。ここが広がれば、家庭内消費の少なくとも10%、多ければ30%ぐらいまではいけるのではないかと見ています。

 楽天の特徴は各店舗に特色があって、様々な店舗で買うことを楽しむという体験そのもの。アマゾンとは圧倒的に差別化できている。だからこそアマゾンのように商品数を絞るのではなく、どんな商品でも早く持ってきてくれる環境を構築しなければならない。

 アマゾンの物流戦略も正直、何かすさまじいことをやっているわけじゃない。物流は物流なんです。理路整然とした並べ方をして、効率よくピッキングし、過剰な在庫を持たず、かといって欠品をしない。すごく難しいことをやっているように映るかもしれませんが、実は、僕はそんなに難しくないんじゃないかなと思っています。

 最近のはやりの言葉で言うと、クラウド型とハブを組み合わせるハイブリッド型。総合的な品揃えはうちの方が圧倒的にありますから、より大規模な仕組みにはなると思います。

 日経ビジネスのアフターサービスランキングで「楽天ブックス」は最下位。あれは本当に申し訳なかった。システムの遅延と不具合があったところに地震が重なってしまった。在庫管理のところが完全に崩れたんですよ。それを戻すために私が陣頭指揮を執って、1カ月ぐらいの間、毎日会議をやりました。

 問題だったのはリカバリープラン(復旧策)がなかったこと。新システムに移行した時は、ダメだったら元に戻すということを必ず楽天グループはやっていますが、ブックスだけはできていなかった。あってはならないことという認識をしています。だからこそ言い訳はせず、愚直に反省し、もう二度と起こらないようにしていきます。


EC(電子商取引)のうち、書籍ではアマゾンに水をあけられているが・・・・その他の物流では楽天vsアマゾン全面競合のようです。
楽天、対アマゾンで提携加速 だそうで、ナショナリズムをくすぐりますね。





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Last updated  2012.06.01 05:57:27
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