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2022.08.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
図書館で『オデッセイ号航海記』という本を、手にしたのです。
捕鯨が個人的なツボであるのでチョイスしたわけであるが・・・
この本は、マッコウクジラの体内に蓄積する有害化学物質を測定する世界一周の旅という、かなり毛色の違うテーマのようです。




ロジャー・ペイン著、角川学芸出版、2007年刊

<「BOOK」データベース>より
生物への限りない愛情を胸に、海洋調査船オデッセイ号で100回を超える航海に出た鯨類研究の権威が綴る、海からの報告。

<読む前の大使寸評>
捕鯨が個人的なツボであるのでチョイスしたわけであるが・・・
この本は、マッコウクジラの体内に蓄積する有害化学物質を測定する世界一周の旅という、かなり毛色の違うテーマのようです。

rakuten オデッセイ号航海記



「第3章 熱帯太平洋Ⅱ」でポリネシア人の航海を・・・見てみましょう。
p82~84
<■ポリネシアの航海の達人>
 航海の達人たちの領域であるポリネシアにやってきました。彼らが生息する島々はあまりにもまばらなため、ヨーロッパの多くの探検家たちは、ポリネシアやミクロネシアの何千という島々の間を航海したにもかかわらず、一度も陸を見ることはありませんでした。

 ポリネシアの人たちは、太平洋の広大さをものともせず、遠く離れた島々の間を移動するために必要な能力や技術を編み出すことによって、この世界で最も大きい海の広い範囲に暮らしていました。ポリネシアの航海士たちは、ヨーロッパ人がやってくるはるか昔から、コンパスをはじめとする航法計器を使うことなく、数百キロ、時には数千キロ離れた島々の間を敢然と往き来し、10マイル以上近づかないと見つけることができない低い島すらも当たり前のように見つけていたのです。

 こうした航海と操船の技があまりにも優れていたため、クック船長がハワイ諸島を発見した時にまで遡って、当時のハワイの住民たちの中に、4300キロ以上離れた自分の島とハワイの間を何度も往復したことのある航海士がいたという事実を、多くのヨーロッパ人たちはつい最近まで受け入れることができませんでした。

 では、これらの優れた船乗りたちは、陸地を見逃せば飢えや渇きで命を落とすことを意味する状況の中で、これだけ広大な大海原を計器なしでどうやって航海することができたのでしょうか?

 彼らはとてつもなく観察力が鋭かったのです。彼らは、島が地平線の下にあってまだ見えない時点で近くに島があることを示すわずかな手がかりを読み取る力を身につけていました。当時のヨーロッパの船乗りたちは、海鳥がいるということは沖合に陸があることを意味していることを理解し、島が見えるはるか前から低い島の上の雲が見えることにも気づいていました。

 しかし、大きな外洋のうねりが島の横を透ると屈折し、その際、うねりの下手(風下)に交差海面ができることを知っていたのはポリネシア人だけでした。経験豊かなポリネシアの航海士たちは、波の種類や方向にすべての神経を集中させることによってこのようなうねりのパターンを検知し、交差海面へと変化する瞬間を見過ごしません。

 それは、うねりの上手に向きを変えることによって、そのうねりが生まれる原因となった島を見つけられることを教えてくれました。そうした手がかりは、少なくとも世界の猟の達人たちが獲物を追うために用いたそれと同じくらいわずかなものです。例えば、ボツワナのカラハリ砂漠に暮らすコイサン語族の人たちは、わずかな手がかりを読み取ることができ、ポリネシアの航海の達人に匹敵する能力を陸で持つ人たちであると言えます。

 少し前、私は捕鯨船エセックス号の生存者について書きました。エセックス号は、航海の歴史上でも極めて稀な無甲板船による旅と称される、7200キロにおよぶ航海という偉業を成し遂げた船です。しかし、そのような主張は私たちのヨーロッパ的思考の枠を出るものではありません。

 ポリネシアやミクロネシアの人たちがアウトリガーやカタマラン船などの無甲板船による航海を行っていたことはほぼ間違いなく、彼らは景気を使わずに広大な太平洋で同等またはそれ以上の距離を旅していたと思われます。
 現代社会が素晴らしい実績をあげたことは確かですが、私たちより優れた方法で物事を行うことを学んだ人たちが他の文化圏にもいることを私たちは忘れがちです。私たちの祖先が、より優れているポリネシアやミクロネシアの多胴船をなかなか取り入れなかったことは、その好例です。


『オデッセイ号航海記』1 :序文





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Last updated  2022.08.29 00:03:30
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