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2024.02.08
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カテゴリ: メディア
絵本作家ショーン・タンの出自、作品はわたしのツボでもあるわけで・・・
折につけ見てみたいので以下のとおり復刻してみます。

*********************************************************
図書館で『遠い町から来た話』を手にしたが・・・・
このなかの絵が、SFタッチでええんやな~♪
描かれた絵にディアスポラの不安感が見えるのだが・・・
もしかして、移民という著者の境遇が影響しているのかも。

この本を借りるのは2度目であるが今回は「訳者あとがき」を追加したのです。



町

ショーン・タン著、河出書房新社、2011年刊

<「BOOK」データベース>より
町のはずれに住んでいた水牛のこと、覚えている?誰にも愛されなかった物からペットを手作りすることや結婚までのとても危険な道のりの話、それから異次元からのちっちゃな交換留学生のことー。
【著者情報】
タン,ショーン(Tan,Shaun)
 1974年オーストラリア生まれ。幼い頃から絵を描くことが得意で、学生時代にはSF雑誌で活躍。西オーストラリア大学では美術と英文学を修める。
 これまでに発表したいずれの作品も卓越した内容と表現で評価が高く、オーストラリア児童図書賞など数々の賞を受賞。作品は世界中で翻訳出版されている。現代を代表する新進気鋭のイラストレーター、絵本作家として活躍する一方、舞台監督、映画のコンセプトアーティストとして活動の場を拡げている

<大使寸評>
この絵本に描かれた絵に、ディアスポラの不安感が表れているのです。
もしかして、移民という著者の境遇が影響しているのかも。
この絵本の装丁が素晴らしいが、オーストラリア版と河出書房新社版でどう違っているのだろうか?

それから・・・
「ショーン・タン公式サイト」を見てみると、クロスメディアのアーティストなんですね♪
2011年には、The Lost Thingでアカデミー賞短篇アニメーション賞を受賞したんだそうです。

rakuten 遠い町から来た話
ショーン・タン公式サイト



「訳者あとがき」に、ショーン・タンの経歴や日本人潜水夫(表紙のイラスト)の逸話が載っているので見てみましょう。

<訳者あとがき:岸本佐知子>
『遠い町から来た話』は、オーストラリアのイラストレーター/作家、ショーン・タンが2008年に発表した短篇集/絵本だ。絵と文章を両方を手がけた本としては5作め。文字のないグラフィック・ノベル『アライバル』に続く、彼の最新作である。

 ショーン・タンは1974年、西オーストラリアの都市、パース北部の郊外の町に生まれた。父は中国系マレーシア人、母はアイルランド-イギリス系の移民3世で、建築を学ぶためにマレーシアからオーストラリアにやって来た父が、画材店で働いていた母と出合って結婚し、男の子を二人もうけた。その弟のほうがショーンである。

 子供のころから絵の才能を発揮するいっぽう、SFやファンタジーを耽読し、西オーストラリア大学で美術と英文学を学んだあと、イラストレーターとして本格的に活動を始めた。以後、世界幻想文学大賞(2009年)、ヒューゴー賞(2010年)、「児童文学界のノーベル賞」と言われるアストリッド・リンドグレーン記念文学賞(2011年)など数々の賞に輝き、同名の絵本をアニメーション化したショートフィルムThe Lost Thingsは、2011年度のアカデミー賞短篇アニメ賞を受賞した。

『遠い町から来た話』の原題は、Tales from Outer Suburbia。“アウター・サバービア”とは、大きな都市の周縁に位置する、まだ自然の多く残った郊外の町を指す。パース(彼いわく「世界一ぽつねんとした州都」)郊外の、スーパーに行くにも学校に行くにも野原を突っ切っていくような町に生まれ育った作者にとって“アウター・サバービア”とは、平凡でありながらどこか非現実的な場所、おとぎ話に出てくる「森」のような、異界の入口のようなものだという。

 そして、その二つ(日常と非日常、こちら側の世界とあちら側の世界)を一つに融け合わせたいという要求から生れたのが、この『遠い町から来た話』なのだと語っている。

(「壊れたおもちゃ」より)

 ここに収められた物語は、どれもスケッチブックに残された何気ないスケッチやいたずら書きから生み出された。たとえば、旧式の潜水服を着て街角のデリに入っていこうとする人物の絵。そこから「彼はなぜここにいるのか?どこから来たのか?」という問いが生まれ、結果できあがったが「壊れたおもちゃ」である。(ちなみに、この物語の背景には、19世紀オーストラリアの真珠産業を支えた大勢の日本人潜水夫たちの悲話がある。彼らの多くが潜水病で命を落とし、西海岸のかつての真珠町には、そうした日本人潜水夫の墓が今も多数残されているという)

 そんな“お話の種”ともいうべき、いたずら書きのほんの一例を、この本の見返しに見ることができる。一つひとつ眺めていると、自分の中にも何やら不思議な物語が芽吹いてくるような気がしてこないだろうか。


遠い町から来た話1
遠い町から来た話2 :ぼくらの冒険旅行
遠い町から来た話3 :犬たちの葬送
『ショーン・タンの世界』2





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Last updated  2024.02.08 01:26:17
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