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2017.02.27
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『やっとかめ!大名古屋語辞典』という本を手にしたのです。
おお 清水義範さんの本やないけ♪
この本は、過去に一度借りたことがあるが、それを承知の上で借りたわけでおます。

借りた理由としては、まず第一に、大使には名古屋弁がどえりゃあ面白いことがある。
でもそれだけでなくて、清水義範さんの本には、売れない作家の苦悩がつづられていて、それが結構、面白いわけです。




名古屋

清水義範著、学研プラス、2003年刊

<「BOOK」データベース>より
本書は、名古屋語の、生きた姿をやみくもに伝えてしまうかつてない辞典である。

<読む前の大使寸評>
おお 清水義範さんの本やないけ♪
この本は、過去に一度借りたことがあるが、それを承知の上で借りたわけでおます。

rakuten やっとかめ!大名古屋語辞典


わりと独特な名古屋の味について、見てみましょう。
p125~126
<愛知県人の味覚のルーツ>
 愛知県の吉良町は、古くから製塩業の行われたところである。現在の吉良町内の古墳から製塩壷が発見されているぐらいだから歴史が古い。吉良町の隣の西尾市は、もともとは、煮塩という製塩にちなんだ地名だったのでは、という説もあるほどだ。

 とにかく、吉良では江戸時代にも、製塩業が行われていた。吉良の塩は饗庭塩と呼ばれて、質のよいことで知られていた。そして、その塩こそが、忠臣蔵で有名になった、浅野内匠頭の刃傷事件の原因だ、という説がある。その説とはこうだ。

 吉良は、吉良上野介の領地である。そこでは塩を生産しているが、それほど大規模な産業ではない。一方、浅野内匠頭の所領は播州赤穂である。赤穂は塩の大産地で、江戸でも大いに消費されていた。

 そこで、吉良側が赤穂側に、塩の生産拡大の技術を尋ねたところ、それは秘密ですと断られた、という話を作るのだ。そのことを吉良上野介は恨みに思い、勅使饗応役に選ばれた浅野内匠頭をいじめにいじめた。それでついに刃傷事件となってしまったのだ。というのが作家の海音寺潮五郎氏なども大いに説いた仮説である。

 ところが、どうもその説は違っているらしい。赤穂の塩は江戸で庶民に使われるものであるのに対して、生産量は少ないが吉良の饗庭塩は上質で、信州や三河の味噌や、漬物用に使われたらしいのだ。要するに、流通ルートがまるで別で、競合する商品ではなかったのである。

 それに、吉良から赤穂に製塩法の改良策を尋ねたことは実際にあり、その時赤穂藩は技術者をよこして指導してくれている。塩をめぐっての恨み、というものはなかったのだ。
 吉良の塩は、矢作川をさかのぼるルートで信州に多く運ばれた。信州の味噌と、野沢菜着けなどの漬物用の、塩の道があったと考えればよい。そして、その塩の終点が、塩尻である。ちゃんと地名に、物流の証拠が残っているのが面白い。西尾(煮塩)や吉良で造った塩を運んだ先が塩尻、というわけだ。

 もちろん、三河でも味噌用に吉良の塩が使われた。三河の味噌、といって思い出すのは岡崎の八丁味噌だが、あれは忠臣蔵事件のあった元禄時代に考案されたものだ。あの味噌が、尾張や三河の人間の味覚に大いに刺激を与え、味の文化を生み出していったのは間違いのないところで、そこにも吉良の塩がからんでいるわけだ。

 そもそも、愛知・岐阜・三重の三県は、味噌を大豆と塩だけから造るという豆味噌文化圏である。それ以外の地方では米味噌や麦味噌が造られている。

 だから、愛知県人はどうも信州の白い味噌に舌がなじまないのだろう。赤い愛知県の味噌で造った味味噌でないと満足できないのだ。そして、味噌カツ、なんてものを考案してしまうほどに味噌好きである。味噌煮込みうどん、という名作も、その文化の中から出てくる。

 愛知県人のそういう味覚は、かつて吉良の塩に支えられていたわけだ。もちろん今では吉良で製塩業は行われていないのだが、味覚のルーツはそこにあったのだ。


ウン 豆味噌文化圏というものがあったのか♪
味噌煮込みうどんの味にはまった大使としては、この記事には大いに啓蒙されたわけでおます♪

この辞典で、名古屋弁の一例を見てみましょう。
p33
<えりゃあ>
 普通ではないことを表すきわめて使い道の広い言葉。「疲れる」「大変な」「ものすごい」そして「偉い」等、様々な意味をもち、発音もまったく同じなので理解するのがきわめてむずかしい。

 「えりゃ」と短縮形で使われることもある。「えりゃあを笑う者は、えりゃあに泣く」という格言があるほどで、名古屋語をマスターするためにはどうしても越えなければならない関門である。なお、英語と同様比較変化をし、比較級は「どえりゃあ」、最上級は「どえらけねゃあ」となる。これが名古屋独特の圧縮技術により「どえりゃあ」→「でりゃあ」→「でら」となると、もう名古屋人以外には理解不可能。東海地方限定ビールの「でらうま」が「どえりゃあうみゃあ」の圧縮形であることを理解できた東京人は皆無と言っていいだろう。

 なお、一部地域では、「ど」ではなく「も」がついて、「もえりゃあ」「もえらけねゃあ」となることがあるが、意味は同じである。

(例)
「今日、学校で先生に、えりゃあってほめられたがや」
「そりゃえらかった。何でほめられたん?」
「遊んでて窓ガラス割ってまったら、どえりゃあことしてくれたって」



で、今回の記事は、その2としたのです。
『やっとかめ!大名古屋語辞典』1

神戸市の味噌煮込みうどんに関連するお店





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Last updated  2017.02.27 15:23:12
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