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2017.07.25
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『韓国夢幻』という本を手にしたのです。
ぱらぱらとめくると、文字の頁と写真の頁が交互に繰り返す装丁になっています。
つまりは、韓国に関する民俗学的ビジュアル本であり・・・ええでぇ♪




韓国

伊藤亜人著、新宿書房、2006年刊

<「BOOK」データベース>より
忘れ去られた70年代の韓国原風景、180点の写真を収録。
【目次】
1 朝鮮韓国研究のはじまり(文化人類学から朝鮮韓国研究/惹かれた民俗学の世界/水上生活漁民への関心 ほか)/2 珍島の調査研究(珍島をフィールドに選んだわけ/珍島の友人/不思議な話をする朴柱彦氏 ほか)/3 両班の村-安東(李退溪の宗孫/両班/漢学の世界 ほか)

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくると、文字の頁と写真の頁が交互に繰り返す装丁になっています。
つまりは、韓国に関する民俗学的ビジュアル本であり・・・ええでぇ♪

rakuten 韓国夢幻


72年の珍島のフィールドワークを、見てみましょう。
p44~48
<珍島をフィールドに選んだわけ>
 72年に農村での本格的な現地調査を控えて、夏休みにソウルで語学研修を受けていた時のことです。ソウル大学の李杜ゲン先生から、民族音楽学を研究している国立音楽大学の内田るり子さんと一緒に珍島に行くので行かないかと誘われました。

 韓国では毎年各地の民族芸能の代表を招いておこなう民俗競演大会という催しが開かれていました。文化広報部が主管するもので、国民の伝統的文化に対する関心を高めるための啓蒙的なものでした。内田さんは前年にそれを見たようで、山陰の大田植えとか花田植えとよく似た田植え芸能が韓国にもあることを知ったのでした。

 太鼓やケンガリや銅鑼といった楽器を持って実際に田んぼに入って、早乙女たちはお囃子に合わせて歌いながら田植えをしていくもので、それが珍島の田植え踊り(トウルロレー)でした。私もフィールドワークの候補地として全羅南道の農村を考えていましたから、ともかく土地勘を養うためにも良い機会なので随いて行きました。

 李杜ゲン先生は中央の文化財専門委員を勤めていて、案内役として全南大学の民俗学者池春相さんが同行しました。池春相教授は全羅道地区の民俗文化財専門委員でもあって、珍島についても経験豊かな研究者です。そこに私も加わって4人で訪れました。珍島の文化広報部の側でも手筈を整えて迎えてくれました。

 今考えると、内田先生は李杜ゲン先生と連絡を取りながら現地の日程に合わせたにちがいありませんが、現地では李先生たちとスケジュールを調整して準備したようで、役所の人たちと私たち以外に見物人も有りませんでした。要するに、私達一行のために役所では、この村の人たち数十人にわざわざ田圃に入って演じさせたようです。この時の現地視察がきっかけとなってこの芸能「南島トウルロレー」は73年11月に国家指定重要無形文化財に指定を受けたのです。

 ともかく私もズボンをまくって田圃に入って写真を撮ったりしました。
 その時、近くの民家で郡庁の人たちも交えて昼食をとった後、お囃子の中の長鼓の上手な男性が招かれました。これが縁となって、その方はやがてソウルでも活躍するようになり、国楽の名手としてCDも売り出され、今日では某大学の学部長にもなっています。
(中略)

 珍島は伝統的な民俗文化も豊かと聞いていたし、書画の伝統をはじめとして芸術的な土壌も気に入りました。また、本土の山々とはちがって山も小振りで形も良く緑も豊かで、その麓の村もまとまっていて魅力的でした。そして戦乱の影響も少なかったことも分かりました。それが珍島をフィールドに選んだ理由です。


著者のHPで 珍島への誘い というのを見つけたのです。





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Last updated  2017.07.25 18:01:31
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