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2013.06.30
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カテゴリ: アート
この本には、「本のしごと」に対して藤田嗣治がそそいだ執着と愛着がよく表れています。
・・・・晴走雨読の大使が奨める1冊でおま♪

「挿絵本の豪華版」のくだりを見ると、挿絵自体が芸術作品として取り扱われたようです・・・・本の価値判断基準に利得、美しさが加わるところが、フランスたる由縁か♪

<パリでの挿絵本、「豪華版」との出会い> p26~27より
 1890年代から画家に版画制作を依頼して好評を得たアンブロワーズ・ヴォラールは、その後、詩集や小説本を美術家に発注したオリジナル版画を入れた限定版として出版しはじめました。ボナールを始まりに、ピカソ、デュフィ、ルオー、ブラック、シャガール、ドランらが名作を手がけます。彼らのなかには「版画」を単なる複製技術ではなく表現手段のひとつとしてとらえ、紙や活字、テキストの選択にまで関わる者もいました。
平行棒『平行棒』

 ここでの技法は、木版、銅版、石版を中心に、ポショワール(ステンシル、型染め)、コロタイプ印刷など技法は多様で、画家の下絵と監修のもとに専門の職人が刷っています。印刷部数はたいてい数百部と限られ、一割程度の豪華版とあとは普及版でした。こうした刷り情報は、本の冒頭に表示されています。例えば、のちに触れる『平行棒』の場合、刷り部数301部のうち、26部が豪華版(1部が古い和紙、10部が和紙(アンペリアル)、15部がオランダ紙)、残り275部が普及版です。図柄や型版は多くの場合同じですが、紙質が異なります。当然、紙質によって価格も異なります。普及版では水彩用紙のアルシュ紙やヴェラン紙が使われ、豪華版には和紙(アンペリアル)やオランダ製の上質紙が選りぬかれました。藤田によれば、「和紙」とはいえ必ずしも日本産ではなく、鳥の子紙に似た局紙を指していたようです。こうして挿絵本の美本は、しばしば版画集のように解体されて、単独の版画として市場に流通していきます。


パリでの藤田の多彩な交遊について、見てみましょう。

<パリの新世代書き手との接点> p41~44より
 こうした「絵画を描く」のではなく「フランス語で書く」人たちとの仕事によって、「パリジャン」化した藤田の交際範囲は、パリの日本人や異邦人からフランス人、美術家から文学者、詩人、出版人へと広がっていきました。その様子の一端は、当時のフランス人妻ユキ(リュシー・バドゥー)が戦後刊行した回想録にたどることができます。

平行棒の平行棒の挿絵

 まず、ミシェル・ヴォケール(1904-80)。スイスのフランス語圏出身。愛書家、研究者でもあり、第一幕冒頭の引用は彼の著書『愛書趣味』(1970)からのものでした。本業は詩人で、エディット・ピアフが歌ったシャンソン「水に流してNon,je ne regrette rien」の作詞者というほうが認知度が高いかもしれません。彼の詩集『平行棒』(1927)を手がけています。全頁大のエッチング5点とも取り外しがきくつくりで、当代風の女性を主人公とした光あふれる、開放感のある場面です。自転車に乗ったり、海水浴をしたりと、当時、藤田が16ミリカメラで撮影したドーヴィルなど高級リゾート海岸での夏のヴァカンスを連想させます。この詩人とは藤田のはじめての作品集『フジタ』を1924年にジョルジュ・クレ社から出すなど、すでに親しいつきあいでした。

この挿絵の雰囲気が、古き良き時代の映画「突然炎の如く」を彷彿とします。



<東京でのパリ―巴里会> p148~154より
 1925年に渡仏し、33年5月に帰国していたパリでの朋友・石黒敬七(1897-1974)の存在も大きいです。戦後、NHKのラジオ番組「とんち教室」で「黒めがねの旦那」として知られることになる石黒とは、柔道とか蚤の市まわりなど共通する関心事も多く、現地の日本語新聞『巴里週報』の発行や日本人会の関わりもあってとりわけ親しくしていました。1927年の年記のある藤田の猫を抱いたポートレイト写真が石黒の遺品から出てきました。写真左上に仏文で「わが友 石黒へ 親愛と柔道の技に尊敬の念を込めて」との献辞を寄せています。
 帰国後の石黒が35年2月に出したはじめての書籍は『蚤の市』。版元・岡倉書房は美術家や洋行経験者のエッセイ集などをしばしば手がけた、こだわりの造本で知られる出版社でした。巴里会主催で銀座のデパート、松坂屋で開かれた銀座版「蚤の市」がきっかけとなった出版企画のようです。そこに藤田は「怖ろしい黒眼鏡を通して石黒君は隅から隅まで巴里を物色していた」と始まる序文を寄せるとともに、表紙と扉絵も手がけました。

