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2021.07.24
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カテゴリ: 中国
文芸春秋8月号の特集記事で「寝そべり族」を紹介したが、22日付けの朝日新聞でも報道されているので見てみましょう。




「タン平族(寝そべり族)」と呼ばれる人びとの生き方が、中国で共感を呼んでいる。激しい競争社会や発展がもたらした価値観の多様化が背景にあるようだが、中国メディアは今後の中国の経済成長を阻害しかねないとして警鐘を鳴らしている。(北京=高田正幸)

■「幸せな家庭」努力したけど
 「家を持ち、家族を養う『普通』の父親になりたかった。今はそれさえ難しいと感じる」。SNS上で「寝そべり族」だと自称している男性は、そうため息をついた。最大都市の上海で、高層ビルを望むアパートで暮らしているという。

 男性によると、新疆ウイグル自治区の農村で生まれ育ったが、酒浸りだった父親と折り合いが悪かった。高校生の頃からアルバイトで学費を稼いだ。安定した仕事につき、幸せな家庭を築きたいと努力を重ねた。

 だが、目指していた公務員は倍率が高く断念。友人のつてで上海の不動産仲介会社で働いた。朝8時から夜10時までの週6日勤務で給与は歩合性。なかなか成果が上がらず、家を買うのは夢のようだった。

 そんなある日、同僚がふと「おやじにベンツを買ってもらった」と話しているのを聞いた。「一生働いても彼の親にはかなわない」と、努力する理由を見失ってしまった。
 昨年7月に退職。貯金を切り崩したり、日雇いの仕事をしたりして暮らす。

 自分のような人が「寝そべり族」と呼ばれ、似たような人びとが多くいることをSNSで知ったのは最近のことだ。今年春から流行った言葉で、仕事や結婚、出産に積極的でなく、物欲が少ない若者たちを指す。SNSに「私ものんびり泳ぐ魚のように生きたい」と書き込まれるなど共感が広がり、わずか数ヶ月でほとんどの中国人が知る言葉になった。

 福建省の男性(22)は昨年夏に就職した衣服店をわずか1ヵ月でやめた。両親が不動産を所有しており、今後も最低限の衣食住に不安はない。男性はもともと絵を描くのが好きで、インターネットで個人や企業の依頼を受けて報酬をもらっている。額は多くないが、小遣いとしては十分だ。

「『寝そべり族』は社会の発展には役立たないかもしれないが、自分が好きなことを大事にする。人には人の選択があるということだ」と男性は話す。

■背景に厳しい競争社会/「奮闘」促す論調も
「寝そべり族」が生れた背景には、激烈な競争社会があると見られている。
 市場化や都市化が急速に進んだ中国では、家賃や教育費が高騰。一方で結婚や出産を重要視し、老いた親の面倒も見るという中国の伝統的観念も根強く残っている。

 この二つの圧力に応じるためには、「良い大学に進み、良い仕事に得ることが『勝ち組』である」との考えは根強い。SNSでは数年前から、仲間内での競争にすり減っていく人たちのことを指す「内巻」という言葉も流行している。

 中国人民大学で社会学を研究する劉少傑教授は、「寝そべり」は、「青年らによる社会生活における表現の一つ。社会生活の多様化、多元化を表している」として、「善しあしの評価を下すのは難しい」と話す。

 ただ、こうした「寝そべり族」に対して、中国メディアは否定的な論調が目立つ。中国メディアの南方日報は「『寝そべり』は恥だ」と切り捨てる。光明日報は「寝そべり族」は経済の発展に不利だとして「奮闘させる必要がある」という論評を掲載。いずれも国営新華社通信が転載した。

 メディアが寝そべり族を問題視するのは、結婚や出産を望まず消費意欲ない彼らのような集団が大きくなれば、国家の発展に影を落とすからだ。

 政府によると、2013年に結婚を届け出た夫婦は1347万組いたが20年には813万組にまで減少。出生数の減少にも歯止めがかからず、20年の出生数は約1200万人でピーク時の半分以下だ。少子高齢化が進めばマーケットは縮小し、労働人口がへって経済成長が鈍化する。

 共産党は今年5月、一組の夫婦につき3人まで子どもを生んでいいとする緩和策に踏み切ったが、「寝そべり族」の表面化が表しているように、若者の結婚や出産への意欲は高くはなく、効果は未知数だ。

 上海で若者の就職支援などにあたる「趣業教育」の周燕玲代表は「新型コロナウィルスを経て人びとの生活は不安定化し、それによって就職や仕事をめぐる競争は激化し労働環境も悪化している。寝そべり族もさらに増えていくだろう」と語る。


Yahoo!ニュースが「中国で静かな反乱?」と報じているが・・・やはり、重過ぎる荷を乗せると馬は動けないようですね。





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Last updated  2021.07.24 01:53:29
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