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2014.02.18
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カテゴリ: 気になる本
日曜日の朝日新聞に読書欄があるので、ときどき切り取ってスクラップで残していたのだが、これを一歩進めて、無料デジタル版のデータで残すことにしたのです。
・・・・で、今回のお奨めです。

・ジェフ・ベゾス 果てなき野望
・神様からひと言

さっそく、図書館に借り出し予約するのもいいかもね。
***************************************************************

ジェフ・ベゾス 果てなき野望 より
アマゾン

<「顧客体験の優先」貪欲に追求:川端裕人(作家)  >
 1994年創業、2000年に日本上陸した時、アマゾンは「オンライン書店」だった。それが今では、音楽、映画などのコンテンツ、衣料、家電、飲料、サプリまで、驚異的な拡大を遂げた。本書は謎に満ちた創業者、ジェフ・ベゾス氏について書かれた初の“半公認”評伝。特異なリーダー像と社の特質をあぶり出す。

 実際、アマゾンは変だ。書籍購入の際に壁となる配送料をいち早く無料にした時には、果たして利益は出るのかと議論になった。商品検索すると中古出品(売り手は個人も多い)が同時に表示される。場合によっては他社サイトのリンクまで出るので、比較して買うことも可能。一体アマゾンは何を考えているのか……。

 ベゾス氏の経営哲学は「顧客体験の優先」で、顧客に還元できない無駄は省く主義という。幹部でも飛行機のビジネスクラスは禁止。新製品の会議では、パワーポイントなどスライドを嫌い、最初からプレスリリースの形で顧客視線を意識させる。直接会った者なら忘れられないという強烈な笑い声、理念の貪欲な追求。社員の福利厚生にはほとんど投資しないが、企業を買収しては時に失敗する。それでも生き残る。恐怖政治が恒常化し、社員はしゃにむに働き続けるのを余儀なくされる。それがネットビジネス界の古参となり、今や「小売り」では収まらない「テクノロジー企業」として羽ばたく。著者はアマゾン社の取材を許された立場だが、しばしば辛辣な筆致で「ベゾスのアマゾン」を描き出す。

 なおベゾス氏は個人の夢として宇宙開発を挙げ、民間宇宙開発企業を既に創業している。毎週水曜日午後をこの会社のために使う習慣で、テキサス州の広大な所有地では、宇宙ロケットの開発が進んでいる。「なぜ」と思う人もいるかもしれないが、これもまた複雑にして孤高の経営者の一つの顔だ。
    ◇

『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』 ブラッド・ストーン著、日経BP社、2014年刊

<「BOOK」データベース>より
インターネットに大きく賭け、買い物や読書の習慣を大きく変えてしまったアマゾン創業者、ジェフ・ベゾス。本書は、その奇才の生い立ちから現在までをベテランジャーナリストが追った物語である。フィナンシャル・タイムズ紙、ゴールドマン・サックス共催ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー2013受賞!
【目次】
第1部 信念を貫く(アマゾンは金融工学の会社から生まれた/冷たい目を持つ聡明な男/ベゾスの白昼夢と社内の混乱/宿敵アナリストに打ち勝つ)/第2部 書店サイトだけでは終わらない(ロケット少年/混乱続きの物流システム/テクノロジー企業であって小売企業ではない/キンドル誕生)/第3部 伝道師か、金の亡者か(グーグル、アップルと並ぶ会社になる/ご都合主義/疑問符の王国)

<読む前の大使寸評>
 アマゾンvs楽天の日米対決が熾烈な昨今であるが、アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが興味深いのです。
 金融工学の会社から生まれ、優れた物流システムを持つアマゾンはいかにもアメリカ企業ですね。

とにかく、アマゾンvs楽天の対決は、 フラット化する世界 でも取りあげたように、目下の関心事でおます。
rakuten ジェフ・ベゾス 果てなき野望



神様からひと言 より
神

<会社なんかのため「死ぬな」:瀧井朝世(ライター)>
 再就職した食品メーカーの会議でトラブルを起こし、入社早々「お客様相談室」に異動となった佐倉凉平。そこはリストラ要員収容所と呼ばれ、同僚は風変わりなヤツばかり。「お客様の声は、神様のひと言」というモットーのもとクレーム処理に追われる日々が始まるが……。ユーモアたっぷりの作風ながら、仕事や人生に向き合い成長する青年の姿がきっちりと描かれる。実力派の著者ならではの、痛快なサラリーマン小説だ。

 文庫の刊行は2005年3月。既刊本を再び仕掛ける販促の一環として、版元が本作に着目したのは昨年9月。「笑えて元気になれる小説として、今また読まれるのではと考えました」とマーケティング局販売企画部の藤石索道さん。試しに丸善お茶の水店で展開したところ月200冊以上を売り上げる好成績だったため、他店にも売り込んだ。同じく販売企画部の関戸孝祥さんによると「はじめは特にビジネス街やエキナカの書店で反響がありましたが、今はまんべんなく全国から追加注文がくる状態」。仕掛け開始時に1万、それ以降7万部を増刷した。

 言いがかりのような苦情に振り回されながらも、まともな意見をも無視する会社に疑問を抱く凉平。怠け者だがいざとなるとズバ抜けたコミュニケーション能力を発揮する上司の篠崎。彼らはやがてクレーマーだけでなく、会社とも対決することに。「デフォルメされた部分とリアルな部分の並立が巧みで、楽しく読みながらも自分も背中を押されている気分になれます」と担当編集者の高林功さん。
 過去に著者が本作に寄せたコメントによると、この小説には〈死ぬな〉という思いを書いたという。〈会社や仕事なんかのために、死ぬな〉と。そして〈死ぬほどつらいのは、生きてる証拠です〉。読後にはその言葉が沁みる。

    ◇

『神様からひと言』 荻原浩著、光文社、2005年刊

<「BOOK」データベース>より
大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。

<読む前の大使寸評>
会社では、低空飛行を自覚していた大使としても、〈会社や仕事なんかのために、死ぬな〉と説く著者に共感するのです♪

rakuten 神様からひと言


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朝日デジタルの書評から36
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Last updated  2014.02.18 15:05:53
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