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2018.04.14
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カテゴリ: アート
図書館で『芸術新潮(2017年11月号)特集:北斎』という雑誌を手にしたのです。
いろんな雑誌が北斎特集を編んでいるが・・・
この雑誌を見落としていたので借りたわけでおます。







雑誌、新潮社、2017年刊

<商品説明>より
特集 画狂モンスター 北斎 漫画と肉筆画

<読む前の大使寸評>
いろんな雑誌が北斎特集を編んでいるが・・・
この雑誌を見落としていたので借りたわけでおます。

rakuten 芸術新潮(2017年11月号)特集:北斎


山口晃が習作を試みたうえで「北斎センセイの秘密」を語っているので、見てみましょう。
p39
<絵手本がさらけだす、北斎センセイの秘密>
 浮世絵はえげつなく構図が決まり、完成しきっているので真似してもそれ以上の先はないし、手を出してはいけないんじゃないかと長らく敬遠していたんです。天才を真似すると火傷するのがオチですから。

 なかでも北斎は「ザ・北斎」で、誰もが知り、研究者も、私淑する人も多く、別に自分がわざわざ・・・という気持ちもありました。

 でも、やると面白いですよね。『略画早指南』の定規とぶんまわしなんて、いやいや、アナタ、普段はそういう風に描いてないでしょ?っていうのがいい(笑)。すべてがこじつけではあいにせよ、こういう形の割り方を北斎はしていないはずです。
(中略)
さんすくみ

 『一筆画譜』にも北斎の絵を読み解くヒントが詰まっています。国芳も覚書きみたいに、画帳にびっしり小さい人物を描いていますが、一息で描くことでかえって、その人の線の単位や区切りが鮮明となります。これもまた、精度をあげるために日々修練をして、完全に自動化されたうえで成り立つ即興なんですよね。

 さらに北斎は1頁やひと見開きを1枚の絵として各図の配置もばっちり決めている。絵のなかに無数のテンションが張り巡らされ、崩しや余白も秩序だてて一番いいところにレイアウトしています。そして落款を施すようなところに文字が来たりする・・・と、ほとほと感心します。

 筆はつい運動性に任せたくなりますが、それを最大限活かしつつ、御さないといけない。でも上っ面の意識では筆はついてこず、遊ばれてしまいます。うーん・・・最初から運筆を学んでおけばよかったです。はい、勉強します!


北斎の娘こと、お栄について、見てみましょう。
p73~77
<応為―江戸に生きた画狂父娘の物語:日野原健司>
 葛飾応為。あるいは、お栄という名前の方が親しまれているだろうか。ここ一年の間で、彼女を主人公とした小説やアニメ、TVドラマが続々と作られるほど、今もっとも注目を集めている浮世絵師である。

 天才・葛飾北斎の娘として生まれ、父と同じ絵師の道を歩んだという稀有な人生もさることながら、彼女が描いた作品そのものに魅力があることが、現在のクリエイターたちの創作意欲をかきたてる要因なのだろう。

 では、応為とはどのような人物だったのであろうか。それを知るための貴重な資料となるのが、明治26年刊行の、飯島虚心著『葛飾北斎伝』である。
(中略)
吉原格子先之図

 応為は北斎の三女にあたる。北斎は二度結婚しているのだが、前妻との間に一男二女、後妻との間に一男一女を設けており、応為は後妻の娘となる。生まれた年は明らかではなく、寛政3年、寛政10年、享和元年頃など、いくつかの説があるものの、確定するには至っていない。

 応為の結婚相手は南沢等明という絵師であった。北斎と交流のある三代堤等琳の門人だが、絵師としての活動は見世物の籠細工の彩色をしていたという程度しか伝わっていない。しかも応為よりも絵が拙く、応為は夫の絵の下手な所をしょっちゅう指差して笑っていたという。その上応為は、家事をほとんどしなかったそうで、これでは結婚生活が上手くいくはずもない。早々に離縁となって北斎の下に戻り、応為はその後再婚することなく、父を手伝いながら、絵師の仕事に専念した。

 応為は、父親の北斎に似て、ずいぶん変り者であったようだ。服装にはこだわらず、料理はしないで煮売店で毎日買ってきていたという。掃除もあまり好きではないので、ゴミも部屋に散らかったまま。しかも、北斎とは違い、酒も煙草も好むという豪気な性格でもあった。その一方、真面目な面もあり、男性との噂もなく、父親にしっかりと孝行していたとされている。

 ただ、顔は美人ではなく、アゴが出ていたので北斎から「アゴアゴ」と呼ばれていたというのは、たとえ関係の良好な親子とはいえ、ちょっとかわいそうに思えてしまう。

 応為の晩年であるが、北斎が嘉永2年(1849)に亡くなった後、江戸の町を離れ、消息を絶ったという。どこに向かったかについてはいろいろな説があり、いつ亡くなったかもまったく明らかになっていない。何とも不思議な最後を遂げたと言えよう。





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Last updated  2018.04.14 07:09:54
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