蚤の市

 かくして、定住した東京で藤田が新たに求められた役割は、長年住み慣れたパリやフランスの表象でした。パリ時代とコインの裏表が交代したということでしょうか。すでに広く知られた『巴里の横顔』という伏線と、また巴里会という場もあってか、極めて速やかにこうした仕事が東京に居を定めた彼に集まります。「幕間」で触れた『紀行 世界図絵』の出版も36年春でしたし、東京や大阪などの繁華街の百貨店やカフェからフランス風俗による壁画の注文も続きました。


「本のしごと」への拘りは、藤田の職人かたぎが表れているが・・・
日本と決別したはずの藤田に、日本的な資質が絶ち難く残るのです。

<本という小さな展示空間で> p228~230より
小さな職人たち1

 20年代のパリでの黄金時代、そして日中戦争開戦以降の戦争画の熱狂時代にはさまれた「はざまの時代に」に、彼は旅暮らしのなかで定まった画風をできずにいました。そのなかで、外発的に、注文により重ねていったのが「本のしごと」です。それは彼が20年代にパリで培った「挿絵本」とはかなり質的に異なるものでした。彼の望むレヴェルの銅版画工房や職人には欠いても、30年代には印刷技術が進展して、それなりに再現性の高い印刷――一般向けの大量かつ廉価な商品化ができるようになっていたのです。愛書家たちも目を肥やしていました。ただ、間もなく戦時下の物資不足が日本の出版界を待ち受けていました。

 あらためて考えると、藤田は30年代初頭に、20年近く積みあげてきたパリでの生活を「自己破産」して、中南米を放浪後、日本に戻ってきていたのです。その手元には最低限の自作があったにせよ、彼の20年代の栄光を証言するサロン出品作の大半はパリを中心とした現地の個人収集家のもとに納まっていました。20年代のパリでの「本のしごと」は、ある意味、サロンでの本格絵画を補完するような存在でした。画材や技法の点で日本的なものを取り入れていても本質的には西洋的な世界を描きだしていた絵画と、母国・日本を代表する「本のしごと」によって、彼の創作活動は立体的に立ちあがっていたのです。しかしながら、30年代に母国に戻ってからの創作活動は、かつてのパリでの名声を伝える現物が不足するなかでの孤独な戦いとなります。その自覚もあってか、この時期、彼はしきりに「美術家の街頭進出」を主張します。限られた美術館や画廊ではなくて、カフェや百貨店などに作品を設置する。それすら、その場を訪れる限られた階層に向けたものとなりがちでしたが、「本のしごと」こそ、国内にひとりでに浸透して、藤田イメージ=パリの象徴の伝播、一般への普及に貢献したのではないでしょうか。30年代の東京における印刷メディアでの幅広い活動こそが、20年代のパリでの実績にリアリティーを持たせ、40年代の戦争画での広範な人気の下地を準備したのです。

 移動する、持ち運び可能な本という「展示空間」のなかに納まる、小さな美術品としての「本のしごと」。美術作品が、美術館や画廊という「展示空間」=媒体を介することで鑑賞者に対面するのと等しく、「テキスト」も「挿絵」も「本」というメディアを通じて読者に伝わるものです。ゆえに、画家が描いたイメージも、本という形態をとることで、無色透明ではない、色というか、ニュアンスがついてしまう。藤田はそのコラボレーションの妙を、パリであれ、日本であれ心から楽しみ、そしてその成果たる本を大切にしていたのです。日仏二国の愛書文化に通じ、装丁を実践した稀有なる存在といえるでしょう。
 「本のしごと」は、「絵画」と「手しごと」とならぶ、藤田のいう創作者の重要な構成要素でした。「画家」を天命と信じた彼にとって、「絵画」が主旋律だったことは確かであれ、それを豊饒にしたのは「本のしごと」も含めた「手しごと」だったのです。



藤田

林洋子著、集英社、2011年刊

<「BOOK」データベースより>
画家・藤田嗣治が80年を超える生涯のなかで、母国日本や第二の祖国となったフランスなどで関わった「本のしごと」-書籍や雑誌を対象とした表紙絵や挿絵-から約90冊を、新たに公開された彼の旧蔵書を核として、国内の公共図書館、美術館や個人のコレクションを交えて紹介。パリ時代のオリジナル版画入り豪華本から、日本でのモダンな女性誌や戦時下の出版まで、そして愛妻のために見返しに少女像を描いた一冊など、貴重な図版を200点以上収録。

<読む前の大使寸評>
この本の編集、掲載した資料の多彩さ、内容が今でもハイカラなことなど、この本自体がビジュアル的にええでぇ♪

rakuten 藤田嗣治、本のしごと
藤田嗣治のアンソロジー byドングリ







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Last updated  2013.06.30 01:33:20
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