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2022.08.12
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『クジラのおなかに入ったら』という本を、手にしたのです。




松田純佳著、ナツメ社、2021年刊

<「BOOK」データベース>より
調べたクジラの胃、300以上!調査での移動、地球2周分!クジラに呼ばれて北へ、南へ!
【目次】
1 イルカやクジラを研究するということ/2 鯨類研究者への道/3 「イカ」の研究者に弟子入り/4 イルカの種類によって餌が違う?/5 まだまだ続くよ研究は/6 ストランディングの研究機関をつくる

<読む前の大使寸評>
追って記入
rakuten クジラのおなかに入ったら



まず捕鯨について・・・コラムを見てみましょう。
p172~174
<日本と捕鯨>
 日本における捕鯨の歴史は長い。縄文時代に形成された貝塚からイルカ・クジラの骨が多く出土しているし、壱岐島や根室でも、クジラ漁の様子を刻んだ縄文時代の捕鯨図が出土している。

 近世捕鯨と呼ばれるような、商業的な沿岸捕鯨の始まりは江戸時代初期である。和田義盛の一族が紀州において、簡単な武器を使って熊野灘のクジラを突いて捕る仕事を始めたそうだ。その後、海に深く潜る鯨をもっと効率的に捕るために網を用いた方法を考え、捕鯨の技術は一気に発展し、セミクジラをよく捕るようになった。セミクジラは比較的ゆっくり泳ぐので、捕鯨に向いていた。日本各地にクジラの供養塔があるが、だいたいセミクジラの碑が建てられている。クジラ1頭からは、牛などに比べるとかなり多くの肉や脂が一気に採れるので、ぜひ捕獲したいと考えていたんだろうと思う。

 江戸時代後期になると、各地に鯨組と呼ばれる組織ができて、捕鯨は盛んになっていく。その頃アメリカでも遠洋航海をしながらマッコウクジラを採ることが盛んに行われていた。鎖国時代にペリーが浦賀にやってきたのも、捕鯨船の保護のためだったと言われている。

 日本が南氷洋での捕鯨に参入したのは、1934年のことだ。その頃は欧米各国も南氷洋での捕鯨を行っていたが、採りすぎによって個体数の減少が不安視されるようになる。1948年には、国際捕鯨取締条約が発効し、その管理機関として国際捕鯨委員会(IWC)が設立された。IWCで管理している鯨類は大型鯨類とくくられている種類で、すべてのヒゲクジラやマッコウクジラ、トックリクジラの仲間の十数種類である。ツチクジラやゴンドウ、イルカなんかは管理対象としては含まれていない。IWCでは、1982年に商業捕鯨モラトリアムが採択され、商業捕鯨を停止した。

 日本はその後、1987年に商業捕鯨ではなく、鯨類捕獲調査(いわゆる調査捕鯨)を開始する。科学調査を目的としており、南氷洋と北太平洋で捕獲調査を行っていた。捕獲調査は、調査航路をあらかじめ設計し、群れの中の捕獲対象個体もランダムに選ぶなど、野生集団の縮図となるように調査個体を決定する。2019年に、日本はIWCから脱退し、日本の領海と排他的経済水域内での商業捕鯨を再開した。

 そのせいか、スーパーに日本近海で捕られたミンククジラの赤肉が売られているのを見ることが増えたかもしれない。映画などで有名になってしまった和歌山県太地町のイルカ漁は、そもそも対象が小型鯨類であり、IWCの管理している鯨類に含まれていない。捕りすぎて枯渇することがないよう、関係機関が厳密に管理を行っている。

 捕鯨を巡っては、多くの考え方が存在しているが、考え方というのは人それぞれなので、対立が起こるのは仕方のないことだと思う。鯨肉を食べること自体は太古から行われてきたことだ。イルカやクジラを殺すことがかわいそうだと思う人たちがいるのも理解できる。ただ不思議に思うのは、人々の野生動物に対する考え方の変化である。シャチが漁獲物を横取りするから、シャチのことを駆除しようとがんばっていた時代だってあるのだ。今だときっと考えられないだろう。


NHKスペシャル「鯨獲りの海」に現代の捕鯨が見られるので、紹介します。

「鯨獲りの海」



3年前から、再開されている日本の商業捕鯨。
今回私たちは、再開後はじめて、日本唯一の捕鯨船団の長期航海に密着を許された。
古来から続く捕鯨。ある人は『残酷』だといい、ある人は『文化』だという。
価値観が多様化する現代。なぜ鯨を獲り続けるのか。

<全員で鯨を探す>
私たちが乗船したのは、捕鯨船、第三勇新丸。捕鯨会社の漁船だ。
船に乗り込むのは17人。北海道から沖縄まで全国から集う。年齢は57歳から18歳。はじめての漁となる若者もいる。航海は53日間。これを繰り返し、1年の半分を洋上で過ごす。
かつて日本では1万人以上が、長期の捕鯨航海に出ていた。しかし今は170人ほどだ。獲る鯨の数は、国によって定められている。


You Tube「鯨獲りの海」 で動画が見られます。





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Last updated  2022.08.12 00:15:47
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