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2018.10.24
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カテゴリ: 歴史
図書館で『鳥たちの地球(ナショナルジオグラフィック2018年1月号)』という雑誌を、手にしたのです。
先ごろ、(ナショナルジオグラフィック2018年4月号)でスズメの生態を読んで、いたく惹かれたのだが、こちらの鳥特集はさらに拡大版であり、借るしかないのです。






雑誌、日経ナショナルジオグラフィック社、2018年刊

<商品の説明>より
【特集】
『新シリーズ 鳥たちの地球』
●鳥はなぜ大切なのか?:
生態系に欠かせないだけでなく、人の心にとっても大切な鳥たち。2018年、本誌はその驚異の世界を探る。
●羽ばたきの軌跡:
鳥が飛ぶ軌跡は大空に残らない。肉眼ではとらえられない鳥が描く模様を、写真家が映像を駆使して明らかにする。
●耕す人:
耕し育てる人がいて、いただく人がいる。農業とはいったい何か?公文健太郎の写真と池澤夏樹のエッセイで考える。

<読む前の大使寸評>
先ごろ、(ナショナルジオグラフィック2018年4月号)でスズメの生態を読んで、いたく惹かれたのだが、こちらの鳥特集はさらに拡大版であり、借るしかないのです。

amazon 鳥たちの地球(ナショナルジオグラフィック2018年1月号)


池澤さんの「耕す人」を、見てみましょう。
このところ縄文文化に関するブームが続いているが・・・狩猟・採集から農耕へ移行する頃の時代背景とか、水田稲作の起源あたりが興味深いのです。
p85
<耕す人:池澤夏樹>
 人口の一部が農業や牧畜に携わるだけで全員が食べるものが確保できるようになった。残った労力は社会と文化の発展に振り向けられた。

 穀物は収量が多くてしかも保存ができる。これによって人間は社会の規模をぐんと大きくすることができたし、それを管理する行政者ないし支配者を生み出した。そして、保存された穀物は武力で奪うこともできる。そこから戦争というものが始まり、社会の規模はいよいよ大きくなった。ナイル川沿いの農業がなければピラミッドは造れなかった。

 しかも農業では労働力を投入した分だけ収量が増える。他人をたくさん働かせれば金持ちになれる。このからくりによって社会は支配者と奴隷に分かれ、労働時間は伸びた。

 狩猟採集というのは実に楽な暮らしだった。一日ないし数日で歩ける範囲は決まっている。そこを一周して得られたものをみんなで食べる。人口が少なかった頃にはそれで充分に食べられた。それに狩猟も採集も半ばは遊びだった。そういう気楽な生活を人間は捨ててしまった。

 もっと楽になると言われながら実際にはもっとずっと苦しくなった。そのあげくの果てが現代の過労死である。タヌキやモグラは運悪く餓死や事故死することはあっても過労死はしない。

 その先に貨幣がある。初めは食糧など生活に必要なものの交換に便利にするツールだった。そこに農業にならって時間によって増やす利子という機能が加わった。

 古代の日本には出挙(すいこ)という制度があった。種まきの時期に種籾を貸し出し、収穫の時期に貸した分の数倍を返させる。今の米作りのように1粒の籾が2000粒にはならないだろうが、100倍になっただけでも10倍分くらいは返せる。同じことを貨幣にもやらせようと誰かが考えついた。貸した金は世間を一周する間に増えている。その一部を返させる。現代の金融工学となると普通の人間には何が起こっているかわからない。どこかはるかに遠いところでことが決まり、いきなり極貧が襲いかかる。
 こういうことの源に農業の発明がある。

 本当の篤農家に会ったことがある。
 近藤亨は新潟の農業専門学校の教師だった。合理的な農法によって品質を改良し収量を増やす。彼はネパールの奥地に渡って、まずリンゴの栽培を指導した。当時、現地の人々は摘果ということを知らなかった。枝についた幼い実の多くを取ってしまい、残った実を丁寧に育てる。大きな甘い実が得られる。

 そこから始めて農村の暮らしを彼は大幅に変えた。ぼくは1993年にネパールで会って詳しい話を聞き、活動を見せてもらった。
 近藤さんはネパールの人々に敬愛され、95歳の天寿をまっとうして昨年亡くなった。


ウン 労働の意味、気楽な生活、貨幣の機能なんかが語られているが・・・
大陸から邪悪なモノが渡ってくる、とどうしてもそう思ってしまうわけです(汗)

『鳥たちの地球(ナショナルジオグラフィック2018年1月号)』1





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Last updated  2018.10.24 00:43:01
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