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2016.05.16
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『しなやかな日本知』という本を手にしたが…
パラパラとめくってみると、やたらと中華文明との対比があって、ナショナリズムをくすぐるわけです。

東シナ海や南シナ海の波高い昨今だから、こういう本の出番ではないかと思ったわけでおま♪



中西

中西進著、ウェッジ、2006年刊

<「BOOK」データベース>より
日本には多くの創意の賢者たちがいた、和の憲法をつくった聖徳太子、日本のダ・ヴィンチ平賀源内、通貨単位に「円」を説いた大隈重信、小学唱歌をつくった伊沢修二ら、しなやかな日本知によって、和の国家を築いてきた日本人の創意の足跡をたどる。
【目次】
聖徳太子の「和」の宣言/仏身と化する霊木/信仰を生かした古代の首都/ジャパンとよばれるうるし/筆に命を与える/変容させた曼荼羅/草も木も仏になる/外国語を取り込む工夫/独特の漢字の創造/安土城のみごとな着想〔ほか〕

<読む前の大使寸評>
パラパラとめくってみると、やたらと中華文明との対比があって、ナショナリズムをくすぐるわけです。

rakuten しなやかな日本知


端午の節句と鐘軌との関係が述べられているので、見てみましょう。
ショウキ鐘軌さん
p140~165
<尚武の思想に統一された飾り物> より
 幟にしてもそうだが、とくに吹流しは風を利用した造作物だから、風塵の戦場にあっては、さぞ美しかっただろう。風のない時の幟や吹流しはみすぼらしい。反対に風が強いほど、彼らはみごとだ。この強風とはためきが、戦場の武士をいやが上にも鼓舞したことだろう。

 吹流しには矢車のつけられることがある。これも強風によって目まぐるしく廻り、カラカラと音を立てたであろう。
 戦場では鏑矢といって、矢尻に穴をあけた矢が用いられた。空気が穴をとおり、はげしい音を立てる。こうした空気や風の利用によっても、士気はいっそう高まる。

 また端午の節句の飾り物には、鐘軌が欠かせない。鐘軌は中国、唐の玄宗皇帝の夢に出て来た人だというから、はなはだ頼りないが、疫病の鬼を退治したというのは、ありがたい。しかも容貌、風姿がすごい。顔のまわりをめぐって毛むくじゃら、ぎょろ目をむいて肩をいからせた巨漢である。これもまた尚武にも、悪魔よけにも役立つだろう。

 じつはわたしの子どものころに、親が座敷に飾ってくれた五月人形の中にも、ショーキさまがいらした。そもそも端午の節句が魔除けに発したことはすでに述べたが、その性格はこうして現代まで厳然と守られ、その一翼を担って鐘軌も登場することになった。

 もちろん端午の魔除けは、尚武の元となった菖蒲が主役だ。この匂いのきつい植物が疫病をしりぞけ、人間を健康にするという信仰はいろいろとこの節句に顔を出す。

 家の軒には菖蒲をさした。節分の日の柊と同じだ。そして人びとは菖蒲酒を飲んだ。わたしの経験では、端午の日は必ず菖蒲湯に入った・・・父の句に「菖蒲湯や この子近ごろ 痩せて見ゆ」という句がある。「この子」はわたし。私事で恐縮です・・・。

 菖蒲は子どもが束にして地面を打ったらしい。音の大きさをくらべる遊びだとされるが、おそらく土地の悪霊を退治する動作だっただろう。音が大きいほど、退治力は大きいはずだから。

 中国に「撃壌の歌」というものがある。子どもが大地を撃ちながら太平を謳歌する歌だというから、それの流れを汲む動作が子どもの遊びとして残ったものらしい。太平の謳歌とは、悪魔の退散に他ならない。

 この他に子どもは印地(あるいは印地打ち)という遊びをする。要するに石を投げ合って勝負するおだから、一昔前のことばでいえば戦争ごっこだ。

 しかしこの5月5日の印地の遊びも、もとは正月に大人も参加して、その年の収穫の吉凶を占ったものだというから、印地も、占いや祈願が子どもの遊びとして残るパターンの一つだろう。

 もちろん、戦争ごっこが端午の遊びに移行した理由は、この日が菖蒲=尚武の日だからで、以上のこの日の飾り物や行事は、どの一つをとっても魔除けや勝負という、戦いの意味をもつ点で一致する。

 みごとに端午の節句は、尚武という武士の思想によって意義づけられているといえる。


おお 端午の節句は、印地打ちや戦争ごっこと関係があるのか・・・・
たまたま『僕の叔父さん網野善彦』という本を平行して読んでいるのだが、中世の飛礫の話が出てきます。

『僕の叔父さん網野善彦』





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Last updated  2016.05.16 05:56:57
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