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2013.08.11
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カテゴリ: 歴史
韓国のこのところの歴史認識発言やウリジナルな態度にイラつく大使である。

韓国の民家や民画については、すなおにその良さを認めるからである♪

この本のエッセンス部分を紹介します。
写真は万博公園の民族学博物館内の朝鮮家屋のものです。
家屋


<李朝の民家> よりp158~162
 李朝の民家の特徴は、陰陽五行説や風水地理説、それに儒教の影響を背景としながら、土に密着したところに見出される。人々の暮らしは、どんな場合でも土地との関係抜きには語ることはできないが、とりわけ李朝の民家や集落には、土へのうやまいといった信仰にも似た心を感じる。風水地理説にあるように、人は天と地の間に、とりわけ地に宇宙の気を知り、その気の湧き起こる穴をもとめ、四方に山をもとめ、水の口をもとめ、そこに住居をおく。そして土との暮らしのスタイルを定めていく。

 三国時代にはすでにあったという温突の構造は、寒い冬への対応であり、必ずしも朝鮮半島特有のものではないとされているが、家の床下に土と石で煙の通り道をつくり、土や石で固めた床の上に紙やゴザを敷いて、その上にじかに座って生活する。今では、スチームなどにとってかわられた温突であるが、暖房を効率よくするために、部屋は小さく、窓も小さい。しかし、最小限の生活のためのスペースは、機能化され、その機能から発生する美が感じられる。
 また、特有の座る生活様式は、アジアでは朝鮮半島と日本にだけある珍しいものであろう。何故この様式になったのかは、学者の解明を待つものではあるが、私には、座り込む暮らし自体に、土とともにある人間の重さや、自然と一体となろうとするひとつの哲学が思い起こされてならない。
 私は李朝だけでなく、朝鮮半島の文化自体が、中国文化の漉し袋であったのではないかと考えている。
 中国から朝鮮半島を通過し、日本へ渡っていた文化を中継したのが朝鮮である。日本では、開国し、大陸とひんぱんに行き来しているとき、大きな文化の波に表れ、大きな変化がもたされる。往来がとだえがちになると、その文化が緻密になり日本独自の色取りがつけ加えられていく。そのくりかえしが、日本文化のひとつの特徴であったような思いがある。
(中略)

 座る生活は、中国にはない。朝鮮半島と日本にはそれがある。このことが私にとって大きな論拠に思えてならない。つまり、中国文化は、座る生活の朝鮮半島へ流入したにもかかわらず、座る生活様式そのものは変え得なかったのである。
 日本では、中国仏教が伝わったとき、椅子を使う寺があった。直接的な文化の渡来はこういった形で表現されている。朝鮮半島では生活様式の変化にまで影響があっていいはずなのにそれがないのは一体何故なのだろう。

 座る暮らしは、まず人々の視線が違う。窓の位置や間仕切りの方法に独特の形を与える。また庭のつくりや塀の高さにも変化が出てくる。地に座す生活独自のものである。
 低い位置からの視線と、立つ視線が混在してくる。また座る暮らしは、室内での動きを少なくする。こうした点からも部屋の大きさが小さくてすむのである。逆に、室内空間が小さいから座す暮らしが定着化したのかもしれない。いずれにせよ、この二つが、民家には切っても切れない関係として表現されているはずである。

水原の民族村では古民家を喫茶店として営業していたが、キムさんと入ったことがあるのです。
内壁が全面紙貼りの白っぽい小さな部屋に二人居て・・・時間よ止まれと思ったりした(アハハ)

次に、この本から李朝の民画を紹介します。
写真はソウルの民族学博物館で撮ったものです。
民画


<李朝の民画> よりp205~206
 李朝の建築、とりわけ住宅で襖や壁などに貼りこめたり、掛軸や屏風に描かれているものはほとんど民画である。
 日本の大津絵に類するという人もいるが、画の本領といおうか性格と用途がまるっきり違う。いずれも芸術的な評価は低く鑑賞用とさえ考えていなかった。一方、李朝磁器や木工品は、すぐれた特徴として、よく生活美や民芸性があげられる。
 民衆の画を民画と呼んだのは、美学者でもある柳宗悦であり、李朝ものが、かれの仕事を通じて広く世に知られたことも象徴的といえる。
 李朝の人々にとって、民画のほとんどが、実用品ともいえた。主人の居間はもとより書斎、婦人部屋、柱や門まで、そしてお寺から結婚式に至るまで、生活空間のあらゆる場所に、儀式や季節に合わせた絵を飾るならわしになっていた。

 李朝の民画は他の国の民画に比べると主題の種類とその量が遥かに重要かつ膨大であることが知られる。それも自由で極めて個性的である。
 その時代が学問を大事にし崇拝した儒教社会だったことにも関係するが、生活様式や住宅の構造と意匠が絵を必用としたともいえる。李朝民画が、実用画あるいは生活画とよばれるゆえんがここにあるが、日常の生活空間と切っても切れない関係にある点が特徴といえる。

 民画を描いた人々は、その時代のエリート画家ではなく身分の低い階層の画員や無名の旅絵師の仕事で、その仕事は主に地方の小都市であったときく。鑑賞のためでない、日常空間を装飾する実用画を描いたのである。彼らは地方の有力者の家に立ち寄り、請いに応じて屏風や襖などに描き、次つぎと旅を続けながら自由に、そして独創的に仕事をくりひろげていったといっていい。そして民画といわれるこれらの李朝画の特異な世界や技法は、中央都市でない地方都市で根づき開花していく。
 李朝ものの質が近年、次第に明るみに出るにつれて、その本領は、したたかといえるほどに、中国や日本の発想や性格とは、まったく別な、独自な質と構造をもった絵画世界をつくり上げていったといって間違いない。

 つねに外部の侵略や内部の争いなど耐えきれないほどの傷にさいなまれてきた漢民族の歴史は悲哀の歴史だったといえる。地理的には日本に近いが、日本があらゆるものを流れ受け止め、時間をかけながら、研ぎ澄まし、洗練させてゆく立地条件とはあい反し、外部の文化を受け流す立場にしかあり得なかった地であった。民衆の心は、人生の意味や理想をふりまわすより、自然な生を、そして生活の場面がすべてのような現実的な生きざまにあまんじた。彼らの心は、寂しさが身に沁みいり、何かに憧れたのかもしれない。平安と悲哀のあいだに李朝は流れ、「諦観」と「魂」の力強い民衆の生命とエネルギーのなかから、李朝の独自な本領と美が創生されていった。





伊丹潤著、求龍堂、1983年刊

<「BOOK」データベース>より
データ無し、表紙の画像も無し

<大使寸評>
建築や自然観に見るべきものがあると思うのです♪
オリジナルと称して変なところで突っ張るよりも、伝統的ないいところに専心すればいいのにと思ったりするが・・・・
ナショナリズムに偏重した戦後の教育方針が、よくなかったようですね。

著者の伊丹潤さんをウィキペディアで検索してみると・・・
日本の建築家。本名はユ東龍 (ユ・ ドンヨン)。在日韓国人2世の世界的建築家で、画家としても活躍した(1937年 - 2011年6月26日)とのことです。

rakuten 朝鮮の建築と文化


政府機関もマスコミも親日を許さない国





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Last updated  2013.08.11 05:43:42
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