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2017.09.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
<『シルバー・デモクラシー』4>

ぱらぱらめくって見ると…シルバーの身を切るような提言が見られます。
寺島実郎さんは1947年生まれの団塊世代であるが、大使も安穏としている場合ではないのかも?



シルバー

寺島実郎著、岩波書店、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
戦後日本人の先頭として民主主義、高度成長の恩恵を受けてきた団塊の世代。世界的な民主主義の危機が語られる今、1980年の論稿「われら戦後世代の『坂の上の雲』」のタイムカプセルを開け、35年後の高齢化した都市新中間層の現状をみつめ、シルバーが貢献する新たなデモクラシーへの視界を探る。参画型社会構築への提言。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらめくって見ると…シルバーの身を切るような提言が見られます。
寺島実郎さんは1947年生まれの団塊世代であるが、大使も安穏としている場合ではないのかも?

rakuten シルバー・デモクラシー


都市新中間層としての我らを見てみましょう。
p54~56
■都市新中間層として
 「僕って何?」…新世代作家といわれる三田誠広の小説での問いかけは、ジェームズ・クネンの『いちご白書』(角川文庫、1971年)での問いかけでもあった。自分のアイデンティティをいかなる組織・集団・権威にも見出しえず、それゆえにそうした問いかけを続けねばならあいこと自体が、きわめて戦後世代的な問題の立て方なのであろう。そして私も、自らを映す鏡をのぞき込むように、戦後世代の実像を問い詰めてみたい。

 すでに論じてきたような要因によって規定されてきた戦後世代は、いま、どこでどのように生活しているのであろうか。そのことは、戦後世代の歴史的形成要因の帰結を確認し、将来に対して戦後世代が果たす役割を展望するうえで重大である。未来はじつに現在の中に萌芽しているのである。その意味で、戦後世代の現在の生活を規定している二つの社会経済的特色に注目しなければなるまい。

 一つは、戦後世代の多くが「都市」という空間の中で生活をしており、都市文化の形成主体となっていることであり、他の一つは、社会参加しはじめた戦後世代の多くが、「新中間層」といわれる職業階層に帰属していることである。

 昭和50年現在、人口10万以上の都市に居住する人口は総人口の54.9%を占め、全国的な「都市化」の進展が見られるが、この時点での戦後世代の中で15歳の就業年齢に達した者は約2800万人であり、そのうち人口10万人以上の都市に居住する者は約65%と、とくに若者の都市集中が顕著である。


我ら団塊世代とは何だったのか?…回顧してみましょう。
p26~28
■「戦争」はあった
 1970年前後に『戦争を知らない子供たち』という歌がはやったことがあった。思えばその時点では、「戦争を知らない」ことが一つの画期的なこととして表現されねばならぬほど、「戦争」という出来事の意味がまだ重くたれこめていたのである。しかし、日本にとってその後に続く10年間の意味は大きかった。

 いまや、戦後の昭和20年代生まれの者はすべて成人し、昭和30年代以降の人間を加えたいわゆる「戦後生まれ世代」は、すでに日本の総人口の60%に迫り、選挙権をもつ成人人口の35%を占めるに至っている。もはや、「戦争を知らない」ことはあえて表現される必要もないほど当然のこととなり、「戦後」という概念は「戦無」という概念にとってかわられている。

 より具体的な現実として、企業および官公庁などの職場組織においては、いわゆる「定年制」によって、成人として戦争を体験した世代は、第一線から姿を消しはじめている。「80年代」を問うとき、与件として認識しておかねばならぬことは、80年代を生きる人間、すなわち社会構成主体の大部分が「戦後世代」となるということであろう。

 量的に戦後世代が台頭しているというだけではない。後で述べるように、戦後世代のもつ性格・行動様式はたんに若さに付随する積極的活動力によってだけではなく、「戦後」という時代の性格との相互規定関係において社会全体を席巻する大波を引き起こしている。
現在、主潮となっている政治の「保革」枠の流動化も、劇画やニューミュージックの隆盛も、すべて戦後世代の台頭と密接な関係をもつものである。それはまた「戦後」という特異な時代環境を土壌として成長した世代が、自らが成長した土壌を問い詰め、自らの課題を明らかにし、真正面から問題に挑戦していくべきときが始まっていることをも意味する。

 ほかならぬ私自身も、昭和22年生まれの「戦後世代」の一人として、しかも、もはや若者ではなく、大人になった戦後世代として、自分たちが新しい役割を担いつつあることを意識せざるをえない。

 前の世代の論者から「モラトリアム世代」「仮性成熟世代」「三無世代」「不機嫌世代」などという呼称をいただき、「なるほど、そんなものかなあ」と社会学のサンプルに甘んずるときではなく、当事者意識をもって「われらが時代」を語るべきときなのである。

ウン 寺島さんは「われらが団塊時代」を代弁してくれているんだなあ♪


『シルバー・デモクラシー』1 :日本の貧困化と世代間格差p123~128
『シルバー・デモクラシー』2 :現在進行中の国家資本主義p151~153
『シルバー・デモクラシー』3 :日本の産業構造のあり方p174~177





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Last updated  2017.09.17 00:00:24
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