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2023.12.31
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カテゴリ: 気になる本
図書館に予約していた『社会的ひきこもり』という新書を待つこと2日でゲットしたのです。
やや硬い内容の新書のせいか予約ゼロだったので、予約してみたら超速でゲットできました。




斎藤環著、PHP研究所、2020年刊

<「BOOK」データベース>より
仕事に就かず、外出もせず、時に何年も自分の部屋に閉じこもったまま過ごす「ひきこもり」の数は、年齢を問わず全国で増加している。精神科医として現場で「ひきこもり」の治療に携わってきた著者は、いわゆる正論やお説教では決してこの問題を解決することはできない、という。「ひきこもり」を単なる「個人の病理」でなく、個人・家族・社会という3つのシステムの関わりの障害による「システムの病理」とする捉え方から、正しい知識と対処の仕方を解説。ロングセラー『社会的ひきこもり 終わらない思春期』に最新情報を加筆・修正した待望の復刊。

<読む前の大使寸評>
やや硬い内容の新書のせいか予約ゼロだったので、予約してみたら超速でゲットできました。

<図書館予約:(12/25予約、12/27受取)>

rakuten 社会的ひきこもり



「改訂版まえがき」の続きを、見てみましょう。
p6~9
<改訂版まえがき>
 2012年に私とファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんが共著で出した『ひきこもりのライフプラン』(岩波書店)は、経済的な「ライフプラン」という視点から、ひきこもりのサバイバル方法を解説した最初の試みとなりました。

『社会的ひきこもり 終わらない思春期』が出版されて2年後の2000年に、柏崎少女監禁事件と西鉄バスジャック事件が起こり、これをきっかけとして「ひきこもり」という言葉は一気に広がりました。こうした状況を受けて、2003年に厚労省が最初のひきこもりに関するガイドラインを出しましたが、十分なものとは言えませんでした。2007年から厚労省の研究班(私もメンバーの1人でした)が3年越しの調査研究に基づいてまとめた「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」は、医療寄りではありますが、具体的な対応に踏み込んだ内容となっています。

 ほかにも厚生労働省は、2009年度から「ひきこもり対策推進事業」を創設し、すべての都道府県と政令指定都市に「ひきこもり地域支援センター」を設置しており、現在はここが最初に相談する窓口として機能しています。また、「ひきこもり対策推進事業」は「生活困窮者自立支援制度」と連携してひきこもり当事者を支援することが推奨されており、当事者の自立に向けた包括的な支援を行っています。

 一般的な出口としては就労支援がありますが、こちらの窓口も20年間でかなり進歩がありました。中でも利用しやすいのは「ひきこもり対策推進事業地域若者サポートステーション」でしょう。利用者の年齢制限(39歳まで)はありますが、障害の有無を問わず、就労に自信のない若者ならば誰でも利用できます。障碍者枠での就労としては、「就労継続支援」や「就労移行支援」があります。
 こちらは年齢制限が実質ありませんので、シニア世代のひきこもりの方も、以前よりははるかに就労しやすくなりました。以上は、数少ないポジティブな変化です。問題は、支援体制が整備されるよりもはるかに急速に、ひきこもりの高齢化や増加が進んでいることです。
(中略)

 ちょっと弁解しておくと、当時の私は、「ひきこもったままでいい」などと無責任に放言する「有識者」の人々に、かなり強いいらだちを感じていました。不登校やひきこもりに治療的に関わることが人道上の罪であるかのような批判にも怒りを感じていました。放置して解決するならそうしたいのはやまやまですが、そういう態度が現在の「8050問題」につながっていることを思うなら、せめてニーズに応えられるよう準備はしておきたい。

 とはいえ、誰にでも一律に支援を押し売りをするつもりはありません。私から見れば、ひきこもりは「病気の人」というよりは「困難な状況にあるまともな人」です。だからこそ、ひきこもり当事者のニーズは多様です。支援を求めないひきこもり、支援を求めるひきこもり、本人は必要としていないが親が支援を求めているひきこもり、など、さまざまな人がいます。

 ならば「ニーズがないひきこもり」は放っておくべきなのか。それも違うと思います。今はかたくなに拒否していても、家族関係が修復されることで、そうしたニーズが生まれてくることがあるからです。だからこそ、機会あるごとにアプローチを試み、チャンスがあればニーズを尋ね、断れればまた次の機会をうかがっていきたい。

 ちょっとお節介に見えるかもしれません。ただ、このような「マイルドなお節介」という支援のあり方は、近年、依存症業界などでも推奨されつつあるようです。当事者に対して決して押しつけや強制をしないという条件で、なんとか許してもらいたいというのが、今の私の願いです。


ウーム なんかこの問題の難しさが、より際立ってきたみたいやで(汗)
『社会的ひきこもり』1 :「改訂版まえがき」の冒頭





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Last updated  2023.12.31 00:05:18
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