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2022.11.24
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カテゴリ: 気になる本
図書館で『資源争奪の世界史』という本を、手にしたのです。




平沼光著、 日経BP 日本経済新聞出版本部、(2020年刊)

<商品の説明>より
スパイス、石油、再生エネルギーー。人類は資源をめぐり争奪・競争・開発を繰り返してきた。資源なき日本とドイツが資源覇権国のアメリカ、イギリスに挑んだのが第二次世界大戦だ。石油の時代の終焉を迎え、資源エネルギーの潮流はどのような方向に向かうのか、そしてそれはどのような争奪戦や競争を引き起こすのか。資源エネルギーの歴史を紐解くことで未来をも展望する、かつてない世界史

<読む前の大使寸評>
追って記入

rakuten 資源争奪の世界史">


ツイッター社のイーロン・マスク氏が社員の大量解雇を命じてお騒がせ中であるが・・・この富豪は宇宙旅行に手を染めてもクリーンエネルギー市場には興味がないようですね。

第5章で巨大クリーンエネルギー市場が語られているので、見てみましょう。
p211~215
<2 エネルギーシステムの一部となる自動車>
■日本で進められるV2G実証実験 
 再生可能エネルギーの普及途上にあるとはいえ、エネルギー転換の波は日本のにも着実に押し寄せている。日本においても対処の必要性を感じている自動車メーカーや電力会社によってV2G(Vehicle to Grid)の実証実験が行われている。

 東京電力ホールディングスと日産自動車は、再生可能エネルギーの供給安定化を図るため、電力系統内に生じた余剰電力をEVに蓄電する実証実験を2017年12月に初めている。
 この実証実験は、天気予報をもとにして太陽光などの再生可能エネルギーの発電予測を行い、電力系統に余剰電力が生じる時間帯をスマートフォンでEVユーザーに伝達するシステムを東電と日産の協力で構築した。

 EVユーザーは、システムによって伝えられた余剰電力が発生する時間帯にEVに充電を行うと、インセンティブとしてインターネット通販で使えるポイントがもらえるというもので、EVを持つ日産と東電の社員計45人が参加して実証実験を行う内容になっている。

 東京電力ホールディングスと日産自動車はこの実証実験を通じて、蓄電に協力するEVユーザーの獲得のために必要な条件や、余剰電力充電の時間帯などを収集することになる。
 この他にも、三菱自動車と東京電力ホールディングスを中心としたグループや、豊田通商と中部電力の協力によるV2Gの実証実験が国内で行われている。エネルギー転換がもたらした新しい潮流として、EVへの余剰電力供給システムとビジネスモデルの構築が日々全身している。

■EV急速充電器の国際標準化競争と日中同盟
 V2Gは、車を単に移動手段としてだけではなく、エネルギーシステムの一部という新しい役割を与えるものである。
 これはダイムラーとベンツがガソリン自動車を開発して以来の自動車の大変革と言え、V2Gを制する者は自動車とエネルギーという二つの部門で優位性を獲得することになる。
 そのため、各国間の国際競争、特に、WTOのTBT協定(貿易の技術的障害に関する協定)の存在などにより自国の技術を国際標準化することは、国際市場を獲得するうえで極めて重要になることから、V2Gの要の技術となるEV急速充電器の国際標準化をめぐって競争が繰り広げられている。

 EV急速充電器の国際標準化でまっさきに名乗りを上げたのが日本である。
 日本は、量産型のEVとしては世界初となる日産自動車のリーフを2010年に市場投入するなどEVの普及を促進。同年3月には、トヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車、富士重工、東京電力の5社が幹事会社となり、V2Gの要の技術となるEV急速充電器の国際標準化を進めるチャデモ(CHAdeMO)国際標準化活動を始めている。

 チャデモ急速充電器は世界で唯一の実用技術として欧州を中心に国際的に普及が拡大し、2012年1月に累計設置台数1000台を達成した。
 当然、こうした日本の動きを他国が黙って見ているわけがない。

 欧米はコンボ(CCS)という急速充電器を開発し、欧州では2013年、アメリカでは2014年に初号機を設置。中国もGB/Tという急速充電器を2013年に設置し、日本に対抗する動きを見せた。


『資源争奪の世界史』3 :巨大クリーンエネルギー市場
『資源争奪の世界史』2 :サーキュラーエコノミーという経済モデル
『資源争奪の世界史』1 :中国が行ったレアアースの禁輸





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Last updated  2022.11.29 20:22:59
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