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2021.12.23
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カテゴリ: アート
<『生物の驚異的な形』>
図書館に予約していた『生物の驚異的な形』という本を待つこと1週間ほどで、ゲットしたのです。





エルンスト・ハインリヒ・ヘッケル著、 河出書房新社、2014年刊

<「BOOK」データベース>より
太古の原生生物から、奇妙な無脊椎動物、昆虫や植物まで…進化論を支持した科学者の「精巧な博物画」たち。

<読む前の大使寸評>
追って記入

<図書館予約:(12/11予約、副本1、予約0)>

rakuten 生物の驚異的な形



科学者と芸術家が語られているので、見てみましょう。

エルンスト・ヘッケル 科学者のなかの芸術家 p19
 初めて海を訪れた25年前の1854年8月、私は忘れることのできない師、ヨハネス・ミュラーによって、ヘルゴラントで無尽蔵の、すばらしい海洋生命体の世界を紹介された。多彩な動物のなかで、これほど私を惹きつけたものはなかったし、たとえばクラゲのように生きている種を目の当たりにしたのも、そのときが最初だった。
 20歳の学生だった私が初めてティアラやイレーネ、クリュサオラやキュアネアを観察し、そのすばらしい形や色を絵筆で表そうとしたときの喜びは、けっして忘れられないだろう・・・

 こういう思いのあふれる言葉をもって、エルンスト・ヘッケルは1879年、自らのクラゲのモノグラフ、672ページからなり、40点もの見事な図版を含んだ対策の序文を始めている。しかし、ヘッケルが熱っぽく語っているのはこの序文の部分だけで、長い本文は本質的に淡々としている。この作品には、彼の性質の二つの面が表れている。

 対象の美しさに感動する、芸術的な目を持った一面と、冷静で淡々とした、事実をありのままに述べる知の仲介者の一面である。そのことは図版そのものが物語っている。

 科学と芸術・・・人類が成し遂げた最高の文化的偉業は、世界を見る異なった方法を代表するものとして、しばしば同じ文脈のなかで言及される。
 一方は、理性と客観的な理解として、先入観のない観察と実験を通じ、生命のある自然と、生命のない自然の、無数の現れの下に横たわる、自然の法則を探るために使われる。もう一方は、芸儒家が技術と想像力を駆使し、自分自身と他者の美的感覚を呼び覚まそうとするものである。科学者は客観性を追い求め、何よりも、本能と主観を避けようとする。そして発見者として、この世界の事実をとらえる。芸術家は自らの想像力と感覚に従い、まったく新しいものを想像しようとする。

 しかし、現実には、科学者と芸術家が、基本的に異なる性格のタイプを体現することは稀である。科学者も芸術家も、この世界の美と未解決の問題をもっとよく調べるよう強いられていると感じている。さらに、芸術家は科学者と同じくらい好奇心が旺盛である。彼らは実験を好み、それによって驚くべきことを知り得る。

 たとえば、自分の顧客に、何も描いていない額縁を売ることだってできる「顧客が“裸の王様”であることを知り得る」ということなどである。彼らは自分たちの作品がどのくらい効果的か、じぶんたちが社会でどのような役割を演じるべきか、そして、たとえば自分たちが腕によりをかけてデザインした記念碑や、建物のファサードの価値を知りたがる。さらに、科学者も芸術家も、自らを表現する必要があると強く考えている。





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Last updated  2021.12.23 00:14:41
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