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2021.12.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
図書館で『きまぐれ星からの伝言』という本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくると・・・エッセイ、小説、翻訳、インタビュー、対談など、なんでもありのサービスがええでぇ♪





星新一著、徳間書店、2016年刊

<「BOOK」データベース>より
星新一生誕90周年。小説・エッセイ・翻訳・インタビュー・対談・講演エトセトラ。初収録たっぷり、バラエティブック。書き下ろし、ベテラン&新鋭作家による星作品解説つき。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくると・・・エッセイ、小説、翻訳、インタビュー、対談など、なんでもありのサービスがええでぇ♪

rakuten きまぐれ星からの伝言


対談をひとつ、見てみましょう。(with福島正実)
p191~192
<SFと純文学との出会い>
星: SFという言葉さえほとんどが知らなかった時期に福島さんが「SFマガジン」の編集長となり、初期の苦闘の段階を乗り越え、やっとここまで、十数年で定着みたいな状態を迎えたわけですが、なぜSFにそれだけ熱を入れられる気になったのか。まず福島さんにおけるその出会いみたいなものをひとつ伺えればという感じなんですが。

福島: 順序からいうと星さんのほうからいかなければならないんで、逆に私の方から質問したいんです。星さんはその前には何にもSF的なものに興味はなかったですか。

星: 僕は大正15年生まれなんですが、ちょうど小学校の終り頃に「少年倶楽部」を愛読した時期がありまして、江戸川乱歩さんの少年探偵小説、海野十三さんの『浮かぶ飛行島』とかあれもSFのはしりみたいなものですね。また原田三夫さんが「子供の科学」などに天文解説などをやっておられた。乱歩さんの作で一種の幻想的な恐怖みたいなものの感覚が開発され、原田さんの宇宙旅行科学解説で宇宙への科学的な進出の可能性を教えられ、海野十三さんで冒険SFのはしりを教えられた。簡単にいうと、このあたりがめばえでしょうね。

福島: 星さんの戦後におけるブラッドベリやブラウンやシェクリイとの出会いは、いろんな条件があって大体機が熟しているときに行われた。ちょうど、コナン・ドイルにおけるデュパンみたいな感じがするんだけれどもね。

星: ぼくと同年配の人たちには、空想的なものへのあこがれが強いような気がする。作家になっている人にも、そんな傾向の作風が多いんじゃないかな。その原因分析をやったら面白いと思っているんですが、乱歩さんや原田さんが一つのファクターとして浮かび上がってくるでしょうね。それに今と比べて、あの頃は活字の媒体というものが非常に少なくて、「少年倶楽部」を月1回買ったら何回も何回も読み返し、しかも捨てなくてとっておいて、古いやつをまた読み返しているから、覚えちゃっているようなところがありますね。

福島: 連載の長編小説が単行本になるということだって、今のようにはなかったし。

星: 今の子どもは量では大量に印刷物に接しているけれども、われわれは量は少ないけれども、一つの作品世界への没入というのは昔のほうが相当あったのじゃないかと思うんです。戦争中にはたまたま家にあった日本や外国の名作全集を読んでました。昭和初期の円本というやつです。いま考えると、戦争中は読書に熱中できましたね。ほかにすることがなかったから。(中略)
 また、空飛ぶ円盤という現象が時々新聞をにぎわせはじめた頃で、それに興味をもって、円盤マニアグループにはいったりしてたし・・・

福島: それは何年頃ですか。

星: 昭和29年頃、円盤というのは今でもそうですが、ある段階までいくと壁があって、それ以上は議論のしようがなくなる。結局その限界への不満から、さらにそれを越えて何かを楽しもうというので、SF同人誌の「宇宙塵」というものができ、そこで作品を書きはじめたのです。いろんなかたが好意的に声援してくれました。


『きまぐれ星からの伝言』2 :やや身辺雑話的に:大伴昌司
『きまぐれ星からの伝言』1 :SFの書き方





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Last updated  2021.12.15 08:36:46
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