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2018.01.14
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『ノノさんのぶらぶら地図学』という本を、手にしたのです。
著者は、国土地理院で側図部長を歴任したれっきとした役人であったが、ホームレスとも酒酌み交わす変り種なんですね♪




ノノさん

野々村邦夫著、実業之日本社、2004年刊

<「BOOK」データベース>より
地図に関わり40年超。作った地図は数知れず。旅とお酒が好きな、日本地図センター理事長ノノさんのエッセイ。

<読む前の大使寸評>
著者は、国土地理院で側図部長を歴任したれっきとした役人であったが、ホームレスとも酒酌み交わす変り種なんですね♪

amazon ノノさんのぶらぶら地図学

地図「豊町ワクワク探検絵図」改訂版

「地図のいろいろ」、見てみましょう。
p150~152
<地図のいろいろ>
 この「豊町ワクワク探検絵図」の特徴は、何といっても豊富な有り余るほどの観光スポット情報である。地図の欄外は、イラストと短い説明によって、これらの情報で埋まっている。「出作のための船」「140年以上、止まっていない時計」「当時約100人の遊女をかかえていたそうだ」など、ちょっとした面白情報に溢れている。

 重要伝統的建造物保存地区がある御手洗地区の詳細地図は、一軒一軒の家が細かく描かれている鳥瞰図で、散策のモデルコースも示されている。面白情報も、一層きめ細かく盛られている。

 まだまだほかにもあるが、この地図はデキがよいということを十分に述べたと思うので、ただひとつ惜しむらくは、ということを指摘しておこう。それは、いろいろある地図のどれをとっても、縮尺が表示されていないことである。

 方位と縮尺を明確に示すということは、地図づくりの基本の「き」、いろはの「い」、常識中の常識なのである。ただし、方位が示されていなければ上が北、ということも常識である。

 オーストラリアで発行された地図に、通常の地図と違って南北逆さま、つまり上が南になっている世界地図がある。地図マニアの間では有名なものだが、これはこれで常識を破った面白さがある。「豊町ワクワク探検絵図」の場合は、方位は示されていないが、上が北という常識に沿っているので、この点については問題ない。

 縮尺とは、地図上の長さをそれに対応する実際の距離で割った値である。(中略)

 地図に縮尺を明示するときは、単に数字だけでなく、物差しのような記号を描いて、地図上の長さが実際にどのくらいの距離になっているかを、直感的に示すことが多い。とにかく、縮尺が分からなければ、歩くにしろ、サイクリングをするにしろ、ドライブをするにしろ、目的地がどのくらい遠いところにあるのか分からないのだから、利用者にとって甚だ不便である。というわけで「豊町ワクワク探検絵図」は非常にデキがよい地図ながら、画竜点睛を欠くがごとき欠点もあるのである。実際に私は、島一周のサイクリングの所要時間を見積もるために、少々困った。
(中略)

 何事もそうだと思うが、地図の場合も、常識は大切だが、常識ばかりでは面白くない。優れた地図には、常識を破る何かがある。常識を知った上で非常識なことをするのが面白いのだ。こう考えるに至ったとき、ある人の言葉が思い浮かんだ。その言葉は、『13ヶ国いうたらあかんディクショナリィ』(開高健、講談社)という本の中にある。

 この本には米、英、露、中、独、仏、伊、スペイン、ポルトガル、スワヒリ、アラビア、ヒンディー、フィリピンという、13の外国語別に、人前で口に出すのがはばかれる言葉が解説つきで紹介されている。いろいろな種類の問題語があるが、やはり臍から下に関する言葉が多い。それはともかく、この本の中で、今は亡き開高健氏の言葉として、次のような言葉が紹介されている。「いうたらあかん言葉をいうアホと、いうたらあかん言葉を知らぬドアホ」





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Last updated  2018.01.14 00:17:14
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