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2017.12.19
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『古今東西エンジン図鑑』という本を、手にしたのです。
大使の学生時代の卒論のテーマが「エンジン」だったような記憶がかすかにあるわけで(汗)・・・
この本は興味深いのでおま♪




エンジン

鈴木孝著、グランプリ出版、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
新旧の自動車用、航空用、舶用、戦車用、汎用の個性的なエンジンを発掘し、そのエンジンの誕生と技術的・時代的背景を詳細なイラストとともに解説する、世界のエンジンのフィールドノート。

<読む前の大使寸評>
大使の学生時代の卒論のテーマが「エンジン」だったような記憶がかすかにあるわけで(汗)・・・
この本は興味深いのでおま♪

rakuten 古今東西エンジン図鑑

P38

第二次世界大戦時の米軍の戦闘機としては、P51とP38の印象が強いのである。
この本でP38搭載のエンジンを、見てみましょう。
p115~122
<アリソンエンジン>
■それはマルセイユ沖の海中で60年間待っていた
 大人も誘われる童話、『星の王子様』のサン・テグジュペリは第二次世界大戦の末期1944年の7月31日、自由フランス空軍のロッキードP38戦闘・偵察機を駆って、かのナポレオンの生まれ故郷コルシカ島に急ごしらえされた鉄の滑走路を蹴った。太平洋戦線だけでなくヨーロッパ戦線でもマストン・マッティングと呼ばれた鉄の滑走路は使われていたのだ。すでに連合軍はフランスのノルマンディーに上陸、ドイツ軍の抵抗を排除しつつじわじわとフランス本土を進攻しつつあった。
テクジュペリ

 サン・テグジュペリの目的は偵察機型の同機によるグルノーブル地区のドイツ軍陣地の偵察であった。
 しかし、サン・テグジュペリ機は帰投時刻の正午を過ぎても基地にその機影は現れず、燃料の尽きる14時30分になってもレーダーにはなにも映らなかった。

 この高名な作家の行方不明は戦後になっても世界の謎となり、多くの憶測が飛び交った。ところが、60年も経った2004年の4月7日、フランス文化省はこの搭乗機がマルセイユ沖の海中から見つかったと発表、いわば世紀の謎の論争は決着したと新聞は書いた。

 それはP38に搭載されていたアリソンエンジンに接続されていたターボチャージャーの製造番号が彼の搭乗機のものと一致していたからだとのことであった。第二次世界大戦中にすでにアメリカはここまで製造管理技術が進んでいたのだ。
(中略)

■サン・テグジュペリはアリソンエンジンに両側から抱えられて消えた
 サン・テグジュペリの搭乗機ロッキードアリソンエンジンを見よう。流麗な設計を次々にものにしたケリー・ジョンソンの設計になる双発双胴の戦闘機である。ターボチャージャー付きエンジンの特徴を生かし、高空を高速で駆けめぐり、高空からの一気の急降下で一撃離脱するこの飛行機には、ゼロ戦の優れた格闘戦能力もおいてけぼりとなり、日本はてこずったのである。サン・テグジュペリが消えた前年1943年の4月18日、日本連合艦隊の山本五十六長官もP38のこの奇襲で消えていたのだ。

 10000メートルの高空性能を誇るP38を駆ってサン・テグジュペリはどうして消えたのだろう。どうやら地中海のエメラルドに魅せられて舞い降りてしまい、ドイツ空軍のフォッケウルフFW109戦闘機に食われたのだろうとも言われている。

 さて、ここで彼の搭乗機のアリソンエンジンを見よう。P38は高空での高性能を誇るが、これはターボチャージャーの装着によるものである。しかし、それはなんとエンジン誕生時から考えられていたのだ。

 1930年の初め、GM社アリソンディビジョンのノーマン・ジルマンは新高空エンジンのスケッチを描き上げた。その液冷V12型エンジンはターボチャージャー付きであったのだ。
(中略)

 GMのアリソンディビジョンはインディ500マイルレースの下請けとして1915年に設立されたが、第一次世界大戦でいきなり航空エンジンの緊急開発を引き受け完成させたのがリバティV12エンジンである。この主導者がジルマンであった。

 ジルマンはリバティエンジンで多くの経験を積んだが、コンロッドベアリングの焼き付きに散々悩まされて行きついたのが、今日、すべてのエンジンで採用されているスチールバック薄肉シェル軸受(外周を鋼板、内周に軸受材を熔着した軸受)である。
(後略)


この本も 飛行機シリーズ3 、  サン=テグジュペリの世界R1 に収めておきます。





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Last updated  2017.12.19 09:36:41
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