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2022.07.21
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『移民の世界史』という本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると・・・画像が多くてビジュアルななこと、各章の章立てが多彩なことが、ええでぇ♪




ロビン コーエン著、東京書籍、2020年刊

<「BOOK」データベース>より
巡礼者、労働者、難民、探検家、亡命者、留学生、旅行者、退職者ー世界中で「人の移動」が注目される今、「移民」の歴史とこれからに迫る!
【目次】第1部 人の移動の始まり(出アフリカ初期人類/探検家 アラブ人、中国人、ヨーロッパ人 ほか)/第2部 近・現代の人の移動(アイルランド人の移動と「ジャガイモ飢饉による大移住」/南アフリカの鉱山労働者 ほか)/第3部 現代の人の移動(中国の戸籍制度と国内での人の移動/インドの分離独立と人の移動 ほか)/第4部 論争と進展(音楽のルーツとルート/知識を求めて 留学生 ほか)

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると・・・画像が多くてビジュアルななこと、各章の章立てが多彩なことが、ええでぇ♪

rakuten 移民の世界史



「第22章」で華僑の活動を、見てみましょう。
p108~110
<第22章 華僑>
 「華僑」は一般に、中国国籍を持たまま、海外に居住している中国人のことをいう。19世紀に自由労働者、あるいは年季奉公人として海を渡った人や、その前後に移住した商人や実業家、現在、中国が海外で進めている建設工事に携わる人、海外で小売業、不動産業、輸入業を手がける人などを指す言葉である。
 華僑は現在151ヶ国に散らばり、その数は5000万人(2012)と推定されている。マカオ、香港、中華民国(台湾)に住む2900万人の中国人はここには含まれていない。本章では、古い時代の中国人の移動、中国人商人の東南アジアへの進出、19世紀の年季奉公人、多数の国で誕生したチャイナタウンについて検討する。

■古い時代の人の移動と東南アジアへの進出
 中国人は陸路と海路を使って外へ外へと出ていった。中国が版図を大きく広げたのが漢の時代(前206~後220)である。オアシス都市への進出を始めた漢は、屯田兵を配置して農耕をさせていたが、やがて西域都護符をおいて西域を統治するようになった。
 中国がこうした農耕地を海外にももっていたことや、にほん(前210)に探検隊を送り、そのかなりあとには、フィリピン(7世紀)、スマトラ(10世紀)にも派遣したことを示す証拠もある。

 対外交易は唐の時代に大いに発展した。中国人商人の姿はペルシャ、メソポタミア、アラブ、エジプト、アクスム(エチオピア)、ソマリアでもみられた。シュラマという名のアラブ人商人は、中国人商人とその家族がティグリス川・ユーフラテス川の河口に住んでいるのを目撃している。そして、中国の船には600~700人が乗っていたとも書いている。
(中略)
 13世紀ごろから中国の品が盛んに取引されるようになった。ジャワ、スマトラなどの港は、中国人商人と彼らが中国あるいは現地でもうけた子どもでごった返すようになっていった。

 植民地をもつ国々は中国人の移住を歓迎した。植民地を建設し、世界貿易のなかに組みこむのに役立つと考えたからだ。たとえばスペインは、オランダやポルトガルとの競争を制するために、さまざまな手を使って中国人をマニラに呼び寄せた。

 30年たたないうちにマニラの中国人人口は1万人に達し、絹や道具、織物、食品、家具、陶器の活発な取引が始まった。現在、東南アジアで中国系の人口が最も多いのはタイで、600~900万人が住んでいる。この地域の国はどこを見ても中国系が多いが、中国系が過半数を占めているのはシンガポールだけである。

■中国の年季奉公人
「苦力」という語の語源や意味の変化については諸説ある。19世紀には中国人の年季奉公人を指す言葉として広く使われていたが、人を見下すような表現で、ひどい環境で働く下層労働者の呼称だったのは間違いない。彼らのなかには無理やり、あるいは口車に乗せられて雇われた人もいた。
 その後、中国はインフレや人口圧の高さ、政治的混乱から弱体化していくが、そのころ極東に目を向ける人がいた。経済が拡大している南北アメリカで港や鉄道、道路の建設にあたる労働者や、熱帯地方の綿花やサトウキビのプランテーションで奴隷に代わって働く労働者を求める人たちだった。

 正確な数字とは言いがたいが、ある学者によると、1847~74年に約50万人の中国人が年季奉公人として海を渡った。その後、第一次世界大戦中にはイギリス軍とフランス軍に奉仕するため14万人の中国人が雇われ、1904~07年には6万3000人の中国人労働者が南アフリカの金鉱に送られた。こうしたやり方が物議を醸し、1906年のイギリスの総選挙では、中国人の南アフリカへの移入に反対した自由党が圧勝する。


神戸のチャイナタウンが 『南京町の春節』 で見られます。

長安門

『移民の世界史』2 :ベトナムのボートピープル
『移民の世界史』1 :トルコから西ドイツへの移住





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Last updated  2022.07.21 08:21:12
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