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2016.08.06
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カテゴリ: 気になる本
図書館で、『どうころんでも社会科』という本を手にしたのです。
サイバラとのコラボ本ということで、借りたのだが・・・
過去の日記を見てみると、この本を借りるのは3度目であることが分かりました・・・・
大使の老人力もバカにならないようです(イカン、イカン)


【どうころんでも社会科】
社会科

清水義範×西原理恵子著、講談社、2002年刊

<「BOOK」データベース>より
沖縄の人はどうして北海道の昆布をたくさん食べるの?リアス式海岸のリアスってなに?素朴な疑問を解き明かせば社会科の奥深さ、面白さの虜に。独自の人生哲学に裏打ちされた西原ガハクのマンガも、ますます過激に冴えわたる痛快エッセイ。『おもしろくても理科』に始まった「お勉強」シリーズ第3弾。

<読む前の大使寸評>
過去の日記を見てみると、この本を借りるのは3度目であることが分かりました・・・・
大使の老人力もバカにならないようです(イカン、イカン)

借りたのは、1998年刊のハードカバーでおます。

Amazon どうころんでも社会科
サイバラとのコラボ本 byドングリ


清水さんの社会科の薀蓄を見てみましょう。
p241~250
<歴史だらけの二都物語> より
 日本でいちばん歴史の濃い街は、文句なく京都であろう。京都はまるで歴史のアラベスク都市である。千年以上の歴史が、ひとつの弁当箱の中につまっているようなもので、そぞろ歩きをしていても何が出てくるかわからない。頭の中で、藤原氏と平家と室町幕府と豊臣秀吉と新選組がごちゃまぜになってしまうほどである。
(中略)

 京都の歴史を無謀なほどちゃちゃっとまとめてみよう。
 まず、縄文時代や弥生時代のことは無視。古墳時代の遺跡もあちこちにあるが、それも詳しく見るのはよそう。

 京都の太秦に映画村があることはよく知られているだろう。広隆寺もあり、有名な弥勒菩薩像がある。あの太秦は、わりに初期に、朝鮮半島から渡来した秦氏の住むところとして栄えた。秦氏というのは、我らは中国の秦の始皇帝につながる家柄だ、と言っていたので、秦と書いて、はた氏なのである。

 それから下って、794年に、桓武天皇が平安京を造った。初め桓武天皇は、平安京の南西にあたる長岡に長岡京を造ろうとしたのだが、土地柄があまりよくなかったことや、方位占いでよくないとされたことなどで、途中でそれを捨てて平安京の建設に切りかえた。
 そして平安時代になると、世の中はだんだん藤原氏の天下になる。藤原氏はどちらかというと内裏の東側に住んだ。四角い平安京の右上コーナーが、ホット・スポットになったのだ。すると天皇側も、里御所を使ったりして、そのコーナーに寄ってくる傾向となった。ただし、その傾向に反抗する天皇もいた。藤原氏の摂関政治に対して、院政で対抗した天皇、上皇たちである。

 白河上皇は平安京の東側の外に、白河御所なんてものを造営した。独自の御所を持って藤原氏に対抗したと考えていいだろう。
 それから、白河上皇は平安京の南側の外に鳥羽離宮というものを造り、以後三代の法皇がそこを使った。白河上皇の次の鳥羽法皇はそこで死んでいる。
 そういう天皇側の巻き返しも時にはあったのだが、大きくは、天皇以外の者が政治の実験を握るようになっていくわけだ。

 なお、京のお公家さんというと、三条とか九条とか鷹司とか、ナントカ小路とか、ナントカ坊、なんていう名がよく出てくるのだが、あれはすべて一種のあだ名です。実はあれ、すべて藤原さんだと思ってまず間違いがない。

 そういうふうに、平安時代というのは実は藤原時代だった。
 ところが、武士が生まれる。
 平家は、どのように京都を支配したか。
 平家は、京の都の中には拠点を置かず、鴨川を渡った都の外、六波羅を拠点にした。平安京を将棋盤とすると、自分側の駒台ぐらいの位置にあるのが六波羅である。五条、六条、七条あたりの、鴨川を渡った先だ。

 鎌倉時代になり、源氏は京では幕府を開かず、鎌倉にそれを開いた。そして京には、監視役の六波羅探題を置いた。

 南北朝時代に、今の京都御所の位置に御所が移る。
 そして室町時代には、そのすぐ近くに室町幕府が開かれるわけだ。
 応仁の乱で、京の都は大いに焼け、室町幕府も消え去る。

 次に、織田信長が本能寺の変で殺される。
 (中略)

 そしてその次が豊臣秀吉である。
 前の前の項で福岡の話をした時にも秀吉が太閤町割ということをやったと書いたが、京都でも、秀吉は似たことをしている。都市計画のようなことが大好きで、そのことの天才でもあったのだろう。

 秀吉は、ほとんどさびれている京の西半分を切り捨て、東半分を御土居という、長大な堤防で囲んだ。水害防止のためと、外から攻められた時のための要塞化である。
 そしてその中央部に、もともとの大内裏の東半分の規模で、一大城塞である聚楽第を建設した。御所よりもはるかに大きいという、ものすごい城である。

 だが、聚楽第はたった十年間この世にあっただけで、姿を消す。ここに入った甥の秀次を滅ぼした時にこれを破壊し、京都の南に伏見城を造ったのだ。

 江戸時代に入り、徳川氏は伏見城を使わず、もとの聚楽第の外郭だったところのいちばん南側の一角に、二条城を造って、それを京都の拠点とした。
 徳川慶喜が、大政奉還のことを発表したのが二条城である。


ところで、前回分を(戒める意味で)紹介します。

【どうころんでも社会科】
社会科

清水義範×西原理恵子著、講談社、2002年刊

<「BOOK」データベースより>
沖縄の人はどうして北海道の昆布をたくさん食べるの?リアス式海岸のリアスってなに? 素朴な疑問を解き明かせば社会科の奥深さ、面白さの虜に。独自の人生哲学に裏打ちされた西原ガハクのマンガも、ますます過激に冴えわたる痛快エッセイ。『おもしろくても理科』に始まった「お勉強」シリーズ第3弾。

<図書館大好き24での大使寸評>
この本の売りは、西原理恵子のマンガか清水義範のエッセイか?と問われても、清水義範who?の大使である。
だけど、清水義範さんのエッセイも、薀蓄やペーソスもそれなりに良さそう。
西原理恵子がメジャーになった今では、このコンビの本はもう出ないだろうな~。

<今回の大使寸評>
今回は清水義範さんに注目して借りたわけだが、再読してみると、名古屋発薀蓄とサイバラの漫画とのコラボが、ええでぇ♪
知名度では、サイバラが圧倒的に勝るのだが、清水さんの社会科の薀蓄もなかなか面白い♪
小説家とフリーライターのボーダーラインあたりで頑張っている清水義範さんが、なぜか気になるのです。

この本は13年2月の 図書館大好き24 でも取り上げたことが判明しました(イカン、イカン)

Amazon どうころんでも社会科








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Last updated  2016.08.06 19:39:30
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