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2018.01.28
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『それぞれの韓国そして朝鮮』という本を手にしたのです。
なんか、いちど借りたような本だと思いながら借りたが・・・
帰って調べると、やはり借りるのは3度目でした。(イカン イカン)




朝鮮

姜尚中著、角川学芸出版、2007年刊

<「BOOK」データベース>より
姜尚中が民族を越えた多様な「共生」のあり方を探る。
【対談者】
・筑紫哲也さん・雅ーmiyaviさん・澤地久枝さん・浜美枝さん・梁英姫さん・リービ英雄さん・磯崎新さん・中井信介さん・井筒和幸さん・黒田福美さん

<読む前の大使寸評>
なんか、いちど借りたような本だと思いながら借りたが・・・
帰って調べると、やはり借りるのは3度目でした。(イカン イカン)

『それぞれの韓国そして朝鮮』2


澤地久枝さんとの対談あたりを見てみましょう。

<歴史は私に公平だった>
姜: 敗戦になったときに、澤地さんのお宅に朝鮮半島出身の中年の男性がいたとうかがいました。

澤地: その人は、日本の女の人と結婚した床屋のKさんです。父がいつもそこで散髪したという縁。暴動にあって、住むところがなくなったとこぼされたので、「うちへ来い」と言って父が連れて来たのです。父はいつもそうやって人を連れて来るのが好きな人でした。

 日本人の妻と、おっぱいを飲んでいる男の子との3人が居候になっていたんです。そのあと私たちは満鉄の社宅を追い出されて、父が就職を世話した人の家に身を寄せたのですが、Kさん一家も連れてゆき、3家族が、1部屋ずつの狭いところに住んでいました。

姜: それは大変でしたね。

澤地: 話は飛びますが、戦争が終わったとたんに一部の朝鮮の人は威張りはじめたわけです。その床屋さんは、韓国名は知りませんが、近藤という名前を名乗っていて、全然ロシア語なんかできなかったはずなのです。でも、ソ連の将校の散髪をして、「こんにちは」とか「ありがとう」というロシア語を覚えたのです。生きていく知恵として逞しいともいえます。

 そんな居候生活の中、ある日突然、中国の公安がドアを蹴破って入ってきて、バーンと拳銃を撃ったんですよ。父も私たちも両手をあげました。なぜなのかわからなかったんですが、近藤という人が強〇事件を起こしている、と言うのです。吉林にいた日本の女の人たちを強〇して歩いた、というんです。被害にあったっという女の人の中には、私の知っている人もいた。調書の中に、そおう書かれていたという噂を聞きました。

 私たちがもともとの家を追われて、居候した家の居候だった人が、そういう事件を起こしたんです。近藤さんが釈放になったとき、父は、「」と言ったのです。そうしたら、捨て台詞に、「」と言って出て行った。

姜: うーん、そんなことが…。

澤地: でもね、近藤さんの奥さんには、こんなことをしてもらった記憶があります。私が開拓団へ動員で行き1ヵ月泊り込みで働いて帰ってきたとき、頭がしらみだらけだったのです。しらみは水銀軟膏か何かで死んだけれど、卵をいっぱい産んでいるわけです。卵は死んでも毛からとれないんです。近藤さんの奥さんは膝枕で、1個ずつとってくれました。私は彼女に対して悪い気持ちなんか全然ないのです。でも、そういう人と別れられない人だと思う。頼りなくて、生活力のなさそうな人だった。

姜: その後はどうなったんですか。

澤地: わからない。私たちはその後、さらに追われて、旧日本軍兵舎の難民生活になったから、何の消息も知らないのです。

姜: そうすると、そのとき敗戦という事態の中で運命がいろいろ変わっていったんですね。

澤地: まさに、私の上を通過したのです。でも、私は幸いなことに、だから朝鮮の人は嫌い、というふうにはならなかったんですね。女学校のクラスメートにも朝鮮籍の人はいたし、台湾の人もいた。満州国の大臣の孫もいたし。私は4歳くらいから他民族の中にいたわけですよ。中国人の子どもたちと一緒に遊んでいた。誰に対しても、偏見などないのです。それを、私はとても幸せだったと思う。

 日本が負けた後に、父のところで仕事をしていた朝鮮出身の畳屋さんが、年末に、「あなたたちは餅もつけないだろう。これは朝鮮の餅です」と言って、ちょうどパンみたいなお餅を持って来てくれた。当時は日本人に近づいたっていいことなんか何もないわけですよ。でも、そういうふうにとっても親切にされているから、トータルとして朝鮮の人は嫌いという気持にならずにsんだ。それはとてもよかったことだと思います。

 ロシアの将校に、サーベルを突きつけられて、レ〇プの寸前までいったことがあります。でもその後に、とってもいい補助憲兵がうちに遊びに来るようになった。イワンというんですけどね。だから、ロシア人一般にも私は何とか偏見を持たずにすんだ。歴史というものが私に対してとても公平だったとしみじみ思います。いいことも悪いことも見せてくれたのです。

 中国共産党軍(八路軍)が内戦で戦況が悪くなって、北へ移動するとき、軍隊がロータリーに集結していて、私はそこを通らなければ家族のところへ帰れない、ということがあったんです。そのとき、私は口笛一つ吹かれないで、軍隊の中を通ることができました。八路軍にひどい目にあったという日本人もいるけれど、私は、この軍隊はちゃんとしているな、と子ども心にそう思った。15歳ぐらいでしたが。


『それぞれの韓国そして朝鮮』3 :「血と骨」と「パッチギ!」あたりを追加
『それぞれの韓国そして朝鮮』2 :黒田福美さんとの対談
姜尚中さんの対談集 :リービ英雄さんとの対談、井筒監督との対談





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Last updated  2018.01.28 13:32:29
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