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2015.05.16
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『神戸ルール』という本を手にしたが・・・
神戸人、関西人あたりを狙い撃ちしていて、マンガのページもあったりで、楽しく読める本である。



神戸

都会生活研究プロジェクト編、中経出版 、2013年刊

<「BOOK」データベース>より
春は「いかなごのくぎ煮」でGO、GO。学校給食の争奪戦といえば「とくれん」。イノシシを見ても驚かない自信がある。私立女子校アイテムはファミかばん(だった)。「油引き」の油くささが忘れられない。日直じゃなくて、日番。

<読む前の大使寸評>
神戸人、関西人あたりを狙い撃ちしていて、マンガのページもあったりで、楽しく読める本である。

rakuten 神戸ルール


49のルールには「イノシシを見ても驚かない自信がある」など、お笑い系も含まれているが・・・
わりと真面目なルールを見てみましょう。
先ずは神戸弁から・・・
p94~96
ルール28<語尾は「~とう」>
「自分、神戸の人やろ?」と、真性神戸人を見破るための便利なキーワード。それが神戸弁の代表選手に挙げられる「~とう」だ。

 使い方としては、「何しとう?(しとん?)」→「御飯食べとう」といった具合。神戸市のゴミの分別収集のイメージキャラクター「ワケトン」でも使われ、ICカードのPitapaの広告でも「知っとう?」と使われるほどに浸透している。「テレビ見とう」「雨が降っとう」など、万能に使えるので神戸ビギナーもマスターしやすい。

 じつは神戸弁のルーツは、大阪を中心とする摂津弁と姫路を中心とする播州弁が入り混じったものと言われる。よって「とう」も播州弁(=神戸人がコワがる)の「~とる」の流れを汲む独自の言葉とも言われるが、近年はむしろ大阪の言葉(摂津弁)と混在しつつある流れが生まれている。

 たとえば「~よう」。これは神戸弁独自の意味では「し始めている」状態を指す。「雨が降っとう」なら「雨が降っている」だが、「雨が降りよう」は「雨が降り始めた」という意味になるわけだ。だが、摂津弁では「~よう」を同じ「している」の意味で使うため、神戸でもその影響からか区別せずに使う人が増えている。

 また、神戸や京都でよく使われる尊敬語の「~はる」は、元々、神戸では播州弁の流れを引く「~てや」(先生が来てやけど=)が使われていた。だが、今では大阪の「はる」文化が完全に浸透。姫路でさえ「てや」文化が廃れつつあるという。阪神間の人の交流が密なゆえ、その明確な境界線がなくなっているのが実情だ。

 というわけで、神戸ビギナーならまずは「~とう」をマスターすべし。
「『とう、とう』ゆうて、自分、ウルトラマンか!」と、大阪人あたりに突っ込まれるぐらいにマスターしたら、神戸人合格といえそうだ。

神戸人も尊敬語「はる」を使いだしたとあるが、それはたぶん大阪よりの人たちのことで、我々播州よりの者には、ちょっと抵抗があるのです。

次のルールは、大使も実感しておるわけです。
p116~117
ルール35<生活&快適性重視!>
 ルール34でも引用した『現代の県民気質』から、調査データをもうひとつ紹介しよう。「今住んでいる所は住み良いか」という設問に、全国平均(83.6%)を上回る約87%の人が「イエス」と答えているのだ。(兵庫県ベース)。
 と書くと、そりゃ「神戸ラブ」な神戸人なら当たり前!と思うかもしれないが、興味深いのはこの調査が1996年に実施されたものであること。つまり、震災の1年後。まだ復興途上にある時点で、この高い数字はスゴい。それだけ神戸人が自分の街に自信を持ち、ポテンシャルを信じ、そして街を深く愛している。その表れとも言えよう。

 先にも述べたように、神戸人の郷土自慢は神戸の街のあり方、住みやすさに集中する傾向がある。「街のサイズが、ちょうどいいから買物もしやすい」「人が多すぎない」「ほどほど都会で、ほどほど自然もある」「どこでもスグに街の中心部や大阪にだって行けて便利」「山風が吹くから、熱がこもらなくて夏も過ごしやすい」などなど。

 だから、神戸人は神戸より大都市で刺激の多い東京や大阪にちっとも憧れを抱かない。自分にとって大事なモノ、神戸らしいモノが集中するこの小さな街こそが彼らの快適の指標に合うものであり、街の規模、店の数、インパクトなどは重要視する価値基準ではないのだ。だから、大阪人に「(神戸って)ちっちゃ!」などと揶揄されようと、気にしない。
「住みやすさいちばん!」と我が道を行く。それがマイペース神戸の強みでもあるのだ。


おつぎは、歴史が育んできた「最たる神戸ルール」だと思うわけです。
p118~120
ルール36<来るもの拒まず、去るもの追わず>
 くり返し述べたように、神戸は明治維新後に成立した新興都市である。古くから兵庫港を起点に栄えた経緯があるといっても、やはり「神戸」としての歴史と言えば、開港後の百数十年に過ぎない。
 神戸独特の雰囲気と気質は、その間に従来、住んでいた播州人や大阪人に交易などのビジネスに伴って全国から集まってきた人々が加わり、さらに異国のヒト、モノ、文化がミックスされ、作り出されたものなのだ。

 このように歴史や人間関係のしがらみが存在せず、港町として新しいものを取り入れてきた経緯からだろうか。神戸には人やモノなど「来るもの拒まず!」という面がある一方で「去るもの追わず」――そんな気風が存在する。

「来るものには誰かれなくヤアヤアと握手をし、去るものにはまた来たまえと手を振ることを惜しまないような良く言えば開放性、悪く言うとオッチョコチョイの町」と、神戸を称したのは作家・田辺聖子だが、「オッチョコチョイ」とは異質なものに対する警戒心が薄い、端的に言えば「気にしない」という意味だろう。

 もちろん、外来文化のフィルター役として培ったDNAでその真贋はシビアに見極めるが、とりあえず来るものは迎え入れる。その代わり、去るものも追いすがったりしない。ベタな浪花節はこの開放的な港町にそぐわないといった風情だ。
 良く言えばスマート。悪く言えばドライにも見えるが、こうした気質が功を奏してきた部分もある。

 不幸な史実だが、神戸は開港以来、水害、空襲、震災と数々の壊滅的な災害に見舞われてきた。そのたびに何かは失われつつも、ゼロから立ち直ってきた経験がある。それも、歴史が浅く、過去に対するしがらみや執着が少ないゆえだろう。終戦直後の闇市も神戸の三宮が先駆けてスタートしたとも言われ、バブル崩壊や震災によって転換期を迎えた都市開発も、医療産業都市構想を打ち出すなど新しい道を走り出している。

「神戸はふりむかない街である」
 神戸に関する数多くの著書を持つ神戸生まれの作家・陳舜臣はそう称する。合理的でどこかクールな軽やかさこそが、当人も気付いていなかったりする神戸人の強みなのかもしれない。

大使はもともとマイペースであり、開放的な神戸のルールがぴったりと合ったわけでおます。


この本も 神戸関連の本 に収めておきます。





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Last updated  2015.05.16 17:36:26
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