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2017.08.24
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カテゴリ: 映画
三宮の古書店で『映画でボクが勉強したこと』という本を、手にしたのです。
1993年発刊時の定価が1300円で、この店の売値が500円なら格安ではないか…ということで買い求めたのです。
帰って、楽天の古書を調べたら285円となっていたが…これも想定内でおます。




清水

清水義範著、毎日新聞社、1993年刊

<「BOOK」データベース>より
感動を教わり、愛を教わり、ユーモアを教わり、こんな風に生きたいものだと、人生までも教わった。名作も面白い、駄作もおもしろい、珍品ももちろんオモシロイ。映画への愛と感謝と、清水義範という人ならではの発見に満ちた、オールタイム・映画エッセー。

<読む前の大使寸評>
1993年発刊時の定価が1300円で、この店の売値が500円なら格安ではないか…ということで買い求めたのです。

rakuten 映画でボクが勉強したこと


ATG(アート・シアター・ギルド)について、見てみましょう。
p67~70
<ATGってありましたね>
 私は、ATGの会員になった。自動列車停止装置に一役かったわけではない。それはATS。ATGというのは、アート・シアター・ギルドのことである。もともとは戦後フランスで生まれた運動というか、組織で、興行成績的には期待できないが芸術性は高いという映画を応援しようという活動をした。

 つまり、古典名作の上映と、意欲的で芸術的な新作の上映、独創的な新人への応援などをするのだ。

 日本でも1962年にアート・シアター・ギルドができ、当時、8都市に10のチェーン館があった。
 もちろん、名古屋にもATG館はあったのである。それは、名宝会館という映画館ビルの5階だかの小さな劇場で、名宝文化、というところだった。

 だんだん映画好きがこうじてきていた高校三年生の私は、そこの会員になったのだ。
 会員になると会員証がもらえ、入場料が3割ぐらい安くなるのだった。その割引がうれしくて会員になった。

 名宝文化では、ATGの精神にのっとり、月のうち半分は、難解で芸術的な新作映画を上映していた。私は、むむむむずかしいなあ、と思いながら背伸びして、それらを観た。
 そしてあとの半月は、古典名作の二本立てなんかをやってくれるのだ。それは、ビデオのない時代としてはとてもありがたいことだった。

 本来のタイミングを逸したのに私が「市民ケーン」や「ふたりの女」や「博士の異常な愛情」などを観ることができたのは、ひとえに名宝文化の古典再上映シリーズのおかげだったのである。

 古典のことはさておいて、ここではATG映画のことを語ろう。
 日本のATGが取り上げた第1作は「尼僧ヨアンナ」というポーランド映画である。再上映をした折に、私はそれを観た。悪魔にとりつかれた尼僧を助けようとする、わけのわからん映画である。

 思い出すその他の作品を並べてみようか。
 「ピアニストを撃て」も確か、ATG作品だった。
 「5時から7時までのクレオ」
 「パサジェルカ」
 「ビリディアナ」
 「去年マリエンバードで」
 どいつもこいつも、変な映画ばっかりである。

 ベイルマンの「第7の封印」や「沈黙」もアート・シアターじゃなかったかな。フェリーニの「フェリーニの8-1/2」や「魂のジュリエッタ」はどうだったろう。ゴダールの「気狂いピエロ」は確かにそうだった。
ピエロ気狂いピエロ

 とにかく、このおかげで私は芸術的で難解な映画の一部に触れることができたのである。そしてその当時は、それをなかなか格好いいことだと思っていた。ある程度は理解できるもんね、という顔もしていた。

 しかし今にして思えば、20歳前の若造にとっては、ほとんど鑑賞不能のむずかしい映画だったね。「パサジェルカ」と「ビリディアナ」なんて、今となっては頭の中で合併して1本の悪夢の思い出のようになっている。

 そして、「去年マリエンバードで」。
 アラン・レネ監督作品で、アラン・ロブ=グリエ脚本で、ベネチア映画祭金獅子賞を取ったこの映画は、私がこれまでに観た全映画の中で、堂々第一位のなんにもわかんなかった作品である。一から十まで、とにかくまるでわからないのだ。そこまで見事にわからないと、かえって爽快なくらいだ。

 とにかく「去年マリエンバードで」は、映画芸術の一方の極にはこういうものもあるのか、ということを私に教えてくれた。実に驚いた。
 でも、そんなふうに背伸びして観たアート・シアター作品の中で、いい映画だなあと感動したものもある。

 たとえば「かくも長き不在」というのはいい映画でしたよ。
 監督はアンリ・コルビという人。
 アリダ・ヴァリの演じる、パリ郊外のカフェーの女店主テレーズが、ある日、1人の浮浪者を見てショックを受ける。その浮浪者が、戦争中にドイツ軍に連れ去られた夫にそっくりだったのだ。だが、浮浪者は記憶を失っているらしい。その男は、はたして本当に夫なのだろうか。


ウン 清水義範さんもATGのむむむずかしい映画を観ていたようで…お仲間だったようですね♪
ところで、 ゴダールの「中国女」 という政治的な映画を大使がチョイスしたのは、ATGで、むむむ難しい映画を観てきた習いがあったからでしょうね♪
なお、大使がATGで観た作品は アートシアターギルド映画のパンフレット に載せています。

掘り出し物の古書をゲットR2 に収めておきます。





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Last updated  2017.09.03 11:27:43
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