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2013.10.09
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カテゴリ: アート
今年のノーベル文学賞受賞者発表(10日予定)が迫ってきたが・・・・


今年のノーベル文学賞受賞者はスウェーデンの10日午後1時(日本時間同8時)に発表されると伝えられており、英国の大手ブックメーカー(賭け屋)の予想では村上氏が「一番人気」なんだそうです。

えらいこっちゃ!発売初日に買った『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が相変わらず積読状態にあるが・・・・
釣った魚に餌は要らない(たとえが良くない?)ということで、ほったらかしにしていたが、受賞前に読んでおかないと話にならないわけです。

ということで、ただいま集中的に読んでおります(笑)

【色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年】
村上

村上春樹著、文藝春秋、2013年刊

<「BOOK」データ>より
いニュースと悪いニュースがある。多崎つくるにとって駅をつくることは、心を世界につなぎとめておくための営みだった。あるポイントまでは…。

<読む前の大使寸評>
発売初日に内容も確かめずに単行本の小説を買ったことは、我が読書生活では初めてのことであるが・・・・
ミーハーだったかなとの自覚はあるわけです(汗)

Amazon 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年


読書中の感想を以下のとおり、したためます。


 主人公(つくる)以外の4人の友人の名前が、赤、青、白、黒にちなんでいるが・・・
これって、伊坂幸太郎の小説でも見かけたなぁ。マージャンでいう東南西北(トンナンシャーペー)にちなんだ人物が出てくるやつ。( 伊坂幸太郎の「砂漠」
ノーベル賞圏内の作家が、こんな軽い乗りでいいんだろうか?(…大使、読み方が堅いようです)

4人の友人から突然絶交されたつくるが、16年後にその理由を問いただすために会いに行くという物語が、小説の構成として面白いのである♪

タイトルに巡礼という言葉を使ったように、村上はこの物語に宗教的、哲学的な意味あいを示唆しているのかも知れないなあ。

「週間金曜日」が村上春樹を取り上げていたが、斎藤環さんが対談するので、社会の病理という側面もあるのかも?

*************************************************************
「そのためには僕はあの四人ともう一度会って、話をする必用がある。君が言いたいのはそういうこと?」
 彼女は肯いた。「あなたはナイーブな傷つきやすい少年としてではなく、1人の自立したプロフェッショナルとして、過去と正面から向き合わなくてはいけない。自分が見たいものを見るのではなく、見なくてはならないものを見るのよ。そうしないとあなたはその重い荷物を抱えたまま、これから先の人生を送ることになる。だから四人のお友だちの名前を私に教えて。その人たちが今どこで何をしているか、まず私がざっと調べてみる」

ひとつのメロディーが繰り返し流れていた。それがリストの『ル・マル・デュ・ペイ 』の主題であることに思い当ったのは、あとになってからだった。巡礼の年。



【週間金曜日9/6号】
金曜

週刊誌、金曜日、2013年刊

<「BOOK」データベース>より
データなし

<読む前の大使寸評>
佐藤優×斎藤環対談「村上春樹を論じることのできる人が減っている」が載っていたので借りたのです。
ところで、今年のノーベル賞発表シーズンが近くなったが・・・・
そろそろ積読状態になっている「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んでおく必要があるなぁ(汗)
amazon 週間金曜日9/6号


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<追記>

ノーベル文学賞は、残念ながら今年も受賞ならずでしたね。

でも、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を10日の夕刻前に読破したので、個人的にはこれも良かったのではないか♪と思うのです。
それから、来年以降も楽しみが続くというのが、大方の村上ファンの思いではないでしょうか。

この本には灰田という色彩を持つ友人が登場します。灰田の理学的発想はグレーという色彩(隠喩)を表わしているのだが、工学的発想しか持ちえない田崎は透明というか、平凡なんですね。
このあたりが、読者の共感を得るのではないか?

大使は何者にもなり得なかった一介のエンジニアであるが…「田崎は自分に似ている」とつい思ってしまい、この小説に没入するわけですね。

灰田と田崎は夢想の世界では、ホモセクシュアルでつながる部分があり・・・かなり危ないところもあるが、これも一興なんでしょうね(アハハ)

ちょっと脇道にそれるのだが・・・この本では田崎と灰田の共通の趣味がスイミングになっていて、著者はスイミングの醍醐味に触れています。
このあたりが、トライアスリートでもある著者の面目が現れているが・・・・
元トライアスリートでもある大使が、著者の本に惹かれる理由なのかもしれないのです。






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Last updated  2013.10.14 06:50:58
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