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2013.07.19
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カテゴリ: 歴史
今回買った『おどろきの中国』の著者は、2011年のベストセラー『ふしぎなキリスト教』の社会学者カップルに宮台真司を加えた豪華な社会学者トリオになっています。
で、漢民族の病理が解明できるのではないかと期待して読み進めています(大使、動機が不純です)
なお、橋爪大三郎さんの奥さんは中国人なので、日常的に中国に接している最強のチャイナウォッチャーとも言えるようです。

この本がしばらく積読状態になっていたけど気が変わったので、もうすぐ読破する予定です。


中国

橋爪大三郎×大澤真幸×宮台真司著、講談社、2013年刊

<「BOOK」データベースより>
そもそも「国家」なのか?なぜ日本人の「常識」は彼らに通じないのか?日本を代表する三人の社会学者が対症療法ではない視座を求めて白熱の大討論。
【目次】
第1部 中国とはそもそも何か(中国は「国家」なのか?/二千年以上前に統一できたのはなぜか ほか)/第2部 近代中国と毛沢東の謎(なぜ近代化が遅れたのか/明治維新とどこがちがったか ほか)/第3部 日中の歴史問題をどう考えるか(伝統中国は日本をどう見ていたか/中国人の認知地図 ほか)/第4部 中国のいま・日本のこれから(「社会主義市場経済」の衝撃/トウ小平のプラグマティズム ほか)

<大使寸評>
この本の著者は、2011年のベストセラー「ふしぎなキリスト教」の社会学者カップルに宮台真司を加えた豪華な社会学者トリオになっています。
で、漢民族の病理が解明できるのではないかと期待したわけです。(大使、動機が不純です)
rakuten おどろきの中国


読みながら、ラインマーカーで勘所をマーキングしているのだが・・・・
ま~ カラフルなこと♪ それだけ読みどころが多いわけですね。
で、マーキングヵ所をメモしておきます。

アメリカの後に、中国が覇権国の地位を継承するのか?・・・大いに気になりますね。

<中国は21世紀の覇権国になるか> p336~338
大澤:20世紀は、主としてアメリカが覇権国だった。それでは、アメリカの後に、中国が覇権国の地位を継承するのか。これはよく提起される問いです。
 中国が、政治と経済と安全保障というすべての次元で、他の国をリードし、さらには、国際秩序を維持するための価値観を代表するようになるのか。中国が、ひとつのグローバルなシステムの、頼まれもしない用心棒みたいにふるまう時代が来るのかどうか。21世紀の中盤くらいにはそうなると言う人もいるんですけど、これはどうですか?

橋爪:GDPだけで測れば、アメリカを超えることは間違いないですね。それもごく近いうちに。実質GDPだったらもう追い抜いていると思う。
 中国一国とアメリカ一国を比べるなら、必ず中国のほうが上回るんですが、「全キリスト教文明圏」対「中国」で比べるほうが、国際社会の力学をストレートに反映すると思う。アメリカのほかにイギリスをはじめEU諸国、場合によってはロシアまで加えて、その全体を果たして中国が追い抜けるかというと、無理でしょう。中国の人口はいま、13億6千万人ですけど、キリスト教文明圏を全部入れたらそれより多い。過去、キリスト教文明圏の国々は、ずっとヘゲモニーを握ってきた。覇権の移動といっても、キリスト教文明圏のなかでの移動でしょう。世界はそれに慣れている。

 世界の国々がなんだかんだアメリカに文句を言いながら、アメリカの覇権を認めている理由のひとつは、アメリカの行動は予測可能だからです。透明性があり、説明責任もまあ果たしている。過去のデータに照らしても、アメリカの行動は容易に予測できる。
 いっぽう中国の行動は、そんなに予測が簡単でない。予測するには、中国の思考と行動を支配しているソフトウェアを解析しなくちゃいけないんだけど、それだけのデータや経験の蓄積が、キリスト教文明圏にはない。日本は漢字が読めるから少し有利だけれど、情報はとれても分析脳がないから、結果は同じ。中国自身も自分のことを、あんまり説明していない。説明するようにできたいない。だいたい政府が人民に説明する習慣がないんだから。そこで、ある日、突然、なにか方向が変わっている、ということが起こる。改革開放もそうだったし、南巡講話もそうだった。文化大革命もそうだったでしょう。そういうふうに予測可能性が低いので、嫌だなとみんなが思うわけ。

 そうするとどうなるかというと、中国が覇権を握らないように、よってたかって下り坂のアメリカにテコ入れする。キリスト教文明圏だけでは足りなければ、インドも加勢するかもしれない。中国とインドは昔からソリが合わなくて、仲よくしたことが一度もない。ことによると、サウジアラビアとか、イスラムも担ぎ出すかも。それやこれやで、アメリカ一国の実力は低下するけども、アメリカを中心とする集団覇権体制みたいなもの(ポスト・アメリカ覇権体制)は、予測できる将来も、ずっと続いていく。
 まとめると、いまみたいなアメリカ一極体制があと10年か20年。そのあとは、つっかえ棒がたくさんあるアメリカ覇権体制になると思う。中国は、 覇権国家にならない。

大澤:なるほど、みんながアメリカを応援しますよ、となるわけですね。

橋爪:そうそう。で、これに乗って、 アメリカを筆頭とするキリスト教文明圏側にくっついて行くというのがあるべき日本の基本戦略になる。


中国は、覇権国家にならないという心強いご宣託があり、ひとまず安心しました(笑)



<日本は米中関係の付属物にすぎない> p339~340
大澤:最後に、これからの日中関係のことを議論して締めくくりにしましょう。
 大きく見れば、世界は今後、広義のキリスト教文明圏対中国という構図になり、でも、グローバルなシステムの最終的な守護者の役割は、やっぱりキリスト教文明圏が相互に助け合いながら担っていく。そして、おそらく日本もキリスト教文明圏の末端で、キリスト教についてよくわからないままにコミットする、というのが橋爪さんの見通しでした。
 この線でいくと、中国とアメリカという二重の体制の中で、日本は、やっぱりまずアメリカへコミットしたうえで、中国との関係を考えていくという構図にはなると思うんですが、これは抽象的な構図にすぎませんね。具体的には、日本はどういうふうにしたらいいのでしょう?

橋爪:まず、 日本の選択いかんで、日米関係や日中関係がどうこうできる、と思わないほうがいいと思う。
 どうしてかと言うと、中国は、日本よりアメリカを重視しているし、アメリカも日本より中国を重視しているわけだから、日本のことは後から決まるんです。まず、アメリカが対中関係をどうするか、中国が対米関係をどうするか。これが基本で、最初に決まる。それを日本は、適切に予測しなくちゃならない。予測にも、いくつかシナリオがあるでしょう。そのそれぞれに対して、日本がどう行動するかを考える、というのが順番ですね。



『おどろきの中国』3
『おどろきの中国』2
『おどろきの中国』1





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Last updated  2013.07.19 00:04:01
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