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2022.12.07
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カテゴリ: 中国
図書館で『歴史講義満州事変』という本を、手にしたのです。
 満州事変といえば、個人的にミニブームになっているようなものなので・・・チョイスしたわけでおます。




倉山満著、ベストセラーズ、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
満洲事変は人類が不幸になっていく始まりの大事件である。世界最強の大日本帝国を滅ぼした要因!現代日本の病巣の全てがここにあった!

<読む前の大使寸評>
 満州事変といえば、個人的にミニブームになっているようなものなので・・・チョイスしたわけでおます。

rakuten 歴史講義満州事変


「害1章 満州事変・前史1」から満鉄と関東軍を、見てみましょう。
p43~46
<満鉄と関東軍は何の為にあったのか>
 南満州鉄道株式会社、略して「満鉄」は国策会社です。国策会社は、辞書的には「主に満州事変後、第二次大戦終了までに、国策を推進するため、政府の援助・指導によって設立された半官半民の会社」(『大辞泉』小学館)などと説明されていますが、それでいいでしょう。半官半民とは、政府と民間でお金を出し合って経営にあたることです。

 関東軍とは何者かといいますと、関東州を守る軍隊です。山海関よりも東なので「関東」です。
 関東州とは、遼東半島の先端部と満鉄附属地をあわせた租借地のことです。ポーツマス条約でロシアから譲渡され、北京条約で清に認めさせた租借地です。満鉄附属地とは、南満州鉄道株式会社が所有している、いろいろな事業を行うのに使う土地のことです。

 関東軍に関しては、配置できる人数が決まっていました。ポーツマス条約の追加約款で、日本とロシアはそれぞれ、鉄道線路1キロメートルごとに15名を上限として守備兵を置くことができる、としたからです。つまり、関東軍1万5千人というのは、この約束を守っているがゆえの人数ということになります。

 満州の広さは、ソ連の勢力圏を含めると当時のフランスとドイツを足したくらい、日本列島の約2倍の面積です。当時の日本人も、「本土の2倍」と認識していました。これだけの広さを、1万5千人の一個師団で守っていることになります。まったくの軽武装と考えて間違いありません。

 つまり最初は、まずは鉄道附属地だけをちゃんと守ろうという姿勢でした。それさえできれば御の字だろうと考えていたわけです。そのうちに、張作霖のような現地を支配している暴力団(史料表記は軍閥)がいることがわかってきます。陸軍は最初、そういった人間を育てて現地を治めさせようかと思ったら、平気で人を裏切るどうしようもない人間どもだということもすぐにわかりました。

 それを承知で付き合う陸軍と、政府を通じた正式の外交経路で何とかしようとする外務省の路線対立も、激しくなっていきます。

<当時の国際情勢を理解すればわかる、超安全地帯だった日本>
 日露戦争は、英米に助けてもらって勝った戦争だとよく言われます。間違いではありませんが、ここで理解しておかなければいけないのは、英米は一体ではない、ということです。

 イギリスもアメリカも、日露戦争の時には、別個に日本と仲良くしています。イギリスにとってはアメリカなど、ドイツの仲間にまわられては困るというくらいの相手で、たいして仲がいいわけではありません。イギリス人からしたらアメリカ人など「落ちこぼれ」「謀反人」であり、せいぜい「昔の下足番」です。

 英米が、日本がここまで日露戦争を勝つとは思っていなかった、日本の勝ち過ぎには牽制する必要があると考えた、というのはその通りです。しかし、勝ち過ぎた日本を制裁しようと英米が考えたことが後の大東亜戦争の原因になったかといえば、そんな話はどこにもありません。

 当時の国際状況を見てみましょう。英米がそれほど日本に対して深刻になるはずがない、ということがわかります。

 日露戦争は、露仏同盟と日英同盟の睨み合いが、日露一騎打ちとなった戦争です。露仏同盟は1894(明治27)年に、日英同盟は1904(明治37)年に結ばれています。この二つは同じ内容で、「一騎打ちには中立を守る」「相手の同盟国が手を出してきたら加勢する」という同盟でした。露仏同盟対日英同盟がそのまま戦争になれば世界大戦になりかねません。実はドイツはこれを狙っていました。しかし英仏は、日露開戦は必至となったとたん、英仏協商を結びます。

 こうして一騎打ちの日露戦争となり、英米が日本を応援してくれたという格好になります。戦後、日本の勝ち過ぎを牽制したり、満州をひとりじめにするなということは、英米は確かに言っています。しかし、それで即座に日米戦争になるような気配が生じたとか、それが日米戦争の遠因になったなどという話になると、まったくそんなことはありません。

 日露戦争の後、各国の満州への関心は薄れました。日露戦争とは国際社会にとって、アジアの勢力圏問題にはカタが付いた、という戦争だったからです。


『歴史講義満州事変』1 :はじめに





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Last updated  2022.12.07 05:42:23
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